説明

延伸セルロースエステルフィルム、ハードコートフィルム、反射防止フィルム及び光学補償フィルム、並びにそれらを用いた偏光板及び表示装置

可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルムにおいて、該可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、かつ該延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有することを特徴とする延伸セルロースエステルフィルム。一般式(I) B−(G−A)n−G−B 以上の構成により、製膜中のウェブの破断が起こりにくく、また輸送中の貼り付き故障あるいは凹み故障の発生が抑制され、寸法安定性、平面性にも優れた延伸セルロースエステルフィルム、ハードコートフィルム、反射防止フィルム及び光学補償フィルム並びにそれらを用いた偏光板及び表示装置を提供できる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルムにおいて、該可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、かつ該延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有することを特徴とする延伸セルロースエステルフィルム。
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
【請求項2】
前記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤の酸価が0.5mgKOH/g以下であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の延伸セルロースエステルフィルム。
【請求項3】
前記可塑剤として、更に多価アルコールエステル系可塑剤を含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の延伸セルロースエステルフィルム。
【請求項4】
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤またはトリアジン系紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の延伸セルロースエステルフィルム。
【請求項5】
反応性金属化合物の重縮合物を含有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の延伸セルロースエステルフィルム。
【請求項6】
前記延伸セルロースエステルフィルムの膜厚が10〜70μmであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の延伸セルロースエステルフィルム。
【請求項7】
前記延伸セルロースエステルフィルムの幅が1.4m〜4mの範囲であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の延伸セルロースエステルフィルム。
【請求項8】
可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルム上に活性線硬化樹脂層を設けたハードコートフィルムであって、
前記可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、
かつ前記延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有することを特徴とするハードコートフィルム。
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
【請求項9】
可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルム上に、活性線硬化樹脂層、および反射防止層を順次設けた反射防止フィルムであり、
前記可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、
かつ前記延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有することを特徴とする反射防止フィルム。
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
【請求項10】
可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルムからなる光学補償フィルムにおいて、該可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、かつ該延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有し、
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
かつ、前記延伸セルロースエステルフィルムが、下記式で定義されるRoが23℃、55%RHの条件下で20〜300nm、Rtが23℃、55%RHの条件下で70〜400nmであることを特徴とする光学補償フィルム。
Ro=(Nx−Ny)×d
Rt=((Nx+Ny)/2−Nz)×d
(式中、Nx、Ny、Nzはそれぞれ屈折率楕円体の主軸x、y、z方向の屈折率を表し、且つ、Nx、Nyはフィルム面内方向の屈折率を、Nzはフィルムの厚み方向の屈折率を表す。また、Nx>Nyであり、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
【請求項11】
反射防止フィルムを有する偏光板において、
前記反射防止フィルムは、可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルム上に、活性線硬化樹脂層、および反射防止層を順次設けた反射防止フィルムであり、
前記可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、
かつ前記延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有することを特徴とする偏光板。
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
【請求項12】
光学補償フィルムを有する偏光板において、
前記光学補償フィルムは、可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルムからなり、
前記可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、かつ該延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有し、
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
かつ、前記延伸セルロースエステルフィルムが、下記式で定義されるRoが23℃、55%RHの条件下で20〜300nm、Rtが23℃、55%RHの条件下で70〜400nmであることを特徴とする偏光板。
Ro=(Nx−Ny)×d
Rt=((Nx+Ny)/2−Nz)×d
(式中、Nx、Ny、Nzはそれぞれ屈折率楕円体の主軸x、y、z方向の屈折率を表し、且つ、Nx、Nyはフィルム面内方向の屈折率を、Nzはフィルムの厚み方向の屈折率を表す。また、Nx>Nyであり、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
【請求項13】
反射防止フィルムを表面に設けた表示装置であり、
前記反射防止フィルムは、可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルム上に、活性線硬化樹脂層、および反射防止層を順次設けた反射防止フィルムであり、
前記可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、
かつ前記延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有することを特徴とする表示装置。
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
【請求項14】
偏光板を有する表示装置において、
前記偏光板は、反射防止フィルムを有する偏光板であり、
前記反射防止フィルムは、可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルム上に、活性線硬化樹脂層、および反射防止層を順次設けた反射防止フイルムであり、
前記可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、
かつ前記延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有することを特徴とする表示装置。
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
【請求項15】
偏光板を有する表示装置において、
前記偏光板は、光学補償フィルムを有する偏光板であり、
前記光学補償フィルムは、可塑剤を含有する延伸セルロースエステルフィルムからなり、
前記可塑剤の少なくとも1種が下記一般式(I)で表される芳香族末端エステル系可塑剤であり、かつ該延伸セルロースエステルフィルムが、総アシル基置換度2.4〜2.9、数平均分子量(Mn)80000〜200000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が1.4〜3.0であるセルロースエステルを有し、
一般式(I) B−(G−A)n−G−B
(式中、Bはベンゼンモノカルボン酸残基、Gは炭素数2〜12のアルキレングリコール残基または炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基、Aは炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基を表し、またnは0以上の整数を表す。)
かつ、前記延伸セルロースエステルフィルムが、下記式で定義されるRoが23℃、55%RHの条件下で20〜300nm、Rtが23℃、55%RHの条件下で70〜400nmであることを特徴とする表示装置。
Ro=(Nx−Ny)×d
Rt=((Nx+Ny)/2−Nz)×d
(式中、Nx、Ny、Nzはそれぞれ屈折率楕円体の主軸x、y、z方向の屈折率を表し、且つ、Nx、Nyはフィルム面内方向の屈折率を、Nzはフィルムの厚み方向の屈折率を表す。また、Nx>Nyであり、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)

【国際公開番号】WO2005/061595
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【発行日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−516482(P2005−516482)
【国際出願番号】PCT/JP2004/018977
【国際出願日】平成16年12月14日(2004.12.14)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】