説明

抗菌性組成物および方法

限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマー(たとえば疎水的に改質された第四級アンモニウムセルロースエーテル)および抗菌化合物(たとえば、ジヨードメチルパラトリルスルホン、オルトフェニルフェノール、ナトリウムピリチオン、亜鉛ピリチオン、ブチルカルバミド酸3−ヨード−2−プロピニル、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド、2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール、β−ブロモ−β−ニトロスチレン、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル、クロロキシレノール、クロロクレゾール、パラ−tert−アミルフェノール、N−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル−尿素、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステルからなる群から選択される1つ以上の化合物)を含む抗菌性組成物。微生物(たとえば緑膿菌)の生育は、そのような組成物に微生物を曝露することによって抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は抗菌性組成物に関する。特に、本発明は、化合物の組み合わせを含む抗菌性組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
水含有製品の微生物汚染は、製品の劣化、処理装置の故障、ならびに他の重大な経済上および健康上の害を防ぐために、考慮されそして管理されなければならない。抗菌剤の使用は微生物の増殖を予防するために重要である。抗菌剤の選択は、使用条件および性能期待のような様々な要因を考慮に入れると、非常に適用が特異的である。大多数の抗菌剤は、微生物の範囲全体にわたって等しく有効であるわけではない。性能の格差を補うために、その分野においていくつかの慣行が用いられている。それらの例としては、過剰の抗菌剤の使用、数種の抗菌物質の相乗効果的または付加的な組み合わせでの使用、界面活性剤、キレート剤、塩のような性能促進剤の使用、およびプロセスの異なる段階での抗菌物質の添加がある。
【0003】
カチオン性ポリマーは、種々様々の用途に広く使用されている。特定の例としては、増粘剤、分散安定剤、凝集剤および結合剤、放出制御剤としての使用がある。カチオン性セルロースエーテルは、改善された沈着、良好な成膜性、髪および皮膚上の柔軟な感触ならびに髪の扱いやすさのような、いくつかの望ましい品質を最終的な配合物に与えるそれらの能力のために、パーソナルケアおよび家庭用洗浄において広範囲に用いられている。たいていのカチオン性ポリマーは抗菌活性をほとんど有していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
性能が改善され、安全性が向上し、そして経費が削減された抗菌性組成物に対するニーズが今なおある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、カチオン性ポリマーと抗菌性化合物の高効能混合物を導入することによって、これらのニーズに取り組む。本発明におけるカチオン性ポリマーの使用は、次の2つの利点を示す。(a)抗菌剤が許容濃度で抑制する有機体に対する抗菌効能の増強、および(b)抗菌剤単独では非常に高い活性濃度でのみ抑制することができるまたは全く抑制することができない有機体に対する効能範囲の拡大。
【0006】
特に、本発明は、限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマーおよび抗菌性化合物を含む抗菌性組成物であり、限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマーは、たとえば疎水的に改質された第四アンモニウムセルロースエーテルであり、そして抗菌性化合物は、たとえば、ジヨードメチルパラトリルスルホン、オルトフェニルフェノール、ナトリウムピリチオン、亜鉛ピリチオン、ブチルカルバミド酸3−ヨード−2−プロピニル、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド、2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール、β−ブロモ−β−ニトロスチレン、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル、クロロキシレノール、クロロクレゾール、パラ−tert−アミルフェノール、N−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル)−尿素、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステルからなる群から選択される1つ以上の化合物である。別の実施態様において、本発明は、そのような組成物に微生物を曝露する工程によって微生物の生育を抑制する方法である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
