説明

携帯端末装置、その制御方法及び情報提供システム等

【課題】画像情報から相手の位置を確認する携帯端末装置及びその制御方法等を提供する。
【解決手段】ネットワークサーバ120は、携帯端末101から送信された画像情報120から、検索情報122に基いて、送信された画像情報120が示す位置を特定し、前記特定された位置に関する情報を携帯端末101へ送信する。携帯端末101は、受信した前記特定された位置に関する情報を参照して携帯端末101の現在位置を特定し、前記特定した現在位置を示す情報を他の携帯端末101へ送信し、他の携帯端末101から送信された前記他の携帯端末101の現在位置を示す情報を受信し、表示部108へ表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像情報から相手の位置を確認することができる携帯端末装置及び情報提供システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
「待ち合わせ」は、所定の場所及び時間に、所定の人物と落合うことを目的とするため、当初の計画通りに遂行できない場合が多い。更に、雑踏の中から所定の人物を特定しなければならない場合には、待ち合わせ場所の近傍に上記所定の人物が滞在していても、上記待ち合わせは更に困難を極めることとなる。また、初めて訪れる待ち合わせ場所で、初めて出会う人物と待ち合わせる場合にも、上記の問題点が生ずる。
【0003】
そこで、待ち合わせを行う者は、携帯電話を利用し、お互いの場所を説明し、待ち合わせを遂行する場合がある。
【0004】
特許文献1では、携帯電話を使用していない者が、自分がどこにいるか分からなくなった場合に、自分の近くの店舗、あるいは物に付与されている固有の「記号、数字あるいは文字」を携帯電話にて撮像し、画像情報としてサーバへ送信すると、当該画像情報に基いて地図情報を検索し、当該地図を携帯電話へ送信し、撮像された場所に関する情報を提供する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-31529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、幼児や高齢者が初めての場所で迷子になった場合、通話しながらどこにいるか確認しても、位置を正確に説明することが難しい場合がある。
【0007】
また、特許文献1に記載の発明では、識字能力のない者(例えば、幼児)や、老眼を患っている高齢者等は、上記記号等を携帯電話で撮像することが困難であり、場所に関する情報を取得できないとの問題点が生ずる。
【0008】
そこで、本発明は、上記各問題点に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、
画像情報に基いて特定された位置に関する情報を携帯端末相互間で送受信することにより、携帯端末装置を所有する相手の位置を確実に確認することができる携帯端末装置及び情報提供システム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくネットワークを介して接続された携帯端末装置に、前記携帯端末装置の現在位置に関する情報を提供するサーバ装置とを備えた情報提供システムであって、前記携帯端末装置は、景観を撮像した景観画像に相当する景観画像情報を送信する景観画像情報送信手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記景観画像情報及び景観画像が示す位置に関する情報を記憶する記憶手段と、送信された前記景観画像情報を受信する受信手段と、送信された前記景観画像情報から、記憶された前記景観画像情報に基いて、送信された前記景観画像情報が示す位置を特定する位置特定手段と、前記特定された位置に関する情報を前記携帯端末装置へ送信する位置情報送信手段と、を備え、前記携帯端末装置は、さらに、前記特定された位置に関する情報を受信する受信手段と、受信した前記特定された位置に関する情報を参照して、前記携帯端末装置の現在位置を特定する現在位置特定手段と、前記特定した現在位置を示す情報を他の携帯端末装置へ送信する現在位置情報送信手段と、前記他の携帯端末装置から送信された前記他の携帯端末の現在位置を示す情報を受信する現在位置情報受信手段と、受信した前記現在位置情報を表示部へ表示する表示手段と、を備える。
【0010】
この発明によれば、サーバ装置は、携帯端末装置から送信された前記景観画像情報から、記憶された前記景観画像情報に基いて、送信された前記景観画像情報が示す位置を特定し、前記特定された位置に関する情報を前記携帯端末装置へ送信する。前記携帯端末装置は、受信した前記特定された位置に関する情報を参照して、前記携帯端末装置の現在位置を特定し、前記特定した現在位置を示す情報を他の携帯端末装置へ送信し、他の携帯端末装置から送信された前記他の携帯端末の現在位置を示す情報を受信し、表示部へ表示するようになっている。
