説明

医薬組成物

本発明によれば、式(I):


[式中、Rは基(a)、(b)および(c):


から選択され、アスタリスクはピラゾール環との結合点を表し;XはNまたはCRであり;X”はNR、O、SまたはS(O)であり;Aは結合または−(CH−(B)−であり;BはC=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは、水素、または場合によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;mは0、1または2であり;nは0または1であり;Rは水素であるか、またはNRが存在する場合にはこれと一緒になって基−(CH−(ここで、Pは2〜4である)を形成し;かつ、R〜R6bは本明細書に定義される通りである]
の化合物、またはその塩もしくは溶媒和物もしくはN−オキシドが提供される。式(I)の化合物はCDK、オーロラおよびGSK−3キナーゼの阻害剤としての活性を有し、該キナーゼによって媒介される癌などの疾病の治療または予防に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で示される化合物、またはその塩もしくは溶媒和物もしくはN−オキシド:
【化1】

[式中、Rは基(a)、(b)および(c):
【化2】

から選択され、
アスタリスクは、ピラゾール環との結合点を表し;
XはNまたはCRであり;
X”はNR、O、SまたはS(O)であり;
Aは結合または−(CH−(B)−であり;
BはC=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは、水素、または場合によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
mは0、1または2であり;
nは0または1であり;
は水素であるか、またはNRが存在する場合にはこれと一緒になって基−(CH−(ここで、Pは2〜4である)を形成し;
は水素、3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基、または場合により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基であり;
は水素、ハロゲン、メトキシ、または場合によりハロゲン、ヒドロキシルもしくはメトキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
、RおよびRは同一であるか、または異なり、各々水素、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され;
3a、R3b、R5a、およびR5bは同一であるか、または異なり、各々水素、トリフルオロメチル、シアノ、カルボキシ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され;
は水素、トリフルオロメチル、カルボキシ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rは結合、CO、C(X)X、S、SO、SO、またはSONRであり、Rは水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;
4’は水素、トリフルオロメチル、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにRd’−Re’基から選択され、ここで、Rは結合、CO、C(X)X、SO、SO、またはSONRであり、Re’は3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;
6aおよびR6bは同一であるか、または異なり、各々水素、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され;
は結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;
は水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;
は水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;かつ
はO、SまたはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRである]。
【請求項2】
式(Ia)または(Ib)で示される、請求項1に記載の化合物、またはその塩もしくは溶媒和物もしくはN−オキシド:
【化3】

[式中、XはNまたはCRであり;
Aは結合または−(CH−(B)−であり;
BはC=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは、水素、または場合によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
mは0、1または2であり;
nは0または1であり;
は水素であるか、またはNRが存在する場合にはこれと一緒になって基−(CH−(ここで、pは2〜4である)を形成し;
は水素、3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基、または場合により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基であり;
は水素、ハロゲン、メトキシ、または場合によりハロゲン、ヒドロキシルもしくはメトキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
、RおよびRは同一であるか、または異なり、各々水素、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X 、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;
は水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;かつ
はO、SまたはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRであり;
は水素、トリフルオロメチル、カルボキシ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rは結合、CO、C(X)X、S、SO、SO、またはSONRであり、Rは水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよい]。
【請求項3】
式(Ic)で示される、請求項1に記載の化合物、またはその塩もしくは溶媒和物もしくはN−オキシド:
【化4】

