パッケージのサイズを測定するための装置
【課題】正確な測定、使用の容易さおよび効率、適応性および柔軟性を有するレセプターモジュールの複数の信号レセプターを調整する方法を提供する。
【解決手段】各レセプターに対して、(a)レセプターを最大の信号にさらす工程と、(b)レセプターの出力を最大の信号から測定する工程と、(c)レセプターを最小の信号にさらす工程と、(d)レセプターの出力を最小の信号から測定する工程と、(e)最大の信号から所定基準の最大に出力をマッピングし、最小の信号から所定基準の最小に出力をマッピングするマッピング機能を決定する工程と、(f)複数の測定における使用に対して、レセプターモジュールに結合されたローカル制御装置においてマッピング機能を記憶する工程とを含む。
【解決手段】各レセプターに対して、(a)レセプターを最大の信号にさらす工程と、(b)レセプターの出力を最大の信号から測定する工程と、(c)レセプターを最小の信号にさらす工程と、(d)レセプターの出力を最小の信号から測定する工程と、(e)最大の信号から所定基準の最大に出力をマッピングし、最小の信号から所定基準の最小に出力をマッピングするマッピング機能を決定する工程と、(f)複数の測定における使用に対して、レセプターモジュールに結合されたローカル制御装置においてマッピング機能を記憶する工程とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、輸送あるいは他の目的のためのパッケージの取り扱いに関する。特に、本発明は、パッケージの適切な物理的なパラメータを決定するために用いられる装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの宅配便業者は、それらの顧客を代表して、パッケージを配達するサービスを提供する。顧客の明示された目的地にパッケージを配達することと交換に、宅配便業者は料金を請求する。一般的に、その料金は、(1)パッケージのサイズ、(2)パッケージの重さ、(3)パッケージの目的地、および(4)パッケージが配達される時間のうちの1つ以上に基づく。
【0003】
問題は、パッケージを配達するための適切な代金を決定することにおいて、存在する。あるケースでは、パッケージの体積は、特に夜通しの運搬によって出荷される商品に対して、制限する拘束である。他の状況において、パッケージの重みは、限定因子になりえる。必要なことは、顧客のために適切な船積料金を評価するために、パッケージのそのような物理的なパラメータを測定する方法である。
【0004】
大きな宅配便業者にとって、これらの料金は、非常に多くのパッケージに対して、決定される必要がある。大きな宅配便業者は、典型的には、中央の仕分け場所を、有している。これらの仕分け場所において、顧客から回収されたパッケージは、顧客の明示された目的地への配達のために、処理される。典型的には、かかる状況において、パッケージは、コンベヤーベルトにおろされ、パッケージがコンベヤーベルトに沿って移動するときに、各パッケージの体積および(または)重みが決定されるだろう。請求書は、後で自動的に顧客に請求される。かかるシステムは、公表された米国特許出願No.20030225712(特許文献1)に示される。
【0005】
他の状況において、パッケージのより低い体積があり、また、配送に対する報酬は、典型的に、顧客がパッケージを提供するときに、得られる。例えば、プライベートのメールボックスのサービスのようなものを、店先設置において、提供する多くの会社がある。典型的には、かかる会社は、宅配サービスを提供する。顧客は、パッケージをもって店に入り、配送料金を決定するために、パッケージは、サイズおよび(または)重さを測定される。そのような場合、典型的に用いられる測定装置は、ユーザーに対して、測定用のプラットフォーム上にパッケージを設置することを、要求する。
【0006】
米国特許4773029(「Claesson」) (特許文献2)は、コンベヤーベルトによって運ばれている物体の三次元の測定のため測定装置を、開示する。物体の高さは、コンベヤーベルトの対向面に置かれると共にコンベヤーベルトを横切って向けられる、対のトランスミッターおよびレシーバーによって測定される。パッケージの幅は、その2つの部分の間にコンベヤーベルトの上側およびコンベヤーベルトの表面以下に位置する、対のトランスミッターおよびレシーバーによって測定される。装置の長さは、コンベヤーベルト上で物体の速度を用いて、計算を行なうことにより測定される。
【0007】
トランスミッターおよびレシーバーの列は、モジュールから構成される。このように、適切な物体のサイズが小さい場合、より少数のモジュールが、トランスミッターおよびレシーバーの列を作成するために用いられる。しかしながら、物体がより大きく、より多くのトランスミッターおよびレシーバーが、その次元を測定することを必要とされる場合、多くのモジュールが、トランスミッターまたはレシーバーのいずれかのセットのサイズを拡張するために用いられる。
【0008】
トランスミッターおよびレシーバーは、対で、作動する。従って、特定のレシーバーが、それがペアになる特定のトランスミッターからその信号を受け入れていなければ、CPUは、測定されている物体が信号を阻止していることを知るだろう。
【0009】
システムは、また次の物体を予期して、各物体の測定の後に行なわれるキャリブレーション・シーケンスを有している。具体的には、各レセプターの出力は、それがその対応するトランスミッターから信号を受け入れている場合、および、それがその対応するトランスミッターから信号を受け入れていない場合に、その未加工の出力を決定するために、測定される。各レシーバーの未加工の出力に基づいた信号の存在を決定するための決定しきい値は、計算され、次の物体で使用のためコンピューターに記憶される。
【0010】
この装置に関する多くの問題がある。最初に、レシーバーと対にするトランスミッターの必要性は、使いにくい構造を作り、この構造では、トランスミッターまたはレシーバーは、コンベヤーの上側(それゆえ、空間を取り、より大きな物体を阻止する可能性がある)、および、コンベヤーの下側(それゆえ、測定装置で右のコンベヤーの部分切れ目を非能率的に必要とする)に、位置しなければならない。また、トランスミッターがそれぞれ対応するレシーバーから測定するプラットフォームの対向面に置かれるという事実は、測定することができるパッケージのサイズを制限する。さらに、システムは、多くの計算能力や、各物体が測定された後のすべての信号のレシーバーの多くの再キャリブレーションを、使用する。
【0011】
米国特許No.5878379(「Dlugos」) (特許文献3)は、「インターロックを備えた粗い体積測定」とタイトルをつけられた寸法の計重機を示す。装置は、3つの軸を有する測定フレームとともに、パッケージを量るためのスケールを含んでいる。各軸に沿って、信号のトランスミッターおよびレシーバーが、対になっている。信号のトランスミッターおよびレシーバーは、互いに隣接して位置すると共に、パッケージの側面がその対に隣接して位置すれば、トランスミッターからの信号が、パッケージに反射しレシーバーへ移動するように、指向される。
【0012】
Dlugos装置に関する実質的な問題は、それがパッケージのサイズの粗い測定だけを提供するということである。その装置は、これらの個々のセンサ・ペアのポーリングに基づいて、制限のある正確さだけを達成することができる。これらの測定は非常に粗いので、その装置は、ユーザー自身がより正確な測定(手動で行うことを要求される)を必要とすることをユーザーに示すための装置を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許No.20030225712
【特許文献2】米国特許No.4773029
【特許文献3】米国特許No.5878379
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
従って、望まれるものは、上に記述された問題の1つ以上を解決するか縮小する寸法測定装置である。寸法測定装置は、少なくとも1つの次元を測定し、最も好ましくは、三次元が測定される。好ましくは、寸法測定装置は、正確な測定、使用の容易さおよび効率、適応性および柔軟性を提供するだろう。
【0015】
従って、本発明によれば、パッケージの少なくとも1次元を測定するための装置であって、
測定軸に沿って延在すると共に、測定位置においてパッケージを受け入れる大きさに合わせられて形づくられる寸法測定装置と、
上記寸法測定装置と通信し、次元情報を受け、上記次元を決定するように、構成された中央処理装置と
を備え、
上記寸法測定装置は、互いに分離可能に連結可能な複数のレセプターモジュールを備え、
上記各レセプターモジュールは、上記測定軸に沿って間隔をあけて配置された複数の信号レセプターを含み、
上記レセプターモジュールは、直列に接続され、各レセプターモジュールは、上記中央処理装置による次元情報の受取を容易にするために、上記複数のレセプターモジュールの全てが上記中央処理装置と通信するように、構成され、
各レセプターは、このレセプターに結合されたローカル制御装置を含む。
【0016】
本発明の別の形態によれば、複数の信号レセプターを調整する方法であって、
各レセプターに対して、
(i)上記レセプターを最大の信号にさらす工程と、
(ii)上記レセプターの出力を上記最大の信号から測定する工程と、
(iii)上記レセプターを最小の信号にさらす工程と、
(iv)上記レセプターの出力を上記最小の信号から測定する工程と、
(v)上記最大の信号から所定基準の最大に出力をマッピングし、上記最小の信号から所定基準の最小に出力をマッピングするマッピング機能を決定する工程と、
(vi)複数の測定における使用に対してマッピング機能を記憶する工程と
を含む。
【0017】
本発明の別の形態によれば、レセプターモジュールであって、
略一列に配置された複数の信号レセプターと、
上記複数の信号レセプターを支える基板と、
測定軸に沿って配置された信号レセプターを有する寸法測定装置を形成するために、レセプターモジュールを他のレセプターモジュールに直列に接続するための分離可能な接続手段と、
上記複数の信号レセプターに結合されたローカル制御装置と
を備える。
【0018】
本発明の別の形態によれば、物体の1次元のサイズを決定する方法であって、
一列の信号レセプターを備える寸法測定装置に結合された測定場所に上記物体を配置する工程と、
信号源を動かす工程と、
レセプター出力の測定セットを得る工程と、
記憶されたレセプター出力のキャリブレーションセットにアクセスし、レセプター出力の各キャリブレーションセットは、特定の次元のサイズに関係している工程と、
レセプター出力の上記測定セットに最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットを選択する工程と、
上記最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットに関連した特定の次元のサイズを用いて、物体の1次元のサイズを決定する工程と
を備える。
【0019】
本発明の別の形態によれば、一列の信号レセプターを備える寸法測定装置を調整する方法であって、
N隣接したレセプターの一群を選択する工程と、
少なくとも1つのキャリブレーション物体を、上記N隣接したレセプターの有効領域内の複数の位置の各々に、配置し、端部を有する測定された物体をこの位置の各々でシミュレートする工程と、
キャリブレーション物体が各位置に配置されるときに、信号源を動かす工程と、
上記位置の各々に対してレセプター出力のキャリブレーションセットを読み取る工程と、
物体の測定の間の使用に対して出力の上記キャリブレーションセットを記憶する工程と
を備える。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、測定装置の斜視図である。
【図2】図2は、装置の模式図である。
【図3a】図3aは、レセプターモジュールの上面図である。
【図3b】図3bは、レセプターモジュールの底面図である。
【図4a】図4aは、レセプターモジュールの接続およびマウントを示す図である。
【図4b】図4bは、レセプターモジュールの接続およびマウントを示す図である。
【図4c】図4cは、レセプターモジュールの接続およびマウントを示す図である。
【図4d】図4dは、レセプターモジュールの接続およびマウントを示す図である。
【図5】図5は、第1のキャリブレーション工程の初期段階の模式図である。
【図6】図6は、第1のキャリブレーション工程の次の段階の模式図である。
【図7】図7は、第1のキャリブレーション工程の後の段階の模式図である。
【図8】図8は、第2のキャリブレーション工程の模式図である。
【図9】図9は、別の測定方法の模式図である。
【図10a】図10aは、前進走査による装置の動作を示す模式図である。
【図10b】図10bは、前進走査による装置の動作を示す模式図である。
【図10c】図10cは、前進走査による装置の動作を示す模式図である。
【図11】図11は、走査の間の周囲の信号の排除を示す模式図である。
【図12】図12は、レンズのエネルギー反射の効果を示す図である。
【図13】図13は、セグメント化されたレンズを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
さて、図1を参照して、装置10は、物体の長さ、幅および高さを測定するものとして示される。好ましくは、物体はパッケージを含み、装置10は、出荷の正確な代金などを決定する目的のために、パッケージの大きさを合わせるために用いられている。図1に示される装置10は、パッケージの体積を求める(つまり、長さ、幅および高さを測定する)ための静止している装置である。言いかえれば、図1の装置10は、装置10の測定フレーム12上にユーザーがパッケージを設置することによって用いられる。装置10は、図1に示される実施形態において、コンベヤーベルトとともに作動しない。
【0022】
図1に示される好ましい実施形態において、装置10は、パッケージの三次元(L、W、H)を測定するように構成される。当然のことながら、物体の1次元以上を測定するために、本願明細書に記述された発明を用いることができる。
【0023】
装置10の測定フレーム12は、一般に、直立の後部部分14と、プラットフォーム16とを含む。この好ましい実施形態において、パッケージは、後部部分14に対向しプラットフォーム16上の測定位置に設置されることによって、測定される。
【0024】
当然のことながら、多くの配送の用途において、配送されるパッケージの重みを決定することが必要である。このように、好ましくは、重量測定装置(図示せず)は、プラットフォーム16の下に位置する。その結果、プラットフォーム16は、重量測定装置用のプラットフォームとして役立つ。このように、パッケージがフレーム12内に配置されるとき、パッケージの次元が測定され、パッケージは同時に重さを量られる。
