説明

マグネシウム合金成型品の加飾方法

【課題】
マグネシウムは耐食性の乏しい活発な金属で、湿度の高いところに放置しただけで腐食が始まり、普通の水道水に漬けておくだけでも激しく腐食してしまうものであり、一般的にメッキ加工で用いられる塩酸や硫酸にも激しく反応するためメッキ加工は困難であった。
【解決手段】
マグネシウム合金成型品Aに化成処理薄膜Aaを形成する行程と、2液硬化型ウレタン系樹脂塗料の第1の下塗り層1を形成する工程と、UV硬化性樹脂塗料を塗布する手段により第2の下塗り層2を形成する工程と、蒸着法で単層又は多層の蒸着膜3を形成する工程と、錫又はインジウムの薄膜4を形成する行程と、トップコート層5を形成する工程と、を含み、更に、レーザーマーキング6を刻設する工程と、中塗り層7を形成する工程と、第2の中塗り層7aを形成する工程と、更に、印刷層8を形成する行程を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マグネシウム合金成型品の加飾方法に関するものであり、更に詳細には、家電製品、OA機器、モバイル機器、自動車部品等のマグネシウム合金成型品の密着性と耐摩耗性と特に艶レベルを向上させる加飾方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、合成樹脂によって形成されていた家電製品、OA機器、モバイル機器、自動車部品等の筐体を合成樹脂に匹敵する密度を有し、リサイクル性に優れたマグネシウム合金によって代替する動きが近年活発に成っている。
【0003】
然し乍ら、マグネシウムは非常に耐食性の乏しい活発な金属で、湿度の高いところに放置しただけで腐食が始まり、普通の水道水に漬けておくだけでも激しく腐食してしまうものであり、一般的にメッキ加工で用いられる塩酸や硫酸にも激しく反応するためメッキ加工は困難であり、現在では、クロメート処理、陽極酸化処理、粉体塗装処理等が耐食性を与えるための表面処理法として用いられているが、クロメート処理は6価のクロムを用いなければならないため環境問題から否定されるようになり、又、これらの手法では表面に塗布される材質の種類に制限があり、表面の色彩・光沢等を柔軟に選択することが困難であった。
【0004】
その為に、現在、マグネシウム合金成形品の表面へは、下塗りに熱硬化型エポキシ系樹脂塗料を塗装し、上塗りに熱硬化型のアクリル樹脂のハードコートを塗装しており、塗装に不良が発生したものには不良箇所にペーパーをかけ、パテ埋め処理をして、リコート塗装をするのが一般的であるが、表面の平滑性にかけることや、リコート塗装した場合、色調の均一性が著しく落ちると言う難点があり、又、携帯電話等の筐体は殆どがプラスチック素材とマグネシウム合金素材の複合材で形成されているために、プラスチック筐体では上塗りに殆どがUV硬化性塗料を用いて、マグネシウム筐体だけが2液ウレタン系樹脂の塗料を用いているため、ウレタン系樹脂はUV硬化性塗料と比べると耐磨耗性や表面の平滑性や光沢度などの色調に均一性がなく、非常に生産性が困難でデザイン性に問題があリ、生産上の制約やデザイン的な妥協が生まれているのが現状である。
【0005】
又、溶剤型の熱硬化性エポキシ樹脂塗膜に、熱可塑性アクリル樹脂塗膜を形成した上に、さらにUV硬化性樹脂でクリアー塗膜を形成する積層方法も考えられているが、この加飾方法では、UV硬化性樹脂の塗膜を形成した後に、塗装不良部分を補修する必要がある場合、エポキシ樹脂塗料の下塗りは密着性が不十分であるため、UV硬化性樹脂の塗膜の塗り重ねは密着不良を引き起こす為実際には補修不可能であり、この加飾方法は採用されていないものである。
【0006】
その為に、例えば、クロムを含有しない処理液を用いてマグネシウム合金成形品の耐食性を高めるとともに塗装被膜の密着性を高めることができるマグネシウム合金塗装物として、マグネシウムを50重量%以上含むマグネシウム合金成形品をスルホン酸またはカルボン酸もしくはこれらの塩の少なくとも一つ以上を含む処理液に接触させ、次いでビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、アミノ樹脂の群から選ばれる少なくとも一つ以上の樹脂と必要に応じて添加される硬化剤、溶剤を含有する樹脂液を接触または塗装して樹脂被膜を形成し、次いで塗料を塗装して塗装被膜を形成し、次いで樹脂被膜と塗装被膜とを乾燥または硬化させるもの(特許文献1参照)や、マグネシウム合金材等の表面欠陥を有してもよい金属材料表面に、塗膜硬度が十分で耐摩耗性に優れ、かつ、色相外観に優れた塗膜、さらには、携帯電話用の筐体等、プラスチック素材と金属素材とを組合せた塗装物であっても色相外観が均一の塗膜、を形成するものとして、金属材料表面に、粉体塗料により膜厚20〜40μmの硬化塗膜を形成し、この硬化塗膜上に、溶剤型の熱可塑性アクリル樹脂塗料により着色塗膜を形成し、さらにこの着色塗膜上にUV硬化型クリアー塗料により透明塗膜を形成する塗装システムであって、前記粉体塗料の焼付硬化条件下における溶融最低粘度が、1.0〜2.0Pa・sの範囲であるものを使用するもの(特許文献2参照)や、本出願人が先に開示した、純度が99.99%以上の錫を用いてフィラメント式真空蒸着法等により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫薄膜1を形成し、形成した錫薄膜1が不通電であることを特徴としたもので、更に、基材Aに下塗り層2を形成し、下塗り層2に錫薄膜1を形成し、錫薄膜1にハードコート層31を形成したものであり、更には、錫薄膜の上面に中塗り層4を形成したものであり、加えて、錫薄膜1の上面に中塗り層4を形成し、中塗り層4の上面に加飾部5を形成し、加飾部5の上面に上塗り層6を形成したもの(特許文献3参照)がある。
【特許文献1】特開2001−11672号公報
【特許文献2】特開2004−73936号公報
【特許文献3】2005−298917号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
然し乍ら、先に開示された、特許文献1に記載のものは、マグネシウムを50重量%以上含むマグネシウム合金成形品に、下塗りとしてビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、アミノ樹脂の群から選ばれる少なくとも一つ以上の樹脂と必要に応じて添加される硬化剤、溶剤を含有する樹脂液を接触または塗装して樹脂被膜を形成するものであるが、遮蔽性、密着性に劣り、且つ、表面の平滑性に劣るものであり、更に、特許文献2に記載のものは、硬化塗膜は焼き付けにより形成するもので、この種の製品はプラスチック素材部分とマグネシウム素材部分とが組み合わせて製造されており、プラスチック素材部分とマグネシウム素材部分では塗膜の構成が異なり、色相外観が異なってしまうもであり、更には、特許文献3に記載のものは、純度が99.99%以上の錫を用いてフィラメント式真空蒸着法等により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫薄膜1を形成し、形成した錫薄膜1が不通電であるもので、マグネシウム合金形成品の加飾方法に適応を図ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前述の課題に鑑み、鋭意研鑽の結果、請求項1に記載のマグネシウム合金形成品の加飾方法は、マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、第1の下塗り層の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、錫又はインジウムの薄膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むものである。