[式中、
X”はNR4’、O、SまたはS(O)であり;
Aは結合または−(CH−(B)−であり;
BはC=O、NR(C=O)またはO(C=O)であり、ここで、Rは、水素、または場合によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシで置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルであり;
mは0、1または2であり;
nは0または1であり;
は水素であるか、またはNRが存在する場合にはこれと一緒になって基−(CH−(ここで、pは2〜4である)を形成し;
は水素、3〜12環員を有する炭素環式基もしくは複素環式基、または場合により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基であり;
は水素、ハロゲン、メトキシ、または場合によりハロゲン、ヒドロキシルもしくはメトキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
3a、R3b、R5a、およびR5bは同一であるか、または異なり、各々水素、トリフルオロメチル、シアノ、カルボキシ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;
は水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;かつ
はO、SまたはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRであり;
4’は水素、トリフルオロメチル、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにRd’−Re’基から選択され、ここで、Rd’は結合、CO、C(X)X、SO、SO、またはSONRであり、Re’は3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;
6aおよびR6bは同一であるか、または異なり、各々水素、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよい]。
【請求項4】
XがNまたはCRである、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
XがNである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
XがCRである、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
X”がOまたはNR4’である、請求項3に記載の化合物。
【請求項8】
X”がNR4’である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
X”がOである、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
X”がSである、請求項3に記載の化合物。
【請求項11】
X”がS(O)である、請求項3に記載の化合物。
【請求項12】
Aが−(CH−(B)−であり、BがC=OまたはNR(C=O)であり、mが0、1または2であり、nが0または1である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
BがC=Oであり、mが0または1(好ましくは0)であり、nが1である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
BがNR(C=O)であり、Rが水素である、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
が水素である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
が3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
炭素環式基または複素環式基が単環式基または二環式基である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
炭素環式基または複素環式基がアリール基またはヘテロアリール基である、請求項16または17に記載の化合物。
【請求項19】
アリール基またはヘテロアリール基が、ピリジン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、オキサトリアゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、ピラゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、トリアジン、トリアゾール、テトラゾール、キノリン、イソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、クロマン、チオクロマン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾイソキサゾール、ベンズチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソベンゾフラン、インドール、イソインドール、インドリジン、インドリン、イソインドリン、プリン(例えば、アデニン、グアニン)、インダゾール、ベンゾジオキソール、クロメン、イソクロメン、クロマン、イソクロマン、ベンゾジオキサン、キノリジン、ベンズオキサジン、ベンゾジアジン、ピリドピリジン、ピラゾロピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、フタラジン、ナフチリジン、プテリジン、テトラヒドロナフタレン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロキノリン、ジヒドロベンゾチエン、ジヒドロベンゾフラン、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン、ベンゾ[1,3]ジオキソール、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン、インドリン、インダン、フェニル、ナフチル、インデニル、およびテトラヒドロナフチル基から選択されるものである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
アリール基またはヘテロアリール基が、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル(例えば、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)、シンノリン、ベンゾイソキサゾール、フラニル(例えば、2−フラニルおよび3−フラニル)、インドリル(例えば、3−インドリル、4−インドリルおよび7−インドリル)、オキサゾリル、チアゾリル(例えば、チアゾール−2−イルおよびチアゾール−5−イル)、イソキサゾリル(例えば、イソキサゾール−3−イルおよびイソキサゾール−4−イル)、ピロリル(例えば、3−ピロリル)、ピリジル(例えば、2−ピリジル)、キノリニル(例えば、キノリン−8−イル)、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン(例えば、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル)、ベンゾ[1,3]ジオキソール(例えば、ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル)、2,3−ジヒドロベンゾフラニル(例えば、2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)、イミダゾリルおよびチオフェニル(例えば、3−チオフェニル)基から選択されるものである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
アリール基またはヘテロアリール基が、非置換または置換フェニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、シンノリン、ベンゾイソキサゾール、および2,3−ジヒドロベンゾフラニル基から選択されるものである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
複素環式基が単環式ヘテロアリール基または二環式ヘテロアリール基である、請求項18に記載の化合物。
【請求項23】
複素環式基が、窒素および酸素から選択される2個のヘテロ原子を含む二環式ヘテロアリール基である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
複素環式基が、両環とも芳香族である二環式ヘテロアリール基である、請求項22または23に記載の化合物。
【請求項25】
複素環式基が、一方の環が芳香族である二環式ヘテロアリール基である、請求項22または23に記載の化合物。
【請求項26】
が置換または非置換のフェニル環である、請求項21に記載の化合物。
【請求項27】
