説明

半導体装置

【課題】差分周波数Δfが数百MHzにおいても高周波半導体チップのドレイン端面の電圧が平滑化された半導体装置を提供する。
【解決手段】高周波半導体チップと、高周波半導体チップの入力側に配置された入力整合回路と、高周波半導体チップの出力側に配置された出力整合回路と、入力整合回路に接続された高周波入力端子と、出力整合回路に接続された高周波出力端子と、高周波半導体チップに接続される平滑化キャパシタ用端子とを備え、高周波半導体チップと、入力整合回路と、出力整合回路とが1つのパッケージに収納された半導体装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から半導体素子のパッケージングとして、樹脂封止型と気密封止型とが知られている。
【0003】
樹脂封止型は、リードフレームに搭載した半導体素子をトランスファーモールドなどにより直接、樹脂内に埋め込んだ構造のものであり、コストが安い、大量生産に向いている、小型化が可能などの利点により広く採用されている。
【0004】
気密封止型は、セラミックなど絶縁体からなる基体に搭載した半導体素子を中空で気密保持した構造のものであり、樹脂封止型の半導体装置に比べてコストは高くなるが、気密性に優れるため、高い信頼性が要求される場合に採用されている。
【0005】
気密封止型のパッケージにおいては、金属からなる放熱体の上に直接、半導体素子を搭載し、入出力端子部は、凸状フィードスルー構造を有する例が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−183222号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】http://www.excelics.com/MFET%20APP%20NOTE.pdf:“Recommendations for the Handling, Mounting and Biasing of High Power GaAs FETs”
【非特許文献2】スティーブン シー・クリップス、“ワイヤレス通信用RFパワー増幅器”、11.3、バイアス供給モジュレーション効果、アーテックハウス社(Steve C. Cripps、“RF Power Amplifiers for Wireless Communications”, 11.3 Bias Supply Modulation Effects. ARTECH HOUSE)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
2つの周波数を1つの高周波増幅素子に入力したとき、その差分周波数成分が発生する。その差分周波数が数MHzの場合はRF出力端子近傍に100μF以上のキャパシタを接続することで、出力端子電圧およびチップ端面の電圧が平滑化される。
【0009】
しかし、差分周波数が数百MHzの場合、RF出力端子近傍に付けたキャパシタでは、チップ端面とキャパシタ間に整合回路が介在するため、チップ端面の電圧を平滑化できない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本実施形態の半導体装置は、高周波半導体チップと、入力整合回路と、出力整合回路と、高周波入力端子と、高周波出力端子と、平滑化キャパシタ用端子とを備える。入力整合回路は、高周波半導体チップの入力側に配置される。出力整合回路は、高周波半導体チップの出力側に配置される。高周波入力端子は、入力整合回路に接続される。高周波出力端子は、出力整合回路に接続される。平滑化キャパシタ用端子は、高周波半導体チップに接続される。高周波半導体チップと、入力整合回路と、出力整合回路とが1つのパッケージに収納される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態に係る半導体装置を搭載するパッケージの模式的鳥瞰構成であって、(a)メタルキャップ、(b)メタルシールリング、(c)金属壁、(d)導体ベースプレート、絶縁層、絶縁層上に配置されたストリップライン、および絶縁層上に配置されるフィードスルー上層部の模式的構成図。
【図2】実施の形態に係る半導体装置の模式的平面構成図。
【図3】実施の形態に係る半導体装置の模式的断面構成であって、図2のI−I線に沿う模式的断面構造図。
【図4】実施の形態に係る半導体装置の模式的断面構成であって、図2のII−II線に沿う模式的断面構造図。
【図5】実施の形態に係る半導体装置の模式的断面構成であって、図2のIII−III線に沿う模式的断面構造図。
【図6】実施の形態に係る半導体装置の模式的回路構成図。
【図7】実施の形態に係る半導体装置において、電流振幅IPKをパラメータとするリップル電圧ΔVとバイパスリザバーキャパシタCBRとの関係を示すシミュレーション結果。
【図8】実施の形態に係る半導体装置において、差分周波数fをパラメータとするリップル電圧ΔVとバイパスリザバーキャパシタCBRとの関係を示すシミュレーション結果。
【図9】(a)実施の形態に半導体装置において、高周波半導体チップの模式的平面パターン構成の拡大図、(b)図9(a)のJ部分の拡大図。
