説明

情報検索装置、その制御方法及びその制御プログラム

【課題】検索対象である所定地点の名称のうち、冒頭からの文字列が一致する一群の所定地点を非表示とし、当該所定地点の名称において共通する前記文字列を表示可能な情報検索装置を提供する。
【解決手段】所定地点検出手段22は、所定地点の名称のうち、冒頭から同じ文字列を含む一群の当該所定地点を検出する。文字列表示手段24は、所定地点検出部21により検出された一群の所定地点を非表示とし、代わりに当該一群の所定地点の名称に共通する文字列を表示部7に表示する。再表示手段25は、文字列表示手段24により非表示とした一群の所定地点を表示部7に再び読み出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設検索等における検索画面の表示態様に係り、同じ文字列を含む複数の検索データを一項目にまとめて表示し、さらにはこの一項目を前記複数の検索データに再表示可能な情報検索装置、その制御方法及びその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理技術の発展に伴い、車両などの移動体に搭載して道案内を行う車載用ナビゲーション装置が普及している。このナビゲーション装置は、予め用意された地図データを利用し、GPSなどで測位する自車の現在位置情報を周辺地図上に表示したり、指定される目的地への経路を算出し、画面表示や合成音声などで経路を案内するものである。
【0003】
ナビゲーション装置では、ユーザが施設等の目的地を設定する場合には、当該装置が備える検索機能を利用し、入力する方法が一般的である。この検索機能には、電話番号入力式、住所入力式、住所の読み仮名入力式、名称入力式、カテゴリー選択式や現在位置周辺施設の抽出式など、種々多様な検索方法が提案されている。なお、検索対象となる施設等の所定地点は、上記検索方法ごとに、ナビゲーション装置内に搭載されている記憶装置(CD−ROM、DVD−ROMやハードディスクなど)に検索データベースとして記憶されている。
【0004】
ここで、一般的には、施設等の所定地点が検索されるとその検索結果が一覧となって表示画面に表示される。検索結果である所定地点が複数列挙された場合には、ユーザは、一覧となった表示画面においてスクロール操作により所望の検索対象を選択していた。このスクロール操作による検索方法の他に、従来技術では、検索結果が一覧表示された表示画面を所定地点の先頭の文字別に切り替えたり、また地域別・ジャンル項目別に検索対象を絞り込むことにより、複数の所定地点から所望の検索対象を探し出すことが可能なナビゲーション装置が提供されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−194162
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来技術である複数の所定地点が表示画面に一覧表示されている場合に所望の地点を選択するためにスクロール操作により選択する方法では、検索結果があまりに多いと操作に手間を要し、選択時間がかかってしまっていた。
【0006】
また、地域別・ジャンル項目別に絞り込むことで検索対象を限定し、所望の地点を選択する方法では、検索結果をある程度限定できるが所定地点が1000件を超える場合も十分に考えられるため、選択に時間を要する場合がある。さらには、検索対象の地域やジャンル項目が不明であると絞込みができず、結局は、上記スクロール操作のように、ユーザが手動で検索対象である所定地点を冒頭の文字の読み順に探すことになる。
【0007】
すなわち、検索結果を複数有し、所定地点の頭文字が同じものだけでも1000件以上ある場合には、地域やジャンルが限定されようとも、所望の地点の選択に際し操作回数が増え、時間がかかることが問題となる。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するために提案されたものであって、検索結果が表示される一覧画面において、検索対象である所定地点の名称のうち、冒頭からの文字列が一致する一群の所定地点を当該画面から除外し、代わりにその一群の所定地点の名称において共通する前記文字列を表示可能な情報検索装置、その制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を本発明は以下の手段により解決する。
請求項1の発明は、名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置であって、前記検索部により検索された前記情報から、当該情報の名称に共通する文字列を抽出する文字列抽出手段と、前記文字列抽出手段によって抽出された前記文字列を前記表示部に出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項9の発明は、請求項1の情報検索装置を方法の観点から把握したもので、名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置の制御方法であって、前記検索部により検索された前記情報から、当該情報の名称に共通する文字列を抽出する文字列抽出ステップと、前記文字列抽出ステップによって抽出された前記文字列を前記表示部に出力する出力ステップと、を実行することを特徴とする。
【0011】
請求項17の発明は、請求項1又は9の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したもので、名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置の制御プログラムであって、コンピュータに、前記検索部により検索された前記情報から、当該情報の名称に共通する文字列を抽出する文字列抽出処理と、前記文字列抽出処理によって抽出された前記文字列を前記表示部に出力する出力処理と、を実行させることを特徴とする。
【0012】
以上のような態様では、検索部により検索された所望の検索対象から当該対象の名称に共通する文字列を抽出することができるので、容易に当該文字列を含む情報を認識することが可能となり、これにより検索対象を決定する際の操作回数を減少させることができる。
【0013】
請求項2の発明は、名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置であって、前記検索部により検索された前記情報から同じ文字列を名称に含む情報を検出する情報検出部と、前記情報検出部により検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示する文字列表示手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
請求項10の発明は、名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置の制御方法であって、前記検索部により検索された前記情報から同じ文字列を名称に含む情報を検出する情報検出ステップと、前記情報検出ステップにより検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示する文字列表示ステップと、を実行することを特徴とする。
