説明

加熱調理器およびそれを搭載した電磁誘導調理器

【課題】冷凍保存され、かつ油を多く含むさんまのような被調理物を、年間を通じて常においしく調理することができる加熱調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】被調理物3を載置する焼き網6と、焼き網6を収納する受皿7と、焼き網6と受皿7と被調理物3を収納する調理室2と、被調理物3を上下から加熱する加熱手段4、5と、加熱手段4、5への通電を制御する制御手段14とを備え、制御手段14は、季節に応じて被調理物3を調理する調理時間を変更するようにしたものである。これによって、季節に応じて、すなわち、被調理物の油の劣化度合いに合わせて、調理時間を変更でき、常に、被調理物の油の酸化した成分である過酸化脂質や、不快な臭いの基であるアルデヒド系の臭いが殆どない最適な加熱調理ができる。したがって、さんまのような被調理物を、年間を通じて常においしく調理することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で魚、肉などの被調理物を加熱調理する加熱調理器およびそれを搭載した電磁誘導調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の加熱調理器は、調理室内において、被調理物を上下の加熱手段により加熱調理するものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−299581号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の構成は、被調理物の状態、例えば、鮮度や劣化度などを判断して最適な加熱調理をするものではない。
【0004】
ところで、被調理物がさんまのように、冷凍保存されるもので、かつ油を多く含むものの場合、図7に示すように、油の中に含まれる脂質(RH)は、空気中の酸素と反応して、過酸化脂質(ROOH)を生成して劣化して行く。そして、被調理物がさんまの場合、図8に示すように、さんまの油の過酸化物価α(酸化初期にできる過酸化脂質を測定したもの。規定の方法に基づき、試料にヨウ化カリウムを加えた場合に遊離されるヨウ素を、試料1kgに対するミリ当量数で表したもの)や、アニシジン価β(酸化により生じた過酸化脂質の分解によりできるアルデヒドの量を測定したもの。アルデヒドは臭い、風味に影響する)を月毎に測定すると、さんまが収穫される9月〜11月は、過酸化物価αやアニシジン価βは少ない。すなわち、さんまの油の劣化が殆どないが、6月〜8月になると、過酸化物価αやアニシジン価βが多くなり、特に過酸化物価αは9月〜11月頃と比較して2〜3倍以上になっており、さんまの油は激しく劣化していることになる。
【0005】
このことは、さんまの収穫時期である9月〜11月頃は、さんまの油自身が劣化していないので、さんまの調理時間が短くても(例えば10分〜13分)、さんまをおいしく食べることができる(さんまの刺身も食することが可能)。すなわち、所定の調理性能以上のさんまにすることができるが、6月〜8月頃のさんまは、調理時間が短いと、さんまの油の中に過酸化脂質が多く残っている状態であったり、過酸化脂質を熱で加熱することにより発生するアルデヒド系の臭いが多く残って、不快な臭いを発生させる状態であったりする。すなわち、6月〜8月頃のさんまを短い調理時間で調理し終えると、おいしくない状態のさんま、すなわち所定の調理性能に到達していない状態のさんまになってしまう。
【0006】
このような課題を解決するためには、図7に示すように、過酸化脂質(ROOH)に熱や光などを加えると、過酸化脂質(ROOH)はアルコールやケトン、アルデヒドとなって空気中に蒸発して行くので、6月〜8月頃のさんまに十分な熱を与えることで、過酸化脂質(ROOH)をアルコールやケトン、アルデヒドに分解して空気中に蒸発させることにより、さんまを過酸化脂質(ROOH)やアルデヒド系の不快な臭いのしない状態にすることができる。すなわち、調理時間を十分に長くすることで(例えば20分)、劣化した油のない状態のさんまにすることができる。
【0007】
