説明

搬送部の水分除去手段を備える搬送装置及び搬送部の水分除去方法

【課題】搬送装置の搬送部に汚れが固着することを防ぎながら、洗浄工程で搬送部に付着した洗浄水が、乾燥工程を搬送中の物品に接触しないようにする。
【解決手段】洗浄工程を通過し、洗浄水が付着した搬送部2と鶏卵Eを離間手段3と離間板9によって離間させ、走行路bを進む搬送部2に付着している洗浄水を、水分除去手段4で除去する。洗浄水が除去された搬送部2を合流手段5によって搬送路a上の鶏卵Eに合流させて、搬送部2で再び鶏卵EをA方向へ搬送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送部の水分除去手段を備える搬送装置及び搬送部の水分除去方法に関し、より詳しくは、物品を搬送しつつ、洗浄工程を通過した搬送部に付着している洗浄水を除去する水分除去手段を備える搬送装置及び搬送部の水分除去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
搬送する物品が鶏卵である場合、鶏舎から搬送されてくる鶏卵の卵殻には鶏糞や羽根、鶏の血液、卵黄、卵白、鶏舎の埃などの汚れが付着している。鶏卵の卵殻に付着しているこれらの汚れを除去しなければ、サルモネラ菌などの細菌が繁殖して食中毒の原因となる事がある。
【0003】
そこで、洗浄工程で鶏卵に洗浄水を噴射し、洗浄ブラシなどで鶏卵の卵殻に付着しているこれらの汚れを除去する必要がある。また、洗浄工程を通過した鶏卵には洗浄水が付着するが、洗浄水が付着している鶏卵をそのままにするとサルモネラ菌などの細菌が繁殖して卵殻内に侵入する虞があるので、乾燥工程で鶏卵の卵殻に付着している洗浄水を除去し、鶏卵を乾燥させなければならない。
【0004】
従来、鶏卵を搬送しつつ洗浄工程を通過する搬送装置では、鶏卵と共に搬送部が洗浄工程を通過するため、鶏卵だけでなく、搬送部にも洗浄水が付着してしまう。洗浄水の付着している搬送部が鶏卵を搬送している間は、搬送部に付着している洗浄水が鶏卵と接触するので、鶏卵に付着している洗浄水を除去するだけでなく、搬送部に付着している洗浄水も除去しなければ、鶏卵を完全に乾燥させることができない。そうすると、鶏卵を乾燥させるためには乾燥工程で長い時間を掛けなければならないといった欠点が問題となっている。
【0005】
かかる欠点の大きな発生原因は、洗浄工程で搬送部に付着した洗浄水が、搬送中の鶏卵に接触することである。そこで、搬送部に付着している洗浄水が鶏卵に接触することを防ぐために搬送部を洗浄工程と乾燥工程で分離し、洗浄工程で搬送部に付着した洗浄水が乾燥工程で鶏卵と接触しない構成の搬送装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−23907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
搬送装置の搬送部を洗浄工程から乾燥工程まで一続きに通過する構成とした場合は、鶏卵に付着している洗浄水だけでなく、搬送部に付着している洗浄水も取り除かなければ、乾燥工程で鶏卵を乾燥させることができない。そこで、乾燥工程を短縮するために乾燥工程で鶏卵に強い風を吹き付けて、短時間で鶏卵と搬送部に付着している洗浄水を吹き飛ばして除去する装置も開発されたが、強い風の影響で鶏卵の挙動が不安定になり、鶏卵が損傷するといった問題があった。
【0008】
また、特許文献1のように、搬送装置の搬送部を洗浄工程と乾燥工程で分離する構成とした場合は、洗浄工程で搬送部に付着した洗浄水は乾燥工程から完全に分離される。しかし、搬送装置の搬送部を、洗浄工程と乾燥工程で分離する構成では、搬送中の鶏卵が割れ、卵黄や卵白などが汚れとして搬送部に付着した場合、乾燥工程の搬送部は洗浄工程を通過しないため、そのままでは乾燥工程の搬送部に付着したこれらの汚れが除去されることはない。そうすると、乾燥工程に清浄装置を追加して、これらの汚れを除去しなければならない。
【0009】
特許文献1では、鶏卵の洗浄・乾燥運転終了後に清浄装置を作動させ、乾燥工程の搬送部に付着した汚れを除去する実施例が開示されている。しかし、この実施例では鶏卵の洗浄・乾燥運転中は搬送部に付着している汚れを除去することができないので、搬送部に付着している汚れが洗浄工程を通過した鶏卵に接触する。そうすると、洗浄工程を通過したばかりの鶏卵に、搬送部の汚れが再び付着するなど衛生面での問題があった。
【0010】
さらに、搬送部に付着している汚れは乾燥工程を通過することで乾燥して固着し、清浄装置での除去が困難になる。そうすると、鶏卵の洗浄・乾燥運転終了後に清浄装置を作動させても汚れが除去されず、搬送部に固着したまま次の洗浄・乾燥運転が開始され、搬送部に固着した汚れが洗浄工程を通過したばかりの鶏卵に接触する問題もあった。
