説明

基材成形装置

【課題】板状体を再加熱することなく、板状体を段階的にプレスすることで当該板状体に破れや透けが発生することを防止することのできる基材成形装置を提供する。
【解決手段】基材成形装置100は、植物性繊維と熱可塑性樹脂を含む材料からなる板状体Wを加熱する加熱装置40と、加熱した板状体Wを予備成形する予備成形型10と、予備成形した板状体Wを本成形する本成形型20と、を備えている。加熱装置40は、加熱炉42と、加熱炉42の内部において板状体Wを吊り下げた状態で搬送する搬送装置50を備えている。予備成形型10は、加熱炉42の内部に設置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材を成形する基材成形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、植物性繊維と熱可塑性樹脂を含む材料からなる板状体を加熱した後に、その加熱した板状体を冷間プレス型によって所定形状に成形する基材成形装置が知られている。このような基材成形装置に関する技術としては、下記特許文献1〜3に記載された技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、植物性繊維と熱可塑性樹脂からなる加工原体を加熱する加熱装置が記載されている。
特許文献2には、加熱処理した木質系繊維板を冷間プレスして所定形状に成形する自動車内装用芯材の成形装置が記載されている。
特許文献3には、植物性繊維と熱可塑性樹脂からなる板状体をヒータ装置によって加熱した後に、その加熱した板状体を冷間プレス型によって所定形状に成形する内装用基材の成形装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−8306公報
【特許文献2】特開平11−48221号公報
【特許文献3】特開2001−179716公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の基材成形装置は、板状体を加熱することで当該板状体に含まれる熱可塑性樹脂を溶融させた後に、その板状体を冷間プレス型によって一気にプレスしている。このため、加熱により柔らかくなった板状体に無理な力がかかってしまい、板状体が破れてしまう、あるいは、板状体が局所的に引き延ばされて裏側が透けて見えてしまうなどの問題が生じていた。
【0006】
このような問題を解決するためには、加熱した板状体を冷間プレス型によって一気にプレスするのではなく、板状体を段階的にプレスすることが考えられる。すなわち、加熱した板状体を本成形品に近い形状となるように第1のプレス型によって予備成形した後に、予備成形した板状体を第2のプレス型(冷間プレス型)によって本成形する。これにより、板状体に無理な力がかかることを防止することが可能であり、板状体が破れてしまう、あるいは、板状体が局所的に引き延ばされて裏側が透けて見えてしまうなどの問題が生じることを防止することができる。
【0007】
しかしながら、板状体を第1のプレス型によって予備成形する場合には、板状体が第1のプレス型の型面によって冷却されてしまう。このため、板状体を第2のプレス型によって本成形する前に、板状体を再加熱することで当該板状体に含まれる熱可塑性樹脂を溶融させる必要があった。この場合、板状体の再加熱のために工程数が増えてしまうだけでなく、板状体の再加熱に必要な分だけより多くのエネルギーを消費してしまうという問題があった。
【0008】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、板状体を再加熱することなく、板状体を段階的にプレスすることで当該板状体に破れや透けが発生することを防止することのできる基材成形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、植物性繊維と熱可塑性樹脂を含む材料からなる板状体を加熱する加熱装置と、加熱した前記板状体を予備成形する予備成形装置と、予備成形した前記板状体を本成形する本成形装置と、を備える基材成形装置であって、前記加熱装置は、加熱炉と、前記加熱炉の内部において前記板状体を吊り下げた状態で搬送する搬送装置を備えており、前記予備成形装置は、前記加熱炉の内部に設置されていることを特徴とする基材成形装置である。
【0010】
本発明の基材成形装置によれば、加熱した板状体を予備成形装置によって予備成形した後、本成形装置によって本成形することができる。つまり、加熱した板状体を段階的に(2段階で)成形することができる。これにより、加熱により柔らかくなった板状体に無理な力がかかることを防止することが可能であり、板状体が破れてしまう、あるいは、板状体が局所的に引き延ばされて裏側が透けてしまうなどの問題が生じることを防止することが可能となる。
【0011】
本発明の基材成形装置によれば、予備成形装置が加熱炉の内部に設置されているために、予備成形装置を構成するプレス型の型面が加熱炉の内部で十分に加熱される。このため、予備成形装置を構成するプレス型の型面によって板状体が冷却されてしまうこと防止することが可能となり、板状体を本成形する前に再加熱する必要がなくなる。
【0012】
本発明の基材成形装置において、搬送装置と予備成形装置は、オフセット位置に配置されることが好ましい。
このような構成によれば、搬送装置と予備成形装置を直列につなげるようにして配置した場合よりも、装置全体の設置スペースを小さくすることが可能である。
【0013】
