説明

排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法

【課題】 PMを燃焼させてDPFを再生させる場合において、所定の温度以上の排気ガスは分割フィルタを迂回させることにより、DPFの溶損を防止することができる排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法を提供する。
【解決手段】 DPFのフィルタを複数に分割し、これらの分割フィルタ12,13,14を連結する通路部分15,16のそれぞれに、排気ガス温度センサ17,18を設けると共に開閉バルブ19a,20a付きのバイパス流路19,20を接続し、排気ガス温度センサ17,18が排気ガス温度Tg1,Tg2が所定の温度Tc以上になったことを検出した時に、該排気ガス温度センサ17,18が配置された通路部分15,16に接続した前記バイパス通路19,20の前記開閉バルブ19a,20aを操作して排気ガスをバイパスさせる制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ガス中の粒子状物質(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)を備えた排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法に関し、より詳細には、フィルタの溶損を回避できる排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジン等のエンジンから排出される粒子状物質(以下PM)、NOx、COそしてHC等は、年々規制が強化されてきている。この規制の強化に伴い、エンジンの改良のみでは規制値への対応ができなくなってきている。そこで、図3に示すように、エンジン1の排気通路2にディーゼルパティキュレートフィルタ(以下DPF)を用いた排気ガス浄化装置10Xを着装して、エンジン1から排出されるこれらの物質を低減する技術が採用されている。
【0003】
この粒子状物質を直接捕集する装置としてセラミック製のモノリスハニカム型ウオールフロータイプやセラミックや金属を繊維状にしてフィルタにした繊維型フィルタ等のDPFを用いた排気ガス浄化装置がある。
【0004】
これらのフィルタで粒子状物質を捕集するとPMの捕集量に対応して排気圧力が上昇するので、フィルタに捕集されたPMを燃焼させる等してPMを強制的にフィルタから除去して、フィルタを再生する必要がある。
【0005】
このフィルタの再生方式としては、フィルタの外部からエネルギーの供給を受けて、PMの除去を行う電気ヒータ加熱方式、バーナー加熱方式、逆洗方式等が提案されている。また、排気ガス温度が比較的低くてもPMを酸化除去できるように、フィルタの上流側(前段)に白金等の酸化触媒を設置し、排気ガス中の未燃分の酸化反応熱による排気昇温や一酸化窒素(NO)から生じる二酸化窒素(NO2 )によるPMの酸化促進等を利用してPM除去を行う連続再生型DPFもある。
【0006】
これらのDPFを備えた排気ガス浄化装置では、排気ガス温度が低い状態が継続した時等では、PMがDPFに継続的に捕集されて堆積するので、このPM堆積によりフィルタの目詰まりが過度に進捗してエンジントラブルが発生するのを防止するために、目詰まり状態が所定の状態を越えた時にフィルタをPMが酸化を開始する温度以上に昇温させて、捕集されているPMを強制的に燃焼除去するDPF再生を行っている。
【0007】
このDPFを昇温する手段の一つとして、エンジンの気筒内(シリンダ内)への燃料噴射制御でポスト噴射(後噴射)やタイミングリタード噴射(遅延噴射)等を行って排気ガス温度を上昇させたり、DPFに流入する排気ガス中のHC濃度を上昇させる。そして、この排気ガス中に供給したHCやCO等の未燃燃料をDPFの上流側の酸化触媒で酸化させて排気ガス温度を上昇させたり、排気ガス中のNO成分を酸化触媒で酸化させて排気ガス中のNO2 成分を増加させてNO2 によるPM酸化を促進させたりする方法がある。
【0008】
しかしながら、この方法では供給燃料の制御が難しく、DPF本体を溶損させる可能性が生じるという問題がある。つまり、DPFに捕集されているPMの酸化が進行すると、その酸化反応によって発生した熱が順次下流側に伝達されるために、DPF内において下流側に行くに従って、温度が高くなり、最終的にDPFのフィルタ基材の溶解温度に到達する場合があるためである。また、未燃燃料を排気ガス中に供給してPMを再燃焼させる方法によらず、電気ヒータ等の他の熱を用いてPMを燃焼させてDPFを再生させる方法でも、再燃焼制御が難しく、DPFを溶損させる可能性が存在し、同様な問題がある。
【0009】
これに対する対策の一つとして、DPFのフィルタにおいて、PMの過度の堆積と、再生燃焼時のフィルタ温度が過度に上昇することを防止して、フィルタの溶損による耐久性低下を防止するために、第1の排気出口と第2の排気出口を備えて、排気圧又はフィルタ温度に応じて、第2の排気出口に連通するバイパス通路に設けられた制御弁を開閉弁制御することにより、排気ガスの流れを第1の排気出口に連通する第1透過路と第2の排気出口に連通する第2透過路とを切り換える内燃機関の排気後処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