少なくとも1つの微生物(例えば菌類、細菌、酵母、藻類、およびそれらの混合物)の生育を抑制することができる抗菌性組成物の一群を提供することが本発明の特徴である。本発明の組成物は、速く作用する抗菌剤および/または活性が持続する、より遅く作用する抗菌剤として挙動することができる。また、少なくとも1つの微生物の生育を妨げるまたは抑制する方法も、本発明の特徴である。
【0008】
限られた抗菌活性を有する少なくとも1つのカチオン性ポリマー、およびジヨードメチルパラトリルスルホン(DIMTS、AmicalTM)、オルトフェニルフェノール(OPP)、ナトリウムピリチオン(NaPT)、亜鉛ピリチオン(ZPT)、ブチルカルバミド酸3−ヨード−2−プロピニル(IPBC)、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(OIT)、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド(CTAC、Dowicil 200)、2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール(TBZ、チアベンダゾール)、β−ブロモ−β−ニトロスチレン(BNS)、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル(トリクロサン(Triclosan))、クロロキシレノール(PCMX)、クロロクレゾール(PCMC)、パラ−tert−アミルフェノール(PTAP)、N−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル)−尿素(トリクロカルバン(Trichlocarban))、p−ヒドロキシ安息香酸エステル(パラベン(parabens))、およびそれらの混合物のような1つ以上の抗菌剤を使用することによって、少なくとも1つの微生物の生育を抑制するための組成物および方法が、ここに提供される。好ましい抗菌剤は、DIMTS、OPP、NaPT、ZPT、IPBC、BIT、OIT、TBZ、BNS、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル、クロロキシレノール、クロロクレゾール、PTAP、N−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル)−尿素、およびそれらの混合物である。
【0009】
その組成物は、著しくより低い抗菌剤濃度で優れた抗菌制御を提供する。その組成物は、好ましくは、できるだけ低い抗菌剤濃度で所望の抗菌効能を得るために最適な量のカチオン性ポリマーを含む。
【0010】
本発明の実施態様において、抗菌剤は限られた水溶解度のものである。「限られた水溶解度」とは、25℃における水への溶解度が0.5質量%以下、より好ましくは0.25質量%以下、そしてさらに好ましくは0.1質量%以下であることを意味する。限られた水溶解度を有する抗菌剤の例としては、ジヨードメチルパラトリルスルホン(DIMTS、AmicalTM)、オルトフェニルフェノール(OPP)、亜鉛ピリチオン(ZPT)、ブチルカルバミド酸3−ヨード−2−プロピニル(IPBC)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(OIT)、2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール(TBZ、チアベンダゾール)、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル(トリクロサン)、クロロキシレノール(PCMX)、クロロクレゾール(PCMC)、パラ−tert−アミルフェノール(PTAP)、N−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル)−尿素(トリクロカルバン)、p−ヒドロキシ安息香酸エステル(パラベン)が挙げられる。発明者は、ここに記述されるようなカチオン性ポリマーとともに配合されたときに、限られた水溶解度を有する抗菌剤の効能が高められることを発見した。
【0011】
さらなる実施態様において、次の抗菌剤は、本発明の組成物および方法から除外される。ブロノポール、Ag(金属)およびAg(+)錯体、イオネン(ionene)、過酸、ビグアニドおよびビスビグアニド、ならびにクロルヘキシジンおよびその塩類。
【0012】