【0025】
装置10は、3つの測定軸に沿って配置された三次元測定装置を備える。幅寸法測定装置18は、幅測定軸24に沿って位置する。長さ寸法測定装置20は、長さ測定軸26に沿って延在する。高さ寸法測定装置22は、高さ測定軸28に沿って延在する。好ましくは、寸法測定装置18、20、22は、実質的に、平面を有し、この平面は、測定位置でパッケージ32とともにそれに隣接したパッケージを受け入れるように、大きさが合わせられ形づくられる。このように、図1に示されるように、パッケージ32は、測定位置で、寸法測定装置18、20、22に隣接して、受け入れられる。
【0026】
好ましくは、各寸法測定装置18、20、22は、適切な測定軸(24、26、28)に沿って延在する一直線の信号レセプター34を含む。パッケージ32の各次元のサイズは、特に下記に述べられるように、各レセプター34によって受け入れられている信号の性質を決定することにより、決定される。
【0027】
好ましくは、各寸法測定装置は、互いに分離可能に連結可能な複数のレセプターモジュール36を含む。好ましくは、各レセプターモジュール36は、線形の配列のエネルギーレセプター34を含んでいる。好ましくは、レセプターモジュール36は、直列に連結され、モジュール36は、各寸法測定装置に沿った一直線のレセプター34とともに、寸法測定装置の各々を形成する。
【0028】
好ましくは、中央処理装置38(図2を参照)によってレセプターモジュール36から次元情報の受取を容易にするために、レセプターモジュール36の全てが、装置10の中央処理装置38と通信するように、各レセプターモジュール36は、構成されている。好ましくは、中央処理装置38は、寸法測定装置18、20、22の各々と通信して、寸法測定装置24、26、28から次元情報を得て、各次元(長さ、幅、高さ)を決定するように、構成される。1つの実施形態において、装置24、26、28は、ハブ37を介して処理装置38に通信で接続される。ハブケーブル39は、ハブ37に、装置24、26、28を接続し、また、処理装置ケーブル41は、処理装置38にハブ37を接続する。当然のことながら、しかしながら、装置24、26、28と処理装置38との間の接続の他の形態が可能であり、また、使用された接続の形態は、物理的なサイズ拘束を含む多くの要因に依存する。
【0029】
寸法測定装置18、20、22の各々は、3つのモジュール36を持っているとして、図1、2に示される。寸法測定装置が、発明によって理解されるモジュール36のこの特定の数量を有する必要がないことは、当業者によって十分に理解されるだろう。むしろ、特に下に説明されるように、モジュール36の数量は可変で、装置10が用いられる特定の状況に適するように、装置10のユーザーによって、モジュール36の数量は適応される。このように、好ましい各装置18、20、22は、1つのモジュール36およびモジュール36のいかなるより高い数量ほど有していなくてもよい。はるかにもっと好まれなかったが、本発明は、本願明細書に記述されるモジュール36を組込まない寸法測定装置18、20、22を、含む。
【0030】
図2は、寸法測定装置18、20、22、および、中央処理装置38へのそれらの接続を示す概略図である。図2に示されるように、各々レセプター34を含むモジュール36は、直列に接続される。好ましくは、各寸法測定装置におけるレセプターモジュール36の全てが、中央処理装置38によって次元情報の受取を容易にするために、中央処理装置38と通信するように、各レセプターモジュールが構成される。特定のモジュール36の位置にしたがって、そのモジュール36は、それと中央処理装置38との間に位置する他のモジュール36を介して、中央処理装置38と通信するかもしれない。また、好ましくは、各モジュール36は、中央処理装置38からさらに遠く離れた位置にある他のモジュール36がモジュール36を介して中央処理装置38と通信することができるように、構成される。要約すると、必要ならば、各モジュールは、他のモジュール36を介して、中央処理装置38と通信するように構成され、また、必要ならば、他のモジュール36がそれによって中央処理装置38と通信することを可能にするように構成される。
【0031】
レセプターモジュール36は、図3aおよび図3bで、模式的に示される。図3aは、各レセプターモジュールの上部側を示し、一方、図3bは、下部側を示している。各モジュール36は、好ましくは、マイクロ・コントローラ40を含んでいる。発明の好ましい形態において、マイクロ・コントローラ40は、モジュール36の連絡関数を含む多くの関数を制御する、各モジュール36のローカル制御装置として働く。
【0032】
当然のことながら、好ましくは、各モジュール36は、隣接したモジュール36に接続するために、両端にコネクター42を含む。各コネクター42とマイクロ・コントローラ40との間で延在するのは、通信経路であり、この通信経路によって、隣接したモジュール36からの信号は、特定のモジュール36を介して、移動する。このように、隣接したモジュール36からの情報は、コネクター42を通って入り、マイクロ・コントローラ40まで移動し、もう一つの通信経路を通って継続し、他の隣接したモジュール36への他のコネクター42を通って出力するだろう。また好ましくは、マイクロ・コントローラ40は、マイクロ・コントローラ40の操作に動力を供給するために、コネクター42を通って動力を受け入れる。
【0033】
マイクロ・コントローラ40は、各レセプター34に動作可能に接続され、各レセプター34からの出力は、マイクロ・コントローラ40によって読み取られる。当然のことながら、本発明により、パッケージ32(あるいは他の物体)の次元は、レセプター34が受け入れている信号に応じたレセプター34の出力に関して決定される。好ましい実施形態において、レセプター34は、光に応答するフォトトランジスタを含む。
【0034】
また、好ましい実施形態において、モジュール36は、それぞれ、一体になったエネルギー源46をその上に含んでいる。図1で見ることができるように、装置18、20、22の各々のための複合一体になったエネルギー源48を形成するために、一体になったエネルギー源46は、寸法測定装置18、20、22に沿って位置する。パッケージ32の次元は、一体になったエネルギー源46を動かし、レセプター34の出力を読むことにより、一般に決定される。表面30に対してパッケージ32を受け入れたまま、一体になったエネルギー源46からの光は、パッケージに当たって反射し、レセプター34によって受け入れられる。しかしながら、パッケージ32が達しない場所では、パッケージ32からのエネルギー反射はなく、かかるレセプター34の出力は、一体になったエネルギー源46からのエネルギーがレセプター34上のパッケージから反射していないという事実を、反映するだろう。
【0035】
好ましくは、一体になったエネルギー源は、一列の赤外線LED50を備え、各LED50は、隣接のLED50のすぐ近くに位置している。かかる近接した配置の目的は、各LED50のピークやLED50の間の谷を備えて強調された信号よりも実質的に均一の光信号を、一体になったエネルギー源46に送達させることである。図3aは、密接したLED50を有する一体になったエネルギー源46の実施例を示す。実質的に均一の光出力52が示される。示されるように、出力52は実質的に均一であり、出力52は、実質的なピークおよび谷なしで、パッケージ32に当たる。
【0036】
当然のことながら、一体になったエネルギー源48(位置によれば変動する信号未加工のとは対照的に)を有していることが好まれ、なぜなら、均一の信号源が実質的に均一の出力52を有しており、エネルギー源48を動かすときに特定のレセプター36がダークスポットの中に配置されているという低減された危険性がある。かかる発生は、関連次元のサイズの正しくない決定に帰着するかもしれない。つまり、実際、パッケージが特定のレセプター36まで延在している場合に、パッケージが特定のレセプター36まで延在しないように見えるかもしれない。
【0037】
当然のことながら、一体になったエネルギー源を形成する個別のエネルギー源(例えば、LED50)の数とレセプター34の数との間の関係は、可変である。例えば、各LED50に対してレセプター34を設ける必要がなく、実際、好ましい実施形態において、LED50より実質的に少数のレセプター34を設ける。好ましくは、一体になったエネルギー源を形成する個別のエネルギー源の数は、レセプターモジュール36内のすべてのレセプターに対して均一のエネルギー範囲52を提供するのに必要な量および形態によって、決定される。
【0038】
発明の好ましい実施形態では、一列の密接したLED50を備える一体になったエネルギー源48を含んでいるが、次元を測定する他の方法が可能であることが認識されるだろう。例えば、エネルギー源は、蛍光光源や、例えば超音波、無線、レーダーあるいは他の適当な信号のような他のタイプのエネルギー源、あるいは、エネルギー・タイプを含む。もう一つの実施例として、装置10は、信号源を全く含んでいないかもしれない。また、パッケージのサイズは、異なったレセプター36へ入射する周辺光の中で差異を測定することによって、決定されてもよい。あるいは、信号源を、モジュール34上でなく、モジュール34から離れて、取り付けることができ、その結果、パッケージ32は、フレーム12上に配置されているとき、あるレセプター34に達することから、上記信号源からの光を阻止して、パッケージ32の次元の決定を可能にする。他の可能なバリエーションは、光以外の信号(例えば超音波信号)の使用を含んでいる。また、他の形態は可能である。重要なことは、異なったレセプター36に達するエネルギー量の差によって装置10がパッケージ32の次元を決定できるように、レセプター36が位置するということである。レセプター34は、受け入れられるエネルギーと互換性をもつ必要がある。また、最も好ましくは、エネルギー準位は、一貫している(つまりフリッカーあるいはフェードではない)。
【0039】
図4aと図4bは、モジュール36がどのようにともに適合するかを、示している。示されるように、隣接したモジュール36は、両方の隣接したモジュール36からコネクター42を受け入れるように構成された架橋ボード44の手段によって、直列に接続する。図3bで最もはっきり見ることができるように、もし、モジュール36が正確に指向されなければ、架橋ボード44にモジュール36を差し込むことができないように、コネクター42が、並べられる。これは、モジュール36の不適当な取り付けを防ぐ。
【0040】
図4c及び図4dは、モジュール36を保持するモジュール保持具54を示す。好ましくは、他の組成物および形態の方法は理解されるが、保持具54はアルミニウム押出しによって形成される。好ましくは、各保持具54は、モジュール36の端部を受け入れるための2つの保持溝56を含み、所定の位置にモジュール36を支持する。モジュール36は、外へ面して差し込まれる。つまり、レセプター34およびLED50は、表面30に面している。
【0041】
レセプター34およびLED50を保護するために、装置18、20、22は、また好ましくは、レンズ58を含み、レンズ58は、パッケージ32を受け入れる外側表面30に隣接し、測定のために配置される。レンズ58は、保持具54に形成されたレンズ保持溝60に運ばれ、測定のために用いられるエネルギーが通過する間、エネルギー源46およびレセプター34を保護する働きをする。
【0042】
レンズ58は、レセプター34によって感知された信号の通過を許可するように構成される。このように、好ましい実施形態において、レンズ58は、光透過性(最も好ましくは、透明および無色)である。また、レンズ58は、好ましくは、傷が信号伝送に邪魔をするのを防ぐために、傷つきにくいものである。
【0043】
モジュール36を取り付けるために、各装置18、20、22のモジュール36は、コネクター42およびボード44を用いて、直列に接続される。その後、モジュールは、保持具54の端部から溝56へ差し込まれ、保持具54は、フレーム12内に位置している。その後、レンズ58は、保持具54の端部から溝60へ差し込まれる。
【0044】
当然ながら、レンズ58は不完全な透明性であるのが一般的である。言いかえれば、LED50からの赤外線のうちのいくらかは、レンズ58を通過してパッケージ32に当たる代わりに、レンズ58に反射してモジュール36に当たる。このように、レセプター34は、パッケージ32に反射されずレンズ58に反射された、エネルギー源34からいくらかのエネルギーを、受け入れる。結果は、レセプター34のまわりの「エネルギー霧」あるいは「赤外線霧」84である。図12は、霧84がどのように作成されるか、また、パッケージ32がどのように霧84を通ってレセプター34および処理装置38に現われるかを示す。示されるように、霧84があり、それにより、処理装置38がパッケージ32の端部を識別することが困難である状態にする場合、パッケージとその周囲との間のコントラストは、実質的に軽減される。
【0045】
このように好ましくは、正確さを高めるために、装置10は、霧84を軽減しまたは除去するための分節されたレンズ58を含んでいる。分節されたレンズ58は、セグメント58a、58bを含み、図13に示される。レンズ58は、不透明なディバイダー86よって、2つのセグメントに分割され、ディバイダー86は、レンズ58の長さに沿って延在し、レンズ58が取り付けられているときに、ディバイダー86は、レセプター34とエネルギー源48との間の上側に位置する。エネルギー源48から放射されるエネルギーが、レンズ58に反射してレセプター34に入射していたであろうが、その代りに、反射しないディバイダー86に当たるように、ディバイダー86は、配置され、大きさが合わせられる。エネルギー源48からの光が、ディバイダー86を通過し、パッケージ32に当たり、ディバイダー86の対向面を通過することによりレセプター34に反射して戻ることができるように、ディバイダーは、大きさも合わせられ、配置されている。このように、パッケージ32に反射する光が通過できる間、ディバイダー86は、霧84を軽減するか阻止し、それにより、物体の測定を可能にする。
【0046】
当然のことながら、他の形態は、レンズ58から反射したかまたは反射するであろうエネルギーを阻止することによって、霧84を軽減しまたは阻止することが可能である。好まれるのは、パッケージ32の端部の知覚性を改善するために、かかるエネルギーが霧84を作成できないようにするということである。しかしながら、当然のことながら、特に下記に述べられた好ましいキャリブレーション工程のため、本発明は、霧84を軽減しないまたは阻止しない装置10の使用を理解する。
【0047】
