説明

情報提供システム

【課題】端末の使用者が、予定通りに行動することができなくなった場合、予定を変更するのに役立つ情報を端末の使用者に対して提供することを可能とする。
【解決手段】カーナビゲーション装置600には、目的地と目的地への到着予定時刻と目的地へ向かう目的とを示すデータが入力される。カーナビゲーション装置600は、目的地へ到着する時刻を予測し、到着予定時刻に目的地へ到着できないと判定した場合、到着予定時刻に目的が達成できる場所に関する情報を要求する旨の情報要求メッセージをサーバ装置400へ送信する。サーバ装置400は、到着予定時刻に目的が達成できる場所に関する候補地情報を検索し、候補地情報をカーナビゲーション装置600へ送信する。カーナビゲーション装置600は受信した候補地情報に基づいて、到着予定時刻に目的が達成できる場所に関する情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置に情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カーナビゲーション装置は、無線通信によりサーバ装置との間で通信を行うことにより、様々な情報を取得して表示することが可能となっており、目的地として指定された場所に関する情報をサーバ装置から取得して表示したり、目的地への到着予想時刻を算出し、到着予想時刻における目的地に関する情報をサーバ装置から取得して表示することが可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示されているシステムのように、目的地に関する情報が運転手に対して提供されると、渋滞などにより目的地への到着が遅れた場合、運転手は、予定していた行動を到着予想時刻において行うことができるか否かを判断することも可能となる。例えば、運転手がデパートでの買い物を予定している場合、カーナビゲーション装置が到着予想時刻におけるデパートの情報を取得した結果、到着予想時刻においてデパートは閉店しているといった情報を取得すると、運転手はこの情報から、当初予定していた行動ができなくなくなったと判断することが可能となり、目的地へ到着する前に当初予定していた目的地での買い物を諦めることができる。また、特許文献1に開示されているシステムを応用すると、目的地への到着予想時刻を知ることが可能となり、運転手は予定した時刻に目的地へ到着するか否か判断することが可能となり、予定した時刻に目的地へ到着できなくなった場合には、目的地へ行くことを諦めて予定を変更することも可能となる。
【0004】
【特許文献1】特開2002−92785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、予定した時刻に目的地での買い物ができなくなったことが判明した場合、運転手は同じ買い物ができる他の場所へ移動することを考え、新たな目的地を指定する。特許文献1に開示されているシステムにおいて、運転手が別の目的地を指定すると、目的地への到着予想時刻が算出され、到着予想時刻における目的地に関する情報が表示される。新たな目的地を指定しても、予定した時刻に目的地での買い物ができないことが判明した場合、運転手は再度別の目的地を指定することとなる。
【0006】
一回目の目的地変更で、新たに指定した目的地において、予定した時刻に目的地での買い物ができることが判明した場合には、運転手は目的地を指定することを苦には感じない。しかしながら、指定した目的地において予定した時刻に買い物ができないと判断された場合、運転手は何度も目的地を指定することとなる。繰り返し目的地を指定すれば、いつか予定した時刻に目的地での買い物ができる場所を指定することとなるが、このように繰り返し目的地を指定させることは、運転手にとって負担となる。このため、運転手の手を煩わせることなく、新たな目的地を決めるのに役立つ情報を提供する技術が要望されていた。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、端末の使用者が、予定通りに行動することができなくなった場合、目的地を変更するのに役立つ情報を端末の使用者に対して提供することを可能とするサーバ装置、端末装置、および情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために本発明は、候補地の位置を示す候補地位置データと候補地の複数の属性とを各々表す複数の属性データとを対応付けた候補地データを複数記憶する記憶手段と、複数の候補地データの検索範囲を指定する検索範囲指定データと、予定時刻データと、現在位置データとを受信する受信手段と、複数の候補地データから、受信手段により受信した検索範囲指定データにより指定される検索範囲に属する1の属性データを抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された1の属性データに対応付けられた候補位置データと、受信した現在位置データとを用いて候補地への到着予測時刻を予測する予測手段と、到着予測時刻と予定時刻データとを用いて、到着予定時刻までに候補地へ到着可能か否か判定する判断手段と、判断手段の判定結果が肯定的である場合、抽出手段により抽出した1の属性データが属する候補地データの一部または全部を送信する送信手段とを有するサーバ装置を提供する。
このサーバ装置によれば、端末装置の使用者が、予定通りに行動することができなくなった場合に、検索範囲指定データと予定時刻データと現在位置データとをサーバ装置に送信すれば、代替候補地に関する情報を端末装置の使用者に対して提供することが可能となる。
【0009】
本発明の一実施形態において、受信手段がさらに属性データの内容を特定する検索キーを受信し、検索範囲指定データが検索範囲として属性データの種類を指定してもよい。また、抽出手段が、検索範囲指定データで指定される検索範囲から検索キーと一致する1の属性データを抽出してもよい。
別の実施形態において、受信手段が、検索範囲指定データと予定時刻データと現在位置データとの送信元である端末装置の位置を示す端末装置位置データを受信し、検索範囲指定データが検索範囲として候補地位置データを指定するものであってもよい。また、当該サーバ装置が、端末装置の位置を含む地理的な領域を示す領域データを算出する領域算出手段をさらに有し、抽出手段が、記憶手段に記憶された候補地データから、領域データで示される領域内に位置する候補地に対応する候補地データを抽出してもよい。
別の実施形態において、サーバ装置は、検索範囲指定データと予定時刻データと現在位置データとを、自身の位置を測定可能な端末装置から受信してもよい。さらに別の実施形態において、サーバ装置は、移動体通信網を利用可能な通信端末と移動体通信網を介して通信を行う通信手段をさらに有してもよい。
【0010】
また本発明は、自身の現在位置を表す現在位置データを取得可能な端末装置であって、候補地の位置を示す候補地位置データと候補地の複数の属性とを各々表す複数の属性データとを対応付けた候補地データを複数記憶する記憶手段と、目的地の位置を示す目的地位置データ、目的地への到着予定時刻を示す予定時刻データ、および複数の候補地データの検索範囲を指定する検索範囲指定データを受信する受信手段と、現在位置データと目的地位置データとを用いて目的地へ到着する時刻を予想し、予想した時刻と予定時刻データとに基づいて、到着予定時刻に目的地へ到着可能か否か判定する第1判定手段と、第1判定手段の判定結果が否定的である場合、検索範囲指定データにより指定される検索範囲に属する1の属性データを抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された1の属性データに対応付けられた候補位置データと、受信した現在位置データとを用いて候補地への到着予測時刻を予測する予測手段と、到着予測時刻と予定時刻データとを用いて、到着予定時刻までに候補地へ到着可能か否か判定する第2の判断手段と、第2の判断手段の判定結果が肯定的である場合、抽出手段により抽出した1の属性データが属する候補地データの一部または全部に基づいた表示を行う表示手段とを有する端末装置を提供する。