【0011】
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、搬送部に汚れが固着することを防ぎつつ、洗浄工程で搬送部に付着した洗浄水を除去する水分除去手段を備える搬送装置及び搬送部の水分除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明は、洗浄工程と乾燥工程を通る物品の搬送装置であって、搬送部と、前記搬送部と前記物品を離間させる離間手段と、前記離間手段により前記物品から離間された前記搬送部に付着している水分を除去する水分除去手段と、前記水分除去手段により水分が除去された前記搬送部と前記物品を合流させる合流手段と、を備える物品の搬送装置である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、洗浄工程と乾燥工程を通る物品の搬送装置であって、搬送部と、前記搬送部と前記物品を離間させる離間手段と、前記離間手段により前記物品から離間された前記搬送部に付着している汚れを除去する清浄手段と、前記清浄手段に汚れが除去された前記搬送部に付着している水分を除去する水分除去手段と、前記水分除去手段により水分が除去された前記搬送部と前記物品を合流させる合流手段と、を備える物品の搬送装置である。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記搬送部が搬送ローラーを有する無端コンベアであって、前記水分除去手段は、前記搬送ローラーを回転させる回転手段を備える請求項1または2に記載の物品の搬送装置である。
【0015】
請求項4に記載の発明は、搬送部の水分除去方法であって、搬送中の物品と搬送部を離間しつつ、前記搬送部に付着している水分を除去し、その後、水分が除去された前記搬送部によって前記物品を再び搬送する搬送部の水分除去方法である。
【0016】
請求項5に記載の発明は、搬送部の水分除去方法であって、搬送中の物品と搬送部を離間しつつ、前記搬送部に付着している汚れを除去し、前記搬送部に付着している水分を除去し、その後、汚れと水分が除去された前記搬送部によって前記物品を再び搬送する搬送部の水分除去方法である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、搬送部は洗浄工程を通過するので、搬送部に付着している汚れを洗浄工程通過時に除去することができ、衛生的である。また、鶏卵の洗浄工程で洗浄水が付着した搬送部は、離間手段によって鶏卵から離間され、水分除去手段で洗浄水を除去されてから、合流手段によって鶏卵と合流し、再び鶏卵を搬送しつつ乾燥工程を通過するので、洗浄工程で搬送部に付着した洗浄水が乾燥工程で再び鶏卵に付着する虞がなくなる。さらに、乾燥工程では、鶏卵に付着している洗浄水のみを乾燥させればよいので、乾燥工程を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施例に係る搬送装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る搬送装置の要部拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る搬送装置の要部拡大図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る搬送装置の要部拡大図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る搬送装置の要部拡大図である。
【図6】本発明の第5実施例に係る搬送装置の要部拡大図である。
【図7】本発明の第6実施例に係る搬送装置の要部拡大図である。
【図8】本発明の第7実施例に係る搬送装置の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の第1実施例について、図面を参照して説明する。なお、第1実施例以外の各実施例の説明において、第1実施例と共通するものについては同一符号を付して、その説明を省略する。
【実施例1】
【0020】
<構成>
図1は、本発明の第1実施例に係る搬送装置1の概略構成図であり、図2は、本実施例に係る搬送装置1の要部拡大図である。図1と図2に示されるように、搬送装置1は、搬送部2と、離間手段3と、水分除去手段4と、合流手段5と、を備える。
【0021】
搬送部2は、無端コンベアであり、搬送ベルト7と、搬送ベルト7の間に等間隔で複数配された搬送ローラー8で構成されている。搬送部2は、2本の搬送ローラー8上に跨るよう載せられた鶏卵EをA方向へ搬送する。また、搬送ベルト7はチェーンであってもよい。
