説明

基板の帯電除去装置及び帯電除去方法

【課題】この発明は基板に帯電した電荷を確実に除去することができるようにした帯電除去装置を提供することにある。
【解決手段】基板に帯電した電荷を除去する帯電除去装置であって、
基板が供給される処理槽1と、基板の被処理面の電位レベルを検出する表面電位計31と、表面電位計が検出する基板の被処理面の電位レベルに応じて所定の電子配置の気体を選択する制御装置20と、液体及び制御装置によって選択された気体が供給されこれら液体と気体によって微細気泡を含む処理液を生成して上記基板の被処理面に供給するナノバブル発生器11を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、たとえば半導体ウエーハや液晶ディスプレイのガラス基板などの回路パターンが形成された基板のデバイス面に帯電した電荷を除去する基板の帯電除去装置及び除去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、液晶表示装置や半導体装置の製造工程においては、半導体ウエーハやガラス基板などの基板の回路パターンが形成された、被処理面としてのデバイス面を高い清浄度で洗浄処理することが要求される工程がある。
【0003】
上記基板のデバイス面を洗浄処理する方式としては、洗浄液中に基板を浸漬するデイップ方式や回転テーブルに保持された基板のデバイス面に向けて洗浄液をノズルから噴射して洗浄するスピン方式などがあり、それぞれの方式は基板の洗浄条件などに応じて適宜、選択的に採用されている。
【0004】
スピン処理方式において、基板を回転させながら洗浄液を供給すると、基板の回転によってデバイス面に洗浄液との摩擦による摩擦帯電が生じ、その帯電によって洗浄液中の帯電粒子が付着して洗浄欠陥が生じたり、放電によって回路パターンが損傷するなどのことがある。
【0005】
そこで、特許文献1では基板に所定のタイミングで炭酸イオンが溶解した帯電防止液を供給することで、基板を高速回転させたときの摩擦帯電を抑制するようにしている。
【特許文献1】特開2005−268294号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、半導体ウエーハや液晶ディスプレイのガラス基板などの基板に回路パターンを形成した場合、基板のデバイス面には金属や絶縁材などの種類の異なる複数種の材料が露出することがある。そのようなデバイス面を有する基板を高速回転させて洗浄液を供給すると、洗浄液との摩擦によって基板のデバイス面にはマイナスの電荷だけでなく、プラスの電荷も帯電することになる。
【0007】
しかしながら、特許文献1のように帯電防止液に炭酸イオンだけを溶解させたのでは、炭酸イオンは基板のデバイス面に帯電したマイナスの電荷を除去することができても、プラスの電荷を除去することができないということがあるため、帯電による影響を確実に防止することができないということがある。
【0008】
しかも、基板のデバイス面に帯電する電荷の電位レベルはデバイス面に露出した材料の種類や基板の回転速度などの種々の条件によって異なる。そのため、特許文献1のように単に炭酸イオンが溶解した帯電防止液をデバイス面に供給するだけでは、デバイス面に帯電した電荷の電位レベルによっては、その電荷を確実に除去することができないということがある。
【0009】
この発明は、基板に帯電した電荷がマイナス或いはプラスのどちらであっても、その電荷を確実に除去することができ、しかも基板の被処理面の電位レベルに応じた電位の処理液を供給することで、基板の被処理面に帯電した電荷をその電位レベルに応じて確実に除去できるようにした基板の帯電除去装置及び帯電除去方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、基板に帯電した電荷を除去する帯電除去装置であって、
上記基板が供給される処理槽と、
上記基板の被処理面の電位レベルを検出する電位検出手段と、
