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ミトコンドリアの機能およびエネルギー生産を高めるためのヒドロキシチロソールの組合せ
説明

ミトコンドリアの機能およびエネルギー生産を高めるためのヒドロキシチロソールの組合せ

クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1、B2、B3、B5、B6、および/またはB12)、およびチョウセンニンジン(好ましくは根)の抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールまたはヒドロキシチロソールを含有するオリーブ果汁を用いて、心筋、骨格筋、および肝組織中のミトコンドリア生合成を維持または増強することができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、ヒドロキシチロソール(「HT」)の使用法、またはクレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、B12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、エピガロカテキン(EGCG)、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールまたはヒドロキシチロソールの前駆物質を含有する組成物の使用法に関する。これらの組成物は、体自体のエネルギー発生能力および/または細胞のエネルギー発生能力を相乗的に高める。それはまた、ミトコンドリアの機能および生合成を変えることを特徴とする健康状態、例えば心臓の強さ、様々な肝疾患、筋/脂肪比の改善、および筋持久力に役立つ医薬組成物および栄養補助組成物に関する。
【0002】
[背景技術]
ミトコンドリアは、好気的エネルギー生産を担っている細胞中のオルガネラである。ミトコンドリアの内膜は、電子を伝達し、また一連の酸化還元反応、すなわち酸化的リン酸化と呼ばれる過程を介してATPを産生する複合体I、II、III、IV、およびVを含有する呼吸鎖で取り囲まれている。好気的エネルギー代謝は、嫌気的エネルギー生産よりも効率的である。嫌気的エネルギー生産は、グルコースの乳酸への転化(解糖)を伴い、グルコース1モル当たり8モルのATPを生成させるに過ぎない。好気的エネルギー代謝の間にグルコースは、COおよびHOに完全に酸化(解糖、クレブス回路、およびミトコンドリア電子鎖によって)され、同時にグルコース1モル当たり38モルのATPを生みだす。
【0003】
解糖の終りには重大な代謝の分かれ道が存在する。この分かれ道でグルコースは、1個の炭素6個からなる分子から、ピルビン酸またはピルビン酸塩と呼ばれる2個の炭素3個からなる分子に転換される。このピルビン酸は、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ酵素を介して往復してミトコンドリアに入るか、または乳酸デヒドロゲナーゼ酵素を介して乳酸に転化することができる。ミトコンドリアに入るとピルビン酸は、さらなる酵素による分解、酸化を受け、グルコース当たりの高ATP収率をもたらす。ミトコンドリア内のこの過程は、進行するために最終的には酸素分子を必要とし、したがって「好気的」である。乳酸への転化は、このエネルギーを生み出す過程における一時的な終端を意味し、また乳酸の蓄積が野放しに進行する場合、細胞pHの低減による収縮性疲労の可能性を意味する。
【0004】
細胞にエネルギーを供給するというこれらのよく知られた機能に加えて、ミトコンドリアおよびそれらの構成要素は、幾つかの他の細胞活動に関与する。例えばミトコンドリアはまた、熱産生およびアポトーシス過程を制御し、したがって老化過程に関与する。
【0005】
ミトコンドリアは、その呼吸鎖が反応性化学種、例えばスーパーオキシドアニオンを発生させるので、それが低効率で働くか、またはエネルギー脱共役の間に働く場合、高レベルのオキシダントを含有する。スーパーオキシドアニオンは、複合体III中の補酵素Qの還元などの電子伝達鎖の幾つかの段階で副産物として発生し、高反応性遊離基が中間体(Q・−)として形成される。この不安定な中間体は、電子が直接に酸素に飛び付き、スーパーオキシドアニオンを形成する場合、電子伝達鎖の通常の一連の十分に制御された反応を進むのではなく、電子の「漏れ」を引き起こす可能性がある。
【0006】
抗酸化剤は、他の分子の酸化を遅くするか、または防止することができる分子である。抗酸化剤は、遊離基中間体を除去することによって酸化鎖の反応を終結させ、またそれら自身酸化することによって他の酸化反応を抑制する。チオール類またはポリフェノール類などの還元剤は、多くの場合、抗酸化性を発揮する。ビタミンA、C、およびEなどのよく知られている抗酸化剤は、遊離基を捕捉し、かつDNA、タンパク質、および脂質を損傷から保護する。抗酸化剤はまた、ミトコンドリアを反応性酸素の化学種およびATP産生の間に発生する遊離基から保護する。
【0007】
抗酸化剤の投与がミトコンドリアの生合成を促進させるのに有益であるはずであるということはこれまで一般に受け入れられてきたが、これが本当であることは明らかにされていない。Gomez−Carberaらの論文、2008,Am.J Clin.Nutr.87(1):142〜149は、二重盲検無作為化臨床試験において一日当たり1gのビタミンCの経口投与が、実際には骨格筋中のミトコンドリアの生合成の減少を引き起こすことを実証した。
【0008】
ヒドロキシチロソールは、プラスの心臓血管効果を有するものと従来言われてきた(例えば、Gonzalez−Santiagoらの論文、2006,Atherosclerosis 188:35〜42、またはMitroらの論文、2003,NMCD.Nutritional Metabolism and Cardiovascular Diseases 13(5):306参照)が、これらはヒドロキシチロソールの抗アテローム動脈硬化作用および/またはその抗酸化剤としての地位に関するものである。
【0009】
[発明の詳細な説明]
本発明によれば、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソール(「HT」)は、ミトコンドリア生合成を誘導することによって体自体のエネルギー代謝を高め、かつ組織中のミトコンドリア機能の増進をもたらす可能性があることが分かった。
【0010】
したがって本発明の一態様は、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせた有効量のヒドロキシチロソールを哺乳動物に投与すること、およびミトコンドリア機能に及ぼす効果を観察することを含む、ミトコンドリア生合成の増加によるミトコンドリア機能および活性の維持または増進方法である。
【0011】
ミトコンドリア生合成とは、ミトコンドリアの成長、増幅、および健康維持の過程を指す。ミトコンドリア生合成は、核およびミトコンドリアの両方のプレーヤーを巻き込んだ複雑な過程である。ミトコンドリアDNAは、ミトコンドリアのリボソーム上で翻訳される少数のタンパク質をコードする。これらのタンパク質の大部分は、内部ミトコンドリア膜中に局在する呼吸鎖の高度疎水性サブユニットである。核にコードされたタンパク質は、細胞質リボソーム上で翻訳され、ミトコンドリア中に輸送される。これらのタンパク質には、構造タンパク質と、酵素または酵素サブユニットと、輸送、複製、転写、および翻訳機構の構成要素と、シャペロンとが挙げられる。
【0012】
細胞は、好気呼吸(電子鎖)能力がもはや十分でなくなると、より効率的でない嫌気的エネルギー代謝に切り換えなければならない。ミトコンドリア生合成の増加は、当然の結果として好気的エネルギー代謝能力を向上させ、こうして効率的エネルギー生産能力を増加させる。
【0013】
本明細書および特許請求の範囲全体を通して使用される「ミトコンドリア生合成」には、細胞周期の間中のミトコンドリアの分裂および分離に必要とされるものを含めてミトコンドリアの維持および成長に関与するすべての過程が含まれる。
【0014】
語句「クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソール」の使用は、この群内の個々の化合物のそれぞれとヒドロキシチロソールの各単一の組合せを含むことを意図している。
【0015】
「ミトコンドリア機能増大の効果を観察すること」および「ミトコンドリア生合成の効果を観察すること」とは、この組合せ組成物を摂取/利用した全者が下記に列挙した効果の少なくとも1つに気付くか、あるいは第三当事者の観察者がこの効果に気付くか、またはそれを測定することのいずれかを意味する。
【0016】
ミトコンドリア機能および/またはミトコンドリア生合成の増大の効果は、本発明の組合せが、
