説明

出荷管理方法、情報識別表示リーダー付きICタグライター及び検査用ICタグリーダー

【課題】誤配送を防止しかつ荷揃えの作業効率を向上させることが可能な出荷管理方法、製品識別表示リーダー付きICタグライター及び検査用ICタグリーダーを提供する。
【解決手段】本発明の出荷管理方法では、搬送容器20に保持されるかんばん10に出荷先情報をバーコード化(製品識別表示化)して印刷すると共に、ICタグ22を搬送容器20に取り付けておく。そして、ピッキング工程において搬送容器20を製品保管場所から取り出す度にバーコードリーダー付きのICタグリーダー・ライター30を用いてバーコード11の出荷先情報をICタグ22に書き写し、荷揃え工程において、搬送用に荷揃えされた複数の搬送容器20が同じ出荷先のもので統一されているか否かをICタグリーダー・ライター30を用いて検査する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送容器に製品が収容されて保管された製品保管場所で、同じ出荷先の搬送容器を集めてから荷揃えした後、それら搬送容器群が同じ出荷先のもので統一されているか否かを検査する出荷管理方法及び、そのような出荷管理に使用される情報識別表示リーダー付きICタグライター及び検査用ICタグリーダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の出荷管理方法として、製品情報カード(所謂、かんばん)を用いた出荷管理方法が知られている。具体的には、例えば、部品製造工場では、製造する製品の種類、個数、出荷先等の製品情報を印刷したかんばんが予め作成され、そのかんばんに基づいて製品が製造された後、完成した製品が、かんばんを保持した搬送容器に収容されて製品保管場所に保管される(例えば、特許文献1参照)。その製品保管場所では、製品の種類毎に保管エリアが設けられ、各保管エリアには出荷先が異なる複数の搬送容器が混在した状態になっている。そして、例えば第1の出荷先からA製品、B製品、C製品の出荷依頼があった場合には、ピッキング担当者が、A製品の保管エリアでかんばんを参照して第1の出荷先用の搬送容器を取り出して台車に乗せ、これと同様にB製品及びC製品の保管エリアでも搬送容器を取り出して台車に乗せて、その台車を荷揃え場所に移動する。荷揃え場所では、ピッキング担当者とは異なる荷揃え担当者が、搬送容器のかんばんを逐一目視して、出荷先が第1の出荷先で統一されているか否かを検査しながらパレット上に荷揃えする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−163502号公報(段落[0013])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の出荷管理方法では、荷揃え担当者がかんばんに記載された出荷先を目視検査しながら搬送容器をパレット上に積み上げていたので荷揃えの作業効率の低下や検査漏れによる誤配送の問題が生じ得た。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、誤配送を防止しかつ荷揃えの作業効率を向上させることが可能な出荷管理方法、情報識別表示リーダー付きICタグライター及び検査用ICタグリーダーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る出荷管理方法は、出荷先情報が印刷された製品情報カード付きの複数の搬送容器に製品が収容されて保管された製品保管場所で、同じ出荷先の搬送容器を集めるピッキング工程と、ピッキング工程で集めた搬送容器を複数ずつ搬送用に荷揃えする荷揃え工程とを経て製品を出荷する出荷管理方法において、出荷先情報を情報識別表示化して製品情報カードに印刷すると共に、ICタグを各搬送容器に取り付けておき、情報識別表示から読み込んだ出荷先情報をICタグに自動書き込みする情報識別表示リーダー付きICタグライターと、無線通信可能な範囲に配置された複数のICタグから出荷先情報を取得して、それら出荷先情報が一致しているか否かを判別する検査用ICタグリーダーとを用意し、ピッキング工程で、搬送容器を製品保管場所から取り出す度に情報識別表示リーダ付きICタグライターを用いて情報識別表示から読み込んだ出荷先情報をICタグに書き込み、荷揃え工程で、搬送用に荷揃えされた複数の搬送容器が同じ出荷先のもので統一されているか否かを検査用ICタグリーダーを用いて検査するところに特徴を有する。
