説明

搬送装置

【課題】搭載された荷物を上方から押圧可能な搬送装置において、作業者や作業者の作業状態に依らず最適な押圧力にて荷物を押圧する。
【解決手段】所定位置に搭載された荷物Xを搬送すると共に走行可能な搬送装置であって、自重によって荷物Xを上方から押圧する押圧手段84と、前記押圧手段を走行方向に拘束しつつ前記荷物上と退避位置との間で移動させる移動手段と、移動手段81を制御する制御手段9と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定位置に搭載された荷物を搬送すると共に走行可能な搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
所定位置に搭載された荷物を自らが走行して搬送する搬送装置としては、従来からスタッカクレーンや無人搬送車等が用いられている。
このような搬送装置では、例えば緊急停止等の緊急動作時や高速搬送時に、搭載した荷物の位置が所定位置からずれるいわゆる荷崩れする虞があった。特に紙等の荷物を複数積層して搬送する場合には、積層された荷物の上部が下部に対して移動することによって荷崩れが生じる場合があるため、緊急動作時や高速搬送時における荷崩れの抑止対策が必要となる。
例えば、特許文献1には、荷物をロードスタビライザによって所定の押圧力で上方から押圧することによって、緊急動作時や高速搬送時における荷崩れの抑止対策を施した搬送装置が記載されている。
【特許文献1】特開平6−156628号公報
【特許文献2】特開2001−26305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載された搬送装置では、作業者からの指令に基づいて、荷物を押圧する場合のロードスタビライザの位置を制御している。このため、ロードスタビライザの位置は、作業者や作業者の作業状態によって変化することとなる。
荷物を押圧する場合のロードスタビライザ位置は、押圧される荷物に加わる押圧力に比例する。このため、例えばロードスタビライザの位置が高い場合には荷物に加わる押圧力が最適な値に対して弱くなり、荷物の固定が十分でなくなるため緊急動作時や高速搬送時における荷崩れを十分に抑止できない。また、ロードスタビライザの位置が低い場合には荷物に加わる押圧力が最適な値に対して強くなり、荷物に過剰な押圧力が加わるため荷物を損傷する虞がある。
つまり、特許文献1に記載された搬送装置では、作業者や作業の作業状態によって荷物に対する押圧力が変化するため、人為的なミスにより、緊急動作時や高速搬送時に荷崩れが生じたり、荷物を損傷する虞がある。
【0004】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、搭載された荷物を上方から押圧可能な搬送装置において、作業者や作業者の作業状態に依らず最適な押圧力にて荷物を押圧することを目的とする。
【0005】
なお、特許文献2は、荷を一旦、棚に設けられた調芯台に仮置きするのではなく、クレーンの荷受台上に調芯台を設けて、搬送サイクルタイムの短縮を目的としている。
これに対して、本発明は、主に薄板上のシート材やダンボール等の積層物を搬送する際の荷崩れ防止するのが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、所定位置に搭載された荷物を搬送すると共に走行可能な搬送装置であって、自重によって上記荷物を上方から押圧する押圧手段と、前記押圧手段を走行方向に拘束しつつ前記荷物上と退避位置との間で移動させる移動手段と、上記移動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
なお、本発明の搬送装置は、自らが備える駆動機構(例えば、モータ)によって自走可能なもの、及び、外部からの力(例えば、他機構や人力等)によって走行可能なものを含むものである。また、本発明における走行方向とは、搬送装置が走行する方向のことである。
【0007】
また、本発明においては、前記制御手段によって制御され、上記所定位置と該所定位置と異なる位置との間において上記荷物を移載する移載手段を備え、上記制御手段は、前記荷物を前記走行方向に搬送する際は前記移動手段を用いて前記押圧手段を前記荷物上に移動し、前記荷物を前記走行方向に搬送せずかつ前記移載手段によって前記荷物を移載する際は前記移動手段を用いて前記押圧手段を前記退避位置に移動するという構成を採用する。
なお、押圧手段は、搬送装置の走行方向へのズレを拘束される構造を採る。
【0008】
また、本発明においては、上記荷物に上記押圧手段の全重量が加わったことを検出する第1センサを備え、上記制御手段は、上記第1センサの検出信号に基づいて上記移動手段を停止するという構成を採用する。
【0009】
また、本発明においては、上記押圧手段が第2所定位置に到達したことを検出する第2センサを備え、上記制御手段は、上記第2センサの検出信号に基づいて上記移動手段による上記押圧部の移動速度を減速するという構成を採用する。
【0010】
