説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】ICチップなどの半導体チップをより薄型化することが可能な技術を提供する。
【解決手段】集積回路が形成された半導体基板をCMP等により研磨し、半導体基板中に脆化層を形成して半導体基板の一部を分離することにより半導体基板を薄膜化して、従来にない薄さのICチップなどの半導体チップを得る。また、このような薄膜化したICチップに設けられた配線と、インターポーザに設けられた配線とを、導電性材料又はめっき処理により形成される導電膜を介して電気的に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜化した半導体基板を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の社会生活では、さまざまな場面で、コンピュータネットワークにより情報処理が行われ、その利便性が享受できるユビキタス社会の実現が近づいている。「ユビキタス」とは、ラテン語に由来し、「あまねく存在する」という意味であり、いつでもどこでもコンピューターの存在を意識せず、コンピューターを利用した情報処理が生活環境の中に自然に溶け込んでいるという意味に用いられている。
【0003】
実際に、コミュニケーション手段としての電話やテレビジョン放送は、携帯電話機として分類される携帯型の電子機器で利用することができ、バーコードや磁気カードで行われてきた認証も、ICタグやICカードといった半導体チップを搭載した紙片状若しくはカード状の媒体で代替されるようになっている。
【0004】
ところで、人間の生活空間に存在する様々なものに、集積回路が形成された半導体チップ(以下、「ICチップ」若しくは「LSIチップ」などともいう。)を違和感なく組み入れるためには、半導体チップの薄型化が必要とされている。例えば、アンテナコイル、コンデンサなどを含むICタグを紙等の被着体の中に埋め込んで使用するために、ICチップの厚さを3〜15μmの厚さに薄型化したものが知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−049901号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
半導体チップを薄型化するために、集積回路が形成されたシリコンウエハの裏面に化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)処理を行ってウエハを薄層化する技術が用いられている。ICチップの薄型化においては、理想的にはICチップの各素子が動作するのに必要な厚さだけ残せば良いことになる。
【0006】
しかし、CMPは研磨剤を流しながらウエハを研磨布に押し付けることで加工する技術であることから、CMP処理によってウエハの厚さを3〜15μm程度まで加工することはできても、12インチウエハのように大口径ウエハを1μm未満の厚さまで薄層化するのは困難であった。
【0007】
そこで本発明は、ICチップなどの半導体チップをより薄型化することが可能な技術を提供することを目的の一とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一は、表面に素子形成層が設けられ且つ素子形成層と電気的に接続された第1の配線が埋め込まれた半導体基板の裏面側からイオンを照射して脆化層を形成し、脆化層に沿って半導体基板の一部を分離することによって、素子形成層及び第1の配線を有する半導体基板を形成するとともに第1の配線の一部を露出させ、素子形成層及び第1の配線を有する半導体基板と第2の配線が設けられた基板を積層し、素子形成層と第2の配線を電気的に接続することを要旨とする。
【0009】
本発明の一は、表面に素子形成層が設けられた第1の半導体基板と、素子形成層と電気的に接続し第1の半導体基板を貫通する第1の配線と、第2の基板に設けられた第2の配線と、を有し、第1の配線と第2の配線が電気的に接続された半導体装置であることを要旨とする。
【0010】
また、本発明の一は、表面に素子形成層が設けられた第1の半導体基板と、素子形成層と電気的に接続し第1の半導体基板を貫通する第1の配線と、第2の基板に設けられた第2の配線と、を有し、第1の配線と第2の配線が電気的に接続された半導体装置であることを要旨とする。第1の配線と第2の配線は導電性材料又はめっき処理により形成される導電膜を介して電気的に接続されることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
集積回路が形成された半導体基板をCMP等により研磨し、半導体基板中に脆化層を形成して半導体基板の一部を分離することにより半導体基板を薄膜化して、従来にない薄さのICチップなどの半導体チップを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細をさまざまに変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる。
【0013】
以下に、素子形成層及び貫通配線が設けられた半導体基板を薄膜化した後に、当該半導体基板の一部を分離した構造を有するICチップなどの半導体チップに関して図面を参照して説明する。
【0014】
まず、半導体基板100の表面上に、素子形成層101、貫通配線102及び支持基板110を設ける(図1(A)参照)。
【0015】
