説明

ナビゲーション装置、方法及びプログラム

【課題】設定された経路上に有料道路が存在する場合に、その有料道路の料金に応じて推奨経路を検索し提示することで、ユーザの目的に合致した最適経路の選択を可能とするナビゲーション装置、方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】料金計算部47は、推奨経路に有料道路を含む経路がある場合に、有料道路に関する料金データを参照して、該当推奨経路ごとに経路中に含まれる有料道路を走行した場合の走行料金を計算する。料金並び替え部48は、複数の推奨経路を、料金計算部47によって計算された料金を指標として、料金の安い順に並び替える。推奨経路表示制御部49は、料金順に並び替えられた推奨経路を画面上に一括的に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定された経路上に有料道路が存在する場合に、その有料道路の料金に応じて推奨経路を提供するナビゲーション装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年急速に普及したナビゲーション装置は、地図上の道路や地名、建物などを数値化して得られたデータベースをCD−ROM等の記憶媒体に保持させ、それらデジタル地図データベースに基づいて目的地を設定し、予め装置が保持している道路データベースにしたがって誘導路を探索計算し、得られた誘導路と、GPS、ジャイロ、車速パルス等の航法データから逐次計算する自車位置を周辺地図上に画面表示したり、指定される目的地への最適な経路についても、計算のうえ画面表示や合成音声で誘導案内(ナビゲーション)するものである。
【0003】
このようなナビゲーション装置においては、出発地から目的地までの間の複数の推奨経路について、走行時間、走行距離、右左折の回数等を計算して、これらの情報を表示することによってユーザが最適な経路の選択をできるようにするものがある。
【特許文献1】特開平6−249672号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、走行時間や走行距離、一般道又は有料道路などの情報に基づいて複数の推奨経路を検索する場合はあっても、経路に有料道路が含まれる場合において、当該有料道路を通過する際の料金を基準に経路を探索するものはなかった。
【0005】
また、走行時間や走行距離などの各項目別に推奨経路を探索するが、当該推奨経路の内容が一つの価値基準に基づいて一括で画面表示されるわけではないため、ユーザは結局のところ、どの経路が自己の目的に合致した最適な経路かを選択することは難しかった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、その目的は、設定された経路上に有料道路が存在する場合に、その有料道路の料金に応じて推奨経路を検索し提示することで、ユーザの目的に合致した最適経路の選択を可能とするナビゲーション装置、方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、コンピュータ又は電子回路を用いて、地図データベースに基づき、目的地に至る最適経路のナビゲーション処理を前記地図データベースを用いて行うナビゲーション装置において、前記目的地への推奨経路に有料道路が含まれる場合に、前記有料道路の料金データに基づいて、前記推奨経路における前記有料道路の料金を計算する料金計算手段と、前記推奨経路を前記計算された料金に基づいて料金順に並べる手段と、前記料金順に並べられた前記推奨経路を料金順に表示する経路表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項5の発明は、請求項1の発明を方法の観点から捉えたものであり、コンピュータ又は電子回路を用いて、地図データベースに基づき、目的地に至る最適経路のナビゲーション処理を前記地図データベースを用いて行うナビゲーション方法において、前記目的地への推奨経路に有料道路が含まれる場合に、前記有料道路の料金データに基づいて、前記推奨経路における前記有料道路の料金を計算する料金計算処理と、前記推奨経路を前記計算された料金に基づいて料金順に並べる処理と、前記料金順に並べられた前記推奨経路を料金順に表示する経路表示制御処理とを実行することを特徴とする。
【0009】
請求項9の発明は、請求項1、4の発明をコンピュータプログラムの観点から捉えたものであり、コンピュータを制御することにより、地図データベースに基づき、目的地に至る最適経路のナビゲーション処理を前記地図データベースを用いて行うナビゲーションプログラムにおいて、前記目的地への推奨経路に有料道路が含まれる場合に、前記有料道路の料金データに基づいて、前記推奨経路における前記有料道路の料金を計算させ、前記推奨経路を前記計算された料金に基づいて料金順に並べさせ、前記料金順に並べられた前記推奨経路を料金順に表示させることを特徴とする。
【0010】