【0015】
請求項18の発明は、名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置の制御プログラムであって、コンピュータに、前記検索部により検索された前記情報から同じ文字列を名称に含む情報を検出する情報検出処理と、前記情報検出処理により検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示する文字列表示処理と、を実行させることを特徴とする。
【0016】
以上のような態様では、文字列表示手段が同じ文字列を名称に含む一群の情報の代わりに当該情報に共通する文字列を表示するので、表示項目を一つとすることができる。そのため、検索対象を探し出す際の操作回数を削減することができ、検索画面も簡略化されるので、容易に所望の情報を選択することが可能となる。
【0017】
請求項3の発明は、請求項2に記載の情報検索装置において、前記文字列表示手段により表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出す再表示手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項11の発明は、請求項3の情報検索装置を方法の観点から把握したもので、請求項10に記載の情報検索装置の制御方法において、前記文字列表示ステップにより表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出す再表示ステップを実行することを特徴とする。
【0019】
請求項19の発明は、請求項3又は11の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したもので、請求項18に記載の情報検索装置の制御プログラムにおいて、前記文字列表示処理により表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出す再表示処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
以上のような態様では、文字列表示手段により同じ文字列を名称に含む一群情報を非表示とし、その代わりに当該情報に共通する文字列が表示されるが、再表示手段を用いることで、表示された文字列を名称に含む情報を再度、表示部に表示させることが可能となる。これにより、検索対象が文字列表示手段により処理された情報中にある場合には、この再表示処理手段により通じて非表示とした情報を再表示させることができるので、所望の検索対象を選択することができる。
【0021】
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の情報検索装置において、前記情報検出部により検出した同じ文字列を名称に含む前記情報の数量を算出し、前記表示部に表示する情報数取得表示手段を有することを特徴とする。
【0022】
請求項12の発明は、請求項4の情報検索装置を方法の観点から把握したもので、請求項10又は11に記載の情報検索装置の制御方法において、前記情報検出ステップにより検出した同じ文字列を名称に含む前記情報の数量を算出し、前記表示部に表示する情報数取得表示ステップを実行することを特徴とする。
【0023】
請求項20の発明は、請求項4又は12の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したもので、請求項18又は19に記載の情報検索装置の制御プログラムにおいて、前記情報検出処理により検出した同じ文字列を名称に含む前記情報の数量を算出し、前記表示部に表示する情報数取得表示処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0024】
以上の態様では、同じ文字列を名称に含む一群の情報の数量を取得し、表示部に表示させることができるので、例えば文字列表示手段により表示部から非表示とされた共通の文字列を有する情報数を、当該文字列に対応させて表示させることが可能となる。これにより、一項目の文字列と、その文字列を名称に含む情報数が表示されるので、ユーザは容易に当該文字列を名称に含む情報数量を認識することができる。
【0025】
請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報検索装置において、前記表示部に入力部を表示させる入力部表示手段を備え、当該入力部表示手段は、前記情報検出部により同じ文字列を名称に含む前記情報が検出された場合、あるいは前記文字列表示手段により前記情報の名称に共通する前記文字列が前記表示部に表示された場合に、前記入力部を表示することを特徴とする。
【0026】
請求項13の発明は、請求項5の情報検索装置を方法の観点から把握したもので、請求項10〜12のいずれか1項に記載の情報検索装置の制御方法において、前記表示部に入力部を表示させる入力部表示ステップを実行し、当該入力部表示ステップは、前記情報検出ステップにより同じ文字列を名称に含む前記情報が検出された場合、あるいは前記文字列表示ステップにより前記情報の名称に共通する前記文字列が前記表示部に表示された場合に、前記入力部を表示することを特徴とする。
【0027】
請求項21の発明は、請求項5又は13の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したもので、請求項18〜20のいずれか1項に記載の情報検索装置の制御プログラムにおいて、コンピュータに、前記表示部に入力部を表示させる入力部表示処理を実行させ、当該入力部表示処理は、前記情報検出処理により同じ文字列を名称に含む前記情報が検出された場合、あるいは前記文字列表示処理により前記情報の名称に共通する前記文字列が前記表示部に表示された場合に、前記入力部を表示することを特徴とする。
【0028】
請求項6の発明は、請求項5に記載の情報検索装置において、前記情報検出部により同じ文字列を名称に含む前記情報を検出した際に、前記入力部表示手段が前記表示部に前記入力部を表示する場合に、ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記文字列表示手段は前記情報検出部により検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0029】
請求項14の発明は、請求項6の情報検索装置を方法の観点から把握したもので、請求項13に記載の情報検索装置の制御方法において、前記情報検出ステップにより同じ文字列を名称に含む前記情報を検出した際に、前記入力部表示ステップを通じて前記表示部に前記入力部を表示する場合に、ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記文字列表示ステップで前記情報検出ステップにより検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0030】