しかしながら、調理時間が長いと、さんまから油が流出してしまうだけでなく、水分も蒸発してしまってパサパサのさんまになってしまうので、みずみずしい状態のさんまにすることができない。6月〜8月頃のさんまは、油の劣化が大きいので、まずは可食レベルの調理性能にする必要がある。このため、調理時間を長くして劣化した油をさんまから除去した結果、パサパサになってしまうのは致し方ないが、9月〜11月頃のさんまに対して、6月〜8月頃のさんまに対するのと同じ調理時間で加熱するのは、必要以上の加熱を行っていることになり、みずみずしいさんまに調理することができないという問題が発生してしまう。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、冷凍保存され、かつ油を多く含むさんまのような被調理物を、年間を通じて常においしく調理することができる加熱調理器およびそれを搭載した電磁誘導調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器およびそれを搭載した電磁誘導調理器は、被調理物を載置する焼き網と、焼き網を収納する受皿と、焼き網と受皿と被調理物を収納する調理室と、被調理物を加熱する加熱手段と、加熱手段への通電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、季節に応じて被調理物を調理する調理時間を変更するようにしたものである。
【0010】
これによって、季節に応じて、すなわち、被調理物の油の劣化度合いに合わせて、調理時間を変更でき、常に、被調理物の油の酸化した成分である過酸化脂質や、不快な臭いの基であるアルデヒド系の臭いが殆どない最適な加熱調理ができる。したがって、冷凍保存され、かつ油を多く含むさんまのような被調理物を、年間を通じて常においしく調理することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の加熱調理器およびそれを搭載した電磁誘導調理器は、冷凍保存され、かつ油を多く含むさんまのような被調理物を、年間を通じて常においしく調理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
第1の発明は、被調理物を載置する焼き網と、焼き網を収納する受皿と、焼き網と受皿と被調理物を収納する調理室と、被調理物を加熱する加熱手段と、加熱手段への通電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、季節に応じて被調理物を調理する調理時間を変更するようにした加熱調理器とするものである。これによって、季節に応じて、すなわち、被調理物の油の劣化度合いに合わせて、調理時間を変更でき、常に、被調理物の油の酸化した成分である過酸化脂質や、不快な臭いの基であるアルデヒド系の臭いが殆どない最適な加熱調理ができる。したがって、冷凍保存され、かつ油を多く含むさんまのような被調理物を、年間を通じて常においしく調理することができる。
【0013】
第2の発明は、特に、第1の発明において、月日を判断する時計機能を備えたことにより、季節を自動で判断することができるので、被調理物の調理時間を季節に合わせて、常に最適な加熱調理をすることができ、所定以上の調理性能を得ることができる。
【0014】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、季節を入力する季節キーを備えたことにより、季節キーで季節を入力することで、入力修正が可能となり、被調理物の調理時間を季節に合わせて、常に最適な加熱調理をすることができ、所定以上の調理性能を得ることができる。
【0015】
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、月を入力する月キーまたは月日を入力する月日キーを備えたことにより、月キーまたは月日キーで月または月日を入力することで、入力修正が可能となり、被調理物の調理時間を季節に合わせて、常に最適な加熱調理をすることができ、所定以上の調理性能を得ることができる。
【0016】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、機器周辺の温度を検知する周囲温度検知手段を備え、制御手段は、周囲温度検知手段が検知した温度から、季節または月日を判断することにより、周囲温度検知手段から被調理物の調理時間を季節に合わせて、常に最適な加熱調理をすることができ、所定以上の調理性能を得ることができる。
【0017】
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、被調理物から滴下する油の鮮度を検知する油鮮度検知手段を備えたことにより、油の鮮度から被調理物の鮮度を判断することができ、制御手段は被調理物の鮮度に応じて調理時間を算出することができる。したがって、常に被調理物の鮮度に応じた加熱調理を行うことができ、常に季節に合わせた所定以上の調理性能を得ることができる。