半導体基板100として、シリコン、ゲルマニウムなどの単結晶半導体基板または多結晶半導体基板を用いることができる。その他に、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの化合物半導体で形成された単結晶半導体基板または多結晶半導体基板を、半導体基板100として用いることができる。また、半導体基板100として、結晶格子に歪みを有するシリコン、シリコンに対しゲルマニウムが添加されたシリコンゲルマニウムなどの半導体基板を用いても良い。歪みを有するシリコンは、シリコンよりも格子定数の大きいシリコンゲルマニウムまたは窒化珪素上における成膜により形成することができる。
【0016】
素子形成層101は、トランジスタ、ダイオード、容量等の素子や、当該素子に電気的に接続する配線により構成される。ここでは、素子形成層101に、トランジスタ103aとトランジスタ103bを設けた例を示している。なお、素子形成層101に設けられるトランジスタ103aとトランジスタ103bの構成は、様々な形態をとることができ、特定の構成に限定されない。
【0017】
貫通配線102は、素子形成層101の配線と電気的に接続しており、一部が半導体基板100に埋め込まれている。貫通配線102は、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で設ける。また、貫通配線102は、ICチップにおいて貫通電極としても機能しうる。
【0018】
支持基板110は、素子形成層101の上方(素子形成層101を挟んで半導体基板100の反対側)に設けられており、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板等を用いることができる。また、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂等で設けてもよい。なお、支持基板110は必ずしも設ける必要はないが、半導体基板100に薄膜化処理等を行う際に保護層として機能するため、設けることが好ましい。
【0019】
次に、半導体基板100の一部を除去し薄膜化する(図1(B)参照)。図1(B)では、半導体基板100を薄膜化(点線部分を除去)して、半導体基板120とする場合を示している。例えば、半導体基板100の裏面側(素子形成層101が設けられている面とは反対側)から研削処理、研磨処理又はCMP処理を行うことにより半導体基板100を薄膜化することができる。
【0020】
ここでは、貫通配線102を露出させない程度に半導体基板100の薄膜化を行う。好ましくは、半導体基板120の厚さが50nmよりも厚く1000nm未満となるように薄膜化を行う。
【0021】
次に、半導体基板120の裏面側(素子形成層101が設けられている面とは反対側)から矢印で示すように、電界で加速されたイオン107を照射し、半導体基板120の表面(素子形成層101が設けられている面)から所定の深さの領域に脆化層105を形成する(図1(C)参照)。脆化層105はイオンドーピング法又はイオン注入法を用いて形成することが好ましい。なお、イオン注入法とは、イオンを質量分離して特定の質量のイオンのみを電界で加速して対象物に照射する技術であり、イオンドーピング法とは、質量分離を行わずにイオンを電界で加速して対象物に照射する技術である。脆化層105が形成される位置は、イオンを注入する際の加速電圧及びイオンのドーズ量により制御することができ、脆化層105はイオンの平均進入深さに近い深さ領域に形成される。なお、本明細書においてイオンを「注入する」とは、加速されたイオンを半導体基板に照射することで、イオンを構成する元素を対象物中に含ませることを指す。脆化層105は、後に脆化層105に基づいて半導体基板120を分離した際に、貫通配線102が露出する位置に設ける。好ましくは、半導体基板120の表面からの深さをLとすると、Lが50nmよりも大きく1000nm未満であり、より好ましくは100nm以上500nm以下となる位置に脆化層105を設ける。
【0022】
イオン107は、水素イオン、ヘリウム等の希ガスイオン又はフッ素や塩素等のハロゲンイオンを用いることができる。水素、希ガス又はハロゲンから選ばれたソースガスをプラズマ励起して生成された一種類のイオン又は同一の原子からなる質量の異なる複数の種類のイオンを半導体基板120に照射することが好ましい。水素イオンを照射する場合には、Hイオン、Hイオン、及びHイオンを含ませると共に、Hイオンの割合をHイオン及びHイオンよりも高めておくとイオンの注入効率を高めることができ、照射時間を短縮することができる。
【0023】
次に、脆化層105を利用して、半導体基板120を半導体基板120aと半導体基板120bに分離する(図2(A)参照)。ここでは、加熱処理を行い脆化層105に沿って半導体基板120aと半導体基板120bに分離する。例えば、300℃以上550℃以下の温度範囲で熱処理を行うことにより、脆化層105に形成された微小な空洞の体積変化が起こり、脆化層105に沿って劈開することにより、薄い半導体基板120aを形成することができる。なお、本明細書において「劈開する」とは、素子形成層101が設けられた半導体基板120aを形成するために、脆化層105に沿って半導体基板120bを分離することを指す。
【0024】
なお、半導体基板120を半導体基板120aと半導体基板120bに分離する前に、半導体基板120の裏面側に支持基板を設けてもよい。分離する半導体基板120bが薄い場合にはあらかじめ半導体基板120の裏面に接して支持基板を設けておくことにより、半導体基板120の分離を容易に行うことができる。
【0025】
以上の工程により、素子形成層101が設けられた半導体基板120aを貫通配線102が貫通して露出した構造を有するICチップなどの半導体チップを得ることができる(図2(B)参照)。
【0026】