この端末装置によれば、端末装置の使用者が、予定通りに行動することができなくなった場合、代替目的地に関する情報を端末装置の使用者に対して提供することが可能となる。
【0011】
さらに、本発明は、自身の位置を測定可能な端末装置とこの端末装置と通信を行うサーバ装置とを有する情報提供システムであって、端末装置が、この端末装置の現在位置を表す現在位置データ、目的地の位置を示す目的地位置データ、目的地への到着予定時刻を表す予定時刻データ、および検索範囲を指定する検索範囲指定データを受信する受信手段を有し、端末装置が、現在位置データと目的地位置データとを用いて目的地へ到着する到着予想時刻を予測する第1の予想手段を有し、端末装置が、到着予想時刻と予定時刻データとを用いて、到着予定時刻に目的地へ到着可能か否か判定する第1判定手段を有し、端末装置が、第1判定手段の判定結果が否定的である場合、検索範囲指定データと予定時刻データと現在位置データとをサーバ装置に送信するスケジュール送信手段を有し、サーバ装置が、候補地の位置を示す候補地位置データと候補地の複数の属性とを各々表す複数の属性データとを対応付けた候補地データを複数記憶する記憶手段を有し、サーバ装置が、検索範囲指定データと、予定時刻データと、現在位置データとを受信する受信手段を有し、サーバ装置が、複数の候補地データから、検索範囲指定データにより指定される検索範囲に属する1の属性データを抽出する抽出手段を有し、サーバ装置が、抽出手段により抽出された1の属性データに対応付けられた候補位置データと、受信した現在位置データとを用いて候補地への到着予測時刻を予測する第2の予測手段を有し、サーバ装置が、到着予測時刻と予定時刻データとを用いて、到着予定時刻までに候補地へ到着可能か否か判定する第2の判断手段を有し、サーバ装置が、第2の判断手段の判定結果が肯定的である場合、抽出手段により抽出した1の属性データが属する候補地データの一部または全部を送信する候補地情報送信手段を有し、端末装置が、候補地情報送信手段により送信されたデータを受信し、受信したデータに基づいた表示を行う表示手段を有することを特徴とする情報提供システムを提供する。
この情報提供システムによれば、端末装置の使用者が、予定通りに行動することができなくなった場合、代替目的地に関する情報を端末装置の使用者に対して提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
【0013】
[1.実施形態の構成]
[1−1.全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係わる通信システム10の全体構成を例示する図である。通信システム10には多数の携帯電話機、サーバ装置、車両およびカーナビゲーション装置が存在するが、図面が繁雑になるのを防ぐために、携帯電話機100と、サーバ装置400と、車両500と、カーナビゲーション装置600のみを図1に示す。
【0014】
移動パケット通信網200は、これを運用する通信事業者と加入契約を結んだ者に対してデータ通信サービスを提供する通信網である。この移動パケット通信網200は、携帯電話機100と無線通信を行う無線基地局と、交換機と、インターネット300と当該通信網との相互接続を行うゲートウェイサーバ装置(いずれも図示略)とを有しており、インターネット300に接続されているサーバ装置400と携帯電話機100との間で行われるパケット通信を中継する。また、移動パケット通信網200は、携帯電話機100がパケット通信を行う際、動的にIP(Internet Protocol)アドレスを携帯電話機100
に割り当て、割り当てたIPアドレスを携帯電話機100へ送信する。
【0015】
携帯電話機100は、パケット通信可能な携帯電話機であり、移動パケット通信網200から付与されたIPアドレスを用いて、移動パケット通信網200およびインターネット300を介して、サーバ装置400と通信を行うことができる。また、携帯電話機100は、近距離無線通信の規格の一つであるBluetooth(登録商標)規格に準拠した通信インターフェースを有しており、同じくBluetooth規格に準拠した通信インターフェースを有している他の装置と通信を行うことができる。
【0016】
サーバ装置400は、情報を配信するサービスを提供する装置であり、カーナビゲーション装置600から携帯電話機100を介して送信されるメッセージに応じて、施設や店舗、観光地に関する情報を配信する。
【0017】
カーナビゲーション装置600は、地図や目的地までの経路、目的地への到着予想時刻などを表示する一般的なカーナビゲーションと同様の構成を具備している。また、このカーナビゲーション装置600は、携帯電話機100と同様にBluetooth規格に準拠した通
信インターフェースを有しており、携帯電話機100との間でBluetooth規格に従って通
信を行うことができる。
【0018】
[1−2.カーナビゲーション装置600およびサーバ装置400の機能構成]
図16は、カーナビゲーション装置600およびサーバ装置400の機能構成を示す機能ブロック図である。カーナビゲーション装置600において、GPS部608は、後述するように自身の位置を計測する。予定データ受信部651は、携帯電話機100から送信されたデータ(目的地データ、目的データ、予定時刻データ、代替種別データ)を受信する。記憶部607は、地名と、地名で識別される場所の緯度および経度を示すデータを対応付けた位置テーブルTB1を記憶している。到着時刻予測部653は、携帯電話機100から受信したデータと、位置テーブルTB1に記憶されたデータとに基づいて、目的地への到着予想時刻を算出する。判断部654は、到着予想時刻と予定時刻データとに基づいて、予定時刻までに目的地に到着可能か否か判定する。予定時刻までに目的地に到着不可能であると判定された場合、リクエスト送信部655は、サーバ装置400に、代替候補地に関する情報を要求するメッセージを送信する。
サーバ装置400において、リクエスト受信部451は、カーナビゲーション装置600から送信されたメッセージを受信する。記憶部407は、候補地の位置を表す位置データと、その候補地の属性を表す属性データとを対応付けた目的地候補テーブルTB2を記憶している。領域算出部455は、受信したメッセージが地域情報を要求するものである場合に、カーナビゲーション装置600の現在位置から一定距離内の範囲を算出する。抽出部453は、受信したメッセージに内包されるデータに基づいて、目的地候補テーブルTB2を検索し、候補目的地を抽出する。到着時刻予測部454は、候補目的地に対応する位置データと、受信したメッセージに内包されるデータに基づいて、候補目的地への到着予想時刻を算出する。判断部456は、算出した到着予想時刻と、受信したメッセージに内包される予定時刻データとに基づいて、到着予定時刻までに候補目的地に到着可能か否か判定する。候補地情報送信部457は、判断部456の判定結果に基づいて、代替候補地に関する情報をカーナビゲーション装置600に送信する。
カーナビゲーション装置600において、候補地情報受信部656は、サーバ装置400から送信された代替候補地に関する情報を受信する。表示部606は、受信した代替候補地に関する情報に基づいた表示を行う。こうして使用者は、代替候補地に関する情報を得ることができる。なお、以下で説明する実施形態においては、上記の各構成要素の機能は、以下で説明するようにソフトウェア(プログラム)に基づいてCPUにより実現されるが、各構成要素の機能を有する回路等を用い、ハードウェアの組み合わせにより実現してもよい。
【0019】
[1−3.携帯電話機100の構成]
図2は、携帯電話機100のハードウェア構成を例示するブロック図である。携帯電話機100の各部は、バス101を介して各部間でデータの授受を行う。
【0020】