【0022】
離間手段3は、搬送ベルト7を案内するためのガイドローラーであり、搬送部2の搬送ベルト7に嵌合されており、鶏卵EをA方向へ搬送している搬送部2と、鶏卵Eを離間させるように構成されている。離間手段3は、鶏卵Eが自重で転がりながら搬送路aを進むように斜度をつけて配された離間板9を有している。搬送ベルト7がチェーンである場合、離間手段3は歯車であってもよい。
【0023】
離間板9は、搬送部2から離間された鶏卵EをA方向へ搬送する機能を備えていればよいので、離間板9の代わりに把持具などを用いて、鶏卵Eを掴んでA方向へ搬送する公知の移載装置を備える構成としてもよい。
【0024】
水分除去手段4は、ブロワであり、離間手段3によって鶏卵Eと離間した搬送部2に強力な風を吹き付けて、搬送部2に付着している洗浄水を除去する。このとき、搬送部2に吹き付ける風を温風にすれば、短時間で搬送部2に付着している洗浄水を除去する事ができる。
【0025】
合流手段5は、搬送ベルト7を案内するためのガイドローラーであり、搬送部2の搬送ベルト7に嵌合されており、鶏卵Eと離間していた搬送部2と、鶏卵Eを合流させるように構成されている。合流手段5は、鶏卵Eが離間板9から搬送部2へタイミングよく合流できるように、離間板9上を転がる鶏卵Eの速度を調節する合流バー10が配された合流ホイール6を有しており、合流ホイール6は、鶏卵Eの搬送速度に同期して回転する。搬送ベルト7がチェーンである場合、合流手段5は歯車であってもよい。
【0026】
合流ホイール6は、鶏卵Eの搬送速度に同期してタイミングよく、搬送部2へ合流させることができればよいので、合流ホイール6の代わりに把持具などを用いて、鶏卵Eを掴んでA方向へ搬送し、鶏卵Eの搬送速度に同期して把持具から搬送部2へタイミングよく合流させる公知の移載装置を備える構成としてもよい。
【0027】
<動作説明>
鶏舎から前搬送装置20によって搬送されてくる、鶏糞等の汚れが付着した鶏卵Eは、搬送装置1近傍に到達すると搬送装置1の搬送部2に載り移り、搬送部2によってA方向へ搬送される。洗浄工程40まで搬送された鶏卵Eは洗浄水を噴射され、洗浄ブラシ等で卵殻に付着している鶏糞等の汚れが除去される。搬送部2は鶏卵Eを搬送しながら、鶏卵Eと共に洗浄工程40で洗浄されるため、洗浄工程40を通過した鶏卵Eと搬送部2には洗浄水が付着している。
【0028】
搬送部2は、洗浄工程40を通過した後、さらに鶏卵EをA方向へ搬送する。離間手段3に到達した搬送部2は、離間手段3により鶏卵Eと離間される。そうすると、鶏卵Eは搬送路aを進み、搬送部2は走行路bを進むため、鶏卵Eの動作説明と搬送部2の動作説明を分けて記載する。
【0029】
(鶏卵Eの動作)
以下、鶏卵Eと搬送部2が離間した後の鶏卵Eの動作を説明する。
【0030】
離間手段3により、鶏卵Eと搬送部2が離間されると、鶏卵Eは、搬送部2から離間板9上へ載り移る。離間板9上に載り移った鶏卵Eは、合流ホイール6の合流バー10によって転がる速度を調節されながら、離間板9上を自重で転がり、搬送路aに沿って進む。
【0031】
離間板9上を自重で転がり、搬送路aに沿って進んだ鶏卵Eは合流手段5近傍に到達する。合流手段5近傍に到達した鶏卵Eは、鶏卵Eの搬送路aに合流した搬送部2へ再び載り移り、A方向へ搬送される。
【0032】
搬送部2へ載り移った鶏卵Eは、搬送部2によって乾燥工程50まで搬送される。鶏卵Eは、乾燥工程50でブロワの風や乾燥ブラシにより乾燥され、さらにA方向へ搬送される。鶏卵Eは、後搬送装置30近傍まで到達すると、搬送部2から後搬送装置30へ載り移り、後搬送装置30により検卵・選別工程(図示せず)へと搬送される。
【0033】
(搬送部2の動作)
以下、鶏卵Eと搬送部2が離間した後の搬送部2の動作を説明する。
【0034】
離間手段3により、鶏卵Eと搬送部2が離間されると、搬送部2は走行路bを進み、水分除去手段4に到達する。そうすると、搬送部2に付着している洗浄水は、水分除去手段4によって強い風が吹き付けられ、搬送部2から除去される。
【0035】
洗浄水が除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、合流手段5に到達する。合流手段5に到達した搬送部2は、合流手段5と合流ホイール6により搬送路a上の鶏卵Eと合流する。鶏卵Eと合流した搬送部2は、再び鶏卵EをA方向へ搬送し、乾燥工程50を通過して後搬送装置30近傍まで鶏卵Eを搬送する。
【0036】
