説明

レジストパターンのスリミング処理方法

【課題】露光処理、現像処理を行って形成したレジストパターンをスリミング処理する際に、スリミング処理後のレジストパターンの線幅のばらつきを低減させることができるレジストパターンのスリミング処理方法を提供する。
【解決手段】基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法において、レジストパターン上にレジストパターンを可溶化する反応物質を塗布し、次に予め決定された熱処理条件で熱処理し、次に現像処理することによって、レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程と、スリミング処理工程前にレジストパターンの線幅を測定する第1の線幅測定工程とを含む。第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値に基づいて熱処理条件を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体プロセス等において、基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の微細化に伴い、光学露光技術だけでは、線幅とスペース幅が1:1の微細パターンの露光コントラストを十分に確保することが難しくなってきている。そこで、パターンに新たな層を組合せて微細パターンを形成する方法、又はパターン形成を2回に分けて行って微細パターンを形成する手法が検討されている。しかし、いずれの手法においても、パターンの線幅をいかに細く形成するかが重要である。レジスト塗布、熱処理、露光処理、現像処理よりなる一連のフォトリソグラフィを行って基板上にレジストパターンを形成した後、形成したレジストパターンの線幅を細く形成する処理(以下、「スリミング処理」という。)の方法であるスリミング処理方法として、以下のようなものがある。
【0003】
化学増幅型レジストを用いてレジストパターンを形成した後、そのレジストパターン上に酸性被覆を塗布してレジストパターンの表面層をアルカリ可溶性に転換し、アルカリ可溶性に転換された表面層を除去することで、レジストパターンの線幅を、最初に形成された線幅よりも、更に細くする方法がある(例えば特許文献1参照)。
【0004】
或いは、化学増幅型レジストを用いてレジストパターンを形成した後、そのレジストパターン上に改質材を塗布してレジストパターンに改質材を拡散させる。その後、改質材と、レジストパターンのうち改質材が拡散されて溶解可能となった部分を除去することで、レジストパターンの線幅を、最初に形成された線幅よりも、更に細くする方法がある(例えば特許文献2参照)。
【0005】
或いは、レジストパターンを形成した後、そのレジストパターン上にパターン薄肉化材料(縮小材料)を塗布してレジストパターンの表面にパターンミキシング層を形成する。その後、薄肉化材料とパターンミキシング層を除去することで、レジストパターンの線幅を、最初に形成された線幅よりも、更に細くする方法がある(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−281886号公報
【特許文献2】特開2002−299202号公報
【特許文献3】特開2003−215814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記のスリミング処理方法を用いて、レジストパターンの線幅を細くする場合、次のような問題があった。
【0008】
スリミング処理を行うスリミング処理工程の前の工程にて線幅又は形状にばらつきが存在する場合、スリミング処理工程でその線幅又は形状のばらつきを残したまま、次の工程を行わなければならないという問題があった。
【0009】
スリミング処理工程を行う前に、露光処理、現像処理を行ってレジストパターンを形成する露光・現像工程を行っている。ところが、半導体装置のパターンの微細化等により、露光処理を行う際のマスクパターンの線幅も小さくなっているため、基板間でのレジスト膜厚の少量のばらつき、基板面内でのレジスト膜厚の少量のばらつきによって、露光・現像工程を行って形成されるレジストパターンの仕上がり線幅にばらつきが発生する場合がある。
【0010】
一方、スリミング処理工程は、線幅を一定量細らせるようにスリミング条件が設定されている。そのため、例えば基板間で線幅にばらつきが存在する基板について形成されたレジストパターンのスリミング処理を行うと、スリミング処理されたレジストパターンにも、スリミング処理前の線幅のばらつきを反映した線幅のばらつきが存在する場合がある。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、露光処理、現像処理を行って形成したレジストパターンをスリミング処理する際に、形成したレジストパターンの線幅のばらつきを補正するようにスリミング処理の処理条件を決定し、スリミング処理後のレジストパターンの線幅のばらつきを低減させることができるレジストパターンのスリミング処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0013】
第1の発明に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法において、前記レジストパターン上に該レジストパターンを可溶化する反応物質を塗布し、次に予め決定された熱処理条件で熱処理し、次に現像処理することによって、前記レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程と、前記スリミング処理工程前に前記レジストパターンの線幅を測定する第1の線幅測定工程とを含み、前記第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値に基づいて前記熱処理条件を決定することを特徴とする。
【0014】
第2の発明は、第1の発明に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、前記スリミング処理工程後に前記レジストパターンの線幅を測定する第2の線幅測定工程を含み、前記基板上の前記レジストパターンに前記スリミング処理工程を行った後、次の基板上の前記レジストパターンに前記スリミング処理工程を行うときに、前記第2の線幅測定工程で測定した前記基板上の前記レジストパターンの線幅の測定値に基づいて、前記次の基板上の前記レジストパターンに行う前記スリミング処理工程の前記熱処理条件を変更することを特徴とする。
【0015】
第3の発明は、第1又は第2の発明に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、前記熱処理条件は、温度であることを特徴とする。
【0016】
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、前記第1の線幅測定工程を、前記スリミング処理工程を行う装置内に備えられた装置により行うことを特徴とする。
【0017】
第5の発明は、第2の発明に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、前記第2の線幅測定工程を、前記スリミング処理工程を行う装置内に備えられた装置により行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、露光処理、現像処理を行って形成したレジストパターンをスリミング処理する際に、形成したレジストパターンの線幅のばらつきを補正するようにスリミング処理の処理条件を決定し、スリミング処理後のレジストパターンの線幅のばらつきを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る塗布現像装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る塗布現像装置の全体構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る塗布現像装置の縦断側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る塗布現像装置の制御部の構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
