説明

地図情報表示装置および目的地案内システム

【課題】 本発明は、目的に合わせて、効率よく目的地まで案内することができ、更に、目的達成情報も管理することができる地図情報表示装置および目的地案内システムを提供する。
【解決手段】 複数の目的地情報の中から、目的を達成した目的地情報を地図上から消去するとともに、消去した目的地情報を目的達成情報として記憶して管理する目的地案内用の地図情報表示装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地を案内するために用いられる地図情報表示装置および目的地案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
荷送人から荷受人に対して荷物を配達する場合或いは荷送人の荷物を集荷する場合は、その地域の地理に熟練した経験者が常に配達又は集荷(以下総称して単に配達ともいう)するとは限らない。
【0003】
例えば、新人のドライバーが配達したり、あるいは代行業者のドライバーが配達したりする場合がある。
【0004】
このような新人ドライバーには、集配先または配達先を案内する宅配ナビゲーション装置を宅配車に搭載して集配業務を行なわせる場合がある。
【0005】
例えば、特許文献1(特開平6−111197号公報)には、配送情報をセンターから受信して、これらの配送情報を現在位置に最も近い順に表示させて、配達済みになると、配達済みが分るように配達位置指示マークを色別表示したり、消去したりする宅配ナビゲーションシステムが記載されている。
【0006】
また、特許文献2(特開昭62-9500号公報)には、地図上(広域、詳細)に車輌の現在位置を表示すると共に、予め記憶されている配達リスト及び配達先の位置を表示しこの配達リストに配達済み等を入力する車両用地図情報表示制御装置が記載されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1および特許文献2のナビゲーション技術では、例えば経験の浅い初心者の宅配ドライバーが使用するには、単に目的地の目印を地図上に表示しても、目印が多いだけで、配達ルートの設定が難しく、途中、時間帯指定や不在があると、かえって効率が悪くなり、最悪の場合、配達が履行できない問題があった。一方、熟練者が、従来の地図情報表示装置を用いる場合、目的地の道のりを数多く熟知しているので、特許文献1および2のナビゲーション技術を使用しても効率が上がる等のメリットが特になく、ナビゲーション装置を使用する分だけ余計な手間がかかるという問題があった。
【0008】
なお、近年、宅配便の荷物も様々な数や大きさの荷物があり、宅配便の種類も様々な便種(例えば時間帯指定等)があり、さらに、配達先も個人宅から会社まで様々な種類の配達先(不在が多い配達先等)があるので、目的地が容易に画面上から把握できると共に、ドライバーの実情に合わせた案内表示が可能となる地図情報表示装置が待ち望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平6−111197号公報
【特許文献2】特開昭62−9500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、目的に合わせて、効率よく目的地まで案内することができ、更に、目的達成情報も管理することができる地図情報表示装置および目的地案内システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、本発明が目的に合わせて、効率よく目的地まで案内することができ、更に、目的達成情報も管理することができることを見出した。
【0012】
すなわち、
(1) 本発明は、目的地を案内するための地図情報を入力する第1の入力手段と、前記第1の入力手段によって入力された地図情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段によって記憶された地図情報を表示する第1の表示手段と、少なくとも複数の目的地住所を含む目的地情報を入力する第2の入力手段と、前記第2の入力手段によって入力された目的地情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段によって記憶された複数の目的地情報に対応する目的地を前記地図情報上にそれぞれ表示する第2の表示手段とを具備する目的地案内用の地図情報表示装置において、
前記第2の記憶手段に記憶された複数の目的地情報の中から、目的を達成した目的地情報を指定して入力する第3の入力手段と、目的を達成した目的地情報を目的達成情報として記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段に記憶された目的達成情報を表示する第3の表示手段とを有し、
さらに、前記第3の記憶手段が、前記第3の入力手段によって指定された目的地情報に対応する目的地の表示を消去するとともに、消去した目的地に対応する目的地情報を目的達成情報として記憶する手段であることを有することを特徴とする地図情報表示装置、に関する。
【0013】
また、本発明者らは、上記目的を達成した後、更に検討を重ねて本発明を完成させるに至った。
【0014】
すなわち、
(2)本発明は、
さらに、第2の記憶手段に記憶された複数の目的地情報の中から、目的を達成できなかった目的地情報を指定して入力する第4の入力手段と、目的を達成できなかった目的地情報を目的未達成情報として記憶する第4の記憶手段と、第4の記憶手段に記憶された目的未達成情報を表示する第4の表示手段とを有し、
前記第4の入力手段によって指定された目的地情報に対応する目的地を、目的未達成であることを示すマークに置き換えて地図情報上に表示するとともに、前記マークに置き換えて表示した目的地に対応する目的地情報を目的未達成情報として前記第4の記憶手段に記憶する手段を有する上記(1)に記載の地図情報表示装置、に関する。
【0015】
さらに、
(3)本発明は、
目的地情報が、目的地での目的達成予定の時間帯情報を含み、
第2の表示手段を、目的地であることを示すマークと、前記時間帯情報の開始時間とを、前記地図情報上に表示することによって行う上記(1)または(2)に記載の地図情報表示装置、に関する。
【0016】
さらに、
(4)本発明は、
第2の入力手段を、予め目的地条件を設定した後、設定した目的地条件に基づいて、目的地情報を入力して行う上記(1)〜(3)のいずれかに記載の地図情報表示装置、に関する。
【0017】
さらに、
(5)本発明は、
目的地条件が、目的地のエリアである上記(4)に記載の地図情報表示装置、に関する。
【0018】
さらに、
(6)本発明は、
目的地が配達先であり、
地図情報表示装置が、宅配用車両に搭載される宅配用ナビゲーション装置である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の地図情報表示装置、に関する。
【0019】
また、
(7)本発明は、
さらに、目的地情報を管理する管理サーバと通信可能な通信手段を有しており、
第2の入力手段を、前記管理サーバに目的地情報を要求する目的地情報要求を送信し、ついで前記管理サーバから前記目的地情報を受信することにより行う上記(1)〜(6)のいずれかに記載の地図情報表示装置、に関する。
【0020】
また、
(8)本発明は、