【図10】実施の形態に係る半導体装置に適用する高周波半導体チップの構造例1であって、図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構造図。
【図11】実施の形態に係る半導体装置に適用する高周波半導体チップの構造例2であって、図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構造図。
【図12】実施の形態に係る半導体装置に適用する高周波半導体チップの構造例3であって、図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構造図。
【図13】実施の形態に係る半導体装置に適用する高周波半導体チップの構造例4であって、図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構造図。
【図14】実施の形態の変形例に係る半導体装置を搭載するパッケージの模式的鳥瞰構成であって、(a)メタルキャップ、(b)メタルシールリング、(c)金属壁、(d)導体ベースプレート、絶縁層、絶縁層上に配置されたストリップライン、および絶縁層上に配置されるフィードスルー上層部の模式的構成図。
【図15】実施の形態の変形例に係る半導体装置の模式的平面構成図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下において、同じ要素には同じ符号を付して説明の重複を避け、説明を簡略にする。図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0013】
以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施の形態は、各構成部品の配置などを下記のものに特定するものでない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0014】
[第1の実施の形態]
(パッケージ構造)
実施の形態に係る半導体装置1を搭載するパッケージの模式的鳥瞰構成であって、メタルキャップ10は図1(a)に示すように表され、メタルシールリング14aは図1(b)に示すように表され、金属壁16は図1(c)に示すように表され、導体ベースプレート200、および入力側絶縁層20a・出力側絶縁層20b・キャパシタ端子用絶縁層40b上に配置された入力ストリップライン19a・出力ストリップライン19b・キャパシタ用ストリップライン39bは図1(d)に示すように表される。
【0015】
実施の形態に係る半導体装置1を搭載するパッケージは、図1(a)〜図1(d)に示すように、メタルキャップ10と、メタルシールリング14aと、金属壁16と、導体ベースプレート200と、導体ベースプレート200上に配置された入力側絶縁層20a・出力側絶縁層20b・キャパシタ端子用絶縁層40bと、入力側絶縁層20a上に配置された入力ストリップライン19aと、出力側絶縁層20b上に配置された出力ストリップライン19bと、キャパシタ端子用絶縁層40b上に配置されたキャパシタ用ストリップライン39bと、入力側絶縁層20a・出力側絶縁層20b・キャパシタ端子用絶縁層40b上に配置されるフィードスルー上層部22とを備える。
【0016】
―導体ベースプレート200―
導体ベースプレート200は、例えば、モリブデン、銅モリブデン合金などの導電性金属によって形成されている。さらに、導体ベースプレート200の表面には、例えば、Au、Ni、Ag、Ag−Pt合金、Ag−Pd合金などのメッキ導体を形成してもよい。また、導体ベースプレート200には、Cu/Mo/アルミナ基板などの積層構造を用いても良い。
【0017】
―金属壁16―
金属壁16の材質としては、例えば、アルミニウム、モリブデン、銅モリブデン合金などの導電性金属によって形成されている。
【0018】
金属壁16の上面には、メタルシールリング14aを介して、半田付けのためのハンダメタル層(図示省略)が形成される。ハンダメタル層としては、例えば、金ゲルマニウム合金、金錫合金などから形成可能である。
【0019】
また、金属壁16は、絶縁性若しくは導電性の接着剤を介して、導体ベースプレート200上に配置される。尚、金属壁16は、フィードスルー部分においては、凸状のフィードスルー上層部22(図1および図3参照)上に配置されている。凸状のフィードスルー上層部22は、入力側絶縁層20aおよび出力側絶縁層20b、キャパシタ端子用絶縁層40b上に配置され、絶縁層で形成される。ここで、入力側絶縁層20a、出力側絶縁層20bおよびキャパシタ端子用絶縁層40bは、フィードスルー下層部に相当する。絶縁性の接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂、ガラスなどから形成可能であり、導電性の接着剤としては、例えば、金ゲルマニウム合金、金錫合金などから形成可能である。
【0020】
―メタルキャップ10―
メタルキャップ10は、図1(a)に示すように、平板形状を備える。
【0021】
金属壁16上にメタルシールリング14aを介してメタルキャップ10を配置する。
【0022】
実施の形態に係る半導体装置1を搭載するパッケージは、3GHz以上の高周波特性を有する。このため、高周波数(すなわち3GHzを越える周波数)のデバイス及び構成部品用のパッケージとして適用可能である。