請求項22の発明は、請求項6又は14の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したもので、請求項21に記載の情報検索装置の制御プログラムにおいて、前記情報検出処理により同じ文字列を名称に含む前記情報を検出した際に、前記入力部表示処理を通じて前記表示部に前記入力部を表示する場合に、ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記文字列表示処理において前記情報検出処理により検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0031】
請求項7の発明は、請求項5に記載の情報検索装置において、前記文字列表示手段により前記情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示した際に、前記入力部表示手段が前記表示部に前記入力部を表示する場合に、ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記再表示手段は前記文字列表示手段により表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出すことを特徴とする。
【0032】
請求項15の発明は、請求項7の情報検索装置を方法の観点から把握したもので、請求項13に記載の情報検索装置の制御方法において、前記文字列表示ステップにより前記情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示した際に、前記入力部表示ステップを通じて前記表示部に前記入力部を表示する場合に、ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記再表示ステップで前記文字列表示ステップにより表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出すことを特徴とする。
【0033】
請求項23の発明は、請求項7又は15の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したもので、請求項21に記載の情報検索装置の制御プログラムにおいて、前記文字列表示処理により前記情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示した際に、前記入力部表示処理を通じて前記表示部に前記入力部を表示する場合に、ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記再表示処理において前記文字列表示処理により表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出すことを特徴とする。
【0034】
以上のような態様では、入力部表示手段により所定の場合に入力部を表示部に表示し、ユーザが当該入力部を押下することにより、文字列表示手段による処理又は再表示手段による処理が迅速に行われる。すなわち、当該文字列表示手段と再表示手段による処理は、ユーザの意思に委ねられ、同じ文字列を名称に含む情報をユーザの希望により非表示とし当該情報に共通する文字列のみを表示させるか、あるいはその文字列を含む情報を再表示させることが可能となる。
【0035】
請求項8の発明は、請求項2〜7のいずれか1項に記載の情報検索装置において、前記情報検出部により検出された前記情報の名称に共通する前記文字列の色彩を変更する色彩変更手段を有することを特徴とする。
【0036】
請求項16の発明は、請求項8の情報検索装置を方法の観点から把握したもので、請求項10〜15のいずれか1項に記載の情報検索装置の制御方法において、前記情報検出ステップにより検出された前記情報の名称に共通する前記文字列の色彩を変更する色彩変更ステップを実行することを特徴とする。
【0037】
請求項24の発明は、請求項8又は16の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したもので、請求項18〜23のいずれか1項に記載の情報検索装置の制御プログラムにおいて、前記情報検出処理により検出された前記情報の名称に共通する前記文字列の色彩を変更する色彩変更処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0038】
以上のような態様では、同じ文字列を名称に含む一群の情報の当該文字列部分の色彩を変更することができるので、文字列表示手段による処理が可能な情報を他の情報と比較して視覚的に認識し易い態様で表示することが可能となる。また、当該文字列の色彩を変更することにより、その文字列に続く文字との判別が容易となり、一群の情報に共通する同じ文字列が見分けやすくなる。
【発明の効果】
【0039】
以上のように、本発明によれば、所望の検索対象である情報の名称のうち、冒頭からの文字列が一致する情報を共通する文字列として、一つの項目にまとめて表示することができるので、検索対象点を探す際の操作回数を減少させ、容易に当該対象を選択可能な情報検索装置、その制御方法及び制御プログラムを提供することができる。また、当該情報検索装置は、一項目にまとめられた同じ文字列を含む名称の情報を個別に表示する展開機能を有しているので、ユーザは効率よく所望の情報を検索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
[1.本実施形態]
[1−1.構成]
以下に、本発明の実施形態における構成を図1に基づいて説明する。
1は、システム全体の制御を司るメインCPU(中央演算装置)及びその周辺回路であり、本発明各部の制御を含む情報処理を行う制御部である。2は、メインプログラムをロードする為のダイナミックRAM(DRAM)、3は、メイン電源オフの間も設定などメモリ内容を保持するためのバッテリーバックアップ付スタティックRAM(SRAM)、4は、起動時等に制御部1よりアクセスされるROMである。ここで、メインメモリMはDRAM2とSRAM3とROM4から構成されている。
【0041】
5は、施設等の所定地点を予め検索データベースとして記憶しておく記憶部である。ここで、所定地点とは、コンビエンスストアやガソリンスタンド等の施設の他に、名所や単なる地名なども含む地点を意味している。また、この記憶部5には、HDD、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブを用いて、地図データ(典型的には、経路探索用データや地図表示用データ)、その他の検索データなどが記憶されているものである。
【0042】
なお、この地図データは、経路探索用と地図表示用の2つからなり、経路探索用データは、経路探索に必要なデータ(ノード、リンク情報)で構成される。経路探索用データのリンクは、地図表示用の道路リンクと、リンクIDとして共通のIDを持ち、相互に関連付けられている。一方、地図表示用データは、表示用として、詳細な道路形状情報(形状点列)、エリア形状情報等を含んでいる。
