説明

ロック装置及び画像形成装置

【課題】小型・省スペース化が可能なロック装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】ロック解除ボタン6の押圧操作に応じてロック解除ボタン本体6cに突設された押圧部6aにより、可動ユニットに揺動可能に設けられ、一端部に係合部2が設けられた解除レバー8の、他端部に設けられた被押圧部8bを押圧し、解除レバー8を係合部2の係合を解除する方向に揺動させる。そして、可動ユニットに設けられた摺動ガイド部5により摺動自在に保持され、ロック解除ボタン6の押圧方向の移動を案内する案内部6bを、ロック解除ボタン本体6cの解除レバー側に、押圧部6aとは別体に突設すると共に、摺動ガイド部5を解除レバー8から押圧方向下流側に突出させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定ユニットに可動ユニットをロックするロック装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に固定ユニットに対する可動ユニットのロックを解除するための構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、扉や蓋等の可動ユニットを固定ユニットである装置本体に対してロックするロック装置があり、このようなロック装置としては、ロック解除ボタンを押すことにより固定手段であるラッチが解除される所謂、押しボタン式ラッチ解除機構を備えたものがある。この種のロック装置は電子機器、電動工具、輸送用機器、画像形成装置等に採用されている。
【0003】
ところで、従来の複写機、プリンタ、複合機等の画像形成装置では、シート搬送部や画像形成部を構成する複数のユニットが画像形成装置本体の筐体内に配置されている。そして、ジャムしたシートを処理するときには、シート搬送部の搬送ガイドの一部を開閉したり、あるいは筐体からユニットを引き出したりすることでジャムシートの除去を行うようにしている。
【0004】
ここで、このようなジャムシートの除去等のために開放される可動ユニットとしての搬送ガイドや各ユニットは、通常、既述した構成のロック装置により固定ユニットである画像形成装置本体(の筐体)に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
図6は、このような従来の押しボタン式ラッチ解除機構を備えたロック装置を説明する図である。このロック装置は、画像形成装置本体などの不図示の固定ユニットに設けられた被係合部101に、扉や蓋などの不図示の可動ユニットに設けられた係合部102を係合させることにより可動ユニットのロックを行うようにしている。
【0006】
ここで、係合部102は、軸108aを支点として揺動可能な解除レバー108の一端部に設けられており、ロック解除ボタン103はユーザにより押圧操作された際、解除レバー108の他端部108bを押圧する押圧部103aを備えている。なお、ロック解除ボタン103が滑らかに移動して解除レバー108を揺動させることができるように、押圧部103aはロック解除ボタン本体103bの中央に設けられている。
【0007】
そして、図6の(a)に示す状態において、ユーザがロック解除ボタン103を矢印方向に押すと、押圧部103aにより他端部108bが押圧され、解除レバー108は図6の(b)に示すように軸108aを支点として矢印方向に揺動する。ここで、このように解除レバー108が揺動すると、解除レバー108の一端部に設けられた係合部102が被係合部101から外れ、可動ユニットのロックが解除される。
【0008】
なお、図6において、104は可動ユニットの表面に凹部を形成する枠体であり、この枠体104の解除レバー側には押圧部103aの解除レバー側への移動を円滑に案内するための摺動ガイド部105が設けられている。そして、ロックを解除する際、ロック解除ボタン103がユーザにより押されると、押圧部103aは摺動ガイド部105から突出し、解除レバー108の他端部(上端部)108bを押圧するようになっている。
【0009】
また、図6において、Fは枠体104とロック解除ボタン本体103aとの間に配され、枠体内に押し込まれたロック解除ボタン103を初期位置に戻すためのコイルスプリングである。そして、ロックを解除する際、ロック解除ボタン103がユーザにより押されると、ロック解除ボタン103はコイルスプリングFに抗しながら枠体内に押し込まれ、ユーザによる押圧操作が終了すると、コイルスプリングFにより初期位置に戻るようになっている。
【0010】
