説明

内燃機関の排気浄化装置及び、排気浄化方法

【課題】内燃機関の排気浄化装置に関するに関し、排気中に含まれるNOxの浄化率を効果的に向上する。
【解決手段】内燃機関10の排気通路14に設けられ、内燃機関10から排出される排気中のNOxを吸着するとともに、吸着したNOxを酸化してNO2を生成し、生成されたNO2を供給されるHCにより還元浄化する排気浄化触媒30と、排気浄化触媒30に還元剤としてのHCを供給するHC供給手段34と、排気中に含まれるCOの量がNOxの量よりも多くなるように内燃機関10の燃焼を制御する制御手段40とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置及び、排気浄化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排気中に含まれるNOx(窒素化合物)を浄化する排気浄化触媒として、NOxをHCにより選択的に還元するHC選択還元型NOx触媒(HC−Selective Catalytic Reduction)が知られている。
【0003】
このHC選択還元型NOx触媒は、尿素SCRのように余分なタンクを搭載することなく燃料の一部を還元剤として利用するので、装置を小型化できることや、貴金属の量を低減できる等の利点がある。
【0004】
例えば、特許文献1には、この種のHC選択還元型NOx触媒を備え、HC選択還元型NOx触媒よりも上流側から順に酸化触媒と、パティキュレートフィルタと、アンモニア選択還元型NOx触媒とを設けた排気浄化装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−342737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、HC選択還元型NOx触媒の触媒活性温度は一般的に200℃〜300℃である。そのため、冷間始動時など触媒温度が触媒活性温度に達しない低温域では、HC選択還元型NOx触媒が有効に作用せず、排気中に含まれるNOxの浄化率が低下してしまう可能性がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的は、冷間始動時等の低温域においても、排気中に含まれるNOxの浄化率を効果的に向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関から排出される排気中のNOxを吸着するとともに、前記吸着したNOxを酸化してNO2を生成し、前記生成されたNO2を供給されるHCにより還元浄化する排気浄化触媒と、前記排気浄化触媒に還元剤としてのHCを供給するHC供給手段と、前記排気中のCOにより前記排気浄化触媒の表面を清浄化してNOxの吸着を促進すべく、前記排気中に含まれるCOの量がNOxの量よりも多くなるように前記内燃機関の燃焼を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記制御手段は、前記排気中に含まれるCOの量がNOxの量に対して5倍以上となるように制御してもよい。
【0010】
また、前記排気浄化触媒は、前記排気中のNOxを吸着するとともに、前記吸着したNOxを酸化してNO2を生成する酸化触媒と、前記酸化触媒よりも下流側の排気通路に設けられ、前記酸化触媒で生成されたNO2を供給されるHCにより還元浄化するHC選択還元型NOx触媒とを含むものであってもよい。
【0011】
また、前記排気浄化触媒もしくは前記酸化触媒は、金属酸化物担体として少なくともAl又はCeの酸化物を含むとともに、前記金属酸化物担体に担持される触媒貴金属として少なくともPt又はPdを含むものであってもよい。
【0012】
また、上記目的を達成するため、本発明の内燃機関の排気浄化方法は、内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒に前記内燃機関から排出される排気中のNOxを吸着するとともに、前記吸着したNOxを酸化してNO2を生成し、前記生成されたNO2をHC供給手段から供給されるHCにより還元浄化する排気浄化方法において、前記排気中のCOにより前記排気浄化触媒の表面を清浄化してNOxの吸着を促進すべく、前記排気中に含まれるCOの量がNOxの量よりも多くなるように前記内燃機関の燃焼を制御することを特徴とする。
【0013】
また、前記内燃機関の燃焼を、前記排気中に含まれるCOの量がNOxの量に対して5倍以上となるように制御してもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の内燃機関の排気浄化装置及び、排気浄化方法によれば、冷間始動時等の低温域においても、排気中に含まれるNOxの浄化率を効果的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を示す模式的な全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の酸化触媒によるNOxの吸着、NO2の生成及び、脱離のモデルを示す模式的な図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置による排気中のNOx量に対するCO量の比と、NO2生成率との関係を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置による触媒入口温度と、NO2生成率との関係を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置による触媒入口温度と、NOx浄化率との関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置によるNOx浄化率を従来品と比較した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図1〜6に基づいて、本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置1について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0017】
