説明

密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置

【課題】圧縮された気体と共に密閉ケース外に放出される潤滑油の量を減らすことができる密閉型圧縮機を提供することである。
【解決手段】密閉型圧縮機において、密閉ケース5内に圧縮機構部6と電動機部7とが収容され、電動機部7は、内周側に向けて突出する6個の磁極歯19を有するリング形状の固定子鉄心20と、磁極歯19に集中巻線方式により巻線された固定子巻線22とを有し、固定子巻線22のコイルエンドは、固定子鉄心20の軸心方向への突出高さ寸法が固定子鉄心20の軸心と直交する方向に対して固定子鉄心20の内周側から外周側に向けて25〜35°の角度で次第に高くなる傾斜面27を有し、圧縮機構部6にこの圧縮機構部6で圧縮された気体が密閉ケース5内に吐出される吐出口8が設けられ、吐出口8は、コイルエンドの傾斜面27の外周側端部より固定子鉄心20の軸心方向に沿った方向の固定子鉄心20側に位置付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置に関し、特に、圧縮された気体と共に流出する潤滑油の量を減らすことができる密閉型圧縮機及びこの密閉型圧縮機を用いる冷凍サイクル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1に記載されているように、電動機部とこの電動機部により駆動される圧縮機構部とを密閉ケース内に収容した密閉型圧縮機が知られている。この密閉型圧縮機では、電動機部が圧縮機構部を駆動し、冷媒等の気体を圧縮する。圧縮された冷媒は、密閉ケース内に蓄えられ、密閉ケースに設けられた冷媒出口から放出される。なお、密閉ケースにおける圧縮機構部と冷媒出口とは、電動機部を挟んだ位置に配置されている。
【0003】
この密閉型圧縮機の電動機部は、内周側に向けて突出する複数の磁極歯を有するリング形状の固定子鉄心と、前記磁極歯に集中巻線方式で巻線された固定子巻線とを有し、圧縮機構部の回転軸に固定された回転子が固定子鉄心の内側に回転可能に配置されている。
【0004】
固定子巻線の巻線方式としては、集中巻線方式と分布巻線方式とがある。集中巻線方式の固定子巻線と分布巻線方式の固定子巻線とを比較すると、集中巻線方式のほうが隣合って位置する固定子巻線の間の空間(スロット内空間)が大きくなる。このため、圧縮された冷媒がスロット内空間を通過して冷媒出口に向かうため、冷媒の流速が低下し、冷媒中に含まれる潤滑油の分離が良好に行われる。冷媒中に含まれる潤滑油は、圧縮機構部の回転部の潤滑や圧縮機構部の気密性確保のために用いられるものであり、密閉ケース内に底部に一定量が貯留されている。
【特許文献1】特開2004−245227号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述の密閉型圧縮機においては、以下の点について配慮がなされていない。
【0006】
密閉型圧縮機の容量が大きくなって単位時間当りに圧縮される冷媒量が多い場合や、運転周波数が高くなって単位時間当りに圧縮される冷媒量が多い場合は、隣合う固定子巻線の間を通過する際の冷媒の流速が速くなり、冷媒から分離されずに冷媒と共に冷媒出口から密閉ケース外に放出される潤滑油の量が多くなる。このため、潤滑油の補給頻度が高くなり、また、潤滑油が不足した状態で密閉型圧縮機を運転する場合が発生する。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、圧縮された気体と共に密閉ケース外に放出される潤滑油の量を減らすことができる密閉型圧縮機及びこの密閉型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、密閉型圧縮機において、密閉ケースと、前記密閉ケース内に収容され、気体を圧縮する圧縮機構部と、前記密閉ケース内に収容され、前記圧縮機構部を駆動する電動機部と、を有し、前記電動機部は、内周側に向けて突出する6個の磁極歯を有するリング形状の固定子鉄心と、前記磁極歯に集中巻線方式により巻線された固定子巻線と、前記圧縮機構部の回転軸に固定されて前記固定子鉄心の内側に配置される回転子とを有し、前記固定子巻線のコイルエンドは、前記固定子鉄心の軸心方向への突出高さ寸法が前記固定子鉄心の軸心と直交する方向に対して前記固定子鉄心の内周側から外周側に向けて25〜35°の角度で次第に高くなる傾斜面を有し、前記圧縮機構部に、この圧縮機構部で圧縮された気体が前記密閉ケース内に吐出される吐出口が設けられ、前記吐出口は、前記コイルエンドの前記傾斜面の外周側端部より前記固定子鉄心の軸心方向に沿った方向の前記固定子鉄心側に位置付けられていることである。