また、本発明においては、上記押圧手段の移動極限を検出する第3センサを備え、上記制御手段は、上記第3センサの検出信号に基づいて上記移動手段を停止するという構成を採用する。
【0011】
また、本発明においては、上記押圧手段は、上記荷物の上面に当接する当接部を備え、該当接部は前記荷物に対する当接方向に貫通する複数の貫通孔を有する当接部を備えるという構成を採用する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、荷物を押圧する場合には、制御手段の制御の下、移動手段によって押圧手段が荷物上に移動され、押圧手段の自重によって荷物が上方から押圧される。このため、荷物は、常に押圧手段の重さに応じた押圧力によって押圧される。よって、押圧手段の重さを、荷崩れしないように荷物を押圧するのに最適な押圧力となるように設定することによって、荷物を押圧する場合には、常に最適な押圧力が荷物に対して加わることとなる。
したがって、本発明によれば、搭載された荷物を上方から押圧可能な搬送装置において、予め決められた積層高さ仕様の範囲内で、設定された一定の最適な押圧力にて荷物を確実に押圧することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明に係る搬送装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材の認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0014】
図1は、本実施形態の搬送装置であるスタッカクレーン1を備える自動倉庫Sの概略構成を模式的に示した平面図である。
図1に示すように、自動倉庫Sは、対向して配置される2つのラックR1,R2と、これらのラックR1,R2間に敷設される走行レールRaと、該走行レールRa上を走行可能なスタッカクレーン1と、ラックR1,R2の一端側に各々設置される入出庫ステーションSt1,St2と、自動倉庫S全体の動作を制御する不図示の自動倉庫制御装置とを備えている。
なお、以下の説明において、走行レールRaの延在方向をX方向、水平面内においてX方向と直交する方向をY方向、X方向及びY方向と直交する方向をZ方向として説明する。
【0015】
ラックR1,R2は、X方向及びZ方向に配列された複数の格納スペースによって構成されている。各格納スペースは、スタッカクレーン1から受け渡される搬送物Xを格納することができる。
ラックR1とラックR2とは、直線状に敷設される走行レールRaを中心として線対称に配置されている。
【0016】
走行レールRaは、スタッカクレーン1の走行方向を規定するものであり、X方向に延在して敷設されている。この走行レールRaは、自動倉庫Sの床面と天面とに敷設されている。なお、図1において、天面に敷設された走行レールRaの図示は省略している。
【0017】
スタッカクレーン1は、走行レールRa上を走行すると共に、ラックR1,R2の各格納スペースと入出庫ステーションSt1,St2との間において搬送物Xを受け渡すことによって、搬送物Xを搬送するものである。
【0018】
入出庫ステーションSt1,St2は、自動倉庫Sの外部とスタッカクレーン1との間において搬送物Xを受け渡すための場所である。なお、入出庫ステーションSt1がラックR1のX方向の一端側に配置されており、入出庫ステーションSt2がラックR2のX方向の一端側に配置されている。
【0019】
本実施形態において搬送物Xは、複数枚の紙(荷物)がZ方向に積層されたものである。すなわち、本実施形態のスタッカクレーン1は、複数の荷物を積層して搭載可能なものとされている。
あるいは、荷は、樹脂製シートやダンボール等を積層した形態でもよい。
【0020】
続いて、図2〜図8を参照してスタッカクレーン1のより詳細な説明を行う。
図2は、スタッカクレーン1の斜視図である。
この図に示すように、スタッカクレーン1は、X方向に離間して配置される一対のマスト2(21,22)と、マスト21及びマスト22を下部にて連結する下部フレーム3と、マスト21及びマスト22を上部にて連結する上部フレーム4と、マスト21及びマスト22の間に配置されると共にマスト2にガイドされた上下方向(Z方向)に昇降される荷台5と、ワイヤを介して荷台5を昇降する昇降装置6、荷台5に設置されるフォーク装置7と、荷台5上の搬送物Xの荷崩れを抑止する荷崩れ防止装置8と、上述した自動倉庫制御装置と電気的に接続されると共にスタッカクレーン1全体の動作を制御する制御装置9とを備えている。
【0021】
マスト2は、略角柱形状を有する2本のマスト21,22によって構成されており、自動倉庫Sの床面近傍から天面近傍まで延設されている。
下部フレーム3及び上部フレーム4には、走行レールRaに当接される車輪(不図示)が設置されている。下部フレーム3に設置される車輪が自動倉庫Sの床面に敷設される走行レールRaと当接され、上部フレーム4に設置される車輪が自動倉庫Sの天面に敷設される走行レールRaと当接されている。そして、これらの車輪には不図示のモータが接続されており、車輪を介してスタッカクレーン1がX方向に走行可能となっている。
