説明

モータ及びこれを用いたポンプ

【課題】複雑な制御手段を使用することなく安価な構成で、モータ駆動始動時のロータ回転方向を決めることのできるモータを提供する。
【解決手段】回転軸1に円筒形状のマグネット2を固定してなるロータ3と、ロータ3の外側又は内側に対向配置され、該ロータ3に回転駆動力を伝達するヨーク4に巻き線5を取り付けてなるステータ6と、を備えたモータにおいて、前記マグネット2の周面である外表面2aにN極とS極を交互に周方向に着磁し、各極の磁力の強い部位となる着磁ピーク7を形成し、その着磁ピーク7を前記回転軸1に対して斜めにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ及びこれを用いたポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ロータをスムーズ且つ振動なく回転駆動させるために、ロータマグネットにスキュー着磁を施し、その着磁されたマグネットの表面磁束分布が円周方向に沿って略正弦波形状となるようにしたPM型ステッピングモータが開示されている。
【0003】
この他、特許文献2には、2個のステータを、各ステータのそれぞれの極歯が電気角で90度違いとなるように背中合わせにして2相構造となし、ロータをスムーズ且つ低振動及び低騒音としたPM型ステッピングモータが開示されている。
【特許文献1】特開平07−075321号公報
【特許文献2】特開2002−359958号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術では、マグネットに着磁された磁極の強さは全て同一であるため、モータ駆動停止時からモータ駆動始動時のロータ回転方向を決め難い。モータ駆動始動時のロータ回転方向を決めるために、別途設けた電子回路等を使用した制御手段により、ロータ回転方向を検出して駆動するということも考えられるが、そうすると、コスト高となるという課題が生じる。
【0005】
そこで、本発明は、複雑な制御手段を使用することなく安価な構成で、モータ駆動始動時のロータ回転方向を決めることのできるモータ及びこれを用いたポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のモータは、ロータを構成するマグネットの周面にN極とS極を交互に周方向に着磁し、各極に磁力の強い部位となる着磁ピークを形成し、その着磁ピークを前記回転軸に対して斜めにした。
【0007】
また、本発明のポンプは、本発明に係るモータを、液体を吸排させる吸入口及び吐出口を有したポンプケースに収容し、該ロータに羽根車を設けて構成した。
【発明の効果】
【0008】
本発明のモータによれば、ロータを構成するマグネットの磁極に磁力の強い部位となる着磁ピークを形成し、その着磁ピークを回転軸に対して斜めにしているため、磁極全体が同一強さで着磁されている場合に対して磁力に強弱が生じ、ロータの回転方向を決めることが可能となる。従って、本発明によれば、電子回路等を使用した制御手段を使用することなく簡単な構造でモータ駆動始動時のロータ回転方向を決めることができる。さらに、本発明によれば、電流が流れていない時でもコツコツとした抵抗としてロータが回転するコギングトルクを低減することができ、ロータをスムーズ且つ振動無く回転させることができる。
【0009】
また、本発明のポンプによれば、振動が少なく低騒音のモータをポンプ用モータに使用することで、低振動のポンプとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
「第1実施形態」
図1は第1実施形態におけるクローポール型モータの概略断面図、図2は図1のクローポール型モータのロータに着磁された磁極及びその着磁ピークを模式的に示す図、図3は図1のクローポール型モータのステータを示す斜視図である。
【0012】
クローポール型モータは、構造が単純であることから生産性が良く、しかも製造コストも低く抑えることができるという利点を有している。本実施形態では、そのクローポール型モータにおいて、単純な構造でモータ駆動始動時のロータ回転方向を決め易くしてスムーズ且つ振動無くロータを回転させるために、以下のような手段を講じている。
【0013】