【0023】
(半導体装置)
―平面パターン構成―
実施の形態に係る半導体装置1の模式的平面パターン構成は図2に示すように表され、図2のI−I線に沿う模式的断面構造は図3に示すように表され、図2のII−II線に沿う模式的断面構造は図4に示すように表され、図2のIII−III線に沿う模式的断面構造は図5に示すように表される。
【0024】
実施の形態に係る半導体装置1は、図1〜図5に示すように、高周波半導体チップ24と、高周波半導体チップ24の入力側に配置された入力整合回路17と、高周波半導体チップ24の出力側に配置された出力整合回路18と、入力整合回路17に接続された高周波入力端子21aと、出力整合回路18に接続された高周波出力端子21bと、高周波半導体チップ24に接続される平滑化キャパシタ用端子41bとを備える。ここで、高周波半導体チップ24と、入力整合回路17と、出力整合回路18とが1つのパッケージに収納されている。
【0025】
また、実施の形態に係る半導体装置1は、図2および図4に示すように、平滑化キャパシタ用端子41bと接地電位間に接続されたバイパスリザバーキャパシタ(bypass reservoir capacitor)(平滑化キャパシタ)CBRを備える。ここで、平滑化キャパシタCBRの値をCBR、電流振幅の値をIPK、許容できるリップル電圧の値をΔV、差分周波数の値をΔfとすると、平滑化キャパシタCBRは、CBR=IPK×(1/2πΔf)/△V以上の値を有する。
【0026】
また、実施の形態に係る半導体装置1は、図2および図3に示すように、高周波半導体チップ24に接続されたキャパシタ用ストリップライン39bを備える。ここで、平滑化キャパシタ用端子41bは、キャパシタ用ストリップライン39bを介して、高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dに接続されている。
【0027】
また、実施の形態に係る半導体装置1は、図2および図4に示すように、高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dとキャパシタ用ストリップライン39bとの間を接続する平滑化キャパシタ接続用ボンディングワイヤBW1を備える。
【0028】
また、実施の形態に係る半導体装置1は、図2および図3に示すように、入力整合回路17に接続された入力ストリップライン19aを備え、高周波入力端子21aは、入力ストリップライン19aを介して高周波半導体チップ24のゲート端子電極Gに接続されている。
【0029】
また、実施の形態に係る半導体装置1は、図2および図3に示すように、出力整合回路18に接続された出力ストリップライン19bを備え、高周波出力端子21bは、出力ストリップライン19bを介して高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dに接続されている。
【0030】
また、図1および図2に示すように、高周波出力端子21bと、平滑化キャパシタ用端子41bは、互いに隣接して配置されていても良い。
【0031】
また、実施の形態に係る半導体装置1は、図1〜図5に示すように、導体ベースプレート200上に配置された高周波半導体チップ24と、導体ベースプレート200上に高周波半導体チップ24の入力側に配置された入力回路基板26と、導体ベースプレート200上に高周波半導体チップ24の出力側に配置された出力回路基板28とを備える。
【0032】
入力回路基板26上には、入力整合回路17が配置されている。また、出力回路基板28上には、出力整合回路18が配置されている。
【0033】
入力整合回路17は、ボンディングワイヤ12を介して、高周波半導体チップ24のゲート端子電極Gに接続され、出力整合回路18は、ボンディングワイヤ14を介して、高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dに接続されている。
【0034】
入力ストリップライン19aには、高周波入力端子21aが接続され、出力ストリップライン19bには、高周波出力端子21bが接続されている。
【0035】
高周波入力端子21aは、入力ストリップライン19aと、ボンディングワイヤ11と、入力整合回路17とを介して、高周波半導体チップ24のゲート端子電極Gに接続されている。
【0036】
―回路構成―
実施の形態に係る半導体装置1の模式的回路構成は、図6に示すように、高周波半導体チップ24と、高周波半導体チップ24の入力側に配置された入力整合回路17と、高周波半導体チップ24の出力側に配置された出力整合回路18と、入力整合回路17に接続された入力ストリップライン19aと、入力ストリップライン19aに接続された高周波入力端子21aと、出力整合回路18に接続された出力ストリップライン19bと、出力ストリップライン19bに接続された高周波出力端子21bと、高周波半導体チップ24の出力側に配置されたキャパシタ接続回路80と、キャパシタ接続回路80に接続された平滑化キャパシタ用端子41bとを備える。ここで、高周波半導体チップ24と、入力整合回路17と、出力整合回路18とが金属壁16で囲まれた1つのパッケージに収納されている。
【0037】