【図6A】本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図(その1)である。
【図6B】本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図(その2)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を開始する前に予め保有している熱処理工程における熱処理温度とスリム幅との関係を示すグラフである。
【図8】従来のレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】従来のレジストパターンのスリミング処理方法において、スリミング処理工程前の線幅のばらつきが補正されないことを説明するための図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態の変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法を行った場合におけるステップS17及びステップS18における基板表面の構造を模式的に示す断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、スリミング処理工程前の線幅のばらつきを補正し、スリミング処理工程後の線幅のばらつきを低減することができる作用効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
(実施の形態)
最初に、図1から図7を参照し、本発明の第1の実施の形態であるレジストパターンのスリミング処理方法、及びそのスリミング処理方法を行うために用いる塗布現像装置について説明する。
【0021】
始めに、図1から図4を参照し、本実施の形態に係る塗布現像装置について説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態に係る塗布現像装置の全体構成を示す平面図である。図2は、本実施の形態に係る塗布現像装置の全体構成を示す斜視図である。図3は、本実施の形態に係る塗布現像装置の縦断側面図である。図4は、本実施の形態に係る塗布現像装置の制御部の構成図である。
【0023】
図1及び図2に示すように、塗布現像装置2は、手前側から順に、キャリアブロック21、検査ブロック40、処理ブロックS1、第1のインターフェイスブロックS2、第2のインターフェイスブロックS3、露光装置S4を有している。キャリアブロック21には、ウェハWが収納される複数のキャリアC1、C2が載置される。キャリアブロック21の奥側には各々筐体にて周囲を囲まれる検査ブロック40及び処理ブロックS1がこの順に接続されている。処理ブロックS1の奥側には、第1のインターフェイスブロックS2及び第2のインターフェイスブロックS3を介して露光装置S4が接続されている。
【0024】
キャリアブロック21には複数のキャリアC1、C2を載置する載置部22と、載置部22から見て前方の壁面に設けられる開閉部23と、開閉部23を介してキャリアC1、C2からウェハWを取り出すための受け渡し手段である受け渡しアーム24とが設けられている。受け渡しアーム24は、アームが昇降自在、左右前後に移動自在、かつ、鉛直軸周りに回転自在に構成されていて、後述する制御部50からの指令に基づいて制御される。
【0025】
キャリアC1、C2には塗布現像処理を行うための基板であるウェハWが例えば25枚密閉収納されている。塗布現像処理を行うためのウェハWが収納されるキャリアC1及び塗布現像処理を行わず検査のみを行うためのウェハWが収納されるキャリアC2が塗布現像装置2の外部から図示しない搬送機構により搬入出される。
【0026】
図3に示すように、検査ブロック40は、4個の受け渡しステージTRS1〜TRS4と、検査モジュールIM1〜IM3と、これら受け渡しステージTRS1〜TRS4と、検査モジュールIM1〜IM3及び処理ブロックS1の受け渡しステージTRS5、TRS6との間でウェハWの受け渡しを行う基板搬送手段である搬送アーム4と、処理ブロックS1から検査ブロック40に搬入されたウェハWを一時的に滞留させるバッファモジュールBとを備えている。第1〜第4のステージである受け渡しステージTRS1〜TRS4は、図3に示すように、上下に積層されており、また検査モジュールIM1〜IM3についても上下に積層されている。
【0027】
検査モジュールIM1は、ウェハW上に形成された膜の厚みやパターンの線幅を測定する膜厚線幅検査モジュールである。膜厚線幅検査モジュールとして、例えばスキャトロメトリを備えたオプティカルデジタルプロファイロメトリ(Optical Digital Profilometry;ODP)システムを用いることができる。
【0028】
また、検査モジュールIM2として、ウェハW上のマクロ欠陥を検出するマクロ検査モジュールを備えることができる。あるいは、検査モジュールIM3として、露光の重ね合わせのずれ、すなわち形成されたパターンと下地のパターンとの位置ずれを検出する重ね合わせ検査モジュールを備えることができる。
【0029】
図1及び図3に示すように、処理ブロックS1には手前側から順に加熱・冷却系のモジュールを多段化した3個の棚モジュール25A、25B、25Cと、後述する液処理モジュール間のウェハWの受け渡しを行うための2個の主搬送手段であるメインアーム26A、26Bとが交互に配列して設けられている。メインアーム26A、26Bは、いずれも2本のアームを備えており、アームが昇降自在、左右前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成されていて、後述する制御部50からの指令に基づいて制御されるようになっている。
【0030】
棚モジュール25A、25B、25C及びメインアーム26A、26Bはキャリアブロック21側から見て前後一列に配列されており、各々接続部位Gには図示しないウェハ搬送用の開口部が形成されているため、処理ブロックS1内においてウェハWは一端側の棚モジュール25Aから他端側の棚モジュール25Cまで自由に移動することができるようになっている。またメインアーム26A、26Bは、キャリアブロック21から見て前後方向に配置される棚モジュール25A、25B、25C側の一面部と、例えば右側の液処理装置側の一面部と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁により囲まれる空間内に置かれている。
【0031】
図2に示すように、メインアーム26A、26BによりウェハWの受け渡しが行われる位置には、レジストを塗布する塗布モジュールCOTや現像装置DEVなどの液処理装置を多段化した液処理モジュール28A、28Bが設けられている。液処理モジュール28A、28Bは、例えば図2に示すように、各液処理装置が収納される処理容器29が複数段例えば5段に積層された構成とされている。
【0032】