本発明の基材成形装置において、予備成形装置と本成形装置は、オフセット位置に配置されることが好ましい。
このような構成によれば、予備成形装置と本成形装置を直列につなげるようにして配置した場合よりも、装置全体の設置スペースを小さくすることが可能である。
【0014】
本発明の基材成形装置において、本成形装置は、予備成形装置の下方に配置されることが好ましい。
このような構成によれば、予備成形装置と本成形装置を上下方向に積み重ねた状態で配置することが可能であり、装置全体の設置スペースをさらに小さくすることが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、板状体を再加熱することなく、板状体を段階的にプレスすることで当該板状体に破れや透けが発生することを防止することのできる基材成形装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、基材の成形工程を示すフローチャートである。図1に示すように、基材を成形するためには、植物性繊維と熱可塑性樹脂を混合した材料からなる板状体を加熱した後に(加熱工程)、加熱した板状体を予備成形し(予備成形工程)、予備成形した板状体を本成形する(本成形工程)。これにより、所定形状に成形された基材を得ることができる。
【0017】
板状体に含まれる植物性繊維とは、植物由来の繊維材料のことである。このような繊維材料は、例えば、綿、麻、サイザル、ジュート、ケナフなどから採取することが可能である。この中では、特にケナフが好ましい。ケナフは、成長が早くしかもCO2を多く吸収することから、地球環境保全にとって有効だからである。また、ケナフの靭皮からは比較的長くて丈夫な繊維を採取することが可能だからである。
【0018】
板状体に含まれる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)等を用いることができる。この中では、特にポリプロピレンが好ましい。
【0019】
板状体を製造するためには、植物性繊維と熱可塑性樹脂を混合した材料を混綿し、マット化させた後に、得られた積層体を熱圧プレスによって板状に成形する。これにより、所定の厚みを有する板状体を製造することができる。このような板状体の製造方法は、例えば、特開2001−179716公報、特開2002−371455公報等に開示されている。なお、板状体は、「熱成形用繊維板」、「プレボード」などの別の名称で呼ばれる場合もある。
【0020】
板状体を加熱することによって、当該板状体に含まれる熱可塑性樹脂を溶融させることができる。例えば、板状体に含まれる熱可塑性樹脂がポリプロピレンである場合には、ポリプロピレンの融点は160℃〜170℃であるため、板状体をこれ以上の温度(例えば200℃)に加熱することで当該板状体に含まれる熱可塑性樹脂を溶融させることができる。
【0021】
図2、図3は、板状体Wを予備成形するための予備成形型10の断面図である。図2、図3に示すように、予備成形型10は、一対の金型12、14を有している。このうち一方の金型12は、中央部分が突出した形状を有しており、他方の金型14は、中央部分が凹んだ形状を有している。一対の金型12、14は、型面同士が互いに対向するようにして左右に配置されている。予備成形型10を構成するこれら一対の金型12、14は、上下方向に吊り下げられた状態の板状体Wを表裏両面からプレスすることが可能となっている。予備成形型10が、本発明の「予備成形装置」に対応している。
【0022】
図4、図5は、板状体Wを本成形するための本成形型20の断面図である。図4、図5に示すように、本成形型20は、一対の金型22、24を有している。このうち一方の金型22は、中央部分が突出した形状を有しており、他方の金型24は、中央部分が凹んだ形状を有している。一対の金型22、24は、型面同士が互いに向かい合うようにして左右に配置されている。本成形型20を構成するこれら一対の金型22、24は、上下方向に吊り下げられた状態の板状体Wを表裏両面からプレスすることが可能となっている。本成形型20が、本発明の「本成形装置」に対応している。
【0023】
板状体Wを本成形するための本成形型20は、冷間プレス用の成形型が用いられる。ここでいう「冷間プレス」とは、本成形型20の型面を積極的に加熱しないで行うプレス成形のことを意味するが、加工熱や摩擦熱等によって本成形型20の型面がある程度加熱される場合も含まれる。加熱した板状体Wを本成形型20(冷間プレス型)でプレスすることによって、板状体Wに含まれている熱可塑性樹脂が冷却されて固化する。これにより、所定形状に成形された基材Kを得ることができる(図5参照)。
【0024】
このようにして得られた基材Kは、軽量でかつ強度が高いことから、車両用内装材の基材に用いることができる。例えば、ドアトリム、インストルメントパネル、シートバックボード、パーティションボード、コンソールボックス、ピラーガーニッシュ、クォータトリム等の基材に用いることができる。
【0025】
図2と図4を比較すればわかるように、予備成形型10を構成する一対の金型12、14のクリアランスCL1は、本成形型20を構成する一対の金型22、24のクリアランスCL2よりも大きく設定されている。例えば、クリアランスCL2が5mmである場合には、クリアランスCL1がそれよりも大きい10mmに設定されている。したがって、板状体Wを一気にプレスするのではなく、板状体Wを段階的に(2段階で)プレスすることが可能となっている。
【0026】
