説明

ポンプヘッド及びそれを用いた往復ポンプ装置

【課題】プランジャーの温度上昇を防止することによりシール部の耐久性の向上を図れるポンプヘッド及びこのポンプヘッドの数を任意に増設でき、吐出容量を高めることを可能にする往復ポンプ装置を提供することにある。
【解決手段】プランジャー6に所定の間隔を介して配置されるとともに、プランジャー6を両持ち支持する第1の軸受9A及び第2の軸受9Bと、第1の軸受9Aと第2の軸受9Bとの間に配置されるとともに、プランジャー6を冷却するランタンリング12と、プランジャー6の外周に摺接配置され、加圧ポンプ室7Aからの流体漏れを防止するロッドシール14Aとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液体中に懸濁させた微粒子若しくは微生物由来の汚泥を混合・液化・分散・解砕・破砕するために用いられる、又はスラリーが含まれた液体を直接加圧する必要のある場合に用いられるポンプヘッド及びそれを用いた往復ポンプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、往復ポンプは、シリンダー内でプランジャーを往復移動させ、それに対応させて吸込管或いは吐出管への流路を弁を介して開閉し、ポンプ室内の流体の容積を変化させることにより、流体を高圧側へ送り出すように構成されている。
【0003】
この種の往復ポンプは、化学プラント、食品加工工場、ビルにおける排水溝、船舶等の洗浄用、または土木、建設機械の整備及び洗浄用として用いられ、また、工作機械におけるウオータージェット加工機や電子部品洗浄装置等に組み込まれて使用されている。
【0004】
このような往復ポンプとして例えば特許文献1に記載の高圧往復ポンプがある(以下の説明においてカッコ内の符号は特許文献1に記載された符号である)。この高圧往復ポンプ(P)は、複数のプランジャー(3)をそれぞれ軸通させる複数のプランジャーケース(5)と、プランジャーケース(5)内壁とプランジャー(3)との隙間のシールを行うシール部(6)と、複数のプランジャーケース(5)を互いに平行に配置させ取外し可能に支持する支持フレーム(9)と、各プランジャーケース(5)の先端面を取外し可能に閉鎖してプランジャー(3)が往復移動するポンプ室(5c)を形成するとともに、内部に備えられた通路(10b)の一方がポンプ室(5c)と連通するヘッドプレート(10)と、通路(10b)の他方と連通する状態でヘッドプレート(10)に接続される方向制御弁(14)と、から構成されており、駆動部に連結されたプランジャーを往復移動させ、それに対応して吸込流路あるいは吐出流路をバルブによって開閉し、流体を高圧で圧送している。
【0005】
この高圧往復ポンプ(P)では、ラミーシールを複数枚積層配置してなるシール部(6)をプランジャー(3)に摺接配置しており、プランジャー(3)とシール部(6)との間で摩擦熱を生じ、プランジャー(3)表面とシール部(6)の摺動面の温度が上昇する。シール部(6)は上記した通り樹脂で形成されているため、この温度上昇を放置しておくと寿命を低下させてしまうという問題が生じ得るが、この高圧往復ポンプ(P)においてはこの温度上昇に対する対策が施されていない。
【0006】
そのうえ、この高圧往復ポンプ(P)は、スラリーを加圧して圧送する用途にも適用されるものであることから、例えば、10〜400MPaという高圧で動作させた場合には、プランジャー(3)は1分間に数回〜数十回の割合で往復動する。その際に、スラリー中の固体粒子が、シール部(6)とプランジャー(3)との間の隙間に噛み込んだり、更に、プランジャー(6)とプランジャーケース(5)との間の摺動隙間にまで侵入する可能性がある。このような場合、このスラリー中の固体粒子によりシール部(6)が磨耗、破損して液漏れを起こしやすくなったり、スラリー中の固体粒子とプランジャー(6)との間で摩擦が起こり、その結果プランジャー(3)表面が温度上昇し、これにより上記同様シール部(6)の寿命を低下させるといった問題が生じ得る。
【0007】
ここで、この高圧往復ポンプ(P)においては、プランジャー(3)がプランジャーケース(5)内の上死点(B)―下死点(B)間を往復動しているが、この往復動作の間において、プランジャー(3)を支持する部材はシール部(6)のみであり、軸受などの支持部材が存在せず、往復動作間においてシール部(6)とプランジャー(3)との同芯は保てない。その結果、シール部(6)において偏摩擦が発生し、その発生した摩擦熱によりプランジャー(3)表面が高温化し、上記同様シール部(6)の寿命を低下させてしまう。そのうえ、発生した偏磨耗がさらに偏磨耗を誘起させ、その結果シール寿命を低下させてしまう。
【0008】
