説明

居住者監視システムおよび居住者監視方法

【課題】間取りが色々異なっている監視対象の住居でも容易に設置することができ、且つ居住者の行動推移および生活空間毎の動向を容易に把握できる居住者監視システムを提供する。
【解決手段】居住者監視システムは、電波を放射し、その反射波を受信する電波センサおよび電波センサが受信する信号の振幅および位相を検出して検出信号を得る検出部を有する複数のセンサ部と、センサ部から受信する検出信号から居住者または動物の現在位置、動き、呼吸数および心拍数を測定して居住者または動物の存在の有無を判定する信号処理部と、複数のセンサ部と信号処理部とを接続するネットワークを構成する通信部と、信号処理部で測定および判定された結果を表示する情報表示部と、信号処理部で測定および判定された結果を外部へ出力する情報出力部と、遠隔地で情報出力部からの測定または判定結果を受信し表示または通報する遠隔監視部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電波センサによる居住者の監視を行うシステムおよび監視方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
居住者の遠隔地からの監視システムとしては、種々のシステムが提案されており、各部屋の扉に設けた開閉センサ、マット等の圧カセンサーを利用したもの、電気製品の使用状態を感知するもの、水道・ガス等の利用状況を監視するもの、超音波や赤外線により居住者を監視するものが主流となっている。
また、近年ではマイクロ波センサにより居住者の動きや呼吸、心拍を計測し監視するシステムも検討されている。(例えば、特許文献1または2参照)。基礎技術としては、医用としてマイクロ波による心拍計測や、災害時の埋没者の呼吸を電波によって検知することが可能であることが分っている(例えば、非特許文献1または2参照)。
上記本原理を利用して遠隔地の居住者の動作、呼吸、心拍を監視するためには、監視住居に対してセンサと処理装置を複数台設置することが必要なために、検出結果を伝送するための配線等の大規模な工事が必要となる。また、ペット等の動物がいる場合には誤検出してしまう。
【0003】
【特許文献1】特許第3057438号明細書
【特許文献2】特開2006−285795号公報
【非特許文献1】本村和磨、他1名、「24GHzマイクロ波心拍モニタの開発」、日本ME学会雑誌論文号「医用電子と生体工学」、日本ME学会、平成9年9月10日、第11巻、第9号
【非特許文献2】岩崎智樹、他1名、「1.5GHz帯電波による呼吸・心拍計測」、電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集、電子情報通信学会、1997年、Vol.1997年、エレクトロニクス、No.1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の居住者監視システムでは監視対象のすべての部屋と空間を監視するためには複数の処理装置を設置するとともに配線工事などが必要であった。
また、各部屋の行動推移を把握することが難しく、生活空間毎の動向把握が難しいことと、監視領域にペットなどの動物や動くものが存在する場合には誤検出する場合があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、間取りが色々異なっている監視対象の住居でも容易に設置することができ、且つ居住者の行動推移および生活空間毎の動向を容易に把握できる居住者監視システムを提供することを目的とする。
また、監視対象の人とペットなどの動物との識別が可能である精度の高い居住者監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る居住者監視システムは、電波を放射し、その反射波を受信する電波センサおよび上記電波センサが受信する信号の振幅および位相を検出して検出信号を得る検出部を有する複数のセンサ部と、上記センサ部から受信する検出信号から居住者または動物の現在位置、動き、呼吸数および心拍数を測定して居住者または動物の存在の有無を判定する信号処理部と、上記複数のセンサ部と上記信号処理部とを接続するネットワークを構成する通信部と、上記信号処理部で測定および判定された結果を表示する情報表示部と、上記信号処理部で測定および判定された結果を外部へ出力する情報出力部と、遠隔地で上記情報出力部からの測定または判定結果を受信し表示または通報する遠隔監視部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係る居住者監視システムの効果は、部屋毎に設置されている電波センサを