キャパシタ接続回路80は、高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dとキャパシタ用ストリップライン39bとを接続するキャパシタ接続用ボンディングワイヤBW1を備える。
【0038】
また、図6に示すように、平滑化キャパシタ用端子41bには、キャパシタ接続用ボンディングワイヤBW2を介して、平滑化キャパシタCBRの一方の電極が接続され、平滑化キャパシタCBRの他方の電極は、キャパシタ接続用ボンディングワイヤBW3を介して、接地電位に接続されている。
【0039】
実施の形態に係る半導体装置1においては、図6に示すように、平滑化キャパシタ用端子41bを設け、平滑化キャパシタ用端子41bと高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dとをキャパシタ用ストリップライン39bとキャパシタ接続用ボンディングワイヤBW1を介して接続する。この接続では、出力整合回路18を介さないため、差分周波数Δfが数百MHzの場合でも高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dの電圧が平滑化される。
【0040】
実施の形態に係る半導体装置1において、電流振幅IPKをパラメータとするリップル電圧ΔVとバイパスリザバーキャパシタ(平滑化キャパシタ)CBRとの関係を示すシミュレーション結果は、図7に示すように表される。図7は、差分周波数Δf=5MHzの例である。
【0041】
図7に示すように、例えば、リップル電圧ΔVを0.1V以下に抑えるためには、差分周波数Δf=50MHz・電流振幅IPK=0.3Aのとき、バイパスリザバーキャパシタCBR=0.1μF以上、差分周波数Δf=50MHz・電流振幅IPK=1.0Aのとき、バイパスリザバーキャパシタCBR=0.3μF以上、差分周波数Δf=50MHz・電流振幅IPK=3.0Aのとき、バイパスリザバーキャパシタCBR=1.0μF以上の値が必要となる。
【0042】
また、差分周波数Δfをパラメータとするリップル電圧ΔVとバイパスリザバーキャパシタ(平滑化キャパシタ)CBRとの関係を示すシミュレーション結果は、図8に示すように表される。
【0043】
図8に示すように、例えば、リップル電圧ΔVを0.1V以下に抑えるためには、電流振幅IPK=3A・差分周波数Δf=1MHzのとき、バイパスリザバーキャパシタCBR=5μF以上、電流振幅IPK=3A・差分周波数Δf=5MHzのとき、バイパスリザバーキャパシタCBR=1μF以上、電流振幅IPK=3A・差分周波数Δf=50MHzのとき、バイパスリザバーキャパシタCBR=0.1μF以上の値が必要となる。
【0044】
実施の形態に係る半導体装置1においては、高周波半導体チップ24のドレイン端子電極D端面とバイパスリザバーキャパシタ(平滑化キャパシタ)CBR間を最短で繋ぐことで、高周波半導体チップ24のドレイン端子電極D端面とバイパスリザバーキャパシタCBR間のインダクタンスを最小に抑えることができる。
【0045】
例えば、差分周波数Δfが5MHzのとき、6GHz帯80W級GaAsMESFET(例えばTIM5964−80SL)の場合、−25dBc動作時の電流振幅IPKの値は、3A程度であり、この電荷量を5MHzの周期以内に供給し、リップル電圧ΔVを0.1V以内にするために必要なバイパスリザバーキャパシタCBRの値は、CBR=Q/△Vで表すことができる。ここで、Q=IPK∫(0〜T/2)sinωtdt=IPK∫(0〜π/ω)sinωtdtで表される。したがって、Qの値は、約3×(1/2πf)=1×10-7(C)であり、リップル電圧ΔV=0.1Vから、CBR=1μFとなる。
【0046】
三次相互変調歪IM3の測定の際に、2つの周波数を1つの半導体装置1に入力したとき、その差分周波数成分が発生する。ここで、三次相互変調歪IM3は、半導体装置1に、周波数がほぼ等しい2つの入力信号(周波数f1、f2;f1−f2=数10MHz)を供給したときに、デバイスの非線形性によって(2f2−f1)、および(2f1−f2)という周波数の信号が出力されるが、この信号レベルを基本波(f1またはf2)の信号レベルに対する比で表記している。
【0047】
基本的な三次相互変調歪IM3の測定法では,2つの基本波信号を混合し、半導体装置1への入力信号として用いる。半導体装置1によって生じた三次相互変調歪IM3は、スペクトラムアナライザによって測定される。
【0048】
その差分周波数Δfが、数MHzの場合は、RF出力端子近傍に100μF以上のキャパシタを接続することで、出力電圧および高周波半導体チップ24のドレイン端面の電圧が平滑化される。
【0049】
しかしながら、バイアス供給源と高周波半導体チップ24のドレイン端面間に何らかのインピーダンスが存在すると、高周波半導体チップ24のドレイン端面に現れる電圧が変調され、半導体装置1の増幅特性に悪影響を与える。例えば、バイアス供給源と高周波半導体チップ24のドレイン端面間には、その距離に応じてリアクタンス(インダクタンスL)が存在する。周波数成分fの交流電流をIとすると、その変調される電圧振幅(リップル電圧ΔV)は、2πf×L×Iで表される。
【0050】