第1実施形態のクローポール型モータは、回転軸1にマグネット2を固定してなるロータ3と、該ロータ3に回転駆動力を伝達するヨーク4に巻き線5を取り付けてなるステータ6と、を備え、前記ステータ6を前記ロータ3の外側に対向配置させた、いわゆるインナーロータタイプのモータである。
【0014】
ロータ3は、図示を省略する軸受けにより回転自在に支持される回転軸1と、この回転軸1に固定される永久磁石であるマグネット2と、から構成される。マグネット2は、例えば中心に回転軸1を挿通させる円筒形状をなし、その周面である外表面2aにN極とS極を交互に周方向に順次着磁されており、磁気回路(磁束)を構成する。
【0015】
各極では、図2に示すように、当該部位の中でも磁力の強い部位となる着磁ピーク7を形成し、その着磁ピーク7を前記回転軸1に対して斜めになるように着磁している。着磁ピーク7は、図2の中で破線で表している。例えば、回転軸1の軸芯C1に対してなす角度θを有するようにマグネット2の高さ方向での一端(上端)2bから他端(下端)2cに向かって斜めに傾斜するように、各極の着磁部位に着磁ピーク7を持たせる。斜めとされた着磁ピーク7以外の部位では、該着磁ピーク7の磁力よりも低い磁力となっている。そして、各極でそれぞれ着磁ピーク7を同一向きに斜めとした前記ロータ3は、前記ステータ6に設けられた巻き線5への通電により生じる電磁力を受けて、前記回転軸1を中心として回転する。
【0016】
ステータ6は、爪磁極(クローポール)8を有したヨーク4と、このヨーク4に取り付けられる巻き線5と、巻き線5を巻回させるボビン9と、で構成されている。ヨーク4は、図3に示すように、上下で1組を構成する平面視円環形状の第1ヨーク4Aと第2ヨーク4Bとからなり、これらを上下に組み合わせ結合することにより、内部にボビン9に巻回した巻き線5を配置させる巻き線収容空間を形成している。
【0017】
前記ヨーク4には、複数個の爪磁極8が形成されている。本実施形態では、第1ヨーク4Aに4つの爪磁極8を形成し、第2ヨーク4Bにも同じく4つの爪磁極8を形成している。これら第1ヨーク4Aに形成された爪磁極8と第2ヨーク4Bに形成された爪磁極8は、互いに位置をずらして互い違いに配置されている。
【0018】
巻き線5は、ボビン9に巻回されて前記巻き線収容空間に配置される。かかる巻き線5は、通電されることにより磁界を発生し、その磁界を爪磁極8からロータ3へと効率良く伝達させる。この巻き線5への通電により発生した磁界は、図示を省略する駆動基板(制御回路部)により制御される。
【0019】
このように構成されたインナーロータタイプのクローポール型モータにおいては、巻き線5への通電により発生する磁界が爪磁極8からマグネット2へと伝達されることにより、該マグネット2とN極又はS極に高速でスイッチング切り替えされる爪磁極8との間で吸引反発することによって前記ロータ3が回転軸1を中心として回転する。回転するロータ3の磁極は、図示を省略した磁気検出センサーによって検出される。そして、この磁気検出センサーからの出力信号を受けて前記巻き線5で発生した磁界を、図示を省略した駆動基板(駆動回路部)で駆動制御する。
【0020】
本実施形態のクローポール型モータでは、モータ駆動停止状態時からモータ駆動始動時においてロータ回転方向を決め易いように着磁ピーク7を回転軸1に対して斜めにしていることから、例え爪磁極8の磁気センターC3と任意の極の磁極センターC2(図2では磁極センターC2を回転軸1の軸芯C1と一致させている)とが一致している場合でもロータ回転方向を決めることができる。仮に、着磁ピーク7を持たせずに各極の磁極全体の磁力を同一強さとしてしまうと、互いの磁力が釣り合ってしまいロータ3をどの方向に回転させるかを決定することはできず、電子回路等を使用した複雑な制御手段を使用することになってしまう。
【0021】
このように、本実施形態のクローポール型モータによれば、マグネット2に着磁された各極に着磁ピーク7を持たせ、その着磁ピーク7を回転軸1に対して斜めにしていることで、簡単な構造でモータ駆動停止状態からモータ駆動始動時におけるロータ回転方向を決めることができる。また、本実施形態によれば、着磁ピーク7を回転軸1に対して斜めにすることで、コギングトルクを低減することができ、振動が少なく低騒音のモータとすることができる。
【0022】
この他、図2に示すように、モータ停止時のロータ3の磁極センターC2と、これと相対向する爪磁極8の磁極センターC3をずらす(C2とC3間に距離L1を設ける)ようにすれば、より一層、モータ駆動始動時におけるロータ回転方向が決め易くなる。或いは、磁力に強弱を持たせるためにヨーク4の一部を薄くしたり、一部に切り欠きを設けるようにしてもロータ3の回転方向が決め易くなる。