用いた複数のセンサ部が信号処理部とネットワーク接続され、検出信号から居住者または動物の現在位置や動き、呼吸数、心拍数を測定するので、監視領域の居住者または動物の動向や健康状態を容易に判定し、その情報を表示したり遠隔地の遠隔監視部へ出力したりすることが出来ることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る居住者監視システムの構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1に係る居住者監視システムは、複数の監視領域をそれぞれ監視する複数のセンサ部10a〜10nと、複数のセンサ部10a〜10nと信号処理部40とを接続するネットワークを構成する通信部20と、複数のセンサ部10a〜10nから受信した検出信号から居住者またはペット等の動物の現在位置、動き、呼吸数および心拍数を測定し判定する信号処理部40と、信号処理部40で測定し判定された結果を表示する情報表示部30と、信号処理部40で測定し判定された結果を外部へ出力する情報出力部50と、複数のセンサ部10a〜10nが監視している監視領域から遠隔地への情報伝送を行う通信網60と、遠隔地で情報出力部50から通信網60経由で測定し判定結果を受信し表示または通報する遠隔監視部70とを備える。
【0009】
センサ部10a〜10nは、それぞれ電波を放射し、その反射波を受信する電波センサ1と、電波センサ1からの受信信号の振幅および位相を検出し検出信号を信号処理部40へ送信する検出部2とを備える。
電波センサ1は、800MHz〜80GHzの電波のうちの1つの周波を用いた1周波レーダーによるセンサ、800MHz〜80GHzの電波のうちの2つの周波を用いた2周波レーダーによるセンサ、また、超広帯域(Ultra Wide Band)レーダーによるセンサである。
センサ部10a〜10nは、上述のいずれかの電波センサ1を備える携帯電話、PHSまたはPDAなどの携帯情報端末またはパーソナルコンピュータである。そして、通信部20は、携帯情報端末またはパーソナルコンピュータ間はアドホックネットワークにより構築されている。
そして、通信網60は、インターネット通信網、携帯電話回線、また、PHS回線である。
【0010】
次に、この発明の実施の形態1に係る居住者監視システムの動作について説明する。
複数のセンサ部10a〜10nに内蔵される電波センサ1は、発射した電波の反射波を受信して受信信号として検出部2へ出力する。
検出部2は、電波センサ1からの受信信号の振幅および位相を検出し、検出した振幅または位相の変化を検出し、通信部20を経由して検出信号S1として信号処理部40へ出力する。
信号処理部40は、センサ部10a〜10nからの検出信号S1から居住者または動物の現在位置を検出する。また、信号処理部40は、現在位置の変化を調べることにより居住者または動物が静止しているかまたは動いているかを判定する。そして、位置情報および動向推移として記録する。この位置情報および動向推移により居住者が一定以上設定された位置に留まることによって行動異常を検出する。
また、居住者または動物の呼吸数および心拍数を測定し、人であるか動物であるかも判定する。この測定した呼吸数および心拍数によって居住者が正常であるか異常であるかも判定する。
【0011】
情報表示部30は、信号処理部40から異常通報と位置情報および動向推移記録からなる表示信号S2を受取りディスプレイに表示する。信号処理部40から情報出力部50へ異常通報と位置情報および動向推移記録からなる出力信号S3が送られるし、情報出力部50では監視領域100の監視結果を示す出力信号S3を通信網60経由で遠隔監視部70へ出力する。
【0012】
図2は、この発明の実施の形態1に係る信号処理部での居住者監視手順を示すフローチャートである。
ステップ101で、複数のセンサ部10a〜10nから振幅および位相の検出信号を取り込む。
次に、ステップ102で、検出信号の位相または振幅が変動しているか否かを判定する。位相または振幅が変動していないときステップ103に進み、位相または振幅が変動しているときステップ104に進む。
【0013】
ステップ103で、位相または振幅が変動していないセンサ部10a〜10nが監視している領域では居住者または動物(以下、対象と称す)が不在と判定し、ステップ101へ戻る。
ステップ104で、位相または振幅が変動しているセンサ部10a〜10nが監視している領域を特定し、対象の位置を検出する。
ステップ105で、対象の位置の情報を検出位置記録として蓄積する。
次に、ステップ106で、ステップ104で検出した対象の位置の情報、すなわち現在の検出位置記録とN秒前の検出位置記録とを比較する。
