説明

持続効果の消毒洗浄剤

本発明は、洗浄剤組成物、およびそれらの使用に関し、洗浄剤組成物は、1種またはそれよりも多くの陽イオン性消毒剤、薄膜形成性陽イオン性乳化剤、分散補助溶媒、溶媒システム、および随意にアルカンジオールを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権情報)
本明細書は、米国特許第60/942610号明細書を先行として請求し、本明細書において参照する。
(付与情報)
なし
1.序論
本発明は、強化および持続的な抗菌作用を提供する、洗浄剤、およびそれの使用方法を提供する。
2.背景技術
【0002】
「皮膚消毒剤(または洗浄剤)」は、細菌を迅速に殺菌する専門的および非専門的な状況において用いる。医師は、患者を診察する前後共に皮膚を消毒する。侵襲的な医療処置を施す前に、患者の皮膚を前もって洗浄し、術後の感染症を予防する。一般的には、感染症の拡大は、例えば、汚染物への接触等の感染源に物理的接触において初め起こり、次に、その眼に接触することによって起こることは、認識されている。これらのニーズに対応するため、多くの消毒剤が利用されてきた。
【0003】
例えば、皮膚消毒剤は、主要な抗菌剤としてアルコールを用いるように発展してきた。当業者に既知のアルコールベースの皮膚消毒剤は、以下のようなものがある。
【0004】
“Gentle-Acting Skin Disinfectants and Hydroalcoholic Gel Formulations(穏やかな作用の皮膚消毒剤および水アルコールゲル調剤物)”についてのModak(モダック)らによる国際公開第03/034994号は、抗菌剤およびオクトオキシグリセリンを有する化合物を開示している。
【0005】
Taylor(テイラー)らによる、2000年8月22日発行の米国特許第6107261号明細書、およびその一部継続出願、Taylorらによる、2001年3月20日発行の米国特許第6204230号明細書、およびTaylorらによる、2000年10月24日発行の米国特許第6136771号明細書は、少なくとも50パーセントの飽和度で抗菌剤を含む抗菌化合物を開示する。この化合物は、さらに、溶解度促進剤として、アルコールである界面活性剤およびハイブリッド溶媒を有する。
【0006】
Osborne(オスボーン)らによる、1998年7月7日発行の米国特許第5776430号明細書は、約0.65〜0.85パーセントのクロルヘキシジンおよび約50〜60パーセントの変性アルコールを含む典型的な抗菌洗浄剤で、皮膚を洗浄、その後洗い流す抗菌活性剤を開示する。
【0007】
欧州特許第0604848号明細書は、アルコール重量の40〜90パーセントの抗菌剤および増粘剤を有するゲルを開示する。
【0008】
Lee(リー)による米国特許第4956170号明細書は、様々な皮膚軟化剤およびアルコールの乾燥作用から皮膚を守る保湿剤を有する高アルコール含有抗菌ゲル化合物に関連する。アルコール製剤において、高濃度のアルコールは、敏感かつ抵抗性の細菌株を即効的に殺菌する必要がある。
【0009】
特定の製剤は、例えば、Stack(スタック)による米国特許第6187327号明細書において開示される皮膚殺菌化合物等の主要な殺菌剤としてアルコールをほぼ取り除いており、それは、界面活性剤相およびワックス相を構成する局所的ローションにおいてトリクロサン(2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、0.1〜0.35重量パーセント)を有し、投与後3〜4時間抗菌保護すると言われている。米国特許第6187327号明細書の請求項にしたがって準備した化合物は、さらにクロロへキシジンジグルコネートを有する。
【0010】
皮膚消毒に関する他の開示された例には、以下のようなものがある。
【0011】
Modak(モダック)らによる米国特許第6846846号明細書は、オクトオキシグリセリンおよび付加的な抗菌剤を有する「柔和作用皮膚消毒剤」に関連する。
【0012】
Modakらによる米国特許出願公開第20050048139号明細書は、「皮膚および粘膜刺激を保護する亜鉛塩化合物」に関連する。
【0013】
Modakらによる米国特許出願公開第20050019431号明細書は、「第4級アンモニウム化合物および精油および/またはそれらの成分の相乗的な組み合わせを有する抗菌化合物」に関連する。
【0014】
Modakらによる、1999年10月12日発行の米国特許第5965610号明細書は、抗菌剤および亜鉛塩を有する皮膚洗浄化合物で、亜鉛塩は皮膚の鎮静作用を有する皮膚洗浄化合物を提示する。請求された対象は、グルコン酸亜鉛、クロロヘキシジングルコン酸塩および溶媒との間で形成したゲルを有志、様々な増粘剤、乳化剤および/または皮膚軟化剤を加える。
