説明

ポリウレタン組成物およびそれから調製される物品、ならびにその製造方法

本発明は以下の、少なくとも1つのオレフィン系ポリマー、少なくとも1つのハロゲン化エチレン系ポリマー、または少なくとも1つのエラストマーゴム、少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタン:および少なくとも1つのポリジエンまたはポリジオール系ポリウレタンを含む組成物を提供する。これらの組成物は極性(例えば、ポリエステル、ポリカルボネートおよびポリ乳酸)および非極性材料の間の接着を促進するのに、および、とりわけ、フィルム、繊維、シートおよび連結層、チューブ、接着剤、分散液、保護アパレル、履物、コーティング、積層体およびフォームを製造するのによく適している。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の、
A)少なくとも1つのオレフィン系ポリマー、または少なくとも1つのハロゲン化エチレン系ポリマー、または少なくとも1つのエラストマーゴム;
B)少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタン;および
C)少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタン
を含む組成物。
【請求項2】
前記少なくとも1つのオレフィン系ポリマーが以下の、均質に分岐した線状エチレン/α−オレフィン共重合体、均質に分岐した実質的に線状のエチレン/α−オレフィン共重合体、4よりも大きな、またはそれと等しいPRRを有するエチレン/α−オレフィン共重合体、およびプロピレン系共重合体からなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記オレフィン系ポリマーが、以下の特性、
(i)約14.6ppmおよび約15.7ppmにおける位置不規則性に対応する13C NMRピーク、ほぼ等しい強度のピーク、
(ii)約−1.20よりも大きなひずみ指標Six
(iii)本質的に同一なままであるTme、および共重合体中のコモノマーの量が増加するにつれて減少するTMaxを有するDSC曲線、および
(iv)チーグラー−ナッタ触媒で調製された比較用共重合体よりも多いガンマ形態の結晶を報告するX線回折パターン
の少なくとも1つを有するプロピレン系共重合体である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて20重量パーセント未満、またはそれと等しい量で存在する、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
前記少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて、10重量パーセント未満、またはそれと等しい量で存在する、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタンが、0.90g/cc〜1.3g/ccの密度を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
前記少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタンが、1g/10分〜300g/10分のメルトインデックス(I)を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
前記少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタンが、500g/モル〜1,000,000g/モルの数平均分子量を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
前記少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて、15〜40重量パーセントのジイソシアネートを含む組成物から形成される、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
前記ジイソシアネートが芳香族ジイソシアネートである、請求項8に記載の組成物。
【請求項11】
前記少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて、50〜75重量パーセントのポリジエンジオールを含む組成物から形成される、請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
前記少なくとも1つのポリジエン系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて、5〜15重量パーセントの鎖延長剤を含む組成物から形成される、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。
【請求項13】
成分Aが均質に分岐した線状または均質に分布した実質的に線状のエチレン/α−オレフィン共重合体である、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物。
【請求項14】
前記α−オレフィンがC−C20 α−オレフィンである、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記α−オレフィンが、1−プロペン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、またはそれらの混合物からなる群より選択される、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記エチレン/α−オレフィン共重合体が0.85g/cc〜0.94g/ccの密度を有する、請求項13〜15のいずれかに記載の組成物。