ステップ107で、対象の位置変化から対象の動きの推移を判定し位置情報を出力する。
ステップ108で、検出された対象のそれぞれの位置情報を記録する。
ステップ109で、それぞれの対象の推移から設定された一定の時間同じ領域に居るかを判断し、一定の時間同じ領域に居ない場合にはステップ101に戻り、一定の時間同じ領域に居る場合にはステップ110に進む。
ステップ110で、対象が設定された一定の時間同じ領域に居る場合には、その対象からの検出信号の周波数解析を行う。
【0014】
ステップ111で、それぞれの対象について周波数解析した結果、そのそれぞれの対象が動いているかを検出信号の最もレベルの高い周波数成分が4Hz以上であるか否かを判定する。検出信号の最もレベルの高い周波数成分が4Hz以上の場合ステップ112に進み、検出信号の最もレベルの高い周波数成分が4Hz未満の場合ステップ113に進む。
ステップ112で、最もレベルの高い周波数成分が4Hz以上の場合には、対象が同じ領域に居るものの動いているものとして継続して再度対象の動きの推移を判定するためにステップ101に戻る。
ステップ113で、最もレベルの高い周波数成分が4Hz未満の場合には、各対象の呼吸数および心拍数を計測する。
【0015】
次に、ステップ114で、各対象の呼吸数および心拍数から対象が人か動物かを判定する。このとき、心拍数が60〜90回/分であり、且つ呼吸数が15〜40回/分であるか否かを判定する。心拍数が60〜90回/分ではない、または呼吸数が15〜40回/分ではない場合にはステップ115に進み、心拍数が60〜90回/分であり、且つ呼吸数が15〜40回/分である場合には人として判定しステップ117に進む。
ステップ115で、対象の心拍数が60〜90回/分ではない、または呼吸数が15〜40回/分ではない場合には、その対象は動物であると判定する。
ステップ116で、動物と判定された対象の情報は、それぞれの対象の位置情報記録と統合し記録し、ステップ101に戻る。
ステップ117で、人であると判定した対象については、計測した呼吸数および心拍数の値を記録するために対象の位置情報記録へ出力する。
ステップ118で、人であると判定した対象の呼吸数および心拍数の値は、それぞれの対象の位置情報記録と統合し記録する。
【0016】
次に、ステップ119で、人であると判定された居住者の位置情報記録からの呼吸数および心拍数の値および推移を確認し、呼吸数および心拍数の値が正常値且つ呼吸数および心拍数の推移が正常値であるか否かを判定する。呼吸数および心拍数の値が正常値且つ呼吸数および心拍数の推移が正常値の場合ステップ121に進み、呼吸数または心拍数の値が異常の場合または呼吸数または心拍数の推移が異常の場合ステップ120に進む。
ステップ120で、呼吸数または心拍数の値または呼吸数または心拍数の推移が異常と判定された場合には異常信号を出力する。
ステップ121で、人であると判定された居住者の位置情報記録から、その居住者がたとえば風呂、トイレ等のあらかじめ設定された位置に一定時間以上留まっているかを判定する。設定された位置に一定時間以上留まっていない場合にはステップ101に戻り、設定された位置に一定時間以上留まっている場合にはステップ122に進む。
ステップ122で、設定された位置に一定以上留まっている場合には居住者の行動異常として異常信号を出力する。
【0017】
次に、ステップ123で、居住者の呼吸数または呼吸数の推移の異常による居住者異常と、設定された位置に一定以上留まっている行動異常の信号を受取り、異常通報信号を出力する。
ステップ124で、それぞれの対象の位置と動向推移による位置記録情報と呼吸数および心拍数の記録情報を含んだ情報を出力する。
ステップ125で、居住者の異常通報信号と対象の位置記録情報および呼吸数および心拍数の記録情報を外部の情報表示部30および情報出力部50へ出力する。
【0018】
この発明に係る居住者監視システムでは、電波センサ1を用いた複数のセンサ部10a〜10nが信号処理部40とネットワーク接続され、検出信号から居住者または動物の現在位置や動き、呼吸数、心拍数を測定することで、監視領域の居住者または動物の動向や健康状態を容易に判定し、その情報を表示したり遠隔地の遠隔監視部70へ出力したりすることが出来る。
【0019】
また、複数のセンサ部10a〜10nを無線アドホックネットワークを用いた通信ネットワークを用いることで、各部屋間のケーブル配線工事を要しないで複数の部屋を監視することが可能な居住者監視システムを容易に設置することが出来る。
【0020】
