説明

切換可能なカップ形リフター

【課題】内燃機関の弁駆動若しくは弁作動のための切換可能なカップ形リフターにおいて、カムとの接触用の環状の底部を有する外側部材の付加部の孔内に容易に開口部を成形できる構成を提供する。
【解決手段】外側部材2を備え、外側部材は、カムとの接触用の環状の底部3を有し、底部の内周縁部6から円筒形の付加部7を延設し、付加部の孔8内に内側部材9を摺動可能に案内し、連結部材を設け、連結部材は、構成部材9,2のうちの一方の構成部材の受容部から走出して、他方の構成部材の連行面と係合し、構成部材間に回動防止部材20を設け、回動防止部材は付加部の開口部21内に装着されて、内側部材の外周壁16の縦溝24に係合するようになっているカップ形リフター1であって、開口部の軸線26は、底部の内周縁部によって画定される底部側の円内を上方から自由に斜めに、底部と交差しないで延びて、かつ外側部材の付加部の孔室を通って延びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の弁駆動若しくは弁作動のための切換可能なカップ形リフターであって、外側部材若しくは一方の構成部材を備えており、該外側部材(一方の構成部材又は構成要素)は、大行程カム若しくは高速カムと接触させるための環状の底部を有しており、該底部の外周縁部から中空円筒形(中空シリンダー状)の周壁部分を延設してあり、かつ前記底部の内周縁部から中空円筒形(中空シリンダー状)の付加部を延設してあり、該付加部(延長部)の孔内に、前記外側部材に対して相対的に軸線方向運動可能な内側部材若しくは他方の構成要素を案内してあり、該内側部材(他方の構成部材又は構成要素)の下側はガス交換弁のための支持部として用いられており、該カップ形リフター内に連結部材を設けてあり、該連結部材は、カム出力変位区分の走行通過時の完全な弁行程若しくは出力変位量を得るために、選択的に前記構成部材のうちの一方の構成部材の受容部から、前記両方の構成部材間の環状面(画定面)を越えて部分的に走出して、前記構成部材のうちの他方の構成部材の連行面と係合するようになっており、前記内側部材の外周壁の下方の領域に環状部材を取り付けてあり、該環状部材(環状のばね受け)にロストモーションばねを一方の端部で支持してあり、該ロストモーションばねは他方の端部では、少なくとも間接的に前記外側部材の前記底部の下側に支持されており、つまり、ロストモーションばねは少なくとも間接的に前記外側部材の前記底部の下側に作用しており、前記両方の構成部材間に回動防止部材を設けてあり、該回動防止部材は、両方の構成部材間の相対回動の防止のために、前記付加部の開口部内に装着(収容若しくは受容)されていて、該回動防止部材の内側でもって、前記外側部材の外周壁の対応する縦溝若しくは縦面取り部、つまり該回動防止部材と相対して前記外周壁に設けられた縦溝若しくは縦面取り部に係合するようになっている形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
前記形式の切換可能なカップ形リフター若しくは可変式のカップ形リフター(バルブリフター)は、当業者にとって十分に知られているものであり、したがって詳細な説明は省略されるものである。外側部材と内側部材との間にはいわゆる内部の回動防止部材(回動防止手段若しくは回動ロック機構)を設けてある。回動防止部材は、所期の連結状態で、一方の構成部材(構成要素若しくは構成部分)に設けられていて少なくとも1つの連結部材(連結手段)を受容する受容部と他方の構成部材内の連行面とを合致させ、つまり同列にして、連結を可能にするために用いられている。回動防止部材として従来技術では例えば個別のニードル若しくは球体等を用いてあり、該ニードル若しくは球体等は外側部材の付加部の開口部内に装着され、その内側でもって、内側部材の外周壁の縦溝内に係合している。
【0003】