【請求項17】
前記エチレン/α−オレフィン共重合体が0.1g/10分〜200g/10分のメルトインデックスを有する、請求項13〜16のいずれかに記載の組成物。
【請求項18】
前記エチレン/α−オレフィン共重合体が4よりも大きな、またはそれと等しいPRRを有する、請求項13〜17のいずれかに記載の組成物。
【請求項19】
成分Aがプロピレン系ポリマーである、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物。
【請求項20】
前記プロピレン系ポリマーが、プロピレン/エチレン共重合体、またはプロピレン/α−オレフィン共重合体であり、前記α−オレフィンはC−C20 α−オレフィンである、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記プロピレン系ポリマーがプロピレン/エチレン共重合体である、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記プロピレン/エチレン共重合体が0.85g/cc〜0.90g/ccの密度を有する、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記プロピレン/エチレン共重合体が0.5g/10分〜300g/10分のメルト流速(MRF)を有する、請求項19または請求項20に記載の組成物。
【請求項24】
前記プロピレン系共重合体が、以下の特性、
(i)約14.6ppmおよび約15.7ppmにおける位置不規則性に対応する13C NMRピーク、ほぼ等しい強度のピーク、
(ii)約−1.20よりも大きなひずみ指標Six、および
(iii)本質的に同一なままであるTme、および共重合体中のコモノマーの量が増加するにつれて減少するTMaxを有するDSC曲線
の少なくとも1つを有する、請求項19〜23のいずれかに記載の組成物。
【請求項25】
前記プロピレン系共重合体が、以下の特性、
(i)約14.6ppmおよび約15.7ppmにおける位置不規則性に対応する13C NMRピーク、ほぼ等しい強度のピーク、および
(ii)約−1.20よりも大きなひずみ指標Six
の少なくとも1つを有する、請求項19〜24のいずれかに記載の組成物。
【請求項26】
前記プロピレン系共重合体が、
(i)約14.6ppmおよび約15.7ppmにおける位置不規則性に対応する13C NMRピーク、ほぼ等しい強度のピーク
を有する、請求項19〜25のいずれかに記載の組成物。
【請求項27】
前記プロピレン系共重合体がプロピレン/α−オレフィン共重合体である、請求項19〜26のいずれかに記載の組成物。
【請求項28】
前記プレピレン系共重合体がプロピレン/エチレン共重合体である、請求項19〜26のいずれかに記載の組成物。
【請求項29】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステルに由来する化学ユニット、および少なくとも1つの芳香族ジイソシアネートまたは少なくとも1つの脂肪族ジイソシアネートを含む、請求項1〜28のいずれかに記載の組成物。
【請求項30】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステルに由来する化学ユニット、および少なくとも1つの芳香族ジイソシアネートを含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステルに由来する化学ユニット、および少なくとも1つの脂肪族ジイソシアネートを含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項32】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステル、ならびに1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンおよび1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの混合物に由来する化学ユニットを含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項33】
1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンに対する1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの重量比率が約1対1である、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
前記ポリエステルがカプロラクトンから形成される、請求項29に記載の組成物。
【請求項35】
前記熱可塑性ポリウレタンが、カプロラクトンに由来するモノマーユニットを含む、請求項1〜28のいずれかに記載の組成物。
【請求項36】
前記熱可塑性ポリウレタンが、N−オクチルピロリドンに由来する、ジオール誘導体に由来するモノマーユニットを含む、請求項1〜28のいずれかに記載の組成物。
【請求項37】
前記熱可塑性ポリウレタンが、ポリテトラメチレンエーテルグリコールに由来するモノマーユニットを含む、請求項1〜28のいずれかに記載の組成物。
【請求項38】
前記熱可塑性ポリウレタンが、ポリエーテルに由来するモノマーユニットを含む、請求項1〜28のいずれかに記載の組成物。
【請求項39】
前記熱可塑性ポリウレタンがPELLETHANETMポリウレタンである、請求項1〜28のいずれかに記載の組成物。
【請求項40】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが0.90g/cc〜1.3g/ccの密度を有する、請求項1〜39のいずれかに記載の組成物。
【請求項41】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが1g/10分〜10g/10分のメルトインデックス(I)を有する、請求項1〜40のいずれかに記載の組成物。