また、この種の往復ポンプとしては、吐出容量を高めるためポンプヘッドを複数並列に連接したユニット形式のものが知られており、特に3連式のものが良く知られている。この特許文献1に記載の高圧往復ポンプ(P)も3連式のものであり、ピストン(1)の後端は連結棒を介してベースプレート(P)内のクランク軸に連結されており、プランジャー(3)と3連式として高圧を発生させるものである。この高圧往復ポンプ(P)においては、ポンプヘッドが3連式のため、ポンプヘッドが1つのものよりも吐出容量を多くすることは可能である。しかしながら、各プランジャー(3)はクランク軸の回転に同期して往復動作を行うため、3つのポンプヘッドのうち2つのポンプヘッドのみを動作させることは出来ず、高圧往復ポンプ(P)の動作が開始すると3つ全てのポンプヘッドが動作してしまう。また、ユーザにおいて、更に吐出容量を高めたいとしたならば、3連式の一体構造であるため、ポンプヘッドを1つずつ増加させることは出来ず、3の倍数で増加することしか出来ない。つまり、高圧ポンプ装置を一台そのまま追加する必要がある。
【0009】
【特許文献1】特開平11−324905号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、第1の目的は、プランジャーの温度上昇を防止することによりシール部の耐久性の向上を図ることにある。第2の目的は、ポンプヘッドの数を任意に増設でき、吐出容量を高めることを可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のポンプヘッドは、シリンダー内を往復移動することにより加圧ポンプ室内に流体を吸引するとともに、前記加圧ポンプ室内の流体を吐出するプランジャーと、前記プランジャーに所定の間隔を介して配置されるとともに、前記プランジャーを両持ち支持する第1の軸受及び第2の軸受と、前記第1の軸受と前記第2の軸受との間に配置されるとともに、前記プランジャーを冷却する冷却部と、前記プランジャーの外周に摺接配置され、前記加圧ポンプ室からの流体漏れを防止するシール部と、を有することを特徴とする。
【0012】
前記流体には、水、有機溶剤、薬液等の他、これらの液体中に有機、無機質を含んだスラリーも含まれる。
【0013】
前記冷却部は、例えば、冷却水をプランジャー表面に流しプランジャー自体を冷却するものが適用可能であるが、この場合には、プランジャー自体を冷却することは勿論のことその周辺をも冷却することも含まれる。
【0014】
前記プランジャーは、軸心ずれ補正が可能なフレキシブルジョイントを介してピストンロッドと接続されるとともに、このピストンロッドの移動に同期して前記シリンダー内を往復移動するようにしてもよい。
【0015】
前記冷却部は、前記プランジャーが軸通するランタンリングであってもよい。
【0016】
前記ランタンリング近傍には、水漏れ防止のシール部材が装着されるようにしてもよい。
【0017】
また、本発明の往復ポンプ装置は、前記記載のポンプヘッドとこのポンプヘッドに接続される単動型シリンダーと、この単動型シリンダーを駆動する駆動部とからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、前記往復ポンプのそれぞれには、切換手段が接続されており、この切換手段のすべての切換を制御する制御部を有し、前記制御部からの指示に基づき前記切換手段のそれぞれを切り換えることにより、前記ポンプヘッドのそれぞれのプランジャーの移動を制御することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の往復ポンプ装置は、前記記載のポンプヘッド2器とこの双方のポンプヘッドに接続された複動型シリンダーと、この複動型シリンダーを駆動する駆動部とからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、前記往復ポンプのそれぞれには、切換手段が接続されており、この切換手段のすべての切換を制御する制御部を有し、前記制御部からの指示に基づき前記切換手段のそれぞれを切り換えることにより、前記ポンプヘッドのそれぞれのプランジャーの移動を制御することを特徴とする。
【0019】
また、本発明の往復ポンプ装置は、前記記載のポンプヘッドとこのポンプヘッドに接続される単動型プランジャー接続部と、この単動型プランジャー接続部を往復動機構部を介して往復動させるサーボモーターとからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、更に、前記サーボモーターのすべての回転方向を制御する制御部を備えるとともに、前記制御部からの指示に基づき前記サーボモーターの回転方向を換えることにより、前記ポンプヘッドのそれぞれのプランジャーの移動を制御することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の往復ポンプ装置は、前記記載のポンプヘッド2器と、この双方のポンプヘッドに接続された複動型プランジャー接続部と、この複動型プランジャー接続部を往復動機構部を介して往復動させるサーボモーターとからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、更に、前記サーボモーターのすべての回転方向を制御する制御部を備えるとともに、前記制御部からの指示に基づき前記サーボモーターの回転方向を換えることにより、前記ポンプヘッドのそれぞれのプランジャーの移動を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、ポンプヘッドにおいて、プランジャーに所定の間隔を介して配置されるとともに、前記プランジャーを両持ち支持する第1の軸受及び第2の軸受と、前記第1の軸受と前記第2の軸受との間に配置されるとともに、前記プランジャーを冷却する冷却部と、前記プランジャーの外周に摺接配置され、前記加圧ポンプ室からの流体漏れを防止するシール部と、を有するように構成した。これにより、プランジャーとシール部との間における摩擦やプランジャーの軸芯ずれによるシール部の偏摩擦等に起因するシール部の劣化を防止することができ、シール部の耐久性の向上が図れる。