【0022】
荷台5は、荷台5の端部側を構成する2つのサイドフレームと、荷台5の中心部を構成すると共に各サイドフレームに端部が固定されるメインフレームとを有している。そして、各サイドフレームに昇降装置6のワイヤが接続される。なお、各サイドフレームに接続されたワイヤは、昇降装置6によって同速で巻き取られるため、メインフレームの水平度が保たれた状態で荷台5が昇降される。
【0023】
昇降装置6は、上述した荷台5に接続されるワイヤと、該ワイヤが回巻されるドラムと、制御装置9の制御の下にドラムを回転するモータ等を備えている。そして、ドラムやモータ等が下部フレーム3上に設置されている。なお、モータは、必要に応じて変速機を介してドラムと接続される。
【0024】
図3は、荷台5をY方向から見た矢視図である。この図に示すように、フォーク装置7及び荷崩れ防止装置8とは、荷台5上に設置されている。
フォーク装置7は、パレットP上に載置された搬送物XをパレットPごと移載するためのものであり、Y方向にスライドして移動が可能な複数のアームと、制御装置9の下にこれらのアームを駆動するアーム駆動装置とを備えている。そして、フォーク装置7では、複数のアームのうち先端のアームにてパレットPを支持し、各アームを駆動することによって搬送物XをY方向に移動させる。なお、フォーク装置7のアームは、Y方向のいずれの方向(+Y方向及び−Y方向)にもスライド可能とされている。このため、Y方向のいずれの方向であっても搬送物Xを移動させることができ、ラックR1,R2の各格納スペース及び入出庫ステーションSt1,St2と荷台との間にて搬送物Xを受け渡すことが可能とされている。そして、搬送物Xを搭載した状態でスタッカクレーン1が走行する場合には、フォーク装置7は、搬送物Xを荷台5上の略中央位置(以下、搭載位置)にて支持する。この状態が搬送物Xが荷台5に搭載された状態である。つまり、搬送物Xは、フォーク装置7を介して荷台5上に搭載される。
【0025】
荷崩れ防止装置8は、電動シリンダ81(移動手段)と、スプロケット82と、チェーン83と、押圧部84と、位置検出機構85とを備えている。
電動シリンダ81は、搬送物X上と上昇極限位置との間において押圧部84を上下方向(Z方向)に移動するためのものである。なお、ここで言う上昇極限位置とは、制御装置9の制御の下に押圧部84が移動できる範囲の最上部極限位置のことである。この電動シリンダ81は、シリンダ本体811と、シリンダロッド812とを備えており、シリンダ本体811が固定された状態にて、シリンダロッド812を上下方向に移動可能とされている。
スプロケット82は、チェーン83が回し掛けられるものであり、電動シリンダ81のシリンダロッド812の先端(Z方向の端部)に固定されている。
チェーン83は、途中部位がスプロケット82に回し掛けられており、一端831が電動シリンダ81のシリンダ本体811に固定された支持部832に接続されることによって固定端とされており、他端833が位置検出機構85を介して押圧部84と接続されて移動端とされている。
【0026】
図3に示すように、押圧部84は、自重によって搬送物Xを上方から押圧するものであり、Z方向に延在する本体部841と、搬送物Xの上面に当接される当接部842とを備えている。
本体部841は、Y方向及びZ方向の略中央部において位置検出機構85を介してチェーン83と接続されている。
当接部842は、本体部841の上部と接続されており、本体部841からX方向に突出されている。図4は、当接部842の平面図である。この図に示すように、当接部842は、搬送物Xの上面よりも広く形成されており、下面が搬送物Xの上面全体に亘って当接される。そして、当接部842は、上面から下面に貫通する貫通孔843を複数備えている。すなわち、当接部842には、Z方向に抜ける複数の貫通孔843が形成されている。
なお、貫通孔843を設ける理由は、後述する。
【0027】
そして、押圧部84の重量は、押圧部84の全重量が搬送物Xに加わった場合に、搬送物Xに最適な押圧力となるように設定されている。なお、ここで言う最適な押圧力とは、搬送物Xの荷崩れが生じずかつ搬送物Xに損傷を与えない押圧力である。
例えば、図9に示すように、複数の紙が積層されてなる搬送物Xが押圧部84によって押圧力Fにて押圧されている状態にて荷崩れする場合を考える。
任意の高さにおいて、任意の部分を取り出すと、下式(1),(2)の条件が成立する。
【0028】
α(W1+W´)≦μ(2W1+W´)g+2μF ・・・(1)
F≧α/2μ(W1+W´)−(W1+W´/2)g ・・・(2)
W1:取り出した任意部分の上部にある搬送物の質量
W2:押圧装置の質量
F:押圧力(F=W2g)
W´:取り出した任意部分の質量
g:重力加速度
μ:摩擦係数
α:加減速度
【0029】
このように、荷押圧部を水平方向に拘束することで、少ない押圧力で荷のズレを防止することが可能となる。
【0030】