持久力の増進を助けるか、
運動後の回復の促進を助けるか、
筋疲労の軽減を助けるか、
筋肉痛の軽減を助けるか、
カフェインの即効性短期効果をエネルギー発生に与える持続効果で補完するか、
脂肪由来のエネルギー発生の促進を助けるか、
運動の間の血漿乳酸を下げるのを助けるか、
酸化的ストレスの条件下での筋力の維持を助けるか、
運動に誘発される酸化的ストレスから守るのを助けるか、
体が自然かつ持続的方法で―カフェインなしに、またたった1カロリーでより多量のエネルギーを生産するのを助けるか、
体が過剰なカフェインを摂取することなく、より多量のエネルギーを見出すのを助けるか、
人の多忙な日程の間じゅう持続するように長続きするエネルギーを与えるか、
体自体のエネルギー生産を自然な持続的方法で高めるのを助けるか、
人がより一様な活力水準を一日を通じて維持するのを助けるか、
カフェインと組み合わせて即効性かつ持続的エネルギーを与えることができるか、
体が運動に順応するのを助けるか、
人の運動の目標に向けて体を準備するのを助けるか、
人の体形を改造するのを助けるか、
運動プログラムの再開を手助けするか、
人が再び活動を開始するのを助けるか、
人がよりエネルギッシュに感じるのを助けるか、
人がより活動的に感じるのを助けるか、
人が活動する力を支えるか、
人が多忙な生活スタイルに立ち向かうのを助けるか、
筋肉労働能力を増大させるか、
有酸素能力を増大させるか、
体力を増強するか、
運動能力を増強するか、
ランニング持久力を向上し、ランニング距離を改善し、かつ/またはランニング時間を改善するか、または
栄養からのエネルギー形成を促す
という観察結果を含む。
【0017】
本明細書および特許請求の範囲全体を通して使用される用語「生合成を誘導する量」とは、全ミトコンドリア生合成が、ヒドロキシチロソールが最初に摂取された時に存在したレベルに少なくとも維持されることを意味する。これはin vitroで、組織試料中のミトコンドリア機能の量および状態をモニターすることによって、または実施例中でさらに述べるように求めることができる。さらにこれは、組織のATP含有量または運動中の酸素消費量(最大VO)を測定することによってin vivoで、あるいはミトコンドリアマーカー(例えばTfam)の上方制御のトランスクリプトーム解析によるか、または組織の生検中のミトコンドリアDNAの存在の増加を検出することによってex vivoで求めることもできる。ヒドロキシチロソールのこの特性は、抗酸化剤としてのヒドロキシチロソールの既知の作用とはまったく異なる。
【0018】
本明細書および特許請求の範囲全体を通して使用される「ミトコンドリアが刺激する」とは、ミトコンドリアに適用された化合物が、細胞中のATP産生の増加、細胞中のエネルギー生産能力の増大、細胞中の好気的エネルギー発生または生産能力の増大、および/または脂肪燃焼能力の増大を引き起こすことを意味する。
【0019】
ヒドロキシチロソール(3,4−ジヒドロキシフェニルエタノール)(「HT」)は、合成由来のものであることも、またオリーブの葉、オリーブの実、オリーブのパルプ、オリーブの絞り汁、またはオリーブ油生産の植物的機能水から単離または濃縮することもできる。したがって用語「ヒドロキシチロソール」はまた、植物の任意の材料または抽出物、あるいは植物の一部の任意の材料または抽出物、あるいは植物の実(オリーブなど)の任意の抽出物/濃縮物/絞り汁を包含し、それは具体的にはその植物性材料または抽出物の総重量を基準にして少なくとも1.5重量%の量で、好ましくは少なくとも30重量%の量で、より好ましくは少なくとも40重量%の量で、より好ましくは少なくとも50、55、60、65、70、75、80、85、90重量%の量で、最も好ましくは少なくとも45重量%の量でヒドロキシチロソールまたは前駆物質を含有する。この抽出物の市販の形態は、そのヒドロキシチロソールを適切な製剤用医薬添加物と共に製剤化することによってより低濃度のヒドロキシチロソールに標準化されることもあり、またされないこともある。本発明の文脈において使用される用語「植物の材料」および「植物性材料」とは、植物の任意の部分、またその果実を意味する。
【0020】
ヒドロキシチロソールの前駆物質には、摂取時に代謝されてヒドロキシチロソールになることができるオレウロペインなどの複合ポリフェノールが挙げられる。これにはまた、チロソールおよびチロソール前駆物質などが挙げられる。このようなポリフェノール類は、当業者によってよく知られており、また理解されている。
【0021】
本発明のさらなる実施形態ではヒドロキシチロソール誘導体、例えばエステルおよび生理的/薬学的に許容できる塩を、ヒドロキシチロソールの代わりに、またはこれに加えて使用することができる。ヒドロキシチロソールとヒドロキシチロソール誘導体および前駆物質との混合物を使用することもまた可能である。これら誘導体は、例えばエステルまたはグルコシドであることができ、当業者に知られている。ヒドロキシチロソールの好ましいエステルは、例えば酢酸エステルまたはグルクロニド抱合体であり、またオレウロペインが最も好ましいものである。
【0022】
したがって本発明の一態様は、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールの使用法である。
【0023】
好ましい実施形態ではヒドロキシチロソールは、ミトコンドリア生合成またはミトコンドリア機能を維持または増大するのに役立つ薬剤または食品(ヒトおよび/または動物用)の製造において、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1、B2、B3、B5、B6、および/またはB12)、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせて使用される。
【0024】
さらに別の実施形態ではヒドロキシチロソールは、カフェイン、カルニチン、およびビタミンBからなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせて使用される。
【0025】
本発明の別の態様は、ミトコンドリア生合成を誘導するまたはミトコンドリアを刺激する量のヒドロキシチロソールを、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせて投与すること、およびミトコンドリア生合成の効果を観察することを含む、それを必要とする被験者におけるミトコンドリア生合成を維持または増加させる方法である。
【0026】
本発明の別の態様は、日々の環境中で見出されるストレスからミトコンドリアを守るのに役立つ薬剤または食品(ヒトおよび/または動物用)の製造において、ヒドロキシチロソールを、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせて使用することである。
【0027】
日々の環境中で見出されるストレスの例には、UV(A)光線、感染症、環境汚染への暴露、炎症、および慢性変性疾患が挙げられる。したがってこれらの製品は、ストレス、病気、栄養失調(別の病状に続発する栄養失調を含めた)、または創傷の結果としての細胞の生化学的変化などの日々の傷害の原因に直面して正常なミトコンドリア機能を確保するのを助ける。
【0028】
本発明の別の態様は、ミトコンドリア生合成を誘導する量のヒドロキシチロソールを、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせて含み、かつミトコンドリアの健康を推進し、最善のミトコンドリア機能を後押しする栄養補助食品である。
【0029】
本発明の別の態様は、ミトコンドリア生合成を誘導する量のヒドロキシチロソールを、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせて含み、かつミトコンドリアの健康を推進し、皮膚における最善のミトコンドリア機能を後押しし、こうして皮膚のエネルギー代謝を増やす化粧用組成物である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】PGC−1αの発現を示す図である。定量値を、デンシトメトリーによるPGC−1α:αチューブリン比に関して集計した。値は、5回の実験の平均±SEである。対照に対してp<0.05であり、対照に対して**p<0.01である。
【図2】ミトコンドリアタンパク質の発現を示す図である。3T3−L1脂肪細胞をヒドロキシチロソールで48時間処理した。その後、細胞をSDS試料緩衝液中に可溶化し、αチューブリンに対する抗体を用いたウェスタンブロット法によりミトコンドリア電子伝達複合体を分析した。デンシトメトリーによるバンドの定量分析を、ミトコンドリア複合体I、複合体II、複合体III、および複合体IVについてそれぞれA、B、C、およびDに示す。図示した結果は、対照細胞と比較した4回の独立した実験からの対照に対する増加倍数(fold increase)である。対照に対してp<0.05であり、対照に対して**p<0.01である。