【0007】
ここで、本発明において「荷揃え」とは、複数の搬送容器を揃えてパレット上に載せるか又は、ベルトで結束するか又は、パレットに載せてベルトで結束する等して一纏めにする作業をいう。
【0008】
請求項2の発明に係る情報識別表示リーダ付きICタグライターは、搬送容器に保持された製品情報カードの情報識別表示から搬送容器内の製品の出荷先情報を読み込み、その出荷先情報を搬送容器に固定されたICタグに自動書き込み可能としたところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明に係る検査用ICタグリーダーは、所定範囲に集められた複数の搬送容器に固定のICタグから搬送容器内の製品の出荷先情報を取得して、それら出荷先情報が一致しているか否かを判別可能としたところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0010】
[請求項1の発明]
本発明の出荷管理方法では、ピッキング工程において、搬送容器を製品保管場所から取り出す度に情報識別表示リーダ付きICタグライターを用いて情報識別表示から読み込んだ出荷先情報をICタグに書き込むので、同じ搬送容器の製品情報カードとICタグとが有する出荷先情報を正確に一致させることができる。そして、荷揃え工程において、搬送用に荷揃えされた複数の搬送容器が同じ出荷先のもので統一されているか否かを検査用ICタグリーダーを用いて検査するので、従来の目視検査に比べて、容易、正確かつ迅速に検査することができる。これにより、検査漏れによる誤配送を防止することができると共に、荷揃え担当者は荷揃え作業に集中することができ、荷揃え作業の作業効率が向上する。
【0011】
[請求項2の発明]
請求項2の情報識別表示リーダー付きICタグライターを使用すれば、同じ搬送容器に係る製品情報カードとICタグとが有する出荷先情報を正確に一致させることができる。
【0012】
[請求項3の発明]
請求項3の出荷管理用検査用ICタグリーダーは、複数の搬送容器に固定のICタグの出荷先情報が一致しているか否かを検査することができるので、従来の目視検査に比べて容易、正確かつ迅速に検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る実施形態の搬送容器の斜視図
【図2】ICタグリーダー・ライターのタッチパネルの正面図
【図3】データ書込処理のフローチャート
【図4】ICタグリーダー・ライターのタッチパネルの正面図
【図5】検査処理のフローチャート
【図6】部品製造工場における出荷管理方法の概念図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態として部品製造工場における製品(部品)の出荷管理方法について図1〜図6を参照しつつ説明する。この部品製造工場では、製品の製造前に図1に示した工程かんばん10(本発明の「製品情報カード」に相当する)を作成し、その工程かんばん10に基づいて製品を製造する。その工程かんばん10には、製造する製品の種類、個数、ロットナンバー、出荷先等の製品情報が印刷されている。また、工程かんばん10には、製品情報が2次元バーコード11(本発明に係る「情報識別表示」に相当する。以下、単に「バーコード11」という)としても印刷されている。
【0015】
この部品製造工場では、製造された製品は搬送容器20に収容されて製品保管場所に保管される。その搬送容器20の一外側面には、カードホルダー21が備えられている。カードホルダー21は、搬送容器20の一外側面との間で工程かんばん10の下縁部と両側縁部とを挟んで着脱可能に保持することができる。また、製品を出荷するときには、カードホルダー21に保持された工程かんばん10が、出荷先用の納入かんばん10Nに差し替えられる。その納入かんばん10Nには、出荷先で必要とされる情報が文字、記号等によって印刷されると共に、工程かんばん10のバーコード11と同じ製品情報を含んだ2次元バーコード11N(本発明に係る「情報識別表示」に相当する。以下、単に「バーコード11N」という)が印刷されている。なお、工程かんばん10及び納入かんばん10Nがカードホルダー21に保持された状態では、それらのバーコード11,11Nが、カードホルダー21に重なることなく前側に露出した状態になる。
【0016】