本発明は、微生物の増殖を受けやすい製品、物質または媒体の中にまたはその上に、少なくとも1つの微生物の生育を抑制するまたは妨げる方法をも提供する。その方法は、微生物の生育を抑制するのに有効な量の、本発明の組成物を、製品、物質または媒体に加える工程を含む。それは、カチオン性ポリマーの選択、抗菌剤の選択および有効な量が、処理される製品、物質または媒体によって変わることは、当業者によって理解されるべきである。本発明によれば、成分は、使用時に存在する各成分の最終的な量が、もしカチオン性ポリマーが存在しなければ必要とされるよりも低い抗菌剤濃度で少なくとも1つの微生物の生育を抑制するのに有効であるように、個々に加えることができる。
【0013】
本発明の組成物は、微生物の攻撃を受けやすい様々な種類の物質、製品または媒体の中の少なくとも1つの微生物の生育を抑制するのに有用である。それらは、また、本発明の組成物を含む配合物によって処理された製品または表面の上の少なくとも1つの有機体の生育を抑制するのにも有用である。限定するものではないが、それらの例としては、パーソナルケア製品、スキンケア製品、練り歯磨き、家庭用洗剤および消毒剤、皿洗浄製品、硬表面消毒剤、便器用洗剤および消毒剤、洗濯用洗剤および柔軟剤、染料、接着剤、塗料、鉱物スラリー、革、布地、パルプおよび紙、木材、なめし液、ポリマー乳濁液、金属加工油、潤滑剤、油田掘削流体および泥、プロセス用水、廃水、澱粉、タンパク質物質、レクリエーション水、紙用塗料および糊付剤、農薬および農業用途、石油化学製品が挙げられる。カチオン性ポリマーおよび抗菌剤の同定および最も有効な量は、処理される物質、プロセスまたは媒体によって異なり、最適化は当業者によって容易に達成することができる。
【0014】
組成物は、さらに、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤または両性界面活性剤のような界面活性剤、追加の抗菌剤、分散剤、塩、pH調節剤、紫外線吸収剤、レオロジー調節剤、表面剤、キレート剤、染料、香料、乳白剤および泡止め剤などを含んでもよい。
【0015】
本発明の抗菌性化合物の使用濃度は、配合物の全質量を基準として、好ましくは約0.01質量%以上、より好ましくは約0.5質量%以上であり、好ましくは約10質量%以下、より好ましくは約5質量%以下、さらに好ましくは約3質量%以下、そしてさらに好ましくは約1質量%以下である。
【0016】
カチオン性ポリマーの濃度は、好ましくは約0.01質量%以上、より好ましくは約1質量%以上であり、そして好ましくは約10質量%以下、より好ましくは約5質量%以下である。
【0017】
抗菌剤に対するカチオン性ポリマーの質量比は、好ましくは約200/1以下、より好ましくは約100/1以下、そしてさらに好ましくは約50/1以下である。さらなる実施態様においては、抗菌剤に対するポリマーの質量比は、約25/1以下、約10/1以下、約5/1以下、または約2/1以下である。好ましくは、抗菌剤に対するカチオン性ポリマーの比は、約1/1以上である。さらなる実施態様においては、その比は、約2/1以上、約5/1以上、または約10/1以上である。
【0018】
ここで使用するときは、用語「抗菌の」および「微生物の生育を妨げる」とは、細菌、酵母、菌類および藻類を死滅させることをいうとともに、それらの生育を妨げまたは抑制することをもいう。抗菌効能の増強とは、死滅率の増加および/または抗菌の制御を達成するために必要な抗菌剤の量の減少をいう。限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマーに関して、用語「限られた抗菌活性」とは、そのカチオン性ポリマーが、0.5%〜5%の使用濃度において、24時間の接触後に対数減少率2以下、そして7日後に対数減少率4以下、抗菌の生育を妨げまたは減少させることを意味する。用語「抗菌性化合物」とは、0.5%〜5%の使用濃度において、24時間の接触後に対数減少率2超、そして7日後に対数減少率4超、抗菌の生育を妨げまたは減少させる化合物を意味する。
【0019】
本発明の組成物は、防腐剤および/または抗菌剤の両方として、いくつかの市場において用途を有する。これらの市場としては、パーソナルケア、たとえば、限定するものではないが、シャンプー、コンディショナー、顔およびボディー・ローション、または殺菌性シャンプーおよびコンディショナー、固体および液状石鹸、練り歯磨き、洗顔製品およびにきび抑制製品、「水なしの」抗菌性摩擦またはふき取り布における活性抗菌成分;家庭用清掃および消毒用途、たとえば、皿洗い製品および洗濯用洗剤および柔軟剤、硬表面消毒、便器洗浄および消毒用製品、硬表面抗菌性雑巾における防腐剤および/または抗菌剤;施設および産業用消毒;農薬用途;工業用水処理、たとえば、冷却水、プロセス用水、廃水、パルプおよび紙、油田処理および掘削泥水防腐剤;金属加工システム;ポータブルトイレ(porta-potties)洗浄および消毒;プラスチック、厚紙、木材、紙、壁板、グラウト、テープ・ジョイント・コンパウンド、接着剤およびシーラントの汚染を防ぐ抗菌剤として;水性塗料、接着剤、ラテックス乳濁液および目地セメントの保存;木材保存;切削油の保存;布地および革のための保存システム;汚損有機体の付着を防ぐ汚れ止め塗料の成分として;塗膜が風雨にさらされる間に起こる菌類による攻撃からの塗膜、特に外装用塗料の保護;サトウキビおよびテンサイ糖の製造中のスライム沈積からの処理装置の保護;空気洗浄器またはスクラバーのシステムにおけるおよび工業用淡水供給システムにおける微生物の沈着および沈積の防止;水泳プールにおける藻類の生育の防止が挙げられる。