【0009】
更に、マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、第1の下塗り層の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、錫又はインジウムの薄膜の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキングを刻設する工程と、レーザーマーキングを刻設した前記薄膜の上面からUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むものである。
【0010】
更には、マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、第1の下塗り層の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、錫又はインジウムの薄膜の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキングを刻設する工程と、レーザーマーキングを刻設した前記錫又はインジウムの薄膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むものである。
【0011】
加えて、マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、第1の下塗り層を形成した表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、錫又はインジウムの薄膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、中塗り層の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキングを刻設する工程と、レーザーマーキングを刻設した中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むものである。
【0012】
更には、マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、第1の下塗り層を形成した表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、錫又はインジウムの薄膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、中塗り層の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の中塗り層を形成する工程と、第2の中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むものである。
【0013】
更には、化成処理薄膜の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層を形成する行程を含むものであり、更には、単層又は多層の蒸着膜の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層を形成する行程を含むあり、更には、トップコート層の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層を形成する行程を含むものであり、更には、中塗り層又は第2の中塗り層の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層を形成する行程を含むものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、マグネシウム合金成型品に化成処理膜を形成し、次に、光輝材を含有するかクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料により第1の下塗り層を形成し、その表面にUV硬化性樹脂塗料の第2の下塗り層を形成し、更に、その表面に単層又は多層の蒸着膜を形成し、更に、その表面に錫又はインジウムの薄膜を形成し、更に、その表面にトップコート層を形成したことにより、又は、前記錫又はインジウムの薄膜の上面にレーザーマーキングを刻設し、更には、レーザーマーキングを刻設した上に中塗り層を形成したことにより、第1の下塗り層の2液硬化型ウレタン系樹脂塗料は化成処理膜に非常に密着性がよく、マグネシウム合金成型品の下地の隠蔽性も良好かつ密着性も飛躍的に向上し、尚且つ、トップコート層により耐磨耗性や平滑性や色調の均一性、発色性が向上させたもので、マグネシウム合金の特性である薄肉、軽量かつ強度、シールド性にもたけた、本来の金属感を得られるものである。
【0015】
更に、マグネシウム成形品にUV硬化性樹脂塗料によりトップコート層を形成した本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、今まで、補修不可能であったUV硬化性樹脂塗料のトップコート層を形成したマグネシウム合金成型品も補修、再生可能なもので、従来、塗装の不良箇所をリコートをするために艶レベルが70%程度であったものを艶レベル100%の塗膜を形成でき、更に、UV硬化性樹脂塗装であることから、大幅な生産性がアップになり、従来の2液性熱可塑性樹脂塗料の焼き付け乾燥時間が30分から60分もかかるものがUV硬化性樹脂塗料を用いることから、5分から20分と言う1/4の作業効率のアップにつながり、尚且つ、密着性や耐磨耗性、高信頼性の機能性アップさせることから、強度を必要とする例えばヒンジ部分等に使用すると共に加飾できるもので、画期的で実用性の高い発明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法を実施例の図面を用いて詳細に説明すると、図1は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例1の説明のための説明図であり、図2は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例2の説明のための説明図であり、図3は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例3の説明のための説明図であり、図4は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例4の説明のための説明図であり、図5は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例5の説明のための説明図であり、図6は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例6の説明のための説明図であり、図7は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例7の説明のための説明図であり、図8は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例8の説明のための説明図であり、図9は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例9の説明のための説明図である。