さらに、宅配ドライバーが配達時に携帯する携帯端末と通信可能な通信手段を有しており、
第2の入力手段を、前記携帯端末を介して宅配管理サーバに荷物の宅配情報を要求する宅配情報要求を送信し、ついで前記携帯端末から前記宅配情報を受信することにより行う上記(6)に記載の地図情報表示装置、に関する。
【0021】
さらに、
(9)本発明は、目的地案内システムであり、すなわち、
目的地情報を管理する管理サーバと、目的地に向かう訪問者が携帯する携帯端末とが通信回線で通信可能に接続してなり、さらに前記携帯端末と、請求項1〜8のいずれかに記載の地図情報表示装置とが通信回線で通信可能に接続してなる目的地案内システムであって、
前記管理サーバは、複数の目的地情報を記憶する記憶手段を有し、
前記携帯端末は、目的地条件を指定する指定手段を有し、
前記携帯端末から前記管理サーバに、前記目的地条件とともに目的地情報要求を送信し、
前記管理サーバは、前記携帯端末から前記目的地情報要求を受信した後、前記目的地条件に合う目的地情報を抽出し、ついで抽出した目的地情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、前記管理サーバから前記目的地情報を受信した後、受信した目的地情報を、前記地図情報表示装置に送信し、
前記地図情報表示装置は、目的地情報の入力を、前記携帯端末から目的地情報を受信することにより行うことを特徴とする目的地案内システム、に関する。
【0022】
さらに、
(10)本発明は、
管理サーバが宅配会社の宅配管理サーバであり、携帯端末が、宅配ドライバーが携帯する携帯端末であり、地図情報表示装置が宅配ナビゲーション装置であり、目的地が配達先である上記(9)に記載の目的地案内システム、に関する。
【発明の効果】
【0023】
本発明の地図情報表示装置および目的地案内システムは、目的に合わせて、目的地を地図情報上に表示させることができるので、目的地が容易に画面上から把握することでき、更に、目的達成情報も容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施の形態1の目的地案内情報表示装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態1の配達先マークの表示を説明する説明図である。
【図3】配達先情報と時間帯指定情報とを説明する説明図である。
【図4】不在者情報と配達完了情報と未処理情報とを説明する説明図である。
【図5】ボタン画面と配達エリアの登録画面を説明する説明図である。
【図6】配達先情報を入力画面を説明する説明図である。
【図7】時間帯入力を説明する説明図である。
【図8】荷種及び注意事項の入力画面の説明図である。
【図9】配達開始処理のプログラム構成図である。
【図10】配達開始ボタンの選択に伴う配達開始処理部20の動作を説明するフローチャートである。
【図11】配達開始ボタンの選択に伴う配達開始処理部20の動作を説明するフローチャートである。
【図12】最寄リスト画面表示処理を説明するプログラムブロック図である。
【図13】ルート案内画面を説明する説明図である。
【図14】到着時の操作画面を説明する説明図である。
【図15】未処理ボタンによる処理のプログラムブロック図である。
【図16】実施の形態2の目的地案内システムの概略構成図である。
【図17】実施の形態2を説明するシーケンス図である。
【図18】実施の形態3の目的地案内システムの概略構成図である。
【図19】実施の形態4の目的地案内システムの概略構成図である。
【図20】実施の形態4における工場が農場である場合の目的地案内システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の地図情報表示装置は、目的地を案内するための地図情報を入力する第1の入力手段と、前記第1の入力手段によって入力された地図情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段によって記憶された地図情報を表示する第1の表示手段と、少なくとも複数の目的地住所を含む目的地情報を入力する第2の入力手段と、前記第2の入力手段によって入力された目的地情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段によって記憶された複数の目的地情報に対応する目的地を前記地図情報上にそれぞれ表示する第2の表示手段とを具備する目的地案内用の地図情報表示装置であって、
前記第2の記憶手段に記憶された複数の目的地情報の中から、目的を達成した目的地情報を指定して入力する第3の入力手段と、目的を達成した目的地情報を目的達成情報として記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段に記憶された目的達成情報を表示する第3の表示手段とを有し、
さらに、前記第3の記憶手段が、前記第3の入力手段によって指定された目的地情報に対応する目的地の表示を消去するとともに、消去した目的地に対応する目的地情報を目的達成情報として記憶する手段であることを有することを特徴とする。
【0026】
また、本発明の地図情報表示装置は、
さらに、第2の記憶手段に記憶された複数の目的地情報の中から、目的を達成できなかった目的地情報を指定して入力する第4の入力手段と、目的を達成できなかった目的地情報を目的未達成情報として記憶する第4の記憶手段と、第4の記憶手段に記憶された目的未達成情報を表示する第4の表示手段と、
前記第4の入力手段によって指定された目的地情報に対応する目的地を、目的未達成であることを示すマークに置き換えて地図情報上に表示するとともに、前記マークに置き換えて表示した目的地に対応する目的地情報を目的未達成情報として前記第4の記憶手段に記憶する手段とを組み合わせることにより、例えば宅配の不在時等の目的未達成の事情が生じた場合でも、事情に合わせて目的地案内を行うことができ、さらに、目的未達成情報を管理することもできる。また、目的未達成情報を管理することができるので、後日にも役立てることができ、単に最短ルートを表示するよりも、さらに効率を上げることができる。つまり、ルートの設定が、単に最短ルートをとるというのではなく、地図情報上から、実情や事情に合わせて効率よく設定することができる。
【0027】
さらに、本発明においては、前記目的地情報が、目的地での目的達成予定の時間帯情報を含み、前記第2の表示手段を、目的地であることを示すマークと、前記時間帯情報の開始時間とを、前記地図情報上に表示することによって行うことにより、単に最短ルートを表示するよりも、更に効率よく目的を達成することができる。
【0028】
また、前記目的未達成情報に関する第4の入力手段、第4の記憶手段および第4の表示手段とともに時間帯情報の開始時間を目的地であることを示すマークとともに表示することにより、目的未達成情報と、時間帯情報とを組み合わせて、さらに目的達成効率の向上を図ることができる。
【0029】
さらに、本発明においては、前記の第2の入力手段を、予め目的地条件を設定した後、設定した目的地条件に基づいて、目的地情報を入力して行うことにより、目的に合う目的地情報に絞って地図上に目的地情報を表示することができる。
【0030】
前記目的地条件は、目的地のエリアであるのが好ましく、前記第2の入力手段において、目的地住所の入力を簡便化することもできる。
【0031】