しかしながら、この内燃機関の排気後処理装置では、排気圧が過剰堆積判定圧を越えた時やフィルタ温度が低い時に排気ガスをバイパス通路より排出させて溶損を防止するが、フィルタの第1透過路部分にPMが堆積してきたら、第2透過路部分に排気ガスを通過させる構成であるので、異常燃焼が開始された時には、この異常燃焼で高温となった排気ガスがフィルタ部を通過するので、溶損を起こして最終的にフィルタ全体が溶損する可能性が依然として残るという問題がある。
【特許文献1】特開2004−116322号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明はこの問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、DPFを複数の分割フィルタで構成し、PMを燃焼させてDPFを再生させる場合において、所定の温度以上の排気ガスは分割フィルタを迂回させることにより、DPFの溶損を防止すると共に、万一溶損が発生したとしても、DPFの一部分である分割フィルタのみを交換するだけで済むようにした排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するための本発明に係る排気ガス浄化装置は、ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)と該ディーゼルパティキュレートフィルタの再生を制御する再生制御装置を備えた排気ガス浄化装置において、フィルタを複数に分割し、これらの分割フィルタを連結する通路部分のそれぞれに、排気ガス温度センサを設けると共に開閉バルブ付きのバイパス流路を接続し、前記再生制御装置が、前記排気ガス温度センサが排気ガス温度が所定の温度以上になったことを検出した時に、該排気ガス温度センサが配置された通路部分に接続した前記バイパス通路の前記開閉バルブを操作して排気ガスをバイパスさせる制御を行うように構成される。
【0013】
また、上記の目的を達成するための本発明に係る排気ガス浄化方法は、ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタと該ディーゼルパティキュレートフィルタの再生を制御する再生制御装置を備え、フィルタを複数に分割し、これらの分割フィルタを連結する通路部分のそれぞれに、排気ガス温度センサを設けると共に開閉バルブ付きのバイパス流路をそれぞれ接続した排気ガス浄化装置において、前記排気ガス温度センサが排気ガス温度が所定の温度以上になったことを検出した時に、該排気ガス温度センサが配置された通路部分に接続した前記バイパス通路の前記開閉バルブを操作して排気ガスをバイパスさせることを特徴とする。
【0014】
つまり、PMを燃焼させてDPFを再生させる排気ガス浄化装置において、フィルタを流れの方向に幾つかの分割フィルタで構成して、最上流から2番目以降の分割フィルタに流入する排気ガスの温度をそれぞれ検出する排気ガス温度センサと共に、最上流から2番目以降の分割フィルタに流入する排気ガスの大部分をバイパスする開閉バルブ付きのバイパス流路を備えて構成し、これらの排気ガス温度センサの検出温度と、この検出された排気ガス温度に基づく開閉バルブの開閉制御により、所定の温度以上の排気ガスの大部分をバイパス通路に流して分割フィルタを迂回させるので、分割フィルタが異常な高温になるのを回避して、DPFの溶損を防止することができる。
【0015】
更に、万一溶損が発生したとしても、DPFの一部分である分割フィルタのみを交換するだけで済むので、一部溶損であってもDPF全体を交換する一体的に形成したDPFに比べて経済的となる。
【0016】
また、この排気ガス浄化装置を構成するDPF装置としては、フィルタのみのDPFや、酸化触媒をDPFの上流側に配置した装置、酸化触媒を触媒担持DPFの上流側に配置した装置、DPFに酸化触媒を担持させた装置、DPFに酸化触媒とPM酸化触媒を担持させた連続再生型DPF等がある。
【発明の効果】
【0017】
本発明の排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法によれば、PMを燃焼させてDPFを再生させる場合において、DPFの溶損を防止できると共に、万一溶損が発生したとしても、DPFの一部分である分割フィルタのみを交換するだけで済むようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、図面を参照して本発明に係る排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法の実施の形態について説明する。
【0019】