図1に示すように、ディーゼルエンジン(内燃機関)10には、吸気マニホールド11と排気マニホールド12とが設けられている。また、吸気マニホールド11には、ディーゼルエンジン10内の吸気弁(不図示)の開弁により新気を導入する吸気通路13が接続され、排気マニホールド12には、排気弁(不図示)の開弁により排気を排出する排気通路14が接続されている。
【0018】
吸気通路13には、上流側から順にエアフィルタ15と、ターボ過給機16のコンプレッサ16aと、インタクーラ17が配設されている。また、排気通路14には、上流側から順にターボ過給機16のタービン16bと、排気温度センサ18と、詳細を後述する排気浄化触媒30と、NOxセンサ19とが配設されている。
【0019】
さらに、コンプレッサ16aよりも上流側の吸気通路13と、タービン16bよりも下流側の排気通路14とは、排気の一部を還流するEGR通路20で接続され、このEGR通路20には、EGRクーラ21及びEGR弁22が設けられている。
【0020】
排気浄化触媒30は、図1に示すように、上流側から順に酸化触媒(以下、DOC触媒という)31と、パティキュレートフィルタ(以下、DPFという)32と、HC選択還元型NOx触媒(以下、HC−SCR触媒という)33とを備え構成されている。また、DOC触媒31とDPF32との間には、排気管噴射を行う排気管噴射装置(HC供給手段)34が設けられている。なお、本実施形態において、DOC触媒31、DPF32及び、HC−SCR触媒33は、本発明の排気浄化触媒を構成する。
【0021】
DOC触媒31は、ハニカム構造を有する金属酸化物担体に触媒貴金属を担持して形成されている。本実施形態において、金属酸化物担体は、Al(アルミナ)の酸化物(以下、Al23)又は酸素吸蔵能力を有するCe(セリウム)の酸化物(以下、CeO2)を含んで構成されている。また、触媒貴金属は、Pt(白金)又はPd(パラジウム)を含んで構成されている。
【0022】
このDOC触媒31は、後述するECU40によるディーゼルエンジン10の燃焼制御により排気中に含まれるCO量が増加されると、このCOを利用して触媒表面へのNOxの吸着及びNO2の生成を促進させる。具体的には、図2(a)に示すように、排気中のCOが触媒貴金属(Pt又はPd)の表面を清浄化することで、触媒貴金属表面へのNOxの吸着を促進させる。さらに、触媒貴金属表面のO2(酸素)と、金属酸化物担体(Al23,CeO2,ZrO2等)及びこの金属酸化物担体表面から放出されるO2とにより、NOx+(2−X)/2×O2→NO2(X≦2)の反応を促進させる。その後、生成したNO2を、触媒貴金属表面及び金属酸化物担体表面に吸着するとともに、触媒温度が上昇(200℃〜250℃)すると排気中に脱離するように構成されている。
【0023】
DPF32は、公知の構造であって、セラミック製のハニカム構造体からなる多数のセル内を排気流路として備え、上流側と下流側とを交互に目封じして形成されている。このDPF32は、排気中に含まれるPM(粒子状物質)を捕集するとともに、堆積したPMを定期的に燃焼除去する強制再生が行われるように構成されている。
【0024】
HC−SCR触媒33は、排気管噴射装置34から供給されるHCを還元剤として排気中のNOxを選択還元するもので、具体的には、NOx+HC→N2+CO2+H2Oなる反応式でディーゼルエンジン10から排出される排気中のNOxを浄化する。このHC−SCR触媒33による還元反応は、排気中のNO2量が他のNOx量よりも多い場合に効率的に促進される。さらに、HC−SCR触媒33は、DPF32の強制再生の際に発生するCOを酸化してCO2にする機能も有する。
【0025】
排気管噴射装置34は、HC−SCR触媒33に図示しない燃料タンクから還元剤であるHCを供給する。また、排気管噴射装置34は後述するECU40と電気配線を介して接続されている。
【0026】
排気温度センサ18は、排気浄化触媒30に流入する排気の温度(触媒入口温度)を検出するもので、電気配線を介して後述するECU40に接続されている。
【0027】
NOxセンサ19は、排気浄化触媒30を通過した排気中のNOx濃度を検出するもので、電気配線を介して後述するECU40に接続されている。
【0028】
ECU(電子制御ユニット)40は、車両やディーゼルエンジン10の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。この各種制御を行うために、ECU40には、エンジン回転センサ(不図示)、アクセル開度センサ(不図示)、排気温度センサ18、NOxセンサ19等の各種センサの出力信号がA/D変換された後に入力される。
【0029】