通信部108は、通信インターフェースとしての機能を有しており、CPU(Central Processing Unit)102の制御の下、図示を省略したアンテナを介して、移動パケット通信網200の無線基地局との間で無線通信を行う。また、通信部108は、無線基地局から送信されたパケットデータを、CPU102へ供給する一方、CPU102から出力されたパケットデータを無線基地局へ送信する。
【0021】
近距離無線通信部109は、Bluetooth規格に準拠した通信を行うためのインターフェースとしての機能を有しており、受信した信号をCPU102へ供給する一方、CPU102から供給された信号をBluetooth規格に準拠した信号に変換して送信する。操作部105は、携帯電話機100を操作するための複数のキー(図示略)を有しており、このキーが押下されると、押下されたキーを示す信号をCPU102へ供給する。表示部106は、CPU102の制御の下、文字やグラフィック画面、携帯電話機100を操作するためのメニュー画面などを表示する。
【0022】
記憶部107は、データを永続的に記憶するメモリとして、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などのメモリを有しており、携帯電話機100を制御するためのデータや、予定登録プログラムを記憶している。予定登録プログラムについては、後に説明する。
【0023】
ROM(Read Only Memory)103は、携帯電話機100の各部を制御するためのOS(Operating System)ソフトウェアを記憶している。CPU102は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM103からOSソフトウェアを読み出して起動し、RAM(Random Access Memory)104を作業エリアとして携帯電話機100の各部の制御を行う。このように携帯電話機100は、一般的なコンピュータ装置と同様の構成を有している。
【0024】
OSソフトウェアを起動したCPU102は、CPU102に入力される信号に応じた処理を行う。例えば、携帯電話機100の使用者が、操作部105が有するキーを押下して予定登録プログラムの実行を指示する旨の操作を行うと、CPU102は、操作部105から供給される信号と表示部106に表示されている画面とに基づいて使用者の指示を特定し、記憶部107から予定登録プログラムを読み出して起動する。
【0025】
CPU102が予定登録プログラムを起動すると、携帯電話機100の使用者の行動予定を示すデータをカーナビゲーション装置600へ送信する機能が携帯電話機100に付加される。図3は、CPU102が行動予定を示すデータを送信する際に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【0026】
CPU102が予定登録プログラムを起動すると、表示部106が制御され、図4に例示した画面が表示される。携帯電話機100の使用者が、操作部105が有するキーを操作して、図4に例示したテキストボックスBX1からテキストボックスBX4の何れかを指定し、指定したテキストボックスに文字列を入力する旨の操作を行うと、入力された文字列が指定されたテキストボックスに表示される(ステップSA2、ステップSA4、ステップSA6、ステップSA8)。
【0027】
携帯電話機100の使用者が、操作部105が有するキーを操作し、画面に表示されている「登録」ボタンをクリックする旨の操作を行うと(ステップSA9;YES)、CPU102は、画面に表示されている全てのテキストボックスにデータが入力されているか否かを判断する(ステップSA10)。CPU102は、ステップSA10の判断結果が肯定的なものである場合には(ステップSA10;YES)、テキストボックスに入力された文字列を抽出する。
【0028】
テキストボックスBX1から抽出された文字列は、携帯電話機100の使用者が訪れる予定の目的地を示す目的地データとしてRAM104に記憶される。テキストボックスBX2から抽出された文字列は、携帯電話機100の使用者が目的地へ向かう目的を示す目的データとしてRAM104に記憶される。テキストボックスBX3から抽出された文字列は、携帯電話機100の使用者が予定している、目的地への到着時刻を示す到着予定時刻データとしてRAM104に記憶される。テキストボックスBX4から抽出された文字列は、テキストボックスBX1からテキストボックスBX3に入力された予定通りの行動ができなくなった場合にサーバ装置400から取得する情報の種類を示す代替種別データとしてRAM104に記憶される。
【0029】
次にCPU102は、RAM104に記憶した目的地データと目的データと予定時刻データと代替種別データとを内包するスケジュールメッセージを生成し、近距離無線通信部109を制御して、このスケジュールメッセージをカーナビゲーション装置600へ送信する(ステップSA11)。
【0030】
またCPU102が予定登録プログラムを起動すると、カーナビゲーション装置から送信されたメッセージをサーバ装置400へ転送する機能と、サーバ装置400から送信されたメッセージをカーナビゲーション装置600へ転送する機能が携帯電話機100に付加される。図5は、CPU102がメッセージを転送する際に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【0031】
CPU102は、メッセージを受信すると、受信したメッセージの種別を判別し、メッセージの種別に基づいて、受信したメッセージを転送する。CPU102は、受信したメッセージが、情報要求メッセージまたは地域情報要求メッセージである場合には(ステップSB1;YES、ステップSB2;YES)、通信部108を制御し、受信したメッセージにIPアドレスを内包させてサーバ装置400へ転送する(ステップSB3)。CPU102は、受信したメッセージが、候補地メッセージまたは地域情報メッセージである場合には(ステップSB4;YES、ステップSB5;YES)、近距離無線通信部109を制御し、受信したメッセージをカーナビゲーション装置600へ転送する(ステップSB6)。
【0032】
[1−4.カーナビゲーション装置600の構成]
図6は、カーナビゲーション装置600のハードウェア構成を例示するブロック図である。カーナビゲーション装置600の各部は、バス601を介して各部間でデータの授受を行う。
【0033】
GPS(Global Positioning System)部608は、人工衛星を利用した位置測定システムを利用するためのものである。GPS部608は、複数の人工衛星から発信される位置測定用の電波を受信すると、それぞれの人工衛星から発信される電波の位相差を基に、カーナビゲーション装置600が存在する位置の緯度および経度を算出する。GPS部608は、算出した緯度を示す緯度データおよび経度を示す経度データとを、CPU602へ供給する。
【0034】
近距離無線通信部609は、Bluetooth規格に準拠した通信を行うためのインターフェースとしての機能を有しており、受信した信号をCPU602へ供給する一方、CPU602から供給された信号をBluetooth規格に準拠した信号に変換して送信する。
【0035】
操作部605は、カーナビゲーション装置600を操作するための複数のキー(図示略)を有しており、このキーが押下されると、押下されたキーを示す信号をCPU602へ供給する。表示部606は、CPU602の制御の下、文字やグラフィック画面、カーナビゲーション装置600を操作するためのメニュー画面などを表示する。
【0036】
記憶部607は、データを永続的に記憶するための装置として、例えば、ハードディスク装置(図示略)を有しており、後に説明するスケジュールプログラムやカーナビゲーションプログラムを記憶している。また、記憶部607は、CPU602がスケジュールプログラムやカーナビゲーションプログラムを実行することにより使用されるデータを記憶する。また、記憶部607は、地名と、地名で識別される場所の緯度および経度を示すデータを格納した位置テーブルTB1を記憶している。図7は、この位置テーブルTB1のフォーマットを例示する図である。目的地名フィールドには、目的地として指定される地名を示す文字列が格納されている。緯度フィールドには、目的地名で指定される場所の緯度を示す緯度データが、経度フィールドには、目的地名で指定される場所の経度を示す経度データが格納される。例えば、緯度が北緯35度xx分xx秒である場合には、「N35.xx.xx」が格納され、経度が東経139度yy分yy秒である場合には、「E139.yy.yy」が格納される。