【0020】
好ましい実施態様においては、本発明の組成物は棒状石鹸および液状石鹸組成物に有用である。従来の抗菌性石鹸は一般に殺菌剤または抗菌剤を含む。このように、例えば、トリクロサン(すなわち2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル)およびトリクロカルバニリド(triclocarbanilide)のような抗菌剤を含む棒状石鹸および液状石鹸が知られている。しかし、抗菌性効果を達成するために石鹸への抗菌剤の添加は、抗菌剤自体の経費および石鹸の製造の付加経費のために石鹸に経費を加える場合がある。本発明の組成物の形態での抗菌剤の提供によって、抗菌剤の効能は著しく増加する。結果的に、より少ない抗菌剤が必要とされ、そして石鹸を製造するための経費が低減される。
【0021】
本発明の石鹸配合物は、好ましくは少なくとも約0.01質量%、より好ましくは少なくとも約1質量%の(上述した)抗菌性化合物を含み、そして好ましくは約10質量%以下、より好ましくは約5質量%以下、さらに好ましくは約3質量%以下の抗菌剤を含む。石鹸は、好ましくは少なくとも約0.01質量%、より好ましくは少なくとも約1質量%の(上述した)カチオン性ポリマーを含み、そして好ましくは約10質量%以下、より好ましくは約5質量%以下のカチオン性ポリマーを含む。抗菌剤に対するカチオン性ポリマーの質量比は、好ましくは約200/1以下、より好ましくは約100/1以下、そしてさらに好ましくは約50/1以下である。さらなる実施態様においては、その比は約25/1以下、約10/1以下、約5/1以下、または約2/1以下である。好ましくは、抗菌剤に対するカチオン性ポリマーの質量比は約1/1以上である。
【0022】
この実施態様の石鹸組成物は1つ以上の「脂肪酸石鹸」を含む。脂肪酸石鹸とは、本発明の石鹸のこの成分を記述する目的のためには、当技術分野において通常理解されるような意味を有し、すなわちカルボキシル基1個の脂肪酸の1価の塩を意味する。その塩の対イオンとしては、一般に、ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウムイオンが挙げられるが、当技術分野において既知の他の適切なイオンであってもよい。
【0023】
典型的には、石鹸配合物における脂肪酸石鹸成分は、脂肪酸のアルキル基の鎖長が炭素原子数約8〜約18個である長鎖脂肪酸の塩を含む。いくつかの実施態様においては、鎖長は、好ましくは、炭素原子数が約8〜約10個である。他の実施態様においては、鎖長は、好ましくは炭素原子数が約12〜約18個である。脂肪酸石鹸のアルキル鎖の特定の長さは、洗浄能力、あわ能力、経費などのような様々な理由で選択される。より短い鎖長の石鹸がより水溶性(すなわち、疎水性がより少ない)であり、より長い鎖長の石鹸に比較して、より多くのあわを生成することが知られている。より長い鎖長の石鹸は、しばしば、経費の理由から、そして石鹸に構造を与えるために、選択される。典型的には、本発明の石鹸組成物は、少なくとも約45質量%、より好ましくは少なくとも約60質量%の脂肪酸石鹸を含み、そして約95質量%未満、より好ましくは約90質量%未満の脂肪酸石鹸を含む。棒状の石鹸および液状石鹸配合物は、また、使用者の皮膚の洗浄および/またはコンディショニングのために、モイスチャライザー、湿潤剤、水、充填剤、ポリマー、染料、香料などのような随意の補助成分を含んでもよい。
【0024】
石鹸組成物のための好ましい抗菌剤としては、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル(トリクロサン)、クロロキシレノール(PCMX)、クロロクレゾール(PCMC)、パラ−tert−アミルフェノール(PTAP)、およびN−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル)−尿素(トリクロカルバン)が挙げられる。好ましいカチオン性ポリマーとしては、カチオン性多糖および疎水的に改質されたカチオン性多糖が挙げられる。
【0025】