【0022】
また、本発明によれば、往復ポンプ装置において、前記記載のポンプヘッドとこのポンプヘッドに接続される単動型あるいは複動型シリンダーと、この単動型あるいは複動型シリンダーを駆動する駆動部とからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、前記往復ポンプのそれぞれには、切換手段が接続されており、この切換手段のすべての切換を制御する制御部を有するように構成した。これにより、ユーザは、ポンプヘッドの数を任意に増設でき、吐出容量を容易に高めることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、添付した図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のポンプヘッドを適用した往復ポンプの概略構成を示す部分断面図、図2は本発明のポンプヘッドの構造を示す断面図、図3は図2に示すポンプヘッドの正面図である。
【0024】
図1に示すように、ポンプヘッド1には、ヘッドプレート71に形成された流体流路19に継手21を介してチェック弁2が接続されているとともに、ヘッドプレート71に形成された空気流路32に継手31を介してエア抜きバルブ3が接続されている。また、プランジャー6にはフレキシブルジョイント5を介してピストンロッド4が接続されている。なお、このピストンロッド4は後述する単動型シリンダーあるいは複動型シリンダーに装着されているものであるが、ここでは、先端部のみを記載し後は省略している。
【0025】
チェック弁2は、入口側チェック弁2Aと出口側チェック弁2Bとから成り、プランジャー3の往復動作に同期してそれぞれのチェック弁2A、2Bが開閉することにより流体が吸入され吐出される。具体的には、プランジャー6が図1中矢印A方向に移動すると、入口側チェック弁2Aが開放され、流体が流体流路19を通って加圧ポンプ室7A内に吸い込まれる。他方、プランジャー6が矢印B方向に移動すると、加圧ポンプ室7A内の流体が圧縮され、これに同期して出口側チェック弁2Bが開放され流体が吐出される。なお、入口側チェック弁2Aも出口側チェック弁2Bも共に逆止弁から構成されており、流体を一方向にのみ通過させるようになっている。
【0026】
エア抜きバルブ3は、加圧ポンプ7A室内の空気抜きを行うものであり、加圧ポンプ室7Aの空気を空気流路32を介して排出するよう構成されている。
【0027】
次に図2及び図3を参照して本発明のポンプヘッドの構成について説明する。なお便宜上、図2中ヘッドプレート71側を「前」、ピストンロッド4側を「後」として説明する。
【0028】
ポンプヘッド1は、円筒状のシリンダー7、シリンダー7内に収容された円柱状のプランジャー6、プランジャー6とピストンロッド4とを接続するフレキシブルジョイント5、ヘッドプレート71、ベースプレート72、ベースプレート73及びポスト74を有する。
【0029】
ヘッドプレート71には、図示しない貫通孔が4箇所形成されており、この4箇所の貫通孔にはボルト16Aが軸通されている。また、ベースプレート72には図示しない貫通孔が4箇所形成されており、シリンダー7は、ヘッドプレート71とベースプレート72との間にボルト16Aを用いて固定されている。より詳しくは、ベースプレート72の所定の位置にシリンダー7の後端面を位置決め配置する。他方、ヘッドプレート71にシリンダー7の前端面を当接させ、ヘッドプレート71の図示しない貫通孔にボルト16Aを軸通させるとともに、ボルト16Aの先端を図示しないベースプレート72の貫通孔にネジ止めし、ナット16をボルト16Aに螺合して締め付けを行う。すると、ベースプレート72とシリンダー7とヘッドプレート71とがそれぞれ一体化される。
【0030】
また、図2に示すように、シリンダー7内にはスペーサ8を介してプランジャー6が挿入され、プランジャー6の前端面とヘッドプレート71との間には加圧ポンプ室7Aが形成されるとともに、プランジャー6先端の対応する位置には、ヘッドプレート71に形成された流体流路19が位置している。この流体流路19の一方としての入口は加圧ポンプ室7Aと連通しており、他方の出口は図1に示すようにチェック弁2と接続するための継手21と連通している。
【0031】