また、ECU40は、燃焼制御部41と、排気管噴射制御部42とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU40に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
【0030】
燃焼制御部41は、ディーゼルエンジン10の始動時など、排気温度が低く触媒温度が上昇しない低温域において、排気中に含まれるCO量がNOx量よりも多くなるようにディーゼルエンジン10の燃焼を制御する。具体的には、この燃焼制御部41には、予め実験等で作成した燃料噴射量及び、排気中に含まれるNOx量に対するCO量の比(CO/NOx)をパラメータとする排気CO量設定マップが記憶されている。そして、燃焼制御部41は、この排気CO量設定マップと燃料噴射量に対応するアクセル開度センサの検出値とに基づいて、排気温度センサ18の検出値が所定の下限値(例えば、200℃)よりも低いときは、排気中に含まれるCO量がNOx量よりも多くなるようにディーゼルエンジン10の燃焼を制御するように構成されている。
【0031】
ここで、排気中に含まれるNOx量に対するCO量の比(CO/NOx)と、DOC触媒31によるNO2生成率との関係を図3に示す。図3に示すように、DOC触媒31によるNO2の生成率は、NOx量に対するCO量の比(CO/NOx)が5〜20倍の時に高くなることが分かる。したがって、本実施形態において、燃焼制御部41による燃焼制御は、NOx量に対するCO量が5倍以上(又は、5〜20倍の範囲)となるように設定されている。
【0032】
排気管噴射制御部42は、排気管噴射装置34による排気管噴射、すなわち還元剤であるHCのHC−SCR触媒33への供給を制御する。具体的には、この排気管噴射制御部42は、排気温度センサ18の検出値が所定の下限値(例えば200℃)を超えると、排気管噴射装置34に燃料を噴射させる作動信号を出力する。すなわち、HC−SCR触媒33に還元剤としてのHCが供給され、排気中に含まれるNOxの選択還元が促進される。また、排気管噴射制御部42は、排気温度センサ18の検出値が所定の下限閾値(例えば、200℃)以下の場合であっても、NOxセンサ19の検出値が所定の上限閾値を超えた時は、排気管噴射装置34に燃料を噴射させる作動信号を出力するように構成されている。
【0033】
以上のような構成により、本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置1によれば以下のような作用効果を奏する。
【0034】
ディーゼルエンジン10の始動時など、排気温度センサ18の検出値が所定の下限閾値(200℃)よりも低い時、すなわち触媒温度が活性温度まで上昇しない低温域において、ディーゼルエンジン10の燃焼は、排気中に含まれるCO量がNOx量よりも多くなるように制御される。そして、排気中に含まれるCOがDOC触媒31により酸化されることで、貴金属触媒であるPt(又はPd)の貴金属活性点の酸素が消費される。一方、NOを酸化する過程では酸素不足状態となり、貴金属近傍の担体酸化物格子酸素が金属に引きつけられてNO2等の酸化生成物を安定保持するサイトが形成される。さらに、貴金属上でNOの酸化により生成されたNO2等の化合物は速やかに安定保持サイトに移動保持されるとともに、排気(触媒)温度が200℃〜300℃程度になると脱離される。その後、DOC触媒31から脱離したNO2等の化合物は、HC−SCR触媒33で排気管噴射装置34から供給されるHCにより選択還元される。
【0035】
したがって、DOC触媒31の触媒温度が活性温度に達しない低温域から、NOxの吸着、NOの酸化及び、NO2等の化合物の生成が連続的に行われ、その後、DOC触媒31から脱離したNO2をHC−SCR触媒33で効率よく選択還元することが可能となり、排気中に含まれるNOxの浄化率を効果的に向上することができる。
【0036】
また、本実施形態において、低温域におけるディーゼルエンジン10の燃焼制御は、DOC触媒31によるNO2の生成効率を高くするために、排気中に含まれるNOx量に対するCO量が5倍以上(又は、5〜20倍の範囲)となるように設定されている(図3参照)。
【0037】
したがって、排気中のCOを利用してDOC触媒31の表面が清浄化されることで、低温域からDOC触媒31へのNOxの吸着を効果的に促進することができるとともに、NO2の生成を効率よく行うことが可能となる。
【0038】
また、本実施形態において、排気浄化触媒30は、DOC触媒31がHC−SCR触媒33の上流側に配設されている。すなわち、HC−SCR触媒33に流れ込む排気は、NO2以外のNOxが多く存在するディーゼルエンジン10から直接排出された排気ではなく、DOC触媒31の酸化作用によりNO2が多く存在する排気となる。
【0039】
したがって、NO2が多く存在する排気に対して還元剤であるHCを供給することが可能となり、HC−SCR触媒33によるNOxの選択還元を効率的に行うことができ、NOxの排出量を効果的に低減することができる。
【0040】