以上のような態様では、経路に有料道路が含まれる場合において、当該有料道路を通過する際の料金を基準に経路を探索し、それを料金を基準として並び替えた上で料金順に表示するため、ユーザは、よりはっきりとした価値基準により経路を決定することができる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記経路表示制御手段は、ユーザからの入力操作により前記料金順に並べられた前記推奨経路の表示を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1の発明を方法の観点から捉えたものであり、請求項5の発明において、前記経路表示制御処理は、ユーザからの入力操作により前記料金順に並べられた前記推奨経路の表示を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項10の発明は、請求項2、6の発明をコンピュータプログラムの観点から捉えたものであり、請求項9の発明において、前記経路を料金順に表示させる方法は、ユーザからの入力操作により前記料金順に並べられた前記推奨経路の表示を行うものであることを特徴とする。
【0014】
以上の態様では、複数の推奨経路中に有料道路を含む場合、これらの経路を料金順に表示するか否かをユーザの入力操作によりできることにより、ユーザの目的や趣向に合わせた経路表示ができる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記有料道路を料金順に並べる手段は、料金の安い順に並べるものであることを特徴とする。
【0016】
請求項7の発明は、請求項1の発明を方法の観点から捉えたものであり、請求項5又は6の発明において、前記有料道路を料金順に並べる処理は、料金の安い順に並べるものであることを特徴とする。
【0017】
請求項11の発明は、請求項3、7の発明をコンピュータプログラムの観点から捉えたものであり、請求項9又は10の発明において、前記有料道路を料金順に並ばさせる方法は、料金の安い順に並べるものであることを特徴とする。
【0018】
以上の態様では、ユーザが距離や時間よりもコストを優先するような場合に、ユーザの希望に合致した合理的な経路の候補を提供することができ、ユーザは簡易に経路を選択することができるようになる。
【0019】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明において、前記料金データは、各車種と、各車種ごとの有料道路上の各入口から各出口までにおける各区間の料金とを含むテーブルからなり、前記料金計算手段は、前記テーブルを参照して前記推奨経路における有料道路の料金を計算することを特徴とする。
【0020】
請求項8の発明は、請求項4を方法の観点から捉えたものであって、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の発明において、前記料金データは、各車種と、各車種ごとの有料道路上の各入口から各出口までにおける各区間の料金とを含むテーブルからなり、前記料金計算処理は、前記テーブルを参照して前記推奨経路における有料道路の料金を計算することを特徴とする。
【0021】
請求項12の発明は、請求項4、8の発明をコンピュータプログラムの観点から捉えたものであり、請求項9乃至11の発明において、前記料金データは、各車種と、各車種ごとの有料道路上の各入口から各出口までにおける各区間の料金とを含むテーブルからなり、前記料金を計算させる方法は、前記テーブルを参照して前記推奨経路における有料道路の料金を計算するものであることを特徴とする。
【0022】
以上のような態様では、車種に応じた料金テーブルを備えることにより、より正確に推奨経路の提供を行うことができるとともに、予めユーザに車種の入力を求めることにより、車種ごとの料金をすべて計算し、すべて表示するような手間も必要とせず、合理的な経路の選択が可能となる。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明によれば、設定された経路上に有料道路が存在する場合に、その有料道路の料金に応じて推奨経路を検索し提示することで、ユーザの目的に合致した最適経路の選択を可能とするナビゲーション装置、方法およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明のナビゲーション装置(以下「本装置」と呼ぶ)、対応するナビゲーション方法及びプログラムを実施するための最良の実施形態について、図を参照して説明する。なお、すでに説明した従来の技術と共通の前提事項は再言しない。
【0025】
[1.構成]
[1−1.全体構成]
本装置は、車載型のナビゲーション装置で、図1の機能ブロック図に示す以下の各要素を備える。すなわち、GPSのアンテナやレシーバを含む絶対位置・方位検出部1と、ジャイロ等を利用した相対方位検出部2と、車より得られるパルスを処理する車速検出部3は、ナビゲーション用の航法データを得るセンサ群である。ディスク制御部12は、ハードディスク、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブで、道路リンクを用いた道路地図データのデータベースを読み取る役割を果たし、携帯電話などを経由するサーバからの情報提供(いわゆるオフボード)で置き換えることもできる。
【0026】
