説明

小型ステッピングモータ、それを有する駆動機構、及び、位置決め機構

【課題】 簡易な構造でモータシャフトをセンタリングできる小型ステッピングモータ、及び、それを用いた位置決め・駆動装置を提供する。
【解決手段】 位置決め装置1は、ステッピングモータ10と、同モータが取り付けられるベース60を有する。ステッピングモータ10は、ステータ20と、ステータ内に回転可能に収められたロータ40と、ロータの軸芯に取り付けられたモータシャフト43と、を備える。モータシャフト43の出力側には送りネジ45が形成されており、同シャフトの反出力側の軸端49は回転対象の凸面となっている。この軸端49は、シャフト軸端凸面を受ける円錐受面及び円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有するすべり軸受80で回転可能に支持される。このため、モータシャフトのセンタリングを図ることができ、シャフト43のラジアル方向への踊りや振れがなくなり、タタキ音の発生を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型のステッピングモータと、及び、それを用いて光学素子などの被駆動物を駆動・位置決めする機構に関する。特には、低騒音化のための改良を加えた小型ステッピングモータ等に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオカメラやDVD装置には、レンズ等の光学素子の精密な駆動・位置決め用に、小型ステッピングモータを用いた駆動・位置決め装置が使用されている。
図3は、従来の位置決め装置の構造を示す図であり、図3(A)は側面断面図、図3(B)は正面図である。
この位置決め装置101は、小型ステッピングモータ110と、同モータ110が取り付けられるベース160を有する。ステッピングモータ110のモータシャフト143(出力軸)には送りネジ145が形成されている。送りネジ145には、レンズなどの位置決め対象物が固定された送りメネジ(図示されず)が螺合している。モータ110が駆動されてモータシャフト143が軸芯の周りを回転すると、送りネジ145に螺合している送りメネジがリニアガイド(図示されず)に案内されて直線上を移動する。
【0003】
モータシャフト143の出力側(送りネジ側)の軸端147は、ベース160に固定された軸受171に回動可能に支持されている。また、反出力側の軸端149は、モータ110のステータに固定された軸受180に回動可能に支持されている。この軸受180は、内周面が円筒状の開口を有し、モータシャフトの軸端149はこの開口を貫通している。開口から突き出たモータシャフト143の軸端面は、板バネ173によりスラスト方向(軸芯方向)に付勢されている。
【0004】
このような駆動・位置決め装置101においては、モータシャフト軸端149の寸法公差が0.003mm程度であり、軸受180の開口の円筒内周面の寸法公差が0.003mm程度であるので、両者間のクリアランスによっては、モータ回転時に、軸端149の側面が円筒内周面に当って騒音(タタキ音、カチカチとする音)が発生する場合がある。また、モータの回転軸芯がずれて、ビデオカメラ等の動画記録装置における光学素子の位置決め装置に適用した場合、画像ブレなどの不具合が発生する場合もある。
【0005】
これに対して、モータシャフトの端部を、ボール(鋼球)を介して回転自在に支持するピボット軸受を備えるものもある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。ボールは、モータシャフトの出力側端部に形成された円錐形又は球面形の凹部に保持される。そして、ピボット軸受には、ボールを受ける円錐面が形成されている。モータシャフトは、反出力側端部がスラスト方向に付勢されており、ボールがピボット軸受にころがり接触して支持される。このような構造により、モータシャフトは回転自在に支持されるとともに、同シャフトのセンタリングを図ることができ、上記のようなタタキ音の発生を低減できる。さらに、ボールと円錐面とがころがり接触するため、両者の摩擦抵抗は少ない。
【0006】
【特許文献1】特開平5−176520号
【特許文献2】特開平9−9604号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、このモータシャフトにおいては、端部にボールを保持するための凹部を形成する必要があり、その分、部品の点数や加工工程数が増える。また、モータが小径になるにつれシャフトも小径化し、ベアリング構造が成立しにくくなる点も懸念される。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構造でモータシャフトをセンタリングできる小型ステッピングモータ、及び、それを用いた位置決め・駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の小型ステッピングモータは、 ステータと、該ステータ内に回転可能に収められたロータと、該ロータの軸芯に取り付けられたモータシャフトと、該シャフトの軸受と、を備えるステッピングモータであって、 前記モータシャフトの反出力側の軸端が回転対象の凸面となっており、 前記モータシャフトの反出力側の軸受として、前記シャフト軸端凸面を受ける円錐受面及び該円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有するすべり軸受が設けられていることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、モータシャフトの軸端を回転対象の凸面をすべり軸受の円錐受面に支持させているので、モータシャフトのセンタリングを図ることができる。このため、軸のラジアル方向への踊りや振れがなくなり、タタキ音の発生を防止できる。さらに、モータシャフトの反出力側にすべり軸受を設けて、モータシャフトの軸端が軸受の円錐受面にすべり接触する際に、シャフトと軸受との間に適度な摩擦抵抗を与えているので、ステップ駆動時の減衰振動の抑制に効果があり、低振動化できる。