当然のことながら、製造公差、不完全な品質管理および他の要因のため、異なったレセプターが同一の入力に応じて異なった出力を作成してもよい。例えば、いくつかのレセプター34は、0の入力信号に応じて、様々な0でない出力を作成してもよい。他のケースにおいて、同じ0でない入力信号は、異なったレセプター34において異なった出力を作成してもよい。このように、この問題を扱う第1のキャリブレーション工程において、装置10におけるレセプター34の各々を調整することは有用である。この第1のキャリブレーション工程の目的は、各レセプター34からの未加工の出力が、他のレセプター34から受信された情報と正当に比較することができる情報に、変換されることを、保証することである。このように、第1のキャリブレーション工程において、各レセプター34は、最大の信号にさらされ、その出力が測定される。その後、レセプター34は、最小の信号(つまり、レセプターが作動中に受信されると予想することができる最小の信号)にさらされ、その最小の出力が、測定される。その後、マッピング機能は、最大出力および最小出力を、それぞれ、所定基準の最大出力および所定基準の最小出力に、マッピングすることを、決定される。所定基準の最大出力および所定基準の最小出力は、すべてのレセプター34に対して、一定である。従って、一旦この第1のキャリブレーション工程が完了していれば、未加工の次元情報(つまり、好ましい実施形態では、レセプター34からの出力信号)は、調整された次元情報に変換され、この調整された次元情報は、他のレセプター34からの調整された次元情報と有用に比較することができる。この段階で、2つの調整されたレセプターの出力が等しい場合、それらは、同じ信号を受け取ったと考えることができる。
【0048】
例えば、第1のキャリブレーション工程の好ましい方法は、図5、6、7に示される。図5に示されるように、好ましい実施形態において、100%の反射するキャリブレーション物体62は、レセプター34上に配置され、エネルギー源48を動かす。図5の実施例において、4つのレセプター34の最大の未加工の信号の出力が、示される。図5に示されるように、これらの最大の信号の出力は、すべて互いに異なる。各レセプター34の最大の未加工の信号レベル、記録され記憶される。
【0049】
その後、図6に示されるように、不透明なキャリブレーション物体64は、レセプター34上に設けられ、この物体64は、信号を反射せず、信号がその反対側から浸透することを可能にしない。これは、最小の信号の環境であり、理論的に、各レセプター34からの出力は0であるべきである。しかしながら、製造公差、不完全な品質管理およびその他同種のもののために、図6に示されるように、最小の未加工の信号の出力は、0に等しくなく、互いに異なる。各レセプター34の最小の未加工の信号レベルは、記録され記憶される。
【0050】
4つのレセプター34のそれぞれのマッピング機能は、図7に示される。4つのレセプターの各々については、最大の信号の出力は、図7に示される「100%」」基準レベルによって表わされる所定基準の最大に、マッピングされる。同様に、最小の信号の出力は、それぞれ、「0%」の基準の最小によって図7に表わされる所定基準の最小に、マッピングされる。
【0051】
最も好ましくは、各レセプター34の最大および最小の未加工の信号レベルは、各レセプター34のマッピング機能と同じように、特定のレセプター34を含むモジュール36のローカル制御装置40に記憶される。この最も好ましい実施形態では、このキャリブレーション情報は、各レセプター34の出力を、すべてのモジュール36に対して標準となる所定基準の最小に、マッピングするので、モジュール36は、第1のキャリブレーション工程を繰り返さずに、いずれかの装置10の中で用いることができる。このように、一旦、各レセプター34に対するマッピング機能を決定するキャリブレーション工程が完了していれば、また、一旦、これらのマッピング機能がローカル制御装置40に記憶されれば、モジュール36は、第1のキャリブレーション工程を繰り返さずに、いずれかの装置10の中で用いることができ、また、第1のキャリブレーション工程を繰り返さずに、1つの装置10から他方の装置に移動することができる。この構造は、装置10に実質的柔軟性を供給する。もし、大きなパッケージ32のため、より多くのモジュール36が装置10に必要とされる場合、モジュール36は容易に加えることができる。同様に、使用され、かつ/または、不完全なモジュール36は、容易に交換することができる。
【0052】
当然のことながら、第1のキャリブレーション工程からのキャリブレーション情報を記憶する他の方法は、本発明によって、理解される。例えば、中央処理装置38は、各レセプター34のためのキャリブレーション情報を記憶することができる。しかしながら、そのような構成は、モジュール36の柔軟性および代用可能を制限する傾向にあるので、ほとんど好ましくない。
【0053】
好ましくは、制御装置40は、取り付けられるとき、あるいは、いずれかのモジュール36が加えられ、または、除去されるとき、処理装置38と通信するようにプログラムされ、また、装置18、20、22の各々における一連のモジュール36に沿った制御装置40の位置に従って制御装置40自身に番号を付けるように、プログラムされる。そして、処理装置38は、各モジュール36が位置する場所、および、各レセプター34が位置する場所を決めることを可能にする位置情報を持っている。
【0054】
当然のことながら、モジュール36は好ましくは標準構成(つまり、それらにはすべて構造と関数において実質的に同一のことが好適である)にある。これは上に記述されるように交換可能なモジュール36に帰着する。更に、このように、処理装置38は、いずれかのインストールされたモジュール36に置かれた、すべてのレセプター34の位置を知っている。結果は特に下に記述されるように、正確に物体の次元を測定することができるということである。
【0055】
好ましくは、モジュール36は、隣接したレセプター34の間の空間が、モジュール36上で、一定となるように、構成される。また、モジュール36が、一列のレセプター34を有する装置18、20、22のうちの1つを形成するために、直列に接続されるとき、装置18、20、22上の隣接するレセプター34の間の空間が、一定となるように、モジュール36を構成するのが好ましい。
【0056】
発明の好ましい形態において、装置18、20、22は、第2のキャリブレーション工程を用いて、調整される。モジュール36が、直列に接続され、処理装置38に接続される場合、第2のキャリブレーション工程は、好ましくは、実施される。第2のキャリブレーション工程の好ましい方法において、第2のキャリブレーション工程によって作成された情報は、処理装置38のメモリ、全体として装置10に役立つ他のメモリ、あるいは、全体として装置18、20、22の少なくとも1つに役立つメモリに、記憶される。
【0057】
第2のキャリブレーション工程は、図8で模式的に図示される。第2のキャリブレーション工程で、N隣接したレセプターのキャリブレーション群は、レセプター応答情報を作成するために用いられる。理論的に、Nは0を超えたいずれかの整数であるが、第2のキャリブレーション工程は、Nが1を超える整数である場合に、測定を正確かつ精度に改善することにもっとも有効となる。図8に示される実施例において、Nは3と等しい。
【0058】
当然のことながら、第2のキャリブレーション工程に先立って、レセプター34の全てからの出力は、所定基準にマッピングされ、この所定基準は、全てのレセプター34に対して一定である(これは第1のキャリブレーション工程で行われた)。従って、いかなる2つの調整されたレセプターの応答は、有効に比較することができる。2つのレセプター34の調整された出力が同じである場合、2つのレセプター34によって受け入れられた2つの信号の入力は、実質的に同じだったと仮定することができる。同様に、レセプターXの調整された出力が、レセプターYの調整された出力のあるごく一部分であった場合、レセプターXによって受け入れられた信号が、レセプターYによって受け入れられた信号の一部分とほぼ同じであったと仮定することができ、レセプターX、Yは、装置18、20、22におけるいずれかの2つのレセプターとなり得る。
【0059】
第2のキャリブレーション工程では、図8に示されるように、キャリブレーション物体80は、N隣接したレセプター(図8中の符号1、2、3)の有効領域の複数のキャリブレーション位置に、配置される。この明細書において、複数のキャリブレーション位置は、Mキャリブレーション位置と呼ぶこととし、Mは1を超える整数である。図8において、M位置のうちの4つは、文字A、B、C、Dによって示される。キャリブレーション物体80は、測定位置に配置されたときM位置A、B、C、Dなどに位置する端部82を有するパッケージ32を、模倣する。
【0060】
「有効領域」は、Nレセプター近くの測定軸に沿った領域を意味し、その領域では、物体80の端部82の位置における小さな変化が、N隣接したレセプターの1つ以上の出力を変更する。その効果は図8の「レセプター応答」の図表で示される。位置Aでは、レセプター1は、物体80によってほとんどカバーされ、エネルギー源48からエネルギーを受け入れて、高出力を示す。レセプター2、3は、この位置では反射されたエネルギーをほとんどあるいはまったく受け入れず、低い出力を有する。位置Bでは、レセプター1の応答は、ほぼ同じままであるが、レセプター2、3は、エネルギー源48から反射されたエネルギーをわずかにより多く受け入れ、それらの出力はより高くなる。位置Cでは、レセプター2は、物体80によって部分的にカバーされ、従って、その出力は依然としてより高くなる。レセプター3は、物体の端部が接近しているので、エネルギー源48から反射されたエネルギーをより多く受け入れ、従って、その出力はより高くなる。位置Dでは、レセプター2は、物体80によって実質的にカバーされ、レセプター1の出力とほとんど同一の出力をしている。レセプター3は、端部82に接近しており、エネルギー源48から反射されたエネルギーをより多く受け入れて、より高い出力を有している。
【0061】
当然のことながら、最も好ましくは、第1のキャリブレーション工程は、この第2のキャリブレーション工程に先立って行なわれている。しかしながら、あまり好ましくはないが、本発明は、第1のキャリブレーション工程を受けていないレセプター34の使用を考慮する。
【0062】
第2のキャリブレーション工程を継続し、M位置の全てに対するレセプター出力の一組のキャリブレーションを生成するために、エネルギー源48を動かす。(レセプター出力のMキャリブレーションセットの合計のために)複数の位置の各々でのNレセプターの各々のためのレセプター出力の一組のキャリブレーションは、好ましくは処理装置38で、読まれ記憶される。当然のことながら、第1のキャリブレーション工程により、すべてのレセプター34の調整された出力が比較可能である。このように、第2のキャリブレーション工程は、装置10におけるN隣接したレセプターの単一の群上で、単に行なわれる必要がある。この第2のキャリブレーション工程の結果は、装置18、20、22上のN隣接したレセプター34のすべての群に適用することができる。
【0063】
第2のキャリブレーション工程が完了していた後、Mキャリブレーションの合計が記憶される、各々と共に、レセプター出力にセットする、第2のキャリブレーション工程で用いられた、Nレセプターの群の有効領域内のM位置からの一つを表わさせられた。第2のキャリブレーション工程の結果は、N隣接したレセプターのいずれかの群に等しく適用可能であるので、レセプター出力のキャリブレーションの各組は、N隣接したレセプターの他の群の有効領域内のM位置からの対応するものを、表わす。
【0064】
パッケージ32の測定は、好ましくは、以下に続くように、作動する。装置18、20、22を含む装置10は、提供される。装置18、20、22は、各々、複数のモジュール36を備え、この複数のモジュール36は、直列に接続され、フレーム12に取り付けられる。モジュール36は、上に記述された好ましい第1のキャリブレーション工程を用いて、調整される。各レセプター34に対するマッピング機能は、レセプター34の未加工の出力を比較可能に調整された出力に標準化し、適切なレセプターを運ぶモジュール36のローカル制御装置40上に記憶される。
【0065】
一旦、装置10が組み立てられれば、好ましい第2のキャリブレーション工程は、実行される。N隣接したレセプターの代表的な群は、第2のキャリブレーション工程に用いられ、出力のキャリブレーションの組は、処理装置38に記憶され、または、全体としての装置18、20、22、または、全体としての装置10のために用いられる他のメモリに記憶される。レセプター出力は、第1のキャリブレーション工程で標準化されたので、第2のキャリブレーション工程は、単にN隣接したレセプター34の1つの組上で行なう必要があり、その結果は、装置10上のN隣接したレセプター34の他のすべての組に適用することができる。
【0066】
パッケージ32は、フレーム12上の測定位置に、配置される。各装置18、20、22上のエネルギー源48を動かし、各レセプター34の出力(つまり、未加工の次元情報)は、そこに記憶された各レセプター34のマッピング機能を介して、ローカル制御装置40によって読まれ、調節される。調整されたレセプター出力(つまり、調整された次元情報)は、処理装置38へ送られる。
【0067】
処理装置38は、第2のキャリブレーション工程から記憶されたレセプター応答情報を記憶し、または、このレセプター応答情報にアクセスし、このレセプター応答情報は、キャリブレーション位置(例えば、図8で位置A、B、C、Dを参照)の各々でN隣接したレセプター34の組に対する、レセプター出力のキャリブレーションの一組から成る。これは、レセプター出力のMキャリブレーションセットの合計を与える。処理装置38は、モジュール36からの調整されたレセプター出力を読み、それにより、レセプター出力の測定セット(つまり、測定のため得られたレセプター出力の一組)を作成する。N隣接したレセプターの連続する群については、処理装置38は、レセプター出力の測定セットを観察する(つまり、見る)。処理装置38は、N隣接したレセプターの群からのレセプター出力の測定セットを、レセプター出力のキャリブレーションセットに、適合させようとする。もし、処理装置38は、そうすることができない場合、N隣接したレセプターの次の連続する群に移る。もし、Nレセプターの特定の群において、出力の測定セットが、レセプター出力のキャリブレーションセットのうちの1つに適合しようとする(つまり、出力の測定セットは、パッケージ端部の存在を提案する)場合、出力の中で最も近いキャリブレーションセットが特定される。出力の各キャリブレーションセットは、N隣接したレセプターのいずれかの群の内の特定の端部の位置に関係している。この位置を用いて、それがNレセプターのどの群を観察しているかについてのその知識を用いて、処理装置38は、パッケージ32の次元のサイズを決定する。