【請求項42】
さらに、1またはそれ以上の添加剤を含む、請求項1〜41のいずれかに記載の組成物。
【請求項43】
さらに、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエーテルイミド、ポリビニルアルコール、ポリカルボネート、ポリウレタン、ポリ酢酸、およびポリアミドエステルからなる群より選択される極性ポリマーを含む、請求項1〜42のいずれかに記載の組成物。
【請求項44】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、物品。
【請求項45】
前記物品が、シート、カーペット、接着剤、ワイヤーシース、ケーブル、保護アパレル、自動車部品、履物構成要素、コーティング、またはフォームラミネート、自動車外板、天幕、防水シート、屋根建築物品、ステアリングホイール、粉末コーティング、粉末スラッシュモールディング、耐久消費財、グリップ、ハンドル、コンピュータ構成要素、ベルト、アップリケ、履物構成要素、コンベヤもしくはタイミングベルト、またはファブリックである、請求項44に記載の物品。
【請求項46】
前記物品が、押し出されたシートの間の連結層、押し出されたフィルムの間の連結層、押し出されたプロフィールの間の連結層、キャストシートの間の連結層、キャストフィルムの間の連結層またはキャストプロフィールの間の連結層である、請求項44に記載の物品。
【請求項47】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される、押し出されたシート。
【請求項48】
前記シートが、30ダイン/cmよりも大きいか、またはそれと等しく、好ましくは33ダイン/cmよりも大きいか、またはそれと等しく、より好ましくは35ダイン/cmよりも大きいかまたはそれと等しい、請求項47に記載の押し出されたシート。
【請求項49】
前記シートが、10ミル〜1000ミル、好ましくは15ミル〜500ミル、より好ましくは20ミル〜100ミルの厚みを有する、請求項47または請求項48に記載の押し出されたシート。
【請求項50】
塗装された基材であって、前記基材が請求項1から請求項43のいずれかに記載の組成物から形成されている、基材。
【請求項51】
塗料がアクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオールおよびアルコールからなる群より選択される少なくとも1つの添加剤を含む、請求項50に記載の塗装された基材。
【請求項52】
前記塗料が水系塗料である、請求項50または請求項51に記載の塗装された基材。
【請求項53】
前記塗料が有機溶媒系である、請求項50または請求項51に記載の塗装された基材。
【請求項54】
以下の、(a)極性ポリマーを含む組成物から形成された基材、および(b)請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成された成形オーバーレイを含む、オーバーモールド物品。
【請求項55】
前記極性ポリマーがポリカルボネートである、請求項54に記載のオーバーモールド物品。
【請求項56】
以下の、(a)請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成された基材、および(b)極性ポリマーを含む組成物から形成された成形オーバーレイを含む、オーバーモールド物品。
【請求項57】
前記物品が、グリップ、ハンドルまたはベルトの形態である、請求項54〜56のいずれかに記載のオーバーモールド物品。
【請求項58】
第一の層および第二の層を含む積層構造体であって、前記第一の層は請求項1〜43いずれかに記載の組成物から形成され、および前記第二の層は極性ポリマーを含む組成物から形成される、積層構造体。
【請求項59】
前記層の1つがフォームの形態である、請求項58に記載の積層構造体。
【請求項60】
前記層の1つがファブリックの形態である、請求項58または請求項59に記載の積層構造体。
【請求項61】
前記積層構造体が、天幕、防水シートまたは自動車外板またはステアリングホイールの形態である、請求項58〜60のいずれかに記載の積層構造体。
【請求項62】
前記第二の層がポリカルボネートを含む組成物から形成された、請求項58〜61のいずれかに記載の積層構造体。
【請求項63】
第一の成分および第二の成分を含む成形物品であって、前記第一の成分は極性ポリマーを含む組成物から形成され、および前記第二の成分は請求項1〜43いずれかの組成物から形成される、成形物品。
【請求項64】
前記物品が、自動車外板、アップリケ、履物構成要素、コンベヤベルト、タイミングベルト、または耐久消費財の形態である、請求項63に記載の成形物品。
【請求項65】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物を含む、分散物。
【請求項66】
前記分散物が、さらに、アクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ、ポリオール、アルコール、およびそれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの添加剤を含む、請求項65に記載の分散物。
【請求項67】
前記分散物が水系分散物である、請求項65または請求項66に記載の分散物。
【請求項68】
前記分散物が有機溶媒系分散物である、請求項65または請求項66に記載の分散物。
【請求項69】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、射出成形物品。
【請求項70】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成された少なくとも1つの成分を含む、RF溶接物品。