【0043】
6は、イルミネーション(計器盤等の照明)、車速パルス、パーキング等の動作や状態を検出する車両情報取得部である。7は、地図などの情報を描画及び表示する表示部であり、液晶表示パネルなどの表示画面を有している。8は、表示部7用に設けられたビデオRAM(VRAM)である。
【0044】
9は、情報や操作の入力を受け付ける入力部で、タッチパネルなどからの入力を検出する制御装置であるが、入力部の構成や種類は自由で、表示部7周囲の操作キー類のほか、リモコンユニット、表示パネルと一体のタッチセンサなどを単独、又は自由に組み合わせて用いればよい。10は、I/O制御回路やドライバなどを使って表示部7や入力部9と制御部1を結ぶユーザインターフェース部である。
【0045】
11は、TV(各種のテレビジョン放送)を受信する為のTV受信及び処理部、12は、VICS情報を取得する為のFM多重受信及び処理部、13は、VICS情報を取得する為のビーコン受信及び処理部である。
【0046】
14は、測位技術(例えば、GPS、ジャイロ、地磁気センサ、加速度センサ、車速パルスなど)により、現在位置、方位、速度など自車の挙動に関する航法情報を得る測位部である。
【0047】
また、制御部1は、後述する施設等である所定地点を検索するに際し、動作する次のような処理手段(図1に示す21、22…)を有する。以下、制御部1を構成する各手段を説明する。ここで、従来と共通のナビゲーション処理(例えば、現在位置の計算、経路計算など)は、本発明特有の要素ではないので、ナビゲーション部20として示し、詳細は省略する。なお、上記ナビゲーション部20は、一般的な検索機能である名称入力式や、地域別・ジャンル項目別に限定して行う所定地点の検索部を有しているものとする。
【0048】
21は、ナビゲーション部20が有する検索処理機能により検索された複数の検索結果から、所定地点の名称のうち、冒頭から同じ文字列を含む一群の当該所定地点を検出する所定地点検出部である。ここで、一致する冒頭からの文字列の文字数は、自動的に判断されるほか、予めユーザが自由に設定することも可能であり、例えば3文字に設定した場合には、検索された所定地点の名称のうち、冒頭からの三文字が一致する所定地点を検索結果から検出する。
【0049】
なお、ナビゲーション部20の検索処理機能により検索された結果とは、例えば、地域別やジャンル項目別に検索された施設等や、名称入力式により検索された当該文字を含む所定地点である。また、この所定地点検出部21には、検出した同じ文字列を冒頭から名称に含む所定地点の件数を取得し、当該件数を表示部7に表示する所定地点数取得表示手段22が接続されている。例えば、後に説明する図3の通り、文字列表示手段24により表示された当該一群の所定地点の名称に共通する文字列に対応させて、取得されたこの文字列を名称に含む所定地点の件数を表示する(ここでは26件)ことができる。
【0050】
23は、所定地点検出部21により検出された冒頭から同じ文字列を含む名称の所定地点の表示部7への表示方式を制御する表示制御部であり、主に、所定地点検出部21により抽出された所定地点情報の表示部7への表示又は非表示を制御する。当該表示制御部23は、具体的には、次のような処理を有している。
【0051】
この表示制御部23は、所定地点検出部21により検出された一群の所定地点を表示部7から非表示とし、当該一群の所定地点の名称に共通する文字列を表示部7に表示する文字列表示手段24を有している。すなわち、この文字列表示手段24は、同じ文字列を名称に含む一群の所定地点情報の代わりに、当該一群の所定地点の名称に共通する前記文字列を一項目として表示する。
【0052】
また、表示制御部23は、文字列表示手段24により非表示とされた一群の所定地点情報を表示部7に再び読み出す再表示手段25を有している。すなわち、この再表示手段25は、文字列表示手段24を通じて表示部7に非表示とした一群の所定地点を、メモリ上に格納されている検索結果をもとに、再度表示部7に表示させるものである。
【0053】
さらに、表示制御部23は、表示部7に入力ボタンを表示させる入力部表示手段26を備えている。なお、この入力部表示手段26は、所定地点検出部21により同じ文字列を名称に含む一群の所定地点が検出された場合に、入力ボタンとして「格納」ボタンを、当該一群の所定地点のうち先頭に表示された所定地点に対応する位置に表示させる。
【0054】
例えば、図2のように、「あ○○」が一群の所定地点に共通する文字列である場合に、当該文字列を含む名称の所定地点のうち、表示部7に表示される先頭の所定地点(ここでは「あ○○青森店」)に対応させて、入力部表示手段26が「格納」ボタンを表示する。なお、「格納」ボタンが表示される所定地点は同じ文字列を有するものであれば、特に先頭に表示された所定地点に限定せず、ユーザが自由に設定することができるものとする。
【0055】
ここで、「格納」ボタンとは、同じ文字列を冒頭から名称に含む一群の所定地点を表示部7において非表示とし、代わりに当該一群の所定地点に共通する文字列を一項目表示する動作が行われることを意味するボタンである。なお、後述するが、ユーザが表示された当該「格納」ボタンを押下することにより、文字列表示手段24は、所定地点検出部21により検出された一群の所定地点情報の代わりに、当該一群の所定地点の名称に共通する文字列を表示部7に表示する。
【0056】
また、入力部表示手段26は、文字列表示手段24により一群の所定地点の名称に共通する文字列が表示部7に表示された場合に、入力ボタンとして「展開」ボタンを当該文字列に対応させて表示する。例えば、「あ○○」の文字列を名称に含む一群の所定地点は、上記「格納」ボタンが押下されることにより、図3の通り、文字列表示手段24を通じて非表示とされ、代わりに当該所定地点の名称に共通する文字列「あ○○」が表示されるが、この「あ○○」の文字列に対応する位置に「展開」ボタンが表示される。
【0057】
ここで、「展開」ボタンとは、文字列表示手段24により非表示とされた同じ文字列を名称に含む一群の所定地点を、再び表示部7に読み出す動作が行われることを意味するボタンである。すなわち、後述するが、当該「展開」ボタンがユーザにより押下されることにより、再表示手段25は、文字列表示手段24により非表示とされた一群の所定地点を表示部7に直ちに読み出す。
【0058】
[1−2.作用]
[(1)文字列表示手順]
次に、本実施形態に係る、同じ文字列を冒頭から名称に含む一群の所定地点を表示部7から除外し、当該所定地点の名称に共通する冒頭の文字列を表示する場合の処理手順について、図4のフローチャートに基づき説明する。なお、一例として、ナビゲーション部20が有する検索処理機能によりジャンル項目別に施設等の所定地点が検索され、表示部7に検索結果が一覧表示されているケースを想定して、それ以降の作用を詳述する。
【0059】
