説明

工程パラメータの平均値の所望値への段階的制御

多段階制御機(610)は、工程を行うシステム(620)の稼動を指示する。前記工程は、複数の工程パラメータ(MPP)(625)を有するが、MPP(625)の1つ以上が制御可能な工程パラメータ(CTPP)(615)であり、MPP(625)の1つが目標設定工程パラメータ(TPP)(625)である。前記工程は、長さTPLAAV2の定義された時間におけるTPP(625)の実際平均値(AAV)に対する第1の限界を示す定義された目標値(DTV)を有する。前記AAVは、定義された期間におけるTPPの実際数値(AV)に基づいて計算される。第1論理制御器(630)は、少なくとも長さがTPLAAV2であり、現在時点Tから未来時点TAAV2まで延長される第1未来時間(FFTP)においてTPPの未来平均値(FAV)を予測し、このとき、前記TAAV2以前にTPP(625)が定常状態に移動する。FAVは、(i)長さがTPLAAV2以上であり、過去時点T−AAV2から現在時点Tまで延長される第1過去時間(FPTP)における様々な時点でのTPP(625)のAAV、(ii)MPP(625)の現在値、及び(iii)DTVを基にして予測される。第2論理制御器は、TPLAAV2の長さより短くTPLAAV1と等しい長さを有し、現在時点Tから未来時点TAAV1まで延長される第2未来時間(SFTP)の間にTTP(625)のAAVに対する第2の限界を示す追加的目標値(FTV)を確立する。FTVは、FFTPにおいて予測されたTPP(625)のFAVのうちの1つ以上に基づいて確立される。また、第2論理制御器は、(i)TPLAAV1の長さを有し、過去時点T−AAV1から現在時点Tまで延長される第2過去時間(SPTP)における様々な時点でのTPP(625)のAAV、(ii)MMP(625)の現在値、及び(iii)FTVに基づき、CTPP(615)各々に対する目標設定点を決める。第2論理制御機は、前記CTPP(615)に対して決められた目標設定点に従ってCTPP(615)各々の制御を指示する論理をさらに有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
工程を行うシステムの稼動を指示するための多段階制御機であって、前記工程は、複数の工程パラメータ(MPP)を有するが、前記MPPの少なくとも1つが制御可能な工程パラメータ(CTPP)であり、前記MPPの1つが目標とする工程パラメータ(TPP)であり、前記工程は、定義された時間長さTPLAAV2における前記TPPの実際平均値(AAV)に対する第1の限界を示す定義された目標値(DTV)を有するが、前記AAVは、定義された期間における前記TPPの実際数値(AV)を基にして計算されるものであり、
少なくとも長さがTPLAAV2であり、現在時点Tから未来時点TAAV2まで延長される第1未来時間(FFTP)において前記TPPの未来平均値(FAV)を予測する論理を備え、このとき、前記TAAV2又はその前に前記TPPが定常状態に移動し、FAVは、(i)長さがTPLAAV2以上であり、過去時点T−AAV2から現在時点Tまで延長される第1過去時間(FPTP)における様々な時点での前記TPPの前記AAV、(ii)前記MPPの現在値、及び(iii)DTVを基にして予測される第1論理制御器;及び
(a)第2未来時間(SFTP)の間の前記TPPの前記AAVに対する第2の限界を示す追加的目標値(FTV)を確立する論理を有し、このとき、前記SFTPは、前記TPLAAV2の長さより短く、前記現在時点Tから未来時点TAAV1まで延長されるTPLAAV1と等しい長さを有し、前記FTVは、前記FFTPにおいて予測された前記TPPの前記FAVのうちの1つ以上を基にして確立される論理;(b)(i)前記TPLAAV1の長さを有して過去時点前記T−AAV1から現在時点Tまで延長される第2過去時間(SPTP)における様々な時点での前記TPPの前記AAV、(ii)前記MPPの現在値、及び(iii)前記FTVを基にする論理、及び(c)前記CTPPのために決められた目標設定点に従ってCTPP各々の制御を指示する論理を有する第2論理制御器、
を備える多段階制御機。
【請求項2】