スペーサ8の後端側には第1の軸受9Aが配置されているとともに、プランジャー6の後端側には、後述するシールケース11、ランタンリング12、スタッド13を介して第2の軸受9Bが配置されており、これら2つの軸受9A、9Bによりプランジャー6が軸支されている。これら第1の軸受9A及び第2の軸受9Bは共にベアリングから構成されており両軸受9A、9Bにプランジャー6が軸通されることにより、プランジャー6は前方側と後方側とにより両持ち支持される。なお、第1の軸受9Aは、プランジャー6の下死点、すなわちプランジャー6が図2中矢印A方向に移動する最大の点よりも手前(図2中B方向)に配置されている。このように、プランジャー6は第1の軸受9Aと第2の軸受9Bにより両持ち支持されているので、プランジャー6の往復動作間においてもプランジャー6の軸芯がずれることなく後述するロッドシール(シール部)14Aに対し偏摩擦を生ずることを防止することができる。
【0032】
また、第1の軸受9Aの後側には、ロッドシール14A(シール部)が配置されており、このロッドシール14Aは、シールケース11によりシリンダー7とプランジャー6との間に、プランジャー6表面に摺接するよう配置されている。このロッドシール14Aは、加圧ポンプ室7A内に吸引された流体が漏れないようシールするための部材であり、例えば、Uパッキン(断面がU字形のリップパッキン)、Vパッキン(断面がV字形のパッキン)などが適用可能である。他方、シールケース11には、シールケース11とシリンダー7との間の隙間を塞ぎ、後述するランタンリング12に注水される冷却水が漏れないようにするためのシール部材例えばOリング15Aが装着されている。
【0033】
シールケース11の後端側にはランタンリング12が配設されている。ランタンリング12は環状部材からなり、この環状部材の外周面と内周面にはそれぞれ周方向に溝が設けられているとともに、それぞれの溝は図示しない連通孔で適宜に連通されている。シリンダー7には給水孔と排水孔(図示しない)が穿設されており、この給水孔と排水孔には継手12A、12Aを介して給水ホース12B、排水ホース12Cがそれぞれ接続されている。そして、給水ホース12Bから給水された冷却水は、給水孔を経てランタンリング12の外周面に供給されることにより、図示しない連通孔を介してプランジャー6とシールケース11との間の摺動隙間Gに冷却水が供給され、プランジャー6の表面が冷却される。これによりプランジャー6の高温化を防止することができ、その結果ロッドシール(シール部)14Aの熱による劣化を防止することができシール部の耐久性を向上させることができる。
【0034】
なお、加圧ポンプ室7A内に吸引された流体がスラリーである場合には、第1の軸受9Aを通過しロッドシール14Aとプランジャー6との間にスラリーが噛み込み、更にシールケース11とプランジャー6との間の摺動隙間Gまでスラリーが侵入する可能性もある。このような場合には、冷却水をランタンリング12Aに注入すると、プランジャー6の表面を冷却するだけでなく、冷却水が前記摺動隙間Gにも漏れ出すこととなるので、摺動隙間Gに侵入したスラリーを洗い流すこともできる。摺動隙間G内に侵入したスラリーをそのままにしてプランジャー6の往復移動を行うと、プランジャー6が傷ついたり、プランジャー6とスラリーとの間で摩擦が生じ、プランジャー6表面が更に高温化する可能性がある。本発明のポンプヘッド1においては、これらの要因と成り得るスラリーを洗い流すことができるので、このスラリーに起因するプランジャー6の故障やプランジャー6の高温化を防止することができる。
【0035】
また、ランタンリング12Aの後面側には、スタッド13が配設されており、このスタッド13により、シリンダー7とスタッド13との間の隙間を埋めるべくOリング15Bが、プランジャー6とスタッド13との間の隙間を埋めるべくロッドシール14Bがそれぞれ配設されており、ランタンリング12に給水された冷却水が第2の軸受9Bの方に漏れないようになっている。第2の軸受9Bはプランジャー6とスタッド13との間に配設され緩み止めナット20により締め付け固着され、プランジャー6を軸支するようになっている。
【0036】
次いで、プランジャー6とピストンロッド4との接続構造について説明する。プランジャー6とピストンロッド4とはフレキシブルジョイント5を介して接続されている。より詳細に説明すると、プランジャー6の後端にはジョイントスタッド61が取り付けられており、このジョイントスタッド61には中央部に嵌挿孔が穿設されたプランジャージョイント62が嵌合装着されており、ジョイントスタッド61の先端部には円板状のフランジ63Aを有するジョイントヘッド63が固着されている。一方、ピストンロッド4の先端部にもジョイントスタッド41が取り付けられており、このジョイントスタッド41を介して円板状のフランジ42Aを有するジョイントヘッド42が固着されている。
【0037】
そして、プランジャー6とピストンロッド4とは、プランジャー6側のフランジ63Aとピストンロッド4側のフランジ42Aとを突き合わせ状態で下側結合部材51に嵌め込まれ、この状態で上側結合部材52を上から被せて4箇所ねじ止めされる。この際、ピストンロッド4側のフランジ42よりプランジャー6側のフランジ63Aの方が円板の径が小さく形成されているので、フランジ63Aと、下側結合部材51及び上側結合部材52との間には隙間53ができる。同様に、ジョイントヘッド63と下側結合部材51及び上側結合部材52との間にも隙間54ができる。すなわち、これら隙間53、54が遊びになり、プランジャー6に軸芯ずれが生じた場合には、そのずれをこの遊びが吸収することとなる。このフレキシブルジョイント5を用いることにより、部品製作上の誤差やポンプの組立て誤差を吸収し、軸芯ずれが補正される。