【0017】
本発明は、マグネシウム合金成型品の加飾方法に関するものであり、更に詳細には、家電製品、OA機器、モバイル機器、自動車部品等のマグネシウム合金成型品の密着性と耐摩耗性と特に艶レベルを向上させる加飾方法に関するものであり、請求項1に記載のマグネシウム合金形成品の加飾方法は、マグネシウム合金成型品Aを塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜Aaを形成する行程と、該化成処理薄膜Aaの表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層1を形成する工程と、該第1の下塗り層1の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層2を形成する工程と、該第2の下塗り層2の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜3を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜3の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜4を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜4の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0018】
更に、請求項2に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、マグネシウム合金成型品Aを塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜Aaを形成する行程と、該化成処理薄膜Aaの表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層1を形成する工程と、該第1の下塗り層1の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層2を形成する工程と、該第2の下塗り層2の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜3を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜3の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜4を形成する行程と、該薄膜4の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキング6を刻設する工程と、該レーザーマーキング6を刻設した前記錫又はインジウムの薄膜4の上面からUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0019】
更には、請求項3マグネシウム合金成型品の加飾方法は、マグネシウム合金成型品Aを塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜Aaを形成する行程と、該化成処理薄膜Aaの表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層1を形成する工程と、該第1の下塗り層1の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層2を形成する工程と、該第2の下塗り層2の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜3を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜3の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜4を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜4の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキング6を刻設する工程と、該レーザーマーキング6を刻設した前記錫又はインジウムの薄膜4の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層7を形成する工程と、該中塗り層7の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0020】
加えて、請求項4に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、マグネシウム合金成型品Aを塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜Aaを形成する行程と、該化成処理薄膜Aaの表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層1を形成する工程と、該第1の下塗り層1を形成した表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層2を形成する工程と、該第2の下塗り層2の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜3を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜3の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜4を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜4の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層7を形成する工程と、該中塗り層7の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキング6を刻設する工程と、該レーザーマーキング6を刻設した中塗り層7の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0021】
更には、請求項5に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、マグネシウム合金成型品Aを塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜Aaを形成する行程と、該化成処理薄膜Aaの表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層1を形成する工程と、該第1の下塗り層1を形成した表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層2を形成する工程と、該第2の下塗り層2の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜3を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜3の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜4を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜4の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層7を形成する工程と、該中塗り層7の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキング6を刻設する工程と、該レーザーマーキング6を刻設した中塗り層7の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の中塗り層7aを形成する工程と、該第2の中塗り層7aの上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0022】