【特許文献1】特開平06−336344号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、このような従来のロック装置及びこれを備えた画像形成装置において、解除レバー108は、図6に示すようにロック解除ボタン103の押圧部103aよりも押圧方向下流側に位置している。
【0012】
しかし、このような構成の場合、押圧部103aを摺動ガイド部105から突出させて解除レバー108を揺動させるためには、ロック解除ボタン103の押しストローク分と、摺動ガイド部105のための専有スペースが必要となる。
【0013】
このため、ロック装置の設置には図6の(a)のL1に示す横方向の長さを有する広い空間が必要となることから、このようなロック装置を備えた場合、画像形成装置全体の大型化を招くという問題があった。
【0014】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、小型・省スペース化が可能なロック装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、固定ユニットと、該固定ユニットに対して開閉可能に設けた可動ユニットとをロックするロック装置であって、前記可動ユニットの前記固定ユニットとのロックを解除するロック解除ボタンと、前記ロック解除ボタンに設けられ、前記ロック解除ボタン本体の背面側に突設された案内部と、前記ロック解除ボタン本体に前記案内部が摺接するように設けられ、押圧操作による前記ロック解除ボタンの移動を案内する摺動ガイド部と、前記ロック解除ボタンに前記案内部とは別体に設けられ、該ロック解除ボタンの押圧操作に応じてロック解除ボタン本体の背面側に突出可能に設けられた押圧部と、前記可動ユニットに揺動可能に設けられた解除レバーと、を備え、前記固定ユニット側に設けた被係合部に前記解除レバーに設けた係合部を係合させて前記固定ユニットと前記可動ユニットのロックを行い、前記ロック解除ボタンの押圧操作により前記押圧部が前記解除レバーを揺動させて前記係合部と前記被係合部とを非係合とすることによりロックを解除するように構成し、前記案内部の突出側端部よりも前記ロック解除ボタン本体側に、前記解除レバーの揺動支点を配置することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明のように、押圧部と別体に案内部を突設すると共に、案内部を解除レバーから押圧方向下流側に突出させることにより、小型・省スペース化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係るロック装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。
【0019】
図1において、40はカラー画像形成装置、40Aはカラー画像形成装置本体(以下、装置本体という)である。装置本体40Aには、画像形成部413と、シートSを搬送するシート給送部40Bと、画像形成部413で形成されたトナー画像をシート給送部40Bにより給送されたシートSに転写する転写部40Cとを備えている。
【0020】
ここで、画像形成部413は、それぞれ感光体408、露光装置411、現像器410、一次転写装置407及び感光体クリーナ409等から構成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の画像形成ユニットにより構成される。つまり、本実施の形態におけるカラー画像形成装置40は、画像形成部として4色の画像形成ユニットを後述する中間転写ベルト上に並べて配置した中間転写タンデム方式のものである。なお、各画像形成ユニットの形成する色は、これら4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。
【0021】
また、シート給送部40Bは、シートSをリフトアップ装置42の上に積載される形で収納すると共に引き出し可能なシート収納部である給紙カセット41と、給紙カセット41に収納されたシートSを送り出すシート給送手段43とを備えている。ここで、このシート給送手段43としては給紙ローラ等による摩擦分離を利用する方式や、エアによる分離吸着を利用する方式等が挙げられるが、本実施の形態においては、エアによる給紙方式を例に挙げている。
【0022】
なお、本実施の形態においては、後述する図2に示すように給紙カセット41の側方に他の給紙カセット41Lが設けられており、この2つの給紙カセット41(41R,41L)から選択的に転写部40CへシートSが給送されるようになっている。
【0023】
また、転写部40Cは、駆動ローラ404、テンションローラ405及び二次転写内ローラ403等のローラ類によって張架され、図中矢印Bの方向へと搬送駆動される中間転写ベルト406を備えている。