上記従来技術においては、外側部材の付加部の開口部の経済的な成形に問題がある。付加部の孔直径の極めて小さいことに基づき、付加部の孔内に工具を導入して開口部を成形することは極めて困難である。さらに、付加部の開口部内への回動防止部材の組み付けも問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、冒頭に述べた形式のカップ形リフターを改善して、上述の欠点を避けることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明に基づく構成によれば、回動防止部材の装着(受容)のための開口部は、円筒形(若しくはシリンダ状又は柱面状)に形成されており、該開口部の軸線(縦軸線)は、外側部材の底部の側で該底部の内周縁部によって画定される円内を上方から自由に斜めに、すなわち外側部材の底部と交差することなく、つまり外側部材の底部と干渉することなく、斜めに延び、かつ外側部材の付加部の孔室を通って若しくは横切って延びている。
【0006】
本発明に基づく上記構成により、上記欠点は避けられている。回動防止部材のための開口部は、上方から斜めに、工具(ツール)が外側部材と接触(干渉)することなしに、例えば穿孔加工若しくは打ち抜き加工により、容易に加工成形できるようになっている。したがって、半径方向内側からの著しく手間のかかる煩雑な工具係合(工具による加工作業)は省略され、つまり避けられている。有利な実施態様によれば、回動防止部材のための開口部は、ポケット(止まり穴又は袋穴)若しくは貫通孔として形成されている。
【0007】
本発明の有利な実施態様によれば、回動防止部材のための開口部の軸線(縦軸線)は、付加部の外周面と外側部材の底部の下側(下面)との間の角隅領域(コーナー部)と交差している。このように本発明の実施態様において回動防止部材のための開口部を、付加部と環状の底部との間の角隅領域に配置することにより、十分な材料強度を保証しており、該材料強度は、しかしながら例えば材料節減のために、リフターの円周方向で見て、全周にわたって維持されなくてよい。
【0008】
本発明の有利な実施形態によれば、内側部材の外周壁に設けられる縦溝若しくは縦面取り部は一貫して形成され、つまり内側部材の底部側と逆の側の端面まで延びており、この場合には、予め回動防止部材を付加部の斜めの開口部内に組み込んで、次いで内側部材が、軸線方向で上方から入れ子式(テレスコープ式)に付加部の孔若しくは中空部内に容易に組み込まれる。別の実施態様によれば、縦溝若しくは縦面取り部は、外側部材の底部と離れる方向で、ロストモーションばねの支持のための環状部材に達する手前で終わっており、したがって環状部材と内側部材との間の接触(固定)が全周にわたって生じている。
【0009】
本発明のより具体的な実施態様では、縦溝若しくは縦面取り部の上方の端面への、カム基準円区分若しくは出力変位区分の走行通過時における回動防止部材の当接(ストッパー)により、1つ(一方)の構成部材の受容部内の連結部材と別(他方)の構成部材内の連結面との間の合致(整合)した位置若しくはほぼ合致する選択的に連結遊びのある位置を規定している。このような構成により、外側部材の外周壁における個別のストッパー部材、例えば止め輪等は省略されている。
【0010】
切換可能なカップ形リフターは、行程遮断装置若しくは行程停止装置として形成されていてよい。このために、外側部材の底部(カムに向いている側(上方)の端部、つまり頂部又はヘッド部)は、例えば互いに隣接する2つの大行程カム若しくは高速カムと協働(連結若しくは接触)するようになっている。内側部材の底部は、いわゆる零行程カムと接触するための回転案内面若しくは滑動案内面を有していてよい。必要に応じて内側部材にも、低速カムのための回転案内部を設けてあってよい。
【0011】
カップ形リフターの特に軽い構造を達成するために、内側部材は片側(一方の端部)で、若しくは両側(両方の端部)で開口しており、つまり中空に形成されている。一般的に有利な構成では、少なくとも1つの構成部材(外側部材、内側部材)は、軽量材料、例えば鋼薄板によって成形され、若しくは深絞り加工で成形されている。構成部材(構成部品)は押し出し成形によって成形されていてよい。
【0012】