また棚モジュール25A、25B、25Cについては、例えば図3に示すように、ウェハWの受け渡しを行うための受け渡しステージTRS5〜TRS8や、現像液の塗布後にウェハWの加熱処理を行うための加熱装置をなす加熱モジュールLHPや、レジスト液の塗布の前後や現像処理の前にウェハWの冷却処理を行うための冷却装置をなす冷却モジュールCPL1、CPL2、CPL3の他、レジスト塗布後、露光処理前のウェハWの加熱処理を行う加熱装置である加熱モジュールPABや露光処理後のウェハWの加熱処理を行う加熱装置をなす加熱モジュールPEBなどが、例えば上下10段に割り当てられている。ここで受け渡しステージTRS5、TRS6は、検査ブロック40と処理ブロックS1との間、受け渡しステージTRS7、TRS8は、2個のメインアーム26A、26B同士の間で、それぞれウェハWの受け渡しを行うために用いられる。この例では、加熱モジュールLHP、加熱モジュールPAB、加熱モジュールPEB及び冷却モジュールCPL1、CPL2、CPL3が処理モジュールに相当する。
【0033】
図1に示すように、第1のインターフェイスブロックS2は、昇降自在及び鉛直軸まわりに回転自在に構成され、後述するように処理ブロックS1の棚モジュール25Cの冷却モジュールCPL2や加熱モジュールPEBに対してウェハWの受け渡しを行う受け渡しアーム31と、周辺露光装置、露光装置S4に搬入されるウェハWを一旦収納するためのイン用バッファカセット及び露光装置S4から搬出されたウェハWを一旦収納するためのアウト用バッファカセットが多段に配置された棚モジュール32Aと、ウェハWの受け渡しステージと高精度温調モジュールとが多段に配置された棚モジュール32Bとを備えている。
【0034】
第2のインターフェイスブロックS3は、受け渡しアーム33を備えている。受け渡しアーム33は、第1のインターフェイスブロックS2の受け渡しステージや高精度温調モジュール、露光装置S4のインステージ34及びアウトステージ35に対してウェハWの受け渡しを行う。
【0035】
次に、処理ブロックS1にてウェハに塗布、現像処理を行う場合のウェハの流れについて説明する。
【0036】
先ず外部から塗布、現像を行うためのウェハWが収納されたキャリアC1がキャリアブロック21に搬入されると、開閉部23が開かれると共にキャリアC1の蓋体が外されて受け渡しアーム24によりウェハWが取り出される。そしてウェハWは受け渡しアーム24から受け渡しステージTRS1に受け渡され、検査モジュール40の搬送アーム4により受け渡しステージTRS5に搬送される。次いでメインアーム26Aが受け渡しステージTRS5からウェハWを受け取り、この後メインアーム26A及び26Bにより、受け渡しステージTRS5→冷却モジュールCPL1→塗布モジュールCOT→受け渡しステージTRS7→PAB→冷却モジュールCPL2の経路で搬送される。このようにして、冷却モジュールCPL2を介してレジスト液の塗布が行われたウェハWが、第1のインターフェイスブロックS2に送られる。
【0037】
第1のインターフェイスブロックS2内では、ウェハWはイン用バッファカセット→周辺露光装置→高精度温調モジュールの順序で受け渡しアーム31により搬送され、棚モジュール32Bの受け渡しステージを介して第2のインターフェイスブロックS3に搬送される。その後ウェハWは、受け渡しアーム33により露光装置S4のインステージ34を介して露光装置S4に搬送されて、露光が行われる。
【0038】
露光後、ウェハWは、アウトステージ35→第2のインターフェイスブロックS3→第1のインターフェイスブロックS2のアウト用バッファカセットの順に搬送された後、受け渡しアーム31を介して処理ブロックS1の加熱モジュールPEBに搬送される。その後、ウェハWは、冷却モジュールCPL3→現像装置DEV→加熱モジュールLHP→受け渡しステージTRS8→受け渡しステージTRS6の経路で搬送される。このようにして、現像装置DEVにて所定の現像処理が行われたウェハWに所定のレジストパターンが形成される。
【0039】
塗布現像装置2は、例えばコンピュータを含む制御部50を備えており、図4にその構成を示している。図4中51はバスであり、各種演算を行うためのCPU52及びワークメモリ53がそのバス51に接続されている。また、バス51には各種のプログラムが格納されたプログラム格納部54が接続されており、それぞれのプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部54に格納される。
【0040】
制御部50には、ホストコンピュータ55が接続されている。ホストコンピュータ55は、塗布現像装置2に搬送されるキャリアごとに、どのような処理を行うロットが入っているか例えば識別コードによって識別する。ホストコンピュータ55は、キャリアC1、C2が塗布現像装置2に搬送されるまでに、その識別コードに対応する信号を制御部50に送信し、制御部50がその信号に基づいて各種のプログラムを読み出し、読み出されたプログラムにより、受け渡しアーム24、搬送アーム4の搬送動作も含めて一連の処理工程が制御される。
【0041】
また、制御部50は、各キャリアC1、C2ごとに含まれる25枚のウェハWについてキャリアブロック21に搬入される順にウェハ番号を割り当てるようになっており、オペレータはキャリアC1、C2が塗布現像装置2に搬入される前に前記入力画面から各ロットの先頭のウェハ「1」〜最後のウェハ「25」について、検査モジュールIM1〜IM3の一つあるいは複数で検査を行うか、あるいは全く検査を行わないかを設定できるようになっている。
【0042】
また、制御部50は、通常のスリミング処理を行うロットについては、塗布現像装置2に搬送されるキャリアごとに、塗布現像処理を行って形成したレジストパターンの線幅測定を行ったデータを取得して保有し、管理している。また、通常のスリミング処理を行うロットについての処理を行う前に、予め複数のウェハに対して、例えば熱処理条件等の処理条件を変化させてスリミング処理工程を行い、それぞれについてスリミング処理工程を行う前後の線幅同士の差であるスリム量のデータを取得して、スリミング処理の処理条件とスリム量との相関関係のデータを保有している。
【0043】
次に、図5から図7を参照し、本実施の形態に係るスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法について説明する。
【0044】
図5は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図6A及び図6Bは、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図である。図7は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を開始する前に予め保有している熱処理工程における熱処理温度とスリム幅との関係を示すグラフである。
【0045】
なお、図6A(a)から図6B(g)は、それぞれステップS11からステップS14、ステップS17からステップS19が行われた後の基板表面の構造を示す。
【0046】
本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を含むレジストパターンの形成方法は、図5に示すように、レジスト塗布工程(ステップS11)と、露光工程(ステップS12)と、第1の現像工程(ステップS13)と、第2の現像工程(ステップS14)と、第1の線幅測定工程(ステップS15)と、熱処理条件決定工程(ステップS16)と、スリミング処理工程(ステップS17〜ステップS19)とを含む。また、スリミング処理工程は、反応物質塗布工程(ステップS17)と、熱処理工程(ステップS18)と、第3の現像工程(ステップS19)とを含む。また、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、ステップS15の第1の線幅測定工程からステップS19の第3の現像工程までを含む。
【0047】