【0015】
Modakらによる、1999年11月16日発行の米国特許第5985918号明細書は、「亜鉛ベースの抗刺激性クリーム」に関連する。
【0016】
Modakらによる、1998年1月6日発行の米国特許第5705532号明細書は、2パーセント未満またはそれと等しいクロロへキシジン化合物と、0.1パーセント未満またはそれと等しい第4級アンモニウム化合物と、2パーセント未満またはそれと等しいパラクロロメタキシレノールを有する「三重抗菌化合物」に関連する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】国際公開第03/034994号
【特許文献2】米国特許第6107261号明細書
【特許文献3】米国特許第6204230号明細書
【特許文献4】米国特許第6136771号明細書
【特許文献5】米国特許第5776430号明細書
【特許文献6】欧州特許第0604848号明細書
【特許文献7】米国特許第4956170号明細書
【特許文献8】米国特許第6187327号明細書
【特許文献9】米国特許第6846846号明細書
【特許文献10】米国特許出願公開第20050048139号明細書
【特許文献11】米国特許出願公開第20050019431号明細書
【特許文献12】米国特許第5965610号明細書
【特許文献13】米国特許第5985918号明細書
【特許文献14】米国特許第5705532号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
効果的な抗菌作用を有する洗浄剤は、家、学校、旅行中、医療施設(2〜3例を挙げると)における使用に望ましい。しかし、表面がうまく洗浄されても、新しい細菌への露呈が、洗浄剤の効果を即座に無効にする。永続的な残りの抗菌作用は、この問題に取り組み、感染性因子の拡大を妨げるのを助ける。
3.発明の概略
【0019】
本発明は、洗浄剤化合物およびそれらの用途に関連し、その洗浄剤化合物は、1個またはそれ以上の陽イオン消毒剤と、塗膜形成陽イオン乳化剤と、分散補助溶媒と、溶媒系と、随意的にはアルカンジオールを有する。少なくとも一部は、これらの成分を有する洗浄剤化合物は、臨床試験においてこの製剤を欠く化合物に勝ることが判明した残りの抗菌作用を提供するという発見を基にする。
4.発明の詳細な記載
【0020】
本発明は、洗浄剤化合物およびそれらの用途に関連し、その洗浄剤化合物は、1個またはそれ以上の陽イオン消毒剤と、塗膜形成および/または表面被膜陽イオン乳化剤と、分散補助溶媒と、溶媒系と、随意的にはアルカンジオールを有する。好ましい非制限的な実施形態は、さらに、発泡剤として機能する非イオン性ポリマーを有する。明確にするために、限定することはないが、詳細な説明を以下の小区分に分ける。
(i)陽イオン消毒剤
(ii)陽イオン乳化剤
(iii)分散補助溶媒
(iv)非イオン性ポリマー
(v)溶媒系
(vi)アルカンジオール
(vii)洗浄剤化合物
(viii)使用方法
4.1 陽イオン消毒剤
【0021】
本明細書において用いる「陽イオン消毒剤」は、微生物の成長を阻害する正味の静電かを有する化合物である。理論に限定されることなく、この消毒剤は、皮膚の表面に結合または接着すると信じられている。
【0022】
本発明に従って用いる陽イオン消毒剤の第1の非制限的な実施例は、限定することはないが、遊離塩基または塩としてのクロロヘキシジンおよびポリへキサメチレンビグアニド等のビグアニド消毒剤である。本発明に従って用いるクロロヘキシジン塩には、限定することはないが以下のようなものがある:クロロへキシジン二リン酸ホスファン酸塩、クロロヘキシジン二グルコン酸塩、クロロヘキシジンジ二酢酸塩、クロロヘキシジン二塩酸塩、クロロヘキシジン二塩化物、クロロへキシジン二ヨウ化水素酸塩、クロロヘキシジン二過塩酸塩、クロロヘキシジン二硝酸塩、クロロヘキシジン硫酸塩、クロロヘキシジン亜硫酸塩、クロロヘキシジンチオ硫酸塩、クロロヘキシジン二酢酸リン酸塩、クロロヘキシジンジフルオロリン酸塩、クロロヘキシジン二ギ酸塩、クロロヘキシジン二プロピオン酸塩、クロロヘキシジン二ヨード酪酸塩、クロロヘキシジン二n−吉草酸塩、クロロヘキシジン二カプリル酸塩、クロロヘキシジンマロン酸塩、クロロヘキシジンコハク酸塩、クロロヘキシジンリンゴ酸塩、クロロヘキシジン酒石酸塩、クロロヘキシジン二モノグリコール酸塩、クロロヘキシジンモノ−二グリコール酸塩、クロロヘキシジン二酪酸塩、クロロヘキシジン二−α−ヒドロキシイソブチル酸塩、クロロヘキシジ二グルコヘプタン酸塩、クロロヘキシジン二−イソチオシアン酸塩、クロロヘキシジン二安息香酸塩、クロロヘキシジン二ケイ皮酸塩、クロロヘキシジン二マンデル酸塩、クロロヘキシジン二−イソフタル酸塩、クロロヘキシジン二−2−ヒドロキシナフテン酸塩、およびクロロヘキシジンホウ酸塩がある。