また、居住者監視システムの電波センサが800MHz〜80GHzの電波のうちの1周波を用いた1周波レーダーを用いることで、居住者またはペット等の動物へ接触することなく、電波センサによる検出信号によりその行動や呼吸数および心拍数を測定することが出来る。
また、電波には透過性があるためセンサ部10a〜10nを壁や天井または家具の中などに格納することで居住者が監視されているという精神的負担も軽減することが出来る。
【0021】
また、居住者監視システムの電波センサ1として800MHz〜80GHzの電波のうちの2周波を用いた2周波レーダーを用いることで、居住者またはペット等の動物へ接触することなく、電波センサ1による検出信号によりその行動や呼吸数および心拍数を測定することが出来ることに加えて2周波数レーダーの特徴である距離とドップラ測定の機能により居住者またはペット等の動物の詳細位置と動きを測定することが出来る。
【0022】
また、居住者監視システムの電波センサ1として超広帯域(Ultra Wide Band)レーダーを用いることで、居住者またはペット等の動物へ接触することなく、電波センサ1による検出信号によりその行動や呼吸数および心拍数を測定することが出来る。
また、UWBレーダーの特徴である距離とドップラ測定の機能により居住者またはペット等の動物の詳細位置と動きを測定することが出来る。
【0023】
また、居住者監視システムのセンサ部10a〜10nとして電波センサ1を備えた携帯電話、PHSまたはPDAなどの携帯情報端末またはパーソナルコンピュータにより構成することで、特別な工事を必要とせずに容易に居住者監視システムを構成することが出来る。
【0024】
また、居住者監視システムにより検出および判定された居住者またはペット等の動物の動向および健康状態をインターネット通信網を用いて遠隔監視部70へ出力することで、遠隔地での対象住居の監視が可能となる。
【0025】
また、居住者監視システムにより検出および判定された居住者またはペット等の動物の動向および健康状態を携帯電話回線またはPHS等の無線通信網を用いて遠隔監視部70へ出力することで、遠隔地での対象住居の監視が可能となる。
【0026】
また、信号処理部40では、検出した居住者の位置が各位置に設定した時間以上経過した場合には行動異常と判断することで、居住者が通常では長時間留まらない場所に長時間居ることを検出し居住者の異常を判断することが出来る。
【0027】
また、信号処理部40では、検出した居住者の呼吸数、心拍数の値が設定された値を逸脱した場合に居住者の状態異常を判定することで、居住者の健康状態に異常が発生した場合の異常検出をリアルタイムに行うことが出来る。
【0028】
また、信号処理部40では、センサ部10a〜10nから受信した検出信号から呼吸数および心拍数を測定した結果により、その対象が人間であるか動物であるかを判定することで、居住者と動物を識別し、そのそれぞれの動向を把握することが出来る。
【0029】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る居住者監視システムの構成を示すブロック図である。図1と同一の符号は、同一の構成要素を表している。
図3に示すように、この発明の実施の形態2に係る居住者監視システムでは、通信部20は一般住居やビルに設置されている商用電源のアウトレット間の電力線を用いた電力線通信ネットワークを用いている。
このように、居住者監視システムの通信部を一般住居やビルに設置されている商用電源のアウトレット間の電力線を用いた電力線通信ネットワークを用いることで、各部屋間のケーブル配線工事を要しないで複数部屋を監視することが可能な居住者監視システムを容易に設置することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施の形態1に係る居住者監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る信号処理部での居住者監視手順を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態2に係る居住者監視システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0031】