始めに、ステップS11のレジスト塗布工程を行う。レジスト塗布工程は、下地層101上に、反射防止膜(Bottom Anti-Reflection Coating:BARC)102及びレジスト層103を塗布する工程である。図6A(a)は、ステップS11の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
【0048】
ステップS11では、最初に、下地層101上に、反射防止膜102を形成する。下地層101の例は、半導体ウェハ自体や、半導体ウェハ上に形成された層間絶縁膜などの半導体装置内構造である。反射防止膜102は、例えば、反射防止剤が添加されたレジストを塗布する、又は反射防止膜を堆積することで形成される。なお、反射防止膜102は、必要に応じて形成されればよい。
【0049】
次いで、ステップS11では、塗布現像装置2の塗布モジュールCOTを用い、図6A(a)に示すように、反射防止膜102上にレジストを塗布し、塗布されたレジストをプリベークして溶剤を蒸発させ、固化させることでレジスト層103を形成する。レジストの一例は化学増幅型レジストである。化学増幅型レジストの一例は、例えば、光が照射されることで、溶剤に対して可溶な可溶化物質を発生させるレジストである。具体的な一例として、本例では、光酸発生材(PhotoAcid Generator:PAG)を含有し、ArFエキシマレーザ(波長193nm)を光源に用いた露光に対応可能な化学増幅型レジストを用いた。PAGは光が当たると酸を発生する。酸は、レジストに含まれたアルカリ不溶性保護基と反応し、アルカリ不溶性保護基をアルカリ可溶性基(可溶化物質)に変化させる。上記反応の一例は、酸触媒反応である。
【0050】
次に、ステップS12の露光工程を行う。露光工程は、レジスト層103の選択された部分を露光する工程である。図6A(b)は、ステップS12の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
【0051】
ステップS12では、図6A(b)に示すように、レジスト層103の選択された部分を露光し、アルカリ性の溶剤(現像液)に対して可溶な可溶化物質を選択的に発生させる。本例のレジストは、PAGを含有した化学増幅型レジストである。本例では、露光後、レジスト層103中に発生した酸を活性化させ、アルカリ不溶性保護基のアルカリ可溶性基(可溶化物質)への変化を促すために、熱処理(Post Exposure Bake:PEB)を行う。このように、可溶化物質を選択的に発生させることで、レジスト層103中に、例えば、アルカリ性の溶剤(現像液)に対して可溶な可溶層103a及び不溶な不溶層103bのパターンよりなる露光パターンを得る。
【0052】
次に、ステップS13の第1の現像工程を行う。第1の現像工程は、現像処理を行って露光パターンに応じたレジストパターン103cを形成する工程である。図6A(c)は、ステップS13の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
【0053】
ステップS13では、図6A(c)に示すように、例えば塗布現像装置2の現像装置DEVを用い、露光パターンが形成されたレジスト層103から可溶層103aを除去し、露光パターンに応じたレジストパターン103cを形成する。本例では、露光パターンが形成されたレジスト層103上に、アルカリ性の溶剤(現像液)を噴霧することで、可溶層103aを除去した。これにより、不溶層103bよりなるレジストパターン103cが形成される。次いで、必要ならば、レジストパターン103cを硬化させるために、ポストベークを行う。これで第1の現像工程が終了する。第1の現像工程を行った後のレジストパターン103cの線幅はCDintである。
【0054】
次に、ステップS14の第2の現像工程を行う。第2の現像工程は、レジストパターン103cから中間露光領域を除去する工程である。図6A(d)は、ステップS14の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
【0055】
第1の現像工程を行った後のレジスト層103の側面には、可溶であるはずの領域にも関わらず可溶化が完全に進まない、又は不溶であるはずの領域にも関わらずわずかな可溶性基が発生する、といった可溶層103aと不溶層103bとの中間的な性質をもつ領域を生じてしまう。このような領域を、以下中間露光領域103dと呼ぶ。中間露光領域103dを生ずる原因として、例えば、半導体装置の微細化が進むにつれ、露光される領域と露光されない領域との境界に充分な露光量のコントラストを確保することが難しくなってきていることが挙げられる。
【0056】
ステップS14では、図6A(d)に示すように、例えば現像液の温度を23℃以上50℃以下、現像液の濃度を2.38%以上15%以下、現像時間を20sec以上300sec以下とし、現像処理を行うことによって、中間露光領域103dを除去する。中間露光領域103dを除去することにより、第1の現像工程を行った後のレジストパターン103cの線幅CDintよりも細い線幅CDを有するレジストパターン103cを形成することができる。
【0057】
なお、ステップS14の第2回現像工程は、省略することができる。すなわち、ステップS13の第1の現像工程を行った後、ステップS14の第2の現像工程を省略し、ステップS15の第1の線幅測定工程を行ってもよい。
【0058】
次に、ステップS15である第1の線幅測定工程を行う。第1の線幅測定工程は、第2の現像工程(第2の現像工程を省略する場合は、第1の現像工程)を行って形成したレジストパターンの線幅を測定する工程である。
【0059】
例えば、スキャトロメトリを備えたODPを用いる膜厚線幅検査モジュールである検査モジュールIM1にウェハを搬送し、線幅を測定する。
【0060】
ODPは、分光エリプソメトリ(Ellipsometry)等と同様に、偏光を入射し、その入射光が反射された反射光の振幅比スペクトル及び位相差スペクトルを測定し、反射率を測定する。偏光でない通常の白色光よりなる入射光が偏光子を透過するとき、その入射光は、偏光子の1本の軸と平行な電界ベクトルを有する直線偏光となる。直線偏光は、入射光と反射光を含む平面である入射平面に対し、平行なベクトル成分を有するp偏光と垂直なベクトル成分とを有するs偏光よりなる。エリプソメトリは、入射光のp偏光及びs偏光の各々が、ある媒質から反射された時に発生する偏光の変化を測定する測定方法である。偏光の変化は、振幅(強度)の変化と位相の変化という2つの成分よりなる。
【0061】
一方、ODPは、被測定物である基板上に周期的なパターンが形成されている場合の反射率を計算する。被測定物が周期的なパターンである場合、被測定物は回折格子とみなすことができ、反射光は回折格子によって回折された回折反射光となる。このような回折反射光が反射される場合の反射率の計算は、例えば、米国特許5835225号公報又は米国特許5739909号公報に記載されているような密結合波分析Rigorous Coupled Wave Analysis、以下RCWAという)を用いることができる。誘電率等の材料定数を仮定した上で、矩形要素の集合体として近似する等の手法により、回折格子の断面形状を、モデル化し、モデル化した断面形状の回折反射率を計算する。このようにして計算された回折反射率の計算値と、回折反射率の測定値とを比較解析することによって、断面形状を算出することができ、その結果、レジストパターン103cの線幅を測定することができる。
【0062】
次に、ステップS16である熱処理条件決定工程を行う。熱処理条件決定工程は、第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値に基づいて熱処理条件を決定する工程である。
【0063】