【0068】
単純化された例示である実施例は、6つのレセプターを有する装置(18、20、22)に用いられ、N=3である。このように、この実施例において、N隣接したレセプター34の2つの連続した群がある。測定が得られるとき、処理装置38は、第1のN(つまり3)レセプターに対するレセプター出力の測定セットを見て、それを、レセプター出力のキャリブレーションセットに、適合させようとする。もし、適合が見つかる場合、処理装置38は、レセプター出力の各キャリブレーションセットが適合するNレセプター内で、適合が見つかったNレセプターの群内の位置に関する知識を用いて、パッケージ端部の位置を決定する。もし、適合が利用可能でない場合、処理装置38は、Nレセプターの次の群(レセプター4、5、6)に移り、レセプター出力の測定セットを、レセプター出力のキャリブレーションセットのうちの1つに適合させようとする。同じ適合の試みが行われる。注意することは、上に説明されるように、レセプター出力が第1のキャリブレーション工程で標準化されたので、レセプター出力の同じキャリブレーションセットが、N隣接したレセプターのすべての群に用いられる。対照的に、レセプター出力の測定セットは、Nレセプターの各群とは異なり、パッケージの端部が位置する場所に依存する。
【0069】
当然のことながら、レセプター出力のいずれかの測定セットにおける出力の大きさは、パッケージ32の端部の位置と無関係な要因によって、影響される。例えば、非常に反射するパッケージ32は、それほど反射しないパッケージ32よりも、パッケージ32に隣接して、より高いレセプター出力をもたらすだろう。このように、好ましくは、たとえ、レセプター出力の特定の大きさが異なったパッケージ32に対して変化しても、処理装置38は、レセプター出力の測定セット内の端部パターンを識別するようにプログラムされる。
【0070】
また、当然のことながら、場合によっては、かかる端部がないところにさえ、特定のパッケージ32の特徴が、端部の外形を表示することがある。例えば、白いラベルを有する黒色のパッケージは、かかる幻の端部の外形を、表示することがある。従って、処理装置38は、幻の端部を認識し、パッケージ32の1次元の測定を確立する前に幻の端部を除去するためのアルゴリズムで、好ましくはプログラムされる。
【0071】
当然のことながら、処理装置38が次元のサイズを決定することができる正確さは、第2のキャリブレーション工程で使用されたキャリブレーション位置の数に依存する。もし、例えば、キャリブレーション位置が1mmごとにある場合、レセプター出力のキャリブレーションセットが測定の間選択されるとき、測定は、0.5mm以内で、理論的に正確になりえる。当然のことながら、他の要因が正確さに影響する場合がある。このように、もし、キャリブレーション位置の間の距離がより大きければ、測定はそれほど正確ではなく、もし、それがより小さければ、それらはより正確になるだろう。
【0072】
また、Nの値は、要求される正確さにより、および、レセプター34の間隔により、選択される。一般的に、レセプター34の特定の間隔を与えられて、より大きなNは、より正確な測定に帰着するだろう。しかしながら、より大きなNは、測定の間、より大きな計算能力、および、キャリブレーションデータ用のより大きなメモリを必要とする。従って、いずれか特定の測定環境において、Nはこのトレードオフを最適化するように選択することができる。
【0073】
図9は、パッケージ32の次元のサイズを測定する別法の方法を示す。上に記述された好ましい測定方法において、処理装置は、Nレセプターの連続する(つまり、オーバーラップしない)群に対する出力の測定セットを見る。しかしながら、また、図9に示されるように、Nレセプターの連続する群が、オーバーラップしていることは可能である。図9の実施例では、N=3であるが、Nレセプターの各連続した群は、前の群から1つだけオフセットされ、その結果、各群は、2つのレセプターだけ、オーバーラップする。かかる測定方法の主な結果は、図9に示されるように、Nレセプターの一群は、レセプター出力の測定セットと、レセプター出力のキャリブレーションセットとの間に、適合を提供することができる。このように、複数の測定は、同じ次元でつくられている。その後、その測定は、最終測定を決定するために平均化される。この方法によれば、単一の測定が、いくつかの意外な状況による大きなエラーに対して、複数の測定の平均よりも、より大きな潜在力を持っているという点において、より高い精度の長所を有する。
【0074】
処理装置38は、フレーム12内に含まれている。代わりに、処理装置38は、分割されてもよく、例えばフレームに関連した別個のコンピューターの一部である。好まれるのは、キャリブレーション、サイジングおよび配送料金計算を含む装置10を操作するために、装置10が処理装置10を含むということである。
【0075】
同様に、好まれることは、サイズおよび配送料金情報を表示するために、装置10がディスプレイを含む。このディスプレイは、フレーム12に一体的であるか、あるいは、別個のコンピューター・スクリーンから成ってもよい。他のディスプレイ形態も本発明によって理解される。
【0076】
上に説明されるように、エネルギー源48は、好ましくは、互いに近接近したライン状のLED50を含む。測定とキャリブレーションについては、レセプター34と同様に、エネルギー源48を動かす。好ましくは、順次走査によって、レセプター34およびエネルギー源48を動かす(つまり、突然ではなく連続におけるレセプターおよびLEDの動作)。LED50は、レセプター34と同様に、順次動かされ、多くのユニットの増加(一度に5つ)において分離して動かされる。代わりとなるのは、LED50は、動かされ、一度に1つにおいて分離して動かされる。好まれるのは、特定のレセプター34が、受け入れると思われる信号をすべて受け入れることを保証するために、そのレセプター34が動かされるときに、十分な量の信号が存在するということである。順次走査は、図10a〜図10cで示される。
【0077】
当然のことながら、レセプター34を動かす他の方法(例えば、一度ですべて作動する)も、本発明によって理解される。
【0078】
順次走査は、2つの主要な利点を備えている。最初に、それは電力を節約する。各レセプター34からの出力が読まれるときに、他のレセプターのすべてを作動する必要はなく、または、読まれているレセプター34から離れているエネルギー源48の部分を作動する必要がない。このように、順次走査は、パッケージ測定の間に用いられるエネルギー量を軽減する。
【0079】
次に、好ましい実施形態において、制御装置40は、エネルギー源46、および、レセプター34の読み取りの両方を制御する(当然のことながら、本発明は、これらの機能を制御する処理装置38を理解する)。この好ましい実施形態において、レセプター34の近くのエネルギー源48が動かされる直前に、各レセプター34は、測定の間、動かされ読まれる。レセプター34の初期の動作の目的は、各レセプター34に対する周辺光の影響に対応するように、読み取りを可能にすることである。その後、レセプター34の近くのエネルギー源48を動かすとき、それは再び読まれ、また、周辺光の影響は、レセプターに対するエネルギー源48の影響を測定すると共に周辺光を除外する真の測定を、提供するために、取り去られる。この走査処理は、図11で図示される。
【0080】
当然のことながら、周辺光を除外するために他の方法を用いる。例えば、エネルギー源48からの信号は、特定の周波数(300kHz)に、調整され、レセプター34は、調整された信号だけを感じるように、構成される。調整の他の形態も使用することができる。しかしながら、調整は、コストおよび物理的なボードサイズが考慮されるため、現在ではほとんど好まれない。
【0081】
好ましくは、処理装置は、多くの異なった構成における測定データを出力するように構成される。これは、プリンター共通フォーマット、シリアルデータ(USB)、遠隔・局所的なディスプレイのため構成されたフォーマット、および、様々なネットワークフォーマット(例えばイーサネット(登録商標))を含んでいる。当然のことながら、多くの出力フォーマットとの互換性により、装置10は、様々な周囲および状況の中で、柔軟に用いられる。
【0082】
本発明の先の実施形態は、発明を十分に開示する目的で相当に詳細に述べられているが、添付の請求項の中で確定されるような発明の広い範囲から逸脱せずに、装置に様々な改変をなすことができることは、当業者に明白だろう。これらの変化のうちのいくつかは、上に説明され、他のものは当業者に明白になる。例えば、ここの信号源は、異なった形態(例えば超音波)をとることができ、あるいは調整される。また、あまり好ましくはないが、本発明によって理解される測定法に対して、第1のキャリブレーション工程を行なう必要はない。本発明は、また、モジュール36を含まない装置18、20、22を理解する。また、好ましくないが、本発明は、パッケージ32や測定される他の物体のわずかに1次元を理解する。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、輸送あるいは他の目的のためのパッケージの取り扱いに関する。特に、本発明は、パッケージの適切な物理的なパラメータを決定するために用いられる装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの宅配便業者は、それらの顧客を代表して、パッケージを配達するサービスを提供する。顧客の明示された目的地にパッケージを配達することと交換に、宅配便業者は料金を請求する。一般的に、その料金は、(1)パッケージのサイズ、(2)パッケージの重さ、(3)パッケージの目的地、および(4)パッケージが配達される時間のうちの1つ以上に基づく。
【0003】
問題は、パッケージを配達するための適切な代金を決定することにおいて、存在する。あるケースでは、パッケージの体積は、特に夜通しの運搬によって出荷される商品に対して、制限する拘束である。他の状況において、パッケージの重みは、限定因子になりえる。必要なことは、顧客のために適切な船積料金を評価するために、パッケージのそのような物理的なパラメータを測定する方法である。
【0004】
大きな宅配便業者にとって、これらの料金は、非常に多くのパッケージに対して、決定される必要がある。大きな宅配便業者は、典型的には、中央の仕分け場所を、有している。これらの仕分け場所において、顧客から回収されたパッケージは、顧客の明示された目的地への配達のために、処理される。典型的には、かかる状況において、パッケージは、コンベヤーベルトにおろされ、パッケージがコンベヤーベルトに沿って移動するときに、各パッケージの体積および(または)重みが決定されるだろう。請求書は、後で自動的に顧客に請求される。かかるシステムは、公表された米国特許出願No.20030225712(特許文献1)に示される。
【0005】
他の状況において、パッケージのより低い体積があり、また、配送に対する報酬は、典型的に、顧客がパッケージを提供するときに、得られる。例えば、プライベートのメールボックスのサービスのようなものを、店先設置において、提供する多くの会社がある。典型的には、かかる会社は、宅配サービスを提供する。顧客は、パッケージをもって店に入り、配送料金を決定するために、パッケージは、サイズおよび(または)重さを測定される。そのような場合、典型的に用いられる測定装置は、ユーザーに対して、測定用のプラットフォーム上にパッケージを設置することを、要求する。
【0006】
米国特許4773029(「Claesson」) (特許文献2)は、コンベヤーベルトによって運ばれている物体の三次元の測定のため測定装置を、開示する。物体の高さは、コンベヤーベルトの対向面に置かれると共にコンベヤーベルトを横切って向けられる、対のトランスミッターおよびレシーバーによって測定される。パッケージの幅は、その2つの部分の間にコンベヤーベルトの上側およびコンベヤーベルトの表面以下に位置する、対のトランスミッターおよびレシーバーによって測定される。装置の長さは、コンベヤーベルト上で物体の速度を用いて、計算を行なうことにより測定される。
【0007】
トランスミッターおよびレシーバーの列は、モジュールから構成される。このように、適切な物体のサイズが小さい場合、より少数のモジュールが、トランスミッターおよびレシーバーの列を作成するために用いられる。しかしながら、物体がより大きく、より多くのトランスミッターおよびレシーバーが、その次元を測定することを必要とされる場合、多くのモジュールが、トランスミッターまたはレシーバーのいずれかのセットのサイズを拡張するために用いられる。
【0008】
トランスミッターおよびレシーバーは、対で、作動する。従って、特定のレシーバーが、それがペアになる特定のトランスミッターからその信号を受け入れていなければ、CPUは、測定されている物体が信号を阻止していることを知るだろう。
【0009】
システムは、また次の物体を予期して、各物体の測定の後に行なわれるキャリブレーション・シーケンスを有している。具体的には、各レセプターの出力は、それがその対応するトランスミッターから信号を受け入れている場合、および、それがその対応するトランスミッターから信号を受け入れていない場合に、その未加工の出力を決定するために、測定される。各レシーバーの未加工の出力に基づいた信号の存在を決定するための決定しきい値は、計算され、次の物体で使用のためコンピューターに記憶される。
【0010】
この装置に関する多くの問題がある。最初に、レシーバーと対にするトランスミッターの必要性は、使いにくい構造を作り、この構造では、トランスミッターまたはレシーバーは、コンベヤーの上側(それゆえ、空間を取り、より大きな物体を阻止する可能性がある)、および、コンベヤーの下側(それゆえ、測定装置で右のコンベヤーの部分切れ目を非能率的に必要とする)に、位置しなければならない。また、トランスミッターがそれぞれ対応するレシーバーから測定するプラットフォームの対向面に置かれるという事実は、測定することができるパッケージのサイズを制限する。さらに、システムは、多くの計算能力や、各物体が測定された後のすべての信号のレシーバーの多くの再キャリブレーションを、使用する。
【0011】
米国特許No.5878379(「Dlugos」) (特許文献3)は、「インターロックを備えた粗い体積測定」とタイトルをつけられた寸法の計重機を示す。装置は、3つの軸を有する測定フレームとともに、パッケージを量るためのスケールを含んでいる。各軸に沿って、信号のトランスミッターおよびレシーバーが、対になっている。信号のトランスミッターおよびレシーバーは、互いに隣接して位置すると共に、パッケージの側面がその対に隣接して位置すれば、トランスミッターからの信号が、パッケージに反射しレシーバーへ移動するように、指向される。
【0012】