CTPP各々のための前記目標設定点が(a)(i)前記SPTPにおける様々な時点での前記TPPの前記AAV、及び(ii)前記MPPの現在値に基づいて前記SFTPにおける前記TPPのFAVを予測し;
(b)もまた(i)前記MPPの現在値、及び(ii)CTPP各々のための前記目標設定点に従って、前記SFTPにおける様々な時点で前記TPPの前記FAVを予測することにより決められる、請求項1に記載の多段階制御機。
【請求項3】
前記FPTPにおける前記TPPの前記AAVを示す履歴データを保存するように設定された記憶媒体をさらに有する、請求項1に記載の多段階制御機。
【請求項4】
前記FTVは、SFTP全体に対して確立される、請求項1に記載の多段階制御機。
【請求項5】
第2論理制御器は、それぞれ異なる開始時点を有し、それぞれ前記現在時点Tの後に終了時点を有する複数の移動時間(MTP)の各々に対してTPPのAAVがDTVに従うようにCTPP各々のための目標設定点を決めるようにさらに設定される、請求項1に記載の多段階制御機。
【請求項6】
前記多段階制御機は、前記現在時点T又はその前に、前記現在時点T又はその後に発生するイベントを入力するように設定された入力装置をさらに有し、
前記第1論理制御器は、前記入力されたイベントに基づいて前記FFTPにおける前記TPPの前記FAVを予測する追加的論理を有し、
前記第2論理制御器は、前記入力されたイベントに基づいてCTPP各々のための前記目標設定点を決める前記追加的論理を有する、請求項1に記載の多段階制御機。
【請求項7】
前記入力されたイベントは、MPPのうちの1つ以上の変化、又は前記工程を行う前記システムの稼動に関わる少なくとも1つの前記非工程パラメータ(NPP)の変化を示す、請求項6に記載の多段階制御機。
【請求項8】
前記MPPのうちの1つ以上は、前記システムに対する負荷を含み、
前記少なくとも1つのNPPは、電力のコスト、規制クレジットの価値、及び前記工程の副産物の価値中のうちの1つ以上を含む、請求項7に記載の多段階制御機。
【請求項9】
前記システムは、SO含有湿潤排煙を受容し、石灰石スラリーを適用して前記受容されたSO含有湿潤排煙からSOを除去し、脱硫された排煙を排出する湿潤排煙脱硫(WFGD)システムであって、
前記少なくとも1つのCTPPは、前記適用された石灰石スラリーのpHレベルに相応するパラメータ、及び前記適用された石灰石スラリーの分布に相応するパラメータのうちの1つ以上を有し、
前記TPPは、排出された脱硫排煙中のSOの量に相応するパラメータである、請求項1に記載の多段階制御機。
【請求項10】
前記システムは、NOx含有排煙を受容し、アンモニアを適用して前記受容されたNOx含有排煙からNOxを除去することによりNOxの排出を制御し、NOx排煙の排出を減少させる選択的接触還元(SCR)システムであって、
前記少なくとも1つのCTPPは、前記適用されたアンモニアの量に相応するパラメータを有し、
前記TPPは、前記排出された排煙中のNOxの量である、請求項1に記載の多段階制御機。
【請求項11】
前記多段階制御機は、神経回路網工程モデル及び非神経回路網工程モデルのうちの1つをさらに備え、
前記1つのモデルは、前記TPPと前記1つ以上のCTPP間の関係を示し、
前記第1論理制御器は、前記1つのモデルに従ってFAVを予測し、
前記第2論理制御器は、前記1つのモデルに従ってCTPP各々のための前記目標設定点を決める、請求項1に記載の多段階制御機。
【請求項12】
前記1つのモデルは、第1原理モデル、ハイブリッドモデル、及び回帰モデルのうちの1つを含む、請求項11に記載の多段階制御機。
【請求項13】
工程を行うシステムの稼動を指示する制御機であって、前記工程は、1つ以上の制御可能な工程パラメータ(CTPP)及び少なくとも1つの目標設定工程パラメータ(TPP)を含む複数の工程パラメータを有し、前記時間(TP)における前記TPPの実際平均値(AAV)に対する第1の限界を示す定義された目標値(DTV)を有し、
神経回路網工程モデル及び非神経回路網工程モデルのうちの1つであって、前記TPPと前記少なくとも1つのCTPP間の関係を示すモデル;