【図3】ミトコンドリアDNAの発現を示す図である。3T3−L1脂肪細胞をヒドロキシチロソールで48時間処理した。PCR産物を、SYBR Greenを用いて蛍光により定量した。定量値を、Dループ:18sRNA比に関して集計した。結果は、対照に対する%として表す。データは、平均±SE(n=5)である。対照に対してp<0.05であり、対照に対して**p<0.01である。
【図4】3T3−L1脂肪細胞における酸素消費量を示す図である。ら体積の細胞を分割量に分け、96ウェルBD Oxygen Biosensor plateの各ウェルに入れた。プレートを覆い、各ウェル中の蛍光をある期間にわたって蛍光マイクロプレート分光光度計を用いて記録した。反応速度測定値を求めることによって各条件の間の脂肪細胞の呼吸数の定量的変化を計算した。値は平均±SEであり、図示した結果は、対照細胞と比較した3回の独立した実験からの対照に対する%である。対照に対してp<0.05である。
【図5】脂肪細胞中の複合体の活性に及ぼすヒドロキシチロソールによる処理の効果を示す図である。(A)複合体I、(B)複合体II、(C)複合体III、および(D)複合体IV。脂肪細胞を、異なる濃度のヒドロキシチロソールで48時間処理した。値は、複合体Iについては3回の別々の実験、また複合体IIおよびIIIについては6回の別々の実験からのデータの平均±SEであり、各実験は2回繰り返して行った。対照に対してp<0.05、**p<0.01である。
【図6】Cpt1a mRNAの発現に及ぼすHT処理の効果を示す図である。3T3−L1脂肪細胞を0.1、1.0、10、および50μmol/LのHTで48時間処理し、全RNAを単離した。その様々な転写産物が検出可能であったサイクル数を、内部対照としての18S rRNAと比較した。結果は、対照に対する%として表す。値は、少なくとも4回の独立した実験からの結果の平均±SEである。HT処理なしの対照に対してp<0.05。
【図7】ヒドロキシチロソールを50%含有するオリーブ抽出物として1日につき体重1kg当たり50、150、または300mgの用量でチューブによる栄養補給によって与えたヒドロキシチロソールが、補給14日後のマウスにおいて最大で50%持久力を増加させることを示す図である。
【図8】C2C12細胞中のミトコンドリア膜電位に及ぼすカフェインまたはL-L−カルニチンと組み合わせたヒドロキシチロソールの相乗効果を示す図である。Aでは、AICARおよび10μMヒドロキシチロソールが、ミトコンドリア膜電位を増加させる。Bでは、1μMヒドロキシチロソールのカフェインとの、またはL−カルニチンとの組合せが、膜電位を相乗的に増加させる。相対的ミトコンドリア膜電位を、JC−1染料によって放射される蛍光の赤色から緑色への変化によって評価した。細胞を、表示したように溶媒(−)、500μM AICAR(AICAR)、1μMヒドロキシチロソールまたは100μMヒドロキシチロソール(HT)、200μMカフェイン(カフェイン)、および/または200μM L−カルニチン(L−カルニチン)で24時間処理した。図示したデータは、4回繰返しの平均値±標準偏差である。
【0031】
PGC1α、ペルオキシソーム増殖活性化物質受容体(PPAR)γコアクチベーター1α、すなわち転写コアクチベーターは、幅広い代謝および生理的過程のマスター調節因子として働き、ミトコンドリア生合成の過程における必須因子である。PGC1α過剰発現は、3T3細胞中のミトコンドリア生合成を刺激し、それら3T3細胞を酸化性ストレッサーに対してより抵抗性にする。
【0032】
本発明者らは、1.0〜10μMでヒドロキシチロソールが、PGC1αタンパク質レベルを増加させ、またミトコンドリア生合成を促進させることを実証した。クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物は、ミトコンドリア活性を相乗的に増大させ、また様々な組織中でのミトコンドリア機能障害を防止するはずである。さらに、こうしてクレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールは、組織/器官の機能を維持し、かつミトコンドリア機能障害によって引き起こされる組織/器官の衰弱を防止する。
【0033】
本発明のさらなる態様は、ミトコンドリア生合成を誘導する量のヒドロキシチロソールと、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物とを含み、1種類または複数種類の成分(レスベラトロール、補酵素Q10、クレアチン、ビタミンB類、およびチョウセンニンジン抽出物の場合)と共に相乗作用を与えることによって、または脂肪燃焼(カルニチンの場合)を相乗的に促進させることによって体自体のエネルギー代謝を相乗的に高めるための組成物である。
【0034】
チョウセンニンジン抽出物をヒドロキシチロソールと組み合わせて使用する場合、それは好ましくはチョウセンニンジンの根の抽出物の形態である。
【0035】
本発明の好ましい組合せには下記が挙げられる。
・ミトコンドリア生合成およびミトコンドリア機能のさらなる増強用のHTと、レスベラトロール、クレアチン、αリポ酸、またはEGCG。これはミトコンドリアの好気的エネルギー発生能力の相乗的増大をもたらす。
・HTと、補酵素Q10および/またはビタミンB2。HTはミトコンドリア量を増加させるが、それらの新たに合成されたミトコンドリアは補酵素Q10およびB2と一緒に置かれる必要がある。これは、より多量のATP(エネルギー)の相乗的産生を引き起こす。
・より多量のATPを作り、それを体(体力、持久力、筋力)にとって利用可能にするためには、HTとクレアチンか、あるいはHTと補酵素Q10および/またはB2とクレアチンのどちらかが好ましい。HTはミトコンドリア量を増加させるが、それらの新たに合成されたミトコンドリアは補酵素Q10およびB2と一緒に置かれる必要がある。クレアチンは、ATPの形で発生したエネルギーを使用可能な形(クレアチンリン酸)で筋原繊維に輸送する。
・体組成(脂肪:筋肉比)の改善のためにはHTとカルニチン。カルニチンは、脂肪燃焼およびATP産生のためにミトコンドリア中への脂肪酸の輸送を助ける。驚くべきことにHTはCPT−1(カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1)を上方制御することが分かった。この輸送体は、脂肪酸輸送にカルニチンを使用する。CPT−1は、アシルCoAをアシルカルニチンに変換することによりミトコンドリア膜を横切る長鎖脂肪酸の輸送を調節するので、ミトコンドリアの脂肪酸酸化のゲートキーパーである。さらに、本発明者らは、驚くべきことにヒドロキシチロソールとカルニチンの組合せによりミトコンドリア膜電位が相乗的に上昇することを見出した。
・即効性かつ持続的エネルギーのためにはHTとカフェインが好ましい。好ましい一回量は10〜200mgのHTと50〜450mgのカフェインである。さらに、本発明者らは、驚くべきことにヒドロキシチロソールとカフェインの組合せによってミトコンドリア膜電位が相乗的に上昇することを見出した。
【0036】
本発明の別の態様は、栄養飲料や、チョコレート、ビスケット、またはバーを含めたスナックなどの「健康志向栄養品(energy products)」中の有効成分としての、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたHTである。
【0037】
本発明の別の態様は、生活スタイルにとって十分なエネルギーを得たいが、カフェイン摂取に関しては抑制したい人々のためのカフェイン用量を減らした状態でのカフェインと組み合わせたHTである。
【0038】
ミトコンドリア機能、したがって利用できるエネルギーは年齢と共に減少する。したがって本発明の別の好ましい実施形態はまた、活動的な生活スタイルを維持するために若々しい活力レベルを維持しようとする50歳を越えた年齢の人々のために調合される、HTを、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせて含む栄養品である。
【0039】
[身体能力ならびに運動への適応]
ミトコンドリアの増加は、運動に関与する人々および動物の両方に利益になる可能性がある。ミトコンドリア生合成は、何らかの形の運動に没頭している間の酸素の利用の増加および活力の増加に結果としてなる。ミトコンドリア量が高いほど、高い解糖流出速度における酸化的代謝能力を向上させる。さらに、これは持久力の向上をもたらす。より大きなエネルギーの蓄えを利用できる筋繊維は、より速くかつより完全に収縮することができ、したがってある期間にわたる使用後に敏速さおよび強さの向上を見ることができる。