【0011】
本発明の駆動機構は、 ステータと、該ステータ内に回転可能に収められたロータと、該ロータの軸芯に取り付けられたモータシャフトと、該シャフトの軸受と、を備えるステッピングモータを用い、前記モータシャフトの出力軸側に被駆動機構が接続されている駆動機構であって、 前記モータシャフトの反出力側の軸端が回転対象の凸面となっており、 前記モータシャフトの反出力側の軸受として、前記シャフト軸端凸面を受ける円錐受面及び該円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有するすべり軸受が設けられており、 さらに、前記モータシャフトの出力側軸端をスラスト方向に付勢する手段が設けられていることを特徴とする。
【0012】
本発明の位置決め機構は、 ステータと、該ステータ内に回転可能に収められたロータと、該ロータの軸芯に取り付けられるモータシャフトと、該モータシャフトの軸受と、を備えるステッピングモータを用い、前記モータシャフトの出力軸側に送りネジ部が接続されている位置決め機構であって、 前記モータシャフトの反出力側の軸端が回転対象の凸面となっており、 前記モータシャフトの反出力側の軸受として、前記モータシャフト軸端凸面を受ける円錐受面及び該円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有するすべり軸受が設けられており、 さらに、前記送りネジ部の出力側軸端をスラスト方向に付勢する手段が設けられていることを特徴とする。
【0013】
従来のステッピングモータは、モータシャフトの反出力側端部をスラスト方向に付勢して、出力側端部を軸受に当接させていたが、本発明によれば、出力側端部をスラスト方向に付勢して、反出力側端部を軸受に当接させている。
つまり、モータシャフトをモータのトルク発生源の近くで円錐受け機構でセンタリングすることにより、モータの機械的要素(マグネット振れ、偏芯など)及び磁気的要素(着磁リップルなど)によるモータシャフトの回転ムラが抑制される。これにより、音、振動の低減、回転ムラを原因としたシャフト振れによる光学系の振れ(像ブレ)を低減できる。
【0014】
本発明においては、 前記モータシャフト軸端凸面を受ける円錐受面、及び、該円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有する前記軸受において、 前記円錐受面の側面の長さが、前記軸端凸面の曲率半径よりも長いことが好ましい。
【0015】
本発明によれば、モータシャフトの軸端凸面が、軸芯の周囲で円錐受面に当接するとともに、軸端の側面が円筒面に接触しない。このため、シャフトと軸受とのすべり接触時の摩擦抵抗をできる限り低くできる。
【0016】
本発明によれば、 前記軸受が、前記ステータに嵌め込まれて外周ヨークによって同ステータに取り付けられており、 前記軸受の反モータ側の面に、外方向に張り出す段部が形成されており、 前記外周ヨークに、前記段部が嵌め込まれる窓が形成されていることが好ましい。
【0017】
本発明によれば、モータ軸方向において、モータシャフトの反出力側の端部を、ステータ内で保持することができ、モータの全長を短くすることができる。
【発明の効果】
【0018】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、モータシャフトをセンタリングしてラジアル方向の踊りや振れのない小型ステッピングモータを提供できる。さらに、従来のボールを介して軸受にころがり接触するものに比べて構造が簡単で、モータの減衰振動の低減が可能となる小型ステッピングモータ、及び、それを用いた駆動・位置決め装置を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る小型ステッピングモータを用いた駆動・位置決め装置の構造を説明する図であり、図1(A)は側面断面図、図1(B)は正面図である。
図2は、図1の駆動・位置決め装置のモータシャフトの軸受部を拡大して示す図である。
この位置決め装置1は、小型ステッピングモータ10と、同モータ10が取り付けられるベース60を有する。
【0020】
まず、ステッピングモータ10の構造を説明する。
ステッピングモータ10は、中空状のステータ20と、ステータ20内に回転可能に収められたロータ40と、から主に構成される。
【0021】