ここで、図4〜6に、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置1において、NO2生成率及びNOx浄化率に関し、DOC触媒31の金属酸化物担体にAl23及び触媒貴金属にPtを適用した実施品1と、DOC触媒31の金属酸化物担体にCeO2及び触媒貴金属にPtを適用した実施品2と、従来品との比較例を示す。なお、図4は模擬ガス試験の結果であり、57秒/3秒の間隔でリーン雰囲気とリッチ雰囲気との切替えをして、HC−SCR触媒33に還元剤であるHCの供給を行った。また、図5は、ディーゼルエンジン10を用いたベンチ試験の結果であり、57秒/3秒の間隔でリーン雰囲気とリッチ雰囲気との切替えによりHC−SCR触媒33に還元剤であるHCを供給した。
【0041】
図4では、触媒入口(排気)温度が180℃〜300℃の広い範囲において、本実施形態に係る実施品1,2のNO2生成率が従来品に対して向上されていることを確認できる。また、図5,6では、本実施形態に係る実施品1,2が従来品に対して高いNOx浄化率を示していることからも、本発明の効果が分かる。
【0042】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
【0043】
例えば、上述の実施形態において、排気浄化触媒30はDOC触媒31とHC−SCR触媒33とを別体に備えるものとして説明したが、これらDOC触媒31とHC−SCR触媒33とを一体に備えることもできる。この場合も上述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0044】
また、DOC触媒31の金属酸化物担体に担持される触媒貴金属として、PtやPd以外にRh(ロジウム)を適用してもよい。この場合も上述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0045】
また、排気管噴射装置34は、DOC触媒31とDPF32との間に設けられるものとして説明したが、DOC触媒31よりも上流側の排気通路14に設けられてもよい。この場合も上述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 排気浄化装置
10 ディーゼルエンジン(内燃機関)
14 排気通路
30 排気浄化触媒
31 DOC触媒(排気浄化触媒)
33 HC−SCR触媒(排気浄化触媒)
34 排気管噴射装置(HC供給手段)
40 ECU(制御手段)
41 燃焼制御部(制御手段)
42 排気管噴射制御部(HC供給手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関から排出される排気中のNOxを吸着するとともに、前記吸着したNOxを酸化してNO2を生成し、前記生成されたNO2を供給されるHCにより還元浄化する排気浄化触媒と、
前記排気浄化触媒に還元剤としてのHCを供給するHC供給手段と、
前記排気中のCOにより前記排気浄化触媒の表面を清浄化してNOxの吸着を促進すべく、前記排気中に含まれるCOの量がNOxの量よりも多くなるように前記内燃機関の燃焼を制御する制御手段と、を備える
ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記排気中に含まれるCOの量がNOxの量に対して5倍以上となるように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
【請求項3】
前記排気浄化触媒は、
前記排気中のNOxを吸着するとともに、前記吸着したNOxを酸化してNO2を生成する酸化触媒と、
前記酸化触媒よりも下流側の排気通路に設けられ、前記酸化触媒で生成されたNO2を供給されるHCにより還元浄化するHC選択還元型NOx触媒と、を含む
ことを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の排気浄化装置。
【請求項4】
前記排気浄化触媒もしくは前記酸化触媒は、
金属酸化物担体として少なくともAl又はCeの酸化物を含むとともに、前記金属酸化物担体に担持される触媒貴金属として少なくともPt又はPdを含む
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
【請求項5】
内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒に前記内燃機関から排出される排気中のNOxを吸着するとともに、前記吸着したNOxを酸化してNO2を生成し、前記生成されたNO2をHC供給手段から供給されるHCにより還元浄化する排気浄化方法において、
前記排気中のCOにより前記排気浄化触媒の表面を清浄化してNOxの吸着を促進すべく、前記排気中に含まれるCOの量がNOxの量よりも多くなるように前記内燃機関の燃焼を制御する
ことを特徴とする内燃機関の排気浄化方法。
【請求項6】
前記内燃機関の燃焼を、前記排気中に含まれるCOの量がNOxの量に対して5倍以上となるように制御する
ことを特徴とする請求項5記載の内燃機関の排気浄化方法。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図2】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−127298(P2012−127298A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−280884(P2010−280884)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(000000170)いすゞ自動車株式会社 (1,721)
【Fターム(参考)】