【0040】
さらに、脂肪酸酸化能力の向上は、亜最大運動強度におけるグルコース利用の低下をもたらす。さらに、脂肪代謝がグルコースとは異なる経路を通って進行し、乳酸は生成されない。また、嫌気的エネルギー生産に起因する創傷、痙攣、および痛みからの回復時間が、より迅速になるはずである。
【0041】
筋肉への別の応用では、より効率的にエネルギーを利用する筋肉は脂肪が蓄積する傾向が少なく、したがってヒドロキシチロソールと、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物とを使用して体形を改善することができる。
【0042】
ミトコンドリア生合成を誘導する量のヒドロキシチロソールと、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される化合物の獣医用途には、レース用動物、例えば競争馬や競争犬およびレース用ラクダなどの能力を高めること、また役畜の持久力を高めることが挙げられる。
【0043】
通常の身体運動はまた、運動中の突然のエネルギー要求の高まりへの適応としてミトコンドリアを誘発する。これらの要求される相乗的組合せは、いつもの運動レベルを越える運動に対して体を整え/順応させるのを助けることができる。これは、通常の運動を長く中断(例えば、数日、数週間、数カ月、数年)した後に運動を開始(再び)する、したがって運動計画を(再)開始しようと試みたとき不調、力がない、緩慢、大儀、また倦怠を感ずる人々においてもっとも興味を引く。それはまた、週末の旅またはレース/試合の準備をするための十分な運動の時間のない生活スタイルの運動選手(レクリエーション活動の人々、予備役兵)にとっても興味深い。
【0044】
[エネルギッシュな感覚]
運動する人々の身体能力を向上させることに加えて、本発明の組合せは今日の生活スタイルにとって必要な活力を生み出すのを助けることができる。消費者調査は、回答者(一般大衆、年齢16+、アメリカ合衆国および4つのヨーロッパの国々)の37%がしばしば疲れまたは活力不足を感じていることを示した。第二の調査によれば、回答者の60%がより多くの活力を得るのに役立つ製品に関心があることが分かった。今日、活力の増強を必要とする人々は、コーヒーまたはカフェイン含有栄養飲料、および糖分の多い高脂肪スナックを消費する。
【0045】
正しい用量で消費される場合、疲労を取り除くカフェインの即効性は非常に高く評価される。しかしながら過剰消費した場合、それは不眠症および高血圧を引き起こす恐れがある。一般的なコーヒー1杯は、約100mgのカフェインを含有する。ヒトが定期的に一日当たり3〜5杯を飲む場合、そのカフェインの消費量はかなり高くなる(一日当たり+300mg)可能性がある。ヒドロキシチロソールは、ミトコンドリア生合成に与えるその刺激効果のせいで、このカフェインの短期即効性に、持続的活力の長期効果をプラスすることができる。
【0046】
さらにヒドロキシチロソールは、その日の任務に立ち向かうのに必要なカフェイン用量を長期にわたって減らすのに役立つ可能性がある。日常の飲食物にヒドロキシチロソールを添加して同じ非嗜眠状態の感じを達成することができるが、必要なカフェインの量は減少(一日当たり100mg以下まで)する。
【0047】
同様に消費者は、活力の増強を実現するために糖分および/または脂肪の多い食品をしばしば食べる。しかしながら、ヒドロキシチロソールと、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される化合物からの持続的エネルギーが増加すると共にその必要な量は減少する。したがって、本発明のHTの組合せは、糖または脂肪由来のカロリー、またはカフェインの含有量の低い「健康志向」(BFY)エネルギー提供(飲料、バー、スナック、ガム、ショット(shots)、補助食品など)に有利に使用することができる。
【0048】
したがって本発明は、
・体自体のエネルギー発生能力を増し、
・有酸素運動能力を増し、
・エネルギー発生のための栄養物の使用を炭水化物の燃焼から脂肪の燃焼へ変え、
・エネルギー発生に与えるカフェインの即効性短期効果を持続的効果で補い、
・「維持する」のに必要なカフェインおよび/または糖および/または脂肪の用量を減らすことを可能にする
ためのヒドロキシチロソールを含有する組合せ物の使用法を対象とする。
【0049】
したがって本発明の別の態様は、ヒドロキシチロソールと、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される化合物とを含み、そのミトコンドリア生合成の維持または増加が持続的エネルギーの増強をもたらす組成物である。本発明のさらなる態様は、本発明によるヒドロキシチロソールの組合せ物を加えることを含む、活力または俊敏さの強化を実現する食品組成物の製造方法である。本発明のさらに別の態様は、ヒドロキシチロソールと、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される化合物とを含み、ヒドロキシチロソールを含有しない類似の食品と比べて含有量の低減されたカフェイン、脂肪、および/または糖を含む、活力または俊敏さの強化を実現する食品組成物の製造方法である。
【0050】
[筋肉/脂肪比、体形の改善]
本発明は、
・筋代謝を増やしてエネルギーの流動化を増大させ、
・損傷した場合に同化代謝経路を刺激し、異化代謝経路を阻害し、また筋肉再生を促進させることによって骨格筋量を改善し、
・エネルギー発生のための栄養物の使用を炭水化物またはタンパク質の燃焼から脂肪の燃焼へ変え、
・脂肪の燃焼を促進させる、すなわち脂肪の燃焼の調節因子として働き、脂肪酸酸化によるエネルギー消費を増加し、脂肪代謝を増し、脂肪酸化を促進し、体脂肪を減少させ、また筋量を増加させ、
・体脂肪を低下させ、また無駄のない筋量を増加させて、良いシルエット(体形)を達成するのを助け、かつ
・熱発生を増加させる、すなわちより多量のエネルギーを燃焼するようにヒトまたは動物の代謝を増大させる
ためのヒドロキシチロソールと、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される化合物との使用法を対象とする。
【0051】
[処方]
クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールまたはヒドロキシチロソールを含有するオリーブ絞り汁の抽出物は、特殊栄養用途の食品(Food for Special Nutritional Uses)として、ダイエタリー・サプリメントとして、栄養補助食品として食品または飲料などの任意の適切な形態で、あるいは動物の飼料または食糧で使用することができる。
【0052】
クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールまたはヒドロキシチロソールを含有するオリーブ絞り汁の抽出物は、それらの製品の通常の工程の間の任意の段階で加えることができる。適切な食品には、例えばシリアルバー、ケーキおよびクッキーなどのパン菓子品目、あるいはチョコレート、ナッツ類、グミベア、チュウインガムなどの他の種類のスナック、さらにスープまたはスープパウダーなどの液状食品が挙げられる。適切な飲料は、アルコールを含まない飲料および酒類、ならびに飲料水および液状食品に加えられる液体製剤を包含する。アルコールを含まない飲料は、好ましくはミネラルウォーター、スポーツ飲料、賢さをますためのグルクロノラクトンや解毒のためのタウリンを含有するものを含めた栄養飲料、ハイブリッド栄養飲料、ニアウォーター飲料、果汁、レモン水、スムージー、茶、および濃縮飲料、例えばショットおよびミニショットである。スポーツ飲料は、低張性、高張性、または等張性であることができる。スポーツ飲料は、液状で、濃縮物として、または粉末(例えば水などの液体中に溶解される)として入手することができる。特殊栄養用途の食品の例には、スポーツ食品、ダイエット食品、特殊調製粉乳、および臨床用食品のカテゴリーのものが挙げられる。飼料には、ペット用トリーツおよびスナックなどの品目を含めた任意の動物用食糧または飼料プレミックスが挙げられる。
【0053】
本明細書中で使用される用語「ダイエタリー・サプリメント」とは、日常の飲食物を補うことを意図した化合物または化合物の混合物を含有する口で食べられる製品を意味する。これらの製品中のその化合物または化合物の混合物には、ビタミン、ミネラル、薬草または他の植物性薬品、およびアミノ酸を挙げることができる。ダイエタリー・サプリメントはまた、抽出物または濃縮物であることもでき、また錠剤、カプセル剤、ソフトゲル、ジェルキャップ、液剤、または散剤などの多くの形態で見つけることができる。ダイエタリー・サプリメントはまた、エネルギーを皮膚ミトコンドリアに昇格させるために使用し、それによって皮膚の審美的な質を高めることもできる。
