説明

固体撮像装置の製造方法

【課題】平坦化膜の膜厚を測定する場合に、常に同じ領域を特定して膜厚を測定する。
【解決手段】半導体基板上の画素が形成されない非画素領域に所定パターンの反射膜5を形成し、反射膜5が形成された半導体基板上にカラーフィルタ膜20を形成し、カラーフィルタ膜20上に、反射膜5に相当する領域が所定の膜厚になるように平坦化膜22を形成する。カラーフィルタ膜20における反射膜5に相当する領域は、平坦化膜22における反射膜5に相当する領域を特定するときに照射される光を透過させるように形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラや携帯電話機等に用いられる固体撮像装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、固体撮像装置に用いられるカラーフィルタとして、光の干渉効果を利用する干渉フィルタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、第1のλ/4多層膜、スペーサ層及び第2のλ/4多層膜からなり、光の透過帯域毎にスペーサ層の厚みを異ならせた干渉フィルタを開示している。このような干渉フィルタは、顔料を利用した従来のカラーフィルタと比較しても遜色のない良好な分光特性を実現している。
【0003】
一方、固体撮像装置は、入射光を効率よく利用するためマイクロレンズを備えている。マイクロレンズを精度よく形成するには、マイクロレンズの下地を平坦にする必要がある。そのためカラーフィルタ上に平坦化膜を形成し、平坦化膜上にマイクロレンズを形成するということが行われる。平坦化膜は、一般に透明材料をカラーフィルタ上に堆積させ、堆積した透明材料の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて研磨することにより形成される。研磨は、平坦化膜の膜厚を常時あるいは定期的に測定しながら、所望の膜厚になるまで行われる。
【特許文献1】WO/2005/069376
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら平坦化膜の膜厚は、平坦化膜の下地となるカラーフィルタの厚みに応じて画素に相当する領域毎に異なる。したがって平坦化膜の膜厚を測定する場合には、常に同じ領域を特定して膜厚を測定する必要がある。
そこで本発明は、平坦化膜の膜厚を測定する場合に、常に同じ領域を特定して膜厚を測定することができる固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体基板上の画素が形成されない非画素領域に所定パターンの反射膜を形成する反射膜形成工程と、前記反射膜が形成された半導体基板上にカラーフィルタ膜を形成するカラーフィルタ膜形成工程と、前記カラーフィルタ膜上に、前記反射膜に相当する領域が所定の膜厚になるように平坦化膜を形成する平坦化膜形成工程とを含み、前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域は、前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域を特定するときに照射される光を透過させるように形成される。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、平坦化膜における反射膜に相当する領域を光学的に特定することができる。したがって平坦化膜における反射膜に相当する領域の膜厚を測定することとすれば、常に同じ領域を特定して膜厚を測定することができる。
また、前記カラーフィルタ膜は、第1のλ/4多層膜、スペーサ層及び第2のλ/4多層膜を含み、前記スペーサ層における前記反射膜に相当する領域は、前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域を特定するときに照射される光を透過させるような厚みを有することとしてもよい。
【0007】
上記構成により、カラーフィルタ膜における反射膜に相当する領域に、平坦化膜における反射膜に相当する領域を特定するときに照射される光を透過させることができる。
また、前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域は、赤色の光を透過させることとしてもよい。
第1のλ/4多層膜、スペーサ層及び第2のλ/4多層膜からなるカラーフィルタ膜は、光の透過帯域の中心波長が長いほど光の透過帯域が広いという特性を有する。すなわち光の三原色の中では赤色の光の透過帯域が最も広い。したがって、カラーフィルタ膜の反射膜に相当する領域を赤色の光を透過させるようにすることで、緑色や青色を透過させるようにした場合に比べてカラーフィルタ膜20における光の強度低下を小さくすることができる。その結果、反射膜の検出精度の向上及び検出時間の短縮を図ることができる。
【0008】
また、前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域の膜厚は、前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域で反射される光を照射してその反射光を検出することにより測定されることとしてもよい。
第1のλ/4多層膜、スペーサ層及び第2のλ/4多層膜からなるカラーフィルタ膜は、透過帯域以外の帯域の光に対しては反射膜として機能する。上記構成によれば、平坦化膜の膜厚を測定する光はカラーフィルタ膜で反射される。したがって、膜厚測定に対するカラーフィルタ膜よりも下の層の影響を小さくすることができる。
【0009】
また、前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域は、赤色の光を透過させ、前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域で反射される光は、青色の光であることとしてもよい。
