説明

ロールスクリーンの洗浄装置並びにロールスクリーンの洗浄用車両

【課題】ほぼ自動的にロールスクリーンを洗浄し、作業能率の向上と、均質な作業ができるロールスクリーンの洗浄装置並びにロールスクリーンの洗浄用車両を提供する。
【解決手段】ロールスクリーンの洗浄装置Aは、適宜の機枠1に対し、ロールスクリーンユニットSにおけるスクリーン本体s3を洗浄する洗浄ユニット3が具えられ、この洗浄ユニット3は、スクリーン本体s3の送り方向上流側に洗浄剤Lを噴出する洗浄スプレーボックス31を配置し、更にその近傍に吸引ボックス36を具えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家屋その他の建物の窓等に設けられるロールスクリーンを洗浄対象とした、ロールスクリーンの洗浄装置並びにロールスクリーンの洗浄用車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建物の室内には、窓部の遮光や室内の仕切りの目的で、カーテンやロールスクリーンなどが設けられている。もちろんこれらのものは、当然使用を経るにつれ、汚れてくることから、その都度洗浄することが行われている。このような作業は、一般家庭では、いわゆる家事作業として家庭内で対応することができるが、カーテン等が多量に設備されている公共施設、病院、宿泊施設においては、専門の洗浄業者に作業を委ねることが多い。
ところで、カーテン等の場合、代替品の用意はほとんど無いから、依頼者は、サービス業者に対しカーテンの取り外しからその後の洗浄、更に取り付けるまでの作業を、短時間で完了させることを要求するものであり、かかる要求に応えるとなると、現場での洗浄作業が最も効率的である。
このため本出願人は、既に特許第3593571号としてカーテン洗浄を現場で行うランドリー車について権利化している(先行技術文献1)。
【0003】
しかしながら、同じ遮光設備であっても、一定の保形性を有し、且つロール軸に巻き取られてユニット化されているロールスクリーンとなると、カーテンの場合と異なり、洗浄槽内に漬けてのランドリークリーニング処理は不可能であった。このため、従来は取り外したロールスクリーンを作業台上に拡げて、手作業により洗浄液を吹付けて汚れを拭き取ったり、バキュームノズルで吸い込むという手順の作業を行っていた。当然ながら、この手法は、作業効率が悪いうえに、均一な洗浄を行うためには作業者の熟練が必要であった。
【特許文献1】特許第3593571号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、これらの種々の背景を考慮してなされたものであって、ほぼ自動的にロールスクリーンを洗浄し、作業能率の向上と、均質な作業ができるロールスクリーンの洗浄装置並びにロールスクリーンの洗浄用車両の開発を試みたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載のロールスクリーンの洗浄装置は、適宜の機枠に対し、ロールスクリーンユニットにおけるスクリーン本体を洗浄する洗浄ユニットが具えられ、この洗浄ユニットは、スクリーン本体の送り方向上流側に洗浄剤を噴出する洗浄スプレーボックスを配置し、更にその近傍に吸引ボックスを具えたことを特徴として成るものである。
【0006】
請求項2記載のロールスクリーンの洗浄装置は、前記請求項1記載の要件に加え、前記洗浄スプレーボックスと、吸引ボックスとは、上下に積層されていることことを特徴として成るものである。
【0007】
請求項3記載のロールスクリーンの洗浄装置は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記洗浄ユニットよりもスクリーン本体の引き出し方向下流側に、加熱乾燥装置を設けたことを特徴として成るものである。
【0008】
請求項4記載のロールスクリーンの洗浄装置は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記スクリーン本体の引き出し経路の途中に駆動ローラを設けていることを特徴として成るものである。
【0009】
請求項5記載のロールスクリーンの洗浄装置は、前記請求項1、2、3または4記載の要件に加え、前記加熱乾燥装置のスクリーン本体の引き出し方向下流側には、乾燥風供給装置が設けられていることを特徴として成るものである。
【0010】
請求項6記載のロールスクリーンの洗浄装置は、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件に加え、前記スクリーン本体の引き出し方向の最下流部には、ロールスクリーンの引き出し側端部を巻取る巻取ロールが設けられていることを特徴として成るものである。
【0011】
請求項7記載のロールスクリーンの洗浄装置は、前記請求項1、2、3、4、5または6記載の要件に加え、前記機枠には、一または複数のロールスクリーンユニットの掛止ハンガーが設けられていることを特徴として成るものである。
【0012】
請求項8記載のロールスクリーンの洗浄装置は、前記請求項1、2、3、4、5、6または7記載の要件に加え、前記乾燥風供給装置については、パネルユニットに複数のファンユニットを設けていることを特徴として成るものである。
【0013】