本実施の形態に係るスリミング処理方法を用いてウェハの処理を開始する前に、予め熱処理条件とスリミング処理工程の前後の線幅の変化量であるスリム量との相関関係のデータを保有しておく。具体的には、処理するウェハとは別の複数のウェハに対して、熱処理条件を変化させてスリミング処理工程を行い、スリミング処理工程の前後での線幅の変化量であるスリム量のデータを測定して、熱処理条件とスリム量との相関関係のデータを取得し、保有している。
【0064】
本実施の形態では、熱処理条件の一例として、複数のウェハに対し、それぞれ熱処理温度を変化させた熱処理工程を含む一連のスリミング処理工程を行い、それぞれのウェハに対しスリミング処理工程の前後でのスリム量を測定しておく。熱処理時間を一定値(例えば60secとする。)とすると、熱処理温度(ベーク温度)とスリム量との関係は、図7に示すように、略直線関係を示し、正の相関関係を有する。熱処理温度(ベーク温度)とスリム量との間に正の相関関係があるため、その後、本実施の形態に係るスリミング処理方法に係るスリミング処理工程を行う際に、熱処理温度を変えたときのスリム量を予め計算し、予測することが可能である。すなわち、所望のスリム量を得るための熱処理温度(ベーク温度)を設定することが可能である。
【0065】
例えば、第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値が42nmであったとする。これを35nmへ細らせる場合、スリム量を7nmとする必要がある。このような場合には、熱処理温度(ベーク温度)を、図7のグラフにおいてスリム量が7nmに対応する熱処理温度(ベーク温度)である60℃に設定すればよい。
【0066】
以上のようにして、ステップS16では、予め保有している熱処理条件とスリム量との相関関係のデータと、第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値とに基づいて熱処理条件を決定することができる。
【0067】
次に、ステップS17の反応物質塗布工程を行う。反応物質塗布工程は、レジストパターン上に、レジストパターンを可溶化する反応物質を塗布する工程である。図6B(e)は、ステップS17の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
【0068】
ステップS17では、例えば塗布現像装置2の塗布モジュールCOTを用い、図6B(e)に示すように、レジストパターン103cに、レジストパターン103cを可溶化する反応物質を含む溶液を塗布する。反応物質の一例は、酸である。酸を含む酸性溶液の一例としては、例えば、TARC(Top Anti-Reflection Coating)を用いることができる。具体的には、レジストパターン103c上に、反応物質、例えば、酸(H)を含む溶液104aを塗布する。
【0069】
次に、ステップS18の熱処理工程を行う。熱処理工程は、予め決定された熱処理条件で熱処理を行い、レジストパターン103c内に反応物質を拡散させる工程である。図6B(f)は、ステップS18が行われたレジストパターンの構造を示す。
【0070】
ステップS18では、予め決定された熱処理温度で熱処理を行い、図6B(f)に示すように、レジストパターン103c内に反応物質を拡散させて、レジストパターン103cの表面に新たな可溶層103eを形成する。図6B(f)に示すように、レジストパターン103cが形成されている基板、例えば半導体ウェハWを、ベーカー105を用いてベークすることにより、反応物質、例えば、酸(H)の拡散量を大きくすることができる。あるいは、例えば塗布現像装置2の加熱モジュールPEB等を用いてもよい。また、ベークすることにより、レジストパターン103c内に拡散した酸(H)を活性化することができ、不溶層103bから新たな可溶層103eへの変化を促進することができる。不溶層103bから新たな可溶層103eへの変化の一例は、例えば、アルカリ不溶性保護基からアルカリ可溶性基(可溶化物質)への、酸(H)を触媒成分とした変化である。
【0071】
このとき、熱処理温度は、第1の線幅測定工程で測定された線幅に基づいて決定された熱処理温度であるため、第1の線幅測定工程で測定された線幅にばらつきがあったとしても所定の線幅に細らせることができる。
【0072】
なお、ベーク温度が高すぎると、パターン崩れやパターン倒れの要因となるので、ベーク温度には上限が設定されることが好ましい。ベーク温度の上限は、レジストパターン103cを構成するレジストの種類に応じて変わるが、本実施の形態に示す一例では、110℃とすることができる。また、好ましいベーク温度は、50℃から180℃である。
【0073】
以上のように、ステップS17及びステップS18を行って、液相拡散により新たな可溶層103eを形成した後、ステップS19を行う。ステップS19は、新たな可溶層103eが形成されたレジストパターン103cから新たな可溶層103eを除去する工程である。除去の一例として現像処理を行うことができる。ここでは、ステップS19として、第3の現像工程を行う例を説明する。図6B(g)は、ステップS19の工程を行った後のレジストパターンの構造を示す。
【0074】
ステップS19では、例えば塗布現像装置2の現像装置DEVを用い、図6B(g)に示すように、新たな可溶層103eが形成されたレジストパターン103c上に、アルカリ性の溶剤(現像液)を噴霧することで、新たな可溶層103eを除去した。また、ステップS19を行った後、必要ならば、レジストパターン103cを硬化させるために、ポストベークを行う。
【0075】
本実施の形態によれば、図6A(c)に示す第1の現像工程の後に、図6A(d)に示す中間露光領域103dの除去工程(第2の現像工程)、及び図6B(g)に示す新たな可溶層103eの除去工程(第3の現像工程)を行う。中間露光領域103d及び新たな可溶層103eを除去することにより、第1の現像工程を行った後のレジストパターン103cの線幅CDintよりも細い線幅CDfnlを有するレジストパターン103cを形成することができる。
【0076】
次に、図7並びに図8及び図9を参照し、従来のレジストパターンのスリミング処理方法と比較することによって、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を行うことによりスリミング処理後のレジストパターンの線幅のばらつきを低減させることができる作用効果を説明する。
【0077】
図8は、従来のレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図9は、従来のレジストパターンのスリミング処理方法において、スリミング処理工程前の線幅のばらつきが補正されないことを説明するための図である。
【0078】
本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法においては、スリミング処理工程前にウェハ間で線幅にばらつきがあった場合、ばらつきを補正するように熱処理条件を変更することができる。例えばスリミング処理工程前の線幅が42nmであった場合、図7に示すように、一定の熱処理温度(ベーク温度)である60℃で熱処理を行うことによって、スリム量が7nmとなり、スリミング処理工程後の線幅が35nmとなる。
【0079】
また、例えばスリミング処理工程前の線幅が43nmであった場合には、スリミング処理工程後の線幅が35nmになるためには、スリム量を8nmとしなくてはならない。図7に示すように、スリム量8nmに対応する熱処理温度(ベーク温度)は70℃であるため、熱処理工程における熱処理温度(ベーク温度)を70℃に設定することによって、スリミング処理工程後の線幅を35nmにそろえることができる。
【0080】