上記構成によれば、カラーフィルタ膜の反射膜に相当する領域を赤色の光を透過させるようにすることで、緑色や青色を透過させるようにした場合に比べてカラーフィルタ膜20における光の強度低下を小さくすることができる。その結果、反射膜の検出精度の向上及び検出時間の短縮を図ることができる。さらに、平坦化膜の反射膜に相当する領域の膜厚を測定するときに青色の光を利用するので、膜厚測定に対するカラーフィルタ膜よりも下の層の影響を非常に小さくすることができる。
【0010】
また、前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域の膜厚は、光学モデルを利用するエリプソメトリ法により測定され、前記光学モデルでは、前記第1のλ/4多層膜、前記スペーサ層及び前記第2のλ/4多層膜は単一層にみなされていることとしてもよい。
上記構成によれば、単一層にみなした光学モデルを利用するので、検出結果から膜厚を導き出すまでの時間を大幅に短縮することができる。
【0011】
また、前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域を含む前記非画素領域に相当する領域は、前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域を特定するときに照射される光を透過させるように形成されることとしてもよい。
上記構成によれば、反射膜に相当する領域であるか否かにかかわらず非画素領域に相当する領域を一様に形成することができる。したがって製造工程を簡略化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
<構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体基板の上面図である。
半導体基板1には固体撮像装置2が複数個形成されている。固体撮像装置2は、画素が形成される画素領域3と画素が形成されない非画素領域4とを有する。非画素領域4には所定パターンの反射膜5が形成されている。
【0013】
図2は、本発明の実施の形態に係る半導体基板の一部断面を模式的に示す図である。
半導体基板には、P型半導体層12、層間絶縁膜16、カラーフィルタ膜20、平坦化膜22及びマイクロレンズ24が形成されている。P型半導体層12には、光電変換部として機能するN型半導体領域14が形成されている。層間絶縁膜16には、例えばアルミニウムやタングステンなどの金属材料により遮光膜18及び反射膜5が形成されている。
【0014】
カラーフィルタ膜20は、λ/4多層膜34、スペーサ層36及びλ/4多層膜38からなる。画素10a、10b、10cに相当する領域20a、20b、20cは、それぞれ、青色、赤色、緑色の光を透過させる。また非画素領域10dに相当する領域20dは、赤色の光を透過させる。
λ/4多層膜34は、二酸化チタン層34a、二酸化シリコン層34b及び二酸化チタン層34cからなる。λ/4多層膜34を構成する各層34a、34b、34cは、いずれもλ/4に相当する光学膜厚を有する。λ/4多層膜38も同様の構成を有する。一般に、干渉フィルタがλ/4多層膜のみで構成されていれば、当該干渉フィルタは波長λを中心波長とする広い帯域で光を反射する。しかし干渉フィルタが2つのλ/4多層膜でスペーサ層を挟んだ構成であれば、当該干渉フィルタは波長λを中心波長とする広い帯域で光を反射しつつスペーサ層の厚みに応じた波長を中心波長とする狭い帯域で光を透過させる。そのためスペーサ層の膜厚を異ならせることにより異なる透過特性を実現することができる。本実施の形態では、カラーフィルタ膜20の各領域20a、20b、20c、20dの膜厚をそれぞれ420nm、390nm、520nm、390nmとしている。
【0015】
平坦化膜22は、二酸化シリコンなどの透明材料からなり反射膜5に相当する領域の膜厚が所望の膜厚になるように形成されている。
図3は、本発明の実施の形態に係るカラーフィルタ膜の分光特性を示す図である。
カラーフィルタ膜20の各領域20a、20b、20cは、それぞれ、青色、赤色、緑色の光を透過させる。なお本明細書では、「青色」は400nmから490nmまでの帯域、「緑色」は490nmから580nmまでの帯域、「赤色」は580nmから700nmまでの帯域をいうものとする。
<製造方法>
図4乃至図6は、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【0016】
層間絶縁膜16には、アルミニウムやタングステンからなる反射膜5が形成されている(工程A)。
層間絶縁膜16上に高周波スパッタ装置を用いて二酸化チタン層34a、二酸化シリコン層34b、二酸化チタン層34cを順次積層する。これによりλ/4多層膜34が形成される。さらに二酸化チタン層34c上に高周波スパッタ装置を用いて二酸化シリコン層40を積層する(工程B)。
【0017】
次に二酸化シリコン層40の画素10aに相当する領域にレジストマスク41を形成し(工程C)、エッチングする。そうすると二酸化シリコン層40の画素10aに相当する領域は残留し、それ以外の領域は除去される(工程D)。
次にレジストマスク41を除去して、一部に二酸化シリコン層40が形成された二酸化チタン層34c上に二酸化シリコン層42を積層する(工程E)。
【0018】
次に二酸化シリコン層42の画素10a、10b及び非画素領域10dに相当する領域にレジストマスク43を形成し(工程F)、エッチングする。そうすると二酸化シリコン層42の画素10a、10b及び非画素領域10dに相当する領域は残留し、それ以外の領域は除去される(工程G)。この二酸化シリコン層40、42がスペーサ層36となる。このようにしてスペーサ層36の画素10a、10b、10cに相当する領域の厚みを、それぞれ青色、赤色、緑色の光を透過するような厚みにする。またスペーサ層36の非画素領域10dに相当する領域の厚みを、赤色の光が透過するような厚みにする。