Dlugos装置に関する実質的な問題は、それがパッケージのサイズの粗い測定だけを提供するということである。その装置は、これらの個々のセンサ・ペアのポーリングに基づいて、制限のある正確さだけを達成することができる。これらの測定は非常に粗いので、その装置は、ユーザー自身がより正確な測定(手動で行うことを要求される)を必要とすることをユーザーに示すための装置を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許No.20030225712
【特許文献2】米国特許No.4773029
【特許文献3】米国特許No.5878379
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
従って、望まれるものは、上に記述された問題の1つ以上を解決するか縮小する寸法測定装置である。寸法測定装置は、少なくとも1つの次元を測定し、最も好ましくは、三次元が測定される。好ましくは、寸法測定装置は、正確な測定、使用の容易さおよび効率、適応性および柔軟性を提供するだろう。
【0015】
従って、本発明によれば、パッケージの少なくとも1次元を測定するための装置であって、
測定軸に沿って延在すると共に、測定位置においてパッケージを受け入れる大きさに合わせられて形づくられる寸法測定装置と、
上記寸法測定装置と通信し、次元情報を受け、上記次元を決定するように、構成された中央処理装置と
を備え、
上記寸法測定装置は、互いに分離可能に連結可能な複数のレセプターモジュールを備え、
上記各レセプターモジュールは、上記測定軸に沿って間隔をあけて配置された複数の信号レセプターを含み、
上記レセプターモジュールは、直列に接続され、各レセプターモジュールは、上記中央処理装置による次元情報の受取を容易にするために、上記複数のレセプターモジュールの全てが上記中央処理装置と通信するように、構成され、
各レセプターは、このレセプターに結合されたローカル制御装置を含む。
【0016】
本発明の別の形態によれば、複数の信号レセプターを調整する方法であって、
各レセプターに対して、
(i)上記レセプターを最大の信号にさらす工程と、
(ii)上記レセプターの出力を上記最大の信号から測定する工程と、
(iii)上記レセプターを最小の信号にさらす工程と、
(iv)上記レセプターの出力を上記最小の信号から測定する工程と、
(v)上記最大の信号から所定基準の最大に出力をマッピングし、上記最小の信号から所定基準の最小に出力をマッピングするマッピング機能を決定する工程と、
(vi)複数の測定における使用に対してマッピング機能を記憶する工程と
を含む。
【0017】
本発明の別の形態によれば、レセプターモジュールであって、
略一列に配置された複数の信号レセプターと、
上記複数の信号レセプターを支える基板と、
測定軸に沿って配置された信号レセプターを有する寸法測定装置を形成するために、レセプターモジュールを他のレセプターモジュールに直列に接続するための分離可能な接続手段と、
上記複数の信号レセプターに結合されたローカル制御装置と
を備える。
【0018】
本発明の別の形態によれば、物体の1次元のサイズを決定する方法であって、
一列の信号レセプターを備える寸法測定装置に結合された測定場所に上記物体を配置する工程と、
信号源を動かす工程と、
レセプター出力の測定セットを得る工程と、
記憶されたレセプター出力のキャリブレーションセットにアクセスし、レセプター出力の各キャリブレーションセットは、特定の次元のサイズに関係している工程と、
レセプター出力の上記測定セットに最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットを選択する工程と、
上記最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットに関連した特定の次元のサイズを用いて、物体の1次元のサイズを決定する工程と
を備える。
【0019】
本発明の別の形態によれば、一列の信号レセプターを備える寸法測定装置を調整する方法であって、
N隣接したレセプターの一群を選択する工程と、
少なくとも1つのキャリブレーション物体を、上記N隣接したレセプターの有効領域内の複数の位置の各々に、配置し、端部を有する測定された物体をこの位置の各々でシミュレートする工程と、
キャリブレーション物体が各位置に配置されるときに、信号源を動かす工程と、
上記位置の各々に対してレセプター出力のキャリブレーションセットを読み取る工程と、
物体の測定の間の使用に対して出力の上記キャリブレーションセットを記憶する工程と
を備える。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、測定装置の斜視図である。
【図2】図2は、装置の模式図である。
【図3a】図3aは、レセプターモジュールの上面図である。
【図3b】図3bは、レセプターモジュールの底面図である。
【図4a】図4aは、レセプターモジュールの接続およびマウントを示す図である。
【図4b】図4bは、レセプターモジュールの接続およびマウントを示す図である。
【図4c】図4cは、レセプターモジュールの接続およびマウントを示す図である。
【図4d】図4dは、レセプターモジュールの接続およびマウントを示す図である。
【図5】図5は、第1のキャリブレーション工程の初期段階の模式図である。
【図6】図6は、第1のキャリブレーション工程の次の段階の模式図である。
【図7】図7は、第1のキャリブレーション工程の後の段階の模式図である。
【図8】図8は、第2のキャリブレーション工程の模式図である。
【図9】図9は、別の測定方法の模式図である。
【図10a】図10aは、前進走査による装置の動作を示す模式図である。
【図10b】図10bは、前進走査による装置の動作を示す模式図である。
【図10c】図10cは、前進走査による装置の動作を示す模式図である。
【図11】図11は、走査の間の周囲の信号の排除を示す模式図である。
【図12】図12は、レンズのエネルギー反射の効果を示す図である。
【図13】図13は、セグメント化されたレンズを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
さて、図1を参照して、装置10は、物体の長さ、幅および高さを測定するものとして示される。好ましくは、物体はパッケージを含み、装置10は、出荷の正確な代金などを決定する目的のために、パッケージの大きさを合わせるために用いられている。図1に示される装置10は、パッケージの体積を求める(つまり、長さ、幅および高さを測定する)ための静止している装置である。言いかえれば、図1の装置10は、装置10の測定フレーム12上にユーザーがパッケージを設置することによって用いられる。装置10は、図1に示される実施形態において、コンベヤーベルトとともに作動しない。
【0022】
図1に示される好ましい実施形態において、装置10は、パッケージの三次元(L、W、H)を測定するように構成される。当然のことながら、物体の1次元以上を測定するために、本願明細書に記述された発明を用いることができる。
【0023】
装置10の測定フレーム12は、一般に、直立の後部部分14と、プラットフォーム16とを含む。この好ましい実施形態において、パッケージは、後部部分14に対向しプラットフォーム16上の測定位置に設置されることによって、測定される。
【0024】
当然のことながら、多くの配送の用途において、配送されるパッケージの重みを決定することが必要である。このように、好ましくは、重量測定装置(図示せず)は、プラットフォーム16の下に位置する。その結果、プラットフォーム16は、重量測定装置用のプラットフォームとして役立つ。このように、パッケージがフレーム12内に配置されるとき、パッケージの次元が測定され、パッケージは同時に重さを量られる。
【0025】
装置10は、3つの測定軸に沿って配置された三次元測定装置を備える。幅寸法測定装置18は、幅測定軸24に沿って位置する。長さ寸法測定装置20は、長さ測定軸26に沿って延在する。高さ寸法測定装置22は、高さ測定軸28に沿って延在する。好ましくは、寸法測定装置18、20、22は、実質的に、平面を有し、この平面は、測定位置でパッケージ32とともにそれに隣接したパッケージを受け入れるように、大きさが合わせられ形づくられる。このように、図1に示されるように、パッケージ32は、測定位置で、寸法測定装置18、20、22に隣接して、受け入れられる。
【0026】
好ましくは、各寸法測定装置18、20、22は、適切な測定軸(24、26、28)に沿って延在する一直線の信号レセプター34を含む。パッケージ32の各次元のサイズは、特に下記に述べられるように、各レセプター34によって受け入れられている信号の性質を決定することにより、決定される。
【0027】
好ましくは、各寸法測定装置は、互いに分離可能に連結可能な複数のレセプターモジュール36を含む。好ましくは、各レセプターモジュール36は、線形の配列のエネルギーレセプター34を含んでいる。好ましくは、レセプターモジュール36は、直列に連結され、モジュール36は、各寸法測定装置に沿った一直線のレセプター34とともに、寸法測定装置の各々を形成する。
【0028】
好ましくは、中央処理装置38(図2を参照)によってレセプターモジュール36から次元情報の受取を容易にするために、レセプターモジュール36の全てが、装置10の中央処理装置38と通信するように、各レセプターモジュール36は、構成されている。好ましくは、中央処理装置38は、寸法測定装置18、20、22の各々と通信して、寸法測定装置24、26、28から次元情報を得て、各次元(長さ、幅、高さ)を決定するように、構成される。1つの実施形態において、装置24、26、28は、ハブ37を介して処理装置38に通信で接続される。ハブケーブル39は、ハブ37に、装置24、26、28を接続し、また、処理装置ケーブル41は、処理装置38にハブ37を接続する。当然のことながら、しかしながら、装置24、26、28と処理装置38との間の接続の他の形態が可能であり、また、使用された接続の形態は、物理的なサイズ拘束を含む多くの要因に依存する。
【0029】
寸法測定装置18、20、22の各々は、3つのモジュール36を持っているとして、図1、2に示される。寸法測定装置が、発明によって理解されるモジュール36のこの特定の数量を有する必要がないことは、当業者によって十分に理解されるだろう。むしろ、特に下に説明されるように、モジュール36の数量は可変で、装置10が用いられる特定の状況に適するように、装置10のユーザーによって、モジュール36の数量は適応される。このように、好ましい各装置18、20、22は、1つのモジュール36およびモジュール36のいかなるより高い数量ほど有していなくてもよい。はるかにもっと好まれなかったが、本発明は、本願明細書に記述されるモジュール36を組込まない寸法測定装置18、20、22を、含む。
【0030】
図2は、寸法測定装置18、20、22、および、中央処理装置38へのそれらの接続を示す概略図である。図2に示されるように、各々レセプター34を含むモジュール36は、直列に接続される。好ましくは、各寸法測定装置におけるレセプターモジュール36の全てが、中央処理装置38によって次元情報の受取を容易にするために、中央処理装置38と通信するように、各レセプターモジュールが構成される。特定のモジュール36の位置にしたがって、そのモジュール36は、それと中央処理装置38との間に位置する他のモジュール36を介して、中央処理装置38と通信するかもしれない。また、好ましくは、各モジュール36は、中央処理装置38からさらに遠く離れた位置にある他のモジュール36がモジュール36を介して中央処理装置38と通信することができるように、構成される。要約すると、必要ならば、各モジュールは、他のモジュール36を介して、中央処理装置38と通信するように構成され、また、必要ならば、他のモジュール36がそれによって中央処理装置38と通信することを可能にするように構成される。
【0031】
レセプターモジュール36は、図3aおよび図3bで、模式的に示される。図3aは、各レセプターモジュールの上部側を示し、一方、図3bは、下部側を示している。各モジュール36は、好ましくは、マイクロ・コントローラ40を含んでいる。発明の好ましい形態において、マイクロ・コントローラ40は、モジュール36の連絡関数を含む多くの関数を制御する、各モジュール36のローカル制御装置として働く。
【0032】
当然のことながら、好ましくは、各モジュール36は、隣接したモジュール36に接続するために、両端にコネクター42を含む。各コネクター42とマイクロ・コントローラ40との間で延在するのは、通信経路であり、この通信経路によって、隣接したモジュール36からの信号は、特定のモジュール36を介して、移動する。このように、隣接したモジュール36からの情報は、コネクター42を通って入り、マイクロ・コントローラ40まで移動し、もう一つの通信経路を通って継続し、他の隣接したモジュール36への他のコネクター42を通って出力するだろう。また好ましくは、マイクロ・コントローラ40は、マイクロ・コントローラ40の操作に動力を供給するために、コネクター42を通って動力を受け入れる。
【0033】
マイクロ・コントローラ40は、各レセプター34に動作可能に接続され、各レセプター34からの出力は、マイクロ・コントローラ40によって読み取られる。当然のことながら、本発明により、パッケージ32(あるいは他の物体)の次元は、レセプター34が受け入れている信号に応じたレセプター34の出力に関して決定される。好ましい実施形態において、レセプター34は、光に応答するフォトトランジスタを含む。
【0034】
また、好ましい実施形態において、モジュール36は、それぞれ、一体になったエネルギー源46をその上に含んでいる。図1で見ることができるように、装置18、20、22の各々のための複合一体になったエネルギー源48を形成するために、一体になったエネルギー源46は、寸法測定装置18、20、22に沿って位置する。パッケージ32の次元は、一体になったエネルギー源46を動かし、レセプター34の出力を読むことにより、一般に決定される。表面30に対してパッケージ32を受け入れたまま、一体になったエネルギー源46からの光は、パッケージに当たって反射し、レセプター34によって受け入れられる。しかしながら、パッケージ32が達しない場所では、パッケージ32からのエネルギー反射はなく、かかるレセプター34の出力は、一体になったエネルギー源46からのエネルギーがレセプター34上のパッケージから反射していないという事実を、反映するだろう。
【0035】