図1に示すように、この排気ガス浄化装置10は、上流側の酸化触媒11とディーゼルエンジンから排出されるPM(粒子状物質)を捕集する複数(図1では3個)の第1〜第3の分割DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)12,13,14と、このDPFの再生を制御する再生制御装置30を備え、更に、これらの第1〜第3分割フィルタ12,13,14を連結する第1及び第2通路部分15,16のそれぞれに、第1及び第2排気ガス温度センサ17,18を設けると共に第1及び第2開閉バルブ19a,20a付きの第1及び第2バイパス流路19,20を接続して形成する。この排気ガス浄化装置10は、エンジンの排気通路2に配置される。
【0020】
また、この再生制御装置30は、第1排気ガス温度センサ17が第1排気ガス温度Tg1が所定の温度Tc以上になったことを検出した時に、この第1排気ガス温度センサ17が配置された第1通路部分15に接続した第1バイパス通路19の第1開閉バルブ19aを操作して所定の温度Tc以上の排気ガスが第2分割フィルタ13と第3分割フィルタ14に流入しないように排気ガスの大部分をバイパスさせる制御を行うように構成される。
【0021】
また、この再生制御装置30は、第2排気ガス温度センサ18が第2排気ガス温度Tg2が所定の温度Tc以上になったことを検出した時に、この第2排気ガス温度センサ18が配置された第2通路部分16に接続した第2バイパス通路20の第2開閉バルブ20aを操作して所定の温度Tc以上の排気ガスが第3分割フィルタ14に流入しないように排気ガスの大部分をバイパスさせる制御を行うように構成される。
【0022】
なお、この所定の温度Tcは、例えば、650℃に設定されるが、車型、DPF基材の種類等により調整される値であり、また、分割フィルタの個数も図1では3個であるが、車型の使用形態により選択される。
【0023】
そして、この排気ガス浄化装置10では、通常の運転時では、再生制御装置30は、第1及び第2バイパス通路19、20の第1及び第2開閉バルブ19a,20aを閉弁制御して、排気ガスを第1〜第3分割フィルタ12,13,14の全部を通過させて、排気ガス中のPMを捕集する。
【0024】
また、再生制御装置30は、PMの捕集量が所定の限界値を越えたことを検出した時は、第1及び第2開閉バルブ19a,20aを閉弁制御した状態で再生制御を開始し、気筒内(シリンダ内)の燃料噴射制御においてポスト噴射を行い、排気ガス温度を上昇させたり、排気ガス浄化装置10に流入する排気ガス中のHC濃度を上昇させる。そして、この排気ガス中に供給したHCやCO等の未燃燃料を酸化触媒11で酸化させて、その燃焼熱により排気ガス温度を例えば、DPF前入口温度を600℃に上昇させたり、排気ガス中のNO成分を酸化触媒11で酸化させて排気ガス中のNO2 成分を増加させる。これらにより、第1〜第3分割フィルタ12,13,14内に堆積したスート(SOOT:すす)等からなるPMを再燃焼させる。
【0025】
本発明では、この再生制御中の間、第1及び第2排気ガス温度センサ17,18で第1及び第2排気ガス温度Tg1,Tg2を監視し、所定の温度Tcを越えない状態では、そのまま再生制御を継続し、所定の再生時間の経過や排気ガス浄化装置10の前後圧力差の復帰等により、再生制御を終了する。
【0026】
この制御は、例えば、図2に例示するような制御フローで実施できる。この制御フローは、DPF再生制御が開始されると同時に、燃料噴射制御などのDPF再生用の諸制御と並行して繰り返し呼ばれて制御内容を実施しては戻る制御フローとして示してあり、DPF再生制御の終了と共に呼ばれなくなる。なお、DPF再生制御以外でも、第2及び第3分割フィルタ13,14に高温の排気ガスが流れ込むのを防止する場合には、DPF再生制御とは関係なく、エンジンの運転と並行して繰り返し呼ばれて制御内容を実施しては戻る制御フローとすればよい。
【0027】
この図2の制御フローでは、呼ばれてスタートすると、ステップS11で、第1排気ガス温度Tg1をチェックし、第1排気ガス温度Tg1が所定の温度Tcより小さい場合は、ステップS13に行く。第1排気ガス温度Tg1が所定の温度Tc以上の場合は、ステップS12に行き、第1開閉バルブ19aを開弁状態にし、第2開閉バルブ20aを閉弁状態とし、ステップS16に行く。
【0028】
ステップS13では、第2排気ガス温度Tg2をチェックし、第2排気ガス温度Tg2が所定の温度Tcより小さい場合は、ステップS15に行き、第1開閉バルブ19aを閉弁状態にし、第2開閉バルブ20aを閉弁状態にし、ステップS16に行く。ステップS13で、第2排気ガス温度Tg2が所定の温度Tc以上の場合は、ステップS14に行き、第1開閉バルブ19aを閉弁状態にし、第2開閉バルブ20aを開弁状態とし、ステップS16に行く。
【0029】
ステップS16では、排気ガス温度のチェックのインターバルに関係する所定の時間の間、各開閉バルブの開閉状態を維持する。そして、所定の時間経過したらリターンする。このスタートとリターンまでの間を再生制御の間(あるいはエンジンの運転の間)繰り返し実行する。
【0030】