また、本発明においては、前記目的地は、配達先であるのが好ましく、前記地図情報表示装置が、宅配用車両に搭載される宅配用ナビゲーション装置であるのがより好ましい。
【0032】
本発明の地図情報表示装置は、さらに、目的地情報を管理する管理サーバと通信可能な通信手段を有しているのが好ましく、前記第2の入力手段を、前記管理サーバに目的地情報を要求する目的地情報要求を送信し、ついで前記管理サーバから前記目的地情報を受信することにより行うのが、数多くの目的地情報を容易に入力することができるのでより好ましい。
【0033】
また、本発明の地図情報表示装置は、さらに、宅配ドライバーが配達時に携帯する携帯端末と通信可能な通信手段を有しているのが好ましく、前記第2の入力手段を、前記携帯端末を介して宅配管理サーバに荷物の宅配情報を要求する宅配情報要求を送信し、ついで前記携帯端末から前記宅配情報を受信することにより行うのが、数多くの目的地情報を容易に入力するだけでなく、宅配の貨物追跡情報と連動させることができるのでより好ましい。
【0034】
さらに、本発明の目的地案内システムは、目的地情報を管理する管理サーバと、目的地に向かう訪問者が携帯する携帯端末とが通信回線で通信可能に接続してなり、さらに前記携帯端末と、前記の地図情報表示装置とが通信回線で通信可能に接続してなる目的地案内システムであって、
前記管理サーバは、複数の目的地情報を記憶する記憶手段を有し、
前記携帯端末は、目的地条件を指定する指定手段を有し、
前記携帯端末から前記管理サーバに、前記目的地条件とともに目的地情報要求を送信し、
前記管理サーバは、前記携帯端末から前記目的地情報要求を受信した後、前記目的地条件に合う目的地情報を抽出し、ついで抽出した目的地情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、前記管理サーバから前記目的地情報を受信した後、受信した目的地情報を、前記地図情報表示装置に送信し、
前記地図情報表示装置は、目的地情報の入力を、前記携帯端末から目的地情報を受信することにより行うことを特徴とする。
【0035】
本発明では、このようにシステムを構成することにより、目的に合わせて、目的地を効率的に案内することができ、更に、目的達成情報も容易に管理することができるだけでなく、前記管理サーバ、前記携帯端末および前記地図情報表示装置を紐付けることができるので、効率よく前記携帯端末および前記地図情報表示装置の情報を前記管理サーバ上で整合させて容易に管理することもできる。
【0036】
本発明においては、前記管理サーバが宅配会社の宅配管理サーバであり、前記携帯端末が、宅配ドライバーが携帯する携帯端末であり、前記地図情報表示装置が宅配ナビゲーション装置であり、前記目的地が配達先であるのが好ましい。特に、宅配事業に本発明を適用する場合、全国的な宅配事業になると膨大な配達先情報を処理しなければならないが、本発明によれば、前記携帯端末と前記情報表示装置とを連動させて管理サーバに情報を送信するので、管理サーバには負担が少なく、また、同時期に情報を受信することができるので情報処理が容易となる。そのため、本発明は、宅配分野に適用するのが特に好ましい。
【0037】
以下に図面を用いて本願発明を具体的に説明する。
【0038】
同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な構成は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの構成の異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0039】
また、以下に示す本発明の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0040】
<実施の形態1>
図1は実施の形態1の目的地案内情報表示装置の概略構成図である。図1に示すように、本実施の形態の目的地案内情報表示装置10は、表示部12の上にタッチパネル11(電圧式又は静電式等)を有し、コンピュータ本体部16が表示部12に地図(広域、詳細地図:住宅地図)を表示すると共に、この地図上にドライバーが荷物を配達する配達先を示す配達先マークPi(P1、P2、・・・:指定された目的地情報に対応する目的地の表示)を表示する(図2(a)参照)。そして、配達完了の入力で該当の配達先マークを地図上から削除する(図2(b)参照)。
【0041】
また、目的地案内情報表示装置10はタッチパネル11のX軸、Y軸の位置データを読み込む位置読込部13と、表示部12を制御する表示制御部14と、位置読込部13からの位置データに基づいてモードを判断して該当の処理部を起動させるモード判定部15等を備えている。さらに、GPS受信機17を備えている。
【0042】
前述のコンピュータ本体部は、配達準備処理部19と、配達開始処理部20と、終了処理部21と、配達先入力処理部22と、設定処理部23と、地図表示処理部24とを備えている。これらを総称して宅配ナビ部18と称している。
【0043】
さらに、地図用データベース25aと、住所情報25bと、各種ファイルを記憶するメモリ26と、配達先完了情報が記憶されるメモリ27等を備えている。
【0044】
図2は実施の形態1の目的地案内情報表示装置の配達先マーク表示を説明する説明図である。
【0045】
本実施の形態では、地図が表示されるエリアを第1画面と称し、メニュー等のボタンが表示されるエリアを第2画面と称している。
【0046】
図2(a)には配達先マークPi(P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8)と時間帯指定マークQi(Q1、Q2)とを表示している。図2(a)において「14」は14時の時間帯の開始時間を示し、「18」は18時の時間帯の開始時間を示している。
【0047】
なお、本発明においては、時間帯の開始時間の他に、時間帯の終了時間を表示してもよいし、時間帯の中間時間を表示してもよい。また、本発明では、時間帯(時間帯の開始時間から終了時間までの時間の範囲)を表示してもよいが、地図情報上においては、時間帯ではなく、時間帯の特定の時間を数字で表示するのが好ましい。
【0048】
そして、図2(b)は配達先マークP1が消去されていることを示している。
【0049】
(各処理部の説明)
配達準備処理部19は、配達準備を行うにあたり、不要な配達データが記憶されていないかをチェックし、配達データが存在する場合には、配達データが存在することを通知する。
【0050】
配達開始処理部20は、配達開始ボタンの選択で起動し、配達エリアの地図を第1画面に表示すると共に、本日の配達先を全て配達先マークPiで表示する。
【0051】
また、配達開始処理部20は、自分の位置から最寄の5件の配達先情報を表示する。
【0052】
終了処理部21は、終了ボタンの選択で起動し、ドライバーが入力した配達先情報等を全て削除する。
【0053】
配達先入力処理部22は、配達先ボタンの選択で起動し、配達先エリアを入力するための画面、配達先の住所を入力するための画面、配達する荷物の情報を入力するための画面を表示して、これらを記憶する。
【0054】
設定処理部23は、配達エリアが入力されると、配達エリアを住所情報に反映させて、住所入力を支援する。例えば、都道府県の市区が配達エリアだとすると、住所入力時に、都道府県とその市区が自動で入力される。