【0011】
従って、画像情報に基いて特定された位置に関する情報を携帯端末相互間で送受信することにより、携帯端末を所有する相手の位置を確認することができるため、携帯端末を所有する相手の位置を確実に確認することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報提供システムにおいて、前記携帯端末装置は、さらに、前記携帯端末装置の現在位置を示す情報を算出する現在位置算出手段と前記現在位置特定手段は、受信した前記特定された位置に関する情報及び算出された前記現在位置を示す情報によって、前記携帯端末装置の現在位置を特定する。
【0013】
この発明によれば、携帯端末装置は、受信した前記特定された位置に関する情報及び算出された前記現在位置を示す情報の双方を用いることにより、前記携帯端末装置の現在位置を特定するようになっている。
【0014】
従って、携帯端末を所有する相手の位置をより確実に確認することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の何れか一項に記載の情報提供システムにおいて、前記現在位置算出手段は、基地局位置情報に基いて算出される。
【0016】
従って、携帯端末を所有する相手の位置をより確実に確認することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報提供システムに含まれる携帯端末装置において、前記景観画像情報送信手段、前記受信手段、前記現在位置特定手段、前記現在位置情報送信手段、前記現在位置情報受信手段、及び前記表示手段と、を備える。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報提供システムに含まれるサーバ装置において、前記記憶手段、前記受信手段、前記位置特定手段、及び前記位置情報送信手段と、を備える。
【0019】
請求項6に記載の発明は、コンピュータを、請求項4に記載の携帯端末装置として機能させる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、コンピュータを、請求項5に記載のサーバ装置として機能させる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、ネットワークを介して接続された携帯端末装置に、前記携帯端末装置の現在位置に関する情報を提供するサーバ装置とを備えた情報提供システムにおける情報提供方法であって、景観を撮像した景観画像に相当する景観画像情報を送信する景観画像情報送信工程と、前記景観画像情報及び景観画像が示す位置に関する情報を記憶する記憶工程と、送信された前記景観画像情報を受信する受信工程と、送信された前記景観画像情報から、記憶された前記景観画像情報に基いて、送信された前記景観画像情報が示す位置を特定する位置特定工程と、前記特定された位置に関する情報を前記携帯端末装置へ送信する位置情報送信工程と、前記特定された位置に関する情報を受信する受信工程と、受信した前記特定された位置に関する情報を参照して、前記携帯端末装置の現在位置を特定する現在位置特定工程と、前記特定した現在位置を示す情報を他の携帯端末装置へ送信する現在位置情報送信工程と、前記他の携帯端末装置から送信された前記他の携帯端末の現在位置を示す情報を受信する現在位置情報受信工程と、受信した前記現在位置情報を表示部へ表示する表示工程と、を有する。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明によれば、受信した前記特定された位置に関する情報を参照して、前記携帯端末装置の現在位置を特定し、前記特定した現在位置を示す情報を他の携帯端末装置へ送信し、他の携帯端末装置から送信された前記他の携帯端末の現在位置を示す情報を受信し、表示部へ表示するため、画像情報に基いて特定された位置に関する情報を携帯端末相互間で送受信することにより、携帯端末装置を所有する相手の位置を確実に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態に係る位置情報提供システムSの機能概要の一例を示す図である。
【図2】本実施形態にかかる携帯端末101a、101bの構成及び機能概要を示すブロック図である。
【図3】位置情報提供システムSの各部構成の詳細と動作の概要との関連を示す概要図である。
【図4】画像情報から相手の位置を確認することができる位置情報提供システムS及び携帯端末101a、101bの動作の詳細を示すブロック図である。
【図5】画像情報から相手の位置を確認することができる位置情報提供システムS及び携帯端末101a、101bの動作の詳細を示すブロック図である。
【図6】画像情報から相手の位置を確認することができる位置情報提供システムS及び携帯端末101a、101bの動作の詳細を示すブロック図である。