搬送容器20の一外側面において、カードホルダー21が取り付けられた部分の上側には、ICタグ22が貼り付けられている。ICタグ22は、メモリを有し、データの書き込み・消去が可能になっている。そのICタグ22のメモリへのデータの書き込みは、次述するICタグリーダー・ライター30によって行われる。なお、搬送容器20は、製品と共に出荷され、出荷先から部品製造工場に返送される。そして、返送されたときにICタグ22のメモリに記憶したデータが消去される。
【0017】
ICタグリーダー・ライター30は、本発明に係る「情報識別表示リーダー付きICタグライター」と「検査用ICタグリーダー」との両方に相当する。このICタグリーダー・ライター30は、携帯可能な大きさをなし、図示しないバーコードリーダーと図2に示したタッチパネル31とを有している。そして、ICタグリーダー・ライター30の電源をオンするとタッチパネル31に図2(A)に示したメインメニュー画面32が表示される。そして、メインメニュー画面32に備えたかんばん読取ボタン32Aをタッチすると、図2(B)に示すようにバーコードリード画面33になる。そこで、バーコードリード画面33のかんばん読取ボタン33Aをタッチすると、ICタグリーダー・ライター30が図3のフローチャートに示した処理を行う。
【0018】
即ち、かんばん読取ボタン33Aをタッチすると、例えば、工程かんばん10のバーコード11にバーコードリーダーに対抗配置させるように指示するメッセージがタッチパネル31に表示される。それに従い、工程かんばん10のバーコード11にバーコードリーダーを対抗配置させて図示しない所定のボタンをオンすると、ICタグリーダー・ライター30が工程かんばん10のバーコード11から製品情報を取得する(図3のステップS10)。
【0019】
次いで、納入かんばん10Nのバーコード11Nにバーコードリーダーに対抗配置させるように指示するメッセージがタッチパネル31に表示されるので、それに従い、納入かんばん10Nのバーコード11Nにバーコードリーダーを対抗配置させて図示しない所定のボタンをオンすると、ICタグリーダー・ライター30が納入かんばん10Nのバーコード11Nから製品情報を取得する(図3のステップS11)。
【0020】
そして、ICタグリーダー・ライター30は、工程かんばん10及び納入かんばん10Nの両バーコード11,11Nの製品情報が一致したか否かを判別し、一致しなかった場合には(図3のステップS12のNO)、リトライを促すメッセージをタッチパネル31に表示する。また、両バーコード11,11Nの製品情報が一致していた場合には(図3のステップS12のYES)、ICタグリーダー・ライター30は自動的にICタグ22に出荷先情報(例えば、出荷先がT工場であるという情報)を書き込むための無線信号を出力する(図3のステップS13)。これにより、搬送容器20に取り付けられたICタグ22に、その搬送容器20のカードホルダー21に保持された納入かんばん10Nの出荷先情報と同じ内容の出荷先情報が書き込まれる。
【0021】
また、ICタグ22側で正常に出荷先情報が書き込まれると、ICタグ22からICタグリーダー・ライター30に書込完了信号が返信され、これを受信したICタグリーダー・ライター30が図2(D)に示すようにタッチパネル31に例えば、「タグへの書込み成功しました」というメッセージが表示される(図3のステップS14の「OK」)。これに対し、作業者は、カードホルダー21に保持されている工程かんばん10を納入かんばん10Nに差し替えればよい。また、ICタグ22からICタグリーダー・ライター30に書込完了信号が返信されない場合には(図3のステップS14の「NG」)、ICタグリーダー・ライター30はICタグ22への出荷先情報の書き込みを所定複数回リトライする。なお、所定複数回リトライしても書込完了信号が返信されない場合には、ICタグへの書き込みができなかった旨を表示する。
【0022】