請求項9記載のロールスクリーンの洗浄装置は、前記請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の要件に加え、前記洗浄ユニットと前記乾燥風供給装置とのいずれか一方または双方は、機枠に対して機枠幅より短い幅寸法を具え、且つ機枠に対し横行自在に支持されていることを特徴として成るものである。
【0014】
請求項10記載のロールスクリーンの洗浄用車両は、前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載のロールスクリーンの洗浄装置が車両に搭載されていることを特徴として成るものである。
【発明の効果】
【0015】
まず請求項1または2記載の発明によれば、洗浄ユニットは、洗浄剤を噴射する部位と、それを吸引する部位とが接近して設けられており、合理的に洗浄作業が行うことができる。
【0016】
また請求項3記載の発明によれば、洗浄ユニットでほぼ脱水状態にあるロールスクリーンを加熱乾燥装置で即座に乾燥させ且つ滅殺菌をも行うことができる。
【0017】
また請求項4記載の発明によれば、スクリーン本体を積極的に駆動するものであり、優れた作業性と、一定の送り速度が維持されることにより均一な処理が可能となる。
【0018】
また請求項5記載の発明によれば、更に乾燥風によりスクリーン本体の乾燥を促進するものであり、確実なスクリーン本体の乾燥が行うことができる。
ができる。
【0019】
また請求項6記載の発明によれば、スクリーン本体の引き出し側端部を、洗浄工程が完了した後に巻き取るものであり、ロールスクリーンの洗浄作業中における仕舞状態が良い。
【0020】
また請求項7記載の発明によれば、ロールスクリーンユニットを掛け止めた状態でスクリーン本体を洗浄ユニットにより洗浄するものであり、これによりスクリーン本体の洗浄を能率的且つ合理的に行うことができる。
【0021】
また請求項8記載の発明によれば、乾燥風供給装置は、パネルユニットに複数のファンユニットを設けたものであり、乾燥風がスクリーン本体に均一に当たり、効率的に乾燥を行うことができる。
【0022】
また請求項9記載の発明によれば、洗浄ユニットと、乾燥風供給装置との幅寸法を、最も処理頻度の多いロールスクリーンを扱い易いような幅寸法に設定しておけば、全体の作業性が良く、且つ特殊な幅広寸法のロールスクリーンを処理する場合であっても、洗浄ユニットや乾燥風供給装置を横行させることにより、全幅に亘っての処理が可能となる。
【0023】
また請求項10記載の発明によれば、これらロールスクリーンの洗浄装置が車両に搭載されているため、ロールスクリーンが設置されている最寄の施設に出向き、その現場において処理ができるものであり、更に合理的な処理作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明を実施するための最良の形態は、以下述べる実施例をその一つとするものであるとともに、この技術思想に基づく種々の改変した実施例をも含むものである。
【実施例】
【0025】
以下、本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。
まず本発明の説明に先立ち、本発明の洗浄対象となるロールスクリーンユニットSについて説明する。このものは、図1、2、3中に示すようにスクリーンフレームs1に支持されているスクリーン巻取軸s2に対し、スクリーン本体s3が巻き取り状態に収められているものである。このスクリーン本体s3の巻き取り状態は、スクリーン本体s3自体が適宜のぜんまい状あるいはねじりコイル状のばねの付勢を受けて、常時巻き取り傾向を付与され、軸端部のラチェット機構等に引き出し状態を維持できるような形態のもの、あるいは手動操作またはモータによる操作によりスクリーン巻取軸s2を回転させてスクリーン本体s3の巻取操作を行うようなものがある。
いずれのタイプも軸部に、あるいは軸操作紐にクラッチ機構を設け、スクリーン本体s3が自由に引き出し得る状態に設定できる構成を具える。なお実施例において一例として説明するロールスクリーンユニットSは、スクリーン本体s3の巻取操作については、操作紐s4によって行われるものである。このタイプのものは、操作紐s4を一定の力で引いた場合にクラッチ機構が解除されるように構成されているため、後述する洗浄作業を行うにあたっては、操作紐s4に一定重量の錘s5を掛止させ、操作紐s4を引いている状態を見かけ上再現させて、スクリーン本体s3の自由な引き出しを可能として、作業を行う。
このようなロールスクリーンユニットSは、通常室内においては、スクリーンフレームs1が窓枠上部に沿って取り付けられた支持フック等に固定されて設置される。そして、ロールスクリーンユニットSの取り外しは、このような支持フックのネジ止めを解除して、スクリーンフレームs1ごと取り外すものである。以下述べるロールスクリーンの洗浄装置Aに対するロールスクリーンユニットSの仮止めは、スクリーンフレームs1を適宜掛止させる部材により装置に設置する形態でなされる。
【0026】
以下本発明のロールスクリーンの洗浄装置Aについて説明する。このものは、通常の建屋内の作業室に設置されたり、車両に設置してロールスクリーンの洗浄用車両Cを構成することも可能である。更にまたロールスクリーンの洗浄装置A自体を可搬式とし、ロールスクリーンユニットSの設置されている場所に移動し、ここでスクリーン本体s3を引き出しながら洗浄作業をすることができるようにすることも可能である。