【0009】
本発明の実施の形態に係る第3の特徴は、冷凍サイクル装置において、気体である冷媒を圧縮する請求項1又は2記載の密閉型圧縮機と、前記密閉型圧縮機に設けられた冷媒出口と前記密閉型圧縮機に設けられた冷媒入口との間に前記冷媒の循環方向に沿って順に接続される凝縮器と膨張装置と蒸発器と、を備えることである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、圧縮機構部の吐出口から吐出される圧縮された気体がコイルエンドの傾斜面に衝突し、気体中に含まれる潤滑油の分離を促進させることができ、圧縮された気体と共に密閉ケース外に放出される潤滑油の量を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る密閉型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置は、図1に示すように、密閉型圧縮機1と、凝縮器2と、膨張装置3と、蒸発器4とを備えている。
【0013】
密閉型圧縮機1は回転式の圧縮機であり、密閉ケース5内に圧縮機構部6とこの圧縮機構部6を駆動する電動機部7とが収容されている。圧縮機構部6は気体である冷媒を圧縮する部分であり、圧縮機構部6で圧縮された冷媒は圧縮機構部6に設けられた吐出口8から密閉ケース5内に吐出され、密閉ケース5内に蓄えられる。圧縮機構部6と電動機部7との位置関係は、密閉型圧縮機1を運転状態に設置した場合に、圧縮機構部6が下側に位置して電動機部7が上側に位置する。密閉ケース5内の底部には、潤滑油9が貯留されている。この潤滑油9は、圧縮機構部6の回転部の潤滑や圧縮機構部6の気密性確保のために用いられる。
【0014】
密閉型圧縮機1には、圧縮された冷媒が密閉ケース5外に放出される冷媒出口10と、冷媒が圧縮機構部6に流入する冷媒入口11とが設けられている。冷媒出口10と冷媒入口11との間に冷媒循環管12が配管されており、この冷媒循環管12の途中に、冷媒の循環方向である冷媒出口10から冷媒入口11に沿った方向に、凝縮器2と膨張装置3と蒸発器4とが順に接続されている。
【0015】
凝縮器2は、密閉型圧縮機1において圧縮されることにより高温、高圧となった冷媒を冷やして熱を奪い、液化させる装置である。冷媒を冷やす方法としては、例えば、ファンを駆動させて送風する方法を採用することができる。
【0016】
膨張装置3は、液状の冷媒を微小なノズル穴から噴射させ、低温低圧の冷媒とする装置である。
【0017】
蒸発器4は、冷媒を気化させる装置である。冷媒が気化する際に冷媒は周囲から熱を奪い、蒸発器4の周囲の空気等が冷やされる。この場合に、ファンを駆動して蒸発器4に向けて送風することにより冷気が発生し、発生した冷気が冷凍用や冷房用として用いられる。蒸発器4を通過することにより温度が上昇した冷媒は、密閉型圧縮機1に還流される。
【0018】
圧縮機構部6は、回転軸13、回転軸13上に設けられた2つの偏心部14a、14b、偏心部14a、14bに嵌合された2つのローラ15a、15b、ローラ15a、15bを囲む2つのシリンダ16a、16b、シリンダ16a、16bを覆い回転軸13を軸支する2つの軸受17a、17b、軸受17a、17bの外周部に固定されたマフラ18a、18b等により構成されている。回転軸13と共にローラ15a、15bがシリンダ16a、16b内で回転し、ローラ15a、15bの回転に伴ってシリンダ16a、16b内の圧縮室の容積が変化することにより圧縮室内に流入した冷媒が圧縮される。圧縮された冷媒は圧縮室からマフラ18a、18b内に吐出され、マフラ18a、18b内に吐出された冷媒はマフラ18a内で合流し、マフラ18aに形成された吐出口8から密閉ケース5内に吐出される。
【0019】
電動機部7は、内周側に向けて突出する6個の磁極歯19を有するリング形状の固定子鉄心20と、固定子鉄心20に装着された絶縁部材21と、磁極歯19に絶縁部材21の上から集中巻線方式により巻線された固定子巻線22と、圧縮機構部6の回転軸13に固定されて固定子鉄心20の内側に配置される回転子23とを有している。回転子23は4個の平板状磁石24を有する4極構造である。固定子鉄心20の軸心Aと回転軸13の軸心とが一致している。
【0020】