また、処理部4は、システム全体の制御を司るメインCPU及びその周辺回路で、センサ群(1〜3)から得る航法データに基づく現在位置の計算及びマップマッチングを含むナビゲーション処理を、前記道路地図データを用いて行う部分である。
【0027】
また、メモリMのうち、ROM5は、処理部4のCPUのためのプログラムを格納し、DRAM(ダイナミックRAM)6は、前記CPUにより処理されるデータを格納し、SRAM(スタティックRAM)7は、メイン電源OFF時も設定等の情報をバッテリーバックアップし、VRAM(ビデオRAM)8は表示部10に表示する画像のビットパターンの書込み用である。
【0028】
また、表示部10は地図やメニューなどの情報を表示する部分で、例えばTFT液晶パネルなどである。入力部11はユーザからの様々な命令や情報の入力を受け付ける部分で、例えばスイッチ類やタッチパネルなどである。ユーザインタフェース部9は、表示部10や入力部11と、処理部4とを結び信号の伝達、変換、タイミング制御などを行う部分である。
【0029】
また、FM多重受信及び処理部13は、FM放送波を受信しこの放送波からVICSサービスの交通情報など所望のデータを取り出す処理を行う部分であり、交通情報は渋滞情報を含む。また、光/電波ビーコン受信及び処理部14は、路肩などに設置された光ビーコンや電波ビーコンから、各ビーコンの識別情報やVICSサービスの交通情報などの情報を受信及び処理する部分である。
【0030】
[1−2.メインCPU及びその周辺回路の役割]
メインCPU及びその周辺回路4は、上記のようなプログラムの作用によって、図1に示す下記の各部分としての役割を実現するように構成されている。すなわち、現在位置計算部41は、自車位置を逐次計算するための手段であり、具体的には、GPS航法測位と自律航法測位とを組み合わせることで自車位置を計算するように構成される。
【0031】
ここで、GPS航法測位は、人工衛星からの電波に基づいて絶対位置・方位検出部1で得られる情報を使って現在位置を計算するものである。また、自律航法測位は、地磁気及び自車の速度に基づいて相対方位検出部2及び車速検出部3から得られる情報を使って現在位置を計算するものである。
【0032】
また、目的地受付部42は、前記道路地図データを記録したデータベースからの施設検索や地図上でのカーソル指定などにより、目的地の指定すなわち入力を受け付ける手段である。経路設定部43は、現在位置計算部41により検出される現在位置から、目的地受付部42により指定された目的地に到達するまでの経路を、道路地図データに基づいて計算し、結果として得られた経路を設定する手段である。
【0033】
案内制御部44は、経路のうち表示する部分や点滅強調などの要素を決めたり、合成音声の併用などにより誘導案内を制御する手段である。地図表示部45は、算出された自車位置、経路及び道路地図データに基づいて、自車位置周辺の地図あるいは広域表示した地図を、表示部10に三次元表示又は他の態様で表示する手段である。
【0034】
料金並び替え設定確認部46は、本装置の推奨経路表示設定が、推奨経路の表示順をその推奨経路に含まれる有料道路の料金を基準として並び替えをするように設定されているか否かを確認する手段である。これは、例えば、図2に示すような本装置の設定画面において、ユーザが予め「有料ルートの並び替え」ボタンを選択し、本装置の推奨経路表示の設定が有料道路の料金を基準に並び替えをする設定になっているかを確認するものである。
【0035】
なお、本実施形態おいて、有料道路とは、その通行及び利用に際して利用者から通行料金を徴収することのできるすべての道路を意味するものであって、いわゆる一般有料道路に限らず、高速道路等も広く含むものである。
【0036】
料金計算部47は、本装置の推奨経路表示の設定が有料道路の料金を基準に並び替えをする設定になっていることが確認された場合には、推奨経路に有料道路を含む経路がある場合に、有料道路に関する料金データを参照して、該当推奨経路ごとに経路中に含まれる有料道路を走行した場合の走行料金を計算する手段である。
【0037】
ここで、この料金データは、例えば、図3に示すように、有料道路の各出入口ごとにまとめた料金データを例えば、普通車、中型車、大型車と車種ごと用意して、ユーザの車両にあわせて利用し、料金を算出することが可能である。また、上記のように各出入口ごとの料金表を用いなくても、各有料道路の距離に応じた料金テーブルをやはり車種ごとに用意し、経路計算の結果得られた経路中の有料道路が含まれる距離を判定し、それをこの料金テーブルに当てはめるようにして、料金を算出することも可能である。
【0038】
また、この料金データは、本装置のディスク制御部12におけるハードディスク、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブに格納しておいてもよいし、通信装置及び処理部13を介して外部のデータベースサーバ等にアクセスして随時最新の料金データをダウンロードして用いることも可能である。なお、ユーザの車種については、本装置の初期設定として予め登録しておく方法、料金算出するごとに車種の選択を求める方法、あるいはユーザに車種の設定変更を求められた場合のみ変更する方法等、いずれの方法も可能である。これにより、例えば、ユーザが他の車種の車両に変更した場合や、本装置が携帯端末等からなるオフボードタイプである場合、あるいは複数台のグループで行動している場合など、自車以外の他車の経路を探索するような際にも、本装置の料金並び替え検索を利用できるようになる。