【0055】
地図表示処理部24は、地図表示のボタンで起動し、データベース25aの地図を所定の尺度で表示する。
【0056】
また、宅配ナビ部18には、各種記憶手段が接続されている。
【0057】
データベース25aには、地図(住宅地図)が記憶されている。また、データベース25bには、住所情報が記憶されている。
【0058】
これらは、CD−ROM又は外部からの入力により定期的に更新されるのが好ましい(第1の入力手段ともいう)。
【0059】
さらに、メモリ26には、図3(a)に示すように、入力番号(受付番号)にドライバーにより入力された配達先情報(目的地情報とも言う)が記憶されている(配達先ファイル)。
【0060】
また、図3(b)に示す時間帯指定情報が記憶されている(時間帯指定ファイル)。
【0061】
さらに、図4(a)に示す不在者情報(不在者ファイル)、図4(c)に示す未処理情報(未処理ファイル)が記憶されている。
【0062】
さらに、メモリ27には、図4(b)に示す配達完了情報(配達完了ファイル)が記憶されている。
(動作説明)
ドライバーは、本装置を操作して電源を投入して図5(a)に示す画面を表示する。
【0063】
図5(a)に示すように、表示制御部14は、配達準備ボタン、配達先入力ボタン、配達開始ボタン、終了処理ボタン、地図ボタン、注意事項用の注意事項ボタン等を表示する。
【0064】
この状態で、位置読込部13は、タッチパネル11のX軸、Y軸の信号を読み込んでいる。
【0065】
位置読込部13によってX軸、Y軸の位置信号がモード判定部15に出力され、モード判定部15によって配達準備ボタン、配達先入力ボタン、配達開始ボタン、終了処理ボタン、地図ボタン、注意事項用の注意事項ボタンの選択かどうかが判定される。
【0066】
そして、例えば、配達先入力の場合は、配達先入力処理部22が起動し、配達先入力処理部22が図5(b)に示すように、配達先エリア画面が表示される。
【0067】
この配達エリアにおける住所情報はデータベース25bに記憶されている。例えば、〇〇市〇〇区単位で区分けされ、さらに町、丁、番地単位で区分けされて、それぞれが関連付けられて記憶されている。
【0068】
配達先入力処理部22は、データベース25bにアクセスして図5(b)のドライバーに入力させるための配達エリア画面を表示し、以後は図6(a)〜(d)に示す配達先入力のための画面を表示する。
【0069】
このとき、配達先入力処理部22は、図6(b)において、番地が入力された場合は、図5(b)〜図6(b)までの配達先情報をメモリ26に記憶して、データベース25(b)にこの配達情報と一致する住所情報が存在するかどうかを判断する。
【0070】
ここで、一致しない場合は、図6(c)の画面を表示し、必要に応じて修正又は強制確定を行なって図6(d)に示すように番地を入力する。
【0071】
さらに、配達先入力処理部22は番地が入力されて確定ボタンが選択された場合は、図7(a)に示す時間帯入力画面を表示する。
【0072】
ドライバーは、配達伝票に記載の時間帯をこの画面が選択する。図7(b)に示すように、配達先の住所情報(号室まで)の下に、午前中ボタン、12時〜14時ボタン、・・・が表示されている。これらのボタンを時間帯指定ボタンと称する。
【0073】
さらに、配達先入力処理部22は、時間帯指定が終わると、図8に示す荷種入力画面を表示させて、荷物の大きさ、色等を入力させる。また、注意事項などを入力させる。
【0074】
図8(a)は、時間帯指定画面を示し、図8(b)は荷種入力画面を示す。例えば小箱、大箱、箱の色(茶、黒・・)をドライバーが選択して入力させる(図8(c))。
【0075】
これらの情報は、配達先入力処理部22が入力番号(受付番号)を付けて配達先情報に関連つけてメモリ26に記憶する。
【0076】
配達先入力処理部22は、荷物種の入力が完了すると(登録完了ボタンの選択)、図8(d)示す丁名、字名への画面(図8(d))を表示させ、この配達先情報に過去に注意事項の入力等があった場合は図8(e)の画面を表示させる。この画面の注意事項のボタンを選択すると図8(f)に示すように注意事項が表示される。
【0077】
(配達開始ボタンの選択による処理)
図9は配達開始処理のプログラム構成図である。図10及び図11は配達開始ボタンの選択に伴う配達開始処理部20の動作を説明するフローチャートである。
【0078】
図9においては、各ファイルには、番号を付して説明する。配達開始処理部20は、地図表示処理部41と配達先マーク表示処理部36と十字マーク表示処理部43等で構成されている。
【0079】
地図表示処理部41は、配達エリアファイル30の配達エリアを含む範囲の地図をデータベース25aから抽出して表示部12に表示する。
【0080】
十字マーク表示処理部43は、GPS受信機17からの位置データを読み込み、地図表示処理部41から表示した地図の縦横の座標に基づいて、位置データを表示した地図の中央に表示するための座標Joを求め、この座標に十字マークを表示する。
【0081】
また、配達先マーク表示処理部36は、不在ファイル31の不在者情報と時間帯指定ファイル33の時間帯指定情報と未処理ファイル32の未処理情報と配達先ファイル35の配達先情報とを読み込んで、これらの情報(配達先情報、未処理情報、時間帯指定情報)に含まれている住所情報に対応する地図上の位置を求め、この位置に配達先マークPiを表示制御部14により表示させる(図2(a)参照)。
【0082】
このとき、配達先ファイル35に記憶されている配達先情報の数、不在ファイル31に記憶されている不在者情報の数、未処理ファイル32に記憶されている未処理情報の数、配達完了ファイル27に記憶されている配達完了情報の数を画面に表示する。
【0083】
以下に図10及び図11のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態では、時間帯指定と配達先情報の表示について説明する。
【0084】
図10に示すように、配達先入力処理部22は、配達開始ボタンの選択に伴って、地図表示処理部41を起動させて、配達エリアファイル30に記憶されている全ての配達エリアEi(〇〇県〇〇市〇〇区)を読み込む(S1)。
【0085】
次に、地図表示処理部41は、これらの配達エリア(〇〇県〇〇市〇〇区)を含む地図をデータベース25aから読み込み、第1画面に表示すると共に、十字マーク表示処理部43が十字マークを画面の中央に表示する(S2)。
【0086】
次に、配達先マーク表示処理部36は、配達先ファイル35から配達先情報を読み込み(S3)、配達先情報hiがあるかどうかを判定する(S4)。
【0087】
配達先情報hiが存在する場合は、配達先情報hiの番号(受付番号)を指定する(S5)。
【0088】
そして、この配達先情報hiの住所情報を第1画面に表示した地図の座標に変換し(S6)、この座標Miを第1画面のピクセル座標Ji(Jx、Jy)に変換する(S7)。
【0089】
そして、この座標Jiに配達先であることを示すマークPiを表示する(S8)。
【0090】
このとき、配達完了ファイル27の配達完了情報と配達先ファイル35の配達先情報と比較し、配達先情報が配達完了となっている場合は、その配達先情報を配達先マークとして表示しない。つまり、表示は図2(a)においては前回はP1が表示されているが、今回は図2(b)のようにP1が表示されない。すなわち、P1は配達完了情報(目的達成情報ともいう)として記憶されているが、表示は消去されることになる。