また、ICタグリーダー・ライター30は、図4(A)に示したメインメニュー画面32の混在チェックボタン32Bをタッチすると、図5に示したフローチャートの処理を行い、無線通信可能な範囲に配置された複数のICタグ22から出荷先情報を複数一括読み込み方式で読み取る(図5のステップS20)。そして、それら読み込んだ全ての出荷先情報が一致しているか否かを判定する(図5のステップS21)。このとき、タッチパネル31には、図4(B)に示すように、混在チェック画面34が表示される。この混在チェック画面34には、判定結果表示部34Aと出荷先表示欄34Bとクリアボタン34Cとが備えられている。そして、全ての出荷先情報が一致しているという判定結果の場合には、判定結果表示部34Aに「○」が表示される一方(図4(C)及び図5のステップS22参照)、全ての出荷先情報が一致していないという判定結果の場合には、判定結果表示部34Aに「×」が表示される(図4(D)及び図5のステップS23参照)。また、出荷先表示欄34Bには、複数の出荷先情報が、出荷先毎に分けられて、その出荷先毎の搬送容器20(ICタグ22)の個数が表示される。なお、クリアボタン34Cをタッチすることで、判定結果表示部34A及び出荷先表示欄34Bの表示がリセットされてメインメニュー画面32に戻る。
【0023】
本実施形態の部品製造工場では、製品保管場所からICタグリーダー・ライター30を利用して以下のように製品が出荷される。その出荷処理の流れが図6に概念的に示されている。同図に示すように、製造工程を終了した製品は、工程かんばん10を保持した搬送容器20に収容されて製品保管場所に保管される。その製品保管場所では、製品(図6の「A製品」,「B製品」)の種類毎に保管エリアR1,R2,・・・が設けられ、各製品の保管エリアR1,R2,・・・では出荷先が異なる複数の搬送容器20が混在した状態になっている。
【0024】
そして、出荷先が必要とするタイミングで製品を出荷する。即ち、ジャストインタイム方式で出荷する。具体的には、例えば第1の出荷先からA製品、B製品、C製品、D製品の出荷依頼があった場合には、各製品毎の出荷先用の納入かんばん10N(図1参照)を作成する。そして、ピッキング担当者H1が、A製品の保管エリアR1で納入かんばん10Nに印刷された製品情報と工程かんばん10に印刷された製品情報とを照らし合わせ、第1の出荷先になっている搬送容器20を取り出して台車40に乗せる。このとき、その搬送容器20のカードホルダー21に保持された工程かんばん10のバーコード11と納入かんばん10Nのバーコード11Nとから製品情報をICタグリーダー・ライター30に取り込み、それら製品情報が一致していることを確認して、その製品情報に含まれる出荷情報を同じ搬送容器20のICタグ22に自動的に書き込む。これと同様にB,C,D製品の保管エリアR2,・・でも搬送容器20を取り出して台車40に乗せて、ICタグ22に出荷情報を書き込む。そして、ピッキング担当者H1は、第1の出荷先からの依頼通りの製品分だけ搬送容器20を集めて、工程かんばん10を納入かんばん10Nに差し替えたら荷揃え場所に台車40を運ぶ。
【0025】
荷揃え場所では、荷揃え担当者H2が第1の出荷先用の複数の搬送容器20をパレット41上に荷揃えする。そして、荷揃えが完了した搬送容器20群は、例えば、フォークリフトにて出荷待機場所に運ばれる。ここで、荷揃え担当者H2もピッキング担当者H1と同様にICタグリーダー・ライター30を携帯していて、フォークリフトが荷揃え済みの搬送容器20群を荷揃え場所から運び去る前に、それら搬送容器20群の出荷先が第1の出荷先で統一されているか否かを検査する。そのために、ICタグリーダー・ライター30を搬送容器20群に向け、タッチパネル31の混在チェックボタン32Bをタッチすると、搬送容器20群に取り付けられているICタグ22群から出荷先情報がICタグリーダー・ライター30に読み込まれ、搬送容器20群の出荷先が第1の出荷先で統一されているか否かの検査結果がICタグリーダー・ライター30のタッチパネル31に表示される(図4参照)。ここで、第1の出荷先以外の出荷先情報を有したICタグ22が混在していた場合には、タッチパネル31の出荷先表示欄34Bに表示されるチェック結果の内訳を参照して混入した搬送容器20の数を調べる。そして、搬送容器20が保持した納入かんばん10Nに文字印刷された出荷先情報を目視でチェックして、混入していた搬送容器20と第1の出荷先用の搬送容器20とを入れ替える。また、ICタグ22群の出荷先情報が全て第1の出荷先で統一された場合には、搬送容器20群をフォークリフトにて出荷待機場所へと運ぶことを許可する。
【0026】
なお、出荷待機場所では、出荷先毎に待機エリアR10,R11,R12,・・が設けられ、各待機エリアR10,R11,R12,・・・では異なる種類の製品の搬送容器20が混在した状態になっている。そして、各出荷先のトラックが到着する度にフォークリフトによってそのトラックの行き先に対応した待機エリアR10,R11,R12,・・・から搬送容器20群がパレット41と共にトラックに積み込まれて出荷される。