【0038】
ベースプレート72及びベースプレート73には図示しない貫通孔がそれぞれ4つずつ穿設されており、ベースプレート72とベースプレート73との間にはポスト74が配設されており、ベースプレート72の貫通孔にスタッド17を嵌挿し、ベースプレート73の貫通孔にスタッド18を嵌挿することにより、ベースプレート72とポスト74とベースプレート73とが一体化される。なお、ベースプレート72とベースプレート73とにはそれぞれ中央部に貫通孔が穿接されており、このそれぞれの貫通孔にはフレキシブルジョイント5によりピストンロッド4と接続されたプランジャー6が軸通している。
【0039】
次にこのように構成されたポンプヘッド1の動作について図1〜3を参照して説明する。
【0040】
ポンプヘッド1は流体の吸入工程と吐出工程とを繰り返し行うこととなるので、以下においては、吸入工程と吐出工程とに分けて説明する。
【0041】
まず、吸入工程においては、図示しない油圧シリンダー等の駆動部によりピストンロッド4が図2中矢印A方向に移動すると、このピストンロッド4の動作に同期してプランジャー6も矢印A方向に移動する。すると、加圧ポンプ室7Aの容積が拡張するとともに、入口チェック弁2Aが開き流体流路19を介して流体が加圧ポンプ室7A内に流入し、プランジャー6が下死点に移動すると吸入工程は終了する。
【0042】
次に、吐出工程においては、ピストンロッド4が矢印B方向に移動するのに同期してプランジャー6が矢印B方向に移動し、加圧ポンプ室7Aの容積が縮小され、加圧ポンプ室7A内の流体に圧力がかかる。すると、出口側チェック弁2Bが開き、加圧ポンプ室7A内の流体が流体流路19を介して吐出される。
【0043】
ポンプヘッド1においては、これら吸入工程及び吐出工程を繰り返し行うこととなるが、この際に、同時に冷却工程が行われる。すなわち、プランジャー6の表面の高温化を防止すべく、運転開始時から給水ホース12Bから継手12Aを介してランタンリング12に冷却水が連続して注入される。この冷却水はプランジャー6表面をつたって継手12Aを介して排水ホース12Cから排出される。また、この際、ランタンリング12に注入された冷却水は、摺動隙間G内に侵入する。この際に、摺動隙間G内にスラリーが上記のようにして侵入していた場合には、このスラリーを洗い流せることとなる。なお、ポンプ起動時でまだ空の状態若しくは運転中に空気を吸ってしまい、ポンプが加圧出来ない場合には、エア抜きバルブ3を手動で開閉することでエア抜きが行われる。
【0044】
また、このプランジャー6の往復動作の際には、第1の軸受9Aと第2の軸受9Bとで両持ち支持されているので、軸芯のずれを防止することができる。
【0045】
次に、上記説明したポンプヘッドを用いた本発明の往復ポンプ装置の実施形態について図4〜図10を参照して説明する。なお上記説明したものと重複するものに関しては適宜省略して説明する。
【0046】
図4は本発明のポンプヘッドとこのポンプヘッドに接続される複動型シリンダーとからなる往復ポンプの概略構成を示す説明図、図5は本発明の往復ポンプ装置において駆動部を油圧駆動とした場合のブロック図、図6は図5の往復ポンプ装置の他の実施形態であり、(a)は単動型2連タイプ、(b)は単動型3連タイプをそれぞれ示すブロック図、図7は図5の往復ポンプ装置の他の実施形態であり、(a)は複動型タイプ、(b)は複動型2連タイプをそれぞれ示すブロック図、図8は本発明の往復ポンプ装置において駆動部をサーボモーター駆動とした場合のブロック図、図9は図8の往復ポンプ装置の他の実施形態であり、(a)は単動型2連タイプ、(b)は単動型3連タイプをそれぞれ示すブロック図、図10は図8の往復ポンプ装置の他の実施形態であり、(a)は複動型タイプ、(b)は複動型2連タイプをそれぞれ示すブロック図である。
【0047】
以下の説明においては、油圧駆動型とサーボモーター駆動型の2タイプの実施形態について説明するが、これに限定されるものではなく例えば、空圧駆動型や他の駆動型でも適用可能である。
【0048】
まず、図5を参照しながら、油圧駆動型の往復ポンプ装置の基本構成について説明する。往復ポンプ装置100Aは、上記ポンプヘッド1とこのポンプヘッド1に接続される単動型のシリンダーを有する油圧シリンダー(以下単に「油圧シリンダー」と言う)とからなる往復ポンプ10Aと、切換手段であるソレノイドバルブ101Aと、油圧を制御する制御部102Aと、油圧ポンプからなる動力源103Aとから構成される。
【0049】
制御部102Aは、動力源103Aから供給されるオイルの圧力(油圧)を減圧弁により調整し、ソレノイドバルブ101Aにかける油圧を調整し、ソレノイドバルブ101Aは、制御部102Aによる制御のもと油圧シリンダーにかける油圧の切換を行う。加えて、比例弁、サーボ弁を使用し、電気的に制御してもよい。また、オイルポンプの回転を制御してオイル圧力を調整しても良い。
