説明

平版印刷版の製版方法

【課題】紫外光、可視光及びあるいは赤外光を放射する固体レーザー及び又は半導体レーザー光を用いて記録することによりコンピューター等のデジタルデータから直接製版可能な平板版印刷版原版、特に、pH10以下の水溶液や印刷機上において現像可能な高耐刷かつ耐汚れ性良好な簡易処理型平版印刷版の製版方法を提供する。
【解決手段】アルミニウム支持体上に感光層を有する平版印刷版原版を、特定の官能基を有する化合物を含有するpH10以下の現像液で現像するか、pH10以下の現像液により現像した後、該官能基の何れかを有する化合物を含有するpH10以下の水溶液で非画像部のアルミニウム支持体表面を処理することを特徴とする平版印刷版の製版方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミニウム支持体上に感光層を有する平版印刷版原版を、一般式(1)又は(2)で表される官能基の何れかを有する化合物を含有するpH10以下の現像液で現像するか、pH10以下の現像液により現像した後、一般式(1)又は(2)で表される官能基の何れかを有する化合物を含有するpH10以下の水溶液で非画像部のアルミニウム支持体表面を処理することを特徴とする平版印刷版の製版方法。
【化1】


式中、M1及びM2は、各々独立に、水素原子、金属イオン、またはオニウムイオンを表し、R1〜R4は、各々独立に、水素原子又は1価の有機基を表し、R1〜R4の任意の2つで環を形成しても良い。
【請求項2】
一般式(1)又は(2)で表される官能基の何れかを有する化合物が、親水性官能基を有することを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項3】
親水性官能基が、スルホン酸(塩)基、アミド基、ポリアルキレンオキシド基、カルボン酸(塩)基、リン酸(塩)基、水酸基、硫酸モノエステル(塩)基、アンモニウム基、スルホンアミド基、アミノ基、及び、硫酸モノアミド(塩)基から選ばれる基であることを特徴とする請求項2に記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項4】
一般式(1)又は(2)で表される官能基の何れかを有する化合物が、質量平均分子量1000以上の高分子化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項5】
アルミニウム支持体が、陽極酸化処理されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項6】
アルミニウム支持体が、粗面化処理されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項7】
アルミニウム支持体が、封孔処理されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項8】
アルミニウム支持体が、疎水性化合物が塗布されているアルミニウム支持体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項9】
一般式(1)又は(2)で表される官能基の何れかを有する化合物を含有するpH10以下の現像液または水溶液が、界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項10】
該感光層が、少なくともラジカル重合性化合物、親水性高分子化合物、350〜1200nmに吸収を有する増感色素、ラジカル重合開始剤を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項11】
アルミニウム支持体上に感光層を有する平版印刷版原版が、感光層の上に保護層を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項12】
該感光層が、少なくとも熱融着性樹脂微粒子、750〜1200nmに吸収を有する色素を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の平版印刷版の製版方法。
【請求項13】
該感光層が、少なくとも極性変換高分子化合物、750〜1200nmに吸収を有する色素を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の平版印刷
版の製版方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−86350(P2009−86350A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−256772(P2007−256772)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】