【0039】
料金並び替え部48は、複数の推奨経路について、料金計算部47によって計算された料金を指標として、これらを例えば料金の安い順に並び替える手段である。推奨経路表示制御部49は、料金並び替え部48において料金順に並び替えられた推奨経路を、図4(b)の画面例を示すように、表示部10を介して画面上に一括的に表示する手段である。
【0040】
[2.作用]
以上のような本実施形態による処理の詳細を、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、目的地受付部42において目的地を設定し(S1)、経路設定部43において現在位置から目的地への誘導経路が計算され、例えば、図3(b)に示すように、目的地までの複数の推奨経路(1)〜(4)が算出される(S2)。
【0041】
次に、並び替え設定確認部46において、本装置の推奨経路表示設定が、料金の並び替えをするように設定されているか否かを確認する(S3)。設定がされていない場合には(NO)、推奨経路表示制御部49において、図4(a)に示すように、通常の経路選択画面を表示すると共に、料金並び替えボタンを表示する(S10)。そして、この画面において、料金並び替えボタンが選択されるか否かを確認する(S11)。ここでも料金並び替えボタンが選択されず、経路選択ボタン(図4(a)の「経路1」〜「経路4」)が選択された場合には(S11のNO)、経路設定部43において選択された経路を設定し、経路誘導を開始する(S8)。
【0042】
一方、料金並び替え設定がされている場合には(S3のYES)、料金計算部47において、推奨経路ごとの料金を計算する(S4)。具体的には、図3(a)で示した有料道路の各出入口ごとの料金データ表を用いて、経路中に含まれる有料道路の入口及び出口をこれに当てはめることにより算出する。なお、この状態では、図3(b)のイメージ図に示すように、通常の推奨経路表示のように、推奨経路の順序は料金に構わず、所要時間、目的地までの道のりあるいは右左折の回数などに基づいて順序付けられている。
【0043】
次に、料金並び替え部48は、この算出された料金に基づき推奨経路を料金順に並び替える(S5)。そして、推奨経路表示制御部49において、料金順に並び替えられた推奨経路を表示部10へ表示する(S6)。その状態を図5に示す。図5(a)と(b)とを比較すると明らかな通り、並び替え処理後は、有料道路の料金順に「経路1」〜「経路4」として並べられるとともに、経路ごとに要する料金、また、利用する出入口名が表示される。
【0044】
このような画面において、経路設定部43は、経路が選択されたか否かを確認し(S7)、経路が選択された場合には、当該経路に経路設定し、案内制御部44及び地図表示部45において経路誘導を開始して(S8)処理を終了する(END)。
【0045】
[3.効果]
以上のような本実施形態によれば、複数の推奨経路に有料道路が含まれる場合において、当該有料道路等を通過する際の料金を基準に経路を探索し、それを料金を基準として並び替えた上で料金順に表示するため、ユーザは、よりはっきりとした価値基準により経路を決定することができる。
【0046】
経路が有料道路を含む場合に、当該経路を料金順に表示するか否かをユーザによる推奨経路表示設定によりできることにより、ユーザの目的や趣向に合わせた経路表示ができる。
【0047】
また、料金並び替え部により推奨経路を有料道路の料金の安い順に並べることができるので、ユーザが距離や時間よりもコストを優先するような場合に、ユーザの希望に合致した合理的な経路の候補を提供することができ、ユーザは簡易に経路を選択することができるようになる。
【0048】
また、料金データとして、車種に応じた料金テーブルを備えることにより、より正確に推奨経路の提供を行うことができるとともに、予めユーザに車種の入力を求めることにより、車種ごとの料金をすべて計算し、すべて表示するような手間も必要とせず、合理的な経路の選択が可能となる。
【0049】
[4.他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、次に例示するような他の実施形態も含むものである。上記実施形態において、図5(b)に示した推奨経路を料金順に並び替えた経路選択ボタンには、各推奨経路において要する料金と、利用する有料道路の出入口情報を表示したが、本発明では、例えば、この選択ボタンに、経路における距離、所要時間、右左折の回数等、ユーザが経路を選択する上で参考となる情報を表示することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態における推奨経路表示設定の画面例。
【図3】本発明の実施形態における料金データの一例を示す図。
【図4】本発明の実施形態における通常の表示設定における画面例(a)と、料金並び替え後の画面例(b)。
【図5】本発明の実施形態の処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0051】
1…絶対位置・方位検出部
2…相対方位検出部