図6は、板状体Wを吊り下げた状態で保持するためのハンガー30の正面図である。図6に示すように、ハンガー30は、鉄等の金属材料によって形成された棒状部材32と、この棒状部材32に取り付けられた2つのクランプ34によって構成されており、この2つのクランプ34で板状体Wの上縁部を挟むことで当該板状体Wを吊り下げた状態で保持することが可能となっている。
【0027】
図7は、基材Kを成形するための基材成形装置100の全体斜視図である。図8は、基材成形装置100を上方から見たときの平面図である。図7、図8に示すように、基材成形装置100は、板状体Wを加熱する加熱装置40を備えている。加熱装置40は、板状体Wをその内部に通過させることで均一に加熱することのできる熱風循環式の加熱炉42と、その加熱炉42の内部において板状体Wを搬送することのできる搬送装置50を備えている。加熱炉42の内部温度は例えば200℃に設定されており、板状体Wを加熱して当該板状体Wに含まれる熱可塑性樹脂を溶融させることが可能となっている。
【0028】
搬送装置50は、並列に配置され作動が同期化されている2台のチェーンコンベヤ52a、52bによって構成されている。上述したハンガー30を構成する棒状部材32の両端部は、この2台のチェーンコンベヤ52a、52bにそれぞれ載置されている。これにより、搬送装置50は、加熱炉42の内部において板状体Wを吊り下げた状態で搬送することが可能となっている。
【0029】
加熱炉42の内部には、板状体Wを予備成形するための予備成形型10が設置されている。搬送装置50と予備成形型10は、加熱炉42の内部においてオフセット位置に設置されている。ここでいう「オフセット位置」とは、「互いの中心軸が離れた位置」という意味であり、具体的には、搬送装置50の中心軸P1と、予備成形型10の中心軸P2が水平方向に離れた位置という意味である。
【0030】
予備成形型10の下方には、本成形型20が設置されている。予備成形型10と本成形型20は、オフセット位置に配置されている。ここでいう「オフセット位置」とは、「互いの中心軸が離れた位置」という意味であり、具体的には、予備成形型10の中心軸P2と、本成形型20の中心軸P3が上下方向に離れた位置という意味である。
【0031】
なお、加熱炉42は、平面視において略L字型(図8参照)に形成されており、オフセット位置に配置された搬送装置50と予備成形型10をともに収容できるようになっている。本成形型20は、予備成形型10の下方であって、かつ、加熱炉42の外部に設置されている。
【0032】
基材成形装置100は、板状体Wを水平方向に移送することのできる水平方向移送機構60と、板状体Wを上下方向に移送することのできる上下方向移送機構70を備えている。
【0033】
水平方向移送機構60は、水平に設置された金属製の長尺部材からなるスライドレール62と、スライドレール62に載置されたハンガー30を水平方向に押し出すことのできるシリンダ64によって構成されている。搬送装置50によって搬送されたハンガー30は、搬送装置50の前方側に設置されたスロープ66を滑り降りた後に、スロープ66の前方側に設置されたスライドレール62に載置される。スライドレール62に載置されたハンガー30は、シリンダ64によって水平方向に押し出される。これにより、水平方向移送機構60は、ハンガー30によって保持されている板状体Wを水平方向に移送することが可能となっている。
【0034】
上下方向移送機構70は、並列に配置された略L字型の2つの支持アーム72と、この2つの支持アーム72を上下方向に駆動することのできるラック・ピニオン機構74によって構成されている。2つの支持アーム72は、ハンガー30を構成する棒状部材32の両端部を下方からそれぞれ支持することが可能である。これにより、上下方向移送機構70は、ハンガー30によって保持されている板状体Wを上下方向に移送することが可能となっている。
【0035】
図9は、水平方向移送機構60及び上下方向移送機構70の正面図である。図9に示すように、水平方向移送機構60は、板状体Wを図中のAの位置からBの位置に移送することが可能であり、板状体Wを搬送装置50から予備成形型10へ移送することが可能である。また、上下方向移送機構70は、板状体Wを図中のBの位置からCの位置に移送することが可能であり、板状体Wを予備成形型10から本成形型20へ移送することが可能である。
【0036】
板状体Wは、搬送装置50によって搬送されながら加熱炉42の内部で加熱される(加熱工程)。加熱された板状体Wは、水平方向移送機構60によって搬送装置50から予備成形型10へ移送される。そして、板状体Wは、予備成形型10を構成する一対の金型12、14によってプレスされる(予備成形工程)。
【0037】
予備成形された板状体Wは、上下方向移送機構70によって予備成形型10から本成形型20へ移送された後に、本成形型20を構成する一対の金型22、24によってプレスされる(本成形工程)。これにより、板状体Wを本成形型20の型面に対応した形状に成形することが可能であり、所定形状に成形された基材Kを得ることができる。
【0038】
本実施形態の基材成形装置100によれば、加熱した板状体Wを予備成形型10によって予備成形した後、本成形型20によって本成形することができる。つまり、加熱した板状体Wを段階的に(2段階で)成形することができる。これにより、加熱により柔らかくなった板状体Wに無理な力がかかることを防止することが可能であり、板状体Wが破れてしまう、あるいは、板状体Wが局所的に引き延ばされて裏側が透けてしまうなどの問題が生じることを防止することが可能となる。