【0037】
ROM603は、カーナビゲーション装置600の各部を制御するためのOSソフトウェアを記憶している。CPU602は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM603からOSソフトウェアを読み出して起動し、RAM604を作業エリアとしてカーナビゲーション装置600の各部の制御を行う。また、CPU602は、OSソフトウェアを起動した後、カーナビゲーションプログラムとスケジュールプログラムを記憶部607から読み出して起動する。このようにカーナビゲーション装置600は、ROMから読み出したプログラムに基づいてCPUに接続された各部を制御し、種々の機能を実現するという意味において、一般的なコンピュータ装置と同様の構成を有していると言える。
【0038】
CPU602は、OSソフトウェアを起動すると時刻をカウントすることが可能となり、例えば、一秒毎に、時刻を示す時刻データをRAM604に記憶する。
【0039】
CPU602がカーナビゲーションプログラムを起動すると、カーナビゲーションアプリケーション(以下、カーナビAPと略称する)が実現し、目的地までの地図および経路を表示する機能や、目的地への到着予想時間を算出する機能、目的地へ向けて移動中の車両500の平均時速を算出する機能など、一般的なカーナビゲーション装置が有する機能と同様の機能が、カーナビゲーション装置600に付加される。
【0040】
CPU602が、スケジュールプログラムを起動すると、スケジュールアプリケーション(以下、スケジュールAPと略称する)が実現し、携帯電話機100から送信されるメッセージを受信する機能がカーナビゲーション装置600に付加される。このメッセージを受信する機能は、図16の予定データ受信部651および候補地情報受信部656に対応する。図8は、スケジュールAPが実現されたカーナビゲーション装置600が、メッセージを受信した際に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【0041】
OSは、受信したメッセージが携帯電話機100から送信されたスケジュールメッセージである場合には(ステップSC1;YES)、このメッセージをスケジュールAPに引き渡す。スケジュールメッセージが引き渡されたスケジュールAPは、このメッセージに内包されている目的地データと目的データと予定時刻データと代替種別データとを抽出し、記憶部607に記憶する(ステップSC2)。次にスケジュールAPは、抽出した目的地データをキーにして、位置テーブルTB1の「目的地名」フィールドを検索する。スケジュールAPは、位置テーブルTB1の中から該当するセルを見つけると、見つけだしたセルに対応付けて格納されている緯度データと経度データとを読み出し、この緯度データと経度データとを対応付けて目的地位置データとする(ステップSC3)。スケジュールAPが、この目的地位置データをカーナビAPへ引き渡すと、引き渡された目的地位置データがカーナビAPにより記憶部607に記憶される(ステップSC4)。カーナビAPは、引き渡されたデータが示す位置を目的地として設定し、引き渡されたデータが示す位置までの経路を算出して表示部606に表示させ、目的地への到着予想時刻の算出を一定の周期で行う(ステップSC5)。この到着時刻の算出機能は、図16の到着時刻予測部653に対応する。
【0042】
OSは、受信したメッセージが候補地メッセージである場合には(ステップSC6;YES)、このメッセージをスケジュールAPへ引き渡す。候補地メッセージが引き渡されたスケジュールAPは、このメッセージに内包されている予想時刻データと、候補地位置データと、候補地名データとを抽出し(ステップSC7)、抽出したデータをカーナビAPへ引き渡す。カーナビAPは、引き渡されたデータに基づいて、地図上において候補地位置データが示す位置に該当する位置に、候補地名と予想時刻データが示す時刻を表示部606に表示させる(ステップSC8)。
【0043】
OSは、受信したメッセージが、地域情報メッセージである場合には(ステップSC9;YES)、このメッセージをスケジュールAPへ引き渡す。地域情報メッセージが引き渡されたスケジュールAPは、このメッセージに内包されている候補地位置データと、候補地名データと、時刻データとを抽出し(ステップSC10)、抽出したデータをカーナビAPへ引き渡す。これらのデータが引き渡されたカーナビAPは、引き渡されたデータに基づいた画像を表示部606に表示させる(ステップSC11)。
【0044】
また、カーナビゲーション装置600にてスケジュールAPが実現されると、サーバ装置400から情報を取得するためのメッセージを送信する機能が付加される。図9は、カーナビゲーション装置600が、携帯電話機100へメッセージを送信する際に行う処理の流れを例示するフローチャートである。カーナビゲーション装置600は、一定の周期でこの処理を行う。
【0045】
スケジュールAPが、カーナビAPに対して目的地への到着予想時刻を示すデータを要求すると、目的地への到着予想時刻を示す到着予想時刻データと車両500の平均時速を示す平均時速データがカーナビAPからスケジュールAPへ引き渡される(ステップSD1)。スケジュールAPは、引き渡された到着予想時刻データが示す時刻と、予定時刻データが示す時刻とを比較し、到着予想時刻が予定時刻を超えているか否か判定する。この判定機能は、図16の判断部654に対応する。スケジュールAPは、到着予想時刻が予定時刻を超えていると判断した場合(ステップSD2;YES)、記憶部607に記憶された代替種別データの内容に基づいて、予定していた行動と同じ行動を行うことができる他の候補地に関する情報を要求する旨の情報要求メッセージ(ステップSD4)、または、車両500が位置する地域に関する情報を要求する旨の地域情報要求メッセージを生成して送信する(ステップSD5)。この情報要求メッセージあるいは地域情報要求メッセージを送信する機能は、図16のリクエスト送信部655に対応する。
【0046】
[1−5.サーバ装置400の構成]
図10は、サーバ装置400のハードウェア構成を例示するブロック図である。サーバ装置400の各部は、バス401を介して各部間でデータの授受を行う。
【0047】
通信部408は、インターネット300を利用した通信を行うための通信インターフェースであり、インターネット300から送信されたパケットデータを受信してCPU402へ供給する一方、CPU402から供給されたパケットデータをインターネット300へ送信する。操作部405は、図示を省略したキーボードおよびマウスを有している。操作部405は、サーバ装置400の使用者がマウスまたはキーボードを操作すると、操作されたボタンやキーを示す信号をCPU402へ供給する。表示部406は、CPU402の制御の下、文字やグラフィック画面、サーバ装置400を操作するためのメニュー画面等を表示する。
【0048】
記憶部407は、例えばハードディスク装置など、データを永続的に記憶する装置(図示略)を有しており、情報提供プログラムと目的地候補テーブルTB2を記憶している。情報提供プログラムの詳細については、後に説明する。
【0049】