この電位検出手段が検出する上記基板の被処理面の電位レベルに応じて所定の電子配置の気体を供給可能とする気体選択手段と
液体及び上記気体選択手段によって選択された気体が供給されこれら液体と気体とによって微細気泡を含む処理液を生成して上記基板の被処理面に供給する処理液供給手段と
を具備したことを特徴とする基板の帯電除去装置にある。
【0011】
上記微細気泡はマイナスの電荷にプラスの電荷が静電結合されていることが好ましい。
【0012】
この発明は、基板に帯電した電荷を除去する帯電除去方法であって、
処理槽に基板を供給する工程と、
上記基板の被処理面の電位レベルを検出する工程と、
検出された上記被処理面の電位レベルに応じて所定の電子配置の気体を選択する工程と、
液体及び選択された上記気体によって微細気泡を含む処理液を生成して上記基板の被処理面に供給し上記微細気泡のもつ電荷によって上記被処理面に帯電した電荷を消失させる工程と
を具備したことを特徴とする基板の帯電除去方法にある。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、基板の被処理面に生じた電荷がマイナス或いはプラスのいずれであっても、処理液に含まれる微細気泡によって確実に除去することができる。
【0014】
しかも、基板の被処理面の電位レベルを検出し、その検出に基いて微細気泡を形成する気体の種類を供給可能とするため、帯電レベルに応じた電位レベルの微細気泡によって除電効果を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は基板Wの処理装置兼用の帯電防止装置を示す。この帯電防止装置は処理槽1を備えている。この処理槽1の内部には回転テーブル2が設けられ、この回転テーブル2は処理槽1の下方に設けられた第1の回転駆動源3によって回転駆動されるようになっている。
【0016】
上記回転テーブル2の上面には半導体ウエーハやガラス基板などの上記基板Wが図示しない回路パターンが形成された被処理面としてのデバイス面を上に向けて供給載置され、下面がたとえば真空吸着などの手段によって保持される。
【0017】
上記基板Wにはそのデバイス面に帯電した電荷を除去するための処理液Lが供給される。基板Wに供給されてこの基板Wのデバイス面の電荷を後述するように除去した処理液Lは、上記処理槽1の底部に一端が接続された排液管5を通じて排出されるようになっている。
【0018】
上記処理槽1には、処理液供給手段としてのナノバブル発生器11で作られた微細気泡としてのナノバブルを含む処理液Lが供給される。すなわち、ナノバブル発生器11で作られた処理液Lは貯液槽7に貯えられ、この貯液槽7を通じて上記処理槽1に後述するように供給される。
【0019】
上記ナノバブル発生器11には気体供給ポンプ12と液体供給ポンプ13の吐出側がそれぞれ接続されている。上記気体供給ポンプ12の吸引側には種類の異なる複数種の気体、この実施の形態ではN2ガス、Heガス、Arガス及びO2ガスを供給する第1の乃至第4のガス供給源15a〜15dがそれぞれ第1乃至第4の開閉制御弁16a〜16dを介して接続されている。
【0020】
上記液体供給ポンプ13の吸引側には上記ナノバブル発生器11にイソプロピルアルコール(IPA)や純水などの液体を供給する液体供給源17が第5の開閉制御弁18を介して接続されている。
【0021】
上記気体供給ポンプ12と液体供給ポンプ13は制御装置20によって発停が制御され、第1乃至第4の開閉制御弁16a〜16d及び第5の開閉制御弁18は上記制御装置20によって開閉が制御されるようになっている。
【0022】
上記ナノバブル発生器11に供給された液体は旋回流となり、上記液体は気体よりも旋回速度の速い旋回流となって気体の周囲に沿って流れる。気体の供給圧力と液体の供給圧力を設定することで、気体が液体によって剪断され、直径が1μm以下の微細径のバブル、つまりナノバブルが発生し、そのナノバブルが液体に混入して処理液Lとしてのナノバブル水となる。
【0023】