【0054】
本明細書中で使用される用語「栄養補助食品」とは、栄養学および薬学の両方の分野の用途で役立つことを意味する。本発明による栄養補助組成物は、ヒトの体を含めた動物の体に投与するのに適した任意の形態、とりわけ経口投与に便利な任意の形態、例えば、食品または飼料(のための添加物/サプリメント)、食品または飼料のプレミックス、錠剤、丸剤、顆粒剤、糖衣錠、カプセル剤、および発泡製剤、例えば散剤および錠剤などの固形であるか、あるいは液剤、乳剤、または懸濁剤、例えば飲料、ペースト、および油性懸濁液などの液状であることができる。本発明によるヒドロキシチロソールまたはヒドロキシチロソールを含有するオリーブ絞り汁の抽出物を組み込んだ制御放出(徐放性)製剤もまた、本発明の一部を形成する。さらに、本発明のこの栄養用補助組成物にマルチビタミンおよびミネラル栄養補助食品を加えて、一部の日常飲食物に欠けている必須栄養素の適正な量を得ることができる。マルチビタミンおよびミネラルサプリメントはまた、病気を予防し、また生活スタイルのパターンに起因する栄養損失および失調から守るのに役立つ場合もある。この栄養補助食品は、通常の添加物、例えば甘味料、香味料、糖、脂肪、乳化剤(emulgator)、保存料をさらに含むことができる。この栄養分はまた、例えば国際公開第02/45524号明細書に記載されている(加水分解された)タンパク質などの他の有効成分を含むこともできる。また抗酸化剤が、栄養分、例えばフラボノイド、カロテノイド、ユビキノン、ルチン、リポ酸、カタラーゼ、グルタチオン(GSH)、およびビタミン類、例えばCおよびE、またはこれらの前駆物質中に存在してもよい。
【0055】
さらなる実施形態では、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、あるいはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、EGCG、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールを含有する組成物が、皮膚細胞のミトコンドリア生合成を高めるために局所的に塗布される。本発明による化粧用または皮膚用製剤は、溶媒または脂肪性物質に溶かした懸濁液または分散液の形態であることができ、あるいはエマルションまたはミクロエマルション(具体的には、O/WまたはW/O型、O/W/OまたはW/O/W型のもの、ただしOは油相、またWは水相の略である)の形態、例えばクリーム、ペースト、ローション、増粘ローションまたは乳液、軟膏剤の形態の小胞分散液、ゲル、固体チューブスティック、またはエアゾールムースの形態であることもでき、またムース、フォームまたはスプレーフォーム、スプレー、スティックまたはエアゾール、またはワイプの形態で提供することもできる。化粧用または皮膚用製剤の例は、スキンケア製剤、具体的にはボディーオイル、ボディーローション、ボディージェル、トリートメントクリーム、皮膚保護軟膏剤、保湿ジェル、保湿スプレー、リバイタライジングボディースプレー、アフターサン製剤、または日焼け止め調剤である。
【0056】
本発明の化粧用または皮膚用製剤は、通常の化粧品の個々の皮膚用アジュバントおよび/または添加剤、例えば保存料/酸化防止剤、脂肪性物質/油、水、有機溶媒、シリコーン、増粘剤、柔軟剤、乳化剤、追加の遮光剤、泡止め剤、保湿剤、芳香剤、界面活性剤、増量剤、金属イオン封鎖剤、アニオン性、カチオン性、非イオン性、または両性ポリマーまたはそれらの混合物、プロペラント、酸性化または塩基性化剤、染料、着色剤、顔料または超微細顔料、光安定剤、防虫剤、日焼け剤(skin tanning agents)、美白剤、抗菌剤、防腐有効成分、または化粧品に通常配合される任意の他の成分をさらに含むことができる。
【0057】
一般には1回に約1mgから約500mgの間の純粋な形態の、またはオリーブ抽出物中のヒドロキシチロソールが有効である。好ましくは1mgから250mgの間のヒドロキシチロソールが純粋な形態でまたはオリーブ抽出物中に存在し、さらに一層好ましくはオリーブ抽出物中の約1mgから約100mgの間のヒドロキシチロソールが使用される。
【0058】
ヒト(70kgの)に対するヒドロキシチロソールの一日の用量は、少なくとも0.1mgであることができる。それは1から500mgまで、好ましくは5から100mgまで変えることができる。
【0059】
ヒドロキシチロソールの好ましい用量は、哺乳動物に対して代謝体重1kg当たり0.28から1.9mgまで変わり、ここで哺乳動物の場合、
「代謝体重」(単位kg)=(体重(単位kg))0.75
である。これは、例えば70kgのヒトの場合、好ましい一日の用量は6.77と45.98mgの間で変わることになり、20kgのイヌの場合、一日の用量は2.23と15.1mgの間で変わることになることを意味する。
【0060】
レスベラトロールの用量は、一般にヒト当たり1mg〜450mg/日の範囲である。レスベラトロールは、既知の方法を用いて合成により製造することも、また大虎杖(Giant knotweed)を含めた植物から抽出することもできる。
【0061】
補酵素Q10は、Kaneka,USAから購入することができる。好ましい用量は、ヒト一日当たり3〜100mgであり、より好ましくは30〜50mgである。
【0062】
クレアチンの用量は、好ましくはヒト一日当たり1g〜25gの範囲である。これは市販されている。
【0063】
カルニチンの用量は、一般にヒト一日当たり250mg〜1gの範囲である。これはLonzaから「CARNIPURE」として市販されている。
【0064】
カフェインの用量は、一般にヒト一日当たり6mg〜450mgである。これは市販されている。
【0065】
チョウセンニンジンの用量は、好ましくはヒト一日当たり100mg〜5gの根の乾燥粉末、または相当するジンセノサイド含有量を有する抽出物である。
【0066】
http://www.anyvitamins.com/rda.htm#Water%20Soluble%20Vitaminsから得られるその表中にあるように、様々なビタミンB類のRDA/DRI(推奨栄養所要量/一日の推奨摂取量)は知られている。本発明による好ましいビタミン用量は、USまたはヨーロッパで現在推奨されているDRI(一日の推奨摂取量)/RDA(推奨栄養所要量)の10%から1000%である。DRIは、http://www.nal.usda.gov/fnic/DRI//DRI_Thiamin/566−567_150.pdfで見つけることができる。
【0067】
好ましいビタミンの用量は下記のとおりである。
【0068】
チアミンの用量は、一般にヒト一日当たり0.1〜10mgである。これは市販されている。
【0069】
リボフラビンの用量は、一般にヒト一日当たり0.1〜10mgである。これは市販されている。
【0070】
ナイアシンの用量は、一般にヒト一日当たり1〜200mgである。これは市販されている。
【0071】
パントテン酸の用量は、一般にヒト一日当たり1〜100mgである。これは市販されている。
【0072】
ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、またはピリドキサミンなど)の用量は、一般にヒト一日当たり0.1〜20mgである。これは市販されている。
【0073】
ビオチンの用量は、一般にヒト一日当たり0.1〜20mgである。これは市販されている。
【0074】
コバラミンの用量は、一般にヒト一日当たり0.1〜20mgである。これは市販されている。
【0075】
ケルセチンの用量は、例えばリンゴ(例えば皮)、タマネギ(例えば皮)、または茶葉から得られる植物の抽出物として、一般にヒト一日当たり50mgから2000mgである。これは市販されている。
【0076】
αリポ酸の用量は、一般にヒト一日当たり200mg〜1800mgである。これは市販されている。
【0077】
EGCG(エピガロカテキン)の用量は、一般にヒト一日当たり緑茶抽出物としてEGCG 25mg〜600mgである。これは市販されている。
【0078】
下記の非限定的実施例は、本発明を一層良く例示するために提供する。
【0079】
[実施例]
[実施例1]