特異で非制限的な実施形態において、ビグアニドの量は、洗浄剤化合物の重量で約0.025〜2.0パーセントの間、または約0.2〜2.0パーセント、または約0.2〜1.0パーセントである。ここで用いる「約」は、値のプラスマイナス20パーセントを意味する。また、特に指示がなければ、ここで用いるパーセンテージは、重量パーセント(w/w)を示す。
【0023】
本発明に従って用いる陽イオン洗浄剤の第2の非制限的実施例は、トリクロサンである。具体的で非制限的な実施形態において、トリクロサンの量は、洗浄剤重量の約0.025〜2.0パーセント、または約0.15〜1.0パーセントである。
【0024】
本発明に従って用いる陽イオン洗浄剤の第3の非制限的実施例は、塩化ベンゼトニウムまたは塩化ベンザルコニウムまたはそれら組み合わせ等の第4級アンモニウムであり、その量は、洗浄剤化合物の重量で0.1〜0.3パーセントである。
【0025】
本発明に従って用いる陽イオン洗浄剤の第4の非制限的実施例は、オクテニジン二塩酸塩等のビスピリジン群の化合物である。本発明の具体的で非制限的な実施形態において、オクテニジン二塩酸塩の量は、洗浄剤重量の約0.2〜2パーセントである。
【0026】
本発明に従って用いる陽イオン洗浄剤の第5の非制限的実施例は、へキセチジンである。本発明の具体的で非制限的な実施形態において、へキセチジンの量は、洗浄剤重量の約0.05〜1.0パーセント、または約0.1〜0.3パーセントである。
4.2 陽イオン乳化剤
【0027】
本明細書において用いる「陽イオン乳化剤」は、陽イオン親油性部分および親水性部分を有する化合物である。好ましい実施形態において、この化合物は、第4級アンモニウムイオンを有し、前述した溶媒系において可溶である。望ましくは、この化合物は、皮膚等の表面に適用したときに膜を形成するまたは被覆することができ、化合物の陽イオン部分は、皮膚表面に結合および/または接着する。
【0028】
本発明に従って用いる陽イオン乳化剤の非制限的な実施例には、セテアリルアルコールにおけるベヘニルトリモニウムメト硫酸塩(例えば、インクロカット(incroquat)ベヘニルTMSおよびインクロカットベヘニルTMS50(Croda Inc.,Edison,N.J.)、ベヘナルコニウム塩化物およびセチルアルコール(例えば、インクロカットB−65(Croda Inc.,Edison,N.J.))、ベヘナアミドプロピルエチルジモ二ウムエト硫酸塩およびセテアリルアルコール(Incroquat BES−35S(Croda Inc.,Edison,N.J.)、塩化ステラルコニウムおよびセテアリルアルコールおよびPEG−40キャスターオイル(例えば、インクロカットCR濃縮物(Croda Inc.,Edison,N.J.))、インクロカットCTC−30(Croda Inc.,Edison,N.J.)、インクロカットDBM−90(Croda Inc.,Edison,N.J.)、インクロカットO−50(Croda Inc.,Edison,N.J.)、インクロカットS−DQ−25(Croda Inc.,Edison,N.J.)、インクロカットBA−85(Croda Inc.,Edison,N.J.)、インクロカットWG−85(Croda Inc.,Edison,N.J.)、およびジステアリルジモニウム塩化物(例えば、VARISOFT(R)TA100(ドイツのEssen−Degussa))、パルミタミドプロピルトリモニウム塩化物(例えば、VARISOFT(R)TA100(ドイツのEssen−Degussa))、およびセテアリルアルコール(および)パルミタミドプロピルトリモニウム塩化物(例えば、TEGO(R)CareCE40)がある。
【0029】
本発明の非制限的な実施形態において、陽イオン乳化剤は、洗浄剤化合物の重量の約0.2〜1.0パーセント、好ましくは約0.3〜0.7パーセントとする。
4.3.分散補助溶媒
【0030】
本発明に従って用いる分散補助溶媒の非制限的な実施例には、ポリグリセリン(例えば、ジグリセロール)、ポリグリセロールエステル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、およびテトラプロピレングリコールがある。
【0031】