目的地候補テーブルTB2は、携帯電話機100へ配信する情報を格納するためのテーブルであり、図11に例示したフォーマットでデータを格納している。候補地名フィールドは、目的地となる場所の名称を示すデータを格納するフィールドである。目的フィールドは、候補地名フィールドに格納された名称の場所で行うことができる行動を示すデータを格納するフィールドである。例えば、候補地名が「C土産物店」であるセルに対応付けられている「買い物」は、「C土産物店」で「買い物」ができることを示している。時刻フィールドは、目的地となる場所で提供されるサービスの提供時間帯を示すデータを格納するフィールドである。例えば、候補地名が「A温泉」であるセルに対応付けられている「10:00-18:00」は、A温泉に入浴できる時間が10時から18時の間であることを示している。候補地位置フィールドは、候補地名フィールドに格納された名称の場所の緯度および経度を示すデータを格納するフィールドである。例えば、候補地名が「A温泉」であるセルに対応付けられている「N35.xx.xx/E139.yy.yy」は緯度が北緯35度xx分xx秒、東経が139度yy分yy秒であることを示している。
【0050】
ROM403には、サーバ装置400の各部を制御するためのOSソフトウェアが記憶されている。CPU402は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM403からOSソフトウェアを読み出して実行し、RAM404を作業エリアとしてサーバ装置400の各部の制御を行う。このように、サーバ装置400は、一般的なコンピュータ装置と同様の構成を有している。
【0051】
CPU402は、OSソフトウェアを起動した後、記憶部407から情報提供プログラムを読み出して起動する。CPU402が情報提供プログラムを起動すると、携帯電話機100から送信されるメッセージを受信し、受信したメッセージに応じて、記憶部607に記憶されている情報を配信する機能がサーバ装置400に付加される。このメッセージを受信する機能は、図16のリクエスト受信部451に、情報を配信する機能は候補地情報送信部457にそれぞれ対応する。図12は、CPU402が情報を配信する際に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【0052】
CPU402は、受信したメッセージが情報要求メッセージである場合には(ステップSE1、YES)、このメッセージに内包されているデータを抽出し、抽出したデータに基づいて、目的地候補テーブルTB2から代替候補地(他の候補地)に関するデータを抽出し、その代替候補地への到着予想時刻を算出し、到着予定時刻までに到着可能か否か判定する。判定結果が肯定的な場合、その代替候補地に関するデータ、すなわち予定していた行動と同じ行動を行うことができる代替候補地に関する情報を内包する候補地メッセージを生成し、携帯電話機100へ送信する(ステップSE7)。一方、CPU402は、受信したメッセージが地域情報要求メッセージである場合には(ステップSE1;NO)、このメッセージに内包されているデータを抽出し、抽出したデータに基づいて地理的領域を算出する。CPU402は、算出した地理的領域に基づいて、目的地候補テーブルTB2から代替候補地に関するデータを抽出する。CPU402は、その代替候補地への到着予想時刻を算出し、到着予定時刻までに到着可能か否か判定する。判定結果が肯定的な場合、その代替候補地に関するデータ、すなわち、当初の予定を変更するために車両500が位置する地域に関する情報を内包する地域情報メッセージを生成し、携帯電話機100へ送信する(ステップSE10)。この代替候補地に関するデータを抽出する機能は図16の抽出部453に対応する。また、代替候補地への到着時刻を算出する機能は到着時刻予測部454に、到着予定時刻までに到着可能か否か判定する機能は判断部456にそれぞれ対応する。
【0053】
[2.実施形態の動作例]
次に本実施形態の動作例について説明する。この動作例の概略は、以下の通りである。まず車両500の運転手が、行動予定を示すデータをカーナビゲーション装置600に記憶させる動作について説明する。次に、運転手が目的地で予定通りに行動できなくなった場合、カーナビゲーション装置600が、予定していた行動と同じ行動を行うことができる他の候補地に関する情報を取得する動作と、運転手が予定通りに行動できなくなった場合、カーナビゲーション装置600が車両500が位置する地域に関する情報を取得する動作について説明する。
【0054】
なお、以下に説明する動作例においては、サーバ装置400では、情報提供プログラムが既に起動され、カーナビゲーション装置600では、カーナビゲーションプログラムおよびスケジュールプログラムが既に起動されている場合を想定する。
【0055】
[2−1.カーナビゲーション装置600に行動予定を示すデータを記憶させる際の動作例]
運転手が、携帯電話機100の操作部105が有するキーを操作し、記憶部107が記憶している予定登録プログラムの実行を指示する旨の操作を行うと、CPU102は、記憶部107から予定登録プログラムを読み出して起動する。CPU102が、予定登録ログラムを起動すると、表示部106が制御され、図4に例示した画面が表示される。携帯電話機100の使用者が、図13に例示したように文字列を入力した後、「登録」ボタンをクリックする旨の操作を行うと(図3:ステップSA9;YES、ステップSA10;YES)、CPU102は、テキストボックスに入力された文字列を抽出してRAM104に記憶した後、目的地データ「A温泉」と、目的データ「入浴」と、予定時刻データ「17:30」と、代替種別データ「他候補」とを内包するスケジュールメッセージを生成する。CPU102が、近距離無線通信部109を制御し、このスケジュールメッセージをカーナビゲーション装置600へ送信すると(ステップSA11)、このメッセージは、カーナビゲーション装置600の近距離無線通信部609にて受信される。
【0056】
カーナビゲーション装置600で実現されているOSは、スケジュールメッセージが供給されると、このメッセージをスケジュールAPへ引き渡す(図8;ステップSC1;YES)。スケジュールAPは、引き渡されたスケジュールメッセージに内包された目的地データと目的データと予定時刻データと代替種別データとを抽出し、抽出したデータを記憶部607に記憶させる(ステップSC2)。スケジュールAPは、抽出した目的地データをキーにして、位置テーブルTB1の「目的地名」フィールドを検索する。CPU602は、位置テーブルTB1の中から該当するセルを見つけると、見つけだしたセルに対応付けて格納されている緯度データ「N35.xx.xx」と経度データ「E139.yy.yy」とを読み出し、この緯度データと経度データとを対応付けて目的地位置データを生成する(ステップSC3)。
【0057】
スケジュールAPが、この目的地位置データをカーナビAPへ引き渡すと、引き渡された目的地位置データがカーナビAPにより記憶部607に記憶される(ステップSC4)。カーナビAPは、引き渡されたデータが示す位置を目的地として設定し、引き渡されたデータが示す位置までの経路を算出して表示部606に表示させ、目的地への到着予想時刻の算出を一定の周期で行う(ステップSC5)。
【0058】
[2−2.カーナビゲーション装置600が、代替となる候補地を取得して表示する際の動作例]
次に、運転手が目的地で予定通りに行動できなくなった場合、予定していた行動と同じ行動を行うことができる他の候補地に関する情報を取得することを望み、代替種別データを「他候補」に設定している場合を想定して本実施形態の動作例の説明を、図14を用いて行う。なお、以下に説明する動作例においては、上述した動作例により、運転手の行動予定を示すデータが既にカーナビゲーション装置600に記憶されている場合を想定する。また、以下に説明する動作例においては、一定の周期でカーナビAPから到着予想時刻データと平均時速データとを取得しているスケジュールAPが、到着予想時刻データ「18:00」と平均時速データ「15km/h」を取得した場合を想定する。
【0059】