3…車速検出部
4…処理部(メインCPU及びその周辺回路)
5…ROM
6…ダイナミックRAM(DRAM)
7…スタティックRAM(SRAM)
8…ビデオRAM(VRAM)
9…ユーザインターフェース部
10…表示部
11…入力部
12…ディスク制御部
14…通信装置及び処理部
20…外部記憶装置
21…携帯端末
41…現在位置計算部
42…目的地受付部
43…経路設定部
44…案内制御部
45…地図表示部
46…設定確認部
47…料金計算部
48…料金並び替え部
49…推奨経路表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ又は電子回路を用いて、地図データベースに基づき、目的地に至る最適経路のナビゲーション処理を前記地図データベースを用いて行うナビゲーション装置において、
前記目的地への推奨経路に有料道路が含まれる場合に、前記有料道路の料金データに基づいて、前記推奨経路における前記有料道路の料金を計算する料金計算手段と、
前記推奨経路を前記計算された料金に基づいて料金順に並べる手段と、
前記料金順に並べられた前記推奨経路を料金順に表示する経路表示制御手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記経路表示制御手段は、ユーザからの入力操作により前記料金順に並べられた前記推奨経路の表示を行うことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記有料道路を料金順に並べる手段は、料金の安い順に並べるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記料金データは、各車種と、各車種ごとの有料道路上の各入口から各出口までにおける各区間の料金とを含むテーブルからなり、
前記料金計算手段は、前記テーブルを参照して前記推奨経路における有料道路の料金を計算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
コンピュータ又は電子回路を用いて、地図データベースに基づき、目的地に至る最適経路のナビゲーション処理を前記地図データベースを用いて行うナビゲーション方法において、
前記目的地への推奨経路に有料道路が含まれる場合に、前記有料道路の料金データに基づいて、前記推奨経路における前記有料道路の料金を計算する料金計算処理と、
前記推奨経路を前記計算された料金に基づいて料金順に並べる処理と、
前記料金順に並べられた前記推奨経路を料金順に表示する経路表示制御処理とを実行することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項6】
前記経路表示制御処理は、ユーザからの入力操作により前記料金順に並べられた前記推奨経路の表示を行うことを特徴とする請求項5記載のナビゲーション方法。
【請求項7】
前記有料道路を料金順に並べる処理は、料金の安い順に並べるものであることを特徴とする請求項5又は6に記載のナビゲーション方法。
【請求項8】
前記料金データは、各車種と、各車種ごとの有料道路上の各入口から各出口までにおける各区間の料金とを含むテーブルからなり、
前記料金計算処理は、前記テーブルを参照して前記推奨経路における有料道路の料金を計算することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のナビゲーション方法。
【請求項9】
コンピュータを制御することにより、地図データベースに基づき、目的地に至る最適経路のナビゲーション処理を前記地図データベースを用いて行うナビゲーションプログラムにおいて、
前記目的地への推奨経路に有料道路が含まれる場合に、前記有料道路の料金データに基づいて、前記推奨経路における前記有料道路の料金を計算させ、
前記推奨経路を前記計算された料金に基づいて料金順に並べさせ、
前記料金順に並べられた前記推奨経路を料金順に表示させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項10】
前記経路を料金順に表示させる方法は、ユーザからの入力操作により前記料金順に並べられた前記推奨経路の表示を行うものであることを特徴とする請求項9記載のナビゲーションプログラム。
【請求項11】
前記有料道路を料金順に並ばせる方法は、料金の安い順に並べるものであることを特徴とする請求項9又は10に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項12】
前記料金データは、各車種と、各車種ごとの有料道路上の各入口から各出口までにおける各区間の料金とを含むテーブルからなり、
前記料金を計算させる方法は、前記テーブルを参照して前記推奨経路における有料道路の料金を計算するものであることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−275965(P2006−275965A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−99374(P2005−99374)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】