がシクロプロピル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルなどの単環式シクロアルキル、テトラヒドロピランなどの単環式オキサシクロアルキル、ならびにピペリジニルなどの単環式アザシクロアルキル基から選択される非芳香族基である、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項28】
がシクロプロピル、シクロヘキシル、テトラヒドロピランまたは4−ピペリジニル基である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
がシクロヘキシル、シクロペンチル、およびピペリジニルなどの単環式シクロアルキル基およびアザシクロアルキル基から選択される非芳香族基である、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項30】
が炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−8ヒドロカルビル基である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項31】
炭素環式基または複素環式基Rが非置換の基である請求項16〜21および27〜30のいずれか一項に記載の化合物、複素環式基Rが非置換の基である請求項22〜25のいずれか一項に記載の化合物、または炭素環式基Rが非置換の基である請求項26に記載の化合物。
【請求項32】
炭素環式基または複素環式基Rが、R10群から選択される1以上の置換基を含有し、R10が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rが、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rが、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基で置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子が場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく、Rが水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;かつXがO、SまたはNRであり、Xが=O、=Sまたは=NRである、請求項16〜30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
上の置換基が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、5環員または6環員を有し、かつO、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有する複素環式基、ならびにR−R基からなるR10a群から選択され、ここで、Rが結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、またはSOであり、Rは、水素、5環員または6環員を有し、かつO、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有する複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、5環員または6環員を有し、かつO、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され;このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子が場合によりO、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;XがOまたはSであり;かつ、Xが=Oまたは=Sである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
上の置換基が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、およびR−R基からなるR10b群から選択され、ここで、Rが結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、またはSOであり、Rが、水素、および場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され;このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は場合によりO、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよく;XがOまたはSであり;かつ、Xが=Oまたは=Sである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
上の置換基がハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、およびR−R基から選択され、ここで、Rが結合またはOであり、Rが、水素、および場合によりヒドロキシルおよびハロゲンから選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基から選択される、請求項32、33または34に記載の化合物。
【請求項36】
が1個、2個、3個または4個の置換基により置換されている、請求項32〜35のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項37】
が2−一置換、2,6−二置換、2,3−二置換、2,4−二置換、2,5−二置換、2,3,6−三置換または2,4,6−三置換されているフェニル基である、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
が2−一置換または2,6−二置換されているフェニル基である、請求項30に記載の化合物。
【請求項39】
が2,5−二置換されているフェニル基である、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項40】
が、フッ素、塩素およびR−R(ここで、RはOであり、RはC1−4アルキルである)から選択される置換基によって2位と5位で二置換されているフェニル基である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、表1に示される基A1〜A69から選択されるいずれかの基である、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項42】
が、表1に示される基A1、A56、A59、A63、A64、A65、A66、A67およびA68から選択される、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
が2,6−ジフルオロフェニル、2−メトキシ−5−クロロ−フェニル、テトラヒドロピラン、4−(2−メチル−5−フラン−3−イルメチル)−モルホリン、および4−メチルテトラヒドロピランから選択される、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
が2,6−ジフルオロフェニルである、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
が、フッ素、塩素およびR−R(ここで、RはOであり、RはC1−4アルキルである)から選択される置換基によって2位と6位で二置換されているフェニル基である、請求項3およびこれに従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項46】
が表1に示される基A1〜A62から選択されるいずれかの基である、請求項3およびこれに従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項47】
が表1中の基A1、A3、A4、A5、A8、A10、A18、A61およびA62から選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
が2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]フラン−7−イル、シンノリン−4−イル、ベンゾ[c]イソキサゾール−3−イルおよびピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イルから選択される、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
が2,6−ジフルオロフェニルである、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
が水素、塩素またはメチルであり、最も好ましくは、Rが水素である、請求項1〜49のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項51】