まず、表示部7に検索結果として一覧表示された所定地点から、所定地点検出部21が冒頭から同じ文字列を名称に含む所定地点を検出する(STEP401)。ここで、検索された所定地点の名称における冒頭からの同じ文字列は、文字数を特に限定するものでなく、予めユーザが設定することも可能である(図2及び3では3文字とする)。
【0060】
また、検索された所定地点のうち、二つ以上の所定地点において同じ文字列を名称に含むものが複数種類ある場合も考えられるため(例えば「あ○○」を名称に含む一群の所定地点と、「い○○」を名称に含む一群の所定地点など)、当該所定地点検出部21は、各文字列毎の一群の所定地点を検出するものとする。なお、所定地点検出部21に接続された所定地点数取得表示手段22は、検出された同じ文字列を名称に含む所定地点の件数を当該所定地点の名称に共通する各文字列毎に取得する(STEP402)。
【0061】
そして、同じ文字列を冒頭から名称に含む一群の所定地点が所定地点検出部21により検出されると、表示制御部23が有する入力部表示手段26は検出された一群の所定地点のうち、先頭に表示する所定地点に対応させて「格納」ボタンを表示させる(STEP403)。なお、表示制御部23中の入力部表示手段26により「格納」ボタンを表示させる位置は、先頭に表示される当該所定地点に限定するものでなく、ユーザが自由に最後尾や中間地点等に設定することも可能である。
【0062】
また、所定地点検出部21により検出された一群の所定地点は、例えば図2のように、共通する文字列「あ○○」の次に続く一文字目を基準に、「あいうえお」順に並べて表示させたり、あるいは自車位置から近い地点毎に先頭から表示させる。なお、同じ文字列を名称に含む一群の所定地点の表示の仕方は、このような態様に限定するものでなく、同じ文字列を有する一群の所定地点の表示範囲内であればランダムに表示する態様等でも構わない。
【0063】
なお、図2のように文字列「あ○○」を名称に含む所定地点(あ○○青森店、あ○○秋田店など)を所定地点検出部21を介して検出した場合に、当該所定地点のデータ例を図6に示す。この図6の例では、0〜25番の「あ○○」の文字列を冒頭から名称に含む所定地点が「あ△△」等とは別に一群となって一覧表示され、「あ○○」を名称含む所定地点の後に、当該所定地点と区別して「あ△△」や「あ□□」が抽出されている。
【0064】
そして、STEP403において、当該入力部表示手段26により、先頭に表示された同じ文字列を名称に含む所定地点に対応する位置に「格納」ボタンが表示されると、ユーザがこの「格納」ボタンを押下するか否かを決定する(STEP404)。ユーザが当該「格納」ボタンを押下した場合は、文字列表示手段24が、STEP401において所定地点検出部21により検出された一群の所定地点情報を非表示とし、当該一群の所定地点の名称に共通する文字列をこの表示部7に表示する(STEP405)。
【0065】
なお、所定地点数取得表示手段22により取得した上記文字列を名称に含む所定地点の件数を、文字列表示手段24を通じて表示部7に表示した上記文字列に対応させて表示する。図3の例では、「あ○○」の文字列を名称に含む所定地点の件数は26件と表示されている。
【0066】
さらに、図3の通り、入力部表示手段26を通じて「展開」ボタンが、表示部7に表示された上記文字列に対応する態様で表示される(STEP406)。これにより、ユーザは、文字列表示手段24により処理された一群の所定地点に共通する文字列以外の文字列を名称に含む所定地点を検索し易くなり、所望の所定地点を選択することで表示部7の画面上において地図データに基づくナビゲーションが行われる。また、文字列表示手段24により一項目にまとめられた一群の所定地点中に所望の検索対象がある場合には、後述する図5のフローチャートに基づく動作により所定地点を選択し、案内表示がされる。
【0067】
なお、検索された所定地点の一覧結果から、所定地点検出部21により同じ文字列を名称に含む一群の所定地点が複数種類検出される場合には(例えば「あ○○」を含む一群の所定地点10件と「い△△」を含む一群の所定地点5件など)、上記のSTEP404〜406の処理を繰り返すことで、各文字列毎の一群の所定地点の文字列表示処理を行うことができる。また、STEP403において、表示された「格納」ボタンをユーザが押下しない場合には、同じ文字列を名称に含む所定地点における文字列表示処理は終了する。
【0068】
[(2)所定地点再表示処理手順]
次に、本実施形態に係り、上記文字列表示処理手順のSTEP406において表示された「展開」ボタンをユーザが押下した場合の当該文字列を名称に含む所定地点の再表示処理について、図5のフローチャートに基づき説明する。具体的には、上記STEP404〜406の処理を繰り返すことにより、一つ以上の「展開」ボタンが表示部7に表示された場合以降の処理手順を説明する。
【0069】
まず、表示制御部23中の入力部表示手段26により表示部7に表示された「展開」ボタンをユーザが押下する(STEP501)。これにより、再表示手段25は、前記文字列表示手段24により非表示とされた同じ文字列を名称に含む所定地点を、再度表示部7上に読み出す(STEP502)。
【0070】
例えば、図3のように文字列「あ○○」を名称に含む所定地点が表示部7から除外され、文字列「あ○○」と「展開」ボタンが表示されている場合に、ユーザが当該「展開」ボタンを押下することにより、この除外された「あ○○」を名称に含む所定地点(あ○○青森店、あ○○秋田店など)が表示部7へ表示される。そして、表示制御部23中の入力部表示手段26は、表示された同じ文字列を名称に含む所定地点のうち、先頭に表示される所定地点に対応する位置に「格納」ボタンを表示させる(STEP503)。
【0071】
また、「格納」ボタンを表示させる位置は、先頭に表示する当該文字列を名称に含む所定地点に限定するものでなく、ユーザが自由に設定することが可能である。これにより、文字列表示手段24により表示部7から除外された一群の所定地点を再度、表示部7に読み出すことができるので、ユーザはこの読み出された所定地点から所望の検索対象を選択することができる。そのため、当該選択した所定地点と地図データに基づき案内表示処理がナビゲーション部20により行われる。
【0072】
なお、「展開」ボタンが複数表示されている場合には、上記STEP501〜503を繰り返すことにより、文字列表示手段24により非表示とされた各「展開」ボタンに対応する文字列を名称に含む所定地点を、再表示手段25を通じて当該表示部7に表示させることが可能である。また、STEP501において、表示部7に表示された「展開」ボタンをユーザが押下しない場合には、当該「展開」ボタンに対応する文字列を名称に含む所定地点の再表示処理は行われない。
【0073】
以上のような本実施形態によれば、所望の検索対象である所定地点の名称のうち、冒頭からの文字列が一致する所定地点を一つの項目にまとめて表示することができるので、所定地点を探す際の操作回数を減少させ、容易に検索対象を選択可能な情報検索装置、その制御方法及び制御プログラムを提供する。また、当該情報検索装置は、一項目にまとめられた同じ文字列を含む名称の所定地点を個別に表示する展開機能を有しているので、ユーザは効率よく所望の地点を検索することができる。