一般的に、研削処理、研磨処理又はCMP処理による基板の薄膜化は、厳密な制御が困難であり基板の膜厚にムラが生じやすいため、基板の薄膜化には限度がある。しかし、本実施の形態に示すように、基板の薄膜化を行った後に、さらにイオンの照射により形成された脆化層を用いて半導体基板の分離を行うことによって、基板の膜厚を研削処理、研磨処理又はCMP処理のみを行った場合と比較して薄くすることができる。
【0027】
次に、貫通配線が設けられたICチップを有する半導体装置に関して図面を参照して説明する。具体的には、配線が設けられた基板にICチップの貫通配線を電気的に接続して設ける場合に関して示す。
【0028】
図3(A)に示す半導体装置は、配線152が設けられたインターポーザ150上に図1と図2で示したICチップ130が接着されることにより設けられている。ここでは、複数のICチップ130a〜130dにそれぞれ設けられた素子形成層101と配線152が電気的に接続されている。素子形成層101と配線152との接続は、ICチップ130a〜130dにそれぞれ設けられた貫通配線102と、配線152と接続された接続端子151を電気的に接続することによって形成される(図3(B)参照)。
【0029】
また、貫通配線102と接続端子151との電気的な接続を導電性材料を介して行う場合の一例に関して図4(A)、(B)を参照して説明する。
【0030】
まず、露出した貫通配線102上に導電性材料126を設ける(図4(A)参照)。導電性材料126は、液滴吐出法、スクリーン印刷法等によって、銀ペースト、銅ペースト又ははんだ等の材料を用いて選択的に形成することにより設けることができる。
【0031】
次に、貫通配線102上に形成された導電性材料126に接続端子151を接着させることにより、貫通配線102と接続端子151を電気的に接続する(図4(B)参照)。導電性材料126を設けることによって、貫通配線102と接続端子151との接続不良を低減することができる。
【0032】
なお、図4(A)、(B)では、貫通配線102上に導電性材料126を設けた例を示したが、接続端子151上に導電性材料126を設けた後に貫通配線102を導電性材料126に接着することにより、貫通配線102と接続端子151を電気的に接続してもよい。
【0033】
貫通配線と接続端子との電気的な接続の他の例に関して図5(A)、(B)を参照して説明する。図5(A)、(B)では、めっき処理を用いて貫通配線102と接続端子151を電気的に接続する場合について示す。
【0034】
まず、貫通配線102を有するICチップと接続端子151を有するインターポーザ150を、間隔(ギャップ)を保持して積層させる(図5(A)参照)。ここでは、球状のスペーサ125を用いて、ICチップとインターポーザ150との間にギャップ124を形成している。
【0035】
ギャップ124は、少なくとも後に行うめっき処理において、めっき液が入り込める程度に設ける。また、ギャップ124を保持するため、ICチップとインターポーザ150をシール材等の接着性を有する樹脂で接着させることが好ましい。なお、ここでは、ギャップを形成するために球状のスペーサを用いた場合を示したが、ICチップとインターポーザ150の間にギャップを形成できるものであれば、球状のスペーサに限られない。
【0036】
インターポーザ150としては、有機ポリマーや無機ポリマーなどの材料、セラミック基板、ガラス基板、アルミナ基板、窒化アルミニウム基板、メタル基板などを用いることができる。
【0037】
また、図5(A)では、重畳して設けられた貫通配線102と接続端子151との間にも間隔を設ける場合を示しているが、貫通配線102と接続端子151が接するように設けてもよい。
【0038】
次に、めっき処理により、露出した貫通配線102と接続端子151の間に導電膜を堆積して形成することによって、導電膜127を形成する。めっき処理は、導電膜127を介して貫通配線102と接続端子151が電気的に接続するまで行う(図5(B)参照)。めっき処理は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)等を用いて行うことができる。
【0039】
本実施の形態で示すように、貫通配線102と接続端子151とをめっき処理を用いて接続することにより、接続不良を低減することができる。
【0040】
次に、ICチップをパッケージした一構成例に関して図6を参照して説明する。
【0041】
図6はICチップ130を筐体154に装着しヒートシンク155により放熱効果を高めた構成を示す。ヒートシンク155はICチップ130を覆うように設けられ、ICチップ130の加熱を防ぐと共に放射される電磁波を遮断している。また、貫通配線102の一部を放熱シート153と接触させることにより、貫通配線102を通してICチップ130の中で発生した熱をヒートシンク155まで放散させることができる。このように、効率のよい放熱を行うことによってICチップの信頼性を高めることができる。
【0042】
本発明のICチップは、CPU、メモリ、ネットワーク処理回路、ディスク処理回路、画像処理回路、音声処理回路、電源回路、温度センサー、湿度センサー、赤外線センサー等から選択された1つまたは複数の機能を持たせることができる。
【0043】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、集積回路が形成された半導体基板をCMP等により研磨して薄膜化し、半導体基板中に脆化層を形成して半導体基板の一部を分離することにより半導体基板をさらに薄膜化して、従来にない薄さのICチップなどの半導体チップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の半導体装置を構成するICチップの作製方法の一例を示す図。