このロールスクリーンの洗浄装置Aの主要部材は、骨格部材となる機枠1と、ロールスクリーンユニットSを掛け止めする掛止ハンガー2と、直接洗浄を担う洗浄ユニット3と、ロールスクリーンユニットSにおけるスクリーン本体s3を引き出しあるいは巻き戻すための送りローラ装置4と、洗浄ユニット3の処理を受けて幾分か湿潤状態にあるスクリーン本体s3を加熱乾燥させるための加熱乾燥装置5と、その後段において水分の完全な除去を目的とする乾燥風供給装置6と、処理されてきたスクリーン本体s3の引き出し側の端部を巻き取る巻取ロール7とを具えているものである。
【0027】
まず符号1は、ロールスクリーンの洗浄装置Aの機枠であって、一例として正面視矩形状の枠体を構成している。すなわち強度メンバとしての左右の側枠11に対し、下枠12が下方に配され、上端側に上枠13が配されて、内側がほぼ開放された枠体を構成している。そして、更に洗浄ユニット支持枠14、乾燥パネルガイド枠15を設ける。
【0028】
掛止ハンガー2は、実質的には機枠1における上枠13の一部を利用して構成されるものであり、複数のフック20を上枠13にほぼ沿って設けたチャンネルスリット23を利用して、クランプネジ24により取り付け位置を選択できるようにして取り付けるものである。
なおこのような掛止ハンガー2は、一例として三ヵ所に設けられるものであって上枠13に沿って設けた上部奥ハンガー21A、上部前ハンガー21Bのほか、それより幾分か下がった機枠1の中間部位に設けた下部ハンガー22を更に併設している。このように複数箇所掛止ハンガー2を設けるのは、洗浄作業の段階に応じてロールスクリーンユニットSを適切な位置にセットしなおすことができるようにするためであるが、一部例えば下部ハンガー22を設けない状態としても良い。
【0029】
次に洗浄ユニット3について説明する。
この洗浄ユニット3は、掛止ハンガー2に取り付けられたロールスクリーンユニットSにおけるスクリーン本体s3の引き出し方向下流に設けられる。
因みにこの引き出し方向下流とは、スクリーン本体s3を繰り出す側を言うものであって、必ずしも上下方向をさすものではない。要は、掛止ハンガー2の後段に洗浄ユニット3が設けられているものであればよいのである。具体的には、この洗浄ユニット3が位置的に上方に設けられても差し支えない。また特許請求の範囲においては、スクリーン本体s3の送り方向を定義しているが、殆んどの場合スクリーン本体s3を引き出しながら作業が進められるため、送り方向と引き出し方向下流とは、同一の方向となる。しかしながら、洗浄作業にあたって開始時にまずスクリーン本体s3をすべて引き出して拡げ、巻き戻しながら作業を行うことも可能であることから、この場合のスクリーン本体s3の移動方向も考慮して「スクリーン本体の送り方向」と定義しているものである。
この洗浄ユニット3は、引き出されてくるスクリーン本体s3に洗浄剤Lをスプレーし、更にその洗浄剤L並びにそれと共に除去されるスクリーン本体s3に付着している埃等の汚染物質を吸引して除去する作用を行うものである。
【0030】
洗浄ユニット3の全体形状は、偏平な幅広の薄箱状の部材であって、上下に仕切られており、その上方に洗浄スプレーボックス31が配設される。洗浄スプレーボックス31は、仕切板32によって複数のスプレーボックス単体33に区画され、それぞれのスプレーボックス単体33の後方にスプレーノズル34が設けられている。
なお洗浄ユニット3の幅方向寸法は、機枠1の正面開口幅いっぱいの幅に構成する必要はない。スクリーン本体s3の幅寸法のうち、最も一般に普及している寸法等を考慮して、使い勝手を良くするためである。従って最大寸法、例えば呼び幅寸法2700mmサイズのロールスクリーンユニットSを処理する場合には、洗浄ユニット3を機枠1に対して横行自在に構成しておき、洗浄ユニット3をずらせてスクリーン本体s3の全幅の洗浄を行う。
【0031】
このスプレーノズル34には、洗浄スプレーボックス31の幅方向に延長形成されている洗浄剤配管35から分岐管35aを通って、洗浄剤Lが分配される。分岐管35aのそれぞれには、コック35bが設けられて、洗浄剤Lのスプレー量を調整できるように構成されている。なお洗浄剤配管35の基端側は、洗浄剤タンクTに接続されるものであり、そこから加圧ポンプPを介して洗浄剤Lが供給される。この洗浄剤Lは、具体的には酒石酸等のアルカリ洗浄剤の水溶液であって、希釈する水は、一般公共上水を用いながらも、軟水化装置Wを通して軟水化処理することが好ましい。
因みに、洗浄ユニット3を構成する洗浄スプレーボックス31と、後述する吸引のための吸引ボックス36のいずれもアクリル板等により透視可能な部材とすることが好ましい。これによってスプレーノズル34における洗浄剤Lの噴射状況や、吸引ボックス36における除去された汚れ成分の排除が目視確認できるものである。
【0032】
吸引ボックス36は、洗浄スプレーボックス31の下面に沿って構成されるものであって、案内板37によってバキュームによる吸引作用を合理的にできるようにし、その案内板37の奥行端部側に吸引管38を接続させ、これをフレキシブルチューブ38aを介してバキュームタンクVに接続しているものである。なお吸引ボックス36には、吸込防止片39を設けておく。この吸込防止片39は、スクリーン本体s3が吸引ボックス36内に強く引き込まれないようにするものである。
【0033】