絶縁部材21には、固定子鉄心20の軸心方向に沿って突出する内側鍔部21aと外側鍔部21bとが形成されている。図4に示すように、固定子鉄心20の端面Bから固定子鉄心20の軸心A方向に沿った内側鍔部21aの先端までの突出寸法は“H1”とされ、端面Bから軸心A方向に沿った外側鍔部21bの先端までの突出寸法は“H2(H2>H1)”とされている。
【0021】
固定子巻線22は、図3に示すように各磁極歯19に絶縁部材21の上から集中巻線方式により巻線され、巻線の端部は口出し線25として引き出され、密封端子26に接続されている。
【0022】
集中巻線方式で巻線された固定子巻線22は、図1、図4及び図5に示すように、内周側に比べて外周側の巻数が多く巻線されている。これにより、固定子巻線22のコイルエンドは、固定子鉄心20の軸心A方向への突出高さ寸法が、固定子鉄心20の軸心と直交する方向に対して固定子鉄心20の内周側から外周側に向けて25〜35°の角度“θ”で次第に高くなる傾斜面27を有している。
【0023】
圧縮機構部6と電動機部7とは、マフラ18aに形成されている吐出口8の位置が、図1に示すように、固定子巻線22のコイルエンドの傾斜面27の外周側端部より、固定子鉄心20の軸心方向に沿った方向の固定子鉄心20側(上側)となる位置に配置されている。
【0024】
このような構成において、冷凍サイクル装置の運転時には、電動機部7により圧縮機構部6が駆動され、圧縮機構部6の圧縮室内で冷媒が圧縮される。圧縮された冷媒は、マフラ18a、18b内に吐出され、さらに、マフラ18aに形成された吐出口8から密閉ケース5内に吐出される。吐出口8から吐出された冷媒は、固定子鉄心20と回転子23との間の隙間、スロット内空間、固定子鉄心20と密閉ケース5との間の隙間等を通って、密閉ケース5内の冷媒出口10側へ流動する。密閉ケース5内の冷媒出口10側へ流動した冷媒は、冷媒出口10から冷媒循環管12内へ流入し、凝縮器2での凝縮、膨張装置3での膨張、蒸発器4での気化が行われ、冷媒が気化する際に冷媒が周囲から熱を奪うことを利用して冷房、冷凍等が行われる。蒸発器4を通過した冷媒は、冷媒入口11から圧縮機構部6に還流される。
【0025】
吐出口8から吐出される冷媒には、圧縮機構部6の偏心部14a、14bやローラ15a、15b等の回転部の潤滑や圧縮機構部6の気密性確保のために用いられた潤滑油9が含まれている。しかし、吐出口8から吐出された冷媒が密閉ケース5内の冷媒出口10側へ流動する途中において、固定子巻線22における吐出口8側のコイルエンドの傾斜面27に衝突し、この衝突により冷媒中の潤滑油が分離される。したがって、冷媒中に含まれて冷媒出口10から密閉ケース5外に放出される潤滑油の量を減らすことができる。
【0026】
図6は、固定子巻線22のコイルエンドの傾斜面27の角度“θ”と吐出口8から吐出された冷媒中からの潤滑油9の分離効果との関係、及び、角度“θ”と磁極歯19に巻線した場合におけるスロット(隣合う磁極歯19の間の空間部)Cを巻線が占める割合(スロット占積率)との関係を示すグラフである。
【0027】
図6のグラフから分かるように、“θ”を25〜50°にすることにより、吐出される冷媒からの潤滑油9の分離効果を高めることができる。“θ”が25°未満では、吐出口8から吐出される冷媒がコイルエンドの傾斜面27に衝突する割合が低くなり、十分な分離効果が得られないものと思われる。また、“θ”が50°よりも大きくなると潤滑油9の分離効果が下がるが、これは、コイルエンドの傾斜面27が通路抵抗になり、吐出された冷媒が密閉ケース5の内周面側に行きにくくなり、潤滑油9の分離効果が低下するためと思われる。
【0028】
また、コイルエンドの傾斜面27を得るために、固定子巻線22を内周側から外周側に向けて巻数を次第に多くしたことにより、各スロットCにおける隣合う固定子巻線22の間隔を小さくすることができ、巻線のスロット占積率を上げることができる。図6のグラフに示すように、“θ”が30°のときにスロット占積率が最も高くなり、30°を上回るにつれて、及び、30°を下回るにつれて次第に低くなる。スロット占積率が高いことは、回転子23を回転させる性能を高めることができることを意味する。
【0029】
したがって、上述した潤滑油9の分離効果と巻線のスロット占積率との両方を満足させる範囲として、“θ”を25〜35°の範囲に設定したものである。
【0030】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る密閉型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置について、図7に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