本発明の非制限的な実施形態において、分散補助溶媒の量は、洗浄剤化合物の重量の約0.5〜0.8パーセントまたは約0.5〜5.0パーセントとする。
4.4 非イオン性ポリマー
【0032】
本明細書において用いる用語「非イオン性ポリマー」は、洗浄剤化合物において、発泡剤または泡沫安定剤として機能する化合物である。
【0033】
本発明に従って用いる非イオン性ポリマーの非制限的な実施例には、ポリエチレンオキシド(例えば、Polyox N 60K等のPolyoxポリマー)およびプルロニックブロックコポリマー界面活性剤(例えば、プルロニック F87 Prill,F127,F108,L43および25R8)がある。
【0034】
本発明の非制限的な実施形態において、非イオン性ポリマーの量は、洗浄剤化合物の重量の約1〜8パーセントとする。
4.5.溶媒系
【0035】
本発明に従った溶媒系は、水およびアルコールを有する。
【0036】
本発明に従って用いるアルコールの非制限的な実施例には、エタノール、SDA−40Bアルコール、SDA−3 Cアルコールおよびブタノールがある。
【0037】
非制限的な実施形態において、アルコールの量は、洗浄剤化合物の重量で約5〜30パーセントとする。
4.6 アルカンジオール
【0038】
特定の非制限的な実施形態において、本発明は、1個またはそれ以上のアルカンジオールを有する化合物を提供する。いずれかの特定の理論と結びつけることなく、アルカンジオールおよび陽イオン乳化剤は、皮膚投与の際に疎水性マトリクスを形成する。適切なアルカンジオールには、限定することはないが、ドデカンジオール、デカンジオール、ノナデジオール、オクタンジオール、ヘプタンジオール、ヘキサンジオールおよびペンタンジオールがある。とくに非制限的な実施形態において、アルカンジオールは、9〜25の炭素骨格を有し、限定することはないが、1,9−ノナンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、シクロドデカンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,15−ペンタデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,17−ヘプタデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,19−ノナデカンジオール、1,20−エイコサンジオール、1,21−へネイコサンジオール、1,22−ドコサンジオール、1,23−トリコサンジオール、1,24−テトラコサンジオール、1,25−ペンタコサンジオールがある。
4.7 洗浄剤化合物
【0039】
本発明は、1個またはそれ以上の陽イオン消毒剤と、陽イオン乳化剤と、分散補助溶媒と、溶媒系と、随意的にはアルカンジオールを有し、好ましい実施形態は、さらに、1個またはそれ以上の非イオン性ポリマーとを有する洗浄剤化合物を提供し、前記化合物は、随意的には、さらに、1個またはそれ以上の増粘と、1個またはそれ以上の塗膜形成剤と、1個またはそれ以上の皮膚軟化剤と、1個またはそれ以上の陽イオンまたは非イオン性界面活性剤と、1個またはそれ以上の助剤形成剤と、補助抗菌剤と、1個またはそれ以上の香料とを有し、それらの組み合わせもある。本発明の化合物は、特定の実施形態において、抗刺激量の亜鉛塩を融資、他の実施形態において、本発明の化合物は、抗刺激量の亜鉛塩を有さない。本発明の好ましい非制限的な実施形態において、洗浄剤化合物は、3個の陽イオン抗菌剤を有する。本発明の具体的で非制限的な実施形態において、洗浄剤化合物は、クロルヘキシジンと、第4級アンモニウム化合物と、トリクロサンと、随意的には、フェノキシエタノールとを有し、また、好ましくは、芳香環を有する付加的な抗菌剤を有さない。
【0040】
塗膜形成剤の非制限的な実施形態には、Ucare Polymer(例えば、Polyquaternery10)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、Methocel)およびヒドロキシメチルセルロース(例えば、Klucel)またはそれらの組み合わせ等のセルロース塗膜形成剤がある。具体的で非制限的な実施例において、セルロース塗膜形成剤の量は、有する場合、洗浄剤化合物の重量で約0.05〜0.5パーセントとする。塗膜形成剤の他の実施例には、D.C.200,556,1403およびD.C.シリコンワックス580等のシリコン塗膜形成剤がある。
【0041】