【0091】
そして、配達先情報hiに時間帯指定があるかどうを判断する(S9)。
【0092】
ステップS9において、時間帯指定があると判定したときは、この時間帯指定情報jiを読み込んでステップS7で求められた座標Jiに時間帯指定フラグQiを表示する(S10)。
【0093】
従って、時間帯指定があるものについては一目でドライバーは分るので、時間帯指定内に確実に容易に配達できる。
【0094】
そして、配達先情報hiは他にあるかどうかを判断する(S11)。ステップS11において配達先情報hiが他に存在する場合は、次の配達先情報hiの番号に更新して処理
をステップS5に戻す(S12)。
【0095】
ステップS11において、配達先情報hiが最後と判定したときは、図11に示すように、画面がタッチされたかどうかを判断する(S13)。
【0096】
ステップS13において、画面がタッチされたと判定したときは、第1画面上かどうかを判断する(S14)。
【0097】
ステップS14において、第1画面と判定したときは、タッチ位置TJiを読む(S15)。そして、タッチ位置TJiを第1画面上の中心座標Joに来るように第1画面の地図を移動させる(S17)。
【0098】
次に、終了かどうかを判断し(S18)、終了でない場合は、処理をステップS13に戻す。
【0099】
また、ステップS14で第1画面上の画面タッチではないと判定したときは、第2画面上かどうかを判断し(S19)、第2画面上の画面タッチの場合は、第2画面の各ボタンによる処理を実行する(S20)。
【0100】
例えば、現在地ボタンをタッチすると自分の位置を中心とした地図を表示する。また、配達開始処理ボタンの選択で例えば、図2の画面を表示している場合に第2画面のリストボタンをタッチすると以下に説明する最寄リスト画面を表示する。
【0101】
図12は最寄リスト画面表示処理を説明するプログラムブロック図である。図12に示すように最寄リスト表示処理は、最寄配達先抽出部51と、表示番号付加部52と、配達先リスト表示部53等から構成されている。
【0102】
最寄配達先抽出部51は、リストボタンの選択によって、GPS受信機17からの位置データを中心にし、この位置データに対して5件の最寄の配達先情報Biを抽出する。
【0103】
表示番号付加部52は、最寄配達先抽出部51から配達先情報Biが送出される毎に、この配達先情報Biに表示番号(1、2、3、4、5)を付加して、これをメモリ52に記憶する。
【0104】
配達先リスト表示部53は、メモリ52の配達先情報Biをメモリ55のリストフォームに従って地図の隣に全て表示すると共に配達先情報Biの住所に対応する位置に表示された配達先マークに配達先情報Biの表示番号を表示する。
【0105】
従って、例えば伝票が存在しない配達(ポストイン、メール便等)については、これらの配達先情報がリストで表示されるので、ドライバーは確実に届けることができる。
【0106】
リストフォームは、表示番号欄と、住所欄と、荷物情報欄と(クール便、箱の大小、箱色、個数、・・)と、時間帯指定情報と、ルートボタン欄と、確認ボタン欄等からなる。
【0107】
これを配達先リスト情報と称する。
【0108】
そして、配達先リスト情報の中のルートを選択すると、自分の位置から配達リスト情報内の住所(目的地)までのルートを表示する(図13(a)、図13(b)参照)。
【0109】
また、到着時においては、図14(a)に示すように確認ボタンを選択すると、配達先情報Biの注意事項を表示する(図14(b)参照)。
【0110】
そして、図14(b)に示す配達完了ボタンの選択で配達完了情報を生成して記憶する。
これらの配達完了情報は、一覧リストで表示することができる。
【0111】
なお、配達完了ボタンの選択すると、配達先リスト画面に戻る(図12参照)。
【0112】
さらに、図5(a)の終了ボタンの選択で、各ファイルに記憶している全てのデータを消去する。
【0113】
これは、ドライバーは集配してくると、荷物が残っている場合は、未処理案件、不在案件を分けて積降場におく。このとき、図15に示すように、未処理情報作成部60を起動させて、配達先ファイルの配達先情報、配達完了ファイルの配達完了情報を未処理ファイルに記憶して出力部61により印刷して別のドライバーに引継ぎさせてもよい。
【0114】
例えば、別のドライバーに本装置を渡す。もしくは、次の日に積降場に置かれた荷物を配達する。
【0115】
このとき、ドライバーは、印刷されたリストを見て、再び配達先情報を入力して配達に向かう。
【0116】
つまり、本装置は、一人のドライバーで独占も可能であるし、他のドライバーでも引継ぎして使用できる。
【0117】
<実施の形態2>
図16は実施の形態2の目的地案内システムの概略構成図である。図16に示すように目的地案内システムは、ドライバーAに携帯された携帯電話機71と目的地案内情報表示装置10と、携帯電話網70に接続された集荷店の端末73と、中央センターのホストコンピュータ(管理サーバともいう)75とから構成されている。
【0118】
図17は実施の形態2を説明するシーケンス図である。
【0119】
ドライバーAは、携帯端末71を操作して、集配店端末73にログイン情報を送信する(d1)。このログイン情報は、携帯電話網70を介して集配店端末73に一旦送信され、集配店端末73から管理サーバ75に送信されて認証される(d2)。
【0120】
管理サーバ75は、集配店毎のドライバー情報(氏名、性別、年齢、経験の期間)をデータベース80に記憶しており、このドライバー情報との比較で認証する。
【0121】
そして、認証結果がOKであれば、集配エリアを入力するための画面情報を携帯端末71に送信する(d3)。
【0122】
ドライバーは、携帯電話機71を操作して、配達エリアを管理サーバ75に送信する(d4)。管理サーバ75は、データベース81に記憶されている本日の集荷店の配達先情報を読み出し(d5)、携帯端末71に送信する(d6)。この配達先情報は、集荷システム(図示せず)から定期的に送信する。
【0123】
携帯端末71は、受信した配達先情報(住所、氏名、荷物種類、個数、・・)を目的地案内情報装置10に送信する(d7)。例えば近距離無線通信インターフェースを用いて通信する。
【0124】
そして、目的地案内情報装置10は、上記と同様な機能で、配達先マークを表示する。但し、配達先情報は、センターから送信されてくるので、ドライバーは配達先情報の入力をする必要がない。
【0125】
そして、終了ボタンを選択すると目的地案内情報装置10は、各ファイルの情報(配達完了情報、未処理情報、不在情報)を読み込んで、配達結果情報として管理サーバ75に送信する(d9、d10)。
【0126】
管理サーバ75は、配送終了時刻になる毎に、メモリ85に記憶した配達結果情報を集荷システム、貨物追跡システムなどに送信する(d11、d12)。
【0127】
従って、大規模宅配代行事業者だけでなく、中小宅配代行事業者向けにも適している。
【0128】
<その他の実施の形態>
また、目的地案内情報装置10に、実施の形態1の処理(ソフトウェア)を導入するのではなく、管理サーバ側から送信するようにしてもよい。
【0129】