次に、引き出し方向の下流側に設けられる送りローラ装置4について説明する。このものは、一例として上下一対の下押さえローラ41と上押さえローラ42とによって構成されるものであり、詳細な図示を省略するが、モータによる駆動がされ、スクリーン本体s3の引き出し、巻き戻しの作業を行うものである。このため当然ながら、用いられるモータは、正逆回転可能な仕様のものを適用する。また、下押さえローラ41と上押さえローラ42共に駆動状態とすることも可能である。もちろん一方のみを回転駆動し、他方をピンチローラとして、単に自由回転をするようにしても差し支えない。またそれらのローラの周面には、スクリーン本体s3を挟み込んで、確実に移送できるような滑り止め部材等が設けられることが好ましい。
【0034】
次に、送りローラ装置4の引き出し方向の下流側に設置される加熱乾燥装置5について説明する。このものは、一例として上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52とより構成されるものであり、前記送りローラ装置4から繰り出されてきたスクリーン本体s3は上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52とによりジグザグ状に案内され加熱を受けながら摺擦するように移動し、洗浄ユニット3において洗浄剤Lを受けてやや湿潤状態にある洗浄剤Lを乾燥するものである。この際スクリーン本体s3の移送が一定のテンションがかかっている場合、上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52とのそれぞれの部位の摺擦により、スクリーン本体s3は乾燥以外にもいわゆる表面のしわ取り作用も受ける。もちろん実際には、ロールスクリーンユニットSにおけるスクリーン本体s3は、いわばコシのある素材が用いられていることから、実質的に皺の発生はそれほどなく、そのような作用を期待せず、乾燥のみの作用を与えるものでもよい。
【0035】
これら上流部アイロンローラ51、下流部アイロンローラ52は、ヒータユニットHからの熱風を受ける。一例として図1、図10−3(g)に示すように、下流部アイロンローラ52の一端から熱風が内部に供給され、他端から上流部アイロンローラ51の一端に導かれ、上流部アイロンローラ51の内部に供給されて、再び上流部アイロンローラ51の他端側から排出されて、このものが、ヒータユニットHの吸い込み側に戻されて熱風が循環供給されるように構成されている。なお、このような熱風の供給にあたって、上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52とも、その周面に小孔状のバランス孔53を開孔させ熱風が一部リークするような構成とする。これにより、内部の乾燥風の流れが円滑となり、温度が幅方向において均一化される。このようなバランス孔53がない場合には、ロール内の熱風の移動が円滑に行われず、従って上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52とがそれぞれ幅方向で、温度状態を均一にすることが難しくなる。なお、上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52との間は、熱風の供給方向上流側にある下流部アイロンローラ52が例えば100〜120℃である場合には、下流側の上流部アイロンローラ51は、60〜80℃程度の温度となっているのである。
なお上流部アイロンローラ51、下流部アイロンローラ52は、固定状態のままでもよいが、表面の温度分布を平準化するため、並びにスクリーン本体s3の移送を円滑にするために回転駆動したり、自由回転できるように構成することが好ましい。
【0036】
次に、その下方の乾燥風供給装置6について説明する。このものは、パネルユニット61が前記乾燥パネルガイド枠15に吊持されるとともに、下部は下枠12に接する状態となっており、機枠1の枠内を左右に横行できるような形状を採る。すなわちパネルユニット61の有効幅は、機枠1の幅より短い寸法となっている。そして、パネルユニット61の上部ローラ62が、乾燥パネルガイド枠15に掛止するとともに、下部ローラ63が下枠12上を転動する。そして、パネルユニット61には、多数のファンユニット64が設けられている。因みに乾燥風供給装置6は、比較的出力の大きな少ない基数のファンからダクトを分岐させて乾燥風を供給するものに比べ、個々に比較的小出力のファンユニット64で乾燥風を供給するほうがより効果的な乾燥ができることが確認されている。
【0037】
更に、乾燥風供給装置6の前面下方に沿って巻取ロール7が設けられている。
このものは、適宜の駆動モータ(図示省略)により正逆転駆動されるものであり、その巻取周面71は、中央部に周溝状の凹部72を有する。この凹部72には、後述するスクリーン本体s3の巻取補助具に係止される巻取ベルト73が収められている。この巻取ベルト73の有効長は、前記各機能部材を縣回するように通過させた上で、その先端が上部ハンガー21近くに達する程度にする。また巻取ベルト73は、その先端部にループ74を具える。
【0038】
更に本発明のロールスクリーンの洗浄装置Aは、前述の諸機構に加え、補機類とも位置づけられる諸機構を有する。
まず符号8は、カーテン装置であって、無駄のない洗浄作業に寄与する。即ち、前述のロールスクリーンの洗浄装置Aは、その前面開口幅は、実際に用いられているロールスクリーンユニットSの最大幅のものであっても受け入れられるよう十分な幅寸法、例えば2700mmとしている。