本発明に従って用いる乳化剤の非制限的な実施例には、シリコンポリマー(例えば、Dow Corning Q2−5220)、グリセリン、リン脂質複合体、オクタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ペトロラタム、およびそれら混合物がある。具体的で非制限的な実施形態において、乳化剤の量は、有する場合、洗浄剤化合物の重量で約1〜5パーセントとし、ペトロラタムは、化合物の重量で約0.5〜3パーセントとする。
【0042】
本発明にしたがって用いる助剤形製剤の非制限的な実施例には、四級化ココナツオイル(例えば、Montaline(R)C−40,Seppic Inc.,Fairfield、N.J.))、インクロミン酸化物(例えば、インクロミン酸化物L)、コカルミドプロピルベタインまたはココジモニウムヒドロキシサルタイン(例えば、Crosultain C−50)がある。本発明の具体的で非制限的な実施形態において、界面活性剤/形成剤の量は、有する場合、洗浄剤化合物の重量で約1〜8パーセントとする。
【0043】
補助抗菌剤の非制限的な実施例は、2−フェノキシ−エタノールである。本発明の具体的で、非制限的な実施形態において、2−フェノキシ−エタノールエタノールの量は、洗浄剤化合物の重量で約0.5〜2パーセント、または約1パーセントとする。
【0044】
とくに非制限的な実施形態において、洗浄剤化合物は、石鹸であり、以下のように準備する。非イオン性ポリマー、水溶性防腐剤、およびセルロース塗膜形成剤(あれば)を、水と混合し、ゲルである第1溶液を生成する(具体的で非制限的な実施形態において、非イオン性ポリマーおよびセルロール塗膜形成剤を水と混合し、水溶性防腐剤を加えるゲルを生成する)。補助溶媒はおよび陽イオン乳化剤を、その後アルコールと混合し、いずれかのアルコール可溶防腐剤または補助抗菌剤を加えて、第2溶液を生成する。第1および第2溶液をその後混合し、界面活性剤/形成剤および乳化剤を加える。
【0045】
1個またはそれ以上のアルカンジオールを、前述の化合物のいずれかに組み込む。さらにとくに非制限的な実施形態において、本発明は、皮膚消毒剤として、1)1個またはそれ以上の陽イオン抗菌剤と、2)塗膜形成陽イオン乳化剤と、3)分散補助溶媒と、4)アルカンジオールと、5)アルコールおよび水を有する溶媒系とを有する、皮膚消毒剤を提供する。前記化合物は、さらに、濃化剤および/または、陽イオンセルロースポリマー、塗膜シリコン、皮膚軟化剤および/もしくは陽イオンもしくは非イオン性界面活性剤/形成剤等の塗膜形成剤を有する。この化合物が有する分散補助溶媒の非制限的な具体例には、0.5〜5パーセントポリグリセロール(w/w)(ジグリセロール)またはジプロピレングリコールがある。この化合物が有する塗膜乳化剤の非制限的な実施例は、セテアリルアルコール(インクロカットBehenyl TMS)における0.3〜1.0%ベヘニルトリモニウムメト硫酸塩である。この化合物が有するアルカンジオールの具体的で非制限的な実施例には、限定することはないが、C5−C14含有化合物がある。この化合物が有するアルコールの具体的で非制限的な実施例には、5〜20%w/wエタノール、SDA−40Bアルコール、およびSDA−3アルコールがある。この化合物が有する抗菌剤の具体的で非制限的な実施例には、0.1〜1.0%w/wビグアニド(例えば、クロルヘキシジンおよび/またはポリヘキサメチレンビグアニド);0.15〜1%w/wトリクロサン;0.1〜0.3%w/wベンズアソニウム塩化物またはベンズアルコニウム塩化物またはそれら組み合わせがある。この化合物が有する塗膜形成セルロースポリマーの具体的で非制限的な実施例には、0.05〜0.5%w/wUcareポリマー(Polyquaternary10);0.05〜0.5%w/wヒドロキシプロピルメチルセルロース(Methocel),または0.05〜0.5%w/wヒドロキシメチルセルロース(Klucel)またはそれら組む合わせがある。この化合物が有する乳化剤の具体的で非制限的な実施例には、Dow CorningQ2−5220(例えば0.5〜3.0%)、グリセリン、および/またはリン脂質複合体等のシリコンポリマーがある。この化合物が有する界面活性剤/形成剤の非制限的な実施例には、1〜8%w/w四級化形成ココナツオイル(MontalineC40),1〜8%w/wインクロミン酸化物、または1〜8%w/wココアミドプロピルベタインがある。この化合物が有する塗膜形成シリコンの非制限的な実施例には、Dow Corningシリコン200,556,580および/または1403がある。
【0046】
本発明に従った化合物の具体的で非制限的な実施形態を以下および実施例のセクションにおいて提供し、実施例のセクションにおいて提供したものは、参照してこのセクションに組み込む。
【0047】
【表1】