抗ウサギPGC−1αおよび抗ウサギPPAR−γはSanta Cruz(California,USA)から、また抗αチューブリンはSigma(St.Louis,MO,USA)から、またMito−Tracker Green FM、抗酸化性複合体I、II、III、およびVはInvitrogen(Carlsbad,USA)から、またSYBER(登録商標)GREEN PCR Master MixはABI(Warrington,UK)から、またBD Oxygen Biosensor System plateはBD Bioscience(California,USA)から購入した。HydroxytyrosalはDSM Nutritional Productsから入手した。Mitochondrial D−loopおよび18SRNAプライマーは、Bioasia Biotech(Shanghai,China)によって合成され、細胞培養用の他の試薬は、Invitrogen(Carlsbad,USA)から入手した。
【0080】
[細胞培養および脂肪細胞分化]
マウス3T3−L1前駆脂肪細胞(米国基準菌株保有機構(American Type Culture Collection))を、10%ウシ胎児血清を補ったダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)中で培養し、放置して密集に至らせた。前駆脂肪細胞の分化を、10%ウシ胎児血清を補ったDMEMに溶かした1μMインスリン、0.25μMデキサメタゾン、および0.5mM 3−イソブチル−1−メチルキサンチンで開始させた。48時間後に培地を、10%ウシ胎児血清および1μMインスリンを補ったDMEMと取り替えた。一日おきに培地を、10%ウシ胎児血清を含有するDMEMと交換した。細胞は、90%脂肪細胞表現型を示す場合、分化誘発後9〜10日間使用した。
【0081】
[ミトコンドリア量の決定]
脂肪細胞をトリプシン処理し、4℃において1,000rpmで5分間遠心分離し、HEPESおよび0.1%BSAで緩衝したクレブス・リンゲル溶液中に再懸濁し、次いでDMEMに溶かした0.1μM MitoTracker Green FMと37℃において30分間インキュベートした。細胞を、4℃において1,000rpmで5分間遠心分離し、HEPESで緩衝した400μlの新鮮なクレブス・リンゲル溶液中に再懸濁した。それら画分中の相対的なミトコンドリアの染色を調べるために、各画分からの200μlのPBS中に分散させた20×10個のMitoTracker標識細胞を96ウェルプレートに載せ、蛍光マイクロプレート分光光度計(Molecular probe)を用いて相対蛍光強度を読み取った(励起485±25nm、発光538±25nm)。結果は、未処理対照細胞と比べた蛍光強度の増加倍数によって表す。値は、4回の独立した実験から得られる結果の平均±SEである。
【0082】
[ウェスタンブロット分析]
処理後、氷で冷やしたPBSで細胞を2度洗浄し、試料緩衝液(62.5mMトリスCl、pH6.8、2%SDS、5mM DTT)中に室温で溶解し、ボルテックスさせた。次いで細胞ライゼートを5分間煮沸し、遠心分離(13,000rpm、4℃で10分間)によって澄ませた。Bio−Rad DCタンパク質アッセイを用いてタンパク質濃度を求めた。これら可溶性ライゼート(レーン当たり10μg)を10%SDS−PAGEにかけ、次いでタンパク質をニトロセルロース膜に転移し、5%脱脂乳/TBSTにより室温で1時間ブロックした。それら膜を、5%乳汁/TBST中のPPAR−γ(1:1000)、PGC−1α(1:1000)、α−チューブリン(1:10,000)、複合体I(1:2000)、複合体II(1:2000)、複合体III(1:2000)、および複合体V(1:2000)に対して向けられた第一抗体と4℃において一晩インキュベートした。それら膜をTBSTで3回洗浄した後、膜を西洋ワサビペルオキシダーゼ結合第二抗体と室温で1時間インキュベートした。ECL(Roche Manheim,Germany)を用いてウェスタンブロットを発生させ、走査デンシトメトリーによって定量した。
【0083】
[脂肪細胞の呼吸の測定]
完全細胞による酸素消費量を、ミトコンドリア呼吸活性の徴候として測定した。BD(商標)Oxygen Biosensor System(BD Biosciences,Franklin Lakes,NJ,USA)は、マルチウェルプレートの底に恒久的に付着させた気体透過性かつ疎水性の基質中に埋め込まれた酸素に敏感な蛍光化合物(塩化トリス1,7−ジフェニル−1,10フェナントロリンルテニウム(II))である。染料近傍の酸素濃度は、その液体媒地中の酸素濃度と平衡状態にある。酸素は、予測できる濃度依存的なやり方で染料を消光する。蛍光の量はウェル中の酸素消費速度と直接の相関があり、それは言い換えると酸素消費に関連している可能性のある何らかの反応と関係がある可能性がある。このユニークな技術は、酸素レベルの均一な瞬時の検出を可能にする。処理後、1%BSAを加えたKRH緩衝液中で脂肪細胞を洗浄した。各条件から得られる細胞を分割量に分け、3個対でBD Oxygen Biosensor System plate(BD Biosciences)に入れた。プレートを密封し、蛍光分光計(Molecular probes)上で、485nmの励起波長および630nmの発光波長で1分間隔で60分間「読み取った」。等体積中に含まれた細胞数は、条件間で統計的に有意ではなかった(Wilson−Fritchらの論文、2004 J Clin Invest 114:1281〜1289)。
【0084】
[ミトコンドリアDNAの測定]
定量PCRは、Mx3000P Real−Time PCR system(Stratagene)中で行った。反応を、12.5μlのSYBR−Green Master Mix(ABI)、0.5μlの各プライマー(10μM)、100ngの鋳型(DNA)、または鋳型なし(NTC)で行い、RNアーゼを含まない水を最終体積25μlまで加えた。サイクリング条件は、50℃で2分間、初期変性95℃で10分間、続いて95℃で30秒間、55℃で1分間、および72℃で30秒間の40サイクルである。各定量PCRを3回繰返して行った。下記のプライマーを使用した。ミトコンドリアDループ順方向:5’−AATCTACCATCCTCCGTG−3’(配列番号1)および逆方向:5’−GACTAATGATTCTTCACCGT(配列番号2)、18SRNA順方向:5’−CATTCGAACGTCTGCCCTATC−3’(配列番号3)および逆方向:5’−CCTGCTGCCTTCCTTGGA−3’(配列番号4)。マウス18S rRNA遺伝子は内因リファレンス遺伝子として役立つ。融解曲線は、特異的増幅を保証するために取られた。相対的定量化には標準曲線法を使用した。次いで、ミトコンドリアDループ対18S rRNAの比を計算した。最終結果は、対照に対する割合として与えられる。
【0085】
[ミトコンドリア複合体I、II、およびIIIの活性のアッセイ]
脂肪細胞を100mmプレート中で培養し、PBS中で洗浄し、適切な等張緩衝液(0.25Mスクロース、5mMトリスHCl(pH7.5)、および0.1mMフッ化フェニルメチルスルホニル)中に再懸濁し、ホモジナイズした。細胞ホモジネートの分画遠心分離によってミトコンドリアを単離した。NADH−補酵素Qオキシドレダクターゼ(複合体I)、コハク酸−補酵素Qオキシドレダクターゼ(複合体II)、補酵素Q−シトクロムcレダクターゼ(複合体III)を、通常のアッセイ(PickloおよびMontineの論文、2001 Biochim Biophys Acta 1535:145〜152、ならびにHumphries,K.M.およびSzweda,L.I.の論文、1998 Biochemistry 37:15835〜15841)に小さな変更を加えて使用して分光測定により検定した。
【0086】
[Cpt1α mRNAの発現分析のためのアッセイ]
3T3−L1脂肪細胞を、0.1、1.0、10、および50μmol/LのHTで48時間処理し、全RNAを単離した。Cpt1α発現を、RT−PCRにより、Shen W、Liu K、Tian Cらの論文、R−alpha−Lipoic acid and acetyl−L:−carnitine complementarily promote mitochondrial biogenesis in murine 3T3−L1 adipocytes,Diabetologia 2008;51:165〜174に記載されている条件を用いて分析した。
【0087】
様々な転写産物を検出できるサイクル数を、内部対照としての18S rRNAのそれと比較した。
【0088】
[統計的解析]
すべての定量データは、少なくとも3回の独立した実験を表す。データは、平均±SEとして与えられる。統計的有意性は、一元配置分散分析を2グループ間のボンフェロニのポストホックテストと共に使用することによって求めた。有意性の判定基準はp<0.05に設定した。
【0089】
[結果]
脂肪細胞中のPCG−1αタンパク質レベルに与えるヒドロキシチロソールの影響:
図1に示すようにヒドロキシチロソールは、0.1から10.0μMまで増やした場合、釣鐘型効果を示し、最大タンパク質発現は1.0μMであった(対照に対して205±52%、p<0.05)。