しかしながら実際に作業するにあたって取り扱い頻度の大きいロールスクリーンユニットSは、それより幅狭の例えば1800mm幅のものである。このような幅狭のロールスクリーンユニットSを受け入れたとき、特に洗浄ユニット3は、洗浄作業を直接担わない空きスペースが生じ、従ってその部位を覆うようにカーテン装置8を設けるものである。このカーテン装置8は、カーテンレール81に透明樹脂シートを適用したカーテン本体82を吊持させるものである。
【0039】
次にスクリーン本体s3の引き出した端部を巻き取っておくようにするための巻取補助具9について説明する。このものは、スクリーン本体s3の引き出し側端部の芯杆s6に鞘状に外嵌されるパイプ状部材であり、スクリーン本体s3への通し嵌め込みのためのスリット91を有するとともに、前記巻取ベルト73への止めるためのピン状の係止片92を有する。更に上記各諸装置への種々の作動媒体を供給する手段を具えるものであって、具体的には、洗浄剤タンクT、バキュームタンクV、ヒータユニットH、軟水化装置W、発電機G等である。
【0040】
本発明のロールスクリーンの洗浄装置Aの基本構造は、以上述べたものを一例とするものであり、更にこの装置を作業室内に設けるほか、図1、8に示すようにパネルバンタイプのロールスクリーンの洗浄用車両Cの後部荷室に設けて移動自在とすることが可能である。
【0041】
以下これについて概略を説明すると、ロールスクリーンの洗浄用車両Cにおける荷台平面図(図7)に示すように、例えばその側壁面に沿ってロールスクリーンの洗浄装置Aの機枠1並びにそれらに支持される諸部材を搭載する。一方、対向する他のパネル壁面に沿うように洗浄剤タンクT、バキュームタンクV、ヒータユニットH、軟水化装置W、発電機G等を搭載するものである。
【0042】
ロールスクリーンの洗浄装置A並びにロールスクリーンの洗浄用車両Cは、以上述べた具体的な構成部材を備えるものであり、以下その洗浄作業について説明する。
<i:準備作業>
(a)スクリーンユニットのセット
まず、機枠1の上方に設けられている掛止ハンガー2を利用して、そのロールスクリーンユニットSを取り付ける。取り付けにあっては、ロールスクリーンユニットSが、幅狭のもの、例えば最も一般的なものとしては呼び寸法1800mmサイズであることから、これを支持しうるような位置にフック20を設置し、そのスクリーンフレームs1を掛止するようにしてスクリーンをセットする。
具体的には、洗浄作業を開始するにあたっては、掛止ハンガー2のうち、上部奥ハンガー21Aを利用する。このときロールスクリーンユニットSは、洗浄ユニット3のほぼ直上部に位置している(図10−1(a))。
(b)幅方向、空きスペース対応
ロールスクリーンユニットSの全幅が、ロールスクリーンの洗浄装置Aの有効作業幅より小さい場合、幅方向に空きスペースが生じる。このため、この範囲を覆うようにカーテン本体82を閉める作業を行う(図10−1(b))。
また洗浄ユニット3においては、洗浄スプレーノズル34のうち両側寄りのものは、使用されないからコック35bを閉じ、洗浄剤Lが噴射されないような対応を採る。
(c)洗浄液調製
洗浄剤Lは、酒石酸等のアルカリ洗浄剤を例えば2%水溶液としたものであり、これを適宜洗浄剤タンクTに入れておく。
(d)加熱乾燥装置の作業準備
加熱乾燥装置5を構成する上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52とに対しては、ヒータユニットHから熱風を送るものであり、下流部アイロンローラ52から上流部アイロンローラ51を経て、この熱風はヒータユニットHの吸込口に戻される。作業開始時は、一定時間待ち、上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52とを定常作動温度とする。なお乾燥風供給装置6、巻取ロール7、送りローラ装置4は、これらものが必要になったときに、適宜作動させる。
【0043】
<ii:スクリーン本体の引き出し>
スクリーン本体s3の端部の芯杆s6等を手がかりに引き出して、洗浄ユニット3の前端面に繰り出すものである(図10−2(c))。このスクリーン本体s3の引き出しは、スクリーン本体s3が自動戻りのものの場合は、適宜手作業により巻き取り付勢に抗して引き出してくればよい。またモータあるいは手動によりスクリーン巻取軸s2を回転させる場合には、その多くはその操作用のプーリーに一定のトルクを掛けることにより、巻取プーリーとスクリーン巻取軸s2との間のクラッチが解除される機構となっていることから、そのクラッチを解除して、要はスクリーン本体s3の自由操出が可能となる状態とするのである。因みに巻取プーリーに一定のトルクを掛ける手段としては、操作紐s4に錘りs5を吊り下げるような処置が可能である。もちろん錘に代えて適宜のコイルスプリングを引っ掛けるような手法でもよい。
【0044】