鶏卵Eが搬送部2から後搬送装置30へ載り移ると、搬送部2はC方向へ進み、前搬送装置20近傍まで戻される。前搬送装置20近傍まで戻された搬送部2に、前搬送装置20から鶏糞等の汚れが付着している鶏卵Eが再び載り移り、搬送部2は鶏卵EをA方向へ搬送する。
【0037】
<効果>
このように、第1実施例に係る搬送装置1であれば、搬送部2と鶏卵Eを離間しつつ、搬送部2に付着している洗浄水を除去することができるので、乾燥工程50で乾燥させる洗浄水を減らし、乾燥工程50を短縮することができる。また、搬送部2に水分除去手段4を接近させることができるので、至近距離から強い風をあてて効率良く搬送部2に付着している洗浄水を除去することができる。さらに、搬送部2は、乾燥工程50を通過した後、再び洗浄工程40を通過するので搬送部2に付着した汚れを除去でき、衛生的である。
【実施例2】
【0038】
<構成>
図3は、本発明の第2実施例に係る搬送装置1の要部拡大図である。図3に示されるように、搬送装置1は、搬送部2と、離間手段3と、清浄手段11と、水分除去手段4と、合流手段5と、を備える。
【0039】
清浄手段11は、鶏卵Eから離間された搬送部2に付着している汚れに洗浄水を噴射して除去するように構成されている。鶏卵Eと共に洗浄工程40を通過した搬送部2には、鶏卵Eの卵殻から除去された鶏糞などの汚れが付着することがあるので、清浄手段11はこれらの汚れを除去する。清浄手段11で噴射される洗浄水は、洗浄工程40の洗浄水を利用することができ、また、洗浄水を噴射する替わりに洗浄ブラシ等を用いて、搬送部2に付着している汚れを除去してもよい。
【0040】
<動作説明>
鶏舎から前搬送装置20によって搬送されてくる、鶏糞等の汚れが付着した鶏卵Eは、搬送装置1近傍に到達すると搬送装置1の搬送部2に載り移り、搬送部2によってA方向へ搬送される。洗浄工程40まで搬送された鶏卵Eは洗浄水を噴射され、洗浄ブラシ等で卵殻に付着した鶏糞等の汚れが除去される。搬送部2は鶏卵Eを搬送しながら、鶏卵Eと共に洗浄工程40で洗浄されるため、洗浄工程40を通過した鶏卵Eと搬送部2には洗浄水が付着し、搬送部2には鶏卵Eの卵殻から除去された鶏糞などの汚れが付着する事がある。
【0041】
搬送部2は、洗浄工程40を通過した後、さらに鶏卵EをA方向へ搬送する。離間手段3に到達した搬送部2は、離間手段3により鶏卵Eと離間される。そうすると、鶏卵Eは搬送路aを進み、搬送部2は走行路bを進む。以下、鶏卵Eの動作説明は第1実施例と同じであるため省略し、鶏卵Eと離間した搬送部2の動作説明のみを記載する。
【0042】
(搬送部2の動作)
以下、鶏卵Eと搬送部2が離間した後の搬送部2の動作を説明する。
【0043】
離間手段3により、鶏卵Eと搬送部2が離間されると、搬送部2は走行路bを進み、清浄手段11に到達する。清浄手段11に到達した搬送部2は清浄手段11により洗浄水を噴射されるなどして、洗浄工程40で付着した汚れを除去される。
【0044】
清浄手段11により汚れを除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、水分除去手段4に到達する。そうすると、搬送部2に付着している洗浄水は、水分除去手段4により強い風が吹き付けられ、搬送部2から除去される。
【0045】
洗浄水が除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、合流手段5に到達する。合流手段5に到達した搬送部2は、合流手段5と合流ホイール6により搬送路a上の鶏卵Eと合流する。鶏卵Eと合流した搬送部2は、再び鶏卵EをA方向へ搬送し、乾燥工程50を通過して後搬送装置30近傍まで鶏卵Eを搬送する。
【0046】
鶏卵Eが搬送部2から後搬送装置30へ載り移ると、搬送部2はC方向へ進み、前搬送装置20近傍まで戻される。前搬送装置20近傍まで戻された搬送部2に、前搬送装置20から鶏糞等が付着した鶏卵Eが再び載り移り、搬送部2は鶏卵EをA方向へ搬送する。
【0047】
<効果>
このように、第2実施例に係る搬送装置1であれば、洗浄工程40で鶏卵Eの卵殻から除去された鶏糞などの汚れが搬送部2に付着した場合であっても、清浄手段11でこれらの汚れを除去することができるので衛生的である。さらに、搬送部2は鶏卵Eから離れているので、至近距離から搬送部2に洗浄水を噴射するなどして効率良く汚れを除去することができる。
【0048】
また、これらの汚れは、洗浄工程40で鶏卵Eの卵殻から除去された鶏糞などの汚れが搬送部2に付着しているため洗浄工程40の洗浄水を含んでおり、清浄手段11で簡単に除去することができる。
【実施例3】
【0049】
<構成>
図4は、本発明の第3実施例に係る搬送装置1の要部拡大図である。図4に示されるように、搬送装置1は、搬送部2と、離間手段3と、清浄手段11と、回転手段12を有する水分除去手段4と、合流手段5と、を備える。