本発明は、さらに、ジヨードメチルパラトリルスルホン(DIMTS、AmicalTM)、オルトフェニルフェノール(OPP)、ナトリウムピリチオン(NaPT)、亜鉛ピリチオン(ZPT)、ブチルカルバミド酸3−ヨード−2−プロピニル(IPBC)、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(OIT)、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド(CTAC、Dowicil 200)、2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール(TBZ、チアベンダゾール)、β−ブロモ−β−ニトロスチレン(BNS)、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル(トリクロサン)、クロロキシレノール(PCMX)、クロロクレゾール(PCMC)、パラ−tert−アミルフェノール(PTAP)、N−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル−尿素(トリクロカルバン)、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステル(パラベン)のような、1つ以上の抗菌性化合物とともに、限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマーを使用することによって、微生物の生育を抑制しまたは妨げる方法を含む。
【0026】
用語「カチオン性ポリマー」とは、ここで使用されるときは、その側鎖のいくらかとしてまたはすべてとして、カチオン性基、またはポリマーの溶液のpHを調節することによって四級化され得る基のいずれかを有するポリマーをいう。大抵の場合、これらの基は第四アンモニウム基であるが、他のカチオン性基も本発明に包含される。上述したように、これらのカチオン性物質の多くは、単独で使用されたときは、特に緑膿菌のようなグラム陰性菌に対して、限られた抗菌活性を示すかまたは抗菌活性を示さない。この組成物に有用な特定のカチオン性ポリマーとしては、限定するものではないが、カチオン性多糖、疎水的に改質されたカチオン性多糖、カチオン性タンパク質、カチオン性ポリヌクレオチド、カチオン性糖タンパク質、およびカチオン性グリコサミノグリカンが挙げられる。好ましくは、本発明で使用されるカチオン性ポリマーは、少なくとも約30,000、より好ましくは少なくとも約40,000、そしてさらに好ましくは少なくとも約50,000の数平均分子量を有する。
【0027】
カチオン性ポリマーの1つの好ましい種類は、カチオン性多糖であり、特に、CTFA(Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)名称Polyquaternium−10に分類され、アメルコール社(Amerchol Corp.)(米国ニュージャージー州エジソン)からUCARETMポリマー(例えばJR30M)の商標で市販されているカチオン性セルロース誘導体である。これらのポリマーは、セルロースのポリマー鎖にグラフトされた、四級化されたアンモニウム基を含む。
【0028】
さらに好ましいカチオン性ポリマーは、CTFA名称Polyquaternium−67に分類され、アメルコール社(米国ニュージャージー州エジソン)からSoftCatTMSLポリマー(例えばSL100)の商標で市販されている。これらのポリマーは、セルロースのポリマー鎖にグラフトされた、疎水的に改質された四級化されたアンモニウム基を含む。
【0029】
本発明に有用な他のカチオン性ポリマーとしては、限定するものではないが、ヒドロキシプロピルグアートリアンモニウムクロリドのようなグアーゴムの第四級アンモニウム誘導体;四級化されたキトサンまたは四級化されたキトサン誘導体;ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体のようなアクリルおよびメタクリル共重合体の第四級アンモニウム塩;ビニルピロリドンとアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルとの共重合体の第四級アンモニウム塩;ビニルカプロラクタム、ポリビニルピロリジノンおよびアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの共重合体の第四級アンモニウム塩;四級化されたポリアミノ酸;ポリリシンのような特定のpH条件下で四級化することができるポリアミノ酸;ポリアミン;ベンジル化、エトキシ化またはプロポキシ化ポリアミンのような疎水的に改質されたポリアミン;ポリビニルアミン;ビグアニドのような他の窒素含有ポリマーが挙げられる。
【0030】
使用される特定のカチオン性ポリマーは、好ましくは、用途との適合性に基づいて選択される。選択基準としては、溶解度、他の系成分との反応性の欠如、および粘度を挙げることができる。さらに、選択した抗菌剤と最適な相互作用を有するカチオン性ポリマーを選択することが重要である。当業者は、特定の用途に適したカチオン性ポリマー候補を選択し、使用量および条件を最適化することができる。
【0031】