スケジュールAPは、到着予想時刻データ「18:00」と平均時速データ「15km/h」をカーナビAPから取得すると(図9:ステップSD1)、この到着予想時刻データが示す時刻と、記憶部607に記憶された予定時刻データが示す時刻とを比較し、到着予想時刻が、予定時刻データが示す時刻を超えるか否かを判断する。CPU602は、到着予想時刻が「18:00」であり、予定時刻データが示す時刻が「17:30」であるので、到着予想時刻が、予定時刻データが示す時刻を超えると判断し(ステップSD2;YES)、記憶部607に記憶された代替種別データ「他候補」を読み出す。スケジュールAPは、代替種別データが「他候補」であるので(ステップSD3;YES)、記憶部607から目的データと予定時刻データと代替種別データとを読み出し、この目的データと、予定時刻データと、代替種別データと、平均時速データと、GPS部から取得した現在位置データとを内包する情報要求メッセージを生成する。
【0060】
このメッセージは、近距離無線通信部609から送信され(ステップSD4、図14:ステップS101)、携帯電話機100の近距離無線通信部109にて受信された後、CPU102へ供給される。CPU102は、情報要求メッセージが供給されると(図5:ステップSB1;YES)、通信部108を制御し、携帯電話機100に割り当てられたIPアドレスを内包させて情報要求メッセージを送信する(ステップSB3、ステップS102)。この情報要求メッセージは、移動パケット通信網200の無線基地局にて受信された後、移動パケット通信網200およびインターネット300を介してサーバ装置400へ送信され、サーバ装置400の通信部408にて受信される。
【0061】
通信部408が、受信した情報要求メッセージをCPU402へ供給すると、CPU402は、このメッセージに内包されたIPアドレスと、代替種別データと、目的データと、現在位置データと、予定時刻データと、平均時速データとを抽出する。CPU402は、抽出した代替種別データが「他候補」であるので(図12:ステップSE1;YES)、運転手が予定している行動と同じ行動を行うことができる他の候補地に関する情報を検索する。まず、CPU402は、抽出した目的データ「入浴」をキーにして目的地候補テーブルTB2の目的フィールドを検索する(ステップSE2)。CPU402は、該当するセルとして、例えばレコード番号が「2」であるセルを見つけると(ステップSE3;YES)、このセルに対応付けて格納されている位置データを読み出し(ステップSE4)、この位置データと、情報要求メッセージから抽出した現在位置データとから、車両500の位置からこの位置データが示す位置までの距離を、例えば「3km」と算出する。
【0062】
次にCPU402は、この算出した距離「3km」と情報要求メッセージから抽出した平均時速データ「15km/h」とから、現在地から目的地へ到着するまでに12分かかると算出し、位置データが示す位置に到着する到着予想時刻「17:12」を算出する(ステップSE5)。この算出した到着予想時刻「17:12」は、情報要求メッセージから抽出した予定時刻データが示す時刻「17:30」を超えていないので(ステップSE6;YES)、目的地候補テーブルTB2から時刻データ「9:30-21:00」を読み出す。CPU402は、算出した到着予想時刻が読み出した時刻データが示す時間帯の範囲内であるので、運転手は目的地へ到着した時にサービスを受けることができると判断し、この到着予想時刻を示す予想時刻データと、この到着予想時刻を算出するために用いた候補地位置データと、この位置データに対応付けて格納されている候補地名データとを内包する候補地メッセージを生成する。
なお、目的地候補テーブルを検索した結果、検索キーに該当するセルを複数発見した場合、複数の候補地から1つを選択して、その1の候補地に対応するデータのみを内包する候補地メッセージを生成してもよい。その際、複数の候補地から1つを選択する方法としては、種々の方法が可能である。例えば、位置データと現在位置データを用い、現在位置に最も近い候補地を選択してもよい。あるいは、到着予想時刻と予定時刻データから、到着予想時刻が到着予定時刻に最も近い候補地を選択してもよい。あるいは、目的地候補テーブルTB2に、各候補地の優先度を示すデータを記録しておき、その優先度に基づいて候補地を選択してもよい。
【0063】
CPU402が、通信部408を制御し、情報要求メッセージから抽出したIPアドレスを宛先として、候補地メッセージを携帯電話機100へ送信すると(ステップSE7、ステップS103)、このメッセージは携帯電話機100の通信部108にて受信され、CPU102へ供給される。CPU102は、候補地メッセージが供給されると、近距離無線通信部109を制御し、供給された候補地メッセージをカーナビゲーション装置600へ送信する(ステップSB6、ステップS104)。
【0064】
候補地メッセージを受信した近距離無線通信部609が、このメッセージをCPU602へ供給すると、OSは、このメッセージをスケジュールAPへ引き渡す(図8:ステップSC6;YES)。スケジュールAPは、このメッセージに内包された、予想時刻データと候補地位置データと候補地名データとを抽出し(ステップSC7)、カーナビAPへ引き渡す。カーナビAPは、引き渡されたデータに基づいて、表示部606に表示されている地図上に候補地を示すキャラクタと、候補地名と、候補地への到着予想時刻とを表示する(ステップSC8)。
【0065】
以上説明したように本実施形態によれば、運転手が、カーナビゲーション装置600に記憶された行動予定を示すデータに従った行動を行えなくなった場合、カーナビゲーション装置600に、予定していた行動と同じ行動を行うことができる他の候補地に関する情報が表示されるので、運転手は目的地を変更し、予定通りの行動を行うことが可能となる。また本実施形態によれば、代替となる候補地だけでなく、候補地となる場所で提供されるサービスの提供時間帯を示すデータが提供されるので、運転手が行動予定を変更して候補地へ移動するか否かを判断するのに非常に参考となる。
【0066】
[2−3.車両500が位置する地域の地域情報を表示する際の動作例]
次に運転手が予定通りに行動できなくなった場合、当初の予定を変更するために車両500が位置する地域に関する情報を望み、代替種別データを「地域」に設定している場合の動作例を、図15を用いて説明する。なお、運転手が予定登録プログラムの実行を指示する動作から、スケジュールAPが、目的地への到着予想時刻が予定時刻データの示す時刻を超えたことを判断するまでの動作は、携帯電話機100の使用者が入力した代替種別データが「地域」である点を除いて、上述した動作例と同じであるため、その説明を省略する。
【0067】
スケジュールAPは、到着予想時刻が、予定時刻データが示す時刻を超えるものと判断すると(ステップSD2;YES)、記憶部607から代替種別データ「地域」を読み出す。スケジュールAPは、代替種別データが「地域」であるので(ステップSD3;NO)、代替種別データと、GPS部から読み出した現在位置データとを内包する地域情報要求メッセージを生成する。
【0068】
この地域情報要求メッセージは、情報要求メッセージと同様に、カーナビゲーション装置600から送信された後(ステップSD5、図15:ステップS201)、携帯電話機100、移動パケット通信網200およびインターネット300を介してサーバ装置400へ送信され、サーバ装置400の通信部408にて受信される(ステップS202)。
【0069】
通信部408が、受信した地域情報要求メッセージをCPU402へ供給すると、CPU402は、このメッセージに内包されたIPアドレスと、代替種別データと、現在位置データとを抽出する。CPU402は、抽出した代替種別データが「地域」であるので(図12;ステップSE1;NO)、車両500が位置する地域の地域情報を検索する。まずCPU402は、地域情報要求メッセージから抽出した現在位置データが示す位置から南北に一定の距離、例えば北に10km離れた位置の緯度と南に10km離れた位置の緯度を算出し、次に、抽出した現在位置データがしめす位置から東西に一定の距離、例えば東に10km離れた位置の経度と西に10km離れた位置の経度を算出する(ステップSE8)。次にCPU402は、目的地候補テーブルの中から、算出した緯度の範囲内と緯度の範囲内に入る候補地位置データを有するレコードを検索する(ステップSE9)。CPU402は、該当するレコードとして、例えばレコード番号が「3」であるレコードを見つけると、この該当するレコードから候補地名データ「C土産物店」と候補地位置データ「N35.vv.vv/E139.vv.vv」と時刻データ「9:00-19:00」とを読み出し、この読み出したデータを内包する地域情報メッセージを生成する。