【0050】
回転手段12は、鶏卵Eから離間された搬送部2が水分除去手段4に到達したときに、搬送部2の搬送ローラー8を回転させるように構成されている。回転手段12は、回転による遠心力で搬送ローラー8に付着した洗浄水を除去することができる。
【0051】
<動作説明>
鶏舎から前搬送装置20によって搬送されてくる、鶏糞などの汚れが付着した鶏卵Eは、搬送装置1近傍に到達すると搬送装置1の搬送部2に載り移り、搬送部2によってA方向へ搬送される。洗浄工程40まで搬送された鶏卵Eは洗浄水を噴射され、洗浄ブラシ等で卵殻に付着した鶏糞等の汚れが除去される。搬送部2は鶏卵Eを搬送しながら、鶏卵Eと共に洗浄工程40で洗浄されるため、洗浄工程40を通過した鶏卵Eと搬送部2には洗浄水が付着し、搬送部2には鶏卵Eの卵殻から除去された鶏糞などの汚れが付着する事がある。
【0052】
搬送部2は、洗浄工程40を通過した後、さらに鶏卵EをA方向へ搬送する。離間手段3に到達した搬送部2は、離間手段3により鶏卵Eと離間される。そうすると、鶏卵Eは搬送路aを進み、搬送部2は走行路bを進む。以下、鶏卵Eの動作説明は第1実施例と同じであるため省略し、鶏卵Eと離間した搬送部2の動作説明のみを記載する。
【0053】
(搬送部2の動作)
以下、鶏卵Eと搬送部2が離間した後の搬送部2の動作を説明する。
【0054】
離間手段3により、鶏卵Eと搬送部2が離間されると、搬送部2は走行路bを進み、清浄手段11に到達する。清浄手段11に到達した搬送部2は清浄手段11により洗浄水を噴射されるなどして、洗浄工程40で付着した汚れを除去される。
【0055】
清浄手段11により汚れを除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、水分除去手段4に到達する。水分除去手段4に到達した搬送部2の搬送ローラー8は、回転手段12により回転を加えられる。さらに水分除去手段4により強い風が吹き付けられるので、搬送部2に付着している洗浄水は、回転手段12によって加えられる遠心力や水分除去手段4による風により吹き飛ばされ、搬送部2から除去される。
【0056】
洗浄水が除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、合流手段5に到達する。合流手段5に到達した搬送部2は、合流手段5と合流ホイール6により搬送路a上の鶏卵Eと合流する。鶏卵Eと合流した搬送部2は、再び鶏卵EをA方向へ搬送し、乾燥工程50を通過して後搬送装置30近傍まで鶏卵Eを搬送する。
【0057】
鶏卵Eが搬送部2から後搬送装置30へ載り移ると、搬送部2はC方向へ進み、前搬送装置20近傍まで戻される。前搬送装置20近傍まで戻された搬送部2に、前搬送装置20から鶏糞等が付着した鶏卵Eが再び載り移り、搬送部2は鶏卵EをA方向へ搬送する。
【0058】
<効果>
このように、第3実施例に係る搬送装置1であれば、遠心力により、搬送部2に付着している洗浄水を除去することができる。また、回転手段12によって、搬送部2の搬送ローラー8全体に強い風を吹き付けられる程度の回転を加えることで、効率よく搬送部2に付着している洗浄水を除去することができるので、乾燥工程50で乾燥させる洗浄水を減らし、乾燥工程50を短縮することができる。
【実施例4】
【0059】
<構成>
図5は、本発明の第4実施例に係る搬送装置1の要部拡大図である。図5に示されるように、搬送装置1は、搬送部2と、離間手段3と、水分除去手段4と、合流手段5と、を備えている。
【0060】
水分除去手段4は、ブラシであり、離間手段3によって鶏卵Eと離間した搬送部2をブラッシングして、搬送部2に付着している洗浄水を除去する。このとき、ブラシに温風を吹き付けることにより、短時間で搬送部2に付着している洗浄水を除去することもできる。さらに、ブラシの他にスポンジ等を用いてもよい。
【0061】
<動作説明>
鶏舎から前搬送装置20によって搬送されてくる、鶏糞などの汚れが付着した鶏卵Eは、搬送装置1近傍に到達すると搬送装置1の搬送部2に載り移り、搬送部2によってA方向へ搬送される。洗浄工程40まで搬送された鶏卵Eは洗浄水を噴射され、洗浄ブラシ等で卵殻に付着した鶏糞等の汚れが除去される。搬送部2は鶏卵Eを搬送しながら、鶏卵Eと共に洗浄工程40で洗浄水を噴射されて洗浄されるため、洗浄工程40を通過した鶏卵Eと搬送部2には洗浄水が付着している。
【0062】
搬送部2は、洗浄工程40を通過した後、さらに鶏卵EをA方向へ搬送する。離間手段3に到達した搬送部2は、離間手段3により鶏卵Eと離間される。そうすると、鶏卵Eは搬送路aを進み、搬送部2は走行路bを進む。以下、鶏卵Eの動作説明は第1実施例と同じであるため省略し、鶏卵Eと離間した搬送部2の動作説明のみを記載する。