そして、このスクリーン本体s3の自由端に前記巻取ベルト73を掛止させる。まず、このための作業にあたっては、引き出したスクリーン本体s3における芯杆s6にパイプ状の巻取補助具9を外嵌め状に嵌め込むものであって、この際スリット91にスクリーン本体s3を差し合わせるようにする。一方巻取ロール7における巻取ベルト73を充分引き出し、それぞれスクリーン本体s3が作業時に通過する経路を逆に通過させながら、巻取ベルト73の先端を上方に至らせる。そして、既にスクリーン本体s3にセットされている巻取補助具9におけるピン状の係止片に巻取ベルト73の先端を掛け回し、ループ74を利用してヘアピン状の接続ピン93を嵌め、巻取ベルト73の抜けを阻止する(図10−2(d))。この状態で巻取ロール7を駆動すれば、先ずこのものに巻取ベルト73が巻き取られてスクリーン本体s3の引き出しを行ってゆく。
【0045】
<iii :洗浄>
そしてスクリーン本体s3の先端が、洗浄ユニット3まで繰り出されてくると、その端部から順次洗浄が行われる(図10−3(e))。
実際のスクリーン本体s3の洗浄を要する面は、多くは室内側の面であることから、その面を洗浄ユニット3側に向けて洗浄を行う。これにより実用上要求される洗浄が可能となっているのである。
繰り出されたスクリーン本体s3は、洗浄ユニット3の開孔側に接触しながら上方から下方に通るような形態を採る。そして、その前段において、洗浄スプレーボックス31から洗浄剤Lがスクリーン本体s3に対してスプレーされる。因みに、このスプレー形態は、いわゆるエアレスタイプのものであり、洗浄剤タンクTからスプレーノズル34に至る間に設けられている加圧ポンプPの作動を受けてスプレーが成される。
このスプレーノズル34は、図4の平面図に示すようにスプレー範囲がほぼ90度に広がるように構成されており、必要となる範囲にまんべんなく洗浄剤Lを供給するのである。なおスプレーノズル34からの洗浄剤Lの噴射圧力により洗浄剤Lは、スクリーン本体s3の裏面にまで充分到達するような圧力となっている。
【0046】
そして、スクリーン本体s3は、このスプレーを受けた直後に吸引ボックス36を通過する。このとき吸引ボックス36の開口部から洗浄剤Lがスクリーン本体s3の表面に付着していた汚れ等と共に吸引管38内に吸い込まれて、バキュームタンクV内に回収される。なお、吸引ボックス36の開口端側には、吸込防止片39が設けられており、これにより、かなり強い吸引が成されたとしてもスクリーン本体s3が吸引ボックス36に吸い込まれることが防止されている。
また空きスペースにある吸引ボックス36は、ここを覆う前記カーテン本体82を吸い付け、開口を塞ぐようにして、作用すべき吸引力が低下することを防いでいる。
【0047】
<iv:送りローラ装置による駆動>
洗浄ユニット3に対し、そのスクリーン本体s3の引き出し方向下流側に、送りローラ装置4が設けられ、これにより送り込みの積極的な駆動が成される(図10−3(f))。もちろん既に述べたように最終端部にある巻取ロール7のみでスクリーン本体s3の巻き取りが可能である場合には、このような装置は不要である。もちろん手動の送り操作であっても差し支えない。
【0048】
<v:加熱乾燥>
次いで送りローラ装置4のスクリーン本体s3の引き出し方向下流側に加熱乾燥装置5が設けられており、ここで前記洗浄ユニット3で供給された洗浄剤Lにより湿潤状態が残っているスクリーン本体s3をさらに乾燥させるものである(図10−3(g))。
しかしながら、加熱乾燥装置5に至るまでのスクリーン本体s3の水分の除去状態を見ると、実際上は、吸引ボックス36によりかなりの洗浄剤Lの吸引がなされており、一般的な経験で言えば、洗濯機の遠心脱水が完了した時点における水分の残存状態に近い。
この残存した洗浄剤Lによる水分は、スクリーン本体s3が比較的低温の上流部アイロンローラ51と高温設定の下流部アイロンローラ52とに巻き付くように移動する際、その熱により積極的に除去される。通常経験するアイロン掛けにおける蒸気の発生のような現象を伴いながら水分が除去されていく。もちろんこの際に滅殺菌作用も期待できる。
なおこの時、上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52との双方又はいずれか一方を駆動することが好ましい。その理由は、これらが固定状態にあると、その部位にのみ常に湿潤状態のスクリーン本体s3が接することとなり、この部位を冷却させ、乾燥効率を悪くしてしまうからである。
【0049】
<vi:乾燥風による乾燥>
更に加熱乾燥装置5のスクリーン本体s3の引き出し方向下流側において、乾燥風供給装置6の乾燥風を得て、スクリーン本体s3の乾燥が入念に行われる(図10−4(h))。実際には、このような乾燥風供給装置6を作動させるまでもなく乾燥が成される場合もある。なおこの乾燥風供給装置6の幅方向の寸法は、最も作業頻度が高いロールスクリーンユニットSの1800mmサイズに対応した寸法としておき、それより幅広のロールスクリーンユニットSを処理するときには、これを引き戸状にずらせて全幅範囲の乾燥を行う。この乾燥態様は、前記パネルユニット61に設けられている個々のファンユニット64からの乾燥風を受けて更に乾燥が促進されるのである。
【0050】
<vii :巻き取り>
このようにして順次処理を受けてきたロールスクリーンユニットSにおけるスクリーン本体s3は、その引き出し側端部が巻取ロール7に接近した時点で、これに順次巻き取られる(図10−4(h))。
このような巻き取り処理がなされているときは、最終段階におけるスクリーン本体の仕舞い状態がよい。
【0051】
<viii:残り部分の処理>