現在時点Tから未来時点TF1まで延長され(ここで、前記TF1以前に前記TPPが定常状態条件に移動する)少なくともTPの長さを有する第1時間(FTP)におけるTPPの未来平均値(FAV)に相応する経路を、(i)少なくともTPの長さを有して過去時点T−F1から前記現在時点Tまで延長される第1過去時間における様々な時点での前記TPPの前記AAV、(ii)前記現在のMPP、(iii)前記DTV、及び(iv)前記1つのモデルに従って予測する第1の論理;及び
前記FTV及び前記1つのモデルに基づいてCTPP各々のための目標設定点を決め、前記CTPP各々のための目標設定点に従ってシステム稼動の制御を指示するため、前記予測された経路に基づき、現在時点Tから未来時点TF2まで延長され、FTP未満の長さを有する第2時間(STP)の間の前記TPPの前記AAVに対する第2の限界を示す追加的目標値(FTV)を確立する第2の論理、
を備える制御機。
【請求項14】
工程の実施を指示する方法であって、前記工程は、複数の工程パラメータ(MPP)を有し、前記MPPの少なくとも1つは制御可能な工程パラメータ(CTPP)であり、MPPの1つは目標設定工程パラメータ(TPP)であり、前記工程はまた定義された時間の長さTPLAAV2における前記TPPの実際平均値(AAV)に対する第1の限界を示す定義された目標値(DTV)を有するが、前記AAVは前記定義された期間における前記TPPの実際数値(AV)を基にして計算されたものであり、
少なくとも長さがTPLAAV2であり、現在時点Tから未来時点TAAV2まで延長される第1未来時間(FFTP)において前記TPPの未来平均値(FAV)を予測する段階として、ここで、前記TAAV2又はその前に前記TPPが定常状態に移動し、前記FAVは、(i)長さが少なくともTPLAAV2であり、過去時点T−AAV2から前記現在時点Tまで延長される第1過去時間(FPTP)における様々な時点での前記TPPの前記AAV、(ii)前記MPPの現在値、及び(iii)前記DTVを基にして予測される段階;
前記第2未来時間(SFTP)の終了時に前記TPPの前記AAVに対する第2の限界を示す追加的目標値(FTV)を確立する段階として、前記SFTPは、前記TPLAAV2の長さより短く、前記現在時点Tから未来時点TAAV1まで延長されるTPLAAV1と等しい長さを有するものであり、前記FTVは、前記FFTPにおいて前記予測されたTPPの前記FAVのうちの1つ以上を基にして確立される段階;
(i)前記TPLAAV1の長さを有して過去時点T−AAV1から前記現在時点Tまで延長される第2過去時間(SPTP)における様々な時点での前記TPPの前記AAV、(ii)前記MPPの現在値、及び(iii)前記FTVを基にして各々のCTTPのための目標設定点を決める段階;及び
前記CTTPのために決められた目標設定点に従ってCTPP各々の制御を指示する段階、
を備える方法。
【請求項15】
CTPP各々のための目標設定点が、(a)(i)前記SPTPにおける様々な時点での前記TPPの前記AAV、及び(ii)前記MPPの現在値に基づき、SFTPにおけるTPPのFAVを予測し;(b)(i)前記MPPの現在値、及び(ii)CTPP各々のための前記目標設定点に従って前記SFTPにおける様々な時点でTPPのFAVをまた予測することにより決まる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記FPTPにおける前記TPPの前記AAVを示す履歴データを保存する段階をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
CTPP各々のための目標設定点は、それぞれ異なる開始時点を有し、前記現在時点Tの各々の後に終了時点を有する複数の移動時間(MTP)の各々において前記TPPの前記AAVが前記DTVに従うように決まる、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記現在時点T又はその前に、前記現在時点T又はその後に発生するイベントに相応する入力値を受容する段階をさらに備える方法であって、
前記入力されたイベントに基づき、FFTPにおけるTPPのFAVが予測され、