更には、請求項6に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法において、前記化成処理薄膜Aaの表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層8を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【0023】
更には、請求項7に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法において、前記単層又は多層の蒸着膜3の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層8を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【0024】
更には、請求項8に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法において、前記トップコート層5の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層8を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【0025】
更には、請求項9に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法にあいて、前記中塗り層7又は第2の中塗り層7aの上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層8を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【実施例】
【0026】
即ち、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例1は、図1に図示する如く、マグネシウム合金成型品Aと化成処理層Aaと第1の下塗り層1と第2の下塗り層2と単層又は多層の蒸着膜3と錫又はインジウムの薄膜4とトップコート層5とで構成されるものである。
【0027】
そして、マグネシウム合金成型品Aは、合成樹脂に匹敵する密度を有し、リサイクル性に優れていることから、近年、携帯電話、デジタルカメラ、AV機器、電子部品、車両の内外装パーツ、パーソナルコンピュータ、PDA関連等のパーツ、化粧品容器等に汎用されるように成ってきているが、マグネシウム合金成は非常に不安定な金属であるので、表面に化成処理層Aaを形成する工程を実施するものである。
【0028】
次に、化成処理薄膜Aaを形成する行程は、マグネシウム合金成型品Aを塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜Aaを形成するか、又は、マグネシウム合金成型品Aを薄い硫酸水溶液に浸して、マグネシウム合金成型品Aを陽極とし、硫酸水溶液に侵されない鉛板や炭素板を陰極として配線をし、直流電流を流すことにより、陽極に接続されたマグネシウム合金成型品Aの表面に被膜を成長させて化成処理薄膜Aaを形成するものであり、形成された化成処理膜Aaは非常に安定した物質に成っており、耐食性に優れているものである。
【0029】
次いで、第1の下塗り層1を形成する工程は、化成処理薄膜Aaを形成する行程で形成した化成処理薄膜Aaの表面に吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層1を形成するものであり、下塗り層1は金属プライマーである光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の何れかを含む光輝材か若しくはこれらを混合した光輝材を含む2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を用いるか、又は、クリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を用いているものである。
【0030】
更に、第2の下塗り層2を形成する工程は、前記第1の下塗り層1の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンに第2の下塗り層2を塗布するものである。
【0031】
更には、単層又は多層の蒸着膜3を形成する工程では、前記第2の下塗り層2の上面にアルミニウム、クロム、チタン、金、銀、錫等の金属を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法等の手段で多層に蒸着して蒸着膜3を形成するか、又は、窒化チタン、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等の酸化金属、又は、酸化珪素等の酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で多層に蒸着して蒸着膜3を形成するものであり、例えば、蒸着膜3は金属を多層に真空蒸着をしてレインボーカラー又は玉虫色に積層することも可能ものである。
【0032】
そして、錫又はインジウムの薄膜4を形成する行程では、前記単層又は多層の蒸着膜3の上面に錫又はインジウムの薄膜4を形成するものであり、錫又はインジウムの薄膜4は錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下に形成するものである。
【0033】
次に、トップコート層5を形成する工程では、前記錫又はインジウムの薄膜4の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成するものである。
【0034】
更に、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例2は、図2に図示する如く、マグネシウム合金成型品Aと化成処理層Aaと第1の下塗り層1と第2の下塗り層2と単層又は多層の蒸着膜3と錫又はインジウムの薄膜4とレーザーマーキング6の刻設とトップコート層5とで構成されるものである。
【0035】
つまり、実施例2は前述の実施例1に加えて、錫又はインジウムの薄膜4の上からレーザーマーキング処理してレーザーマーキング5を刻設する工程を実施するものであり、レーザーマーキング5は錫又はインジウムの薄膜4のみ、又は、錫又はインジウムの薄膜4と単層又は多層の蒸着膜3まで刻設させても構わないもので、更には、後述する化成処理薄膜Aaに設ける印刷層8を上方から目視できるように刻設させるものである。
【0036】