、RおよびRが水素、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、3〜12(好ましくは3〜7、より好ましくは5または6)環員を有する単環式の炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rが結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rが水素、3〜7環員を有する炭素環式基または複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、C1−4アシルオキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜7環員を有する炭素環式基または複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子が場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)X;ならびにR、XおよびXにより置き換えられていてもよい、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項52】
、RおよびRが水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、およびR−R基から選択され、ここで、Rが結合、O、CO、またはC(X)Xであり、Rが、水素、5〜6環員を有する飽和複素環式基、および場合によりヒドロキシ、カルボキシ、C1−2アシルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および5〜6環員を有する複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−2ヒドロカルビル基から選択され、あるいは、R、R、RおよびRから選択される置換基の隣接する対が、1以上のフッ素原子により各々置換されていてもよいメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成していてもよい、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
、RおよびRが総て水素である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
基が、水素、トリフルオロメチル、カルボキシ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基;ならびにR−R基から選択され、ここで、Rが結合、CO、C(X)X、S、SO、SO、またはSONRであり、Rが、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜7環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子が場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよい、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項55】
が、水素およびR−R基から選択され、ここで、Rが結合、CO、C(X)X、またはSOであり、Rが、3〜7環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜7環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基から選択される、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
が、水素およびR−R基から選択され、ここで、Rが結合であり、Rが、場合によりヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン(好ましくはフッ素)、ならびに3〜7環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基である、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
が、水素、または場合によりN−アルキル−ピペリジン、モルホリン、テトラヒドロピランなどの非置換6員非芳香族複素環、もしくはフェニルなどの非置換6員炭素環で置換されていてもよいメチル、エチルもしくはプロピルである、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
が、水素、ベンジル、メチル、4−メチル−N−メチル−ピペリジン、2−エチル−モルホリン、3−プロピル−モルホリンまたはメチル−テトラヒドロピランである、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
が水素、メチルおよびベンジルから選択される、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
が各請求項において定義される水素以外の置換基である、請求項54〜59のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項61】
が、水素;
ハロゲン(好ましくは、フッ素または塩素);
場合によりヒドロキシ、ハロゲン(例えば、フッ素、好ましくはジフルオロまたはトリフルオロ、より好ましくはトリフルオロ)、およびNR1112から選択される置換基により置換されていてもよいメチル;ならびに
C(=O)NR1112
[ここで、R11およびR12は同一であるか、または異なり、各々水素およびC1−4アルキルから選択されるか、またはR11およびR12は窒素原子と一緒になって、O、NおよびS(好ましくは、OおよびN)から選択される1または2個のヘテロ原子環員を有する5員または6員複素環式環を形成している]
から選択される、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項62】
が、場合により非置換6員非芳香族複素環(N−アルキル−ピペリジン、モルホリン、テトラヒドロピランなど)または非置換6員炭素環(フェニルなど)により置換されていてもよいC1−4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはプロピル)から選択される、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項63】
が、水素;
ハロゲン(好ましくは、フッ素または塩素);
1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);
場合により、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、フッ素、好ましくはジフルオロまたはトリフルオロ、より好ましくはトリフルオロ)、およびNR1112から選択される置換基により置換されていてもよいメチル;ならびに
C(=O)NR1112
[ここで、R11およびR12は同一であるか、または異なり、各々水素およびC1−4アルキルから選択されるか、またはR11およびR12は窒素原子と一緒になって、O、NおよびS(好ましくは、OおよびN)から選択される1または2個のヘテロ原子環員を有する5員または6員複素環式環を形成している]
から選択される、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項64】
が、水素、フッ素およびメチル、最も好ましくは水素から選択される、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項65】
11およびR12がNR1112基の窒素原子と一緒になって5員または6員複素環式環を形成し、そのヘテロ原子環員が好ましくはOおよびNから選択される、請求項61または62に記載の化合物。
【請求項66】
前記複素環式環が非芳香族であり、例えば、モルホリン、ピペラジン、N−C1−4−アルキルピペラジン、ピペリジンおよびピロリジンから選択される、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
(存在する場合)およびRの少なくとも一方、より好ましくは双方が水素である、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項68】
(存在する場合)およびRの少なくとも一方、より好ましくは双方が水素である、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項69】
が各請求項において定義される水素以外の置換基であり、R(存在する場合)、R(存在する場合)、およびRの少なくとも1つ、好ましくは2つ、より好ましくは総てが水素である、請求項68に記載の化合物。
【請求項70】
前記化合物が式(Ia)で示され、XがCRである、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項71】
式(Ia)中のX、およびR〜R基が表2に示されるものである、請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項72】
式(Ia)中のX、およびR〜R基が、表2に示されるB1,B7およびB8基のいずれかである、請求項71に記載の化合物。
【請求項73】
式(II)の化合物:
【化5】