【0050】
具体的には、ソレノイドバルブ101Aは、磁気吸引力で所定方向に付勢されるスプール113と、スプール113を磁気吸引力とは逆向きに付勢する弾性部材114と、入力ポート110と、出力ポート111と、ドレインポート112とを有している。この入力ポート110と油路115とが接続され、出力ポート111と油圧シリンダーとが接続され、ドレインポート112とオイルドレイン口とが接続されている。
【0051】
このように構成されたソレノイドバルブ101Aの油圧の切換により油圧シリンダーの動作が制御される、すなわち、ソレノイドバルブ101Aの油圧の切換によりピストンロッド4の動作及びプランジャー6の動作が制御される。
【0052】
具体的に説明すると、制御部102Aにより減圧を行い減圧された油圧がソレノイドバルブ101Aに加わると、ソレノイドバルブ101Aは、出力ポート111とドレインポート112とが接続され、入力ポート110が遮断されるように制御される。このため、油圧シリンダーのオイルがドレインポート112から排出されて、油圧シリンダーの油圧が低下する。すると、この油圧シリンダーにピストンロッド4を介して接続されたプランジャー6が図1中矢印A方向に移動し、流体を吸引することとなる。なお、流体の吸引工程は上記ポンプヘッドにおける吸引工程と同様である。
【0053】
一方、制御部102Aにより減圧を行わずに油圧がソレノイドバルブ101Aに加わると、ソレノイドバルブ102Aは、入力ポート110と出力ポート111とが接続され、ドレインポート112が遮断されるように制御される。その結果、オイルポンプから吐出されたオイルが、油路115および入力ポート110および出力ポート111を経由して油圧シリンダーに供給されて、油圧シリンダーの油圧が上昇する。すると、この油圧シリンダーにピストンロッド4を介して接続されたプランジャー6が図1中矢印B方向に移動し、流体を吐出することとなる。なお、流体の吐出工程は上記ポンプヘッドにおける吐出工程と同様である。
【0054】
このように構成した往復ポンプ装置100Aにおいて、吐出容量を高めるべく図6に示すような改良が可能である。なお、図5に示す往復ポンプ装置100Aと同一の機能を有する構成については同一の符号を付し、各構成についての詳細な説明は上記図5に示す往復ポンプ100Aと同様なので、ここでは説明を省略する。図6(a)は、図5に示す往復ポンプ装置100Aにおいて、往復ポンプ10Aにソレノイドバルブ101Aを接続したもの(以下「油圧切換往復ポンプ」と言う)を2つ並列に配列したものであり、同(b)は油圧切換往復ポンプを3つ並列に配列したものである。要するに図5に示す往復ポンプ装置100Aとは、油圧切換往復ポンプが複数配列されている点と、後述するように制御部102Aにおけるソレノイドバルブ101Aの選択制御が付加される点が異なるだけで、その他の構成に関しては同様である。
【0055】
ここで、上記選択制御について説明すると、油圧切換往復ポンプが複数配設されると、制御部102Aにおいて、どのソレノイドバルブにどの程度の油圧をかけるかを制御する必要がある。そこで、制御部102Aにおいては、減圧弁でオイル圧力を設定値に調整し、ソレノイドバルブにかける圧力を選択制御するように構成されている。
【0056】
なお、図6においては、油圧切換往復ポンプが2つあるいは3つの場合について説明したが、これに限定されず、動力源である油圧ポンプのポンプ性能に応じて、ユーザにおいて任意に油圧切換往復ポンプを増設することが可能であり、吐出容量を高めることができる。
【0057】
一方、上記においては、往復ポンプ装置において使用する油圧シリンダーを単動型としたが、複動型の油圧シリンダーでも適用可能である。
【0058】
この場合、上記ポンプヘッド1同士を図4のように配設し、図7(a)に示すように中央部に複動型の油圧シリンダーを配設する。この場合においても、上記単動型の油圧シリンダーを用いて構成した往復ポンプ装置100Aと同様の動作を行うが、図7(a)に示すように複動型の油圧シリンダーの両側にポンプヘッド1−1、1−2が配設されているため、例えば、ポンプヘッド1−1において吸引工程を行っている場合には、同時にポンプヘッド1−2において吐出工程を行うことになる。すなわち、1のポンプヘッド1−1が吸引工程を行っている間は必ず他のポンプヘッド1−2は吐出工程を行うこととなり、1のポンプヘッド1−2が吐出工程を行っている間は、必ず他のポンプヘッド1−1は吸引工程を行うこととなり、よって、往復ポンプ装置全体としてみると、油圧シリンダーが動作中は常に吐出工程も吸引工程も同時に行われることとなる。複動型の油圧シリンダーにおいては、両側を交互に使用できるため、動力が有効に使用でき、一方、単動型の油圧シリンダーにおいては、ポンプの吸入工程は殆ど動力が必要ない。
【0059】
なお、この複動型の油圧シリンダーにより往復ポンプ装置を構成した場合においても、上記同様任意に増設が可能であり、上記単動型の油圧シリンダーを使用した往復ポンプ装置と同様に制御部が各ソレノイドバルブ101Aを制御すればよい。
【0060】