【0090】
[脂肪細胞中の複合体I、II、III、およびVタンパク質の発現に与えるヒドロキシチロソールの影響]
ミトコンドリア複合体をウェスタンブロットによって測定した(図2A〜D)。ミトコンドリア電子伝達複合体Iタンパク質についての増加は、0.1μM(対照に対して131±16%、p<0.05)、1.0μM(対照に対して163±31%、p<0.01)、および10.0μM(対照に対して138±21%、p<0.05)でのヒドロキシチロソール処理で観察された(図A)。複合体IIタンパク質の発現もまた、0.1、1.0、および10.0μMのヒドロキシチロソールで有意に増加した(図B)。複合体IIIおよびVタンパク質の発現は、0.1、1.0、および10.0μMのヒドロキシチロソールで有意に増加した(図CおよびD)。
【0091】
[ミトコンドリアDNAに与えるヒドロキシチロソールの影響]
Dループは、mtDNAの重鎖および軽鎖の両方で転写開始の主要部位として知られているので、本発明者らは、ヒドロキシチロソールがmtDNA発現を増加させることができるかどうかをin vitroで調べた。図3に示すようにmt Dループ/18SRNAの比は、1.0μMのヒドロキシチロソールで処理した脂肪細胞において有意に増加した。
【0092】
[脂肪細胞における酸素消費量に与えるヒドロキシチロソールの影響]
ミトコンドリア生合成の増加が、酸素消費量の変化を伴うかどうかを調べるために、細胞を0.1、1.0、10.0、および50μMのヒドロキシチロソールで処理した。図4に示すように酸素消費の基礎代謝率(basal rate)は、1.0〜10.0μMのヒドロキシチロソールで処理した脂肪細胞において有意に増加した。
【0093】
[ミトコンドリア複合体I、II、III、IV、およびVの活性に与えるヒドロキシチロソールの影響]
ヒドロキシチロソールは、対照と比較して1.0μMにおけるそれぞれ脂肪細胞中のミトコンドリア複合体Iの活性の有意の増加を示した(図5A)。ミトコンドリア複合体IIの活性は、0.1、1.0、および10.0μMのヒドロキシチロソールで有意に増加した(図5B)。ヒドロキシチロソールはまた、0.1μMおよび10.0μMで脂肪細胞中のミトコンドリア複合体III、IV、およびVの活性の有意な増加を示した(図5C、5D、および5E)。
【0094】
[Cpt1遺伝子発現に与えるヒドロキシチロソールの影響]
Cpt1は、アシル−補酵素Qをアシルカルニチンに変換することによってそれがミトコンドリア膜を横切って長鎖脂肪酸の輸送を調節するのでミトコンドリアの脂肪酸酸化のゲートキーパーである。HTは、Cpt1 mRNA発現に関して用量依存性の増加、すなわち1.0μmol/LのHTで有意な増加を示した。
【0095】
要約するとヒドロキシチロソールは、ミトコンドリア機能および細胞防御系の強化をもたらすミトコンドリアの活性およびミトコンドリア生合成を促進させる。
【0096】
[実施例2]
持久力に与えるヒドロキシチロソールの影響:
この検討の目的は、トレッドミル上での最高ランニング能力に与えるヒドロキシチロソールの効果を調べることであった。
【0097】
要約すると、40匹のマウス(C57BL/6NCrl、生後8週)をCharles River(Sulzfeld,Germany)から購入し、水および飼料に自由にアクセスする状態で個別に檻に閉じ込め、明−暗サイクルを12時間交互させた。動物は標準的な齧歯動物用食物(Ssniff R/M−H,Ext.n V1536,Ssniff Ltd.,Soest,Germany)を与えられた。この食物に適応させて2週間後にマウスを体重に従って無作為化して10匹の4つの実験グループにした。この4つのグループを3週間のあいだ毎朝、水(対照グループ)か、または水で0.2mlまで希釈し、50%ヒドロキシチロソールを含有するオリーブ抽出物のいずれかで一日当たり50、150、または300mg/体重kgの用量で経口処理した。実験全体にわたって飼料消費量の違いはなかった。処理の3週間後、トレッドミル上での最大ランニング距離を測定した。食餌介入グループ(dietary groups)間の平均値の差の統計的有意性を一元配置分散分析(ANOVA)により検定した。有意差が見られた場合、多重比較のためのダネット検定を用いて各グループを対照グループと比較した。0.05未満のp値を有意とみなした。ヒドロキシチロソールは、マウスの疲労状態になるまでのランニング距離を有意に増加させ、従って長期の運動における持久力を向上させた。
【0098】
図7は、ヒドロキシチロソールを50%含有するオリーブ抽出物として一日当たり50、150、または300mg/体重kgの用量でチューブによる栄養補給によって与えられるヒドロキシチロソールの効果を示し、補給の3週間後のマウスにおいて最大で50%まで持久力を増進させる。
【0099】
[実施例3]
栄養飲料が、1杯当たり50mgのヒドロキシチロソールおよび100mgのカフェインを含有する。
【0100】
[実施例4]
スポーツサプリメントが、20gのクレアチンおよび100mgのヒドロキシチロソールを含有する。
【0101】
[実施例5]
体形/脂肪燃焼/体組成の改善のためのサプリメントが、一日1人当たり500mgのカルニチンおよび25mgのヒドロキシチロソールを含有する。
【0102】
[実施例6]
例えば5時間のエナージーショットが、ビタミンB類、タウリン、グルクロノラクトン、カフェイン(またはカフェイン抜き、シチコリン、リンゴ酸、N−アセチルチロシン、L−フェニルアラニン)に加えてヒドロキシチロソールを含有する。
【0103】
[実施例7]
チョコレートバーが、25gのチョコレート当たり、25mgのヒドロキシチロソールおよび25mgのEGCGを含有する。
【0104】
[実施例8]
インスタントスポーツ飲料が、5gのクレアチン、50mgの補酵素Q10、および50mgのヒドロキシチロソールを含有する。
【0105】
[実施例9]
エナージーバーが、5mgのレスベラトロールおよび5mgのヒドロキシチロソールを含有する。
【0106】
[実施例10]
レディ・トゥ・ドリンクアイスティー(したがってEGCGを含有する)が、8液量オンス当たり12.5mgのヒドロキシチロソールおよび5mgのレスベラトロールで強化される。
【0107】
[実施例11]
リンゴジュース(したがってケルセチンを含有する)が、8液量オンス当たり12.5mgのヒドロキシチロソールおよび5mgのレスベラトロールで強化される。
【0108】
[実施例12]
レディ・トゥ・ドリンクスポーツ飲料が、8液量オンス当たり15mgのヒドロキシチロソール、50mgのケルセチン、および25mgのEGCGで強化される。
【0109】
[実施例13]
エナージーショットが、2液量オンス当たり25mgのヒドロキシチロソール、200mgのカフェイン、および100%RDAのビタミンB1、B2、B3、B5、ビオチン、およびB12で強化される。
【0110】
[実施例14]
ミニエナージーショットが液体プラリネ/ポケットコーヒーとして設計され、2液量オンス当たり25mgのヒドロキシチロソール、200mgのカフェイン、および100%RDAのビタミンB1、B2、B3、B5、ビオチン、およびB12で強化される。
【0111】
[実施例15]
[他の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールの相乗効果]
この実験の目的は、筋芽細胞中のミトコンドリアのエネルギー生産が単独または他の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールによって影響されるかどうか、またどのように影響されるかを調べることであった。エネルギー生産の場合、ミトコンドリア電子伝達鎖は、ミトコンドリア膜間の空間の両端間にプロトン勾配を発生させ、ATPシンターゼ複合体によるATPの合成の動力を供給する膜電位を生み出す。したがってミトコンドリア膜電位は、活性なミトコンドリアエネルギー生産を示す。陽イオン緑色蛍光化合物JC−1(ヨウ化5,5’,6,6’−テトラクロロ−1,1’,3,3’−テトラエチルベンゾイミダゾリル−カルボシアニン)は、内部ミトコンドリア膜電子に比例してミトコンドリアによって吸収される。臨界濃度に達するとJC−1は凝集体を形成し、その蛍光特性を緑色から赤色の蛍光に変える。したがって、赤色蛍光(凝集体)対緑色蛍光(単量体)の比は染色細胞中のミトコンドリア膜電位に正比例し、ミトコンドリアの全般的な健康状態および機能の指標として役立つ。ミトコンドリア膜電位の増加は、エネルギー状態の改善と、ATPを産生し、他の細胞構成要素にエネルギーを供給する能力の向上とを指し示す。
【0112】