【図2】本発明の半導体装置を構成するICチップの作製方法の一例を示す図。
【図3】本発明のICチップを有する半導体装置の一例を示す図。
【図4】貫通配線の電気的な接続の一例を示す図。
【図5】貫通配線の電気的な接続の一例を示す図。
【図6】ICチップをパッケージした一構成例を示す図。
【符号の説明】
【0045】
100 半導体基板
101 素子形成層
102 貫通配線
103a トランジスタ
103b トランジスタ
105 脆化層
107 イオン
110 支持基板
120 半導体基板
120a 半導体基板
120b 半導体基板
124 ギャップ
125 スペーサ
126 導電性材料
127 導電膜
130 ICチップ
130a ICチップ
130b ICチップ
130c ICチップ
130d ICチップ
150 インターポーザ
151 接続端子
152 配線
153 放熱シート
154 筐体
155 ヒートシンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に素子形成層が設けられ、且つ前記素子形成層と電気的に接続された第1の配線が埋め込まれた第1の半導体基板の裏面側からイオンを照射して、前記第1の半導体基板の表面から所定の深さの領域に脆化層を形成し、
前記脆化層に沿って前記第1の半導体基板の一部を分離することによって、前記素子形成層及び前記第1の配線を有する第1の半導体基板を形成するとともに、前記第1の配線の一部を露出させ、
前記素子形成層及び前記第1の配線を有する前記第1の半導体基板と、第2の配線が設けられた第2の基板とを、前記第1の配線及び前記第2の配線を挟んで積層し、
前記第1の配線の一部と前記第2の配線とを接着する導電性材料によって、前記素子形成層と前記第2の配線とを電気的に接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記導電性材料を、銀ペースト、銅ペースト又ははんだを用いて形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項3】
表面に素子形成層が設けられ、且つ前記素子形成層と電気的に接続された第1の配線が埋め込まれた第1の半導体基板の裏面側からイオンを照射して、前記第1の半導体基板の表面から所定の深さの領域に脆化層を形成し、
前記脆化層に沿って前記第1の半導体基板の一部を分離することによって、前記素子形成層及び前記第1の配線を有する第1の半導体基板を形成するとともに、前記第1の配線の一部を露出させ、
前記素子形成層及び前記第1の配線を有する前記第1の半導体基板と、第2の配線を有する第2の基板とを、前記第1の配線及び前記第2の配線を挟んで積層し、
めっき処理により前記第1の配線の一部と前記第2の配線との間に導電膜を形成することによって、
前記素子形成層と前記第2の配線とを電気的に接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項3において、
前記めっき処理を、銅、ニッケル、金、又は白金を用いて行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記イオンは、水素イオン、ハロゲンイオン又は希ガスイオンであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記イオンは、Hイオン、Hイオン及びHイオンを含み、
前記Hイオンの割合は、前記Hイオン及び前記Hイオンの割合よりも高いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一項において、
前記第1の半導体基板にイオンを照射する前に、前記第1の半導体基板の裏面側から研削処理、研磨処理又はCMP処理を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項8】
表面に素子形成層が設けられた第1の半導体基板と、
前記素子形成層と電気的に接続し、前記第1の半導体基板を貫通する第1の配線と、
第2の基板に設けられた第2の配線と、
前記第1の配線と前記第2の配線とを接着する導電性材料と、を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記導電性材料は、銀ペースト、銅ペースト又ははんだを用いて設けられることを特徴とする半導体装置。
【請求項10】
表面に素子形成層が設けられた第1の半導体基板と、
前記素子形成層と電気的に接続し、前記第1の半導体基板を貫通する第1の配線と、
第2の基板に設けられた第2の配線と、
めっき処理により前記第1の配線と前記第2の配線との間に設けられた導電膜と、を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項11】
請求項10において、
前記めっき処理は、銅、ニッケル、金、又は白金を用いて行われることを特徴とする半導体装置。
【請求項12】
請求項8乃至請求項11のいずれか一項において、
前記第1の半導体基板の膜厚が、100nm以上500nm以下であることを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−76883(P2009−76883A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−209459(P2008−209459)
【出願日】平成20年8月18日(2008.8.18)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】