本発明の組成物は、液体、分散液または乳濁液、固体として、またはエーロゾルの形で調製することができる。本発明の組成物は、物質または製品の上に噴霧するかまたははけ塗りすることによって、組成物の適切な配合物に物質または製品を浸漬することによって、塗布することができる。本発明の組成物は、注ぐことによってまたは適切な装置によって計量投入することによって、物質、製品または媒体に加えることができる。
【0032】
本発明においては、上に列挙したものから選択される抗菌剤とともに限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマーの使用は、抗菌剤が単独で使用されるときに必要とされるよりもかなり低い活性濃度で抗菌コントロールを提供する。抗菌剤の構造および作用機構に依存して活性増強の型が異なることに気づいた。限られた抗菌効能を示す、DIMTSとZPTのような、強い殺菌剤に関しては、カチオン性ポリマーの使用は、抗菌効能を著しく高めかつ促進する。例えば、DIMTSの場合には、2000ppmのDIMTSは、24時間および48時間の接触後に緑膿菌(P. aeruginosa)数の対数減少率が1、そして7日間の接触後に対数減少率をわずか2である。0.5%のSoftCat SL100カチオン性ポリマーとともに414ppmのDIMTSを使用すると、24時間後の対数減少率は1、48時間後の対数減少率は3.5、そして7日後の対数減少率は4であり、それは本発明を用いると、活性が5倍超増加することを表わしている。ZPTの場合には、7日間の接触の後に緑膿菌個体数の対数減少率は4を超えるようにするためには、800ppmの活性成分が必要である。この濃度は48時間後の対数減少率が2であり、そして48時間より前は抑制を示さない。0.5%のSoftCat SL 100カチオン性ポリマーとともに46.8ppmの活性成分を使用すると、24時間後の対数減少率が1、48時間後の対数減少率が3.5、そして7日後の対数減少率が4であり、これは本発明を用いると、活性が17倍増加することを表わす。
【0033】
同様のパターンが、CTACのような緩慢に作用する防腐剤について注目される。単独で用いられたときに、400ppmの活性成分は、7日間の接触後に黄色ブドウ球菌(S. aureus)数の対数減少率6を示す。0.25%のUCARE JR 30Mカチオン性ポリマーとともに79ppmの活性成分を使用すると、24時間の接触後の対数減少率は1、48時間後の対数減少率は1.5、そして7日後の対数減少率は4である。このように、CTACの活性は、本発明のカチオン性ポリマーの使用によって高められかつ促進される。そして、400ppmの活性成分がポリマーとともに用いられたときは、対数減少率4がわずか24時間の接触後に得られる。
【0034】
本発明の特定の実施態様において、トリクロサンとともにカチオン性ポリマーを使用すると、緑膿菌に対するトリクロサンの効率を著しく改善する。このように、800ppmのトリクロサンは、48時間を超える接触時間の後にのみ緑膿菌の対数減少率3を達成した。SoftCatTMSL100またはUCARETMJR30Mのいずれかの使用は、死滅率を著しく促進しかつ増加させた。詳細な実施例は、下記の表3に示す。特に、0.25%のSoftCatTMSL100の存在下での355.6ppmのトリクロサンは、時間ゼロで対数減少率3を達成した。トリクロサンの濃度をさらに105.3ppmに減らしたとき、対数減少率は0.5だけ減少した。同様に、0.25%のUCARETMJR30Mとともに355.6ppmのトリクロサンを使用しても、時間ゼロで対数減少率3を生じる。7日間の接触時間の後、列挙したポリマーとトリクロサンの組み合わせはすべて、3を超える対数減少率を達成する。それに比べて、Ecopol 13(カチオン性グアーゴム)では、抗菌効能のより適度な増加が注目された。
【0035】
OPPのような速く作用する殺生剤については、カチオン性ポリマーの使用は、時間ゼロ点では相容れないが、後の時間点では相乗作用が注目される。カチオン性ポリマーが放出制御剤として機能するかもしれないので、殺生剤の効能が延ばされるかもしれないこともまた認識される。カチオン性ポリマーの選択が通常最適の結果にとって重要であることもまた注意されるべきである。
【0036】
理論に縛られることを望むものではないが、我々は、抗菌剤とともに限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマーを用いたときに効能が著しく増加するのは、カチオン性基が送出を容易しそして微生物の表面との活性物質の相互作用を容易にすることによると仮定する。SoftCatポリマーのような疎水的に改質されたカチオン性ポリマーの場合には、疎水性部分が、溶液中に活性成分をより良く分散させることによって、系の均一性を増加させることもできる。非常に初期の時間点については、カチオン性ポリマーの使用による系全体の粘度の増加は、より緩慢な殺菌作用の原因かもしれない。
【0037】