なお、押圧部84が上昇極限位置に在る場合に、押圧部84の当接部842とフォーク装置7との間に形成される空間の高さは、搬送物Xの高さよりも高くなるように設定されている。逆に搬送物Xの高さは、押圧部84が上昇極限位置に在る場合に押圧部84の当接部842とフォーク装置7との間に形成される空間の高さよりも低く設定される。つまり、押圧部84が上昇極限位置に在る場合には、フォーク装置7によって移載される搬送物Xと押圧部84の当接部842との接触を回避することができる。なお、以下の説明において、押圧部84の上昇極限位置を退避位置と称し、押圧部84が退避位置に在る状態を退避状態と称する。
【0031】
位置検出機構85は、搬送物Xに対する押圧部84の位置を検出するためのものである。図5は、位置検出機構85をX方向から見た拡大矢視図である。この図に示すように、位置検出機構85は、チェーン83の移動端833に直接接続される接続部851と、接続部851に対してスライドして上下方向に移動する移動部852と、接続部851に対する移動部852の位置を検出するセンサ部853とを備えている。
接続部851は、Y方向に延在する2枚の主板8511、8512を備えており、主板8511と主板8512とが、支持棒8513によって支持及び接続されることによって上下に対向配置された構成を有している。なお、主板8511が上方に位置されており、主板8512が下方に位置されており、チェーン83の移動端833は主板8511と接続されている。
移動部852は、押圧部84の本体部841と直接接続されており、接続部851の支持棒8513に当接してスライドするガイド8521に接続されている。
【0032】
センサ部853は、制御装置9と電気的に接続されており、押圧部84の当接部842が搬送物Xに当接したことを検出した後、接続部851の速度を減速するための減速センサ部854(第2センサ)と、搬送物Xに押圧部84の全重量が加わったことを検出することによって接続部851を停止するための停止センサ部855(第1センサ)とによって構成されている。
【0033】
減速センサ部854は、X方向にレーザ光等を射出する光源と該光源から射出されるレーザ光等を受光する受光部とからなると共に移動部852に固定されるユニット8541と、接続部851の主板8512に固定されると共に該ユニット8541間においてレーザ光等を遮光するための遮光板8542とによって構成されている。
このような、減速センサ部854は、下方に位置する主板8512側に位置した移動部852が接続部851に対して上方に相対的に移動し始めた直後を検出することによって、押圧部84の当接部842が搬送物Xに当接する位置関係に設定して、当接を検出するものである。なお、以下の説明において、移動部852が下方に位置する主板8512に当接する位置を初期位置と称し、移動部852が初期位置に在る状態を初期状態と称する。そして、実際には搬送物Xに当接したため停止している移動部852が、接続部851に対して上方に相対的に移動し始めた直後を検出するために、遮光板8542は、初期状態においてユニット8541の近傍に端部aが位置するように、上下方向の長さL1が設定されている。
【0034】
停止センサ部855は、Y方向にレーザ光等を射出する光源と該光源から射出されるレーザ光等を受光する受光部とからなると共に移動部852に固定されるユニット8551と、接続部851の主板8512に固定されると共に該ユニット8551間においてレーザ光等を遮光するための遮光板8552とによって構成されている。
このような、停止センサ部855は、下方に位置する主板8512側に位置した移動部852が上方に位置する主板8511近傍上方へ相対的に移動することで近づくことを検出することによって、搬送物Xに押圧部84の全重量が加わったことを検出するものである。そして、移動部852が上方に位置する主板8511近傍に相対的に近づいたことを検出するために、遮光板8552は、初期状態においてユニット8551から離間して端部bが位置するように、上下方向の長さL2が設定されている。
【0035】
そして、図5に示すように、減速センサ部854のユニット8541と停止センサ部855のユニット8551とは、Y方向に水平に配列されている。また、減速センサ部854の遮光板8542と停止センサ部855の遮光板8552とは、Y,Z座標のみ変えて配列されていると共に一体形成されている。
また、移動部852には、停止センサ部855の遮光板8552がユニット8551間においてレーザ光等を遮光する位置、すなわち接続部851に対する移動部852の相対的な移動が停止される位置に設置される。さらに、万一、停止センサ855から信号が制御装置に達しない等の不測の場合に備えて、非常停止用として、接続部851の主板8511に当接する極限リミットスイッチ856が設置されている。
【0036】
図2に戻り、制御装置9は、下部フレーム3上に設置されており、上述のように、スタッカクレーン1全体の動作を制御する。
そして、本実施形態において、制御装置9は、荷崩れ防止装置8の電動シリンダ81を制御することによって押圧部84を搬送物X上と上昇極限位置との間において移動し、押圧部84を下降させる場合に、押圧部84が搬送物Xに当接後、減速センサ部854の検出信号に基づいて接続部851の下降速度を減速させ、停止センサ部855の検出信号に基づいて接続部851を停止する。