次に、サーボモーター駆動型について図8〜図10を参照して説明する。なお、図5及び図8に示す往復ポンプ装置100Aあるいは100Bと同一の機能を有する構成については同一の符号を付し、各構成についての詳細な説明は上記図5あるいは図8に示す往復ポンプ100Aあるいは100Bと同様なので、ここでは説明を省略する。
【0061】
まず、図8を参照しながら、サーボモーター駆動型の往復ポンプ装置の基本構成について説明する。往復ポンプ装置100Bは、上記ポンプヘッド1とこのポンプヘッド1に接続される単動型プランジャー接続部10B−3と、ボールスクリュー10B−2を介してこの単動型シリンダー10B−3を駆動させるサーボモーター10B−1と、図示しない制御部及び電動動力源とから構成される。
【0062】
サーボモーター10B−1は、図示しない制御部により回転方向が制御され、正逆回転する。このサーボモーター10B−1の回転に同期してボールスクリュー10B−2(往復動機構部)も回転する。するとこのボールスクリュー10B−2の回転動作に応じて単動型プランジャー接続部10B−3が駆動する。例えば、ボールスクリュー10B−2が正転すればこれに同期して単動型プランジャー接続部10B−3はピストンロッド4を図1中B方向に移動させ、逆転させればA方向に移動させるように構成されている。
【0063】
サーボモーター駆動型においても、上記油圧駆動型と同様、単動型シリンダーや複動型シリンダーを複数配設した往復ポンプ装置に相当する構成とすることも可能である。図9(a)には、上記油圧駆動型における単動型2連タイプの構成と対応する構成例が示されており、同様に(b)には、単動型3連タイプの構成と対応する構成例が示されており、ここでは、動力源及び制御部が省略して示されている。上記油圧駆動型における単動型2連タイプと対比すると、ソレノイドバルブ及び単動型油圧シリンダーを、サーボモーター、ボールスクリュー及び単動型プランジャー接続部に置き換え、動力源を油圧ではなく電源としたものである。そして図示しない制御部により各サーボモーターの回転方向を制御すれば、各往復ポンプは、上記油圧駆動単動型2連タイプにおける往復ポンプと同様の動作をすることとなる。
【0064】
更に、図10(a)には、上記油圧駆動型における複動型タイプの構成と対応する構成例が示されており、同様に(b)には、複動型2連タイプの構成と対応する構成例が示されている。この構成例においても、上記図9の説明においてしたのと同様であるので説明は省略する。
【0065】
以上説明したように、本発明の往復ポンプ装置においては、上記記載のポンプヘッド1とこのポンプヘッド1に接続される単動型あるいは複動型シリンダーと、この単動型あるいは複動型シリンダーを駆動する駆動部とからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、前記往復ポンプのそれぞれには、ソレノイドバルブあるいはボールスクリュー等の切換手段が接続されており、この切換手段のすべての切換を制御する制御部を有するように構成した。これにより、ユーザは、ポンプヘッドの数を任意に増設でき、吐出容量を容易に高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明のポンプヘッドを適用した往復ポンプの概略構成を示す部分断面図。
【図2】本発明のポンプヘッドの構造を示す断面図。
【図3】図2に示すポンプヘッドの正面図。
【図4】本発明のポンプヘッドとこのポンプヘッドに接続される単動型シリンダーとからなる往復ポンプの概略構成を示す説明図。
【図5】本発明の往復ポンプ装置において駆動部を油圧駆動とした場合のブロック図。
【図6】図5の往復ポンプ装置の他の実施形態であり、(a)は単動型2連タイプ、(b)は単動型3連タイプをそれぞれ示すブロック図。
【図7】図5の往復ポンプ装置の他の実施形態であり、(a)は複動型タイプ、(b)は複動型2連タイプをそれぞれ示すブロック図。
【図8】本発明の往復ポンプ装置において駆動部をサーボモーター駆動とした場合のブロック図。
【図9】図8の往復ポンプ装置の他の実施形態であり、(a)は単動型2連タイプ、(b)は単動型3連タイプをそれぞれ示すブロック図。
【図10】図8の往復ポンプ装置の他の実施形態であり、(a)は複動型タイプ、(b)は複動型2連タイプをそれぞれ示すブロック図。
【符号の説明】
【0067】
1 ポンプヘッド
10A、10B 往復ポンプ
10B−1 サーボモーター
10B−2 ボールスクリュー
10B−3 単動型プランジャー接続部
10B−4 複動型プランジャー接続部
100A、100B 往復ポンプ装置
2 チェック弁
2A 入口側チェック弁
2B 出口側チェック弁
21 継手
3 エア抜きバルブ
31 継手
32 空気流路
4 ピストンヘッド
41 ジョイントスタッド
42 ジョイントヘッド
42A フランジ
5 フレキシブルジョイント
51 下側結合部材
52 上側結合部材
53 隙間
54 隙間
6 プランジャー
61 ジョイントスタッド
62 プランジャージョイント
63 ジョイントヘッド
63A フランジ
7 シリンダー
7A 加圧ポンプ室
7B 摺動隙間
71 ヘッドプレート