【0074】
[2.他の実施形態]
(a)なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、所定地点検出部21により検出された所定地点の名称のうち、冒頭からの文字列に、色彩を付し、他の文字と区別し易くする実施形態を包含する。すなわち、表示制御部23に色彩変更手段27を設け、所定地点の名称のうち、冒頭の共通する文字列の色彩を当該色彩変更手段27を通じて変化させ、当該文字列に続く文字と判別し易くする。また、色彩が変更された文字列を名称に含む所定地点が格納処理の対象であることを比較的容易にユーザに認識させることができる。
【0075】
(b)また、本発明は、ナビゲーション装置に情報検索機能を適用した前記実施形態に限定せず、ナビゲーションとは別途単独に上記のような検索機能を有する情報検索装置が行う処理形態も包含する。
【0076】
具体的には、図7の通り、本実施形態における構成として、名称等を含む情報を、名称入力式や、地域別・ジャンル項目別等により検索する検索部71と、当該名称等を含む情報を記憶しておく情報記憶部72を備えている。また、検索部71により検索された情報を表示する表示部73も設けられている。
【0077】
なお、検索部71には、当該検索部71によって検索された複数の情報のうち、冒頭から同じ文字列を名称に含む一群の情報を検出する情報検出部74が接続されている。そして、この情報検出部74には、検出した同じ文字列を冒頭から名称に含む情報の数量を取得し、当該情報数を表示部73に表示する情報数取得表示手段75が設けられている。
【0078】
また、情報検出部74には、表示制御部76が接続されており、当該表示制御部76は、以下のような制御手段を有している。まず、この表示制御部76は、情報検出部74により検出された一群の情報を非表示とし、当該一群情報の名称に共通する文字列を表示部73に表示する文字列表示手段77を有している。すなわち、この文字列表示手段77は、同じ文字列を名称に含む一群情報の代わりに、当該一群の情報の名称に共通する前記文字列を一項目として表示するものである。
【0079】
また、表示制御部76は、文字列表示手段77により非表示とされた一群の情報を表示部7に再び読み出す再表示手段78を有している。すなわち、この再表示手段78は、文字列表示手段77を通じて表示部7に非表示とした一群の情報を、メモリ上に格納されている検索結果をもとに、再度表示部7に表示させるものである。
【0080】
さらに、表示制御部76は、表示部73に入力ボタンを表示させる入力部表示手段79を備えている。この入力部表示手段79は、所定地点検出部74により同じ文字列を名称に含む一群の情報が検出された場合に、入力ボタンとして「格納」ボタンを、当該一群の情報のうち先頭に表示される項目に対応した位置に表示させる。なお、「格納」ボタンが表示させる位置は同じ文字列を有する情報中であれば、特に先頭に表示される項目に限定せず、ユーザが自由に設定することができるものとする。
【0081】
また、入力部表示手段79は、文字列表示手段77により一群の情報の名称に共通する文字列が表示部73に表示された場合に、入力ボタンとして「展開」ボタンを当該文字列に対応させて表示する。
【0082】
ここで、上述した通り、「格納」ボタンとは、同じ文字列を冒頭から名称に含む一群の情報を表示部73において非表示とし、代わりに当該一群の情報に共通する文字列を一項目として表示する動作処理が行われることを意味するボタンである。また、「展開」ボタンとは、文字列表示手段77により非表示とされた同じ文字列を名称に含む情報を、再び表示部73に読み出す動作処理が行われることを意味するボタンである。
【0083】
次に、上記構成に基づいて、同じ文字列を冒頭から名称に含む情報を非表示とし、当該情報の名称に共通する冒頭の文字列を表示する場合の処理手順について、図8を参照することにより、以下に詳述する。なお、基本的には、先に述べた図4及び5のフローチャートと同様の処理動作を行っている。
【0084】
まず、検索部71が、記憶部72に記憶された名称等を含む情報中から所定の条件のもと、所望の検索対象を検索する(STEP801)。次に、検索部71により検索された情報中から、情報検出部74が冒頭から同じ文字列を名称に含む情報を検出する(STEP802)。ここで、検索された情報中に共通する文字列は、文字数を特に限定するものでなく、予めユーザが設定することも可能である。
【0085】
また、検索された情報のうち、同じ文字列を名称に含むものが複数種類ある場合も考えられるため(例えば「あ○○」を名称に含む一群の情報と、「い○○」を名称に含む一群の情報など)、当該情報検出部74は、各文字列毎の一群の情報を検出するものとする。なお、情報検出部74に接続された情報数取得表示手段75は、検出された同じ文字列を名称に含む情報の数量を各文字列毎に取得する(STEP803)。
【0086】
そして、同じ文字列を冒頭から名称に含む一群の情報が情報検出部74により検出されると、表示制御部76が有する入力部表示手段79は、検出された一群の情報のうち、先頭に表示する項目に対応させて「格納」ボタンを表示させる(STEP804)。ここで、この入力部表示手段79により先頭に表示された項目に対応する位置に「格納」ボタンが表示されると、ユーザがこの「格納」ボタンを押下するか否かを決定する(STEP805)。
【0087】
ユーザが当該「格納」ボタンを押下した場合は、文字列表示手段79が、STEP802おいて情報検出部74により検出された一群の情報を非表示とし、当該一群の情報の名称に共通する文字列を表示部73に表示する(STEP806)。なお、情報数取得表示手段75により取得した文字列を名称に含む情報数を文字列表示手段79を通じて表示部73に表示した文字列に対応させて表示する。
【0088】
さらに、入力部表示手段79を通じて「展開」ボタンが、表示部73に表示された文字列に対応する態様で表示されることになる(STEP807)。これにより、ユーザは、文字列表示手段79により処理された一群の情報に共通する文字列以外の文字列を名称に含む情報を選択し易くなる。
【0089】
なお、検索された情報の一覧結果から、情報検出部74により同じ文字列を名称に含む一群の情報が複数種類検出される場合には(例えば「あ○○」を含む一群の情報10件と「い△△」を含む一群の情報5件など)、上記のSTEP805〜807の処理を繰り返すことで、上記のような各文字列毎の一群の情報の文字列表示処理を行うことが可能である。また、STEP804において、表示された「格納」ボタンをユーザが押下しない場合には、このような文字列表示処理は終了する。
【0090】
次に、図8のフローチャートのSTEP807において表示された「展開」ボタンをユーザが押下した場合の当該文字列を名称に含む情報の再表示処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。具体的には、上記STEP805〜807の処理を繰り返すことにより、一つ以上の「展開」ボタンが表示部73に表示されている場合以降の処理手順を説明する。