【0024】
ここで、この中間転写ベルト406は、一次転写装置407により与えられる所定の加圧力及び静電的負荷バイアスにより、感光体上に形成されたトナー像が転写されるものである。また、略対向する二次転写内ローラ403及び二次転写外ローラ46により形成される二次転写部において所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートSへ未定着画像を吸着させるものである。
【0025】
そして、このような構成のカラー画像形成装置40において、画像を形成する際には、まず、予め不図示の帯電手段により感光体408の表面が一様に帯電される。この後、図中矢印Aの方向に回転する感光体408に対し、送られてきた画像情報の信号に基づいて露光装置411が発光し、この光を反射手段412等を適宜経由して照射することにより感光体表面に潜像が形成される。なお、感光体408上に僅かに残った転写残トナーは感光体クリーナ409により回収され、再び次の画像形成に備える。
【0026】
次に、このようにして感光体408上に形成された静電潜像に対して、現像装置410によるトナー現像が行われ、感光体上にトナー像が形成される。この後、一次転写装置407により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト406上にトナー像が転写される。
【0027】
なお、画像形成部413のY、M、C及びBkの各画像形成ユニットによる画像形成は、中間転写ベルト上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。この結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト406上に形成される。
【0028】
また、シートSは、給紙カセット41からシート給送手段43により画像形成部413の画像形成タイミングに合わせて送り出され、この後、このシートSは搬送パス44aを通過してレジストユニット45へと搬送される。そして、このレジストユニット45においてレジストローラ45aにより斜行補正やタイミング補正を行った後、略対向する二次転写内ローラ403及び二次転写外ローラ46により形成される二次転写部へと搬送される。この後、二次転写部において所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートS上にフルカラーのトナー像が二次転写される。
【0029】
次に、このようにトナー像が二次転写されたシートSは定着前搬送部47により定着装置48へと搬送される。そして、この定着装置48において、略対向するローラもしくはベルト等による所定の加圧力と、一般的にはヒータ等の熱源による加熱効果を加えてシートS上にトナーを溶融固着させる。
【0030】
次に、このようにして得られた定着画像を有するシートSは分岐搬送装置49により、そのまま排紙トレー400上に排出される。なお、シートSの両面に画像を形成する場合には、不図示の切替フラッパの切替により、この後、反転搬送装置401へと搬送される。
【0031】
ここで、このように反転搬送装置401へと搬送されると、シートSはスイッチバック動作を行うことで先後端を入れ替え、両面搬送装置402に設けられた再搬送通路Rへと搬送される。この後、シート給送部40Bから搬送されてくる後続ジョブのシートとのタイミングを合わせてシート搬送装置44が有する再給紙パス44bから合流し、同様に二次転写部へと送られる。画像形成プロセスに関しては1面目と同様なので省略する。
【0032】
ところで、このような構成のカラー画像形成装置40は、図2に示すように装置本体下部に正面方向に引き出し可能な給紙カセット41L,41Rを有し、その上部に位置する搬送部及び画像形成部は観音開き構成に支持された前カバー61,62で覆われている。
【0033】
一方、給紙カセット41R内に収納される最上部のシートは、給紙手段43(ここではエア吸着ベルト)により1枚だけ分離された後、不図示の引き抜きローラ対により挟持搬送される。この後、シートは、図3に示す搬送ガイド33,34により構成される搬送経路である搬送パス44a、搬送ローラ対35,36へと受け渡され、下流に位置する図1に示すレジストローラ45a、二次転写部へと送られる。
【0034】
ここで、搬送ガイド34は、図3に示すように装置本体40Aに設けられた支軸Pにより下端部が回動自在に支持された開閉可能な搬送ユニットUの内壁に固定されている。そして、ジャム発生時には、図2に示すように搬送ユニットUを開放することにより、搬送パス44aが開放され、これに伴って装置本体40Aの側面には取出し部である開口部50が出現する。