【0048】
【表2】

【0049】
【表3】

【0050】
【表4】

【0051】
非制限的な実施形態において、本発明は、以下の典型的な製剤を提供する。
【0052】
【表5】

【0053】
【表6】

【0054】
【表7】

【0055】
【表8】

【0056】
【表9】

【0057】
【表10】

【0058】
【表11】

【0059】
【表12】

【0060】
【表13】

【0061】
【表14】

【0062】
具体的な非制限的な実施形態において、本発明は、アルカンジオール、陽イオン消毒剤、塗膜形成陽イオン乳化剤、分散補助溶媒および1個またはそれ以上の不活性胞子の精油を有する手の消毒ゲルを提供するものとする。
【0063】
【表15】

【0064】
【表16】

4.8.使用方法
【0065】
洗浄剤化合物は、上述した洗浄剤化合物の効果的な量を効果的な時間この処置が必要な表面に露出するステップを有する方法における抗菌作用を提供するのに使用する。効果的な時間は、少なくとも約5秒間、少なくとも約10秒間、少なくとも約20秒間、少なくとも約30秒間、30秒間〜1分間の間、または1分間〜5分間の間とする。本発明のとくに好ましい非制限的な実施形態において、抗菌作用は、少なくとも約0.5、少なくとも約1、または少なくとも約1.2、または少なくとも約1.5の細菌のlog10減少として示す。
【0066】
洗浄剤化合物は、上述した洗浄剤化合物の効果的な量を効果的な時間この処置が必要な表面に露出するステップを有する方法における残余(永続的な)抗菌作用を提供するのに使用する。効果的な時間は、少なくとも約5秒間、少なくとも約10秒間、少なくとも約20秒間、少なくとも約30秒間、30秒間〜1分間の間、または1分間〜5分間の間とする。本発明の好ましい非制限的な実施形態において、残余(永続的な)抗菌作用は、少なくとも約30分間持続する作用である。
【0067】
表面は、ヒトもしくはヒトでない患者の皮膚もしくは粘膜とする、または、電話、診療機器(例えば、聴診器または診察台)、家具等の無生物の表面とする。
【0068】
したがって、本発明の洗浄剤は、典型的な皮膚洗浄剤、手洗い、外科スクラブ、ヘルスケア手洗い、ハウスホールド洗浄剤等として用いることができる。
5.実施例:抗菌剤の選択
【0069】
それぞれの抗菌作用に関連する、
1)クロロヘキシジングルコン酸塩(CHG)、トリクロサン(TC)およびベンゼソニウム塩化物(BZT)または
2)ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB),TCおよびBZT;
のいずれかの組み合わせの抗菌活性を評価するため、実験を行った。
【0070】
様々な消毒剤および消毒剤の組み合わせは、表1において示す石鹸基剤(基剤C)に組み込む。基剤0.9mlに、0.1mlの108cfu/ml S.aureusを加え、1分間混合し、その後、9.0mlの薬品不活性媒体を加えた。サンプルをよく混合し、連続希釈を薬品不活性媒体で行った。様々な希釈液をTSAプレートに入れた。対照として、9.0mlの石鹸基剤を用いた。結果をテーブル1において示す。
【0071】
【表17】

【0072】
【表18】

6.実施例:石鹸構成要素
【0073】
【表19】

【0074】
【表20】

【0075】
【表21】

【0076】
【表22】

【0077】
【表23】

【0078】
【表24】

7.実施例:石鹸の準備方法
【0079】
ポリオックスN 60KおよびプルロニックF87Prill界面活性剤およびUcare JR30およびメトセル等のセルロースポリマーは、ゲル(ゲルA)が形成されるまで水に溶解させ、また、クロロヘキシジングルコン酸塩(CHG)およびベンザソニウム塩化物(BZT)をゲルAと混合する。補助溶媒ジグリセロールをその後加える。インクロカット ベヘニルTMSをアルコールに溶解させ(溶液B)、また、トリクロサンおよびフェノキシエタノールをその後溶液Bに混合する。溶液BをゲルAに加え、完全に混合させる。A+Bゲル混合物に、界面活性剤/形成剤および乳化剤を加える。
8.実施例:In Vitro活性評価
【0080】
本発明に従った石鹸P1(6章参照)の抗菌効果は、FDA変更手順を用いて評価する(FDA MONOGRAPH PART IV21 CFR PARTS 333 AND 369)。
【0081】
細菌を新たに一晩培養し、希釈して10コロニー形成単位組織/mlを得た。この希釈した培地0.1mlおよびウシ血清を無菌培養管に入れた。試験する石鹸製剤0.8mlを、管に加え、その後、30秒間ボルテックスした。対照として、0.9mlのPBS(リン酸緩衝食塩水)を、培地を含む管に加え、試験する石鹸と同じ方法で処理した。その後、薬品不活性培地9.0mlを石鹸の活性を中和するために加え、管をボルテックスした。一連の希釈液を、薬品不活性培地を用いて作った。様々な希釈液から0.5mlを トリプトソイ寒天プレート(TSAプレート)に設置した。プレートを、その後37°Cで24〜48時間培養し、その後、コロニー数を測定した。その結果をテーブル2に示す。
【0082】
【表25】


対照数は1〜2×10cfu/ml
9.実施例:In vivo試験1
【0083】
このテストは、石鹸で手を洗って5分後の手に残っている残余抗菌剤を画定するために行った。
【0084】
トリプト寒天プレートに、3×10cfuで黄色ブドウ球菌を播種した。
【0085】
左手(対照として機能する)にグローブをした後、手を石鹸P2(章6参照)で洗浄した。洗浄後、グローブを左手から取った。手を5分間空気乾燥した後、両手の3本の中指を植菌寒天プレートに押し付けた。1分後、両手の同じ中指を2個の異なる新たな(植菌していない)プレートに押し付けた。37°Cで24時間培養した後、細菌コロニーを数えた。結果をテーブル3において示す。
【0086】
【表26】