【0091】
まず、表示制御部76中の入力部表示手段77により表示部73に表示された「展開」ボタンをユーザが押下する(STEP901)。これにより、再表示手段78は、前記文字列表示手段77により非表示とされた同じ文字列を名称に含む情報を、再度、表示部73上に読み出す(STEP902)。そして、表示制御部76中の入力部表示手段77は、表示された同じ文字列を名称に含む情報のうち、先頭に表示される項目に対応する位置に「格納」ボタンを表示させる(STEP903)。
【0092】
以上の処理によれば、文字列表示手段77により非表示とされた一群の情報を再度、表示部73に読み出すことができるので、ユーザはこの読み出された情報から所望の検索対象を選択することができる。
【0093】
なお、「展開」ボタンが複数表示されている場合には、上記STEP901〜903を繰り返すことにより、文字列表示手段77により非表示とされた各「展開」ボタンに対応する文字列を名称に含む情報を、再表示手段78を通じて当該表示部73に表示させることが可能である。また、STEP901において、表示部73に表示された「展開」ボタンをユーザが押下しない場合には、当該「展開」ボタンに対応する文字列を名称に含む情報の再表示処理は行われない。
【0094】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、情報検出部74により検出された情報の名称のうち、冒頭からの文字列に色彩を付し、他の文字と区別し易くするために、色彩変更手段を設けた実施形態を包含する。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図
【図2】本発明の実施形態における表示画面例(1)
【図3】本発明の実施形態における表示画面例(2)
【図4】本発明の実施形態の作用を示すフローチャート(1)
【図5】本発明の実施形態の作用を示すフローチャート(2)
【図6】本発明の実施形態における抽出された所定地点データ例
【図7】本発明の他の実施形態の構成を示す機能ブロック図
【図8】本発明の他の実施形態の作用を示すフローチャート(1)
【図9】本発明の他の実施形態の作用を示すフローチャート(2)
【符号の説明】
【0096】
1…制御部
2…ダイナミックRAM(DRAM)
3…スタティックRAM(SRAM)
4…ROM
5…記憶部
6…車両情報取得部
7…表示部
8…ビデオRAM(VRAM)
9…入力部
10…ユーザインターフェース部
11…TV受信及び処理部
12…FM多重受信及び処理部
13…ビーコン受信及び処理部
14…測位部
20…ナビゲーション部
21…所定地点検出部
22…所定地点数取得表示手段
23…表示制御部
24…文字列表示手段
25…再表示手段
26…入力部表示手段
27…色彩変更手段
71…検索部
72…記憶部
73…表示部
74…情報検出部
75…情報数取得表示部
76…表示制御部
77…文字列表示手段
78…再表示手段
79…入力部表示手段
M…メインメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置であって、
前記検索部により検索された前記情報から、当該情報の名称に共通する文字列を抽出する文字列抽出手段と、
前記文字列抽出手段によって抽出された前記文字列を前記表示部に出力する出力手段と、
を有することを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置であって、
前記検索部により検索された前記情報から同じ文字列を名称に含む情報を検出する情報検出部と、
前記情報検出部により検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示する文字列表示手段と、
を有することを特徴とする情報検索装置。
【請求項3】
前記文字列表示手段により表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出す再表示手段を有することを特徴とする請求項2に記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記情報検出部により検出した同じ文字列を名称に含む前記情報の数量を算出し、前記表示部に表示する情報数取得表示手段を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報検索装置。
【請求項5】
前記表示部に入力部を表示させる入力部表示手段を備え、
当該入力部表示手段は、前記情報検出部により同じ文字列を名称に含む前記情報が検出された場合、あるいは前記文字列表示手段により前記情報の名称に共通する前記文字列が前記表示部に表示された場合に、前記入力部を表示することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報検索装置。
【請求項6】
前記情報検出部により同じ文字列を名称に含む前記情報を検出した際に、前記入力部表示手段が前記表示部に前記入力部を表示する場合に、
ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記文字列表示手段は前記情報検出部により検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示することを特徴とする請求項5に記載の情報検索装置。
【請求項7】
前記文字列表示手段により前記情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示した際に、前記入力部表示手段が前記表示部に前記入力部を表示する場合に、
ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記再表示手段は前記文字列表示手段により表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出すことを特徴とする請求項5に記載の情報検索装置。
【請求項8】
前記情報検出部により検出された前記情報の名称に共通する前記文字列の色彩を変更する色彩変更手段を有することを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の情報検索装置。
【請求項9】
名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置の制御方法であって、
前記検索部により検索された前記情報から、当該情報の名称に共通する文字列を抽出する文字列抽出ステップと、
前記文字列抽出ステップによって抽出された前記文字列を前記表示部に出力する出力ステップと、
を実行することを特徴とする情報検索装置の制御方法。
【請求項10】
名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置の制御方法であって、
前記検索部により検索された前記情報から同じ文字列を名称に含む情報を検出する情報検出ステップと、