付加部の開口部内に装着される回動防止部材の本発明の実施態様によれば、回動防止部材は、円柱状(シリンダー状)のニードル、ロール、球体、ピン若しくはばねクリップ等によって形成されている。内側部材の外周壁に設けられる縦溝を用いる場合には、縦溝内での回動防止部材の案内は、縦溝の側面(側壁)若しくは溝底部(底面)を介して行われる。内側部材の外周壁に設けられる縦面取り部を用いる場合には、回動防止部材の半径方向内側に位置する端面が面取り部と接触するようになっている。該端面は、斜めの組み込みに基づき、回動防止部材の軸線に対して直角を成しているのではなく、縦面取り部に対して平行になるように形成されている。
【0013】
本発明の有利な実施態様によれば、付加部の窓状の開口部は、回動防止部材の外周形状に相補的に形成され、つまり回動防止部材の外周形状に合わせて形成されており、換言すれば付加部の窓状の開口部の内周形状は回動防止部材の外周形状に相当し、例えば実質的に合致しており、回動防止部材は付加部の窓状の開口部内にルーズに装着(挿入)される。このような構成により、付加的な固定手段及び材料は不要になっている。しかしながら別の実施態様によれば、回動防止部材は付加部の開口部内に不動に装着され、例えば圧入若しくは溶接によって固着されている。半径方向外側に対する回動防止部材の固定若しくはロックは、外側部材の付加部の外周面に沿って延びる環状体(リング)によって行われてよい。
【0014】
本発明に基づく斜めに組み込まれる回動防止部材は、ほかの切換可能なカムフォロア、例えばロール形タペット若しくはきのこ形タペット、或いは切換可能な支持部材にも用いられるものである。
【0015】
次に本発明を図示の実施の形態に基づき詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】カップ形リフターの縦断面図である。
【図2】図1のカップ形リフターの90°回動した位置での縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面には、切換可能なカップ形リフタータ1を示してある。カップ形リフター(カップ形タペット)1は外側部材2を含んでおり、該外側部材は環状(リング状)の底部3を有している。底部3は、2つの大行程カム又は高速カムのための滑動部若しくは摺動部を形成している。底部3の外周縁部4には薄壁の周壁部分5を延設してあり、つまり外周縁部には該外周縁部からカムとは逆の側へ底部に対してほぼ垂直に、すなわちリフターの軸線方向に延びる薄壁の周壁部分(薄肉のスカート状部分)を設けてある。周壁部分(円筒壁又は外周壁部若しくはスカート状部分)5を介してカップ形リフター1は内燃機関の受容部内に案内されるようになっている。
【0018】
底部3の内周縁部6には円筒状若しくは中空シリンダ状の付加部7を延設してあり、つまり内周縁部には該内周縁部からカムとは逆の側へ底部に対してほぼ垂直に、すなわちリフターの軸線方向に延びる円筒状若しくは中空シリンダ状の付加部7を設けてある。付加部7の孔8内には、管状若しくは筒状の内側部材9を付加部7に対して相対的に軸線方向移動可能に収容(受容)してあり、該内側部材は該内側部材の下側(下面)10で、図示省略のガス交換弁(吸気弁又は排気弁)のための支持部を成している。図2に示してあるように、内側部材9は、別の実施形態では閉鎖部材(底部部材)を用いて、若しくは底部28によって閉じられていてよい。閉鎖部材若しくは底部28は、低速カム若しくは零行程カムに対する滑動部分(摺動案内部分)として用いられてよい。しかしながら、内側部材9の管状に開口する構成の図示の実施形態では、いずれのカムも内側部材9に接触して滑動回転するようになっていない。したがってカップ形リフター1は、いわゆる行程遮断機構若しくは行程停止機構を成すものである。
【0019】
内側部材9の内部を軸線方向に対して実質的に垂直方向(半径方向若しくは直径方向)に延びる部分、つまり横ウエブは、1つのラジアル孔(半径方向孔)として形成された受容部12を有しており、該受容部は、直径方向で相対する2つの連結部材11を受容(収容)している。連結部材11は、ピストンとして形成されており、該ピストン(プランジャー)は、上側を端面側から一部分にわたって面取りされており、つまり、ピストンの外周の上側には、端面側から一部分(所定の長さ)にわたって延びる面取り部を設けてある。連結部材11は、カムの出力変位区分若しくはカム基準円区分の走行通過時には、付加部7の孔(孔室)8内に設けられかつ例えばポケットとして形成されている連行面13と相対している(図2、参照)。