さらに、道路地図データではなく、住宅街を動画で表示させてもよい。これにより、現在位置と託送先の位置関係が正確に把握できるので経験の少ないドライバーでも確実な配達が可能になる。
【0130】
さらに、事故の多い交差点、保育園、小学校等の付近であることを促す機能等を持たせてもよい。
【0131】
さらに、GPSで取得した現在地緯度経度からの最寄りデータの順に並べ替えて、常に「最寄りの配送時間優先データ」を上位表示してもよい。
【0132】
なお、上記実施の形態では、宅配を例に説明したが、訪問先を訪ねていく営業展開のナビゲーションに使用してもよい。例えば、複数の顧客や取引先等に対して営業する場合であるが、目的地を顧客や取引先等の住所に設定し、目的達成情報を営業完了情報とすれば、営業活動を効率よく行うことができる。更に、時間帯を指定すれば、地図情報上に時間帯情報(時間帯の開始時間等)も表示されるので、例えば、時間帯を顧客や取引先の営業に適した時間帯にして指定すれば、単に最短ルートで営業回りするよりも、効率よく営業を行うことができ、また、目的未達成情報も合わせて使用すれば、より効率的に、営業およびその管理を行うことができる。
【0133】
<実施の形態3>
図18は実施の形態3の目的地案内システムの概略構成図である。
図18に示すように実施の形態3の目的地案内システムは、宅配車両Aに搭載された目的地案内情報表示装置100と、宅配車両Bに搭載された目的地案内情報表示装置110と、宅配ドライバーが携帯する携帯用の目的地案内情報表示装置120とが、センターのホストサーバ130とそれぞれ無線通信回線で通信可能に接続される。
【0134】
宅配車両Aには、目的地案内情報表示装置100(ナビゲーション装置ともいう)の他に、ドライブレコーダ101を備えている。このドライブレコーダ101は、通常、車輌内通信ネットワーク102(CAN)によって宅配車輌Aの目的地案内情報表示装置100に接続されている。
また、ドライブレコーダ101は、車輌運行記録(速度、時刻、距離等)を車両の運行に基づき入手する公知の装置である。
【0135】
なお、本実施の形態3では、ドライブレコーダ101と宅配車輌Aの目的地案内情報表示装置100とは、車輌内通信ネットワーク102で通信可能に接続されているが、本実施の形態3はこれに限らず、ドライブレコーダ101が無線送受信機(図示せず)を備えて、宅配車輌Aの目的地案内情報表示装置100ではなく、直接、ホストサーバ130に通信回線で通信可能に接続されていてもよい。
【0136】
宅配車両Bは、目的地案内情報表示装置110の他にドライブレコーダ111及びバックモニタ112等を備え、通常、それぞれ車輌内通信ネットワーク113で接続されている。
前述のバックモニタ112は、車両後部に取り付けたカメラ(図示せず)で撮影したカメラ映像を車輌内通信ネットワーク113を介して受信し、これを画面に表示して運転手に知らせる公知のバックモニタである。
【0137】
また、バックモニタ112の受像情報は、目的地案内情報表示装置110に映し出すことが可能であり、更に、目的地案内情報表示装置110を介してセンターのホストサーバ130に送信してもよい(目的地案内情報表示装置110の端末番号、年月日、時刻を付加)。
【0138】
また、ホストサーバ130と無線通信回線で通信可能に接続されている携帯用の目的地案内情報表示装置120は、携帯可能であれば特に限定されず、業務用携帯端末(PDT)、携帯電話、タブレットPC、スマートフォン、ノートパソコン、モバイルパソコン等であってよい。
前述の宅配車輌Aの目的地案内情報表示装置100、宅配車輌Bの目的地案内情報表示装置110、携帯用の目的地案内情報表示装置120は、ホストサーバ130と通信を行うための機能の他に、上記各実施の形態と同様な機能を有している。
【0139】
すなわち、表示部12の上にタッチパネル11(電圧式又は静電式等)を有し、コンピュータ本体部16が表示部12に地図(広域、詳細地図:住宅地図)を表示すると共に、この地図上にドライバーが荷物を配達する配達先を示す配達先マークPi(P1、P2、・・・:指定された目的地情報に対応する目的地の表示)を表示する(図2(a)参照)。そして、配達完了の入力で該当の配達先マークを地図上から削除する(図2(b)参照)。
【0140】
また、目的地案内情報表示装置はタッチパネル11のX軸、Y軸の位置データを読み込む位置読込部13と、表示部12を制御する表示制御部14と、位置読込部13からの位置データに基づいてモードを判断して該当の処理部を起動させるモード判定部15等を備えている。さらに、GPS受信機17を備えている。
【0141】
前述のコンピュータ本体部は、宅配ナビ部18、地図用データベース25a、住所情報25b、各種ファイルを記憶するメモリ26、配達先完了情報が記憶されるメモリ27等を備えている。
すなわち、配達エリア(〇〇県〇〇市〇〇区)を表示すると共に、十字マークを画面の中央に表示し、配達先ファイル35から配達先情報hiを読み込み、配達先情報hiの座標Jiに配達先であることを示すマークPiを表示する。
【0142】
このとき、配達完了ファイル27の配達完了情報と配達先ファイル35の配達先情報と比較し、配達先情報が配達完了となっている場合は、その配達先情報を配達先マークとして表示しない。つまり、表示は図2(a)においては前回はP1が表示されているが、今回は図2(b)のようにP1が表示されない。すなわち、P1は配達完了情報(目的達成情報ともいう)として記憶されているが、表示は消去されることになる。
【0143】
そして、配達先情報hiに時間帯指定があると判定したときは、この座標Jiに時間帯指定フラグQiを表示する。
また、配達開始処理ボタンの選択で例えば、最寄リスト画面を表示する。
【0144】
GPS受信機17からの位置データを中心にし、この位置データに対して5件の最寄の配達先情報Biを抽出し、この配達先情報Biに表示番号(1、2、3、4、5)を付加して表示する。
また、配達先リスト情報の中のルートを選択すると、自分の位置から配達リスト情報内の住所(目的地)までのルートを表示する(図13(a)、図13(b)参照)。
【0145】
また、到着時においては、図14(a)に示すように確認ボタンを選択すると、配達先
情報Biの注意事項を表示する(図14(b)参照)。そして、図14(b)に示す配達完了ボタンの選択で配達完了情報を生成する。
【0146】
従って、宅配車両Aおよび宅配車両Bからは、目的地案内情報表示装置100、110を介して、ホストサーバ130に、端末情報(固有情報)、車両情報、車両運行情報、位置情報、荷物情報、配達完了情報(配達履歴情報)、受像情報(前、後)等が一組で送信される。
【0147】
また、携帯用の目的地案内情報表示装置120からは、端末情報(固有情報)、移動(履歴)情報、位置情報、荷物情報、配達完了情報(配達履歴情報)等がホストサーバ130に一組で送信される。
【0148】
ホストサーバ130は、目的地案内情報表示装置100、110並びに携帯用の目的地案内情報表示装置120から各種情報を受信し、これらの情報と荷物の問い合わせ番号(ホストサーバ130が受付番号に対応させて管理している)とを紐付ける。
【0149】
つまり、端末情報(固有情報)、車両情報、車両運行情報、位置情報、荷物情報、配達完了情報(配達履歴情報)、受像情報(前、後)等が問い合わせ番号と関連付けられることになる。
このようにすることで、車両番号から、車両毎の荷物量が把握できるようになり、更に、問い合わせ番号からは、荷物が、集荷から中継センターを経て配達に至るまで、どの車両等に載っていたのかが把握できるようになる。