【0070】
この地域情報メッセージは、候補地メッセージと同様に、サーバ装置400から送信された後(ステップSE10、ステップS203)、インターネット300、移動パケット通信網200および携帯電話機100を介してカーナビゲーション装置600へ送信される(ステップS204)。
【0071】
この地域情報情報メッセージを受信した近距離無線通信部609が、このメッセージをCPU602へ供給すると、OSは、このメッセージをスケジュールAPへ引き渡す(ステップSC9;YES)。スケジュールAPは、このメッセージに内包された、候補地位置データと、候補地名データと、時刻データとを抽出し(ステップSC10)、カーナビAPへ引き渡す。カーナビAPは、引き渡されたデータに基づいて、表示部606に表示されている地図上に候補地を示すキャラクタと、候補地の営業時間と、候補地名とを表示する(ステップSC11)。
【0072】
以上説明したように本実施形態によれば、運転手が、カーナビゲーション装置600に記憶された行動予定を示すデータに従った行動を行えなくなった場合、カーナビゲーション装置600に、車両500が位置する地域に関する情報が表示されるので、運転手は行動予定を変更することが容易になる。
【0073】
特許文献1に開示されているシステムでは、到着予想時刻が変わったことを契機として到着予想時刻における目的地に関する情報が取得されるが、行動予定通りに行動できるか否かは、到着予想時刻や取得した情報から運転手が判断しなければならない。表示画面を注視してこの判断を行うのは、運転手にとって困難であると言えるが、本実施形態では、行動予定を示すデータに従った行動を行えなくなった場合、サーバ装置400から情報が取得され、カーナビゲーション装置600の表示部606の画面が替るので、運転手は予定通りに行動できなくなったことを容易に知ることが可能となる。
【0074】
また本実施形態では、スケジュール通りの行動が行えなくなったことを契機として情報が自動的にサーバ装置400から取得されるので、カーナビを操作して情報を取得する態様と比較して、運転手にとって安全であると言える。
【0075】
[3.変形例]
本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。以下、上述した実施形態の変形例について述べる。
【0076】
上述した実施形態では、行動予定通りに行動できるか否か判断し、サーバ装置400から情報を取得する装置として、カーナビゲーション装置600を例に説明したが、この装置は、カーナビゲーション装置に限定されるものではない。近年、GPSを利用するためのハードウェアを装着し、ナビゲーション機能を付加するためのソフトウェアをインストールすることにより、一般的なカーナビゲーション装置と同様の機能が付加されるPDAや携帯型パーソナルコンピュータ、携帯電話機が存在する。これらのPDAや携帯型パーソナルコンピュータ、携帯電話機に、カーナビゲーション装置600と同様の構成および機能を付加すれば、これらの装置も、装置の使用者が予定通りに行動することができなくなった場合、予定を変更するのに役立つ情報を取得することが可能となる。
【0077】
上述した実施形態では、行動予定を示すデータの入力は、携帯電話機100を用いて行われているが、行動予定を示すデータの入力はカーナビゲーション装置600を操作して入力するようにしてもよい。また、行動予定を示すデータとして入力される到着予定時刻は、目的地での行動開始予定時刻であってもよい。
【0078】
携帯電話機100とサーバ装置400間は、通信を行う際にHTTP(HyperText Transfer Protocol)に従って通信を行うようにしてもよい。またサーバ装置400は、CGI(Common Gateway Interface)を用いて情報を提供するようにしてもよい。
【0079】
スケジュールプログラムやカーナビゲーションプログラム、予定登録プログラムは、インターネット300に接続されているサーバ装置からダウンロードしてインストールするようにしてもよい。また、CD−ROMやフラッシュメモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させて提供するようにし、携帯電話機100やカーナビゲーション装置は、これらの記録媒体を用いてプログラムをインストールするようにしてもよい。
【0080】
上述した実施形態では、カーナビゲーション装置600で実行されるプログラムは、スケジュールプログラムとカーナビゲーションプログラムとがあるが、これらのプログラムを一元化するようにしてもよい。
【0081】
上述した実施形態では、サーバ装置400は、目的地となる場所で提供されるサービスの提供時間帯を示すデータを提供するが、サービスの提供時間帯に限らず、例えば、店舗であれば駐車場の有無や販売している物品の情報を提供したり、観光地であれば、トイレなど施設に関する情報を提供するなど、他の情報を提供するようにしてもよい。
【0082】
カーナビゲーション装置600、携帯電話機100、サーバ装置400間の機能の分担は、上述の実施形態で説明した構成に限られない。例えば、カーナビゲーション装置600に、パケット通信を可能とするための通信インターフェースを設け、カーナビゲーション装置600が携帯電話機100を介さずにサーバ装置400と通信を行うようにしてもよい。
あるいは、携帯電話機100にGPS受信機、カーナビAP等のカーナビゲーション装置600が有する機能を搭載し、携帯電話機にてナビゲーション機能、および代替候補地の表示を行ってもよい。あるいは、カーナビゲーション装置600にサーバ装置400が有する目的地候補テーブルを記憶させ、代替候補地の検索をカーナビゲーション装置600自身が行ってもよい。
【0083】
目的地を示す目的地データとして、上述した実施形態のように目的地名を入力するのではなく、目的地の緯度および経度を示すデータを入力するようにし、スケジュールAPは、このデータをカーナビAPに引き渡し、カーナビAPは、引き渡されたデータが示す位置を目的地として設定するようにしてもよい。
【0084】
サーバ装置400が到着予想時刻を算出する方法は、上述した実施形態で用いられている方法に限定されるものではない。渋滞や規制などの交通情報、制限速度などの情報を用いて到着予想時刻を算出するようにしてもよい。
【0085】
上述した実施形態では、スケジュールAPは、代替種別データの内容に基づいて、サーバ装置400へ送信するメッセージを異ならせているが、スケジュールプログラムを、他の候補地に関する情報を取得するためのアプリケーションプログラムと、地域の情報を取得するためのアプリケーションプログラムとに分けるようにしてもよい。地域の情報を取得する際には、目的に対応した情報を取得する必要はないので、地域の情報を取得するためのアプリケーションは、目的データ受け取らないようにしてもよい。また、携帯電話機100にて行動予定を示すデータを入力するための画面を表示する際に、目的データを入力するためのテキストボックスを表示させないようにしてもよい。
【0086】
携帯電話機100からカーナビゲーション装置600へ行動予定を示すデータを送信することができるアプリケーションは、予定登録プログラムを実行することにより実現されるアプリケーションに限定されるものではない。携帯電話機100にて実現される、携帯電話機100の使用者のスケジュールを管理するためのスケジュールアプリケーションが、予定登録プログラムを実行することにより携帯電話機100に付加される機能を持つようにしてもよい。
【0087】
以上説明したように本発明によれば、端末の使用者が、予定通りに行動することができなくなった場合、目的地を変更するのに役立つ情報を端末の使用者に対して提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システム10の全体構成を例示する図である。