【0063】
(搬送部2の動作)
以下、鶏卵Eと搬送部2が離間した後の搬送部2の動作を説明する。
【0064】
離間手段3により、鶏卵Eと搬送部2が離間されると、搬送部2は走行路bを進み、水分除去手段4に到達する。そうすると、搬送部2に付着している洗浄水は、水分除去手段4のブラシによってブラッシングされ、搬送部2から除去される。
【0065】
洗浄水が除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、合流手段5に到達する。合流手段5に到達した搬送部2は、合流手段5と合流ホイール6により搬送路a上の鶏卵Eと合流する。鶏卵Eと合流した搬送部2は、再び鶏卵EをA方向へ搬送し、乾燥工程50を通過して後搬送装置30近傍まで鶏卵Eを搬送する。
【0066】
鶏卵Eが搬送部2から後搬送装置30へ載り移ると、搬送部2はC方向へ進み、前搬送装置20近傍まで戻される。前搬送装置20近傍まで戻された搬送部2に、前搬送装置20から鶏糞等が付着した鶏卵Eが再び載り移り、搬送部2は鶏卵EをA方向へ搬送する。
【0067】
<効果>
このように、第4実施例に係る搬送装置1であれば、搬送部2を水分除去手段4のブラシによってブラッシングするので、搬送部2に付着している洗浄水を短時間に省電力で、搬送部2から除去することができる。
【実施例5】
【0068】
<構成>
図6は、本発明の第5実施例に係る搬送装置1の要部拡大図である。図6に示されるように、搬送装置1は、搬送部2と、離間手段3と、清浄手段11と、回転手段12を有する水分除去手段4と、合流手段5と、を備える。
【0069】
回転手段12は、鶏卵Eから離間された搬送部2が水分除去手段4に到達したときに、搬送部2の搬送ローラー8を回転させるように構成されている。回転手段12は、搬送ローラー8を回転させることにより、搬送ローラー8全体を水分除去手段4のブラシと接触させることができる。
【0070】
<動作説明>
鶏舎から前搬送装置20によって搬送されてくる、鶏糞などの汚れが付着した鶏卵Eは、搬送装置1近傍に到達すると搬送装置1の搬送部2に載り移り、搬送部2によってA方向へ搬送される。洗浄工程40まで搬送された鶏卵Eは洗浄水を噴射され、洗浄ブラシ等で卵殻に付着した鶏糞等の汚れが除去される。搬送部2は鶏卵Eを搬送しながら、鶏卵Eと共に洗浄工程40で洗浄水を噴射されて洗浄されるため、洗浄工程40を通過した鶏卵Eと搬送部2には洗浄水が付着している。
【0071】
搬送部2は、洗浄工程40を通過した後、さらに鶏卵EをA方向へ搬送する。離間手段3に到達した搬送部2は、離間手段3により鶏卵Eと離間される。そうすると、鶏卵Eは搬送路aを進み、搬送部2は走行路bを進む。以下、鶏卵Eの動作説明は第1実施例と同じであるため省略し、鶏卵Eと離間した搬送部2の動作説明のみを記載する。
【0072】
(搬送部2の動作)
以下、鶏卵Eと搬送部2が離間した後の搬送部2の動作を説明する。
【0073】
離間手段3により、鶏卵Eと搬送部2が離間されると、搬送部2は走行路bを進み、水分除去手段4に到達する。水分除去手段4に到達した搬送部2の搬送ローラー8は、回転手段12により回転を加えられる。そうすると、搬送ローラー8全体が水分除去手段4のブラシによってブラッシングされるので、搬送部2に付着している洗浄水は除去される。
【0074】
洗浄水が除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、合流手段5に到達する。合流手段5に到達した搬送部2は、合流手段5と合流ホイール6により搬送路a上の鶏卵Eと合流する。鶏卵Eと合流した搬送部2は、再び鶏卵EをA方向へ搬送し、乾燥工程50を通過して後搬送装置30近傍まで鶏卵Eを搬送する。
【0075】
鶏卵Eが搬送部2から後搬送装置30へ載り移ると、搬送部2はC方向へ進み、前搬送装置20近傍まで戻される。前搬送装置20近傍まで戻された搬送部2に、前搬送装置20から鶏糞等が付着した鶏卵Eが再び載り移り、搬送部2は鶏卵EをA方向へ搬送する。
【0076】
<効果>
このように、第5実施例に係る搬送装置1であれば、回転手段12によって搬送部2の搬送ローラー8を回転させることで、水分除去手段4のブラシにより搬送ローラー8全体を水分除去手段4のブラシによってブラッシングすることができ、1本のブラシでも短時間に効率よく搬送部2に付着している洗浄水を除去することができる。
【実施例6】
【0077】
<構成>
図7は、本発明の第6実施例に係る搬送装置1の要部拡大図である。図7に示されるように、搬送装置1は、搬送部2と、離間手段3と、水分除去手段4と、合流手段5と、を備える。