【0150】
そのため、従来より管理が難しかった宅配車両の荷物情報や路線情報、宅配員の業務状況を、集中的に管理することが可能により、宅配のコスト削減や業務効率化を図ることができる。
【0151】
さらに、ホストサーバ130で端末情報(固有情報)、車両情報、車両運行情報、位置情報、荷物情報、配達完了情報(配達履歴情報)、受像情報(前、後)等と、問い合わせ番号とを関連付けているので、何等かの事故があった場合に、問い合わせ番号でそのときの状況がわかる。
【0152】
顧客が問い合わせ番号しか把握していない場合でも、問い合わせ番号に前述の各種情報を対応づけているので、問い合わせ番号でどのような状況で遅れたか等が直ちに分かる。
【0153】
<実施の形態4>
図19は実施の形態4の目的地案内システムの概略構成図である。
図19に示すように実施の形態4の目的地案内システムは、商品の製造工場C、商品の販売店Dおよび倉庫E、荷物の中継拠点Fならびに宅配車両にそれぞれ実施の形態3の目的地案内情報表示装置120を備え、これらの目的地案内情報表示装置120が、ホストサーバと無線通信回線でインターネット網140に接続される構成として説明する。
また、配達先Gにはパソコン140a、工場Cにはパソコン140b、倉庫Eにはパソコン140c、中継拠点Fにはパソコン140dが設けられている。
【0154】
さらに、センターには、ホストサーバ140eが設けられ、このホストサーバ140eには、配達データファイル150a、住所情報ファイル150b、配達履歴データベース150c、配達計画支援システム150d、車輌位置管理システム150e、安全運行情報管理システム150f、管理番号関連付けシステム160等が備えられている。
【0155】
実施の形態4は、工場Cで製造された製品の製品情報(製品番号を含む)をパソコン140bで管理する。ショップDの注文者は、パソコン140aを操作して例えば製品を注文する。工場はパソコン140bを操作して宅配会社に対して送り製品があることを知らせる。
【0156】
そして、工場に向かった宅配車輌の担当者が携帯している目的地案内情報表示装置120のPDT機能を用いて送り状の問い合わせ番号(以下、第1の問い合わせ番号ともいう)等を入力する。この第1の問い合わせ番号と製品の製品番号等はパソコン140bで管理される。また、目的地案内情報表示装置120を操作して次の配達先を案内表示させる。本実施の形態では倉庫Eとする。なお、本実施の形態においては、ショップDがユーザGに商品を発送するため、倉庫Eが物流センター内の倉庫であるのが好ましい。
【0157】
そして、倉庫Eに製品が降ろされた場合は、倉庫Eのパソコン140cで入庫時間、出荷時間、棚番号で製品が在庫商品として管理される。
ショップDでは、ユーザGの注文者から商品の注文を受注すると、ショップD又は倉庫EからユーザGに商品を送るため、宅配会社に送り商品があることを知らせる。ショップD又は倉庫Eに向かった宅配車輌の担当者は、目的地案内情報表示装置120のPDT機能を用いて、送り状の問い合わせ番号(以下、第2の問い合わせ番号ともいう)を読み込み、商品を積み込んで中継拠点Fに向かう。これらの入力情報は、通信網を介してホストサーバ140eに送信される。このとき、同様に目的地案内情報表示装置120を操作して配達拠点までのル−トを案内表示させる。
【0158】
また、中継拠点F(配達拠点でもよい)において、商品が一端おろされて目的地案内情報表示装置120のPDT機能で積み降ろし、第2の問い合わせ番号等が入力される。これらの情報はホストサーバ140eに送信される。
そして、配達先に向かう宅配車輌の担当者が携帯する目的地案内情報表示装置120によって、この製品の配達先が案内されて、配達先に製品が届けられる。
【0159】
各目的案内情報表示装置120は製品を届けると、配達完了情報を送信するので、この配達完了情報に、製品を特定する製品番号(ロット番号)、商品を特定する商品番号および商品の注文を特定する注文番号ならびに荷物を特定する問合番号(送り状番号)を含めた場合は、これらがホストサーバにそれぞれ送信される。
ホストサーバ140eは、これらを受信すると、親番号(管理番号)を割り当て、それぞれを関連付ける(管理番号の関連付けシステム)。特に、上記実施の形態では、第1の問い合わせ番号と第2の問合せ番号とが親番号で関連付けられる。
【0160】
このように親番号を割り当てて、製品を特定する製品番号(ロット番号)、商品を特定する商品番号および商品の注文を特定する注文番号ならびに荷物を特定する問合番号(送り状番号)をそれぞれ互いに関連付けることによって、業者を越えたトレーサビリティが可能となる。また、荷物を待っている方には、センターのホストサーバ140eの配達計画支援システム、車輌位置管理配車システム150e等によって荷物の配達見込みや指定時間に確実な配達、荷主様には、荷物の配送状況の検索をインターネットサービスとして提供できる。また、宅配業界全体で配達先情報を電子化し、ドライバーの習熟度による差の解消、やがては、共同配送等を行うことで、環境対策としてCO2削減、交通障害抑止を図ることもできる。
【0161】
なお、工場に代えて図20に示すように農場であってもよい。農場にはパソコン170が配置されて、農産物が個別に管理されている。
【0162】
なお、上記実施の形態では、主として宅配を例に説明したが、訪問先を訪ねていく営業展開のナビゲーションに使用してもよい。例えば、複数の顧客や取引先等に対して営業する場合であるが、目的地を顧客や取引先等の住所に設定し、目的達成情報を営業完了情報とすれば、営業活動を効率よく行うことができる。更に、時間帯を指定すれば、地図情報上に時間帯情報(時間帯の開始時間等)も表示されるので、例えば、時間帯を顧客や取引先の営業に適した時間帯にして指定すれば、単に最短ルートで営業回りするよりも、効率よく営業を行うことができ、また、目的未達成情報も合わせて使用すれば、より効率的に、営業およびその管理を行うことができる。
【0163】
また、本発明の目的地案内情報表示装置は、警備会社用にも最適であり、例えば、戸建、マンション、ビル等に対して巡回警備する場合、目的地を戸建、マンション、ビル等の住所に適宜設定し、目的達成情報を巡回警備完了情報とすれば、警備活動を効率よく行うことができる。
【0164】
さらに、本発明は、レジャーや観光にも有用である。複数の観光地やレジャー施設等の住所情報を目的地情報として、目的達成情報を観光済情報やレジャー済情報とすれば、観光地巡りやレジャー施設巡りを効率よく行うことができる。更に、時間帯を指定すれば、地図情報上に時間帯情報(時間帯の開始時間等)も表示されるので、例えば時間帯をレジャー施設や観光地の営業時間にして指定すれば、単に最短ルートで観光地巡りやレジャー施設巡りをするよりも、効率よく観光地巡りやレジャー施設巡りを行うことができ、また、目的未達成情報も合わせて使用すれば、より効率的に、観光地やレジャー施設巡りおよびその管理を行うことができる。
【0165】
(実験例1)
関東地区を対象に、本発明の地図情報表示装置(時間帯表示あり)を用いて、対象地域に詳しくない者を運転手として実際に配達実験を行った。実験結果を下記表1に示す。
【表1】

【0166】
(比較例1)