[式中、R、RおよびR〜Rは請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項で定義した通りである]。
【請求項74】
式(III)の化合物:
【化6】

[式中、R、RおよびR〜Rは請求項2およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項で定義した通りである]。
【請求項75】
3a、R3b、R5aおよびR5bが、水素、トリフルオロメチル、シアノ、カルボキシ、3〜12(好ましくは、3〜7、より好ましくは5または6)環員を有する単環式の炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rが結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rが、水素、3〜7環員を有する炭素環式基または複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、C1−4アシルオキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜7環員を有する炭素環式基または複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子が場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよい、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項76】
3a、R3b、R5aおよびR5bが水素およびR−R基から選択され、ここで、Rが結合、O、CO、またはC(X)Xであり、Rが、水素、3〜7環員を有する複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜7環員を有する複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基から選択される、請求項75に記載の化合物。
【請求項77】
3a、R3b、R5aおよびR5bがそれぞれ水素である、請求項39に記載の化合物。
【請求項78】
4’が、水素、トリフルオロメチル、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基;ならびにRd’−Re’基から選択され;ここで、Rd’が結合、CO、C(X)X、SO、SO、またはSONRであり、Re’が、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜7環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子が場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよい、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項79】
4’が、水素およびRd’−Re’基から選択され、ここで、Rd’が結合、CO、C(X)X、またはSOであり、Re’が、3〜7環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜7環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基から選択される、請求項78に記載の化合物。
【請求項80】
4’が、水素およびRd’−Re’基から選択され、ここで、Rd’が結合であり、Re’が、場合によりヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン(好ましくはフッ素)、および3〜7環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基である、請求項79に記載の化合物。
【請求項81】
4’が、水素および非置換または置換C1−4アルキル基から選択され、ここで、その置換基がメトキシなどのアルコキシ、またはフッ素などのハロゲンである、請求項80に記載の化合物。
【請求項82】
4’が、水素、非置換メチル、非置換2−メトキシ−エチル、非置換2−フルオロ−エチル、および非置換2,2−ジフルオロ−エチルから選択される、請求項81に記載の化合物。
【請求項83】
4’が水素である、請求項82に記載の化合物。
【請求項84】
6aおよびR6bが、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにR−R基から選択され、ここで、Rが結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rが、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12環員を有する炭素環式基または複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子が場合によりO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよい、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項85】