【0020】
図2は、カップ形リフター1の連結状態を示しており、この場合に、外側部材2の底部3を負荷する大行程カム対の行程は、内側部材の下側(下面)10に接続するガス交換弁に伝達されるようになっている。
【0021】
さらに図面に示してあるように、内側部材9の外周壁16の下方の領域15には、薄壁状の環状部材17を取り付けてある。薄壁状(薄肉)の環状部材17は、内側部材9を取り囲むロストモーションばね18の一方の端部のための支持部として用いられており、ロストモーションばね18は他方の端部で、底部3の下側(下面)19に直接に支持され、つまり、底部3の下側19に直接に作用するようになっている。
【0022】
内側部材9の外周壁16には、外側部材の長手方向(縦方向)に延びる縦溝24を設けてある。該縦溝24は、内側部材9の底部から遠い側の端面27まで一貫して延びている。環状溝24内には、回動防止部材20を係合させてある。該回動防止部材(回動ロック部材)20は、外側部材の付加部7の斜めの開口部21内に装着されている。斜めの開口部21は、穿孔工具若しくはドリルを上方から斜めに外側部材に係合させることにより簡単に加工成形される。図1に延長して描かれている軸線26から明らかなように、ドリルは、底部3と付加部7との間の角部(コーナー部若しくはエッジ部)に接触しないようになっている。
【0023】
回動防止部材20は、ここでは、球状の内側係合端部(29)を有するピンとして形成されていて、開口部(孔)21内にルーズに挿入され、若しくは例えば圧入されている。
【0024】
有利な実施形態(しかしながら該実施形態に限定されない)では、縦溝24は一貫して形成され、つまり内側部材9の底部側と逆の側の端面27まで延びており、この場合に、付加部7の孔8内への内側部材9の組み込みの前に、回動防止部材20は付加部7の斜めの開口部21内に取り付けられる。次いで、内側部材9は、軸線方向で上方から、内周縁部6を介して、付加部7の孔8内に、外側部材内における角度位置を正確に規定した状態で挿入されるようになっている。
【符号の説明】
【0025】
1 カップ形リフター、 2 外側部材、 3 底部、 4 外周縁部、 5 周壁部分、 6 内周縁部、 7 付加部、 8 孔、 9 内側部材、 10 下側、 11 連結部材、 12 受容部、 13 連行面、 14 環状面、 15 下方の領域、 16 外周壁、 17 環状部材、 18 ロストモーションばね、 19 下側、 20 回動防止部材、 21 開口部、 22 孔室、 23 内側、 24 縦面取り部、 25 外周面、 26 軸線、 27 端面、 28 底部、 29 内側係合端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の弁駆動のための切換可能なカップ形リフター(1)であって、外側部材(2)を備えており、該外側部材は、大行程カムと接触させるための環状の底部(3)を有しており、該底部の外周縁部(4)から中空円筒形の周壁部分(5)を延設してあり、かつ前記底部(3)の内周縁部(6)から中空円筒形の付加部(7)を延設してあり、該付加部の孔(8)内に、前記外側部材(2)に対して相対的に軸線方向運動可能な内側部材(9)を案内してあり、該内側部材の下側(10)は、ガス交換弁のための支持部として用いられており、該カップ形リフター(1)内に連結部材(11)を設けてあり、該連結部材は、カム出力変位区分の走行通過時の完全な弁行程を得るために、選択的に前記構成部材(9,2)のうちの一方の構成部材の受容部(12)から、前記両方の構成部材間の環状面(14)を越えて部分的に走出して、前記構成部材(9,2)のうちの他方の構成部材の連行面(13)と係合するようになっており、前記内側部材(9)の外周壁(16)の下方の領域(15)に環状部材(17)を取り付けてあり、該環状部材にロストモーションばね(18)を一方の端部で支持してあり