【0035】
これにより、例えば引き抜きローラ対により引き抜かれた後、シートが搬送ローラ対35,36に挟持された辺りでジャムした場合には、搬送ユニットUを開放すれば、搬送パス44aが開放され、開口部50が出現する。そして、この開口部50からジャムシートを取り出すことにより、ジャム処理を行うことができる。
【0036】
ところで、図3において、38は搬送ユニットUを装置本体40Aにロックするためのロック装置である。このロック装置38は、図4に示すように装置本体40Aに設けられた被係合部1に、搬送ユニットUに設けられた係合部2を係合させることにより、固定ユニットである装置本体40Aに可動ユニットである搬送ユニットUをロックするようにしている。
【0037】
また、図4において、8は軸7を支点として揺動可能な解除レバーであり、この解除レバー8の一端部に係合部2が設けられている。なお、この解除レバー8には、解除レバー8を時計方向に付勢する不図示の付勢手段が設けられている。
【0038】
また、6は搬送ユニットUのロックを解除するロック解除ボタンである。このロック解除ボタン6は、ロック解除ボタン本体6cと、ロック解除ボタン本体6cの解除レバー側に突設され、ロック解除ボタン6の押圧操作に応じて被押圧部である解除レバー8の他端部8bを押圧する押圧部6aを備えている。
【0039】
さらに、このロック解除ボタン6には、ロック解除ボタン本体6cの解除レバー側に突設され、ロック解除ボタン6の押圧操作時の移動方向の案内をするための案内部6bを備えている。この案内部6bは、ロック解除ボタン3が滑らかに移動して解除レバー8を押圧することができるように、ロック解除ボタン本体6cの中心に設けられている。
【0040】
また、図4において、4は搬送ユニットUに取り付けられ、搬送ユニットUの表面に凹部を形成する枠体であり、この枠体4の解除レバー側にはロック解除ボタン6の解除レバー側への移動を案内部6bを介して案内する摺動ガイド部5が設けられている。なお、図4において、8cは、解除レバー8に形成された開口部であり、摺動ガイド部5は、この開口部8cから押圧方向下流側に突出するように配置されている。
【0041】
なお、この枠体4とロック解除ボタン本体6cとの間には、枠体内に押し込まれたロック解除ボタン6を戻すためのコイルスプリングFが設けられている。そして、ロック解除ボタン6は、ロックを解除する場合には、案内部6bが摺動ガイド部5によって案内されながら、かつコイルスプリングFに抗しながら枠体内に押し込まれるようになっている。これにより、図4の(a)に示す状態において、ユーザによりロック解除ボタン6が矢印方向に押されると、ロック解除ボタン6は、案内部6bが摺動ガイド部5によって案内されながら、かつ押圧部6aにより解除レバー8の他端部8bを押圧しながら移動する。
【0042】
そして、このようにロック解除ボタン6が移動すると、解除レバー8が不図示の付勢手段に抗しながら軸7を支点として矢印方向に揺動し、これに伴い解除レバー8の一端部に設けられた係合部2が被係合部1から外れ、搬送ユニットUのロックが解除される。なお、ユーザによる押圧操作が終了すると、ロック解除ボタン6はコイルスプリングFにより初期位置に戻る。
【0043】
このように構成することにより、例えばジャムしたシートを取り出す場合、ロック解除ボタン6を押圧操作すると、搬送ユニットUのロックが解除される。これにより、この後、搬送ユニットUを開放して開口部50を出現させ、この開口部50からジャムシートを取り出すことにより、ジャム処理を行うことができる。
【0044】
なお、ジャム処理が終了した後、搬送ユニットUを閉鎖すると、係合部2が被係合部1を通過した後、不図示の付勢手段の付勢力により解除レバー8が時計方向に揺動し、被係合部1に係合部2が係合する。これにより、装置本体40Aに搬送ユニットUがロックされる。
【0045】
ところで、本実施の形態においては、図4に示すようにロック解除ボタン6の案内部6bと押圧部6aとが、上下方向にずれた位置、即ち別体に設けられている。また、解除レバー8の揺動支点である軸7は、案内部6bの突出側端部6b1よりもロック解除ボタン本体6c側に配置されている。さらに、解除レバー8の他端部8bと押圧部6aとが当接する位置も案内部6bの突出側端部6b1よりもロック解除ボタン本体6c側に配置されている。
【0046】