本実施形態では、全重量がかかったことを検出するために減速させることを目的として減速センサ部854を設けた。
【0037】
次に、このように構成された本実施形態のスタッカクレーン1の動作について説明する。なお、以下に説明するスタッカクレーン1の動作の主体は制御装置9である。なお、本動作説明においては、入出庫ステーションSt1からラックR1の所定の格納スペースに搬送物Xを搬送する場合について説明する。
【0038】
制御装置9は、自動倉庫制御装置からの指令信号を受け取ると、車輪に設置されたモータを駆動することによって、スタッカクレーン1を自動倉庫Sの入出庫ステーションSt1に対向する位置まで移動する。
【0039】
続いて制御装置9は、昇降装置6によって荷台5をZ方向に移動し、フォーク装置7が入出庫ステーションSt1に載置された搬送物Xに対向させる。
ここで、制御装置9は、図6に示すように、荷崩れ防止装置8の押圧部84が退避状態となるようにしておく。具体的には、制御装置9は、荷崩れ防止装置8の電動シリンダ81を駆動し、シリンダロッド812を最上部まで上昇させる。これによって押圧部84が退避位置まで上昇され、退避状態となる。なお、押圧部84が上昇する際及び押圧部84が退避状態の場合には、図5に示すように位置検出機構85では接続部851の主板8512によって移動部852が支持された状態となる。
【0040】
続いて制御装置9は、フォーク装置7のアーム駆動装置によってアームを入出庫ステーションSt1の方向(+Y方向)に移動し、搬送物Xが載置されたパレットPの下に先端アームを差し入れる。そして、制御装置9は、昇降装置6によって荷台5を僅かに上昇させることによって、先端アームにパレットPを当接させて持ち上げ、これによってフォーク装置7にて搬送物Xを支持する。
その後、制御装置9は、アーム駆動装置によってアームを荷台5方向(−Y方向)に移動し、搬送物Xを荷台5上の搭載位置まで移動する。これによって、搬送物Xが荷台5上に搭載される。
【0041】
続いて、制御装置9は、荷崩れ防止装置8を制御し、電動シリンダ81のシリンダロッド812を降下させることによって、退避状態にある押圧部84を所定の速度で降下させる。このように押圧部84を降下させると、押圧部84の当接部842が搬送物Xの上面と当接し、押圧部84の重量の一部が搬送物Xに上方から加わる。押圧部84の当接部842が搬送物Xの上面に当接すると、押圧部84は停止する。これに対して、シリンダロッド812や接続部851の下降速度は変化しない。この結果、図7に示すように、移動部852が、実際には停止しているが、ガイド8521を介して支持棒8513に沿って、接続部851に対して相対的に上方に移動する。これによって、減速センサ部854のユニット8541間に遮光板8542が入り込み、レーザ光等が遮光されたことを示す検出信号が減速センサ部854から制御装置9に入力される。そして、遮光板8542の長さL1は、移動部852が接続部851に対して上方に相対的に移動し始めた直後を検出するように設定されている。移動部852は、押圧部84の当接部842が搬送物Xの上面に当接してから接続部851に対して相対的に移動する。このため、減速センサ部854からの検出信号は、押圧部84の当接部842が搬送物Xの上面に当接したことを示す信号として、センサ位置を設定可能だが、むしろ接続部851を減速させる目安としての信号である。このとき、押圧部84は、搬送物Xに当接するが、押圧部と一体の本体部が図3(b)に示すように、固定されたガイドレール844に沿うので、押圧部84は搬送装置の走行方向への揺動を拘束され、搬送物Xの荷崩れを防止できる。
【0042】
減速センサ部854から検出信号を受け取った制御装置9は、電動シリンダ81のシリンダロッド812の下降速度を減速させることによって接続部851の降下速度を減速させる。なお、本実施形態においては、接続部851の速度は、電動シリンダ81のシリンダロッド812の下降速度の倍速である。このため、制御装置9にして見れば本工程における制御は、接続部851の降下速度を減速させる制御となる。
このように電動シリンダ81のシリンダロッド812の下降速度を減速させている間にも、接続部851は下降を続ける。すでに、押圧部84の全重量は当接部842を介して搬送物Xに加わっている、すなわち搬送物Xによって押圧部84が支持されているため、押圧部84の下降は停止している。このため、図8に示すように、移動部852がガイド8521を介して支持棒8513に沿って、接続部851に対してさらに相対的に上方に移動する。停止センサ部855のユニット8551間に遮光板8552が入り込み、レーザ光等が遮光されたことを示す検出信号が停止センサ部855から制御装置9に入力される。そして、遮光板8552の長さL2は、移動部852が上方に位置する主板8511近傍に相対的に近づくことを検出するように設定されている。移動部852が上方に位置する主板8511近傍に相対的に近づく際には、上述のように押圧部84の全重量は搬送物Xに加わっている。したがって、停止センサ部855からの検出信号は、接続部851の上板8511を移動部852の上端に接触しない位置で停止させるための信号となる。