、該ロストモーションばね(18)は他方の端部では、前記外側部材(19)の前記底部(3)の下側(19)に支持されており、両方の前記構成部材(2,9)間に回動防止部材(20)を設けてあり、該回動防止部材は前記付加部(7)の開口部(21)内に装着されていて、該回動防止部材の内側(23)でもって、前記内側部材(9)の外周壁(16)の縦溝若しくは縦面取り部(24)に係合するようになっている形式のものにおいて、前記回動防止部材(20)のための前記開口部(21)は、円筒形に形成されており、該開口部(21)の軸線(26)は、前記外側部材(2)の前記底部(3)の前記内周縁部(6)によって画定される底部側の1つの円内を上方から自由に斜めに(前記外側部材(2)の前記底部(3)と交差しないで)延びて、前記外側部材の前記付加部(7)の孔室(22)を通って延びていることを特徴とする切換可能なカップ形リフター。
【請求項2】
前記回動防止部材(20)のための前記開口部(21)は、穿孔加工若しくは打ち抜き加工により、上方から斜めに加工成形されている請求項1に記載のカップ形リフター。
【請求項3】
前記回動防止部材(20)のための前記開口部(21)は、ポケット若しくは貫通孔として形成されている請求項1又は2に記載のカップ形リフター。
【請求項4】
前記回動防止部材(20)のための前記開口部(21)の前記軸線(26)は、前記付加部(7)の外周面(25)と前記外側部材(2)の前記底部(3)の下側(19)との間の角隅領域(コーナー部)と交差している請求項1又は2に記載のカップ形リフター。
【請求項5】
前記内側部材(9)の縦溝若しくは縦面取り部(24)は、底部側で前記回動防止部材(20)がカム出力変位区分の走行通過時に少なくとも該縦溝若しくは縦面取り部と係合する部位から出発して、前記内側部材(9)の軸線方向の全長にわたって前記内側部材の底部から遠い側の端面(27)まで延びる長さを有している請求項1に記載のカップ形リフター。
【請求項6】
前記内側部材(9)の前記縦溝若しくは縦面取り部(24)の上方の端面(27)への、出力変位区分の走行通過時の回動防止部材(20)の当接により、前記1つの構成部材(9,2)の前記受容部(12)内の前記連結部材(11)と前記別の構成部材(2,9)内の連結面(13)との間の合致した位置若しくは選択的に連結遊びのある位置を規定している請求項1に記載のカップ形リフター。
【請求項7】
前記内側部材(9)は低速カム若しくは零行程カムの滑動案内のための底部(28)に結合されており、若しくは前記内側部材(9)にカム滑動案内面を含んでいない請求項1に記載のカップ形リフター。
【請求項8】
前記内側部材(9)にカム滑動案内面を設けてない場合に、該内側部材(9)は少なくとも前記底部の側で、若しくは両方の側で筒状に開口している請求項7に記載の切換可能なカップ形リフター。
【請求項9】
前記付加部(7)の前記開口部(21)内に装着される前記回動防止部材は、円柱状のニードル若しくはロールとして形成され、若しくは、球状の内側係合端部(29)を有するピンとして形成されている請求項1に記載のカップ形リフター。
【請求項10】
前記回動防止部材(20)は、前記開口部(20)内にルーズに装着され若しくは前記開口部(20)内に不動に圧入されている請求項1又は9に記載のカップ形リフター。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−138909(P2010−138909A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−282978(P2009−282978)
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【出願人】(390009623)シエツフレル コマンディートゲゼルシャフト (99)
【氏名又は名称原語表記】Schaeffler KG
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1−3, D−91074 Herzogenaurach, Germany
【Fターム(参考)】