好ましくは、一体になったエネルギー源は、一列の赤外線LED50を備え、各LED50は、隣接のLED50のすぐ近くに位置している。かかる近接した配置の目的は、各LED50のピークやLED50の間の谷を備えて強調された信号よりも実質的に均一の光信号を、一体になったエネルギー源46に送達させることである。図3aは、密接したLED50を有する一体になったエネルギー源46の実施例を示す。実質的に均一の光出力52が示される。示されるように、出力52は実質的に均一であり、出力52は、実質的なピークおよび谷なしで、パッケージ32に当たる。
【0036】
当然のことながら、一体になったエネルギー源48(位置によれば変動する信号未加工のとは対照的に)を有していることが好まれ、なぜなら、均一の信号源が実質的に均一の出力52を有しており、エネルギー源48を動かすときに特定のレセプター36がダークスポットの中に配置されているという低減された危険性がある。かかる発生は、関連次元のサイズの正しくない決定に帰着するかもしれない。つまり、実際、パッケージが特定のレセプター36まで延在している場合に、パッケージが特定のレセプター36まで延在しないように見えるかもしれない。
【0037】
当然のことながら、一体になったエネルギー源を形成する個別のエネルギー源(例えば、LED50)の数とレセプター34の数との間の関係は、可変である。例えば、各LED50に対してレセプター34を設ける必要がなく、実際、好ましい実施形態において、LED50より実質的に少数のレセプター34を設ける。好ましくは、一体になったエネルギー源を形成する個別のエネルギー源の数は、レセプターモジュール36内のすべてのレセプターに対して均一のエネルギー範囲52を提供するのに必要な量および形態によって、決定される。
【0038】
発明の好ましい実施形態では、一列の密接したLED50を備える一体になったエネルギー源48を含んでいるが、次元を測定する他の方法が可能であることが認識されるだろう。例えば、エネルギー源は、蛍光光源や、例えば超音波、無線、レーダーあるいは他の適当な信号のような他のタイプのエネルギー源、あるいは、エネルギー・タイプを含む。もう一つの実施例として、装置10は、信号源を全く含んでいないかもしれない。また、パッケージのサイズは、異なったレセプター36へ入射する周辺光の中で差異を測定することによって、決定されてもよい。あるいは、信号源を、モジュール34上でなく、モジュール34から離れて、取り付けることができ、その結果、パッケージ32は、フレーム12上に配置されているとき、あるレセプター34に達することから、上記信号源からの光を阻止して、パッケージ32の次元の決定を可能にする。他の可能なバリエーションは、光以外の信号(例えば超音波信号)の使用を含んでいる。また、他の形態は可能である。重要なことは、異なったレセプター36に達するエネルギー量の差によって装置10がパッケージ32の次元を決定できるように、レセプター36が位置するということである。レセプター34は、受け入れられるエネルギーと互換性をもつ必要がある。また、最も好ましくは、エネルギー準位は、一貫している(つまりフリッカーあるいはフェードではない)。
【0039】
図4aと図4bは、モジュール36がどのようにともに適合するかを、示している。示されるように、隣接したモジュール36は、両方の隣接したモジュール36からコネクター42を受け入れるように構成された架橋ボード44の手段によって、直列に接続する。図3bで最もはっきり見ることができるように、もし、モジュール36が正確に指向されなければ、架橋ボード44にモジュール36を差し込むことができないように、コネクター42が、並べられる。これは、モジュール36の不適当な取り付けを防ぐ。
【0040】
図4c及び図4dは、モジュール36を保持するモジュール保持具54を示す。好ましくは、他の組成物および形態の方法は理解されるが、保持具54はアルミニウム押出しによって形成される。好ましくは、各保持具54は、モジュール36の端部を受け入れるための2つの保持溝56を含み、所定の位置にモジュール36を支持する。モジュール36は、外へ面して差し込まれる。つまり、レセプター34およびLED50は、表面30に面している。
【0041】
レセプター34およびLED50を保護するために、装置18、20、22は、また好ましくは、レンズ58を含み、レンズ58は、パッケージ32を受け入れる外側表面30に隣接し、測定のために配置される。レンズ58は、保持具54に形成されたレンズ保持溝60に運ばれ、測定のために用いられるエネルギーが通過する間、エネルギー源46およびレセプター34を保護する働きをする。
【0042】
レンズ58は、レセプター34によって感知された信号の通過を許可するように構成される。このように、好ましい実施形態において、レンズ58は、光透過性(最も好ましくは、透明および無色)である。また、レンズ58は、好ましくは、傷が信号伝送に邪魔をするのを防ぐために、傷つきにくいものである。
【0043】
モジュール36を取り付けるために、各装置18、20、22のモジュール36は、コネクター42およびボード44を用いて、直列に接続される。その後、モジュールは、保持具54の端部から溝56へ差し込まれ、保持具54は、フレーム12内に位置している。その後、レンズ58は、保持具54の端部から溝60へ差し込まれる。
【0044】
当然ながら、レンズ58は不完全な透明性であるのが一般的である。言いかえれば、LED50からの赤外線のうちのいくらかは、レンズ58を通過してパッケージ32に当たる代わりに、レンズ58に反射してモジュール36に当たる。このように、レセプター34は、パッケージ32に反射されずレンズ58に反射された、エネルギー源34からいくらかのエネルギーを、受け入れる。結果は、レセプター34のまわりの「エネルギー霧」あるいは「赤外線霧」84である。図12は、霧84がどのように作成されるか、また、パッケージ32がどのように霧84を通ってレセプター34および処理装置38に現われるかを示す。示されるように、霧84があり、それにより、処理装置38がパッケージ32の端部を識別することが困難である状態にする場合、パッケージとその周囲との間のコントラストは、実質的に軽減される。
【0045】
このように好ましくは、正確さを高めるために、装置10は、霧84を軽減しまたは除去するための分節されたレンズ58を含んでいる。分節されたレンズ58は、セグメント58a、58bを含み、図13に示される。レンズ58は、不透明なディバイダー86よって、2つのセグメントに分割され、ディバイダー86は、レンズ58の長さに沿って延在し、レンズ58が取り付けられているときに、ディバイダー86は、レセプター34とエネルギー源48との間の上側に位置する。エネルギー源48から放射されるエネルギーが、レンズ58に反射してレセプター34に入射していたであろうが、その代りに、反射しないディバイダー86に当たるように、ディバイダー86は、配置され、大きさが合わせられる。エネルギー源48からの光が、ディバイダー86を通過し、パッケージ32に当たり、ディバイダー86の対向面を通過することによりレセプター34に反射して戻ることができるように、ディバイダーは、大きさも合わせられ、配置されている。このように、パッケージ32に反射する光が通過できる間、ディバイダー86は、霧84を軽減するか阻止し、それにより、物体の測定を可能にする。
【0046】
当然のことながら、他の形態は、レンズ58から反射したかまたは反射するであろうエネルギーを阻止することによって、霧84を軽減しまたは阻止することが可能である。好まれるのは、パッケージ32の端部の知覚性を改善するために、かかるエネルギーが霧84を作成できないようにするということである。しかしながら、当然のことながら、特に下記に述べられた好ましいキャリブレーション工程のため、本発明は、霧84を軽減しないまたは阻止しない装置10の使用を理解する。
【0047】
当然のことながら、製造公差、不完全な品質管理および他の要因のため、異なったレセプターが同一の入力に応じて異なった出力を作成してもよい。例えば、いくつかのレセプター34は、0の入力信号に応じて、様々な0でない出力を作成してもよい。他のケースにおいて、同じ0でない入力信号は、異なったレセプター34において異なった出力を作成してもよい。このように、この問題を扱う第1のキャリブレーション工程において、装置10におけるレセプター34の各々を調整することは有用である。この第1のキャリブレーション工程の目的は、各レセプター34からの未加工の出力が、他のレセプター34から受信された情報と正当に比較することができる情報に、変換されることを、保証することである。このように、第1のキャリブレーション工程において、各レセプター34は、最大の信号にさらされ、その出力が測定される。その後、レセプター34は、最小の信号(つまり、レセプターが作動中に受信されると予想することができる最小の信号)にさらされ、その最小の出力が、測定される。その後、マッピング機能は、最大出力および最小出力を、それぞれ、所定基準の最大出力および所定基準の最小出力に、マッピングすることを、決定される。所定基準の最大出力および所定基準の最小出力は、すべてのレセプター34に対して、一定である。従って、一旦この第1のキャリブレーション工程が完了していれば、未加工の次元情報(つまり、好ましい実施形態では、レセプター34からの出力信号)は、調整された次元情報に変換され、この調整された次元情報は、他のレセプター34からの調整された次元情報と有用に比較することができる。この段階で、2つの調整されたレセプターの出力が等しい場合、それらは、同じ信号を受け取ったと考えることができる。
【0048】
例えば、第1のキャリブレーション工程の好ましい方法は、図5、6、7に示される。図5に示されるように、好ましい実施形態において、100%の反射するキャリブレーション物体62は、レセプター34上に配置され、エネルギー源48を動かす。図5の実施例において、4つのレセプター34の最大の未加工の信号の出力が、示される。図5に示されるように、これらの最大の信号の出力は、すべて互いに異なる。各レセプター34の最大の未加工の信号レベル、記録され記憶される。
【0049】
その後、図6に示されるように、不透明なキャリブレーション物体64は、レセプター34上に設けられ、この物体64は、信号を反射せず、信号がその反対側から浸透することを可能にしない。これは、最小の信号の環境であり、理論的に、各レセプター34からの出力は0であるべきである。しかしながら、製造公差、不完全な品質管理およびその他同種のもののために、図6に示されるように、最小の未加工の信号の出力は、0に等しくなく、互いに異なる。各レセプター34の最小の未加工の信号レベルは、記録され記憶される。
【0050】
4つのレセプター34のそれぞれのマッピング機能は、図7に示される。4つのレセプターの各々については、最大の信号の出力は、図7に示される「100%」」基準レベルによって表わされる所定基準の最大に、マッピングされる。同様に、最小の信号の出力は、それぞれ、「0%」の基準の最小によって図7に表わされる所定基準の最小に、マッピングされる。
【0051】
最も好ましくは、各レセプター34の最大および最小の未加工の信号レベルは、各レセプター34のマッピング機能と同じように、特定のレセプター34を含むモジュール36のローカル制御装置40に記憶される。この最も好ましい実施形態では、このキャリブレーション情報は、各レセプター34の出力を、すべてのモジュール36に対して標準となる所定基準の最小に、マッピングするので、モジュール36は、第1のキャリブレーション工程を繰り返さずに、いずれかの装置10の中で用いることができる。このように、一旦、各レセプター34に対するマッピング機能を決定するキャリブレーション工程が完了していれば、また、一旦、これらのマッピング機能がローカル制御装置40に記憶されれば、モジュール36は、第1のキャリブレーション工程を繰り返さずに、いずれかの装置10の中で用いることができ、また、第1のキャリブレーション工程を繰り返さずに、1つの装置10から他方の装置に移動することができる。この構造は、装置10に実質的柔軟性を供給する。もし、大きなパッケージ32のため、より多くのモジュール36が装置10に必要とされる場合、モジュール36は容易に加えることができる。同様に、使用され、かつ/または、不完全なモジュール36は、容易に交換することができる。
【0052】
当然のことながら、第1のキャリブレーション工程からのキャリブレーション情報を記憶する他の方法は、本発明によって、理解される。例えば、中央処理装置38は、各レセプター34のためのキャリブレーション情報を記憶することができる。しかしながら、そのような構成は、モジュール36の柔軟性および代用可能を制限する傾向にあるので、ほとんど好ましくない。
【0053】
好ましくは、制御装置40は、取り付けられるとき、あるいは、いずれかのモジュール36が加えられ、または、除去されるとき、処理装置38と通信するようにプログラムされ、また、装置18、20、22の各々における一連のモジュール36に沿った制御装置40の位置に従って制御装置40自身に番号を付けるように、プログラムされる。そして、処理装置38は、各モジュール36が位置する場所、および、各レセプター34が位置する場所を決めることを可能にする位置情報を持っている。
【0054】
当然のことながら、モジュール36は好ましくは標準構成(つまり、それらにはすべて構造と関数において実質的に同一のことが好適である)にある。これは上に記述されるように交換可能なモジュール36に帰着する。更に、このように、処理装置38は、いずれかのインストールされたモジュール36に置かれた、すべてのレセプター34の位置を知っている。結果は特に下に記述されるように、正確に物体の次元を測定することができるということである。
【0055】
好ましくは、モジュール36は、隣接したレセプター34の間の空間が、モジュール36上で、一定となるように、構成される。また、モジュール36が、一列のレセプター34を有する装置18、20、22のうちの1つを形成するために、直列に接続されるとき、装置18、20、22上の隣接するレセプター34の間の空間が、一定となるように、モジュール36を構成するのが好ましい。
【0056】
発明の好ましい形態において、装置18、20、22は、第2のキャリブレーション工程を用いて、調整される。モジュール36が、直列に接続され、処理装置38に接続される場合、第2のキャリブレーション工程は、好ましくは、実施される。第2のキャリブレーション工程の好ましい方法において、第2のキャリブレーション工程によって作成された情報は、処理装置38のメモリ、全体として装置10に役立つ他のメモリ、あるいは、全体として装置18、20、22の少なくとも1つに役立つメモリに、記憶される。
【0057】
第2のキャリブレーション工程は、図8で模式的に図示される。第2のキャリブレーション工程で、N隣接したレセプターのキャリブレーション群は、レセプター応答情報を作成するために用いられる。理論的に、Nは0を超えたいずれかの整数であるが、第2のキャリブレーション工程は、Nが1を超える整数である場合に、測定を正確かつ精度に改善することにもっとも有効となる。図8に示される実施例において、Nは3と等しい。