我々は、最終的な配合物においてそのようなカチオン性ポリマーの使用は、活性成分の沈殿および保持、基質からの活性成分の浸出の減少、成膜性の改善、抗力の減少および流動力学の改善、ある活性成分の持続または制御放出のような、他の特性にも正の影響があるかもしれないことを認識する。我々は、他の成分中にカチオン性ポリマーおよびここに挙げた抗菌剤の1つを含む最終的な配合物は保存または相乗作用の改善のために追加の抗菌剤をも含んでもよいことも認識する。
【実施例】
【0038】
次の実施例に用いた限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマーは、SoftCatTMSL100([2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)−プロピル]−w−ヒドロキシポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)クロリドを有するセルロースエーテル)、アメルコール社(ニュージャージー州エジソン)から入手したUCARETMJR30M(カチオン性セルロースエーテル)、およびエコノミー・ポリマーズ・アンド・ケミカルズ社(Economy Polymers and Chemicals)(テキサス州ヒューストン)製Ecopol 13(グアーゴム、ヒドロキシプロピル−トリモニウムクロリド)を含む。次の実施例に用いた抗菌剤は、ダウ・ケミカル社(The Dow Chemical Company)(ミシガン州ミッドランド)製OPP、CTAC、およびDIMTS;オーリン・ケミカルズ社(Olin Chemicals)(コネチカット州ノーウォーク)製ZPTを含み、他のものはオールドリッチ・ケミカルズ社(ウイスコンシン州ミルウォーキー)から入手した。
【0039】
カチオン性ポリマーは、pHを6〜7.5の範囲に調整する。Ecopolポリマーは、完全に溶解するために、酸性の環境を必要とすることに注意すべきである。一旦ポリマーが溶解したならば、pHを所望の範囲にするためにNaOHを用いることができる。
【0040】
黄色ブドウ球菌ATCC#6538および緑膿菌ATCC#10145に対する抗菌剤の組み合わせの効能を測定する。試験は、温置の間試料を覆うための96ウェルポリプロピレン密封マットを用いて、96ウェル1.5mlポリプロピレン分析ブロックの中で行う。96ウェル分析ブロックの個々のウェルは以下のように識別される。ブロック上のウェルの一番上の列に1〜12の番号を付けた12列、およびブロックの最初の列にA〜Hの文字を付した8行。第1列および第2列は、カチオン性ポリマーが存在しない状態で、緩衝液(pH7.2)中で殺生剤の活性を試験するために取っておく。第11列および第12列は、常に、殺生剤が存在しない状態で微生物の生育を確認するための対照として取っておく。分析ブロックの調製は、時系列で、次の工程を含む。
1. 行Aにおける所望の最終濃度の10倍に等しい濃度の適切な溶媒中の殺生剤溶液の調製。
2. 行Aの各ウェルに原料殺生剤溶液の所定量の添加。
3. 行B〜Hならびにウェル11Aおよび12Aに所定量の溶媒の添加。
4. 行Aから行Bに所定量の溶液を移し、混合し、そして以降のすべての行について移送を繰り返すことによる、殺生剤の連続希釈。行Hの混合工程の後は、移す量を取り出し捨てる。
5. 緩衝液およびポリマーの溶液に試験微生物を接種。細菌については、24時間の培養を用いる。温置時間に続いて、培地中の有機体濃度を620nmでODを読み取ることによって測定する。この培養物は、緩衝液およびポリマー溶液を、1E6 cfu/mlの細菌濃度に接種するために用いられる。菌類による攻撃は、接種を受けたSDA斜面培地から単離された真菌胞子で行う。胞子は、無菌の綿棒で斜面培地を拭い取ることによって集め、トリプシン大豆培養液の中に再度懸濁させる。トウィーン80(Tween 80)を、胞子の分離を助けるために加え、懸濁液を均質にした。胞子濃度は血球計を使用して得られる。この懸濁液は、緩衝液およびポリマー溶液を3〜5E6 cfu/mlの胞子濃度に接種するために用いられる。
6. 各ウェルに接種を受けた緩衝液またはポリマー溶液を添加する。
7. 各ウェル中の混合物を十分に混合する。
8. 0、24時間、48時間および7日の時点で、96ウェル300μlポリスチレンマイクロプレートを用いて、試料採取を行う。細菌の調査にはトリプシン大豆培養液(TSB)を用い、そして菌類の調査にはpH7.4に緩衝化された麦芽(YM)培養液を用いる。
9. 対照試料が十分な生育を示すまで、細菌については35℃で、そして菌類については30℃でマイクロプレートを温置する。そして、
10. データは、接種原に対する微生物濃度の対数減少として記録する。
【0041】
【表1】

【0042】
【表2】

【0043】
【表3】

【0044】
結論
本発明はその好ましい実施態様に従って上に記述したが、本発明はこの開示を精神および範囲の中で変更することができる。したがって、この出願はここに開示された一般的な原理を用いて、本発明のいかなる変形、使用または改作をも包含するように意図される。さらに、この出願は、本発明が属する技術分野において既知のまたは慣習的な実施の範囲内に来るものとしてそして特許請求の範囲内に入るものとして、本開示からそのような逸脱を包含するように意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