ステータ20は、回転軸方向に配列されたA相ステータ21AとB相ステータ21Bを有する。A相ステータ21A、B相ステータ21Bは、2個のクローポール型磁極片23を組合わせて構成されている。クローポール型磁極片23は、回転軸方向に延びる複数の三角形状の極歯を有する。各相ステータ21は、2個のクローポール型磁極片23を、極歯が向かい合って交互に、かつ、非接触でかみ合うように配置されている。そして、A相ステータ21AとB相ステータ21Bは、極歯が1/2ピッチ円周方向にずれるように配置されている。このように配置されたA相ステータ21AとB相ステータ21Bは、ボビン25によって一体に固定されている。ボビン25は、樹脂を、各ステータの外周面を覆うとともに極歯の間に充填するように成形したものである。
【0022】
各相ステータ21の外周面のボビン25には、断面コの字の凹部が形成されている。各凹部には、巻線が巻き回されてコイル27が形成されている。各コイル27は、ボビン25によって各ステータ21から絶縁されている。ボビン25の凹部間の一部には、外側に張り出した端子台37(図1(B)参照)が形成されている。この端子台37には、各コイル27に給電するための端子ピン39が立設されている。
ステータ20の出力側端面及び半出力側端面の各々には、略リング状の外ヨーク29、31が固定されている。反出力側の端面に固定された外ヨーク31の形状については後述する。
【0023】
ロータ40はほぼ円筒状の永久磁石(ロータマグネット)41と、永久磁石41の軸芯に貫通固定されたモータシャフト43を有する。永久磁石41の外周面には、回転軸方向に延びるN極とS極が円周方向に交互に複数着磁されている。永久磁石41の両端面には、回転対称形の凹部が形成されている。
【0024】
永久磁石41の軸芯には、モータシャフト43が貫通固定されている。モータシャフト43の出力軸には、送りネジ45が接続されている。この送りネジ45には、駆動・位置決め対象物が固定された送りメネジ(図示されず)が螺合している。モータシャフト43の出力軸側(送りネジ側)の軸端47の端面は球面に加工されており、反出力側の軸端4の端面は回転対象の凸面状に加工されている。
【0025】
このステッピングモータ10は、ベース60に取り付けられている。
ベース60は、底板と、同底板の対向する辺から直立する側板からなる側面形状がコの字状の形状を有する。両側板には、同軸上の開口が形成されている。ステッピングモータ10は、出力側の端面(外ヨーク29)で、一方の側板に取り付けられている。そして、モータシャフト43の出力軸(送りネジ45)が、両側板の開口を通って延び、両軸端47、49が取り付け板60とモータ10に回転可能に支持されている。
【0026】
以下、モータシャフト43の支持方法について説明する。
モータシャフト43の出力軸側(送りネジ側)の軸端47は、ベース60の他方の側板の開口に固定された軸受71に回転可能に支持されている。この軸受51は、内周面が円筒状の貫通孔を有する。軸端47は貫通孔を貫通して、軸端面が、側板に取り付けられた板バネ73でスラスト方向に付勢されている。
【0027】
一方、モータシャフト43の反出力軸側の軸端49は、ステッピングモータ10のステータ20に嵌め込まれたすべり軸受80に支持されている。すべり軸受80は円盤状の部材で、例えばPOMなどで作製される。図2に拡大して示すように、同軸受80のモータ側の面には、モータ方向に突き出ている中央凸部81が形成されている。中央凸部81は、永久磁石41端面の凹部内に突き出ている。また、反モータ側の面には、図1(B)に分かりやすく示すように、軸受80の中心に対して等間隔で径方向に張り出した3つの段部83が形成されている。
【0028】
図2を参照して説明する。軸受80の中央凸部81の中心には、モータシャフト43の軸芯方向に延びる軸受け穴85が開けられている。この軸受け穴85に、モータシャフト43の軸端49が挿入される。軸受け穴85は、軸芯を中心とする底面85aと、同底面の外周の外方向に拡がる円錐受面85bと、同円錐受面の手前側(モータ側)の円筒内周面85cからなる。ここで、円錐受面85bの側面の長さLが、軸端凸面49aの曲率半径rよりも長くなるように設定されている。このような寸法設定により、モータシャフト43の出力側軸端47が板バネ73でスラスト方向に付勢されると、反出力側軸端凸面49aは、軸芯の周囲の部分で軸受85の円錐受面85bに当接し、軸端49の側面は円筒内周面85cに接しない。なお、軸端49の側面と円筒内周面85c間のクリアランスは0.020mm程度が好適である。この数値は従来のクリアランス(0.005mm)よりも大きいので、部品の寸法公差も楽になる。また、凸面49aの先端も、軸受け穴85の底面85aに接しない。
【0029】
このような構造により、モータシャフト43はモータ10の回転軸上にオートセンタリングされ、ラジアル方向の踊りや振れを低減できる。また、半出力側軸端49は、軸芯周囲の部分のみで軸受80とすべり接触することになるが、両者の接触抵抗は、上述のボールを介して軸受にころがり接触するものに比べて大きい。しかし、この摩擦抵抗は、起動時のトルクの増大を招くほとではなく、ステップ駆動時の減衰振動の抑制の効果も期待できる。
【0030】
また、図3に示す従来のステッピングモータは、モータシャフトの反出力側端部をスラスト方向に付勢して、出力側端部を軸受に当接させていたが、本例では、出力側端部47をスラスト方向に付勢して、反出力側端部49を軸受80に当接させている。このように、モータシャフトの反出力側端部をモータのトルク発生源の近くで軸受80の円錐受け機構でセンタリングすることにより、モータの機械的要素(マグネット振れ、偏芯など)及び磁気的要素(着磁リップルなど)によるモータシャフトの回転ムラが抑制される。これにより、音、振動の低減、回転ムラを原因としたシャフト振れによる光学系の振れ(像ブレ)を低減できる。