【0058】
当然のことながら、第2のキャリブレーション工程に先立って、レセプター34の全てからの出力は、所定基準にマッピングされ、この所定基準は、全てのレセプター34に対して一定である(これは第1のキャリブレーション工程で行われた)。従って、いかなる2つの調整されたレセプターの応答は、有効に比較することができる。2つのレセプター34の調整された出力が同じである場合、2つのレセプター34によって受け入れられた2つの信号の入力は、実質的に同じだったと仮定することができる。同様に、レセプターXの調整された出力が、レセプターYの調整された出力のあるごく一部分であった場合、レセプターXによって受け入れられた信号が、レセプターYによって受け入れられた信号の一部分とほぼ同じであったと仮定することができ、レセプターX、Yは、装置18、20、22におけるいずれかの2つのレセプターとなり得る。
【0059】
第2のキャリブレーション工程では、図8に示されるように、キャリブレーション物体80は、N隣接したレセプター(図8中の符号1、2、3)の有効領域の複数のキャリブレーション位置に、配置される。この明細書において、複数のキャリブレーション位置は、Mキャリブレーション位置と呼ぶこととし、Mは1を超える整数である。図8において、M位置のうちの4つは、文字A、B、C、Dによって示される。キャリブレーション物体80は、測定位置に配置されたときM位置A、B、C、Dなどに位置する端部82を有するパッケージ32を、模倣する。
【0060】
「有効領域」は、Nレセプター近くの測定軸に沿った領域を意味し、その領域では、物体80の端部82の位置における小さな変化が、N隣接したレセプターの1つ以上の出力を変更する。その効果は図8の「レセプター応答」の図表で示される。位置Aでは、レセプター1は、物体80によってほとんどカバーされ、エネルギー源48からエネルギーを受け入れて、高出力を示す。レセプター2、3は、この位置では反射されたエネルギーをほとんどあるいはまったく受け入れず、低い出力を有する。位置Bでは、レセプター1の応答は、ほぼ同じままであるが、レセプター2、3は、エネルギー源48から反射されたエネルギーをわずかにより多く受け入れ、それらの出力はより高くなる。位置Cでは、レセプター2は、物体80によって部分的にカバーされ、従って、その出力は依然としてより高くなる。レセプター3は、物体の端部が接近しているので、エネルギー源48から反射されたエネルギーをより多く受け入れ、従って、その出力はより高くなる。位置Dでは、レセプター2は、物体80によって実質的にカバーされ、レセプター1の出力とほとんど同一の出力をしている。レセプター3は、端部82に接近しており、エネルギー源48から反射されたエネルギーをより多く受け入れて、より高い出力を有している。
【0061】
当然のことながら、最も好ましくは、第1のキャリブレーション工程は、この第2のキャリブレーション工程に先立って行なわれている。しかしながら、あまり好ましくはないが、本発明は、第1のキャリブレーション工程を受けていないレセプター34の使用を考慮する。
【0062】
第2のキャリブレーション工程を継続し、M位置の全てに対するレセプター出力の一組のキャリブレーションを生成するために、エネルギー源48を動かす。(レセプター出力のMキャリブレーションセットの合計のために)複数の位置の各々でのNレセプターの各々のためのレセプター出力の一組のキャリブレーションは、好ましくは処理装置38で、読まれ記憶される。当然のことながら、第1のキャリブレーション工程により、すべてのレセプター34の調整された出力が比較可能である。このように、第2のキャリブレーション工程は、装置10におけるN隣接したレセプターの単一の群上で、単に行なわれる必要がある。この第2のキャリブレーション工程の結果は、装置18、20、22上のN隣接したレセプター34のすべての群に適用することができる。
【0063】
第2のキャリブレーション工程が完了していた後、Mキャリブレーションの合計が記憶される、各々と共に、レセプター出力にセットする、第2のキャリブレーション工程で用いられた、Nレセプターの群の有効領域内のM位置からの一つを表わさせられた。第2のキャリブレーション工程の結果は、N隣接したレセプターのいずれかの群に等しく適用可能であるので、レセプター出力のキャリブレーションの各組は、N隣接したレセプターの他の群の有効領域内のM位置からの対応するものを、表わす。
【0064】
パッケージ32の測定は、好ましくは、以下に続くように、作動する。装置18、20、22を含む装置10は、提供される。装置18、20、22は、各々、複数のモジュール36を備え、この複数のモジュール36は、直列に接続され、フレーム12に取り付けられる。モジュール36は、上に記述された好ましい第1のキャリブレーション工程を用いて、調整される。各レセプター34に対するマッピング機能は、レセプター34の未加工の出力を比較可能に調整された出力に標準化し、適切なレセプターを運ぶモジュール36のローカル制御装置40上に記憶される。
【0065】
一旦、装置10が組み立てられれば、好ましい第2のキャリブレーション工程は、実行される。N隣接したレセプターの代表的な群は、第2のキャリブレーション工程に用いられ、出力のキャリブレーションの組は、処理装置38に記憶され、または、全体としての装置18、20、22、または、全体としての装置10のために用いられる他のメモリに記憶される。レセプター出力は、第1のキャリブレーション工程で標準化されたので、第2のキャリブレーション工程は、単にN隣接したレセプター34の1つの組上で行なう必要があり、その結果は、装置10上のN隣接したレセプター34の他のすべての組に適用することができる。
【0066】
パッケージ32は、フレーム12上の測定位置に、配置される。各装置18、20、22上のエネルギー源48を動かし、各レセプター34の出力(つまり、未加工の次元情報)は、そこに記憶された各レセプター34のマッピング機能を介して、ローカル制御装置40によって読まれ、調節される。調整されたレセプター出力(つまり、調整された次元情報)は、処理装置38へ送られる。
【0067】
処理装置38は、第2のキャリブレーション工程から記憶されたレセプター応答情報を記憶し、または、このレセプター応答情報にアクセスし、このレセプター応答情報は、キャリブレーション位置(例えば、図8で位置A、B、C、Dを参照)の各々でN隣接したレセプター34の組に対する、レセプター出力のキャリブレーションの一組から成る。これは、レセプター出力のMキャリブレーションセットの合計を与える。処理装置38は、モジュール36からの調整されたレセプター出力を読み、それにより、レセプター出力の測定セット(つまり、測定のため得られたレセプター出力の一組)を作成する。N隣接したレセプターの連続する群については、処理装置38は、レセプター出力の測定セットを観察する(つまり、見る)。処理装置38は、N隣接したレセプターの群からのレセプター出力の測定セットを、レセプター出力のキャリブレーションセットに、適合させようとする。もし、処理装置38は、そうすることができない場合、N隣接したレセプターの次の連続する群に移る。もし、Nレセプターの特定の群において、出力の測定セットが、レセプター出力のキャリブレーションセットのうちの1つに適合しようとする(つまり、出力の測定セットは、パッケージ端部の存在を提案する)場合、出力の中で最も近いキャリブレーションセットが特定される。出力の各キャリブレーションセットは、N隣接したレセプターのいずれかの群の内の特定の端部の位置に関係している。この位置を用いて、それがNレセプターのどの群を観察しているかについてのその知識を用いて、処理装置38は、パッケージ32の次元のサイズを決定する。
【0068】
単純化された例示である実施例は、6つのレセプターを有する装置(18、20、22)に用いられ、N=3である。このように、この実施例において、N隣接したレセプター34の2つの連続した群がある。測定が得られるとき、処理装置38は、第1のN(つまり3)レセプターに対するレセプター出力の測定セットを見て、それを、レセプター出力のキャリブレーションセットに、適合させようとする。もし、適合が見つかる場合、処理装置38は、レセプター出力の各キャリブレーションセットが適合するNレセプター内で、適合が見つかったNレセプターの群内の位置に関する知識を用いて、パッケージ端部の位置を決定する。もし、適合が利用可能でない場合、処理装置38は、Nレセプターの次の群(レセプター4、5、6)に移り、レセプター出力の測定セットを、レセプター出力のキャリブレーションセットのうちの1つに適合させようとする。同じ適合の試みが行われる。注意することは、上に説明されるように、レセプター出力が第1のキャリブレーション工程で標準化されたので、レセプター出力の同じキャリブレーションセットが、N隣接したレセプターのすべての群に用いられる。対照的に、レセプター出力の測定セットは、Nレセプターの各群とは異なり、パッケージの端部が位置する場所に依存する。
【0069】
当然のことながら、レセプター出力のいずれかの測定セットにおける出力の大きさは、パッケージ32の端部の位置と無関係な要因によって、影響される。例えば、非常に反射するパッケージ32は、それほど反射しないパッケージ32よりも、パッケージ32に隣接して、より高いレセプター出力をもたらすだろう。このように、好ましくは、たとえ、レセプター出力の特定の大きさが異なったパッケージ32に対して変化しても、処理装置38は、レセプター出力の測定セット内の端部パターンを識別するようにプログラムされる。
【0070】
また、当然のことながら、場合によっては、かかる端部がないところにさえ、特定のパッケージ32の特徴が、端部の外形を表示することがある。例えば、白いラベルを有する黒色のパッケージは、かかる幻の端部の外形を、表示することがある。従って、処理装置38は、幻の端部を認識し、パッケージ32の1次元の測定を確立する前に幻の端部を除去するためのアルゴリズムで、好ましくはプログラムされる。
【0071】
当然のことながら、処理装置38が次元のサイズを決定することができる正確さは、第2のキャリブレーション工程で使用されたキャリブレーション位置の数に依存する。もし、例えば、キャリブレーション位置が1mmごとにある場合、レセプター出力のキャリブレーションセットが測定の間選択されるとき、測定は、0.5mm以内で、理論的に正確になりえる。当然のことながら、他の要因が正確さに影響する場合がある。このように、もし、キャリブレーション位置の間の距離がより大きければ、測定はそれほど正確ではなく、もし、それがより小さければ、それらはより正確になるだろう。
【0072】
また、Nの値は、要求される正確さにより、および、レセプター34の間隔により、選択される。一般的に、レセプター34の特定の間隔を与えられて、より大きなNは、より正確な測定に帰着するだろう。しかしながら、より大きなNは、測定の間、より大きな計算能力、および、キャリブレーションデータ用のより大きなメモリを必要とする。従って、いずれか特定の測定環境において、Nはこのトレードオフを最適化するように選択することができる。
【0073】
図9は、パッケージ32の次元のサイズを測定する別法の方法を示す。上に記述された好ましい測定方法において、処理装置は、Nレセプターの連続する(つまり、オーバーラップしない)群に対する出力の測定セットを見る。しかしながら、また、図9に示されるように、Nレセプターの連続する群が、オーバーラップしていることは可能である。図9の実施例では、N=3であるが、Nレセプターの各連続した群は、前の群から1つだけオフセットされ、その結果、各群は、2つのレセプターだけ、オーバーラップする。かかる測定方法の主な結果は、図9に示されるように、Nレセプターの一群は、レセプター出力の測定セットと、レセプター出力のキャリブレーションセットとの間に、適合を提供することができる。このように、複数の測定は、同じ次元でつくられている。その後、その測定は、最終測定を決定するために平均化される。この方法によれば、単一の測定が、いくつかの意外な状況による大きなエラーに対して、複数の測定の平均よりも、より大きな潜在力を持っているという点において、より高い精度の長所を有する。
【0074】
処理装置38は、フレーム12内に含まれている。代わりに、処理装置38は、分割されてもよく、例えばフレームに関連した別個のコンピューターの一部である。好まれるのは、キャリブレーション、サイジングおよび配送料金計算を含む装置10を操作するために、装置10が処理装置10を含むということである。
【0075】
同様に、好まれることは、サイズおよび配送料金情報を表示するために、装置10がディスプレイを含む。このディスプレイは、フレーム12に一体的であるか、あるいは、別個のコンピューター・スクリーンから成ってもよい。他のディスプレイ形態も本発明によって理解される。
【0076】
上に説明されるように、エネルギー源48は、好ましくは、互いに近接近したライン状のLED50を含む。測定とキャリブレーションについては、レセプター34と同様に、エネルギー源48を動かす。好ましくは、順次走査によって、レセプター34およびエネルギー源48を動かす(つまり、突然ではなく連続におけるレセプターおよびLEDの動作)。LED50は、レセプター34と同様に、順次動かされ、多くのユニットの増加(一度に5つ)において分離して動かされる。代わりとなるのは、LED50は、動かされ、一度に1つにおいて分離して動かされる。好まれるのは、特定のレセプター34が、受け入れると思われる信号をすべて受け入れることを保証するために、そのレセプター34が動かされるときに、十分な量の信号が存在するということである。順次走査は、図10a〜図10cで示される。
【0077】
当然のことながら、レセプター34を動かす他の方法(例えば、一度ですべて作動する)も、本発明によって理解される。
【0078】
順次走査は、2つの主要な利点を備えている。最初に、それは電力を節約する。各レセプター34からの出力が読まれるときに、他のレセプターのすべてを作動する必要はなく、または、読まれているレセプター34から離れているエネルギー源48の部分を作動する必要がない。このように、順次走査は、パッケージ測定の間に用いられるエネルギー量を軽減する。
【0079】
次に、好ましい実施形態において、制御装置40は、エネルギー源46、および、レセプター34の読み取りの両方を制御する(当然のことながら、本発明は、これらの機能を制御する処理装置38を理解する)。この好ましい実施形態において、レセプター34の近くのエネルギー源48が動かされる直前に、各レセプター34は、測定の間、動かされ読まれる。レセプター34の初期の動作の目的は、各レセプター34に対する周辺光の影響に対応するように、読み取りを可能にすることである。その後、レセプター34の近くのエネルギー源48を動かすとき、それは再び読まれ、また、周辺光の影響は、レセプターに対するエネルギー源48の影響を測定すると共に周辺光を除外する真の測定を、提供するために、取り去られる。この走査処理は、図11で図示される。