【0018】
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明における加熱調理器を搭載した電磁誘導調理器とすることにより、複合調理器として台所のシンクに組み込まれるか、所定位置に設置され、電磁調理機能に加え、季節に合わせたさんまなどの被調理物の加熱調理ができる。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態)
図1〜図6は、本発明の実施の形態における加熱調理器を示している。
【0021】
図1に示すように、本実施の形態における加熱調理器1は、所定の位置に収納された魚、肉などの被調理物3を加熱して調理する調理室2を備えている。調理室2は、主に放射熱により被調理物3を下方から加熱するシーズヒータなどの加熱手段4と、主に放射熱により被調理物3を上方から加熱するシーズヒータなどの加熱手段5を有している。
【0022】
被調理物3を載置する焼き網6と、焼き網6の下方に配置され被調理物3から発生して落下する油Aなどを受ける受皿7とは、ともに調理室2内の所定の位置に収納される。また、受皿7は、扉8の開閉動作と連動するようになっており、受皿7が調理室2内に収納されると、扉8が調理室2の前面開口部を覆うように構成されている。
【0023】
加熱調理器1外の空気を調理室2内に供給する吸気口1aは、調理室2内の上面部2bと連通しており、かつ調理室2内の上面部2bに接続した排気経路10よりも下方の加熱調理器1底部に配置されている。そのため、調理工程中の調理室2内の空気や、調理工程中に魚などの被調理物3から発生する油煙U、および被調理物3から流れ出た油Aが加熱手段4に滴下して発生する油煙Uなどは、高温であり上昇して行くので排気経路10から、外部に排出されて行くとともに、加熱調理器1外の空気が吸気口1aから調理室2内に供給されて行く。
【0024】
油煙Uを除去して外部に排出される油煙Uの量を低減する油煙量低減手段11は、主にシリカ、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムの成分で作られており、略円形形状であったり、略長方形や略正方形などの多角形形状であったりする。そして、油煙量低減手段11は、油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解する触媒12(主に触媒12は白金PtやパラジウムPdなどから構成されている)を有しており、調理室2と排気経路10との接続部近傍または排気経路10内に配置されている。
【0025】
そして、油煙Uが油煙量低減手段11の格子状の孔13を通過するときに触媒12と接触するようになっている。その結果、油煙Uは触媒12により水蒸気と二酸化炭素に分解される。
【0026】
制御手段14は調理室2と遮熱状態で装備されており、加熱手段4、5を制御するとともに、図2に示すように、9月〜11月は調理時間t1という短い時間(例えば10分)で被調理物3を加熱し、12月〜2月は調理時間t2(例えば13分)で被調理物3を加熱し、3月〜5月は調理時間t3(例えば16分)で被調理物3を加熱し、6月〜8月は調理時間t4(例えば20分)で被調理物3を加熱するもので、図3に示すように、加熱調理器1の操作部15には各種キーおよび表示手段とともにさんまオートキー16を有している。
【0027】
また、制御手段14は、加熱調理器1周辺の温度を検知する周囲温度検知手段18の検知温度から、日々または月々の温度変化を算出することにより、季節または月日を判断するものである。
【0028】
油鮮度検知手段17は調理室2内に装備されており、調理工程中に被調理物3から出てくる油Aの鮮度、すなわち油Aがどれだけ酸化していないかを検知するものである。
【0029】
次に、上記構成による加熱調理器の動作を説明する。
【0030】
使用者がまず焼き網6に被調理物3を載せ、その焼き網6を受皿7に収納し、扉8の閉成動作と連動させて受皿7を調理室2内に収納する。その後、調理開始ボタン(図示せず)を押すと、被調理物3を加熱する調理工程が開始する。
【0031】
調理工程が開始すると、制御手段14は調理室2内にある加熱手段4、5に通電する。被調理物3が調理室2内の所定の位置に収納されると、加熱手段4は被調理物3の下方に、また加熱手段5は被調理物3の上方にそれぞれ配置されるので、加熱手段4、5が通電されることにより、被調理物3は、主に加熱手段4、5の放射熱により加熱されることになる。そして、加熱手段4、5が被調理物3を所定時間加熱することにより、被調理物3は加熱調理されることになる。