1 電波センサ、2 検出部、10a〜10n センサ部、20 通信部、30 情報表示部、40 信号処理部、50 情報出力部、60 通信網、70 遠隔監視部、100 監視領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波を放射し、その反射波を受信する電波センサおよび上記電波センサが受信する信号の振幅および位相を検出して検出信号を得る検出部を有する複数のセンサ部と、上記センサ部から受信する検出信号から居住者または動物の現在位置、動き、呼吸数および心拍数を測定して居住者または動物の存在の有無を判定する信号処理部と、上記複数のセンサ部と上記信号処理部とを接続するネットワークを構成する通信部と、上記信号処理部で測定および判定された結果を表示する情報表示部と、上記信号処理部で測定および判定された結果を外部へ出力する情報出力部と、遠隔地で上記情報出力部からの測定または判定結果を受信し表示または通報する遠隔監視部とを備えることを特徴とする居住者監視システム。
【請求項2】
上記通信部は、各部屋の商用電源が供給されるアウトレット間で通信する電力線通信ネットワークにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の居住者監視システム。
【請求項3】
上記通信部は、無線アドホックネットワークにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の居住者監視システム。
【請求項4】
上記電波センサは、800MHz〜80GHzの電波のうちの1周波を用いた1周波センサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の居住者監視システム。
【請求項5】
上記電波センサは、800MHz〜80GHzの電波のうちの2周波を用いた2周波レーダーであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれに記載の居住者監視システム。
【請求項6】
上記電波センサは、超広帯域レーダーであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の居住者監視システム。
【請求項7】
上記センサ部は、請求項4乃至6のいずれかの電波センサを備えた携帯電話、PHSまたはPDAの携帯情報端末またはパーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の居住者監視システム。
【請求項8】
上記情報出力部は、インターネット通信網を用いて上記遠隔監視部へ測定または判定結果を出力することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の居住者監視システム。
【請求項9】
上記情報出力部は、携帯電話回線またはPHSの無線通信網を用いて上記遠隔監視部へ測定または判定結果を出力することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の居住者監視システム。
【請求項10】
放射される電波の受信される反射波の受信信号の振幅および位相を検出して得る検出信号を処理して居住者を監視する居住者監視方法において、
上記検出信号から居住者または動物の動きにより位置を検出するステップと、
検出した居住者または動物の位置を追跡記録するステップと、
上記検出信号から呼吸数または心拍数を測定するステップと、
測定した呼吸数または心拍数から居住者であるか動物であるかを判定するステップと、 検出した居住者の位置動向が正常であるかを判定するステップと、
検出した位置と測定した居住者の呼吸数または心拍数の推移から居住者が行動しているか就寝中であるかを判定するステップと、
上記の居住者の位置の推移と呼吸数または心拍数を記録した情報と居住者の行動の判定結果を表示、出力するとともとに異常判断を行うステップと、
異常時には遠隔監視部へ通報するステップと、
を含むことを特徴とする居住者監視方法。
【請求項11】
検出した居住者の位置が各位置に設定した時間以上経過した場合には行動異常と判断するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の居住者監視方法。
【請求項12】
検出した居住者の呼吸数または心拍数の値が設定された値を逸脱した場合に居住者の状態異常を判定するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の居住者監視方法。
【請求項13】
受信した検出信号から呼吸数、心拍数を測定した結果により、その対象が人間であるかペット等の動物であるかを判定することを特徴とする請求項10に記載の居住者監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−66877(P2010−66877A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230814(P2008−230814)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】