【0043】
停止センサ部855から検出信号を受け取った制御装置9は、電動シリンダ81のシリンダロッド812の下降を停止することによって接続部851の降下を停止させる。なお、本実施形態においては、実際にこの時点では、押圧部84が搬送物Xに支持されることによって停止しているため、電動シリンダ81の停止に伴って押圧部84の下降が停止するわけではないが、制御装置9にして見れば本工程における制御は、結果として、押圧部84の降下を停止させる制御となる。
また、接続部851の降下が停止センサ855から検出信号によってもなお、停止されなかった場合の非常停止用として、さらに、接続部851の主板8511に当接する極限リミットスイッチ856が設置されており、接続部851が極限リミットスイッチ856によって下方から接触させられると非常停止となる。このため、主板8511が移動部852と接触し、主板8511あるいは移動部852が損傷することを防止することができる。
【0044】
このようにして、電動シリンダ81によって押圧部84が退避位置から搬送物X上に移動されると、上述のように押圧部84の全重量が上方から搬送物Xに加わることとなる。すなわち、押圧部84は、自重によって搬送物Xを上方から押圧する。ここで、押圧部84の重量は、搬送物Xに最適な押圧力となるように設定されている。このため、搬送物Xは、搬送物Xの荷崩れが生じずかつ搬送物Xに損傷を与えない押圧力にて上方から押圧される。
また、押圧部84の当接部842は、搬送物Xの上面略全体に亘って当接させることができる。これによって、搬送物Xの上面の一部のみに局所的に押圧力が加わることによる痕等が生じることを防止することができる。
【0045】
続いて制御装置9は、車輪に設置されたモータを駆動して、スタッカクレーン1をラックR1の格納スペースに対向する位置まで移動する。そして制御装置9は、フォーク装置7が所定の格納スペースに対向する位置まで、昇降装置6によって荷台5をZ方向に移動する。
ここで、本実施形態のスタッカクレーン1においては、荷台5上に搬送物Xが搭載された状態にてスタッカクレーン1が走行する場合には、搬送物Xが押圧部84の重量によって最適な押圧力にて押圧されている。このため、スタッカクレーン1が高速走行する場合や緊急動作を行う場合であっても、搬送物Xの荷崩れが生じることを抑止することができる。
【0046】
続いて制御装置9は、荷崩れ防止装置8の電動シリンダ81を駆動し、押圧部84を搬送物X上から退避位置まで移動する。具体的には、制御装置9は、荷崩れ防止装置8の電動シリンダ81を駆動し、シリンダロッド812を最上部まで上昇させる。これによって押圧部84が退避位置まで上昇される。
なお、シリンダロッド812が上昇し始めると、まずチェーン83の移動端833と接続された接続部851が上昇して、接続部851の主板8512に移動部852が当接する。そして、さらにシリンダロッド812が上昇すると、主板8512に移動部852が支持された状態で持ち上げられる。これによって、移動部852と接続された押圧部84が上昇される。
また、本実施形態においては、押圧部84の当接部842が、複数の貫通孔843を備えている(図4参照)。このため、当接部842が搬送物Xの上面から離間する場合に、貫通孔843を介して当接部842と搬送物Xとの間に空気が流入する。このため、当接部842に搬送物Xが吸着されることに起因する荷崩れを防止することができる。
なお、貫通孔843は、丸孔に限らず、鋼材などを井桁状に組んで、空隙を設けたものでもよい。
【0047】
押圧部84が退避状態となると、制御装置9は、フォーク装置7のアーム駆動装置を駆動して、先端アーム上の搬送物XをパレットPごと、ラックR1の方向(+Y方向)に移動する。そして、搬送物Xが格納ペース内に移動されると、制御装置9は、昇降装置6によって荷台5を僅かに下降させることで、先端アームとパレットPとを離間させて搬送物Xを格納スペース内に格納する。その後、制御装置9はフォーク装置7のアーム駆動装置によってアームを収納する。
【0048】
以上の動作によって、搬送物Xが入出庫ステーションSt1からラックR1の格納スペースに移載される。
なお、入出庫ステーションSt2からラックR1あるいはラックR2の格納スペースに搬送物Xを移載する際、ラックR1あるいはラックR2の格納スペースから入出庫ステーションSt1あるいは入出庫ステーションSt2に搬送物Xを移載する際、ラックR1あるいはラックR2の格納スペースからラックR1あるいはラックR2の異なる格納スペースに搬送物Xを移載する際にも、同様に搬送物Xは押圧部84の重量によって押圧される。すなわち、本実施形態においては、荷台5に搬送物Xが搭載された状態にてスタッカクレーン1が走行する場合には、押圧部84によって搬送物Xが押圧される。
【0049】