なおこのような作業を継続した場合であっても、ロールスクリーンユニットSが最も上方に掛止されている状況においては、巻き取り軸側のスクリーン本体s3の部分については、必ずしも乾燥風供給装置6に至らない処理途中の部位が出ることが予想される。この部分を考慮して、最終処理では一端処理途中のスクリーン本体s3を下部ハンガー22に掛止させて、再び引き出し、洗浄ユニット3を経ずに加熱乾燥装置5における上流部アイロンローラ51と下流部アイロンローラ52とを通過させ、更に乾燥風供給装置6にまで至らせるものである(図10−4(i))。
もちろんこの際スクリーン本体s3が殆んど引き出されている状態のロールスクリーンユニットSは、そのスクリーンフレームs1側を下部ハンガー22に掛止させず、自由状態に垂れ下げた状態としてもよい。
なお、このような手法を採っても、ロールスクリーンユニットSにおけるスクリーン巻取軸s2から一定のわずかな範囲については、そのスクリーン本体s3に処理残り部分が生じることが予想され、現実に洗浄する必要がある場合には、手作業で洗浄を行う。また、既に本装置によるサービスを予定している場合には、スクリーン巻取軸s2に最も近いの数十センチの部分を室内に露見しない、即ち汚れないマージン部分として、スクリーン本体s3を延長して設けておく対策を採り得る。因みに手作業で行う場合の作業具としては、図9に示すような、前記洗浄ユニット3の機能を具え、これを可搬したような手作業洗浄具300を用いる。即ち、この手作業洗浄具300は、ケーシング301に対し、その上方に洗浄スプレー開口302を設け、その下段に吸引開口303を設け、全体として手で握って操作できるサイズとしたものである。なお図9中符号304はスプレーノズル、符号305は洗浄剤配管、符号308aはフレキシブルチューブである。
【0052】
<ix:巻き戻し>
巻き戻しにあたっては、洗浄ユニット3の作用は不要であるから例えば上部前ハンガー21Bを利用して、ここにスクリーンフレームs1を掛け止めて、スクリーン本体s3を巻き戻すことが好ましい。この操作は、手動操作が必要であればスクリーン巻取軸s2を操作紐s4で逆回転させ、あるいは単にクラッチ接続すれば自動巻取となる場合には、その作用に委ねられる。手動巻取の場合の実際の作業は、巻取側の操作紐s4に前述の錘s5を掛け止めることにより、手動引張りの状態を再現させるようにして行われる。更に、途中で下端の巻取ロール7から引き戻されて、巻取ベルト73が露見した後もその状態を保ち、ほぼスクリーン本体s3が巻き取られ、始発状態の位置になったとき、このものと巻取補助具9との間の接続ピン93を外し、両者を分離するとともに巻取補助具9を芯杆s6から抜き外す。なお、この巻き戻し途中で、更に加熱乾燥装置5による乾燥作用を受けることももとより差し支えない。
【0053】
<x:幅広態様の処理>
以上述べた処理は、洗浄ユニット3、乾燥風供給装置6の予め設計されている幅寸法内での処理が可能な場合であり、例えば呼び寸法2700mm(いわゆる一間半と呼ばれるもの)の場合には、乾燥風供給装置6を一方の側に寄せて処理できる範囲を洗浄処理し、しかる後、一端ロールスクリーンユニットSにおけるスクリーン本体s3を巻き取り、次いで乾燥風供給装置6を反対側に横行移動させ、処理を行うことができなかった未処理範囲のスクリーン本体s3を処理する。
【0054】
<xi:移動>
なお、ロールスクリーンユニットSの洗浄作業をロールスクリーンの洗浄用車両Cによって行う場合には、最寄の利用者の現場に赴いてその作業を行う。加えてロールスクリーンの洗浄装置Aを更に車両から取り出して室内にもって行ける構造の場合、現場でロールスクリーンユニットSを取り外すことなく洗浄することも可能となる。
【0055】
〔他の実施の形態〕
本発明は以上述べた実施の形態を一つの基本的な技術思想の具現形態とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
例えば、更に必要に応じて、スクリーン本体s3の汚れの程度に応じて、洗浄ユニット3に加えてブラッシングによる洗浄工程を追加することも可能である。また、加熱乾燥装置5における態様にしても、円管状のアイロンローラを用いずに、一定の範囲を摺擦させて乾燥作業を行うことも可能である。また乾燥風供給装置6においても、特に乾燥風としては、加熱を伴わないが、適宜加熱した温風を供給することも差し支えない。更には装置内に光殺菌装置を設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明のロールスクリーンの洗浄装置を車輌に設置し、ロールスクリーンの洗浄用車輌を構成した状態を示す透視斜視図並びに一部拡大図である。
【図2】本発明のロールスクリーンの洗浄装置を示す平面図である。
【図3】本発明のロールスクリーンの洗浄装置を示す縦断面図である。
【図4】本発明の洗浄ユニットとスクリーン本体との関係を示す説明図である。
【図5】本発明の洗浄ユニットを示す説明図である。
【図6】本発明の洗浄ユニットの構造を示す縦断面図である。
【図7】本発明のロールスクリーンの洗浄用車両を示す平面図である。
【図8】本発明のロールスクリーンの洗浄装置に用いる巻取補助具を示す斜視図である。
【図9】本発明のロールスクリーンの洗浄装置を使用する場合に用いることのある手作業洗浄具を示す斜視図である。
【図10−1】本発明のロールスクリーンの洗浄装置による作業手順を示す説明図である。
【図10−2】本発明のロールスクリーンの洗浄装置による作業手順を示す説明図である。