【0087】
結果は、石鹸P2で洗浄した手は洗浄後5分間活性を持続していることを示した。
10.実施例:In vivo試験2
【0088】
石鹸P3で洗浄後30分の残余活性を試験するため、手を水で洗い、乾燥し、グローブを左手に付けた。5mlの石鹸P3を手の平に乗せ、15秒間広げ、その後、少量の水を手の平に加えて、洗い流し、ペーパータオルで乾燥した。グローブを左手から取り除いた。30分後、両手の3本の中指を5秒間10cfu黄色ブドウ球菌/mlを3ml播種したTSAプレートに押し付けた。1分後、指を無菌寒天プレートに押し付け、手からプレートに移動した菌を観察した。グローブした手は、対照のために用いた。37°Cで24時間培養した後、プレート上の細菌コロニーを数えた。その結果を、以下のテーブル4において示す。
【0089】
【表27】

【0090】
このデータから、石鹸P3で洗浄した手は、洗浄後30分で残余活性を示すことがわかる。
11.実施例:市販の製品との比較
【0091】
石鹸P5(章6参照)を市販のDial Complete(R)(0.46パーセントトリクロサンを有する)と効果を比較するため、細菌を播種したプレートに手を押し付けた後以外、章10と同じ方法を用いて、薬品不活性寒天に押し付けた。試験したプレートは、37°Cで24時間培養した。結果をテーブル5において示す。
【0092】
【表28】

【0093】
テーブル5における結果は、洗浄後30分で、石鹸P5で洗浄した手が、Dial Completeと比較して優れた抗菌活性を有することを示す。
12.実施例:ブタ皮膚上の効能試験
【0094】
これらの実験において、石鹸P6(章6参照)の残余抗菌活性を、以下の製剤設計を有する石鹸30と比較した。
【0095】
【表29】

【0096】
2セットのブタ皮膚を各群に用いた。
【0097】
対照の皮膚を非抗菌石鹸で洗浄し、試験皮膚を石鹸P6または石鹸30で洗浄し、20秒間泡立て、20秒間で洗い流した。洗浄後、ブタ皮膚を乾燥し、30分間室温に置いた。
【0098】
その後、各皮膚に10cfu/黄色ブドウ球菌mlの10ulで植菌し、30秒間で皮膚上に広がり、その後、もう30秒間放置し、0.2ml薬品不活性培地0.2mlを加え、15秒間皮膚をこすった。皮膚をその後、9.9mlの薬品不活性培地で洗浄し、洗浄液を回収した。洗浄液の様々な希釈液をつくり、TSAプレート上に入れた。24時間37°Cで培養後、コロニー数を画定した。その結果をテーブル6において示す。
【0099】
【表30】

* 石鹸未使用
**一般の(非抗菌)石鹸を使用
【0100】
この結果は、石鹸P6が非抗菌石鹸または石鹸30よりも30分後大きな残余活性を有したことを示す。
13.実施例:比較試験
【0101】
以下の研究では、同じ濃度の陽イオン消毒剤を有する石鹸の抗菌活性の持続性を比較したが、石鹸C10は、補助溶媒ジグリセロールおよび陽イオン乳化剤インクロカットTMSを有さない。
【0102】
【表31】

【0103】
2個のブタ皮膚を対照として使用し、2個のブタ皮膚をPC2−5A石鹸を試験するのに使用し、2個のブタ皮膚はC10石鹸を試験するのに使用した。ブタ皮膚を石鹸で洗浄後、乾燥し、2時間室温に置いた。その後、各皮膚を5秒間植菌寒天プレートに押し付け、1分間室温に置き、その後、薬品不活性寒天プレートに押し付けた。プレートを37°Cで24時間培養し、コロニー数を画定した。数のLog減少を計算し、テーブル7に示す。
【0104】
【表32】

【0105】
14.実施例:アルカンジオール含有石鹸
【0106】
洗浄剤化合物は、C5−C12の炭素を有するアルカンジオール、陽イオン消毒剤、塗膜形成陽イオン乳化剤、分散補助溶媒を有するように準備した。とくに、以下のアルカンジオールを含む石鹸を準備した:ペンタンジオール、ヘキサンジオール+オクタンジオール(シムジオール)、オクタンジオール、デカンジオール、ドデカンジオールを以下の洗浄剤製剤において用いた。
【0107】
【表33】