【図2】同実施形態に係る携帯電話機100のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図3】携帯電話機100のCPU102が、スケジュールメッセージをカーナビゲーション装置600へ送信する際に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【図4】携帯電話機100のCPU102が予定登録プログラムを起動した時に表示される画面を例示する図である。
【図5】携帯電話機100のCPU102が、メッセージを受信した時に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【図6】同実施形態に係るカーナビゲーション装置600のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図7】カーナビゲーション装置600の記憶部607が記憶する位置テーブルTB1のフォーマットを例示する図である。
【図8】カーナビゲーション装置600が、メッセージを受信した時に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【図9】カーナビゲーション装置600が、メッセージを送信する時に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【図10】同実施形態に係るサーバ装置400のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図11】サーバ装置400の記憶部407に記憶される目的地候補テーブルTB2のフォーマットを例示する図である。
【図12】サーバ装置400がメッセージを受信した時に行う処理の流れを例示するフローチャートである。
【図13】同実施形態に係る携帯電話機100の表示部に表示される画面を例示する図である。
【図14】同実施形態の動作例を説明するための図である。
【図15】同実施形態の動作例を説明するための図である。
【図16】通信システム10の機能構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0089】
100……携帯電話機、101……バス、102……CPU、103……ROM、104……RAM、105……操作部、106……表示部、107……記憶部、108……通信部、109……近距離無線通信部、200……移動パケット通信網、300……インターネット、400……サーバ装置、401……バス、402……CPU、403……ROM、404……RAM、405……操作部、406……表示部、407……記憶部、500……車両、600……カーナビゲーション装置、601……バス、602……CPU、603……ROM、604……RAM、605……操作部、606……表示部、607……記憶部、608……GPS部、609……近距離無線通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置、移動通信装置およびサーバ装置を有し、前記端末装置は自身の現在位置を計測可能かつ平均速度を取得可能であり、前記サーバ装置および前記端末装置は相互に通信可能な情報提供システムであって、
前記端末装置が、
複数の目的地データを記憶し、前記目的地データが目的地位置データおよび目的地属性データを含み、前記目的地位置データが目的地の地理的位置を示し、前記目的地属性データが前記目的地の属性を示し、前記目的地属性データが前記目的地位置データに対応する記憶手段と、
前記移動通信装置から、目的データ、目的地特定データ、予定時刻データおよび検索範囲指定データを受信し、前記目的データがユーザが前記目的地において行う予定の活動を示し、前記目的地指定データが目的地として位置を示し、前記予定時刻データが目的地に到達する時刻を示し、前記検索範囲指定データが最初に検索されたものと同一の活動を示す代替カテゴリデータを示す第1の受信手段と、
現在位置データ、平均速度データおよび目的地位置データに基づいて、前記目的地指定データに対応する目的地に到達する予想時刻を算出する算出手段と、
前記予定時刻データおよび予想時刻に基づいて、前記予定時刻までに前記目的地に到達することが可能であるか判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記予定時刻までに前記目的地に到達することが不可能であると判断された場合、前記サーバ装置に、前記検索範囲指定データ、前記予定時刻データ、平均速度データおよび現在位置データを送信するスケジュール送信手段と、
前記サーバ装置から代替候補地データを受信する第2の受信手段と、
前記代替候補地データの一部または全部を表示する表示手段と
を有し、
前記サーバ装置が、
複数の候補データを記憶し、前記候補データが候補位置データおよび複数の属性データを含み、前記候補位置データが候補位置の位置情報を示し、前記複数の属性データの各々が前記候補地の属性を示す記憶手段と、
前記端末装置から検索範囲指定データ、予定時刻データ、平均速度データおよび現在位置データを受信する第3の受信手段と、
前記複数の属性データから一の属性データを抽出し、前記抽出された属性データが前記検索範囲指定データにより指定される検索範囲に属する抽出手段と、
前記現在位置データ、前記平均速度データおよび候補地位置データに基づいて前記抽出された属性データに対応する候補地に到達する予想時刻を算出する算出手段と、
前記予想時刻および前記予定時刻に基づいて、前記予定時刻までに前記候補地に到達することが可能であるか判断する判断手段と、
前記判断手段の結果に応じて、前記カテゴリデータに従って候補データを前記端末装置に送信する送信手段と
を有する
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記第1の受信手段が、前記属性データの内容を特定する検索キーをさらに受信し、
前記検索範囲指定データが、検索範囲として属性データの種類を指定するものであり、
前記抽出手段が、前記検索範囲指定データで指定される検索範囲から前記検索キーと一致する一の属性データを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記第3の受信手段が、前記検索範囲指定データ、前記予定時刻データおよび前記現在位置データの送信元である端末装置の位置を示す端末装置位置データを受信し、
前記検索範囲指定データが検索範囲として候補地位置データを指定するものであり、
当該サーバ装置が、前記端末装置の位置を含む地理的な領域を示す領域データを算出する領域算出手段をさらに有し、
前記抽出手段が、前記記憶手段に記憶された候補地データから、前記領域データで示される領域内に位置する候補地に対応する候補地データを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記サーバ装置が、前記検索範囲指定データと前記予定時刻データと前記現在位置データとを、自身の位置を測定可能な端末装置から受信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記サーバ装置が、移動体通信網を利用可能な通信端末と移動体通信網を介して通信を行う通信手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−101557(P2007−101557A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−333479(P2006−333479)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【分割の表示】特願2004−62890(P2004−62890)の分割
【原出願日】平成16年3月5日(2004.3.5)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】