そこで、バイパスリザバーキャパシタCBRを高周波半導体チップ24近傍に設けることで、実効上のバイアス供給源が高周波半導体チップ24に近くなり、バイアス供給源と高周波半導体チップ24のドレイン端面間のリアクタンスを小さくすることができる。ここで、高周波半導体チップ24のドレイン端面の電圧とは、高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dの端面の電圧である。
【0051】
リップル電圧ΔVは、△V=2πf×L×Iで表されることから、L=△V/(2πf×I)である。したがって、I=3A、f=5MHzのとき、電圧振幅(リップル電圧ΔV)を0.1V以下に抑えるには、L<0.1/(2π×5×10-6×3)であれば良く、Lの値が、約1mHとなる距離以内に、バイパスリザバーキャパシタCBRが接続されていれば良い。
【0052】
また、I=3A、f=100MHzのとき、電圧振幅(リップル電圧ΔV)を0.1V以下に抑えるには、L<0.1/(2π×100×10-6×3)であれば良く、Lの値が、約50μHとなる距離以内に、バイパスリザバーキャパシタCBRが接続されていれば良い。
【0053】
また、高周波半導体チップ24のドレイン端子電極Dとキャパシタ用ストリップライン39bとをキャパシタ接続用ボンディングワイヤBW1を介して接続する理由は、実効的な電気長が短いため、ワイヤボンディングが最適となるからである。
【0054】
実施の形態によれば、整合回路を介さないため、差分周波数Δfが数百MHzにおいても高周波半導体チップのドレイン端面の電圧が平滑化されたマイクロ波/ミリ波/サブミリ波帯の高周波に適用可能な半導体装置を提供することができる。
【0055】
(高周波半導体チップの構成)
実施の形態に係る半導体装置1に適用する高周波半導体チップ24の模式的平面パターン構成の拡大図は、図9(a)に示すように表され、図9(a)のJ部分の拡大図は、図9(b)に示すように表される。また、実施の形態に係る半導体装置1に適用する高周波半導体チップ24の構造例1〜4であって、図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構造例1〜4は、それぞれ図10〜図13に示すように表される。
【0056】
実施の形態に係る半導体装置1に適用する高周波半導体チップ24において、複数のFETセルFET1〜FET10は、図9〜図13に示すように、半絶縁性基板110と、半絶縁性基板110の第1表面に配置され、それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極124、ソースフィンガー電極120およびドレインフィンガー電極122と、半絶縁性基板110の第1表面に配置され、ゲートフィンガー電極124、ソースフィンガー電極120およびドレインフィンガー電極122ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成した複数のゲート端子電極G1,G2,…,G10、複数のソース端子電極S11,S12,S21,S22,…,S101,S102およびドレイン端子電極D1,D2,…,D10と、ソース端子電極S11,S12,S21,S22,…,S101,S102の下部に配置されたVIAホールSC11,SC12,SC21,SC22,…,SC101,SC102と、半絶縁性基板110の第1表面と反対側の第2表面に配置され、ソース端子電極S11,S12,S21,S22,…,S101,S102に対してVIAホールSC11,SC12,SC21,SC22,…,SC101,SC102を介して接続された接地電極(図示省略)とを備える。
【0057】
ゲート端子電極G1,G2,…,G10には、ボンディングワイヤ12が接続され、ドレイン端子電極D1,D2,…,D10には、ボンディングワイヤ14が接続される。
【0058】
VIAホールSC11,SC12,SC21,SC22,…,SC101,SC102の内壁に形成されたバリア金属層(図示省略)、およびバリア金属層上に形成され、VIAホールを充填する充填金属層(図示省略)を介して、ソース端子電極S11,S12,S21,S22,…,S101,S102は、接地電極に接続されている。
【0059】
半絶縁性基板110は、GaAs基板、SiC基板、GaN基板、SiC基板上にGaNエピタキシャル層を形成した基板、SiC基板上にGaN/AlGaNからなるヘテロ接合エピタキシャル層を形成した基板、サファイア基板、若しくはダイヤモンド基板のいずれかである。
【0060】
―構造例1―
図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構成として、実施の形態に係る半導体装置1に適用する高周波半導体チップ24のFETセルの構造例1は、図10に示すように、半絶縁性基板110と、半絶縁性基板110上に配置された窒化物系化合物半導体層112と、窒化物系化合物半導体層112上に配置されたアルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118と、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118上に配置されたソースフィンガー電極120、ゲートフィンガー電極124およびドレインフィンガー電極122とを備える。窒化物系化合物半導体層112とアルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118との界面には、2次元電子ガス(2DEG:Two Dimensional Electron Gas)層116が形成されている。図10に示す構造例1では、ヘテロ接合電界効果トランジスタ(HFET:Hetero-junction Field Effect Transistor)若しくは高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)が示されている。