【0080】
当然のことながら、周辺光を除外するために他の方法を用いる。例えば、エネルギー源48からの信号は、特定の周波数(300kHz)に、調整され、レセプター34は、調整された信号だけを感じるように、構成される。調整の他の形態も使用することができる。しかしながら、調整は、コストおよび物理的なボードサイズが考慮されるため、現在ではほとんど好まれない。
【0081】
好ましくは、処理装置は、多くの異なった構成における測定データを出力するように構成される。これは、プリンター共通フォーマット、シリアルデータ(USB)、遠隔・局所的なディスプレイのため構成されたフォーマット、および、様々なネットワークフォーマット(例えばイーサネット(登録商標))を含んでいる。当然のことながら、多くの出力フォーマットとの互換性により、装置10は、様々な周囲および状況の中で、柔軟に用いられる。
【0082】
本発明の先の実施形態は、発明を十分に開示する目的で相当に詳細に述べられているが、添付の請求項の中で確定されるような発明の広い範囲から逸脱せずに、装置に様々な改変をなすことができることは、当業者に明白だろう。これらの変化のうちのいくつかは、上に説明され、他のものは当業者に明白になる。例えば、ここの信号源は、異なった形態(例えば超音波)をとることができ、あるいは調整される。また、あまり好ましくはないが、本発明によって理解される測定法に対して、第1のキャリブレーション工程を行なう必要はない。本発明は、また、モジュール36を含まない装置18、20、22を理解する。また、好ましくないが、本発明は、パッケージ32や測定される他の物体のわずかに1次元を理解する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レセプターモジュールに持たれている複数の信号レセプターを調整する方法であって、上記レセプターモジュールは、測定軸に沿って配置された信号レセプターを有する寸法測定装置を形成するために、他のレセプターモジュールに直列に接続されるように、構成され、
各レセプターに対して、
(a)上記レセプターを最大の信号にさらす工程と、
(b)上記レセプターの出力を上記最大の信号から測定する工程と、
(c)上記レセプターを最小の信号にさらす工程と、
(d)上記レセプターの出力を上記最小の信号から測定する工程と、
(e)上記最大の信号から所定基準の最大に出力をマッピングし、上記最小の信号から所定基準の最小に出力をマッピングするマッピング機能を決定する工程と、
(f)複数の測定における使用に対して、上記レセプターモジュールに結合されたローカル制御装置においてマッピング機能を記憶する工程と
を含むことを特徴とする調整方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
上記記憶工程は、上記レセプターモジュールに結合されたローカル制御装置において上記マッピング機能を記憶することを備えることを特徴とする調整方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、
上記記憶工程は、寸法測定装置の中央処理装置において上記マッピング機能を記憶することを備えることを特徴とする調整方法。
【請求項4】
物体の1次元のサイズを決定する方法であって、
一列の信号レセプターを備える寸法測定装置に結合された測定場所に上記物体を配置する工程と、
信号源を動かす工程と、
レセプター出力の測定セットを得る工程と、
記憶されたレセプター出力のキャリブレーションセットにアクセスし、レセプター出力の各キャリブレーションセットは、特定の次元のサイズに関係している工程と、
レセプター出力の上記測定セットに最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットを選択する工程と、
上記最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットに関連した特定の次元のサイズを用いて、物体の1次元のサイズを決定する工程と
を備えることを特徴とする決定方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、
上記アクセスする工程は、記憶されたレセプター出力のキャリブレーションセットにアクセスする工程を備え、
このキャリブレーションセットを得る工程は、
N隣接したレセプターの一群を選択する工程と、
少なくとも1つのキャリブレーション物体を、上記N隣接したレセプターの有効領域内の複数の位置の各々に、配置し、端部を有する測定された物体をこの位置の各々でシミュレートする工程と、
キャリブレーション物体が各位置に配置されるときに、信号源を動かす工程と、
上記位置の各々に対してレセプター出力のキャリブレーションセットを読み取る工程と
を備えることを特徴とする決定方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法において、
上記レセプター出力の測定セットに最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットを選択する工程は、
(i)N隣接したレセプターの各群に対して、レセプター応答の測定セットを、上記N隣接したレセプターの群に関連したレセプター応答のキャリブレーションセットに、適合させることを試みる工程と、
(ii)上記レセプター応答の最も近いキャリブレーションセットを見つけて、上記レセプター応答の最も近いキャリブレーションセットが関連するN隣接したレセプターの群を特定する工程と
を備えることを特徴とする決定方法。
【請求項7】
請求項4に記載の方法において、
Nは、1を超える整数を含むことを特徴とする決定方法。
【請求項8】
請求項6に記載の方法において、
N隣接したレセプターの連続する群は、オーバーラップしていないことを特徴とする決定方法。
【請求項9】
請求項6に記載の方法において、
N隣接したレセプターの連続する群は、オーバーラップしていることを特徴とする決定方法。
【請求項10】
一列の信号レセプターを備える寸法測定装置を調整する方法であって、
N隣接したレセプターの一群を選択する工程と、
少なくとも1つのキャリブレーション物体を、上記N隣接したレセプターの有効領域内の複数の位置の各々に、配置し、端部を有する測定された物体をこの位置の各々でシミュレートする工程と、
キャリブレーション物体が各位置に配置されるときに、信号源を動かす工程と、
上記位置の各々に対してレセプター出力のキャリブレーションセットを読み取る工程と、
物体の測定の間、比較のための上記レセプター出力のキャリブレーションセットを、レセプター出力の測定セットとともに、記憶する工程と
を備えることを特徴とする調整方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、
Nは、3と等しいことを特徴とする調整方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法において、
上記記憶する工程は、中央処理装置のメモリの中に、上記出力のキャリブレーションセットを記憶する工程を備えることを特徴とする調整方法。
【請求項13】
請求項10に記載の方法において、
上記読み取る工程は、レセプター出力のキャリブレーションセットを読み出すことを備え、レセプター出力は、全てのレセプターにわたって出力を標準化するように、調節されることを特徴とする調整方法。
【請求項1】
レセプターモジュールに持たれている複数の信号レセプターを調整する方法であって、上記レセプターモジュールは、測定軸に沿って配置された信号レセプターを有する寸法測定装置を形成するために、他のレセプターモジュールに直列に接続されるように、構成され、
各レセプターに対して、
(a)上記レセプターを最大の信号にさらす工程と、
(b)上記レセプターの出力を上記最大の信号から測定する工程と、
(c)上記レセプターを最小の信号にさらす工程と、
(d)上記レセプターの出力を上記最小の信号から測定する工程と、
(e)上記最大の信号から所定基準の最大に出力をマッピングし、上記最小の信号から所定基準の最小に出力をマッピングするマッピング機能を決定する工程と、
(f)複数の測定における使用に対して、上記レセプターモジュールに結合されたローカル制御装置においてマッピング機能を記憶する工程と
を含むことを特徴とする調整方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
上記記憶工程は、上記レセプターモジュールに結合されたローカル制御装置において上記マッピング機能を記憶することを備えることを特徴とする調整方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、
上記記憶工程は、寸法測定装置の中央処理装置において上記マッピング機能を記憶することを備えることを特徴とする調整方法。
【請求項4】
物体の1次元のサイズを決定する方法であって、
一列の信号レセプターを備える寸法測定装置に結合された測定場所に上記物体を配置する工程と、
信号源を動かす工程と、
レセプター出力の測定セットを得る工程と、
記憶されたレセプター出力のキャリブレーションセットにアクセスし、レセプター出力の各キャリブレーションセットは、特定の次元のサイズに関係している工程と、
レセプター出力の上記測定セットに最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットを選択する工程と、
上記最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットに関連した特定の次元のサイズを用いて、物体の1次元のサイズを決定する工程と
を備えることを特徴とする決定方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、
上記アクセスする工程は、記憶されたレセプター出力のキャリブレーションセットにアクセスする工程を備え、
このキャリブレーションセットを得る工程は、
N隣接したレセプターの一群を選択する工程と、
少なくとも1つのキャリブレーション物体を、上記N隣接したレセプターの有効領域内の複数の位置の各々に、配置し、端部を有する測定された物体をこの位置の各々でシミュレートする工程と、
キャリブレーション物体が各位置に配置されるときに、信号源を動かす工程と、
上記位置の各々に対してレセプター出力のキャリブレーションセットを読み取る工程と
を備えることを特徴とする決定方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法において、
上記レセプター出力の測定セットに最も近いレセプター出力のキャリブレーションセットを選択する工程は、
(i)N隣接したレセプターの各群に対して、レセプター応答の測定セットを、上記N隣接したレセプターの群に関連したレセプター応答のキャリブレーションセットに、適合させることを試みる工程と、
(ii)上記レセプター応答の最も近いキャリブレーションセットを見つけて、上記レセプター応答の最も近いキャリブレーションセットが関連するN隣接したレセプターの群を特定する工程と
を備えることを特徴とする決定方法。
【請求項7】
請求項4に記載の方法において、
Nは、1を超える整数を含むことを特徴とする決定方法。
【請求項8】
請求項6に記載の方法において、
N隣接したレセプターの連続する群は、オーバーラップしていないことを特徴とする決定方法。
【請求項9】
請求項6に記載の方法において、
N隣接したレセプターの連続する群は、オーバーラップしていることを特徴とする決定方法。
【請求項10】
一列の信号レセプターを備える寸法測定装置を調整する方法であって、
N隣接したレセプターの一群を選択する工程と、
少なくとも1つのキャリブレーション物体を、上記N隣接したレセプターの有効領域内の複数の位置の各々に、配置し、端部を有する測定された物体をこの位置の各々でシミュレートする工程と、
キャリブレーション物体が各位置に配置されるときに、信号源を動かす工程と、
上記位置の各々に対してレセプター出力のキャリブレーションセットを読み取る工程と、
物体の測定の間、比較のための上記レセプター出力のキャリブレーションセットを、レセプター出力の測定セットとともに、記憶する工程と
を備えることを特徴とする調整方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、
Nは、3と等しいことを特徴とする調整方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法において、
上記記憶する工程は、中央処理装置のメモリの中に、上記出力のキャリブレーションセットを記憶する工程を備えることを特徴とする調整方法。
【請求項13】
請求項10に記載の方法において、
上記読み取る工程は、レセプター出力のキャリブレーションセットを読み出すことを備え、レセプター出力は、全てのレセプターにわたって出力を標準化するように、調節されることを特徴とする調整方法。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−108153(P2012−108153A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−36268(P2012−36268)
【出願日】平成24年2月22日(2012.2.22)
【分割の表示】特願2009−506873(P2009−506873)の分割
【原出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(504446490)グローバル・センサー・システムズ・インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】GLOBAL SENSOR SYSTEMS INC.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年2月22日(2012.2.22)
【分割の表示】特願2009−506873(P2009−506873)の分割
【原出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(504446490)グローバル・センサー・システムズ・インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】GLOBAL SENSOR SYSTEMS INC.
【Fターム(参考)】
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