【0027】
上記したように本実施形態の出荷管理方法では、ピッキング工程において、搬送容器20を製品保管場所から取り出す度にICタグリーダー・ライター30を用いてバーコード11から読み込んだ出荷先情報をICタグ22に書き込むので、同じ搬送容器20の納入かんばん10NとICタグ22とが有する出荷先情報を正確に一致させることができる。そして、荷揃え工程において、搬送用に荷揃えされた複数の搬送容器20が同じ出荷先のもので統一されているか否かをICタグリーダー・ライター30を用いて検査するので、従来の目視検査に比べて、容易、正確かつ迅速に検査することができる。これにより、検査漏れによる誤配送を防止することができると共に、荷揃え担当者は荷揃え作業に集中することができ、荷揃え作業の作業効率が向上する。
【0028】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0029】
(1)前記実施形態のICタグリーダー・ライター30は、本発明に係る「情報識別表示リーダー付きICタグライター」と「検査用ICタグリーダー」との両方の機能を有していたが、ICタグリーダーの機能を有しない情報識別表示リーダー付きICタグライターをピッキング担当者に使用させる一方、ICタグライターの機能を有しない検査用ICタグリーダーを荷揃え担当者に使用させてもよい。
【0030】
(2)前記実施形態では、ICタグリーダー・ライター30を使用した出荷先の検査を、搬送容器20の荷揃えが完了したタイミングでのみ行っていたが、荷揃えの途中段階と完了時の複数回に亘って検査を行ってもよい。そうすれば、誤った出荷先の搬送容器20が混入していた場合の修正作業が容易になる。
【符号の説明】
【0031】
10 工程かんばん
10N 納入かんばん
11 バーコード(情報識別表示)
20 搬送容器
21 カードホルダー
22 ICタグ
30 ICタグリーダー・ライター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出荷先情報が印刷された製品情報カード付きの複数の搬送容器に製品が収容されて保管された製品保管場所で、同じ出荷先の前記搬送容器を集めるピッキング工程と、前記ピッキング工程で集めた前記搬送容器を複数ずつ搬送用に荷揃えする荷揃え工程とを経て前記製品を出荷する出荷管理方法において、
前記出荷先情報を情報識別表示化して前記製品情報カードに印刷すると共に、ICタグを前記各搬送容器に取り付けておき、前記情報識別表示から読み込んだ前記出荷先情報を前記ICタグに自動書き込みする情報識別表示リーダー付きICタグライターと、無線通信可能な範囲に配置された前記複数のICタグから前記出荷先情報を取得して、それら出荷先情報が一致しているか否かを判別する検査用ICタグリーダーとを用意し、
前記ピッキング工程で、前記搬送容器を前記製品保管場所から取り出す度に前記情報識別表示リーダ付きICタグライターを用いて前記情報識別表示から読み込んだ前記出荷先情報を前記ICタグに書き込み、
前記荷揃え工程で、搬送用に荷揃えされた複数の前記搬送容器が同じ出荷先のもので統一されているか否かを前記検査用ICタグリーダーを用いて検査することを特徴とする出荷管理方法。
【請求項2】
搬送容器に保持された製品情報カードの情報識別表示から前記搬送容器内の製品の出荷先情報を読み込み、その出荷先情報を前記搬送容器に固定されたICタグに自動書き込み可能としたことを特徴とする情報識別表示リーダ付きICタグライター。
【請求項3】
所定範囲に集められた複数の搬送容器に固定のICタグから前記搬送容器内の製品の出荷先情報を取得して、それら出荷先情報が一致しているか否かを判別可能としたことを特徴とする検査用ICタグリーダー。

【図1】
image rotate

【図3】
image rotate

【図5】
image rotate

【図2】
image rotate

【図4】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−32073(P2011−32073A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−182179(P2009−182179)
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(591006944)三甲株式会社 (380)
【Fターム(参考)】