【図7】表示結果を示す図である。
【図8】他の実施形態における位置情報提供システムS及び携帯端末101a、101bの動作の詳細を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、位置情報提供システムに対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0025】
先ず、本実施形態に係る位置情報提供システムSの構成及び機能概要について図1を用いて説明する。
【0026】
図1は、本実施形態に係る位置情報提供システムSの構成及び機能概要を示すブロックである。
【0027】
図1に示すように、位置情報提供システムSは、本願の携帯端末装置の一例としての携帯端末101a、101bと、基地局116、及び本願のサーバ装置の一例としてのネットワークサーバ120等とからから構成されている。
【0028】
携帯端末101a及び101bは、基地局116との電波送受信により移動体通信網に接続して、携帯端末101a及び101b相互間、又は、図示しない他の携帯端末やネットワークNWに接続されたネットワークサーバ120等との通信が可能となっている。かかる通信方式には、例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式や、IMT(International Mobile Telecommunication)方式等が採用されている。
【0029】
次に、位置情報提供システムSの動作概要を説明する。
【0030】
例えば、通話や通信が開始された後、携帯端末101a、101bが、カメラ114にて取得した画像情報(例えば、景観を撮像した景観画像に相当する景観画像情報)を送信し、基地局116を経由して、ネットワークサーバ120からカメラ114にて取得した画像情報を基に、ネットワーク上のデータから位置情報を検索(送信された前記景観画像情報から、記憶された前記景観画像情報に基いて、送信された前記景観画像情報が示す位置を特定)し、検索した位置情報(前記特定された前記景観画像情報が示す位置)を、基地局116を経由して、アンテナ102を介し、無線送受信部103にて無線送信又は受信された情報を基に、携帯端末101a,101bの位置情報を制御部104にて処理(受信した前記特定された位置に関する情報を参照して、携帯端末101a、101bの現在位置を特定)をする。
【0031】
そして、この位置情報を表示部108にて携帯端末101a,101bの位置を表示しながら、確認し通話を行うことができる。また、スピーカ105にて位置情報をしらせることができる。
【0032】
次に、携帯端末101a、101bの構成及び機能概要について、図2を用いて説明する。
【0033】
図2は、本実施形態にかかる携帯端末101a、101bの構成及び機能概要を示すブロック図である。
【0034】
なお、図2において、図1と部材番号が同一であるものは、同一の機能を有するものとする。
【0035】
図2に示すように、携帯電話機101は、アンテナ102、無線送信又は受信を行い、本願の景観画像情報送信手段、受信手段、現在位置情報送信手段、現在位置情報受信手段としての無線送受信部103、CPU等を有し、各部の制御や位置処理及び信号処理を行う。
【0036】
本願の現在位置情報特定手段としての制御部104、音声、着信音や警告音などを出力するスピーカ105、音声を入力するマイクロホン106、テンキー及び各種ファンクションキーからなり電話番号や各種操作のための入力を行う操作部107、液晶表示パネルからなり装置の動作状態など各種情報を表示する本願の表示手段としての表示部108、音楽データなど各種情報をフラッシュメモリ等のメモリに記憶する記憶部109、DSP等を有し音楽再生に関する各種処理を行う音楽再生処理部110、充電制御および各部の電源制御処理を行う充電電源制御部111、充電式電池112、非接触の通信システムの送信又は受信を行う非接触通信処理部113、カメラ部114、GPS衛星117(図3参照)からの情報を受信し位置検出を行うGPS部115を有して構成される。
【0037】
次に、図3を用いて、位置情報提供システムSの各部構成の詳細と動作の概要との関連について説明する。
【0038】
なお、図3において、図1乃至2と部材番号が同一であるものは、同一の機能を有するものとする。
【0039】
図3は、位置情報提供システムSの各部構成の詳細と動作の概要との関連を示す概要図である。
【0040】
まず、携帯端末101a、101bは、カメラ部114にて撮像された景観画像を、ネットワークサーバ120へ送信するために、制御部104にて所定の処理を行う。
【0041】
ここで、景観画像とは、カメラ部114によって、所定の位置(場所)における景色を撮像した画像を示し、例えば、東京駅周辺における景色として赤レンガの駅舎が、新宿周辺における景色として都庁又は駅前広場が、渋谷周辺における景色としてランドマークシティ等がそれぞれ撮像された画像を示す。