【0031】
第2の実施の形態の密閉型圧縮機30では、回転子23における圧縮機構部6に対向する一端側に、回転軸13の外周に位置するリング状凹部31が形成されている。このリング状凹部31は、圧縮機構部6の軸受17aの先端側を収容可能な形状に形成されている。
【0032】
このような構成において、リング状凹部31が形成されていることにより、軸受17aにおける回転軸13の軸心A方向に沿った長さ寸法を長くすることができる。これにより、軸受17a、17bにより回転軸13を支持する性能を高めることができ、回転軸13の最高回転数を高めることができ、密閉型圧縮機30の圧縮性能を高めることができる。
【0033】
さらに、圧縮機構6と電動機部7との間隔を狭めて回転軸13の短縮化を図ることができる。回転軸13を短縮化することにより回転軸13を振れ回りさせずに高速回転させることが可能となり、密閉型圧縮機30の圧縮性能を高めることができる。また、回転軸13を短縮化することにより密閉型圧縮機30の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る密閉型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置を示す概略図である。
【図2】固定子鉄心の構造を示す平面図である。
【図3】固定子鉄心に固定子巻線を巻線した固定子と回転子とを示す平面図である。
【図4】固定子巻線のコイルエンドの傾斜面について説明する縦断正面図である。
【図5】固定子巻線の巻線状態を示す水平断面図である。
【図6】コイルエンドの傾斜面の角度“θ”と潤滑油の分離効果との関係、及び、角度“θ”とスロット占積率との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る密閉型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置を示す概略図である。
【符号の説明】
【0035】
1…密閉型圧縮機、2…凝縮器、3…膨張装置、4…蒸発器、5…密閉ケース、6…圧縮機構部、7…電動機部、8…吐出口、10…冷媒出口、11…冷媒入口、13…回転軸、17a…軸受、19…磁極歯、20…固定子鉄心、22…固定子巻線、27…傾斜面、30…密閉型圧縮機、31…リング状凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉ケースと、
前記密閉ケース内に収容され、気体を圧縮する圧縮機構部と、
前記密閉ケース内に収容され、前記圧縮機構部を駆動する電動機部と、
を有し、
前記電動機部は、内周側に向けて突出する6個の磁極歯を有するリング形状の固定子鉄心と、前記磁極歯に集中巻線方式により巻線された固定子巻線と、前記圧縮機構部の回転軸に固定されて前記固定子鉄心の内側に配置される回転子とを有し、
前記固定子巻線のコイルエンドは、前記固定子鉄心の軸心方向への突出高さ寸法が前記固定子鉄心の軸心と直交する方向に対して前記固定子鉄心の内周側から外周側に向けて25〜35°の角度で次第に高くなる傾斜面を有し、
前記圧縮機構部に、この圧縮機構部で圧縮された気体が前記密閉ケース内に吐出される吐出口が設けられ、
前記吐出口は、前記コイルエンドの前記傾斜面の外周側端部より前記固定子鉄心の軸心方向に沿った方向の前記固定子鉄心側に位置付けられていることを特徴とする密閉型圧縮機。
【請求項2】
前記回転子における前記圧縮機構部に対向する一端側に、前記回転軸の外周に位置して前記圧縮機構部の軸受を収容可能なリング状凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
【請求項3】
気体である冷媒を圧縮する請求項1又は2記載の密閉型圧縮機と、
前記密閉型圧縮機に設けられた冷媒出口と前記密閉型圧縮機に設けられた冷媒入口との間に前記冷媒の循環方向に沿って順に接続される凝縮器と膨張装置と蒸発器と、
を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−19772(P2008−19772A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−191803(P2006−191803)
【出願日】平成18年7月12日(2006.7.12)
【出願人】(399023877)東芝キヤリア株式会社 (320)
【Fターム(参考)】