【0039】
本実施形態の基材成形装置100によれば、予備成形型10が加熱炉42の内部に設置されているために、予備成形型10を構成する一対の金型12、14の型面が加熱炉42の内部で十分に加熱される。このため、予備成形型10を構成する一対の金型12、14の型面によって板状体Wが冷却されてしまうこと防止することが可能となり、板状体Wを本成形する前に再加熱する必要がなくなる。その結果、板状体Wの再加熱のために工程数が増えてしまうことがなくなるとともに、板状体Wの再加熱のためにより多くのエネルギーを消費することがなくなる。
【0040】
本実施形態の基材成形装置100によれば、搬送装置50と予備成形型10がオフセット位置に配置されるために、搬送装置50と予備成形型10を直列につなげるようにして配置した場合よりも、搬送装置50と予備成形型10を合わせた全長が短くなる。したがって、基材成形装置100の設置スペースを小さくすることが可能である。
【0041】
本実施形態の基材成形装置100によれば、予備成形型10と本成形型20がオフセット位置に配置されるために、予備成形型10と本成形型20を直列につなげるようにして配置した場合よりも、予備成形型10と本成形型20を合わせた全長が短くなる。したがって、基材成形装置100の設置スペースを小さくすることが可能である。
【0042】
本実施形態の基材成形装置100によれば、本成形型20が予備成形型10の下方に配置されるために、予備成形型10と本成形型20を上下方向に積み重ねた状態で配置することが可能であり、基材成形装置100の設置スペースをさらに小さくすることが可能である。
【0043】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、搬送装置50が2台のチェーンコンベヤ52a、52bによって構成される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、搬送装置50は、棒状部材32の両端部を載置することで板状体Wを搬送することが可能な2台のベルトコンベヤによって構成されてもよい。
(2)上記実施形態では、熱風循環式の加熱炉42によって板状体Wを加熱する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、炉内に供給された熱風を循環させることなくそのまま排気する方式の加熱炉によって板状体Wを加熱してもよい。
(3)上記実施形態では、本成形型20が予備成形型10の下方に設置される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本成形型20は、予備成形型10の側方に並列に設置されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】基材の成形工程を示すフローチャートである。
【図2】板状体を予備成形するための予備成形型の断面図であり、予備成形型が閉じる前の状態を示している。
【図3】板状体を予備成形するための予備成形型の断面図であり、予備成形型が閉じた後の状態を示している。
【図4】板状体を本成形するための本成形型の断面図であり、本成形型が閉じる前の状態を示している。
【図5】板状体を本成形するための本成形型の断面図であり、本成形型が閉じた後の状態を示している。
【図6】板状体を吊り下げた状態で保持するためのハンガーの正面図である。
【図7】基材を成形するための基材成形装置の全体斜視図である。
【図8】基材成形装置を上方から見たときの平面図である。
【図9】水平方向移送機構及び上下方向移送機構の正面図である。
【符号の説明】
【0045】
10…予備成形型(予備成形装置)
20…本成形型(本成形装置)
40…加熱装置
42…加熱炉
50…搬送装置
60…水平方向移送機構
70…上下方向移送機構
100…基材成形装置
K…基材
W…板状体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物性繊維と熱可塑性樹脂を含む材料からなる板状体を加熱する加熱装置と、加熱した前記板状体を予備成形する予備成形装置と、予備成形した前記板状体を本成形する本成形装置と、を備える基材成形装置であって、
前記加熱装置は、加熱炉と、前記加熱炉の内部において前記板状体を吊り下げた状態で搬送する搬送装置を備えており、
前記予備成形装置は、前記加熱炉の内部に設置されていることを特徴とする基材成形装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基材成形装置であって、
前記搬送装置と前記予備成形装置がオフセット位置に配置されていることを特徴とする基材成形装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の基材成形装置であって、
前記予備成形装置と前記本成形装置がオフセット位置に配置されていることを特徴とする基材成形装置。
【請求項4】
請求項3に記載の基材成形装置であって、
前記本成形装置は、前記予備成形装置の下方に配置されていることを特徴とする基材成形装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−143001(P2010−143001A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320846(P2008−320846)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】