【0078】
搬送部2は、バーコンベアであり、搬送ベルト7と、搬送ベルト7の間に等間隔で複数配された搬送バー13で構成されている。搬送部2は、搬送バー13上に載せられた物品をA方向へ搬送する。また、搬送ベルト7はチェーンであってもよい。
【0079】
水分除去手段4は、ブロワであり、離間手段3によって物品と離間した搬送部2に強力な風を吹き付けて、搬送部2に付着している洗浄水を除去する。このとき、搬送部2に吹き付ける風を温風にすれば、短時間で搬送部2に付着している洗浄水を除去する事ができる。また、ブロワの他に、ブラシやスポンジ等で搬送部2に付着している洗浄水を除去してもよい。
【0080】
<動作説明>
前搬送装置20によって搬送されてくる、汚れが付着した物品は、搬送装置1近傍に到達すると搬送装置1の搬送部2に載り移り、搬送部2によってA方向へ搬送される。洗浄工程40まで搬送された物品は洗浄水を噴射され、洗浄ブラシ等で汚れが除去される。搬送部2は物品を搬送しながら、物品と共に洗浄工程40で洗浄水を噴射されて洗浄されるため、洗浄工程40を通過した物品と搬送部2には洗浄水が付着している。
【0081】
搬送部2は、洗浄工程40を通過した後、さらに物品をA方向へ搬送する。離間手段3に到達した搬送部2は、離間手段3により物品と離間される。そうすると、物品は搬送路aを進み、搬送部2は走行路bを進むため、物品の動作説明と搬送部2の動作説明を分けて記載する。
【0082】
(物品の動作)
以下、物品と搬送部2が離間した後の物品の動作を説明する。
【0083】
離間手段3により、物品と搬送部2が離間されるとすぐに、物品は、搬送路aに合流した搬送部2へ再び載り移り、A方向へ搬送される。搬送部2によって乾燥工程50まで搬送された物品は、乾燥工程50でブロワの風や乾燥ブラシにより乾燥され、さらにA方向へ搬送される。物品は、後搬送装置30近傍まで到達すると、搬送部2から後搬送装置30へ載り移り、後搬送装置30により検査工程等(図示せず)へと搬送される。
【0084】
(搬送部2の動作)
以下、物品と搬送部2が離間した後の搬送部2の動作を説明する。
【0085】
離間手段3により、物品と搬送部2が離間されると、搬送部2は走行路bを進み、水分除去手段4に到達する。そうすると、搬送部2に付着している洗浄水は、水分除去手段4によって強い風が吹き付けられ、搬送部2から除去される。
【0086】
洗浄水が除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、合流手段5に到達する。合流手段5に到達した搬送部2は、合流手段5により搬送路a上の物品と合流する。物品と合流した搬送部2は、再び物品をA方向へ搬送し、乾燥工程50を通過して後搬送装置30近傍まで物品を搬送する。
【0087】
物品が搬送部2から後搬送装置30へ載り移ると、搬送部2はC方向へ進み、前搬送装置20近傍まで戻される。前搬送装置20近傍まで戻された搬送部2に、前搬送装置20から汚れが付着した物品が再び載り移り、搬送部2は物品をA方向へ搬送する。
【0088】
<効果>
このように、第6実施例に係る搬送装置1であれば、搬送部2と物品を離間しつつ、搬送部2に付着している洗浄水を除去することができるので、乾燥工程50で乾燥させる洗浄水を減らし、乾燥工程50を短縮することができる。また、搬送部2に水分除去手段4を接近させることができるので、至近距離から強い風をあてて効率良く搬送部2に付着した洗浄水を除去することができる。さらに、搬送部2は、乾燥工程50を通過した後、再び洗浄工程40を通過するので搬送部2に付着した汚れを除去でき、衛生的である。
【実施例7】
【0089】
<構成>
図8は、本発明の第7実施例に係る搬送装置1の要部拡大図である。図8に示されるように、搬送装置1は、搬送部2と、離間手段3と、水分除去手段4と、合流手段5と、を備える。
【0090】
水分除去手段4は、乾燥工程50で物品を乾燥させるために吹き付けられる風や熱を利用して、搬送部2に付着している洗浄水を除去するように構成されている。このとき、ブラシやスポンジ等で搬送部2に付着している洗浄水を除去してもよい。
【0091】
<動作説明>
前搬送装置20によって搬送されてくる、汚れが付着した物品は、搬送装置1近傍に到達すると搬送装置1の搬送部2に載り移り、搬送部2によってA方向へ搬送される。洗浄工程40まで搬送された物品は洗浄水を噴射され、洗浄ブラシ等で汚れが除去される。搬送部2は物品を搬送しながら、物品と共に洗浄工程40で洗浄水を噴射されて洗浄されるため、洗浄工程40を通過した物品と搬送部2には洗浄水が付着している。
【0092】