【0023】
なお、第1実施形態では、クローポール型モータを例にとり説明したが、爪磁極8を有しない通常のステッピングモータであっても同様の作用効果を奏することができる。第2実施形態から第6実施形態のモータも同様である。
【0024】
「第2実施形態」
図4は第2実施形態におけるクローポール型モータのロータに着磁された磁極及びその着磁ピークを模式的に示す図である。
【0025】
第2実施形態では、図4に示すように、着磁ピーク7のマグネット極内におけるロータ径方向でのズレ量L2を、ステータ6に形成された極間距離L3(図3の隣接する2つの爪磁極8、8間の距離)よりも大(L2>L3)としている。前記着磁ピーク7のズレ量L2と極間距離L3が同一であると、ロータ3がスムーズに回転できずコギングトルクが発生する。これに対して、第2実施形態によれば、何れか一方の爪磁極8に対して着磁ピーク7が交差する部位が生じるので、ロータ3の回転を滑らかなものにできる。
【0026】
「第3実施形態」
図5は第3実施形態におけるクローポール型モータのロータに着磁された磁極を検出する磁気検出センサーを配置した図である。
【0027】
第3実施形態では、マグネット2に着磁された磁極を検出する磁気検出センサー10を、ロータ3の回転方向Xに対して着磁ピーク7が早く来る位置に配置している。具体的には、例えばロータ3の回転方向を矢印Xで示す時計回りとした場合、マグネット2の各極には磁力の強い着磁ピーク7が回転軸1に対して斜めとされていることから、着磁ピーク7が最も早く来る(着磁ピーク7を最も早く磁気検出センサー10で検出することができる)ロータ3の下端2c側に磁気検出センサー10を配置する。
【0028】
なお、磁気検出センサー10には、ホールセンサーや増幅回路を内蔵したホールICなどを使用することが望ましい。
【0029】
第3実施形態によれば、ロータ3の回転方向に対して着磁ピーク7が早く来る位置に磁気検出センサー10を配置しているので、ステータ6の通電切り替えのタイミングを精度良く行うことができる。磁気検出センサー10による検出精度が向上すると、巻き線5の転流タイミング(進角)の精度が向上し、振動低減ができると共に、モータ完成での出力バラツキの低減も図れる。
【0030】
「第4実施形態」
第4実施形態では、基本的には第1実施形態のクローポール型モータと同様の構成であるが、ヨーク4を、圧粉鉄心、樹脂バインド、金属ガラス、珪素鋼板の何れかで構成した例である。その他の構成は、図1〜図3で示した第1実施形態と同様であるため、図示は省略する。
【0031】
ヨーク4を圧粉鉄心で構成するには、金型のキャビティー内に磁性粉を充填し圧縮することにより成形したヨーク4を使用する。圧粉鉄心は、鉄粉個々の表面を無機絶縁皮膜でコーティングし、粒子間を樹脂でバインドした構造とされたもので、高周波での鉄損失が低く(渦電流損失が低く)、また飽和磁束密度が大きくしかも耐熱性に優れるという利点を備えている。
【0032】
ヨーク4を圧粉鉄心で構成したクローポール型モータでは、これまでヨークに使用されて来た電磁鋼板やフェライトでは満足出来ない数百kHzの高周波数域で使用することができる他、従来同等の性能でより薄型にでき、小型化が可能となる。
【0033】
また、ヨーク54を樹脂バインド、金属ガラス、珪素鋼板で構成したクローポール型モータでは、圧粉鉄心と同じく渦電流損失が抑えられ高効率のモータとすることができると共に、巻き線構造も単純化することができ製造コスト低減を図ることが可能となる。
【0034】
なお、ヨーク4を圧粉鉄心、樹脂バインド、金属ガラス、珪素鋼板の何れかで構成することは、第1〜第3実施形態のクローポール型モータのヨークにも当てはまり、これらの実施形態でも同様の作用効果を得ることができる。
【0035】
「第5実施形態」
図6は第5実施形態におけるクローポール型モータの概略断面図である。
【0036】
第5実施形態では、第1実施形態のヨーク構造に変えて、板金加工された珪素鋼板をヨーク4に用いている。この実施形態では、板金加工した薄板の珪素鋼板の複数枚を重ね合わせてヨーク4としている。
【0037】
第5実施形態によれば、材料費及び加工費が抑えられ、ヨーク4を低コストにすることができる。