【請求項71】
第一の成分および第二の成分を含む成形物品であって、前記第一の成分は極性ポリマーを含む組成物から形成され、および前記第二の成分は請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される、成形物品。
【請求項72】
前記物品が、自動車外板、アップリケ、履物構成要素、コンベヤベルト、タイミングベルト、人工皮、または耐久消費財の形態である、請求項71に記載の成形物品。
【請求項73】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、履物物品。
【請求項74】
前記物品が、靴外底、靴中物、靴ユニットソール、オーバーモールド物品、天然皮物品、合成皮物品、甲革、積層物品、被覆物品、ブーツ、サンダル、ガロッシュ、プラスチックシューズおよびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項73に記載の履物物品。
【請求項75】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、熱成形シート。
【請求項76】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、自動車部品。
【請求項77】
前記部品が機器パネルまたはドアパネルである、請求項76に記載の自動車部品。
【請求項78】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、人工皮。
【請求項79】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、人工芝。
【請求項80】
請求項1〜43のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、接着剤。
【請求項81】
請求項80に記載の接着剤、およびケブラーから形成される少なくとも1つの成分を含む、コーティングされた基材。
【請求項82】
成分A、BおよびCを溶融混合することを含む、請求項1〜43のいずれかに記載の組成物の製法。
【請求項83】
成分A、BおよびCが同時に混合される、請求項82に記載の製法。
【請求項84】
成分A、BおよびCが任意の順序で順次に混合される、請求項82に記載の製法。
【請求項85】
前記溶融混合が押出機の中で行われる、請求項82〜84のいずれかに記載の製法。
【請求項86】
前記溶融混合が「イン・ライン」配合プロセスで行われる、請求項82〜85のいずれかに記載の製法。
【請求項87】
以下の,
A)少なくとも1つのオレフィン系ポリマー、または少なくとも1つのハロゲン化エチレン系ポリマー、または少なくとも1つのエラストマーゴム;
B)少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタン;および
C)少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタン
を含む組成物。
【請求項88】
前記少なくとも1つのオレフィン系ポリマーが以下の、均質に分岐した線状エチレン/α−オレフィン共重合体、均質に分岐した実質的に線状のエチレン/α−オレフィン共重合体、4よりも大きいかまたはそれと等しいPRRを有するエチレン/α−オレフィン共重合体、およびプロピレン系共重合体からなる群より選択される、請求項87に記載の組成物。
【請求項89】
前記オレフィン系ポリマーが、以下の特性、
(i)約14.6ppmおよび約15.7ppmにおいて位置不規則性に対応する13C NMRピーク、ほぼ等しい強度のピーク、
(ii)約−1.20よりも大きなひずみ指標Six
(iii)本質的に同一なままであるTme、および共重合体中のコモノマーの量が増加するにつれて減少するTMaxを有するDSC曲線、および
(iv)チーグラー−ナッタ触媒で調製された比較用共重合体よりも多いガンマ形態の結晶を報告するX線回折パターン
の少なくとも1つを有するプロピレン系共重合体である、請求項87または請求項88に記載の組成物。
【請求項90】
少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて20重量パーセント未満、またはそれと等しい量で存在する、請求項87〜89のいずれかに記載の組成物。
【請求項91】
前記少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて、10重量パーセント未満、またはそれと等しい量で存在する、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
前記少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタンが、0.90g/cc〜1.3g/ccの密度を有する、請求項87〜91のいずれかに記載の組成物。
【請求項93】
前記少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタンが、1g/10分〜300g/10分のメルトインデックス(I)を有する、請求項87〜92のいずれかに記載の組成物。
【請求項94】
前記少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタンが、500g/モル〜1,000,000g/モルの数平均分子量を有する、請求項87〜93のいずれかに記載の組成物。
【請求項95】
前記少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて、15〜40重量パーセントのジイソシアネートを含む組成物から形成される、請求項87〜94のいずれかに記載の組成物。
【請求項96】
前記ジイソシアネートが芳香族ジイソシアネートである、請求項94に記載の組成物。
【請求項97】