【0031】
軸受80の各段部83は、図1(B)に示すように、平面形状が略扇型で、ステータ40の中空部を越えて外方向(径方向)に張り出している。軸受80がステータ40の中空部に嵌め込まれると、各段部83はステータ40の端面に当接する。
【0032】
軸受80は、円板状の外ヨーク31によって、ステータ40の端面に取り付けられている。外ヨーク31には、平面形状が略扇型の窓33が、中心に対して等間隔で3ヶ所に形成されている。これらの窓33に、軸受80の各段部83が嵌め込まれる。また、ヨーク31の厚さは、軸受80の段部83の厚さに等しく、ヨーク31の端面と軸受80(段部83)の端面は同一面となっている。このような構造により、モータ10の長さをできる限り短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態に係る小型ステッピングモータを用いた駆動・位置決め装置の構造を説明する図であり、図1(A)は側面断面図、図1(B)は正面図である。
【図2】図1の駆動・位置決め装置のモータシャフトの軸受部を拡大して示す図である。
【図3】従来の位置決め装置の構造を示す図であり、図3(A)は側面断面図、図3(B)は正面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 駆動・位置決め装置 10 小型ステッピングモータ
20 ステータ 21A A相ステータ
21B B相ステータ 23 クローポール型磁極片
25 ボビン 27 コイル
29、31 外周ヨーク 33 窓
37 端子台 39 端子ピン
40 ロータ 41 永久磁石
43 モータシャフト 45 送りネジ
47、49 軸受け部 71 軸受
73 板バネ 80 すべり軸受
81 中央凸部 83 段部
85 軸受け穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータと、該ステータ内に回転可能に収められたロータと、該ロータの軸芯に取り付けられたモータシャフトと、該シャフトの軸受と、を備えるステッピングモータであって、
前記モータシャフトの反出力側の軸端が回転対象の凸面となっており、
前記モータシャフトの反出力側の軸受として、前記シャフト軸端凸面を受ける円錐受面及び該円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有するすべり軸受が設けられていることを特徴とする小型ステッピングモータ。
【請求項2】
ステータと、該ステータ内に回転可能に収められたロータと、該ロータの軸芯に取り付けられたモータシャフトと、該シャフトの軸受と、を備えるステッピングモータを用い、前記モータシャフトの出力軸側に被駆動機構が接続されている駆動機構であって、
前記モータシャフトの反出力側の軸端が回転対象の凸面となっており、
前記モータシャフトの反出力側の軸受として、前記シャフト軸端凸面を受ける円錐受面及び該円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有するすべり軸受が設けられており、
さらに、前記モータシャフトの出力側軸端をスラスト方向に付勢する手段が設けられていることを特徴とする駆動機構。
【請求項3】
ステータと、該ステータ内に回転可能に収められたロータと、該ロータの軸芯に取り付けられるモータシャフトと、該モータシャフトの軸受と、を備えるステッピングモータを用い、前記モータシャフトの出力軸側に送りネジ部が接続されている位置決め機構であって、
前記モータシャフトの反出力側の軸端が回転対象の凸面となっており、
前記モータシャフトの反出力側の軸受として、前記モータシャフト軸端凸面を受ける円錐受面及び該円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有するすべり軸受が設けられており、
さらに、前記送りネジ部の出力側軸端をスラスト方向に付勢する手段が設けられていることを特徴とする位置決め機構。
【請求項4】
前記モータシャフト軸端凸面を受ける円錐受面、及び、該円錐受面の手前側(出力側)の円筒面を有する前記軸受において、
前記円錐受面の側面の長さが、前記軸端凸面の曲率半径よりも長いことを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
【請求項5】
前記軸受が、前記ステータに嵌め込まれて外周ヨークによって同ステータに取り付けられており、
前記軸受の反モータ側の面に、外方向に張り出す段部が形成されており、
前記外周ヨークに、前記段部が嵌め込まれる窓が形成されていることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−104849(P2007−104849A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−294372(P2005−294372)
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(593137554)株式会社東京マイクロ (23)
【Fターム(参考)】