72 ベースプレート
73 ベースプレート
74 ポスト
8 スペーサ
9A 第1の軸受
9B 第2の軸受
11 シールケース
12 ランタンリング(冷却部)
12A 継手
12B 給水ホース
12C 排水ホース
13 スタッド
14A ロッドシール(シール部)
14B ロッドシール
15A Oリング(シール部材)
15B Oリング(シール部材)
16 ナット
16A ボルト
17 スタッド
18 スタッド
19 流体流路
20 緩み止めナット
101A ソレノイドバルブ
102A 制御部
103A 動力源
110 入力ポート
111 出力ポート
112 ドレインポート
113 スプール
114 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダー内を往復移動することにより加圧ポンプ室内に流体を吸引するとともに、前記加圧ポンプ室内の流体を吐出するプランジャーと、
前記プランジャーに所定の間隔を介して配置されるとともに、前記プランジャーを両持ち支持する第1の軸受及び第2の軸受と、
前記第1の軸受と前記第2の軸受との間に配置されるとともに、前記プランジャーを冷却する冷却部と、
前記プランジャーの外周に摺接配置され、前記加圧ポンプ室からの流体漏れを防止するシール部と、を有する
ことを特徴とするポンプヘッド。
【請求項2】
前記プランジャーは、軸芯ずれ補正が可能なフレキシブルジョイントを介してピストンロッドと接続されるとともに、このピストンロッドの移動に同期して前記シリンダー内を往復移動する
ことを特徴とする請求項1に記載のポンプヘッド。
【請求項3】
前記冷却部は、前記プランジャーが軸通するランタンリングである
ことを特徴とする請求項1あるいは2に記載のポンプヘッド。
【請求項4】
前記ランタンリング近傍には、水漏れ防止のシール部材が装着されていることを特徴とする請求項3に記載のポンプヘッド。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポンプヘッドとこのポンプヘッドに接続される単動型シリンダーと、この単動型シリンダーを駆動する駆動部とからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、
前記往復ポンプのそれぞれには、切換手段が接続されており、
この切換手段のすべての切換を制御する制御部を有し、
前記制御部からの指示に基づき前記切換手段のそれぞれを切り換えることにより、前記ポンプヘッドのそれぞれのプランジャーの移動を制御する
ことを特徴とする往復ポンプ装置。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポンプヘッド2器とこの双方のポンプヘッドに接続された複動型シリンダーと、この複動型シリンダーを駆動する駆動部とからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、
前記往復ポンプのそれぞれには、切換手段が接続されており、
この切換手段のすべての切換を制御する制御部を有し、
前記制御部からの指示に基づき前記切換手段のそれぞれを切り換えることにより、前記ポンプヘッドのそれぞれのプランジャーの移動を制御する
ことを特徴とする往復ポンプ装置。
【請求項7】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポンプヘッドとこのポンプヘッドに接続される単動型プランジャー接続部と、この単動型プランジャー接続部を往復動機構部を介して往復動させるサーボモーターとからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、
更に、前記サーボモーターのすべての回転方向を制御する制御部を備えるとともに、
前記制御部からの指示に基づき前記サーボモーターの回転方向を換えることにより、前記ポンプヘッドのそれぞれのプランジャーの移動を制御する
ことを特徴とする往復ポンプ装置。
【請求項8】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポンプヘッド2器と、この双方のポンプヘッドに接続された複動型プランジャー接続部と、この複動型プランジャー接続部を往復動機構部を介して往復動させるサーボモーターとからなる往復ポンプを1あるいは複数有し、
更に、前記サーボモーターのすべての回転方向を制御する制御部を備えるとともに、
前記制御部からの指示に基づき前記サーボモーターの回転方向を換えることにより、前記ポンプヘッドのそれぞれのプランジャーの移動を制御する
ことを特徴とする往復ポンプ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−95523(P2008−95523A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−275103(P2006−275103)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(390039837)東フロコーポレーション株式会社 (17)
【Fターム(参考)】