【0019】
レジストマスク41、43を形成するには、例えば半導体基板にレジスト剤を塗布し、露光前ベーク(プリベーク)の後、ステッパなどの露光装置によって露光を行い、レジスト現像及び最終ベーク(ポストベーク)をすればよい。そして、4フッ化メタン系のエッチングガスを用いれば、二酸化シリコン層40、42をエッチングすることができる。
次にレジストマスク43を除去して、スペーサ層36が形成された二酸化チタン層34c上に二酸化チタン層38a、二酸化シリコン層38b、二酸化チタン層38cを順次積層する。これによりλ/4多層膜38が形成される(工程H)。
【0020】
引き続き、カラーフィルタ膜20上に平坦化膜22を形成する。そのために、カラーフィルタ膜20上に二酸化シリコン44を約1000nm堆積させ(工程I)、堆積した二酸化シリコン44の反射膜5に相当する領域が所望の膜厚になるまで二酸化シリコン44の表面を研磨する(工程J)。二酸化シリコン44の堆積は、例えば、TEOS(Tetraethoxysilane)を原料とするプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)を用いて行われる。二酸化シリコン44の研磨は、二酸化シリコン44の反射膜5に相当する領域の膜厚を常時あるいは定期的に測定しながら行われる。
【0021】
最後に、平坦化膜22上にマイクロレンズ24を形成する(工程K)。
<膜厚測定方法>
二酸化シリコン44の膜厚測定では、まず反射膜5に相当する領域を特定する必要がある。これは半導体基板1に赤色の光を照射し、反射膜5で反射された光を検出することにより行われる。カラーフィルタ膜20の非画素領域に相当する領域20dは赤色の光を透過させるので、反射膜5で反射された光を検出することができる。
【0022】
このように本実施の形態ではカラーフィルタ膜20の非画素領域に相当する領域20dを赤色の光を透過させるようにしておき、半導体基板1に赤色の光を照射することとしている。これは図3に示すように赤色の光の透過帯域が緑色や青色の光の透過帯域に比べて広いので、カラーフィルタ膜20において光の強度が比較的低下しにくいからである。そのため反射膜5の検出精度の向上及び検出時間の短縮を図ることができる。
【0023】
二酸化シリコン44の反射膜5に相当する領域が特定できれば、当該領域の膜厚を測定する。二酸化シリコン44の膜厚測定は、エリプソメトリ法を用いる。エリプソメトリ法は、サンプルに光を照射してその反射光の偏向状態と強度比(振幅比)とを検出し、これらの検出結果を用いてサンプルを構成する各膜の膜厚や屈折率を導き出すものである。
本実施の形態では青色の光を照射してその反射光の偏向状態と強度比とを検出することとしている。これは以下の理由による。
【0024】
カラーフィルタ膜20の非画素領域に相当する領域20dは、赤色の光を透過させるように形成されている(図7(a)参照)。これは当該領域20dが青色の光に対しては反射膜として機能することを意味する(図7(b)参照)。したがってカラーフィルタ膜20の非画素領域に相当する領域20dが透過させないような青色の光を照射することにより、その反射光の偏向状態や強度比に対するカラーフィルタ膜20よりも下の層の影響を抑制することができる。その結果、測定精度の向上を図ることができる。
【0025】
なおエリプソメトリ法では、光学モデルを利用する。光学モデルにおいてカラーフィルタ膜20は、実際の構成と同様に二酸化チタン及び二酸化シリコンが7層積層されたものとしてもよいし(図8(a)参照)、単一の材料からなる単一層50とみなしたものとしてもよい(図8(b)参照)。単一層とみなした場合には、反射光の偏向状態や強度比を検出してから膜厚や屈折率を導き出すまでの時間を短縮することができる。
【0026】
以上、本発明に係る固体撮像装置の製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)実施の形態では、高屈折率層の材料として二酸化チタンを用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
【0027】
すなわち、高屈折率層の材料として、二酸化チタンに代えて、窒化シリコン(Si34)や三酸化二タンタル(Ta23)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)等、他の材料を用いてもよい。また、低屈折率層の材料についても二酸化シリコン以外の材料を用いてもよい。
(2)実施の形態では、スペーサ層の材料として二酸化シリコンを用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて他の材料を用いても良い。また、スペーサ層の材料はλ/4多層膜を構成する高屈折率層と低屈折率層との何れと同じ材料を用いてもよいし、何れとも異なる材料を用いてもよい。また、スペーサ層の画素に相当する領域毎に異なる材料を用いてもよい。
(3)実施の形態では、カラーフィルタ膜としてλ/4多層膜、スペーサ層、λ/4多層膜からなる干渉フィルタ膜を用いて説明しているが、カラーフィルタとしての機能を有してさえいれば、本発明はこれに限られない。例えば、単層膜からなる干渉フィルタ膜であってもよい。
(4)実施の形態では、カラーフィルタ膜の膜厚は画素に相当する領域毎に異なるが、本発明はこれに限られない。カラーフィルタ膜の膜厚が画素に相当する領域毎で異ならなくても、カラーフィルタ膜上に平坦化膜を形成するような場合、本発明が適用可能である。
(5)実施の形態では、カラーフィルタ膜の非画素領域に相当する領域を赤色の光を透過させるようにしておき、半導体基板に赤色の光を照射することにより、反射膜の位置を検出することとしているが、本発明は、これに限られない。カラーフィルタ膜の非画素領域に相当する領域を青色や緑色の光を透過させるようにしておき、半導体基板に青色や緑色の光を照射することとしても、反射膜で反射された光を検出することができる。