このような本実施形態のスタッカクレーン1によれば、自重によって搬送物Xを上方から押圧する押圧部84と、搬送物X上の退避位置との間において押圧部84を移動する電動シリンダ81と、電動シリンダ81を制御する制御装置9とを備えている。そして、搬送物Xを押圧する場合には、制御装置9の制御の下、電動シリンダ81によって押圧部84が搬送物X上に移動され、押圧部84の自重によって搬送物Xが上方から押圧される。このため、搬送物Xは、常に押圧部84の重さに応じた押圧力によって押圧される。よって、押圧部84の重さを、荷崩れしないように搬送物Xを押圧するのに最適な押圧力となるように設定することによって、搬送物Xを押圧する場合には、常に最適な押圧力が搬送物Xに対して加わることとなる。
したがって、本実施形態のスタッカクレーン1によれば、搭載された搬送物Xを上方から押圧可能なスタッカクレーンにおいて、予め決められた積層高さ仕様の範囲内で、設定された一定の最適な押圧力にて搬送物Xを押圧することができる。
【0050】
また、本実施形態のスタッカクレーン1においては、荷台5に搬送物Xが搭載された状態にてスタッカクレーン1が走行する場合には、押圧部84によって搬送物Xが押圧される。また、フォーク装置7によって搬送物Xが移動される場合には、押圧部84が退避状態となる。
したがって、スタッカクレーン1が高速走行する場合や緊急動作を行う場合であっても、搬送物Xの荷崩れが生じることを抑止することができる。また、フォーク装置7による搬送物Xの移動の際に搬送物Xと押圧部84が接触することを防止することができる。
【0051】
また、本実施形態のスタッカクレーン1においては、制御装置9は、減速センサ部854の検出信号に基づいて電動シリンダ81のシリンダロッド812の下降速度を減速し、停止センサ部855の検出信号に基づいて電動シリンダ81のシリンダロッド812の下降を停止する。つまり、本実施形態のスタッカクレーン1においては、所定の速度で降下するシリンダロッド812の下降を停止するまでの間に減速期間が設けられている。このため、高速で下降するシリンダロッド812を減速期間にて減速させてから停止することによって、シリンダロッド812の停止に伴う衝撃を緩和することができる。したがって、減速前にシリンダロッド812を高速で下降させることができ、押圧部84の移動時間を短縮することが可能となる。
【0052】
以上、図面を参照しながら本発明に係る搬送装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0053】
例えば、上記実施形態においては、本発明の搬送装置の一例としてスタッカクレーンを挙げて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、所定位置に搭載された荷物を搬送する搬送装置全般に適用することができる。例えば、フォーク装置を備えた無人搬送車やコンベア装置を備えた無人搬送車等に適用することもできる。
また、フォークリフトや手押し台車のような、有人の搬送車等にも適用できる。
【0054】
また、押圧部84の移動極限を検出するセンサ部(第3センサ)をさらに設置し、該センサ部の検出結果に基づいて制御装置9が電動シリンダ81を停止する構成を採用しても良い。なお、ここで言う移動極限とは、押圧部84が荷台と接触する下限等であり、物理的に押圧部84が移動可能な領域の境界を意味する。
このような構成を採用することによって、例えば、搬送物Xの高さが極端に低いような場合であっても、押圧部84と荷台5(フォーク装置)とが接触することを防止することができる。
【0055】
また、例えば、上記実施形態においては、フォーク装置7を用いて搬送物Xを搬送する際に、荷崩れ防止装置8の押圧部84が稼動範囲の最上部まで退避する構成、すなわち押圧部84の退避位置が稼動範囲の最上部である構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、搬送物Xと押圧部84の当接部842とが離間したことを検出するセンサ部をさらに設置し、該センサ部の検出結果から制御装置9がその都度、押圧部84の退避位置を決定する構成としても良い。このような場合には、毎回押圧部84を稼動範囲の最上部まで退避させる必要がないため、搬送物Xの搬送サイクルタイムを向上させることができる。
【0056】
また、上記実施形態においては、移動手段として電動シリンダ81を用い、移載手段としてフォーク装置を用いる構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
【0057】
また、上記実施形態では、本体部841と当接部842を一体型としたが、ボルト締結等による分割式としてもよい。さらに、当接部842の材質、フレームの断面寸法等を変更すれば、搬送物仕様がある程度変更された場合にも当接部842の自重を変更して対応できる。
【0058】
上記実施形態では、当接部842が搬送物Xに着地してから、減速センサを作動させる位置関係に設定している。これに対して、別途センサを設けて、当接する前に減速させるようにしてもよい。
具体的には、上記実施形態に示した減速センサを第一減速センサとし、別途、当接部842に第二減速センサを設ける。第二減速センサとしては、当接部842に設けられ、光軸が下方を向く測距式光センサ又はレーザ距離計を用いることができる。