前記少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて、50〜75重量パーセントのポリジエンジオールを含む組成物から形成される、請求項87〜96のいずれかに記載の組成物。
【請求項98】
前記少なくとも1つのポリジオール系ポリウレタンが、組成物の全重量に基づいて、5〜15重量パーセントの鎖延長剤を含む組成物から形成される、請求項87〜97のいずれかに記載の組成物。
【請求項99】
成分Aが、均質に分岐した線状または均質に分岐した実質的に線状のエチレン/α−オレフィン共重合体である、請求項87〜98のいずれかに記載の組成物。
【請求項100】
α−オレフィンがC−C20 α−オレフィンである、請求項99に記載の組成物。
【請求項101】
前記α−オレフィンが、1−プロペン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、またはそれらの混合物からなる群より選択される、請求項100に記載の組成物。
【請求項102】
前記エチレン/α−オレフィン共重合体が0.85g/cc〜0.94g/ccの密度を有する、請求項99〜101のいずれかに記載の組成物。
【請求項103】
前記エチレン/α−オレフィン共重合体が0.1g/10分〜200g/10分のメルトインデックスを有する、請求項99〜102のいずれかに記載の組成物。
【請求項104】
前記エチレン/α−オレフィン共重合体が4よりも大きな、またはそれと等しいPRRを有する、請求項99〜103のいずれかに記載の組成物。
【請求項105】
成分Aがプロピレン系ポリマーである、請求項87〜98のいずれかに記載の組成物。
【請求項106】
前記プロピレン系ポリマーが、プロピレン/エチレン共重合体、またはプロピレン/α−オレフィン共重合体であり、前記α−オレフィンがC−C20 α−オレフィンである、請求項105に記載の組成物。
【請求項107】
前記プロピレン系ポリマーがプロピレン/エチレン共重合体である、請求項106に記載の組成物。
【請求項108】
前記プロピレン/エチレン共重合体が0.85g/cc〜0.90g/ccの密度を有する、請求項107に記載の組成物。
【請求項109】
前記プロピレン/エチレン共重合体が0.5g/10分〜300g/10分のメルト流速(MRF)を有する、請求項105または請求項106に記載の組成物。
【請求項110】
プロピレン系共重合体が、以下の特性、
(i)約14.6ppmおよび約15.7ppmにおける位置不規則性に対応する13C NMRピーク、ほぼ等しい強度のピーク、
(ii)約−1.20よりも大きなひずみ指標Six、および
(iii)本質的に同一なままであるTme、および共重合体中のコモノマーの量が増加するにつれて減少するTMaxを有するDSC曲線、
の少なくとも1つを有する、請求項105〜109のいずれかに記載の組成物。
【請求項111】
プロピレン系共重合体が、以下の特性、
(i)約14.6ppmおよび約15.7ppmにおける位置不規則性に対応する13C NMRピーク、ほぼ等しい強度のピーク、および
(ii)約−1.20よりも大きなひずみ指標Six
の少なくとも1つを有する、請求項105〜110のいずれかに記載の組成物。
【請求項112】
前記プロピレン系共重合体が、約14.6ppmおよび約15.7ppmにおける位置不規則性に対応する13C NMRピーク、ほぼ等しい強度のピークを有する、請求項105〜111のいずれかに記載の組成物。
【請求項113】
前記プロピレン系共重合体がプロピレン/α−オレフィン共重合体である、請求項105〜112のいずれかに記載の組成物。
【請求項114】
前記プレピレン系共重合体がプロピレン/エチレン共重合体である、請求項105〜112のいずれかに記載の組成物。
【請求項115】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステルに由来する化学ユニット、および少なくとも1つの芳香族ジイソシアネートまたは少なくとも1つの脂肪族ジイソシアネートを含む、請求項87〜114のいずれかに記載の組成物。
【請求項116】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステルに由来する化学ユニット、および少なくとも1つの芳香族ジイソシアネートを含む、請求項115に記載の組成物。
【請求項117】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステルに由来する化学ユニット、および少なくとも1つの脂肪族ジイソシアネートを含む、請求項115に記載の組成物。
【請求項118】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステル、ならびに1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンおよび1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの混合物に由来する化学ユニットを含む、請求項115に記載の組成物。
【請求項119】
1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンに対する1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの重量比率が約1対1である、請求項118に記載の組成物。
【請求項120】
前記ポリエステルがカプロラクトンから形成される、請求項115に記載の組成物。
【請求項121】
前記熱可塑性ポリウレタンがカプロラクトンに由来するモノマーユニットを含む、請求項87〜114のいずれかに記載の組成物。
【請求項122】
前記熱可塑性ポリウレタンが、N−オクチルピロリドンに由来する、ジオール誘導体に由来するモノマーユニットを含む、請求項87〜114のいずれかに記載の組成物。