【0061】
―構造例2―
図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構成として、実施の形態に係る半導体装置1に適用する高周波半導体チップ24のFETセルの構造例2は、図11に示すように、半絶縁性基板110と、半絶縁性基板110上に配置された窒化物系化合物半導体層112と、窒化物系化合物半導体層112上に配置されたソース領域126およびドレイン領域128と、ソース領域126上に配置されたソースフィンガー電極120、窒化物系化合物半導体層112上に配置されたゲートフィンガー電極124およびドレイン領域128上に配置されたドレインフィンガー電極122とを備える。窒化物系化合物半導体層112とゲートフィンガー電極124との界面には、ショットキーコンタクト(Schottky Contact)が形成されている。図11に示す構造例2では、金属−半導体電界効果トランジスタ(MESFET:Metal Semiconductor Field Effect Transistor)が示されている。
【0062】
―構造例3―
図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構成として、実施の形態に係る半導体装置1に適用する高周波半導体チップ24のFETセルの構造例3は、図12に示すように、半絶縁性基板110と、半絶縁性基板110上に配置された窒化物系化合物半導体層112と、窒化物系化合物半導体層112上に配置されたアルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118と、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118上に配置されたソースフィンガー電極120およびドレインフィンガー電極122と、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118上のリセス部に配置されたゲートフィンガー電極124とを備える。窒化物系化合物半導体層112とアルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118との界面には、2DEG層116が形成されている。図12に示す構造例3では、HFET若しくはHEMTが示されている。
【0063】
―構造例4―
図9(b)のIV−IV線に沿う模式的断面構成として、実施の形態に係る半導体装置1に適用する高周波半導体チップ24のFETセルの構造例4は、図13に示すように、半絶縁性基板110と、半絶縁性基板110上に配置された窒化物系化合物半導体層112と、窒化物系化合物半導体層112上に配置されたアルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118と、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118上に配置されたソースフィンガー電極120およびドレインフィンガー電極122と、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118上の2段リセス部に配置されたゲートフィンガー電極124とを備える。窒化物系化合物半導体層112とアルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)118との界面には、2DEG層116が形成されている。図13に示す構造例4では、HFET若しくはHEMTが示されている。
【0064】
また、上記の構造例1〜4においては、活性領域以外の窒化物系化合物半導体層112を電気的に不活性な素子分離領域として用いている。ここで、活性領域とは、ソースフィンガー電極120、ゲートフィンガー電極124およびドレインフィンガー電極122の直下の2DEG層116、ソースフィンガー電極120とゲートフィンガー電極124間およびドレインフィンガー電極122とゲートフィンガー電極124間の2DEG層116からなる。上記の構造例1〜4においては、この活性領域以外の窒化物系化合物半導体層112を電気的に不活性な素子分離領域として用いている。
【0065】
素子分離領域の他の形成方法としては、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)18および窒化物系化合物半導体層112の深さ方向の一部まで、イオン注入により形成することもできる。イオン種としては、例えば、窒素(N)、アルゴン(Ar)などを適用することができる。また、イオン注入に伴うドーズ量は、例えば、約1×1014(ions/cm2)であり、加速エネルギーは、例えば、約100keV〜200keVである。