【0038】
「第6実施形態」
図7は第6実施形態におけるクローポール型モータの概略断面図である。第6実施形態では、ステータ6をロータ3の内側に対向配置した、いわゆるアウターロータタイプのクローポール型モータの例である。
【0039】
アウターロータタイプのクローポール型モータでは、回転軸1に平面視円盤形状のマグネット取付け板11を固定し、そのマグネット取付け板11の外周囲にステータ6を内部に収容させるに足る大きさとされた円筒形状のマグネット2を固定させている。
【0040】
第6実施形態のクローポール型モータによれば、アウターロータタイプであってもインナーロータタイプの第1実施形態のモータ同様、ステータ6の構造が同じであるため、簡単な構造でモータ駆動停止状態からモータ駆動始動時におけるロータ回転方向を決めることができると共に、コギングトルクの低減により振動が少なく低騒音のモータとすることができる。
【0041】
「第7実施形態」
図8は第7実施形態におけるポンプの概略断面図である。この実施形態では、本発明に係るモータ(クローポール型モータ)を、液体を吸排させる吸入口及び吐出口を有したポンプケースに収容し、前記ロータに羽根車を設けたポンプとした例である。
【0042】
第7実施形態のポンプは、液体を吸排する羽根車21と、液体を吸排させる吸入口22及び吐出口23を有したポンプケース24と、羽根車21を回転自在に収容させるポンプ室25を前記ポンプケース24と対をなして形成する分離板26と、羽根車21を回転駆動させるマグネット27を有したロータ28と、ロータ28に回転駆動力を伝達する爪磁極を有したステータ30と、ステータ30で発生させた磁界を制御する制御基板31と、を備えたクローポール型モータを駆動源としている。
【0043】
そして、この第7実施形態のポンプは、分離板26を挟んで内側にロータ28を配置し且つ外側にステータ30を配置した、いわゆるインナー型ロータタイプのクローポール型モータを駆動源としたポンプ構造となっている。
【0044】
ポンプ室25は、天面中央に開口された吸入口22と側壁に設けられた吐出口23とを有したポンプケース24に、ロータ28とステータ30を水密状態に分離(ポンプ部とモータ部を分離)する分離板26が結合されることにより形成されている。なお、ポンプケース24と分離板26の結合部分には、ポンプ部とモータ部を水密状態に仕切るためにシール部材29を介在させている。
【0045】
ロータ28は、羽根車21に一体的に設けられた円筒体として形成され、その円筒部の外壁に磁気回路(磁束)を構成するマグネット27を設けている。かかるロータ28は、ポンプケース24に設けられた軸支え部32と分離板26に設けられた軸支え部33に各端部を挿入嵌合させた固定軸34に対して、軸受け部35を介して回転自在に支承されている。固定軸34は、その両端側に取り付けられた回り止め板36、37により回転不可能とされている。なお、マグネット27と分離板26との間には、ロータ28の回転時に接触しない程度の隙間(クリアランス)が確保されている。
【0046】
羽根車21は、ロータ28と一体化されていることから固定軸34を中心に回転し、吸入口22からポンプ室25内へと吸い込んだ液体に遠心力を与えて吐出口23からポンプ外へと排出する。
【0047】
ステータ30は、ロータ28の外側に分離板26を挟んで対向配置されている。かかるステータ30は、複数個の爪磁極41を有したヨーク42にボビン(図示は省略する)に巻回した巻き線38を配置させた構成とされている。このクローポール型のステータ30では、コイル38に通電することで発生した磁界を、爪磁極41からロータ28へと効率良く伝達することができる。
【0048】
駆動基板31は、分離板26の背面に設けられており、位置検出センサである位置検出部39からの信号を受けて巻き線38で発生した磁界を制御する。また、磁気検出センサーは、第3実施形態で説明したようにロータ3の回転方向Xに対して着磁ピーク7が早く来る位置に配置してある。そして、ステータ30と駆動基板31を含めた分離板26は、例えば不飽和ポリエステルなどからなるモールド樹脂40でその全体が被覆されている。
【0049】