【請求項123】
前記熱可塑性ポリウレタンがポリテトラメチレンエーテルグリコールに由来するモノマーユニットを含む、請求項87〜114のいずれかに記載の組成物。
【請求項124】
前記熱可塑性ポリウレタンがポリエーテルに由来するモノマーユニットを含む、請求項87〜114のいずれかに記載の組成物。
【請求項125】
前記熱可塑性ポリウレタンがPELLETHANETMポリウレタンである、請求項87〜114のいずれかに記載の組成物。
【請求項126】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが0.90g/cc〜1.3g/ccの密度を有する、請求項87〜125のいずれかに記載の組成物。
【請求項127】
前記少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンが1g/10分〜10g/10分のメルトインデックス(I)を有する、請求項87〜126のいずれかに記載の組成物。
【請求項128】
さらに、1またはそれ以上の添加剤を含む、請求項87〜127のいずれかに記載の組成物。
【請求項129】
さらに、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエーテルイミド、ポリビニルアルコール、ポリカルボネート、ポリウレタン、ポリ酢酸、およびポリアミドエステルからなる群より選択される極性ポリマーを含む、請求項87〜128のいずれかに記載の組成物。
【請求項130】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、物品。
【請求項131】
前記物品が、シート、カーペット、接着剤、ワイヤーシース、ケーブル、保護アパレル、自動車部品、履物構成要素、コーティング、またはフォームラミネート、自動車外板、天幕、防水シート、屋根建築物品、ステアリングホイール、粉末コーティング、粉末スラッシュモールディング、耐久消費財、グリップ、ハンドル、コンピュータ構成要素、ベルト、アップリケ、履物構成要素、コンベヤもしくはタイミングベルト、またはファブリックである、請求項130に記載の物品。
【請求項132】
前記物品が、押し出されたシートの間の連結層、押し出されたフィルムの間の連結層、押し出されたプロフィールの間の連結層、キャストシートの間の連結層、キャストフィルムの間の連結層またはキャストプロフィールの間の連結層である、請求項130に記載の物品。
【請求項133】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される、押し出されたシート。
【請求項134】
前記シートが、30ダイン/cmよりも大きいか、またはそれと等しく、好ましくは33ダイン/cmよりも大きいか、またはそれと等しく、より好ましくは35ダイン/cmよりも大きいかまたはそれと等しい表面エネルギーを有する、請求項133記載の押し出されたシート。
【請求項135】
前記シートが、10ミル〜1000ミル、好ましくは15ミル〜500ミル、より好ましくは20ミル〜100ミルの厚みを有する、請求項133または請求項134に記載の押し出されたシート。
【請求項136】
塗装された基材であって、請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成されている、基材。
【請求項137】
塗料がアクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオールおよびアルコールからなる群より選択される少なくとも1つの添加剤を含む、請求項136に記載の塗装された基材。
【請求項138】
前記塗料が水系塗料である、請求項136または請求項137に記載の塗装された基材。
【請求項139】
前記塗料が有機溶媒系である、請求項136または請求項137に記載の塗装された基材。
【請求項140】
以下の、(a)極性ポリマーを含む組成物から形成された基材、および(b)請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成された成形オーバーレイを含む、オーバーモールド物品。
【請求項141】
前記極性ポリマーがポリカルボネートである、請求項140に記載のオーバーモールド物品。
【請求項142】
以下の、(a)請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成された基材、および(b)極性ポリマーを含む組成物から形成された成形されたオーバーレイを含む、オーバーモールド物品。
【請求項143】
前記物品がグリップ、ハンドルまたはベルトの形態である、請求項140〜142のいずれかに記載のオーバーモールド物品。
【請求項144】
第一の層および第二の層を含む積層構造体であって、前記第一の層は請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成され、および前記第二の層は極性ポリマーを含む組成物から形成される、積層構造体。
【請求項145】
前記層の1つがフォームの形態である、請求項144に記載の積層構造体。
【請求項146】
前記層の1つがファブリックの形態である、請求項144または請求項145に記載の積層構造体。
【請求項147】
前記積層構造体が、天幕、防水シートまたは自動車外板またはステアリングホイールの形態である、請求項144〜146のいずれかに記載の積層構造体。
【請求項148】
前記第二の層がポリカルボネートを含む組成物から形成される、請求項144〜147のいずれかに記載の積層構造体。
【請求項149】
第一の成分および第二の成分を含む成形物品であって、前記第一の成分は極性ポリマーを含む組成物から形成され、および前記第二の成分は請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される、成形物品。
【請求項150】