【図10−3】本発明のロールスクリーンの洗浄装置による作業手順を示す説明図である。
【図10−4】本発明のロールスクリーンの洗浄装置による作業手順を示す説明図である。
【符号の説明】
【0057】
A ロールスクリーンの洗浄装置
C 洗浄用車両
S ロールスクリーンユニット
s1 スクリーンフレーム
s2 スクリーン巻取軸
s3 スクリーン本体
s4 操作紐
s5 錘
s6 芯杆
L 洗浄剤
H ヒータユニット
P 加圧ポンプ
T 洗浄剤タンク
W 軟水化装置
V バキュームタンク
G 発電機
1 機枠
11 側枠
12 下枠
13 上枠
14 洗浄ユニット支持枠
15 乾燥パネルガイド枠
2 掛止ハンガー
20 フック
21 上部ハンガー
21A 上部奥ハンガー
21B 上部前ハンガー
22 下部ハンガー
23 チャンネルスリット
24 クランプネジ
3 洗浄ユニット
31 洗浄スプレーボックス
32 仕切板
33 スプレーボックス単体
34 スプレーノズル
35 洗浄剤配管
35a 分岐管
35b コック
36 吸引ボックス
37 案内板
38 吸引管
38a フレキシブルチューブ
39 吸込防止片
300 手作業洗浄具
301 ケーシング
302 洗浄スプレー開口
303 吸引開口
304 スプレーノズル
305 洗浄剤配管
308a フレキシブルチューブ
4 送りローラ装置
41 下押さえローラ
42 上押さえローラ
5 加熱乾燥装置
51 上流部アイロンローラ
52 下流部アイロンローラ
53 バランス孔
6 乾燥風供給装置
61 パネルユニット
62 上部ローラ
63 下部ローラ
64 ファンユニット
7 巻取ロール
71 巻取周面
72 凹部
73 巻取ベルト
74 ループ
8 カーテン装置
81 カーテンレール
82 カーテン本体
9 巻取補助具
91 スリット
92 係止片
93 接続ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
適宜の機枠に対し、ロールスクリーンユニットにおけるスクリーン本体を洗浄する洗浄ユニットが具えられ、この洗浄ユニットは、スクリーン本体の送り方向上流側に洗浄剤を噴出する洗浄スプレーボックスを配置し、更にその近傍に吸引ボックスを具えたことを特徴とするロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項2】
前記洗浄スプレーボックスと、吸引ボックスとは、上下に積層されていることを特徴とする請求項1記載のロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項3】
前記洗浄ユニットよりもスクリーン本体の引き出し方向下流側に、加熱乾燥装置を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項4】
前記スクリーン本体の引き出し経路の途中に駆動ローラを設けていることを特徴とする請求項1、2または3記載のロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項5】
前記加熱乾燥装置のスクリーン本体の引き出し方向下流側には、乾燥風供給装置が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項6】
前記スクリーン本体の引き出し方向の最下流部には、ロールスクリーンの引き出し側端部を巻取る巻取ロールが設けられている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項7】
前記機枠には、一または複数のロールスクリーンユニットの掛止ハンガーが設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項8】
前記乾燥風供給装置は、パネルユニットに複数のファンユニットを設けていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載のロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項9】
前記洗浄ユニットと前記乾燥風供給装置とのいずれか一方または双方は、機枠に対して機枠幅より短い幅寸法を具え、且つ機枠に対し横行自在に支持されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載のロールスクリーンの洗浄装置。
【請求項10】
前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載のロールスクリーンの洗浄装置が車両に搭載されていることを特徴とするロールスクリーンの洗浄用車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図10−4】
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【公開番号】特開2010−42366(P2010−42366A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−208873(P2008−208873)
【出願日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(592031145)株式会社ミナワ (1)
【Fターム(参考)】