限られた抗菌活性を有するカチオン性ポリマーおよび抗菌性化合物を含む抗菌性組成物。
【請求項2】
抗菌性化合物が、ジヨードメチルパラトリルスルホン、オルトフェニルフェノール、ナトリウムピリチオン、亜鉛ピリチオン、ブチルカルバミド酸3−ヨード−2−プロピニル、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド、2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール、β−ブロモ−β−ニトロスチレン、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル、クロロキシレノール、クロロクレゾール、パラ−tert−アミルフェノール、N−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル)−尿素、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステルからなる群から選択される1つ以上の化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
抗菌性化合物の水への溶解度が約0.5質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
カチオン性ポリマーがカチオン性多糖であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
カチオン性ポリマーが疎水的に改質されたカチオン性多糖であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
疎水的に改質されたカチオン性多糖が疎水的に改質されたカチオン性セルロースエーテルであることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
抗菌性化合物が、DIMTS、OPP、NaPT、ZPT、IPBC、BIT、OIT、TBZ、BNS、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル、クロロキシレノール、クロロクレゾール、PTAP、およびN−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル)−尿素からなる群から選択される1つ以上の化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
界面活性剤、pH調節剤、塩、レオロジー調節剤、分散安定剤、キレート剤、香料、顔料、染料、および紫外線活性化合物の1つ以上をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物に微生物を曝露する工程によって微生物の生育を抑制する方法。
【請求項10】
微生物が緑膿菌であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
脂肪酸石鹸および請求項1〜8のいずれか1項に記載の抗菌性組成物を含む殺菌性石鹸組成物。
【請求項12】
約45質量%〜約95質量%の脂肪酸石鹸を含む、請求項11に記載の殺菌性石鹸組成物。
【請求項13】
抗菌性化合物に対するカチオン性ポリマーの質量比が約200/1〜1/1であることを特徴とする請求項11に記載の殺菌性石鹸組成物。
【請求項14】
抗菌性化合物が、2,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニルエーテル、クロロキシレノール、クロロクレゾール、パラ−tert−アミルフェノール、N−(4−クロロフェニル)−N′−(3,4−ジクロロフェニル)−尿素、またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項11に記載の殺菌性石鹸組成物。
【請求項15】
カチオン性ポリマーがカチオン性多糖であることを特徴とする請求項11に記載の殺菌性石鹸組成物。
【請求項16】
カチオン性ポリマーが疎水的に改質されたカチオン性多糖からなることを特徴とする請求項11に記載の殺菌性石鹸組成物。

【公表番号】特表2009−513650(P2009−513650A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−537916(P2008−537916)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/041663
【国際公開番号】WO2007/050700
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【Fターム(参考)】