前記入力されたイベントに基づき、CTPP各々のための目標設定点が決まる、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記入力値は、前記MPPのうちの少なくとも1つ又は前記工程の実施に関わる少なくとも1つの非工程パラメータ(NPP)の変化を示す、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記工程は、SO含有湿潤排煙を受容し、石灰石スラリーを適用して前記受容されたSO含有湿潤排煙からSOを除去し、脱硫された排煙を排出する湿式排煙脱硫(WFGD)工程であって、
前記少なくとも1つのCTPPは、前記適用された石灰石スラリーのpHレベルに相応するパラメータ、及び適用された石灰石スラリーの量に相応するパラメータのうちの1つ以上を含み、
前記TPPは、排出された脱硫排煙中のSOの量に相応するパラメータである、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記工程は、アンモニアを適用してNOx含有排煙からNOxを除去することによりNOxの排出を制御し、NOx排煙の排出を減少させる選択的接触還元(SCR)工程であって、
前記少なくとも1つのCTPPは、前記適用されたアンモニアの量に相応するパラメータを有し、
前記TPPは、前記排出された排煙中のNOxの量である、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
神経回路網工程モデル及び非神経回路網工程モデルのうちの1つに従ってFAVが予測され、CTPP各々のための目標設定点が決まり、
前記1つのモデルは、前記TPPと前記少なくとも1つのCTPPとの間の関係を示す、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記1つのモデルは、第1原理モデル、ハイブリッドモデル、及び回帰モデルのうちの1つを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
工程の実施の制御を指示する方法であって、前記工程は、少なくとも1つの制御可能な工程パラメータ(CTPP)及び少なくとも1つの目標設定工程パラメータ(TPP)を含む複数の工程パラメータ(MPP)を有し、時間(TP)における前記TPPの実際平均値(AAV)に対する第1の限界を示す定義された目標値(DTV)を有し、
現在時点Tから未来時点TF1まで延長され(ここで、前記TF1以前にTPPが定常状態条件に移動する)少なくともTPの長さを有する第1時間(FTP)における前記TPPの未来平均値(FAV)に相応する経路を、(i)少なくともTPの長さを有して過去時点T−F1から前記現在時点Tまで延長される第1過去時間における様々な時点での前記TPPの前記AAV、(ii)前記現在のMPP、(iii)前記DTV、及び(iv)神経回路網工程モデル及び非神経回路網工程モデルのうちの1つであって、前記TPPと少なくとも1つのCTPPとの間の関係を示すモデルに従って予測する段階;
前記予測された経路に基づき、現在時点Tから未来時点TF2まで延長され、前記FTP未満の長さを有する第2時間(STP)の間の前記TPPの前記AAVに対する第2の限界を示す追加的目標値(FTV)を確立する段階;
前記確立されたFTV及び前記1つのモデルに基づき、CTPP各々のための目標設定点を決める段階;及び
前記CTPP各々のための目標設定点に従って前記工程の実施の制御を指示する段階、
を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【公表番号】特表2008−512748(P2008−512748A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−529893(P2007−529893)
【出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/027763
【国際公開番号】WO2006/026060
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.ETHERNET
【出願人】(503416353)アルストム テクノロジー リミテッド (394)
【氏名又は名称原語表記】ALSTOM Technology Ltd
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 7, CH−5401 Baden, Switzerland
【Fターム(参考)】