前記情報検出ステップにより検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示する文字列表示ステップと、
を実行することを特徴とする情報検索装置の制御方法。
【請求項11】
前記文字列表示ステップにより表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出す再表示ステップを実行することを特徴とする請求項10に記載の情報検索装置の制御方法。
【請求項12】
前記情報検出ステップにより検出した同じ文字列を名称に含む前記情報の数量を算出し、前記表示部に表示する情報数取得表示ステップを実行することを特徴とする請求項10又は11に記載の情報検索装置の制御方法。
【請求項13】
前記表示部に入力部を表示させる入力部表示ステップを実行し、
当該入力部表示ステップは、前記情報検出ステップにより同じ文字列を名称に含む前記情報が検出された場合、あるいは前記文字列表示ステップにより前記情報の名称に共通する前記文字列が前記表示部に表示された場合に、前記入力部を表示することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の情報検索装置の制御方法。
【請求項14】
前記情報検出ステップにより同じ文字列を名称に含む前記情報を検出した際に、前記入力部表示ステップを通じて前記表示部に前記入力部を表示する場合に、
ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記文字列表示ステップで前記情報検出ステップにより検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示することを特徴とする請求項13に記載の情報検索装置の制御方法。
【請求項15】
前記文字列表示ステップにより前記情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示した際に、前記入力部表示ステップを通じて前記表示部に前記入力部を表示する場合に、
ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記再表示ステップで前記文字列表示ステップにより表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出すことを特徴とする請求項13に記載の情報検索装置の制御方法。
【請求項16】
前記情報検出ステップにより検出された前記情報の名称に共通する前記文字列の色彩を変更する色彩変更ステップを実行することを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項に記載の情報検索装置の制御方法。
【請求項17】
名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置の制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記検索部により検索された前記情報から、当該情報の名称に共通する文字列を抽出する文字列抽出処理と、
前記文字列抽出処理によって抽出された前記文字列を前記表示部に出力する出力処理と、
を実行させることを特徴とする情報検索装置の制御プログラム。
【請求項18】
名称を含む情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から所望の前記情報を検索する検索部と、前記検索部で検索された前記情報を表示する表示部と、を有する情報検索装置の制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記検索部により検索された前記情報から同じ文字列を名称に含む情報を検出する情報検出処理と、
前記情報検出処理により検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示する文字列表示処理と、
を実行させることを特徴とする情報検索装置の制御プログラム。
【請求項19】
前記文字列表示処理により表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出す再表示処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項18に記載の情報検索装置の制御プログラム。
【請求項20】
前記情報検出処理により検出した同じ文字列を名称に含む前記情報の数量を算出し、前記表示部に表示する情報数取得表示処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項18又は19に記載の情報検索装置の制御プログラム。
【請求項21】
コンピュータに、前記表示部に入力部を表示させる入力部表示処理を実行させ、
当該入力部表示処理は、前記情報検出処理により同じ文字列を名称に含む前記情報が検出された場合、あるいは前記文字列表示処理により前記情報の名称に共通する前記文字列が前記表示部に表示された場合に、前記入力部を表示することを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記載の情報検索装置の制御プログラム。
【請求項22】
前記情報検出処理により同じ文字列を名称に含む前記情報を検出した際に、前記入力部表示処理を通じて前記表示部に前記入力部を表示する場合に、
ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記文字列表示処理において前記情報検出処理により検出された前記情報の代わりに、当該情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示することを特徴とする請求項21に記載の情報検索装置の制御プログラム。
【請求項23】
前記文字列表示処理により前記情報の名称に共通する前記文字列を前記表示部に表示した際に、前記入力部表示処理を通じて前記表示部に前記入力部を表示する場合に、
ユーザが表示された当該入力部を押下することにより、前記再表示処理において前記文字列表示処理により表示された前記文字列を名称に含む前記情報を前記表示部に読み出すことを特徴とする請求項21に記載の情報検索装置の制御プログラム。
【請求項24】
前記情報検出処理により検出された前記情報の名称に共通する前記文字列の色彩を変更する色彩変更処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項18〜23のいずれか1項に記載の情報検索装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−204109(P2008−204109A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−38546(P2007−38546)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】