6aおよびR6bが、水素、ハロゲン、およびR−R基から選択され、ここで、Rが結合、O、CO、C(X)Xであり、Rが、水素、3〜7環員を有する複素環式基、ならびに場合によりヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜7環員を有する複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基から選択される、請求項84に記載の化合物。
【請求項86】
3aおよびR3bが、水素;
場合により、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、フッ素、好ましくはジフルオロまたはトリフルオロ、より好ましくはトリフルオロ)、およびNR1112から選択される置換基により置換されていてもよいメチル;ならびに
C(=O)NR1112
[ここで、R11およびR12は同一であるか、または異なり、各々水素およびC1−4アルキルから選択されるか、またはR11およびR12は窒素原子と一緒になって、O、NおよびS(好ましくは、OおよびN)から選択される1または2個のヘテロ原子環員を有する5員または6員複素環式環を形成している]
から選択される、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項87】
4’が、水素;
場合により、ヒドロキシ、アルコキシ(例えば、メトキシ)、およびハロゲン(例えば、フッ素、好ましくはジフルオロまたはトリフルオロ、より好ましくはモノまたはジフルオロ)から選択される置換基により置換されていてもよい、メチルまたはエチルなどのアルキル
から選択される、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項88】
6aおよびR6bが、水素、フッ素およびメチル、最も好ましくは水素から選択される、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項89】
6aおよびR6bがともに水素である、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項90】
5aおよびR5bが、水素;
1−4アルコキシ(例えばメトキシ);
場合により、ヒドロキシ、ハロゲン(例えば、フッ素、好ましくはジフルオロまたはトリフルオロ、より好ましくはトリフルオロ)、およびNR1112から選択される置換基により置換されていてもよいメチル;ならびに
C(=O)NR1112
[ここで、R11およびR12は同一であるか、または異なり、各々水素およびC1−4アルキルから選択されるか、またはR11およびR12は窒素原子と一緒になって、O、NおよびS(好ましくは、OおよびN)から選択される1または2個のヘテロ原子環員を有する5員または6員複素環式環を形成している]
から選択される、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項91】
11およびR12が、NR1112基の窒素原子と一緒になって5員または6員複素環式環を形成し、そのヘテロ原子環員が好ましくはOおよびNから選択される、請求項86または90に記載の化合物。
【請求項92】
前記複素環式環が非芳香族であり、例えば、モルホリン、ピペラジン、N−C1−4−アルキルピペラジン、ピペリジンおよびピロリジンから選択される、請求項92に記載の化合物。
【請求項93】
3a、R3b、R5a、R5b、R6aおよびR6bのうち少なくとも1つ、より好ましくは少なくとも2つ、3つ、4つまたは5つが水素であり、その他の基が各請求項において定義される水素以外の基である、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項94】
3a、R3b、R5a、R5b、R6aおよびR6bのうち1つが水素以外であって、その他が各々水素である、請求項92に記載の化合物。
【請求項95】
4’が水素以外であり、R3a、R3b、R5a、R5b、R6aおよびR6bが各々水素である、請求項94に記載の化合物。
【請求項96】
4’が水素以外であり、R3a、R3b、R5a、R5b、R6aおよびR6bのうち一つが水素以外であり、その他が水素である、請求項94に記載の化合物。
【請求項97】
3aおよびR3bの一方が水素以外であり、他方が水素である、請求項94に記載の化合物。
【請求項98】
5aおよびR5bの一方が水素以外であり、他方が水素である、請求項94に記載の化合物。
【請求項99】
6aおよびR6bの一方が水素以外であり、他方が水素である、請求項94に記載の化合物。
【請求項100】
4’が水素以外であり、R3aおよびR3bの一方が水素であり、他方が水素以外であり、R5aおよびR5bの一方が水素であり、他方が水素以外であり、かつ、R6aおよびR6bの一方が水素であり、他方が水素以外である、請求項94に記載の化合物。
【請求項101】
X”、R3a、R3b、R4’、R5a、R5b、R6aおよびR6bが表3に示される通りのものである、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項102】
X”、R3a、R3b、R4’、R5a、R5b、R6aおよびR6bが表3に示されるC1,C3またはC6基である、請求項101に記載の化合物。
【請求項103】
X”、R3a、R3b、R4’、R5a、R5b、R6aおよびR6bが表3に示されるC1基である、請求項102に記載の化合物。
【請求項104】
式(IV)の化合物:
【化7】