このように構成されたポンプにおいては、コイル38への通電により発生する磁界が爪磁極41からマグネット27へと伝達されることにより該マグネット27が吸引反発することで、前記ロータ28と一体的に設けられた羽根車21が、前記固定軸34を中心として回転する。そして、この羽根車21の回転に伴いポンプ作用が発生し、液体が吸入口22よりポンプ室25内へと吸込まれ、このポンプ室25内で加圧され周囲方向へ圧送された液体は吐出口23からポンプ外へと吐出される。
【0050】
この第7実施形態のポンプでは、インナー型ロータ構造のクローポール型モータの全体をモールド樹脂40で被覆しているので、モータの熱及び液体の熱をこのモールド樹脂40を介してモータ外へと逃がすことができモータを冷却できる。したがって、本実施形態のポンプによれば、モータ効率を向上させることができ且つモータの小型化も図れる。
【0051】
また、本実施形態のポンプによれば、複雑な制御手段を使用することなく安価な構成でモータ駆動始動時のロータ回転方向を決めることを可能とした本発明のモータ(クローポール型モータ)を使用することで、低振動且つ低騒音のポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は第1実施形態におけるクローポール型モータの概略断面図である。
【図2】図2は図1のクローポール型モータのロータに着磁された磁極及びその着磁ピークを模式的に示す図である。
【図3】図3は図1のクローポール型モータのステータを示す斜視図である。
【図4】図4は第2実施形態におけるクローポール型モータのロータに着磁された磁極及びその着磁ピークを模式的に示す図である。
【図5】図5は第3実施形態におけるクローポール型モータのロータに着磁された磁極を検出する磁気検出センサーを配置した図である。
【図6】図6は第5実施形態におけるクローポール型モータの概略断面図である。
【図7】図7は第6実施形態におけるクローポール型モータの概略断面図である。
【図8】図8は第7実施形態におけるポンプの概略断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1,34…回転軸
2,27…マグネット
3,28…ロータ
4,42…ヨーク
5,38…巻き線
6,30…ステータ
7…着磁ピーク
8…爪磁極
9…ボビン
10…磁気検出センサー
11,31…駆動基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸に円筒形状のマグネットを固定してなるロータと、
前記ロータの外側又は内側に対向配置され、該ロータに回転駆動力を伝達するヨークに巻き線を取り付けてなるステータと、を備え、
前記マグネットの周面にN極とS極を交互に周方向に着磁し、各極に磁力の強い部位となる着磁ピークを形成し、その着磁ピークを前記回転軸に対して斜めにした
ことを特徴とするモータ。
【請求項2】
請求項1に記載のモータであって、
前記着磁ピークのマグネット極内におけるズレ量を、前記ステータに形成された磁極間距離よりも大とした
ことを特徴とするモータ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のモータであって、
前記マグネットに着磁された磁極を検出する磁気検出センサーを、前記ロータの回転方向に対して着磁ピークが早く来る位置に配置した
ことを特徴とするモータ。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のモータであって、
前記ヨークを、圧粉鉄心、樹脂バインド、金属ガラス、珪素鋼板の何れかで構成した
ことを特徴とするモータ。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のモータであって、
前記ヨークに爪磁極を設けることにより、クローポール型モータとした
ことを特徴とするモータ。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか1項に記載のモータを、液体を吸排させる吸入口及び吐出口を有したポンプケースに収容し、前記ロータに羽根車を設けた
ことを特徴とするポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−11580(P2010−11580A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−165848(P2008−165848)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】