その他に、当接部842の下方に設けられ、光軸が水平方向を向く光センサや、予め入庫第上に設置したエリアセンサ等を適宜選定することができ、当接部842が搬送物Xに対して所定の位置に到達したことを検出する。
当接部842が搬送物Xに着地する前に減速する場合には、以下の効果がある。
第一に、十分に減速しているので搬送物Xに対して優しく、Xが損傷しやすいものである場合には特に有効である。
第二に、定速域を上記実施形態より高速にしても、搬送物Xに対して優しいので、搬送部のサイクルタイム短縮を図ることができる。
なお、第一減速センサを併用した場合は、高速・中速・低速の3速式とすることができる(高速・中速を第2減速センサで検出、中速・低速を第一減速センサで検出)。また、第一減速センサを省略し、第二減速センサで二速式にすることもできる。
また、停止センサは、ユニット8551を用いるのが最も確実である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施形態であるスタッカクレーンを備える自動倉庫の概略構成を模式的に示した平面図である。
【図2】本発明の一実施形態であるスタッカクレーンの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態であるスタッカクレーンが備える荷台の矢視図である。
【図4】本発明の一実施形態であるスタッカクレーンが備える押圧部の当接部の平面図である。
【図5】本発明の一実施形態であるスタッカクレーンが備える位置検出機構の拡大図である。
【図6】本発明の一実施形態であるスタッカクレーンが備える押圧手段が退避位置にあることを示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態であるスタッカクレーンが備える減速センサに遮光板が入り込んだ状態を説明するための説明図である。
【図8】本発明の一実施形態であるスタッカクレーンが備える停止センサに遮光板が入り込んだ状態を説明するための説明図である。
【図9】本発明における押圧手段により荷崩れ防止のモデル説明図である。
【符号の説明】
【0060】
1…スタッカクレーン、
5…荷台、
7…フォーク装置(移載手段)、
8…荷崩れ防止装置、
81…電動シリンダ(移動手段)、
811…シリンダ本体、
812…シリンダロッド、
84…押圧部(押圧手段)、
841…本体部、
842…当接部、
843…貫通孔、
85…位置検出機構、
853…センサ部、
854…減速センサ(第2センサ)、
855…停止センサ部(第1センサ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定位置に搭載された荷物を搬送すると共に走行可能な搬送装置であって、
自重によって前記荷物を上方から押圧する押圧手段と、
前記押圧手段を走行方向に拘束しつつ前記荷物上と退避位置との間で移動させる移動手段と、
前記移動手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記制御手段によって制御され、前記荷物を前記所定位置と該所定位置と異なる位置との間において移載する移載手段を備え、
前記制御手段は、
前記荷物を前記走行方向に搬送する際は前記移動手段を用いて前記押圧手段を前記荷物上に移動し、
前記荷物を前記走行方向に搬送せずかつ前記移載手段によって前記荷物を移載する際は前記移動手段を用いて前記押圧手段を前記退避位置に移動する
ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
前記荷物に前記押圧手段の全重量が加わったことを検出する第1センサを備え、
前記制御手段は、前記第1センサの検出信号に基づいて前記移動手段を停止することを特徴とする請求項1または2記載の搬送装置。
【請求項4】
前記押圧手段が第2所定位置に到達したことを検出する第2センサを備え、
前記制御手段は、前記第2センサの検出信号に基づいて前記移動手段による前記押圧部の移動速度を減速することを特徴とする請求項3記載の搬送装置。
【請求項5】
前記押圧手段の移動極限を検出する第3センサを備え、
前記制御手段は、前記第3センサの検出信号に基づいて前記移動手段を停止することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の搬送装置。
【請求項6】
前記押圧手段は、前記荷物の上面に当接する当接部を備え、該当接部は前記荷物に対する当接方向に貫通する複数の貫通孔を有する当接部を備えることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−179427(P2008−179427A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−12543(P2007−12543)
【出願日】平成19年1月23日(2007.1.23)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】