本発明者らは、C2C12マウス筋芽細胞中のミトコンドリア膜電位に与えるヒドロキシチロソール、カフェイン、L−カルニチン、あるいはヒドロキシチロソールとカフェインまたはL−カルニチンの組合せの効果を調べた。C2C12細胞を、96ウェル細胞培養プレート中に1ウェル当たり細胞1000個を播種し、標準インキュベーター(加湿、37℃、5%CO)中で成長培地(10%ウシ胎児血清を補ったダルベッコ変性イーグル培地(DMEM))で24時間培養した。次いで細胞を、a)対照溶媒(リン酸緩衝塩類液)、b)1μMヒドロキシチロソール、c)200μMカフェイン、d)200μM L−カルニチン、e)1μMヒドロキシチロソール+200μMカフェイン、またはf)1μMヒドロキシチロソール+200μM L−カルニチンを含有する成長培地とインキュベートした。AMPキナーゼ活性化因子アミノイミダゾールカルボキサミドリボヌクレオチド(AICAR)は、ミトコンドリアのエネルギー生産に影響を及ぼすことが知られており、陽性対照(500μM)として働いた。24時間の処理後、細胞をJC−1(2μg/ml)を含有する培地と37℃で30分間インキュベートし、次いで染色液を除去し、フェノールレッドなしのDMEMを加え、蛍光プレートリーダー(SpectraMax M5)を用いて緑色蛍光(励起485nm/発光538nm)および赤色蛍光(励起544nm/発光590nm)を測定した。各ウェルにおける赤色対緑色蛍光の比を求め、繰返し4回の処理の平均および標準偏差を計算した。
【0113】
AICARによるC2C12細胞の処理は細胞のエネルギー生産に影響を及ぼし、赤色/緑色蛍光比の増加が反映するミトコンドリア電位の増加を生じさせる(図8A)。細胞の1μMヒドロキシチロソール(HT)による処理には有意な効果がなかったが、10μM HTによる処理はミトコンドリア電位を増加させた(図8A)。200μMカフェインまたは200μM L−カルニチンのみによる処理は、ミトコンドリア膜電位に与える効果がなかった(図8B)。しかしこれら化合物を等量濃度で、だが1μM HTと組み合わせて使用した場合、ミトコンドリア膜電位に与える相乗効果が観察された。ヒドロキシチロソールとカフェインの組合せによる、またはヒドロキシチロソールとL−カルニチンの組合せによるC2C12細胞の処理は、ミトコンドリア膜電位をそれぞれ15%および14%増加させた。この効果は、AICARで観察される効果(+16%)に匹敵した(下記表1)。
【0114】
【表1】



【0115】
これらの結果は、ヒドロキシチロソールとカフェインの組合せ、およびヒドロキシチロソールとL−カルニチンの組合せが、ミトコンドリアの機能およびエネルギー生産を相乗的に高めることを実証している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒドロキシチロソールを、クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、またはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、エピガロカテキン(EGCG)、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせて含む組成物。
【請求項2】
前記ヒドロキシチロソールがオリーブ抽出物中に存在する組成物。
【請求項3】
前記組成物が、栄養補助または食品組成物である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物が獣医用組成物である、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、またはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、エピガロカテキン(EGCG)、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせたヒドロキシチロソールのミトコンドリア生合成を増加させるための使用法。
【請求項6】
前記ヒドロキシチロソールがオリーブ抽出物中に存在する、請求項5に記載の使用法。
【請求項7】
栄養補助または食品組成物としての請求項5または6に記載の使用法。
【請求項8】
獣医用途である請求項5〜8のいずれかに記載の使用法。
【請求項9】
ミトコンドリア機能および/またはミトコンドリア生合成の増加の効果に、本発明の組合せが、筋疲労の軽減を助けるか、筋肉痛の軽減を助けるか、エネルギー発生に与える持続効果でカフェインの即効性短期効果を補完するか、脂肪からのエネルギー発生の促進を助けるか、運動の間の血漿乳酸を下げるのを助けるか、酸化的ストレスの条件下での筋力の維持を助けるか、運動に誘発される酸化的ストレスから守るのを助けるか、過剰な量のカフェインを摂取することなしに体がより多量のエネルギーを見出すのを助けるか、長続きする活力を与えるか、体自体がエネルギー生産を高めるのを助けるか、一日を通じて一様な活力水準を維持するのを助けるか、即効性かつ持続的エネルギーを与えるか、体が運動に順応するのを助けるか、運動の目標に向けて体を準備するのを助けるか、体形を改造するのを助けるか、運動プログラムの再開を手助けするか、再び人が活動を開始するのを助けるか、人がよりエネルギッシュに感じるのを助けるか、人がより活動的に感じるのを助けるか、人が活動するための活力を支えるか、人が多忙な生活スタイルに立ち向かうのを助けるか、筋肉労働能力を増大させるか、有酸素能力を増大させるか、体力を増強するか、運動能力を増強するか、ランニング持久力を向上させるか、ランニング距離を向上させ、かつ/またはランニング時間を向上させるか、または栄養からのエネルギー形成を刺激するという観察結果が含まれる、使用法。
【請求項10】
クレアチン、補酵素Q10、レスベラトロール、カフェイン、カルニチン、ビタミンB類(B1すなわちチアミン、B2すなわちリボフラビン、B3すなわちナイアシンまたはナイアシンアミド、B5すなわちパントテン酸、B6すなわちピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、またはピリドキシン塩酸、B7すなわちビオチン、B9すなわち葉酸、またはB12すなわち様々なコバラミン、例えばシアノコバラミン)、ケルセチン、αリポ酸、エピガロカテキン(EGCG)、およびチョウセンニンジン抽出物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物と組み合わせた有効量のヒドロキシチロソールを投与すること、およびミトコンドリア生合成の効果を観察することを含む、ミトコンドリア生合成を増大させる方法。
【請求項11】
前記ヒドロキシチロソールがオリーブ抽出物由来のものである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ミトコンドリア生合成の効果は、本発明の前記組合せが、筋疲労の軽減を助けるか、筋肉痛の軽減を助けるか、エネルギー発生に与える持続効果でカフェインの即効性短期効果を補完するか、脂肪からのエネルギー発生の促進を助けるか、運動の間の血漿乳酸を下げるのを助けるか、酸化的ストレスの条件下での筋力の維持を助けるか、運動に誘発される酸化的ストレスから守るのを助けるか、過剰な量のカフェインを摂取することなしに体がより多量のエネルギーを見出すのを助けるか、長続きする活力を与えるか、体自体がエネルギー生産を高めるのを助けるか、一日を通じて一様な活力水準を維持するのを助けるか、即効性かつ持続的エネルギーを与えるか、体が運動に順応するのを助けるか、運動の目標に向けて体を準備するのを助けるか、体形を改造するのを助けるか、運動プログラムの再開を手助けするか、人が再び活動を開始するのを助けるか、人がよりエネルギッシュに感じるのを助けるか、人がより活動的に感じるのを助けるか、人が活動するための活力を支えるか、人が多忙な生活スタイルに立ち向かうのを助けるか、筋肉労働能力を増大させるか、有酸素能力を増大させるか、体力を増強するか、運動能力を増強するか、ランニング持久力を向上させるか、ランニング距離を向上させ、かつ/またはランニング時間を向上させるか、または栄養からのエネルギー形成を刺激するという観察結果を含む、請求項10に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−524033(P2012−524033A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−505062(P2012−505062)
【出願日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際出願番号】PCT/EP2009/063492
【国際公開番号】WO2010/118789
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】