そして、レーザーマーキング5を刻設した後に錫又はインジウムの薄膜4の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂で1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程を実施するものであり、他の行程の詳述は前述の実施例1と重複するので省略する。
【0037】
更には、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例3は、図3に図示する如く、マグネシウム合金成型品Aと化成処理層Aaと第1の下塗り層1と第2の下塗り層2と単層又は多層の蒸着膜3と錫又はインジウムの薄膜4とレーザーマーキング6の刻設と中塗り層7とトップコート層5とで構成されるものである。
【0038】
つまり、実施例3は前述の実施例2に加えて、レーザーマーキング5を刻設した後に錫又はインジウムの薄膜4の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層7を形成する工程を実施するものである。
【0039】
そして、中塗り層7を形成した後にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程を実施するものであり、他の行程の詳述は前述の実施例1及び実施例2と重複するので省略する。
【0040】
加えて、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例4は、図4に図示する如く、マグネシウム合金成型品Aと化成処理層Aaと第1の下塗り層1と第2の下塗り層2と単層又は多層の蒸着膜3と錫又はインジウムの薄膜4と中塗り層7とレーザーマーキング6の刻設とトップコート層5とで構成されるものである。
【0041】
つまり、実施例4は前述の実施例3の行程の順序を変えたもので、錫又はインジウムの薄膜4の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層7を形成する工程を実施するものである。
【0042】
そして、中塗り層7の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキング5を刻設する工程を実施するものであり、レーザーマーキング5は中塗り層7のみ、又は、錫又はインジウムの薄膜4まで、又は、中塗り層7及び錫又はインジウムの薄膜4と単層又は多層の蒸着膜3まで刻設させても構わないものである。
【0043】
次に、レーザーマーキング5を刻設した後に中塗り層7に、UV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程を実施するものであり、他の行程の詳述は前述の実施例1乃至実施例3と重複するので省略する。
【0044】
更には、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例5は、図5に図示する如く、マグネシウム合金成型品Aと化成処理層Aaと第1の下塗り層1と第2の下塗り層2と単層又は多層の蒸着膜3と錫又はインジウムの薄膜4と中塗り層7とレーザーマーキング6の刻設と第2の中塗り層7aとトップコート層5とで構成されるものである。
【0045】
つまり、実施例5は前述の実施例4に加えて、レーザーマーキング5を刻設した後に中塗り層7の上面に、UV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の中塗り層7aを形成する工程を実施するものである。
【0046】
次に、第2の中塗り層7aの上面に、UV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層5を形成する工程を実施するものであり、他の行程の詳述は前述の実施例1乃至実施例4と重複するので省略する。
【0047】
そして、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例6では、前述の実施例1乃至実施例5において、図6に図示する如く、マグネシウム合金成型品Aに形成した化成処理薄膜Aaの表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等によって印刷層8を形成する行程を実施するもので、文字、数字、記号、マーク、装飾等の印刷をするものである。
【0048】
次いで、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例7では、前述の実施例1乃至実施例5において、図7に図示する如く、単層又は多層の蒸着膜3の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層8を形成する行程を実施するものである。
【0049】
更に、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例8では、前述の実施例1乃至実施例5において、図8に図示する如く、トップコート層5の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層8を形成する行程をを実施するものである。
【0050】
更には、本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例9では、前述の実施例1乃至実施例5において、図6に図示する如く、中塗り層7又は第2の中塗り層7aの上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層8を形成する行程を実施するものである。
【0051】
そして、レーザーマーキング5の刻設は印刷層8を形成した場合、少なくとも印刷層8の直上に刻設して不透明部材である単層又は多層の蒸着膜3及び錫又はインジウムの薄膜4を刻設して印刷層9やレインボーカラー等が上方から目視できるようにするものである。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明のマグネシウム合金形成品の加飾方法は、前述の各工程を順次実施するものであり、つまり、マグネシウム合金成型品の表面に化成処理薄膜を形成し、その上に2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を用いた第1の下塗り層を形成することから、従来課題であった密着性、耐候性、耐食性等の機能性を改善させ向上させることに加え、トップコート層にUV硬化性樹脂塗料を用いているもので耐摩耗性を向上させるものであり、モバイル製品等の意匠性と耐摩耗性とを求められる製品へ好適に使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例1の説明のための説明図である。
【図2】図2は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例2の説明のための説明図である。
【図3】図3は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例3の説明のための説明図である。
【図4】図4は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例4の説明のための説明図である。
【図5】図5は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例5の説明のための説明図である。