そして、このような位置に摺動ガイド部5と押圧部6aとを設けると共に、解除レバー8の軸7を、案内部6bの突出側端部6b1よりもロック解除ボタン本体6c側に配置することにより、摺動ガイド部5の専有スペース削減が可能になる。また、ロック解除ボタン6の押しストローク分の専有スペース削減が可能になる。この結果、図4に示すロック装置の設置に必要となるスペースの横方向の長さL2は、既述した図6に示す長さL1に比べて短くなる。
【0047】
このように、押圧部6aと別体に案内部6bを突設すると共に、案内部6bを介してロック解除ボタン6の移動を案内する摺動ガイド部5を解除レバー8から押圧方向下流側に突出させることにより、小型・省スペース化が可能となる。
【0048】
なお、これまでの説明においては、摺動ガイド部5を解除レバー8から押圧方向下流側に突出させる場合について述べてきたが、摺動ガイド部5を介して、或は案内部6bを直接、解除レバー8から押圧方向下流側に突出させるようにしても良い。
【0049】
また、これまでの説明においては、案内部6b(及び摺動ガイド部5)を、ロック解除ボタン6の中央に設けた場合について述べてきたが、本発明は、これに限定されるものではない。押圧部6aと案内部6bとが別体に設けられ、円滑なロック解除ボタン6の移動が行えるのであれば、例えば図5に示すようにロック解除ボタン本体6aの中心に対して案内部6b(及び摺動ガイド部)を対称な位置に配置するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態に係るロック装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図。
【図2】上記カラー画像形成装置の構成を説明する斜視図。
【図3】上記カラー画像形成装置の要部拡大図。
【図4】上記ロック装置を説明する断面図。
【図5】上記ロック装置の他の構成を示す図。
【図6】従来のロック装置を説明する図。
【符号の説明】
【0051】
1 被係合部
2 係合部
4 枠体
5 摺動ガイド部
6 ロック解除ボタン
6a 押圧部
6b 案内部
6c ロック解除ボタン本体
8 解除レバー
38 ロック装置
40 カラー画像形成装置
40A カラー画像形成装置本体
413 画像形成部
U 搬送ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定ユニットと、該固定ユニットに対して開閉可能に設けた可動ユニットとをロックするロック装置であって、
前記可動ユニットの前記固定ユニットとのロックを解除するロック解除ボタンと、
前記ロック解除ボタンに設けられ、前記ロック解除ボタン本体の背面側に突設された案内部と、
前記ロック解除ボタン本体に前記案内部が摺接するように設けられ、押圧操作による前記ロック解除ボタンの移動を案内する摺動ガイド部と、
前記ロック解除ボタンに前記案内部とは別体に設けられ、該ロック解除ボタンの押圧操作に応じてロック解除ボタン本体の背面側に突出可能に設けられた押圧部と、
前記可動ユニットに揺動可能に設けられた解除レバーと、を備え、
前記固定ユニット側に設けた被係合部に前記解除レバーに設けた係合部を係合させて前記固定ユニットと前記可動ユニットのロックを行い、前記ロック解除ボタンの押圧操作により前記押圧部が前記解除レバーを揺動させて前記係合部と前記被係合部とを非係合とすることによりロックを解除するように構成し、
前記案内部の突出側端部よりも前記ロック解除ボタン本体側に、前記解除レバーの揺動支点を配置することを特徴とするロック装置。
【請求項2】
前記解除レバーにおける前記押圧部が当接する被押圧部が、前記案内部の突出側端部よりも前記ロック解除ボタン本体側で、且つ、前記ロック解除ボタンの中心に対して前記解除レバーの揺動支点の反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
【請求項3】
前記案内部を前記ロック解除ボタンの中心、あるいは中心に対して対称な位置に複数配置したことを特徴とする請求項1記載のロック装置。
【請求項4】
前記解除レバーに、前記摺動ガイド部を該解除レバーから押圧方向下流側に突出させる開口部を設けたことを特徴とする請求項3記載のロック装置。
【請求項5】
前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロック装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−309956(P2007−309956A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−135895(P2006−135895)
【出願日】平成18年5月15日(2006.5.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】