上記液体に含まれるバブルの粒径は上記気体と液体との旋回速度によって設定することができ、この実施の形態では液体に剪断された気体の直径が上述したように1μm以下のナノバブルとなるよう、上記ナノバブル発生器11に供給される気体と液体との旋回速度が設定される。それによって、上記ナノバブル発生器11から上記貯液槽7に供給されて貯えられる処理液Lは上述したようにナノバブルを含む、ナノバブル水となる。
【0024】
なお、液体に含まれるバブルの大きさはナノバブルよりも大きなマイクロバブル又はマイクロナノバブルであってもよく、またナノバブルとマイクロバブルが混合していてもよい。要は図3に示すように気泡Bにマイナスの電荷が帯電し、そのマイナスの電荷にプラスの電荷が静電結合する微細気泡であればよい。
【0025】
このようにして、上記貯液槽7に貯えられたナノバブルを含む処理液Lは、この貯液槽7に一端が接続された給液管21を通じて上記処理槽1の上方に配置された処理液供給ノズル22に供給される。上記給液管21の中途部には加圧ポンプ23が設けられている。
【0026】
上記処理液供給ノズル22は水平アーム25の先端に設けられた取付け板26に軸線を垂直にして取り付けられている。この水平アーム25の基端は軸線を垂直にして設けられた回転軸27の上部に連結されている。この回転軸27は第2の回転駆動源28によって回転駆動される。それによって、上記処理液供給ノズル22は回転テーブル2によって回転駆動される基板Wの上方で、この基板Wを横切る方向に水平に円弧運動するようになっている。
【0027】
上記液体供給ポンプ13の吐出側には上記制御装置20によって駆動が制御される三方切換え弁29が設けられている。この三方切換え弁29の3つのポートのうちの1つは上記液体供給ポンプ13の吐出側に接続され、残りの2つのポートのうちの一方は上記ナノバブル発生器11の供給側に接続され、他方は上記加圧ポンプ23の吸引側に接続されている。
【0028】
さらに、上記加圧ポンプ23の吸引側と上記貯液槽7との間には第6の開閉制御弁30が設けられている。この第6の開閉制御弁30は上記制御装置20によって開閉が制御される。
【0029】
それによって、上記加圧ポンプ23の吐出側に給液管21を介して接続された処理液供給ノズル22には、上記上記貯液槽7に貯えられたナノバブルを含む処理液L或いは上記液体供給源17のIPAや純水などの洗浄液のいずれか一方を選択的に供給できるようになっている。
【0030】
上記回転テーブル2の上方には、この回転テーブル2に供給された基板Wの電位レベルを検出する電位検出手段としての表面電位計31が配置されている。この表面電位計31は基板Wの被処理面に帯電した電位レベルを基板Wの全面にわたって検出し、その検出信号を上記制御装置20に出力される。
【0031】
上記制御装置20は、表面電位計31が検出した基板Wの被処理面に帯電した電位レベルに応じて気体供給ポンプ12の吸引側に接続された第1乃至第4のガス供給源15a〜15dのうちの1つ或いは複数のガス供給源からのガスを上記ナノバブル発生器11に供給されるよう、第1乃至第4の開閉制御弁16a〜16dを開閉制御するようになっている。
【0032】
すなわち、第1乃至第4のガス供給源15a〜15dから供給されるそれぞれのガスは、それらの元素の電子配置が異なるから、電子配置に応じて各ガスの安定帯電量にも差がある。ガスの安定帯電量に差があれば、基板Wに帯電した電荷の除電能力にも差が生じる。
【0033】
したがって、表面電位計31が検出する基板Wの被処理面に帯電した電位レベルに応じた帯電量(除電能力)となる電子配置の気体を1つ或いは複数選択することで、ナノバブルは基板Wに帯電した電荷を過不足なく除去することができる電位を持つことになる。
【0034】
つぎに、上記構成の処理装置兼用の帯電防止装置を用いて基板Wを洗浄処理するときの作用について説明する。
まず、基板Wを洗浄処理する場合には、処理槽1の回転テーブル2上に基板Wを供給載置する。ついで、第1の回転駆動源3を作動させて回転テーブル2を回転させ、さらに第2の回転駆動源28を作動させて水平アーム25を揺動させる。
【0035】