そして、この図2の制御フロー等によるバルブの開閉制御により、再生制御を終了する前に、第1排気ガス温度Tg1が所定の温度Tcを越えたことを第1排気ガス温度センサ17が検出した時に、この第1排気ガス温度センサ17が配置された第1通路部分15に接続した第1バイパス通路19の第1開閉バルブ19aを開弁制御する。この制御により、排気ガスの大部分は流通抵抗が大きい第2及び第3分割フィルタ13,14側の通路よりも流通抵抗が小さい第1バイパス通路19側に流れる。これにより、排気ガスの大部分をバイパスさせ、所定の温度Tc以上の排気ガスが第2及び第3分割フィルタ13,14に流入しないようにする。そして、そのまま再生制御を継続し、所定の再生時間の経過や排気ガス浄化装置10の前後圧力差の復帰等により、再生制御を終了する。なお、再生制御の途中で、第1排気ガス温度Tg1が所定の温度Tc以下になった場合は、第1開閉バルブ19aを閉弁制御して、排気ガスの流れを元に戻す。
【0031】
また、再生制御を終了する前に、第1排気ガス温度Tg1が所定の温度Tcを越えたことを第1排気ガス温度センサ17が検出せずに、第2排気ガス温度Tg2が所定の温度Tcを越えたことを第2排気ガス温度センサ18が検出した時に、この第2排気ガス温度センサ18が配置された第2通路部分16に接続した第2バイパス通路20の第2開閉バルブ20aを操作して、所定の温度Tc以上の排気ガスが第3分割フィルタ14に流入しないように排気ガスの大部分をバイパスさせる。そして、そのまま再生制御を継続し、所定の再生時間の経過や排気ガス浄化装置10の前後圧力差の復帰等により、再生制御を終了する。なお、再生制御の途中で、第2排気ガス温度Tg2が所定の温度Tc以下になった場合は、第2開閉バルブ20aを閉弁制御して、排気ガスの流れを元に戻す。
【0032】
上記の排気ガス浄化装置10及び排気ガス浄化方法によれば、所定の温度Tc以上の排気ガスを第1バイパス通路15又は第2バイパス通路16に流して第2分割フィルタ13と第3分割フィルタ又は第3分割フィルタ14を迂回させるので、第2分割フィルタ13と第3分割フィルタ又は第3分割フィルタ14が異常な高温になるのを回避して、DPF基材の耐熱温度以下に、第2及び第3分割フィルタ13,14の温度をコントロールでき、DPFの溶損を防止することができる。更に、万一溶損が発生したとしても、DPFの一部分である第1〜第3分割フィルタ12,13,14の内の一つのみを交換するだけで済むので、一体的に形成したDPFに比べて経済的となる。
【0033】
なお、この排気ガス浄化装置10を構成するDPF装置としては、フィルタのみのDPFや、酸化触媒をDPFの上流側に配置した装置、酸化触媒を触媒担持DPFの上流側に配置した装置、DPFに酸化触媒を担持させた装置、DPFに酸化触媒とPM酸化触媒を担持させた連続再生型DPF等がある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化装置を示す図である。
【図2】本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化方法の制御フローの例を示す図である。
【図3】排気ガス浄化装置を備えた車両エンジンの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
1 ディーゼルエンジン
2 排気通路
10,10X 排気ガス浄化装置
11 酸化触媒
12,13,14 分割DPF
15,16 通路部分
17,18 排気ガス温度センサ
19,20 バイパス流路
19a,20a 開閉バルブ
30 再生制御装置
Tg1,Tg2 排気ガス温度
Tc 所定の温度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタと該ディーゼルパティキュレートフィルタの再生を制御する再生制御装置を備えた排気ガス浄化装置において、フィルタを複数に分割し、これらの分割フィルタを連結する通路部分のそれぞれに、排気ガス温度センサを設けると共に開閉バルブ付きのバイパス流路を接続し、前記再生制御装置が、前記排気ガス温度センサが排気ガス温度が所定の温度以上になったことを検出した時に、該排気ガス温度センサが配置された通路部分に接続した前記バイパス通路の前記開閉バルブを操作して排気ガスをバイパスさせる制御を行うことを特徴とする排気ガス浄化装置。
【請求項2】
ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタと該ディーゼルパティキュレートフィルタの再生を制御する再生制御装置を備え、フィルタを複数に分割し、これらの分割フィルタを連結する通路部分のそれぞれに、排気ガス温度センサを設けると共に開閉バルブ付きのバイパス流路をそれぞれ接続した排気ガス浄化装置において、前記排気ガス温度センサが排気ガス温度が所定の温度以上になったことを検出した時に、該排気ガス温度センサが配置された通路部分に接続した前記バイパス通路の前記開閉バルブを操作して排気ガスをバイパスさせることを特徴とする排気ガス浄化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−226121(P2006−226121A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−37190(P2005−37190)
【出願日】平成17年2月15日(2005.2.15)
【出願人】(000000170)いすゞ自動車株式会社 (1,721)
【Fターム(参考)】