また、例えばスリミング処理工程前の線幅が41nmであった場合には、スリミング処理工程後の線幅が35nmになるためには、スリム量を6nmとしなくてはならない。図7に示すように、スリム量6nmに対応する熱処理温度(ベーク温度)は50℃であるため、熱処理工程における熱処理温度(ベーク温度)を50℃に設定することによって、スリミング処理工程後の線幅を35nmにそろえることができる。
【0081】
従って、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を用いれば、スリミング処理工程後のレジストパターンの線幅のばらつきを低減させることができる。
【0082】
一方、従来のレジストパターンのスリミング処理方法においては、スリミング処理工程後のレジストパターンの線幅のばらつきを低減させることができない。
【0083】
従来のレジストパターンのスリミング処理方法においては、図8に示すように、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法における第1の線幅測定工程と、熱処理条件決定工程を行うことがない。第1の線幅測定工程を行わない場合、処理するウェハごとに第2の現像工程が終了した後、ウェハ1枚ごとにレジストパターンの線幅の測定を行うことがない。従って、ウェハ間で線幅にばらつきがあるか否かが分からない。また、熱処理条件決定工程を行わない場合、ウェハ間でレジストパターンの線幅にばらつきがあっても、それぞれのウェハに対して一定の熱処理条件、例えば熱処理温度で熱処理工程を行う。従って、スリミング処理工程前にウェハ間で線幅にばらつきがあった場合には、ばらつきを補正するように熱処理条件を変更することができないため、スリミング処理工程後もウェハ間で線幅にばらつきが残ってしまう。
【0084】
図9に示すように、スリミング処理工程前の線幅が42nmであった場合、一定の熱処理温度(ベーク温度)である60℃で熱処理を行うことによって、スリム量が7nmとなり、スリミング処理工程後の線幅は35nmとなる。しかし、スリミング処理工程前の線幅が43nmであった場合には、一定の熱処理温度(ベーク温度)である60℃で熱処理を行うため、スリム量は7nmのままであり、スリミング処理工程後の線幅は36nmと増大し、適正な線幅である35nmよりも1nm多くなってしまう。また、スリミング処理工程前の線幅が41nmであった場合にも、一定の熱処理温度(ベーク温度)である60℃で熱処理を行うため、スリム量は7nmのままであり、スリミング処理工程後の線幅が34nmと減少し、適正な線幅よりも1nm少なくなってしまう。
【0085】
従って、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を行うことにより、従来のスリミング処理方法に比べ、スリミング処理後のレジストパターンの線幅のばらつきを低減させることができる。
【0086】
本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、スリミング処理工程前にレジストパターンの線幅を測定し、その測定結果を熱処理工程の熱処理条件に反映させることにより、スリミング処理工程後のレジストパターンの線幅寸法を所望の線幅寸法に調整することが可能である。
【0087】
また、第1の線幅測定工程において、ウェハ面内での線幅の分布を測定し、熱処理工程において、ウェハ面内での温度分布を制御するようにすれば、ウェハ面内で線幅にばらつきがあった場合にも、本実施の形態に係る手法を用いて、ウェハ面内での線幅のばらつきを補正し、ウェハ面内での線幅のばらつきを低減させることができる。
【0088】
また、本実施の形態では、熱処理条件として熱処理温度を変化させて補正する方法を例示した。しかし、熱処理条件としては、熱処理温度に限定されるものではなく、例えば時間等でもよい。また、熱処理条件以外のスリミング処理工程における他の条件を変化させてもよく、例えば、第3の現像工程における現像処理温度若しくは現像処理時間、又は反応物質として塗布する酸の濃度等のいずれの条件を変化させてもよい。
【0089】
また、本実施の形態では、スリミング処理工程後の線幅の目標値を設計上の所望の線幅として説明した。しかし、第2の実施の形態で説明するように、スリミング処理工程後の線幅をプロセスの途中でそのプロセスの歩留まりに応じた値に目標値としてもよい。あるいは、1回目のリソグラフィで形成したレジストパターンのそれぞれのスペースの間に2回目のリソグラフィでレジストパターンを追加して微細なレジストパターンを形成するダブルパターニングの場合には、1回目のリソグラフィで形成したレジストパターンの線幅を、2回目のリソグラフィで形成する追加のレジストパターンの線幅の目標値とするようにしてもよい。
【0090】
また、本実施の形態では、第1の線幅測定工程は、第2の現像工程と反応物質塗布工程との間に行う例を示した。しかし、第1の線幅測定工程は、第1の現像工程と熱処理工程との間であれば、いつ行ってもよい。
【0091】
また、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を塗布現像装置2を用いて行う場合、第2の現像工程を現像装置DEVで行った後、第1の線幅測定工程を検査モジュールIM1で行い、その後、反応物質塗布工程を塗布モジュールCOTで行うことができる。しかし、検査モジュールに相当する装置が、現像装置DEV、塗布モジュールCOT、ベーカー105又は加熱モジュールPEB等の装置内又は装置近傍にインラインモジュールとして備えられた塗布現像装置を用い、第1の線幅測定工程を、第1の現像工程、第2の現像工程、反応物質塗布工程、又は熱処理工程のいずれかと同時に行ってもよい。
【0092】
また、本実施の形態では、反応物質塗布工程、熱処理工程及び第3の現像処理工程よりなるスリミング処理工程を1回行ってスリミング処理する例を示した。しかし、スリミング処理工程を1回行うだけでは充分なスリム量が得られない場合、スリミング処理工程を複数回繰り返すことによって、スリム量を目標値に近づける方法を行うこともできる。
(第1の実施の形態の変形例)
次に、図10を参照し、第1の実施の形態の変形例に係るレジストパターンのスリミング方法及びレジストパターンの形成方法について説明する。
【0093】
図10は、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法を行った場合におけるステップS17及びステップS18における基板表面の構造を模式的に示す断面図である。また、以下の文中でも、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある(以下の変形例、実施の形態についても同様)。
【0094】
本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、レジストパターンを可溶化させる反応物質をレジストパターン内に気相拡散させる点で、第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理と相違する。
【0095】
第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、ステップS17及びステップS18において、レジストパターン103c上に反応物質を含む溶液を塗布し、反応物質をレジストパターン103c内に液相拡散させるのと相違し、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、レジストパターン103cを反応物質を含む雰囲気に暴露し、反応物質をレジストパターン103c内に気相拡散させる。
【0096】