搬送部2は、洗浄工程40を通過した後、さらに物品をA方向へ搬送する。離間手段3に到達した搬送部2は、離間手段3により物品と離間される。そうすると、物品は搬送路aを進み、搬送部2は走行路bを進む。以下、物品の動作説明は第6実施例と同じであるため省略し、物品と離間した搬送部2の動作説明を記載する。
【0093】
(搬送部2の動作)
以下、物品と搬送部2が離間した後の搬送部2の動作を説明する。
【0094】
離間手段3により、物品と搬送部2が離間されると、搬送部2は走行路bを進み、水分除去手段4に到達する。そうすると、搬送部2に付着している洗浄水は、乾燥工程50の熱等を利用した水分除去手段4によって、搬送部2から除去される。
【0095】
洗浄水が除去された搬送部2は、さらに走行路bを進み、合流手段5に到達する。合流手段5に到達した搬送部2は、合流手段5により搬送路a上の物品と合流する。物品と合流した搬送部2は、再び物品をA方向へ搬送し、乾燥工程50を通過して後搬送装置30近傍まで物品を搬送する。
【0096】
物品が搬送部2から後搬送装置30へ載り移ると、搬送部2はC方向へ進み、前搬送装置20近傍まで戻される。前搬送装置20近傍まで戻された搬送部2に、前搬送装置20から汚れが付着した物品が再び載り移り、搬送部2は物品をA方向へ搬送する。
【0097】
<効果>
このように、第7実施例に係る搬送装置1であれば、乾燥工程50の熱などを利用することができるので、水分除去手段4のために、別途の熱発生装置を設けることなく、搬送部2に付着している洗浄水を除去することができる。また、搬送部2は、乾燥工程50を通過した後、再び洗浄工程40を通過するので搬送部2に付着した汚れを除去でき、衛生的である。
【0098】
搬送部2は、バーコンベアの他に、メッシュコンベア、ベルトコンベアなどでもよい。また、清浄手段11を設けることで、これらのコンベアに付着した汚れを除去することもできる。さらに、本発明の搬送装置1は、野菜、卵などの食品だけでなく、食器等も搬送することができる。
【0099】
なお、本発明の実施例に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されない。
【符号の説明】
【0100】
1 搬送装置
2 搬送部
3 離間手段
4 水分除去手段
5 合流手段
6 合流ホイール
7 搬送ベルト
8 搬送ローラー
9 離間板
10 合流バー
11 清浄手段
12 回転手段
13 搬送バー
20 前搬送装置
30 後搬送装置
40 洗浄工程
50 乾燥工程


【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄工程と乾燥工程を通る物品の搬送装置であって、搬送部と、前記搬送部と前記物品を離間させる離間手段と、前記離間手段により前記物品から離間された前記搬送部に付着している水分を除去する水分除去手段と、前記水分除去手段により水分が除去された前記搬送部と前記物品を合流させる合流手段と、を備える物品の搬送装置。
【請求項2】
洗浄工程と乾燥工程を通る物品の搬送装置であって、搬送部と、前記搬送部と前記物品を離間させる離間手段と、前記離間手段により前記物品から離間された前記搬送部に付着している汚れを除去する清浄手段と、前記清浄手段に汚れが除去された前記搬送部に付着している水分を除去する水分除去手段と、前記水分除去手段により水分が除去された前記搬送部と前記物品を合流させる合流手段と、を備える物品の搬送装置。
【請求項3】
前記搬送部が搬送ローラーを有する無端コンベアであって、前記水分除去手段は、前記搬送ローラーを回転させる回転手段を備える請求項1または2に記載の物品の搬送装置。
【請求項4】
搬送部の水分除去方法であって、搬送中の物品と搬送部を離間しつつ、前記搬送部に付着している水分を除去し、その後、水分が除去された前記搬送部によって前記物品を再び搬送する搬送部の水分除去方法。
【請求項5】
搬送部の水分除去方法であって、搬送中の物品と搬送部を離間しつつ、前記搬送部に付着している汚れを除去し、前記搬送部に付着している水分を除去し、その後、汚れと水分が除去された前記搬送部によって前記物品を再び搬送する搬送部の水分除去方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−6256(P2011−6256A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−154437(P2009−154437)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(597017812)株式会社ナベル (56)
【Fターム(参考)】