【0066】
素子分離領域上およびデバイス表面上には、パッシベーション用の絶縁層(図示省略)が形成されている。この絶縁層としては、例えば、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)法によって堆積された窒化膜、アルミナ(Al23)膜、酸化膜(SiO2)、酸窒化膜(SiON)などで形成することができる。
【0067】
ソースフィンガー電極120およびドレインフィンガー電極122は、例えば、Ti/Alなどで形成される。ゲートフィンガー電極124は、例えばNi/Auなどで形成することができる。
【0068】
なお、実施の形態に係る半導体装置1に適用する高周波半導体チップ24において、ゲートフィンガー電極124、ソースフィンガー電極120およびドレインフィンガー電極122の長手方向のパターン長は、マイクロ波/ミリ波/サブミリ波と動作周波数が高くなるにつれて、短く設定される。例えば、ミリ波帯においては、パターン長は、約25μm〜50μmである。
【0069】
また、ソースフィンガー電極120の幅は、例えば、約40μm程度であり、ソース端子電極S11,S12,S21,S22,…,S101,S102の幅は、例えば、約100μm程度である。また、VIAホールSC11,SC12,SC21,SC22,…,SC101,SC102の形成幅は、例えば、約10μm〜40μm程度である。
【0070】
(変形例)
実施の形態の変形例に係る半導体装置1aを搭載するパッケージの模式的鳥瞰構成であって、メタルキャップ10は図14(a)に示すように表され、メタルシールリング14aは図14(b)に示すように表され、金属壁16は図14(c)に示すように表され、導体ベースプレート200、入力側絶縁層20a・出力側絶縁層20b・キャパシタ端子用絶縁層40b上に配置された入力ストリップライン19a・出力ストリップライン19b・キャパシタ用ストリップライン39b、および入力側絶縁層20a・出力側絶縁層20b・キャパシタ端子用絶縁層40b上に配置されるフィードスルー上層部22は図14(d)に示すように表される。
【0071】
実施の形態の変形例に係る半導体装置1の模式的平面構成は、図15に示すように表される。
【0072】
実施の形態に係る半導体装置1においては、図1〜図2に示したように、高周波出力端子21bと、平滑化キャパシタ用端子41bは、互いに隣接して配置されていたのに対して、実施の形態の変形例に係る半導体装置1aにおいては、図14〜図15に示したように、高周波出力端子21bと、平滑化キャパシタ用端子41bは、四辺形の互いに隣接する辺に配置されている。その他の構成は、実施の形態に係る半導体装置1と同様であるため、重複説明は省略する。
【0073】
実施の形態の変形例によれば、出力回路基板28を跨がずに平滑化キャパシタ接続用ボンディングワイヤBW1を形成することができる。このため、実施の形態の変形例によれば、平滑化キャパシタ接続用ボンディングワイヤBW1の長さを実施の形態に比べて、短く形成することができる。
【0074】
実施の形態およびその変形例によれば、整合回路を介さないため、差分周波数Δfが数百MHzにおいても高周波半導体チップのドレイン端面の電圧が平滑化されたマイクロ波/ミリ波/サブミリ波帯の高周波に適用可能な半導体装置を提供することができる。
【0075】
[その他の実施の形態]
実施形態およびその変形例を説明したが、この実施形態およびその変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0076】
なお、実施の形態に係る半導体装置に搭載される高周波半導体チップとしては、FET、HEMTに限らず、LDMOS(Laterally Diffused Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)やヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Hetero-junction Bipolar Transistor)などの増幅素子、メムス(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)素子なども適用できることは言うまでもない。
【0077】
このように、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
【符号の説明】
【0078】
1、1a…半導体装置
10…メタルキャップ
11、12、14、15…ボンディングワイヤ
14a…メタルシールリング
16…金属壁
17…入力整合回路
18…出力整合回路
19a…入力ストリップライン
19b…出力ストリップライン
20a…入力側絶縁層
20b…出力側絶縁層
21a…高周波入力端子
21b…高周波出力端子
22…フィードスルー上層部
24…高周波半導体チップ
26…入力回路基板
28…出力回路基板
39b…キャパシタ用ストリップライン
40b…キャパシタ端子用絶縁層
41b…平滑化キャパシタ用端子
80…キャパシタ接続回路
110…半絶縁性基板