ステップS17及びステップS18では、図10に示すように、レジストパターン103cが形成された基板、例えば半導体ウェハWを処理チャンバ106内に搬入し、処理チャンバ106内に、反応物質、例えば、酸(H)を含む酸含有ガスを供給し、レジストパターン103cを、酸(H)を含む雰囲気104bに暴露する。次いで、酸(H)を含む雰囲気104bから、酸(H)をレジストパターン103c内に拡散させる。拡散の際には、図10に示すように、レジストパターン103cが形成されている基板、例えば半導体ウェハWを、ベーカー105を用いてベークすることがよい。ベークすることで、反応物質、例えば、酸(H)の拡散量を大きくすることができ、また、レジストパターン103c内に拡散した酸(H)を活性化することができ、不溶層103bから新たな可溶層103eへの変化を促進することができる。不溶層103bから新たな可溶層103eへの変化の一例は、本変形例においても、酸(H)を触媒成分としたアルカリ不溶保護基からアルカリ可溶性基(可溶化物質)への変化である。
【0097】
本変形例によっても、第1の線幅測定工程において、ウェハ面内での線幅の分布を測定し、熱処理工程において、ウェハ面内での温度分布を制御するようにすれば、ウェハ面内で線幅にばらつきがあった場合にも、ウェハ面内での線幅のばらつきを補正し、ウェハ面内での線幅のばらつきを低減させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図11及び図12を参照し、本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法について説明する。
【0098】
図11は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図12は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、スリミング処理工程前の線幅のばらつきを補正し、スリミング処理工程後の線幅のばらつきを低減することができる作用効果を示す図である。
【0099】
本実施の形態に係るスリミング処理方法は、第3の現像工程の後、第2の線幅測定工程を行う点で、第1の実施の形態に係るスリミング処理方法と相違する。
【0100】
第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、予め保有している熱処理条件とスリム量との相関関係のデータと、第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値とに基づいて熱処理条件を決定するのと相違し、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、次の基板のレジストパターンにスリミング処理工程を行うときに、前の基板の第2の線幅測定工程で測定した線幅の測定値にも基づいて、次の基板のレジストパターンに行う熱処理条件を決定(又は変更)する。
【0101】
なお、本実施の形態に係る塗布現像装置については、図1から図4を用いて説明した第1の実施の形態に係る塗布現像装置と同一であり、ここでは説明を省略する。
【0102】
本実施の形態の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を含むレジストパターンの形成方法は、図11に示すように、先の基板と後の基板のそれぞれについて、レジスト塗布工程(ステップS21、ステップS31)と、露光工程(ステップS22、ステップS32)と、第1の現像工程(ステップS23、ステップS33)と、第2の現像工程(ステップS24、ステップS34)と、第1の線幅測定工程(ステップS25、ステップS35)と、熱処理条件決定工程(ステップS26、ステップS36)と、スリミング処理工程(ステップS27〜ステップS29、ステップS37〜ステップS39)と、第2の線幅測定工程(ステップS30、ステップS40)とを含む。また、スリミング処理工程は、反応物質塗布工程(ステップS27、ステップS37)と、熱処理工程(ステップS28、ステップS38)と、第3の現像工程(ステップS29、ステップS39)とを含む。
【0103】
前の基板について、ステップS21からステップ29までの工程は、それぞれ第1の実施の形態において図5に示したステップS11からステップS19までの工程と同一である。
【0104】
ただし、前の基板について、ステップS30である第2の線幅測定工程は、第1の実施の形態と相違する。第2の線幅測定工程は、前の基板について、ステップS21のレジスト塗布工程からステップS29の第3の現像工程を行って形成したレジストパターンの線幅を測定する工程である。例えば、スキャトロメトリを備えたODPを用いる膜厚線幅検査モジュールである検査モジュールIM1にウェハを搬送し、線幅を測定する。
【0105】
一方、後の基板について、ステップS31からステップS35までの工程は、それぞれ第1の実施の形態において図5に示したステップS11からステップS15までの工程と同一の工程である。
【0106】
ただし、後の基板について、ステップS36である熱処理条件決定工程は、第1の実施の形態において図5に示したステップS16の工程と相違する。第1の実施の形態において、第1の線幅測定工程は、予め保有している熱処理条件とスリム量との相関関係のデータと、第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値とに基づいて熱処理条件を決定する工程である。一方、本実施の形態において、第1の線幅測定工程は、予め保有している熱処理条件とスリム量との相関関係のデータと、前の基板の第2の線幅測定工程で測定した線幅の測定値と、後の基板の第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値とに基づいて熱処理条件を決定(又は変更)する工程である。
【0107】
また、後の基板について、ステップS36の後に行うステップS37からステップS39までの工程は、それぞれ第1の実施の形態において図5に示したステップS17からステップS19までの工程と同様である。更に、後の基板について、ステップS39の後に行うステップS40の工程は、前の基板について行うステップS30の工程と同一の工程である。
【0108】
ステップS36である熱処理条件決定工程においては、熱処理条件の一例として、複数のウェハに対し、それぞれ熱処理温度を変化させた熱処理工程を含む一連のスリミング処理工程を行い、それぞれのウェハに対しスリミング処理工程の前後でのスリム量を測定しておくのは、第1の実施の形態と同様である。予め保有しているデータは、図12の線L0に示すように、略直線関係を示し、正の相関関係を有する。この場合、所望のスリム量を得るための熱処理温度(ベーク温度)を設定することが可能である。
【0109】
しかしながら、予め保有しているデータを取得してから時間が経過すると、例えばベーカーから周囲への熱伝導による環境温度の変化等の理由により、熱処理温度(ベーク温度)とスリム量との関係に齟齬が発生する場合がある。このような場合には、前の基板のスリミング処理工程後の線幅と目標値とのずれを参照して補正を行うことにより、熱処理温度(ベーク温度)とスリム量との関係を最新の状態に合わせて更新することができる。
【0110】
例えば、予め保有しているデータを取得してから、最初の複数枚のウェハのスリミング処理を行う間、60℃の熱処理温度(ベーク温度)ではスリム量が7nmであったにも関わらず、徐々に熱処理温度(ベーク温度)とスリム量との関係に齟齬が発生し、直前の基板(前の基板)では60℃の熱処理温度(ベーク温度)でスリム量が6.5nmに変化した場合を仮定する。このような場合には、図12において直線L0で示され、予め保有しているデータに基づく相関関係を、図12において熱処理温度(ベーク温度)60℃でスリム量が6.5nmとなるようにシフトさせた直線L1とすることによって、熱処理温度とスリム量との相関関係を更新する。