それと同時に、液体供給ポンプ13及び加圧ポンプ23を作動させるとともに、三方切換え弁29及び第5、第6の開閉制御弁18,30を切換え制御し、上記液体供給ポンプ13によって吸引された液体供給源17の洗浄液を給液管21を通じて処理液供給ノズル22に供給する。
【0036】
処理液供給ノズル22に供給された洗浄液Lは基板Wのデバイス面に向けて噴射供給される。それによって、基板Wのデバイス面は洗浄処理されることになる。
このようにして、基板Wのデバイス面を洗浄処理すると、そのデバイス面には、洗浄液Lとの摩擦力によって静電気が帯電し、その静電気によって微粒子の付着や微細パターンの損傷を招く虞がある。
【0037】
そこで、基板Wのデバイス面を洗浄処理したならば、表面電位計31によってデバイス面の電位レベルを測定する。表面電位計31の測定結果は制御装置20に出力される。制御装置20は表面電位計31の測定結果、つまりデバイス面の電位レベルに応じて第1乃至第4のガス供給源15a〜15dのうちから、所定の電子配置の気体を選択して気体供給ポンプ12によってナノバブル発生器11に供給する。
【0038】
それと同時に、三方切換え弁29と第6の開閉制御弁30を制御し、基板Wの洗浄処理時にはナノバブル発生器11を通らずに処理液供給ノズル22に供給されていた洗浄液を、上記ナノバブル発生器11に供給する。
【0039】
それによって、ナノバブル発生器11では、第1乃至第4のガス供給源15a〜15dのいずれかから選択された基板Wのデバイス面の電位レベルに応じた電子配置の気体と液体供給源17からの洗浄液とによってナノバブルを含む処理液Lが生成され、その処理液Lが貯液槽7を介して加圧ポンプ23によって処理液供給ノズル22に供給される。
【0040】
図3に示すように、ナノバブルBはマイナスの電荷が帯電し、そのマイナスの電荷にプラスの電荷が静電結合している。そのため、ナノバブルBを含む処理液Lが基板Wのデバイス面に供給されると、ナノバブルBに静電結合したプラスの電荷が基板Wのデバイス面に帯電したマイナスの電荷に結合してそのマイナスの電荷を中和して除去する。それによって、ナノバブルBはマイナスの電荷だけとなるから、そのマイナスの電荷が基板Wのデバイス面に帯電したプラスの電荷に結合してそのプラスの電荷を中和して除去する。
【0041】
すなわち、基板Wのデバイス面には、図2に示すようにその面に露出した金属などの材料の種類によって局部的にマイナスやプラスの電荷がそれぞれマイナス電荷群X或いはプラス電荷群Yとして帯電する。そのため、デバイス面にナノバブルを含む処理液Lを供給すれば、デバイス面にマイナス或いはプラスのいずれの電荷が帯電していても、それらの電荷を確実に除去することができる。
【0042】
しかも、基板Wのデバイス面の電位レベルを表面電位計31で測定し、その電位レベルに応じた電子配置の気体を選択し、液体供給源17から供給される洗浄液とでナノバブルを含む処理液Lを生成するようにした。
【0043】
すなわち、第1乃至第4のガス供給源15a〜15dから供給される種類の異なるそれぞれの気体は、その種類に応じて電子配置に違いがあるから、その気体の電子配置の違い応じて生成されるナノバブルがもつ帯電レベルにも差が生じる。
【0044】
したがって、表面電位計31の測定に基き、基板Wのデバイス面の帯電レベルに応じた電子配置の気体を選択すれば、ナノバブルのもつ電位レベルをデバイス面の帯電レベルとほぼ同等に設定することができる。
【0045】
それによって、基板Wのデバイス面に帯電した静電気を確実に中和して除去することができる。しかも、ナノバブルがもつ電位レベルがデバイス面の電位レベルよりも高過ぎることがないことで、ナノバブルに電荷が多く残留し、その残留した電荷が上記デバイス面に帯電して残留したり、デバイス面にナノバブルがもつ電位によって過度な衝撃を与えることもない。
【0046】
しかも、ナノバブルがもつ電位レベルがデバイス面の電位レベルよりも低すぎることもないから、基板Wのデバイス面に帯電した電荷が残留することなく、確実に中和して除去することができる。