112…窒化物系化合物半導体層(GaNエピタキシャル成長層)
116…2次元電子ガス(2DEG)層
118…アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)
120…ソースフィンガー電極
122…ドレインフィンガー電極
124…ゲートフィンガー電極
126…ソース領域
128…ドレイン領域
200…導体ベースプレート
G,G1,G2,…,G10…ゲート端子電極
S,S11,S12,…,S101,S102…ソース端子電極
D,D1,D2,…,D10…ドレイン端子電極
SC11,SC12,…,SC91,SC92,SC101,SC102…VIAホール
BR…バイパスリザバーキャパシタ(平滑化キャパシタ)
PK…電流振幅
ΔV…リップル電圧
Δf…差分周波数
BW1、BW2、BW3…平滑化キャパシタ接続用ボンディングワイヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波半導体チップと、
前記高周波半導体チップの入力側に配置された入力整合回路と、
前記高周波半導体チップの出力側に配置された出力整合回路と、
前記入力整合回路に接続された高周波入力端子と、
前記出力整合回路に接続された高周波出力端子と、
前記高周波半導体チップに接続される平滑化キャパシタ用端子と
を備え、前記高周波半導体チップと、前記入力整合回路と、前記出力整合回路とが1つのパッケージに収納されたことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記平滑化キャパシタ用端子と接地電位間に接続された平滑化キャパシタを備え、
平滑化キャパシタの値をCBR、電流振幅の値をIPK、許容できるリップル電圧の値をΔV、差分周波数の値をΔfとすると、前記平滑化キャパシタは、CBR=IPK×(1/2πΔf)/△V以上の値を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記高周波半導体チップに接続されたキャパシタ用ストリップラインを備え、前記平滑化キャパシタ用端子は、前記キャパシタ用ストリップラインを介して、前記高周波半導体チップのドレイン端子電極に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記高周波半導体チップのドレイン端子電極と前記キャパシタ用ストリップラインとの間を接続する平滑化キャパシタ接続用ボンディングワイヤを備えることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記入力整合回路に接続された入力ストリップラインを備え、前記高周波入力端子は、前記入力ストリップラインを介して前記高周波半導体チップのゲート端子電極に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記出力整合回路に接続された出力ストリップラインを備え、前記高周波出力端子は、前記出力ストリップラインを介して前記高周波半導体チップの前記ドレイン端子電極に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記高周波出力端子と、前記平滑化キャパシタ用端子は、互いに隣接して配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記高周波出力端子と、前記平滑化キャパシタ用端子は、四辺形の互いに隣接する辺に配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記高周波半導体チップは、
半絶縁性基板と、
前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、
前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,前記ゲートフィンガー電極、前記ソースフィンガー電極および前記ドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成した複数のゲート端子電極、複数のソース端子電極およびドレイン端子電極と、
前記ソース端子電極の下部に配置されたVIAホールと、
前記半絶縁性基板の第1表面と反対側の第2表面に配置され、前記ソース端子電極に対して前記VIAホールを介して接続された接地電極と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記半絶縁性基板は、GaAs基板、SiC基板、GaN基板、SiC基板上にGaNエピタキシャル層を形成した基板、SiC基板上にGaN/AlGaNからなるヘテロ接合エピタキシャル層を形成した基板、サファイア基板、若しくはダイヤモンド基板のいずれかであることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−124282(P2012−124282A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272916(P2010−272916)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】