【0111】
例えば、後の基板の第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値が42nmであったとする。これを35nmへ細らせる場合、スリム量を7nmとする必要がある。このような場合には、熱処理温度(ベーク温度)を、図12のグラフにおいて新たに更新した相関関係を示す直線L1に基づき、スリム量が7nmに対応する熱処理温度(ベーク温度)である65℃に設定すればよい。
【0112】
また、後の基板のスリミング処理工程前の線幅が43nmであった場合には、スリミング処理工程後の線幅が35nmになるためには、スリム量を8nmとしなくてはならない。図12のグラフにおいて新たに更新した相関関係を示す直線L1に基づき、スリム量が8nmに対応する熱処理温度(ベーク温度)である75℃に設定することによって、スリミング処理工程後の線幅を35nmにそろえることができる。
【0113】
また、後の基板のスリミング処理工程前の線幅が41nmであった場合には、スリミング処理工程後の線幅が35nmになるためには、スリム量を6nmとしなくてはならない。図12のグラフにおいて新たに更新した相関関係を示す直線L1に基づき、スリム量が6nmに対応する熱処理温度(ベーク温度)である55℃に設定することによって、スリミング処理工程後の線幅を35nmにそろえることができる。
【0114】
以上より、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、スリミング処理工程前にレジストパターンの線幅を測定し、その測定結果を熱処理工程の熱処理条件に反映させるとともに、直前の基板のデータを参照して予め保有する熱処理条件とスリム量の相関関係を最新の状態に更新することができ、レジストパターンの線幅寸法を所望の線幅寸法に更に精度よく調整することが可能である。
【0115】
なお、ある基板のスリミング処理を行う場合において予め保有しているデータの更新を行うとき、本実施の形態で説明したように直前の1枚の基板について第2の線幅測定工程で測定した線幅のみに基づいてデータを更新してもよく、あるいはその基板の直前の複数枚の基板について測定した線幅に基づいてデータを更新してもよい。あるいは、直前の基板について測定した線幅をより強く反映させるように調整する等、種々の重み付けをすることができる。
【0116】
また、本実施の形態でも、熱処理条件としては、熱処理温度に限定されるものではなく、例えば時間等でもよい。更に、熱処理条件以外のスリミング処理工程における他の条件を変化させてもよく、例えば塗布する反応物質として塗布する酸の濃度等を変化させてもよい。
【0117】
また、本実施の形態でも、スリミング処理工程後の線幅をプロセスの途中でそのプロセスの歩留まりに応じた値に目標値としてもよい。あるいは、1回目のリソグラフィで形成したレジストパターンのそれぞれのスペースの間に2回目のリソグラフィでレジストパターンを追加して微細なレジストパターンを形成するダブルパターニングの場合には、1回目のリソグラフィで形成したレジストパターンの線幅を、2回目のリソグラフィで形成する追加のレジストパターンの線幅の目標値とするようにしてもよい。
【0118】
また、本実施の形態でも、第1の線幅測定工程は、第1の現像工程と熱処理工程との間であれば、いつ行ってもよい。
【0119】
また、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を塗布現像装置2を用いて行う場合も、検査モジュールに相当する装置が、現像装置DEV、塗布モジュールCOT、ベーカー105又は加熱モジュールPEB等の装置内又は装置近傍にインラインモジュールとして備えられた塗布現像装置を用い、第1の線幅測定工程を、第1の現像工程、第2の現像工程、反応物質塗布工程、又は熱処理工程のいずれかと同時に行ってもよく、更に、第2の線幅測定工程を、第3の現像工程と同時に行ってもよい。
【0120】
また、本実施の形態でも、スリミング処理工程を複数回繰り返すことによって、スリム量を目標値に近づける方法を行うこともできる。
【0121】
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0122】
2 塗布現像装置
4 搬送アーム
21 キャリアブロック
22 載置部
23 開閉部
24、31、33 受け渡しアーム
25A〜25C、32A、32B 棚モジュール
26A、26B メインアーム
28A、28B 液処理モジュール
29 処理容器
34 インステージ
35 アウトステージ
40 検査ブロック
50 制御部
51 バス
52 CPU
53 ワークメモリ
54 プログラム格納部
55 ホストコンピュータ
101 下地層
102 反射防止膜(BARC)
103 レジスト層
103a 可溶層
103b 不溶層
103c レジストパターン
103d 中間露光領域
103e 新たな可溶層
B バッファモジュール
C1、C2 キャリア
CD、CDint、CDfnl 線幅
COT 塗布モジュール
CPL1〜CPL3 冷却モジュール
DEV 現像装置
IM1〜IM3 検査モジュール
LHP、PAB、PEB 加熱モジュール
S1 処理ブロック
S2 第1のインターフェイスブロック
S3 第2のインターフェイスブロック
S4 露光装置
TRS1〜TRS8 受け渡しステージ
W ウェハ(基板)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法において、
前記レジストパターン上に該レジストパターンを可溶化する反応物質を塗布し、次に予め決定された熱処理条件で熱処理し、次に現像処理することによって、前記レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程と、
前記スリミング処理工程前に前記レジストパターンの線幅を測定する第1の線幅測定工程と
を含み、
前記第1の線幅測定工程で測定した線幅の測定値に基づいて前記熱処理条件を決定することを特徴とするレジストパターンのスリミング処理方法。
【請求項2】
前記スリミング処理工程後に前記レジストパターンの線幅を測定する第2の線幅測定工程を含み、
前記基板上の前記レジストパターンに前記スリミング処理工程を行った後、次の基板上の前記レジストパターンに前記スリミング処理工程を行うときに、
前記第2の線幅測定工程で測定した前記基板上の前記レジストパターンの線幅の測定値に基づいて、前記次の基板上の前記レジストパターンに行う前記スリミング処理工程の前記熱処理条件を変更することを特徴とする請求項1に記載のレジストパターンのスリミング処理方法。
【請求項3】
前記熱処理条件は、温度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレジストパターンのスリミング処理方法。
【請求項4】
前記第1の線幅測定工程を、前記スリミング処理工程を行う装置内に備えられた装置により行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のレジストパターンのスリミング処理方法。
【請求項5】
前記第2の線幅測定工程を、前記スリミング処理工程を行う装置内に備えられた装置により行うことを特徴とする請求項2に記載のレジストパターンのスリミング処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−267879(P2010−267879A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−119087(P2009−119087)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【Fターム(参考)】