【図6】図6は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例6の説明のための説明図である。
【図7】図7は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例7の説明のための説明図である。
【図8】図8は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例8の説明のための説明図である。
【図9】図9は本発明のマグネシウム合金成型品の加飾方法の実施例9の説明のための説明図である。
【符号の説明】
【0054】
A マグネシウム合金形成品
Aa 化成処理薄膜
1 第1の下塗り層
2 第2の下塗り層
3 単層又は多層の蒸着膜
4 錫又はインジウムの薄膜
5 トップコート層
6 レーザーマーキング
7 中塗り層
7a 第2の中塗り層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、該化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、該第1の下塗り層の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、該第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするマグネシウム合金成型品の加飾方法。
【請求項2】
マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、該化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、該第1の下塗り層の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、該第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した前記錫又はインジウムの薄膜の上面からUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするマグネシウム合金成型品の加飾方法。
【請求項3】
マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、該化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、該第1の下塗り層の表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、該第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した前記錫又はインジウムの薄膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、該中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするマグネシウム合金成型品の加飾方法。
【請求項4】
マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、該化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、該第1の下塗り層を形成した表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、該第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、該中塗り層の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするマグネシウム合金成型品の加飾方法。
【請求項5】
マグネシウム合金成型品を塗装前処理の処理液に数分間乃至1時間程度含浸させて化成処理薄膜又は処理溶液中で陽極電解処理を行い化成処理薄膜を形成する行程と、該化成処理薄膜の表面に金属プライマーの光反射性微粉末のメタリックマイカ、雲母、アルミニウム粉末の少なくとも何れかを含む光輝材を含有する2液硬化型ウレタン系樹脂塗料又はクリアーな2液硬化型ウレタン系樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコートをして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの第1の下塗り層を形成する工程と、該第1の下塗り層を形成した表面にUV硬化性樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の下塗り層を形成する工程と、該第2の下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該単層又は多層の蒸着膜の上面に錫又はインジウム錫合金又はインジウムをフィラメント式真空蒸着法又はエレクトリックビーム式又はイオンプレーティング装置又はスパッタリング装置により膜厚を電子間力顕微鏡の測定で500オングストロング以下の錫又はインジウムの薄膜を形成する行程と、該錫又はインジウムの薄膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、該中塗り層の上面からレーザーマーキング処理してレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の中塗り層を形成する工程と、該第2の中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするマグネシウム合金成型品の加飾方法。
【請求項6】
前記化成処理薄膜の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層を形成する行程、を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法。
【請求項7】
前記単層又は多層の蒸着膜の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層を形成する行程を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法。
【請求項8】
前記トップコート層の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層を形成する行程を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法。
【請求項9】
前記中塗り層又は第2の中塗り層の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等により印刷層を形成する行程を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金成型品の加飾方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−268323(P2007−268323A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−93457(P2006−93457)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(591257513)株式会社フクダコーポレーション (17)
【Fターム(参考)】