実験例1と同様にして、同じ関東地区を対象に、本発明の地図情報表示装置を用いずに、従来の地図による配達方法で、実験例1とは異なる運転手(対象地域に詳しくない者)を用いて実際に配達実験を行った。実験結果を下記表2に示す。
【表2】

【0167】
(実験例2)
関西地区を対象に、本発明の地図情報表示装置(時間帯表示あり)を用いて、対象地域に詳しくない者を運転手として実際に配達実験を行った。実験結果を下記表3に示す。
【表3】

【0168】
(比較例2)
実験例2と同様にして、同じ関西地区を対象に、本発明の地図情報表示装置を用いずに、従来の地図による配達方法で、実験例2とは異なる運転手(対象地域に詳しくない者)を用いて実際に配達実験を行った。実験結果を下記表4に示す。
【表4】

【0169】
(実験例3)
福岡地区を対象に、本発明の地図情報表示装置を用いて、対象地域に詳しくない者を運転手として実際に配達実験を行った。実験結果を下記表5に示す。
【表5】

【0170】
(比較例3)
実験例3と同様にして、同じ関西地区を対象に、本発明の地図情報表示装置を用いずに、従来の地図による配達方法で、実験例3とは異なる対象地域に詳しくない者を運転手として実際に配達実験を行った。実験結果を下記表6に示す。
【表6】

【0171】
(評価)
実験例1〜3の結果と、比較例1〜3の結果をそれぞれ比較した結果、いずれの結果も本発明の地図情報表示装置を用いた方が、所要時間が短くなった。特に、本発明の地図情報表示装置の時間帯表示機能を用いると、時間帯(開始時間)が容易に把握できるので、宅配業務に余裕(ゆとり)ができ、また、在宅率の悪い時間に、メール便の配達ができるようになる等の配達効率の向上も認められた。
【符号の説明】
【0172】
10 目的地案内情報表示装置
12 表示部
13 位置読込部
14 表示制御部
15 モード判定部
17 GPS受信機
19 配達準備処理部
20 配達開始処理部
21 終了処理部
22 配達先入力処理部
23 設定処理部
24 地図表示処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地を案内するための地図情報を入力する第1の入力手段と、前記第1の入力手段によって入力された地図情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段によって記憶された地図情報を表示する第1の表示手段と、少なくとも複数の目的地住所を含む目的地情報を入力する第2の入力手段と、前記第2の入力手段によって入力された目的地情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段によって記憶された複数の目的地情報に対応する目的地を前記地図情報上にそれぞれ表示する第2の表示手段とを具備する目的地案内用の地図情報表示装置において、
前記第2の記憶手段に記憶された複数の目的地情報の中から、目的を達成した目的地情報を指定して入力する第3の入力手段と、目的を達成した目的地情報を目的達成情報として記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段に記憶された目的達成情報を表示する第3の表示手段とを有し、
さらに、前記第3の記憶手段が、前記第3の入力手段によって指定された目的地情報に対応する目的地の表示を消去するとともに、消去した目的地に対応する目的地情報を目的達成情報として記憶する手段であることを特徴とする地図情報表示装置。
【請求項2】
さらに、第2の記憶手段に記憶された複数の目的地情報の中から、目的を達成できなかった目的地情報を指定して入力する第4の入力手段と、目的を達成できなかった目的地情報を目的未達成情報として記憶する第4の記憶手段と、第4の記憶手段に記憶された目的未達成情報を表示する第4の表示手段とを有し、
前記第4の入力手段によって指定された目的地情報に対応する目的地を、目的未達成であることを示すマークに置き換えて地図情報上に表示するとともに、前記マークに置き換えて表示した目的地に対応する目的地情報を目的未達成情報として前記第4の記憶手段に記憶する手段を有する請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項3】
目的地情報が、目的地での目的達成予定の時間帯情報を含み、
第2の表示手段を、目的地であることを示すマークと、前記時間帯情報の開始時間とを、前記地図情報上に表示することによって行う請求項1または2に記載の地図情報表示装置。
【請求項4】
第2の入力手段を、予め目的地条件を設定した後、設定した目的地条件に基づいて、目的地情報を入力して行う請求項1〜3のいずれかに記載の地図情報表示装置。
【請求項5】
目的地条件が、目的地のエリアである請求項4に記載の地図情報表示装置。
【請求項6】
目的地が配達先であり、
地図情報表示装置が、宅配用車両に搭載される宅配用ナビゲーション装置である請求項1〜5のいずれかに記載の地図情報表示装置。
【請求項7】
さらに、目的地情報を管理する管理サーバと通信可能な通信手段を有しており、
第2の入力手段を、前記管理サーバに目的地情報を要求する目的地情報要求を送信し、ついで前記管理サーバから前記目的地情報を受信することにより行う請求項1〜6のいずれかに記載の地図情報表示装置。
【請求項8】
さらに、宅配ドライバーが配達時に携帯する携帯端末と通信可能な通信手段を有しており、
第2の入力手段を、前記携帯端末を介して宅配管理サーバに荷物の宅配情報を要求する宅配情報要求を送信し、ついで前記携帯端末から前記宅配情報を受信することにより行う請求項6に記載の地図情報表示装置。
【請求項9】
目的地情報を管理する管理サーバと、目的地に向かう訪問者が携帯する携帯端末とが通信回線で通信可能に接続してなり、さらに前記携帯端末と、請求項1〜8のいずれかに記載の地図情報表示装置とが通信回線で通信可能に接続してなる目的地案内システムであって、
前記管理サーバは、複数の目的地情報を記憶する記憶手段を有し、
前記携帯端末は、目的地条件を指定する指定手段を有し、
前記携帯端末から前記管理サーバに、前記目的地条件とともに目的地情報要求を送信し、
前記管理サーバは、前記携帯端末から前記目的地情報要求を受信した後、前記目的地条件に合う目的地情報を抽出し、ついで抽出した目的地情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、前記管理サーバから前記目的地情報を受信した後、受信した目的地情報を、前記地図情報表示装置に送信し、
前記地図情報表示装置は、目的地情報の入力を、前記携帯端末から目的地情報を受信することにより行うことを特徴とする目的地案内システム。
【請求項10】
管理サーバが宅配会社の宅配管理サーバであり、携帯端末が、宅配ドライバーが携帯する携帯端末であり、地図情報表示装置が宅配ナビゲーション装置であり、目的地が配達先
である請求項9に記載の目的地案内システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−20880(P2012−20880A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135666(P2011−135666)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(506329018)SGホールディングス株式会社 (7)
【Fターム(参考)】