【0108】
【表34】

【0109】
【表35】

【0110】
【表36】

【0111】
前述の石鹸のいくつかを、抗菌活性に関して試験した。各群に対して4セットのブタ皮膚を用いた。対照皮膚を非抗菌石鹸(簡単な軟石鹸)で洗浄し、試験皮膚を試験石鹸で洗浄した(20秒間泡立て、20秒間で洗い流した)。洗浄後、ブタ皮膚を乾燥し、室温に60分間置いた。皮膚を5秒間、10cfu/黄色ブドウ球菌mlで培養した植菌トリプトソイ寒天プレートに押し付けた。1分後、各皮膚を10ml薬品不活性培地で洗い流し、洗浄液を回収した。洗浄液の様々な希釈液をつくり、TSAプレートに入れた。24時間37°Cで培養後、コロニー数を画定した。結果をテーブル8において示す。
【0112】
【表37】

対照石鹸で洗浄したブタ皮膚における細菌成長は、2×10〜8×10
15.実施例:塗膜形成シリコンの効果
【0113】
石鹸は、陽イオン消毒剤、塗膜形成陽イオン乳化剤、分散補助溶媒、アルカンジオ−ルおよび塗膜形成シリコンを有するように準備した。Dow Corningコスメティック階級556シリコン液を用いた:0.5%のシリコン液をTCB,TCB−Z−PおよびTCB−Z−Oにおいて使用し、効能を章14において説明したブタ皮膚法を用いて評価した。結果をテーブル9において示す。
【0114】
【表38】

対照石鹸で洗浄したブタ皮膚における細菌成長は、2×10〜8×10
これらの結果は、塗膜シリコンがさらに持続的な抗菌活性を強化することを示す。
16.実施例:典型的なクリーム
【0115】
ヘルスケア研究者は、MRSA感染において大きな役割を果たし、入植するまたは患者からMRSAに感染したが、感染するまたはMRSA保菌者になる。様々な典型的なクリーム(製剤に関する章4.7)を、ブタ皮膚法を用いてMRSA感染に対する活性に関して評価した。
【0116】
ペトリ皿にそれぞれ載せた3×3cmブタ皮膚の6セットを70%エタノールで洗い流し、空気乾燥した。一対の一片を培養した10cfuMRSA30μlに感染させ、2片を互いに30秒間こすり合わせ、37°Cで1時間乾燥させた。3片は、対照として使用し、もう3片は、試験クリームに使用した。対照のうち一対の1片に、0.1gmの偽薬クリーム(抗菌剤なし)を塗り、15秒間もう一片にこすり合わせ、37°Cに2時間置いた。同じ手順を、試験クリームを塗布した皮膚において繰り返した。これに続いて、0.2mlの薬品不活性培地(DM)を1個の皮膚片に加え、両片を再び15秒間こすり合わせた。残存組織は、各片を9.9mlDMで洗い流すことによって回復した。両片からの洗浄液を1個のペトリ皿において回収し、混合し、さらに様々な希釈液をつくる培養間に移した。一定分量の希釈液をTSAプレートに入れ、24〜48時間37°C培養し、コロニー数(基準数)を画定した。
【0117】
【表39】

対照石鹸で洗浄したブタ皮膚における細菌成長は、5×10〜1×10
これらの結果は、アルカンジオールが抗菌剤を含むクリームの活性を強化することを示す。
【0118】
様々な出版物をここで参照し、その内容を全体で参考として組み込む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種またはそれよりも多くの陽イオン性消毒剤、陽イオン性乳化剤、分散補助溶媒、および溶媒システムを含み、残存抗菌活性を示す、洗浄剤組成物。
【請求項2】
さらにアルカンジオールを含む、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
さらに1種またはそれよりも多くの非イオン性ポリマーを含む、請求項1または2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項4】
陽イオン性消毒剤クロルヘキシジンを含む、請求項1または2に記載の洗浄剤。
【請求項5】
さらに陽イオン性消毒剤トリクロサンを含む、請求項4に記載の洗浄剤。
【請求項6】
さらに陽イオン性消毒剤、四級アンモニウム化合物を含む、請求項4に記載の洗浄剤。
【請求項7】
さらに陽イオン性消毒剤、四級アンモニウム化合物を含む、請求項5に記載の洗浄剤。
【請求項8】
陽イオン性乳化剤はインクロカット化合物である、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の洗浄剤。
【請求項9】
分散補助溶媒は、ポリグリセロール、ポリグリセロールエステル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、およびテトラプロピレングリコールからなる群より選ばれる、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の洗浄剤。
【請求項10】
ポリグリセロールはジグリセロールである、請求項9に記載の洗浄剤。
【請求項11】
表面に抗微生物活性を提供する方法であって、そのような処置が必要な表面を、請求項1〜10のうちいずれか一項に記載の洗浄剤組成物の効果的な量に、効果的な時間曝露することを含む、方法。

【公表番号】特表2010−529262(P2010−529262A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511369(P2010−511369)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/066142
【国際公開番号】WO2008/154395
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(500382473)ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク (17)
【Fターム(参考)】