【0047】
図4は基板Wに行う処理の種類と、基板Wの電位レベル(帯電レベル)の変化との関係を示している。すなわち、基板Wの電位レベルは、基板Wの処理内容、回転数、供給する液の種類などによって変化する。
【0048】
図4に示すように処理1の場合、基板Wの電位レベルはマイナスになり、処理2の場合にはプラス、処理3の場合の電位レベルは処理1の場合よりも大きなマイナスになるなどのことがある。
【0049】
したがって、処理1〜3のいずれを行うかによって変化する基板Wの帯電レベルに応じてナノバブル発生器11に供給する気体の種類を選択することで、基板Wの帯電レベルを抑制することが可能となる。
【0050】
上記一実施の形態では基板を回転テーブルに載置して洗浄液を供給する、いわゆるスピン方式の処理装置を例に挙げて説明したが、処理槽内で基板を搬送ローラで水平搬送しながら洗浄した後、その基板から帯電した電荷を除去する場合であっても、この発明を適用することができる。
【0051】
その場合、基板に対する洗浄液及び処理液の供給は、処理液供給ノズルに代わり、搬送される基板の搬送方向と交差する幅方向に沿って細長く形成されたスリット状のノズル孔を有する処理液供給ノズル体などを用いればよい。
【0052】
また、基板を洗浄処理してからそのデバイス面の電位レベルを測定し、その測定に基いて除電処理する場合について説明したが、基板の除電処理は洗浄処理の後だけに限られず、たとえば現像処理やエッチング処理など、液体を用いて基板を処理した後であれば、この発明の帯電除去を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】この発明の一実施の形態を示す処理装置の概略的構成図。
【図2】基板に帯電したプラスとマイナスの電位を示す説明図。
【図3】ナノバブルのマイナスの電荷にプラスの電荷が帯電した状態を示す説明図。
【図4】処理の種類と基板の帯電レベルとの関係を説明するグラフ。
【符号の説明】
【0054】
1…処理槽、2…回転テーブル、11…ナノバブル発生器(処理液供給手段)、15a〜15d…第1乃至第4のガス供給源、20…制御装置。22…処理液供給ノズル、31…表面電位計。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に帯電した電荷を除去する帯電除去装置であって、
上記基板が供給される処理槽と、
上記基板の被処理面の電位レベルを検出する電位検出手段と、
この電位検出手段が検出する上記基板の被処理面の電位レベルに応じて所定の電子配置の気体を供給可能とする気体選択手段と
液体及び上記気体選択手段によって選択された気体が供給されこれら液体と気体とによって微細気泡を含む処理液を生成して上記基板の被処理面に供給する処理液供給手段と
を具備したことを特徴とする基板の帯電除去装置。
【請求項2】
上記微細気泡はマイナスの電荷にプラスの電荷が静電結合されていることを特徴とする請求項1記載の基板の帯電除去装置。
【請求項3】
基板に帯電した電荷を除去する帯電除去方法であって、
処理槽に基板を供給する工程と、
上記基板の被処理面の電位レベルを検出する工程と、
検出された上記被処理面の電位レベルに応じて所定の電子配置の気体を選択する工程と、
液体及び選択された上記気体によって微細気泡を含む処理液を生成して上記基板の被処理面に供給し上記微細気泡のもつ電荷によって上記被処理面に帯電した電荷を消失させる工程と
を具備したことを特徴とする基板の帯電除去方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−140966(P2010−140966A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313533(P2008−313533)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000002428)芝浦メカトロニクス株式会社 (907)
【Fターム(参考)】