【0032】
被調理物3が所定時間加熱されると、調理工程が終了する。そして、使用者は、扉8を手前(矢印の右方向)に引くことにより、加熱調理された被調理物3を調理室2から取り出すことができる。
【0033】
以上のように、本実施の形態によれば、被調理物3がさんまで、さんまオートキー16を使用してさんまを自動で調理する場合、図2に示すように、調理室2内の温度はTK線のように変化する。ここで、季節に応じて、すなわち、9月〜11月にさんまを調理する場合は、さんまの油Aは新鮮であり、図7に示すような油Aに含まれる脂質(RH)の酸化が殆ど進んでいないので、劣化した油Aをさんまから除去する必要がなく、調理時間t1(例えば10分)で調理工程を終了しても所定の調理性能でさんまを加熱調理することができる。
【0034】
12月〜2月では、油Aに含まれる脂質(RH)の酸化が9月〜11月よりも進み、過酸化脂質(ROOH)の量が増えているので、9月〜11月よりも長い調理時間t2(例えば13分)でさんまを調理することにより、過酸化脂質(ROOH)を熱により分解することができる。すなわち、劣化した油Aをさんまから除去することができ、油劣化が殆どない、所定の調理性能のさんまに加熱調理することができる。
【0035】
3月〜5月では、油Aに含まれる脂質(RH)の酸化が12月〜2月よりもより進み、過酸化脂質(ROOH)の量がより増えているので、9月〜11月や12月〜2月よりもより長い調理時間t3(例えば16分)でさんまを調理することにより、過酸化脂質(ROOH)を熱により、より分解することができる。すなわち、劣化した油Aを除去することができ、油劣化が殆どない、所定の調理性能のさんまに加熱調理することができる。
【0036】
6月〜8月では、油Aに含まれる脂質(RH)の酸化が3月〜5月よりもさらに一層進み、過酸化脂質(ROOH)の量がさらに一層増えているので、9月〜11月や12月〜2月よりもさらに一層長い調理時間t4(例えば20分)でさんまを調理することにより、過酸化脂質(ROOH)を熱により、さらに一層分解することができる。すなわち、劣化した油Aを除去することができ、油劣化が殆どない、季節に合わせた所定の調理性能のさんまに加熱調理することができる。
【0037】
以上のように、さんまオートキー16を押すことで、季節に応じて、すなわち、さんまの油Aの劣化度合いに合わせて、さんまの調理時間を変更することにより、常に、油Aの酸化した成分である過酸化脂質(ROOH)や、不快な臭いの基であるアルデヒド系の臭いが殆どないさんまに加熱調理し終えることができ、常に所定以上のさんまの調理性能を得ることができる。
【0038】
なお、加熱調理器1は、時計機能を備えることで、季節を自動で判断することができる。
【0039】
また、図4(a)に示すように、春夏秋冬の季節を入力する季節キー19、または図4(b)に示すように、さんまの鮮度に合わせた月を選択できる月キー20をさんまオートキー16と併用し、使用者が季節を加熱調理器1に入力するようにすることもできる。さらに、図5に示すように、使用者が月日を入力することができる月日キー21を備えていてもよい。そうすることにより、新さんまと旧さんまの切り替わり時、例えば、8月に新さんまを購入できた場合、加熱調理器1はまだ旧さんまと判断してしまうのを、使用者が新さんまと入力して修正することができる。
【0040】
一方、9月に、旧さんまを購入した場合に、加熱調理器1は新さんまと判断してしまうのを、旧さんまと入力して修正することができる。これにより、調理の失敗を防止することができる。
【0041】
また、図1に示すように、加熱調理器1周辺の温度を検知する周囲温度検知手段18からの温度情報により、制御手段14は日々または月々の温度変化を算出することができるので、季節を自動で判断し、加熱調理器1が持つ時計機能の修正をすることができる。
【0042】
また、上記のように、例えば、8月に新さんまを購入でき、使用者が季節キー19、月キー20または月日キー21を介して、加熱調理器1が8月と判断しているのを9月と変更し、その後、元の8月に修正し直すのを忘れてしまった場合でも、正しい季節や月日に修正することができるので、加熱調理器1は常にさんまの鮮度に合わせて、さんまを加熱調理することができる。
【0043】
また、新さんまと旧さんまを選択できるキー(図示しない)を備え、使用者自ら、新さんまか、旧さんまかを判断するようにしてもよい。
【0044】