[式中、R、R、R3a、R3b、R4’、R5a、R5b、R6aおよびR6bが、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項で定義した通りである]。
【請求項105】
X”がSである、請求項3およびこれに直接または間接的に従属するいずれかの請求項に記載の化合物。
【請求項106】
3a、R3b、R5a、R5b、R6aおよびR6bがそれぞれ水素である、請求項105に記載の化合物。
【請求項107】
塩、溶媒和物、エステル、異性体またはN−オキシドの形態である、請求項1〜106のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項108】
塩または溶媒和物の形態である、請求項1〜107のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項109】
本明細書の実施例のいずれか1つに記載されている、式(I)の化合物。
【請求項110】
サイクリン依存性キナーゼ、オーロラキナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3によって媒介される病態または症状の予防または治療に用いるための、請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項111】
サイクリン依存性キナーゼ、オーロラキナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3によって媒介される病態または症状の予防または治療用薬剤の製造のための、請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項112】
サイクリン依存性キナーゼ、オーロラキナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3によって媒介される病態または症状の予防または治療のための方法であって、それを必要とする被検体に請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項113】
サイクリン依存性キナーゼ、オーロラキナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3を阻害する方法であって、そのキナーゼと請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)のキナーゼ阻害化合物を接触させることを含んでなる、方法。
【請求項114】
請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を用いて、サイクリン依存性キナーゼ、オーロラキナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3の活性を阻害することにより、細胞プロセス(例えば、細胞分裂)を調整する方法。
【請求項115】
哺乳類において異常な細胞増殖を伴う、または異常な細胞増殖から生じる疾病または症状を治療するための方法であって、その哺乳類に請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を、異常な細胞増殖を阻害するのに有効な量で投与することを含んでなる、方法。
【請求項116】
哺乳類において異常な細胞増殖を伴う、または異常な細胞増殖から生じる疾病または症状を治療するための方法であって、その哺乳類に請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を、cdk1、cdk2、オーロラAキナーゼ、オーロラBキナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3の活性を阻害するのに有効な量で投与することを含んでなる、方法。
【請求項117】
病態または症状が、癌などの増殖性疾患、ならびにウイルス感染、自己免疫疾患および神経変性疾患などの症状から選択される、請求項110〜116のいずれか一項に記載の化合物、使用、または方法。
【請求項118】
病態が、乳癌、卵巣癌、結腸癌、前立腺癌、食道癌、扁平上皮癌および非小細胞性肺癌から選択される癌である、請求項117に記載の化合物、使用、または方法。
【請求項119】
請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物と医薬上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項120】
医薬に用いられる、請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項121】
動物における真菌感染の治療または予防用薬剤の製造のための、請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項122】
動物または植物における真菌感染の治療または予防のための方法であって、その動物または植物に有効な抗真菌量の請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項123】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションを特徴とする疾病または症状の予防または治療用薬剤の製造のための、請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項124】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションを特徴とする病態または症状の予防もしくは治療(またはその罹患率の緩和もしくは軽減)のための方法であって、(i)患者に対して、オーロラキナーゼのアップレギュレーションの特徴的なマーカーを検出するための診断試験を行うこと、および(ii)その診断試験がオーロラキナーゼのアップレギュレーションを示す場合には、その後、その患者にオーロラキナーゼ阻害活性を有する請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項125】
請求項1〜109のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、
(i)式(X):
【化8】

の化合物を式R−COHのカルボン酸と反応させた後、存在する総ての保護基を除去すること;または
(ii)式(Ia):
【化9】

(式中、R、R、R、R、およびRは定義されている通り)
の化合物またはその適宜保護された形態をアルキル化剤と反応させた後、存在する総ての保護基を除去し;さらに場合により、その後に、式(Ia)のある化合物を式(Ia)の別の化合物へ変換すること;
(iii)式(CIX):
【化10】

の化合物を、存在する総ての保護基を除去するために反応させること;または
(iv)X”がNR4’であり、R4’が水素である式(I):
【化11】

(式中、R、R、R3a、R3b、R5a、R5b、R6aおよびR6bは定義されている通り)
の化合物またはその適宜保護された形態をアルキル化剤と反応させた後、存在する総ての保護基を除去し;さらに場合により、その後に、式(I)のある化合物を式(I)の別の化合物へ変換すること
を含んでなる、方法。

【公表番号】特表2008−505167(P2008−505167A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519872(P2007−519872)
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002629
【国際公開番号】WO2006/003440
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】