前記物品が、自動車外板、アップリケ、履物構成要素、コンベヤベルト、タイミングベルト、または耐久消費財の形態である、請求項149に記載の成形物品。
【請求項151】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物を含む、分散物。
【請求項152】
前記分散物が、さらに、アクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ、ポリオール、アルコール、およびそれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの添加剤を含む、請求項151に記載の分散物。
【請求項153】
前記分散物が水系分散物である、請求項151または請求項152に記載の分散物。
【請求項154】
前記分散物が有機溶媒系分散物である、請求項151または請求項152に記載の分散物。
【請求項155】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、射出成形物品。
【請求項156】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、RF溶接物品。
【請求項157】
第一の成分および第二の成分を含む成形物品であって、前記第一の成分は極性ポリマーを含む組成物から形成され、前記第二の成分は請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される、成形物品。
【請求項158】
前記物品が、自動車外板、アップリケ、履物構成要素、コンベヤベルト、タイミングベルト、人工皮、または耐久消費財の形態である、請求項157に記載の成形物品。
【請求項159】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、履物物品。
【請求項160】
前記物品が、靴外底、靴中物、靴ユニットソール、オーバーモールド物品、天然皮物品、合成皮物品、甲革、積層物品、被覆物品、ブーツ、サンダル、ガロッシュ、プラスチックシューズおよびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項159に記載の履物物品。
【請求項161】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、熱成形シート。
【請求項162】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、自動車部品。
【請求項163】
前記部品が機器パネルまたはドアパネルである、請求項162に記載の自動車部品。
【請求項164】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、人工皮。
【請求項165】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、人工芝。
【請求項166】
請求項87〜129のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、接着剤。
【請求項167】
請求項166に記載の接着剤、およびケブラーから形成される少なくとも1つの成分を含む、コーティングされた基材。
【請求項168】
成分A、BおよびCを溶融混合することを含む、請求項87〜129のいずれかに記載の組成物の製法。
【請求項169】
前記成分A、BおよびCが同時に混合される、請求項168に記載の製法。
【請求項170】
前記成分A、BおよびCが任意の順序で順次に混合される、請求項168に記載の製法。
【請求項171】
前記溶融混合が押出機の中で行われる、請求項168〜170のいずれかに記載の製法。
【請求項172】
前記溶融混合が「イン・ライン」配合プロセスで行われる、請求項168〜171のいずれかに記載の製法。
【請求項173】
さらに、スチレン性ブロックコポリマーを含む、請求項1〜43、および請求項87〜129のいずれかに記載の組成物。
【請求項174】
前記スチレン性ブロックコポリマーが、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマーまたは水素化スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマーである、請求項173に記載の組成物。
【請求項175】
さらに少なくとも1つの架橋剤を含む、請求項173または174記載の組成物。
【請求項176】
前記架橋剤が、過酸化物、アゾ化合物、光開始剤およびビニルシランのうち少なくとも1つである、請求項175に記載の組成物。
【請求項177】
前記組成物がe−ビームまたはx線放射または水分架橋条件に供される、請求項175に記載の組成物。
【請求項178】
請求項173〜177のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む、物品。
【請求項179】
前記物品が、フィルム、シート、ファイバー、チューブ、ファブリック、フォーム、接着剤、コーティング、ワイヤーまたはケーブル用のシース、保護アパレル、自動車部品、履物構成要素、ラミネート、粉末コーティング、粉末スラッシュモールディング、または耐久消費財からなる群より選択される、請求項178に記載の物品。

【公表番号】特表2010−508423(P2010−508423A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535438(P2009−535438)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2007/083149
【国際公開番号】WO2008/057881
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【Fターム(参考)】