(6)実施の形態では、カラーフィルタ膜の非画素領域に相当する領域を赤色の光を透過させるようにしておき、半導体基板に青色の光を照射することにより、膜厚の測定をすることとしているが、本発明は、これに限られない。例えば、カラーフィルタ膜の非画素領域に相当する領域を赤色の光を透過させるようにしておき、半導体基板に緑色の光を照射することとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、例えば、デジタルカメラや携帯電話機等に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体基板の上面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る半導体基板の一部断面を模式的に示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るカラーフィルタ膜の分光特性を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造工程を示す図である。
【図7】カラーフィルタ膜における光の透過及び反射を示す図である。
【図8】エリプソメトリ法に用いられる光学モデルを示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 半導体基板
2 固体撮像装置
3 画素領域
4 非画素領域
5 反射膜
10a、10b、10c 画素
10d 非画素領域
12 P型半導体層
14 N型半導体領域
16 層間絶縁膜
18 遮光膜
20 カラーフィルタ膜
20a、20b、20c カラーフィルタ膜20の各画素に相当する領域
20d カラーフィルタ膜20の非画素領域に相当する領域
22 平坦化膜
24 マイクロレンズ
34 多層膜
34a、34c、38a、38c 二酸化チタン層
34b、38b 二酸化シリコン層
36 スペーサ層
40、42 二酸化シリコン層
41、43 レジストマスク
44 二酸化シリコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上の画素が形成されない非画素領域に所定パターンの反射膜を形成する反射膜形成工程と、
前記反射膜が形成された半導体基板上にカラーフィルタ膜を形成するカラーフィルタ膜形成工程と、
前記カラーフィルタ膜上に、前記反射膜に相当する領域が所定の膜厚になるように平坦化膜を形成する平坦化膜形成工程とを含み、
前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域は、前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域を特定するときに照射される光を透過させるように形成されること
を特徴とする固体撮像装置の製造方法。
【請求項2】
前記カラーフィルタ膜は、第1のλ/4多層膜、スペーサ層及び第2のλ/4多層膜を含み、前記スペーサ層における前記反射膜に相当する領域は、前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域を特定するときに照射される光を透過させるような厚みを有すること
を特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項3】
前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域は、赤色の光を透過させること
を特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項4】
前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域の膜厚は、前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域で反射される光を照射してその反射光を検出することにより測定されること
を特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項5】
前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域は、赤色の光を透過させ、
前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域で反射される光は、青色の光であること
を特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項6】
前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域の膜厚は、光学モデルを利用するエリプソメトリ法により測定され、前記光学モデルでは、前記第1のλ/4多層膜、前記スペーサ層及び前記第2のλ/4多層膜は単一層にみなされていること
を特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項7】
前記カラーフィルタ膜における前記反射膜に相当する領域を含む前記非画素領域に相当する領域は、前記平坦化膜における前記反射膜に相当する領域を特定するときに照射される光を透過させるように形成されること
を特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−186833(P2008−186833A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−16462(P2007−16462)
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】