また、図1に示すように、さんまから滴下する油Aの鮮度を検知する油鮮度検知手段17を備えることにより、制御手段14は、調理されるさんまの鮮度を判断することができ、さんまの鮮度に応じて調理時間を算出することができるので、常にさんまの鮮度に応じた調理を行い、常に季節に合わせた所定以上の調理性能が得られる。
【0045】
以上のように、本実施の形態では、冷凍保存され、かつ油を多く含む被調理物3の代表として、さんまを例示して説明したが、これに限られるものではなく、他の被調理物であってもよいものである。また、加熱手段として上下に加熱手段4、5を設けた例を示したが、いずれか一方のみであってもよいし、熱源としてもシーズヒータなどに限られるものではない。そして、本実施の形態における各構成は、必要に応じて適宜組み合わせることができるものである。
【0046】
なお、図6は、誘導加熱コイル、その制御手段、およびトッププレート23などを有する電磁誘導調理器22を示しており、これは台所のシンクに組み込まれるか、所定位置に設置されるものである。本実施の形態における加熱調理器1は、この電磁誘導調理器22のトッププレート23下方で機器操作部24の横に組み込んで複合調理器とした場合を例示している。これにより、電磁調理機能に加え、季節に合わせたさんまなどの被調理物の加熱調理ができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように、本発明にかかる加熱調理器およびそれを搭載した電磁誘導調理器は、冷凍保存され、かつ油を多く含むさんまのような被調理物を、年間を通じて常においしく調理することができるので、熱源如何にかかわらず加熱調理器全般に適用でき、電磁誘導調理器に組み込むことで複合調理器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態における加熱調理器の断面図
【図2】同加熱調理器の季節に合わせた調理時間を示す図
【図3】同加熱調理器の操作部を示す平面図
【図4】(a)同加熱調理器の季節キーを備えた場合の操作部を示す平面図(b)同加熱調理器の月キーを備えた場合の操作部を示す平面図
【図5】同加熱調理器の月日キーを備えた場合の操作部を示す平面図
【図6】同加熱調理器を電磁誘導調理器に組み込んだ複合調理器の斜視図
【図7】被調理物であるさんまの脂質の酸化原理を示す図
【図8】同さんまの油の季節毎の鮮度を示す図
【符号の説明】
【0049】
1 加熱調理器
2 調理室
3 被調理物
4、5 加熱手段
6 焼き網
7 受皿
14 制御手段
15 操作部
16 さんまオートキー
17 油鮮度検知手段
18 周囲温度検知手段
19 季節キー
20 月キー
21 月日キー
22 電磁誘導調理器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被調理物を載置する焼き網と、焼き網を収納する受皿と、焼き網と受皿と被調理物を収納する調理室と、被調理物を加熱する加熱手段と、加熱手段への通電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、季節に応じて被調理物を調理する調理時間を変更するようにした加熱調理器。
【請求項2】
月日を判断する時計機能を備えた請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
季節を入力する季節キーを備えた請求項1または2に記載の加熱調理器。
【請求項4】
月を入力する月キーまたは月日を入力する月日キーを備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項5】
機器周辺の温度を検知する周囲温度検知手段を備え、制御手段は、周囲温度検知手段が検知した温度から、季節または月日を判断する請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項6】
被調理物から滴下する油の鮮度を検知する油鮮度検知手段を備えた請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器を搭載した電磁誘導調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−39195(P2009−39195A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−205200(P2007−205200)
【出願日】平成19年8月7日(2007.8.7)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】