【0042】
ネットワークサーバ120は、例えば、図示しない操作部(例えば、キーボード等)と、表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)と、本願の受信手段及び位置情報送信手段としての通信部と、本願の記憶手段としての記憶部、及び本願の位置特定手段としてのシステム制御部等と、を備えている。
【0043】
通信部は、基地局160等に接続して、携帯端末101a、101b等との通信状態を制御する。
【0044】
さらに、受信手段としての通信部は、無線送受信部103から送信された前記景観画像情報を送受信する。
【0045】
記憶部は、例えば、ハードディスクドライブ等であり、各種プログラム及びデータ等を記録する。
【0046】
更に記憶部には、景観画像情報、及び景観画像が示す位置に関する情報が記憶されている。
【0047】
かかる景観画像情報は、上記所定の位置における外観に対して、複数の前記外観を撮像した画像が記憶されたものである。
【0048】
具体的には、例えば、上記所定の位置として渋谷を想定した場合、前記景観画像情報として、ハチ公の銅像、駅前広場、ランドマークシティ、山下公園、交差点又は住居等を撮像した複数の画像が記憶されている。
【0049】
また、景観画像が示す位置に関する情報とは、例えば当該位置の名称又は主な施設等の情報を示す。
【0050】
システム制御部は、CPU(central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。
【0051】
さらに、位置特定手段としてのシステム制御部は、送信された前記景観画像情報から、記憶された前記景観画像情報に基いて、送信された前記景観画像情報が示す位置を特定するようになっている。
【0052】
具体的には、まず、システム制御部は、送信された前記景観画像情報と記憶された前記景観画像情報が一致するか否かを判断する。
【0053】
かかる判断手法は、例えば、公知の画像処理技術により、双方の画像情報の特徴量抽出、識別、及び認識が行われ、当該画像情報が一致するか否かが判断される。
【0054】
上述したように、送信された前記景観画像情報が示す位置は、携帯端末101a、101bが現在存在する位置(携帯端末101a、101bの現在位置)である。
【0055】
そして、記憶された前記景観画像情報のうち、送信された前記景観画像情報と一致する景観画像情報がある場合には、送信された前記景観画像情報が示す位置に関する情報を取得できる。従って、携帯端末101a、101bの現在位置を特定特定できることとなる。
【0056】
このようにして、本実施形態におけるネットワークサーバ120aは、基地局116を経由して、携帯端末101bから送信された画像情報を基に、各ネットワークサーバ(120b、120c、120d)から、位置情報を検索し、検索した位置情報を、基地局116を経由して、携帯端末101a,101bに情報を送信するようになっている。
【0057】
無線送受信部103は、基地局116からの情報を、アンテナ102を介し、無線送信又は受信を行い、基地局情報を位置処理部104aに情報を送る。
【0058】
携帯端末101bの制御部104は、さらに、現在位置算出手段として機能し、CPU等を有し各部の制御や無線送受信部103にて無線送信又は受信された情報を基に位置算出や通話している相手の携帯端末101aの位置情報および携帯端末101bの位置情報を、信号処理を行う本願の現在位置特定手段としての位置処理部104aと、位置処理部104aにて算出された結果を基に、各部の制御を行う通信情報結果処理部114bとを有して構成される。
【0059】
通信情報結果処理部114bは、位置処理部104aにて処理された結果を基に、表示部107、スピーカ105等の各部の制御を動作環境下に適した状態に設定することにより、画像携帯端末装置の通信状態にて、簡単に相手の位置を表示しながら確認できる。また、音声にて位置情報を知らせることが可能となる。
【0060】
次に、画像情報から相手の位置を確認することができる位置情報提供システムS及び携帯端末101a、101bの動作の詳細について図4を用いて説明する。
【0061】
図4は、画像情報から相手の位置を確認することができる位置情報提供システムS及び携帯端末101a、101bの動作の詳細を示すブロック図である。
【0062】
なお、図4において、図1乃至3と部材番号が同一であるものは、同一の機能を有するものとする。
【0063】
図4に示すように、まず、携帯端末装置保持者119aが、携帯端末101aのカメラ部114aにて取得した景観画像としての画像情報121を、アンテナ102aを介して、基地局116に当該情報を送信する。
【0064】
次に、図5に示すように、ネットワークサーバ120aは基地局116を経由して、携帯端末101aから送信された画像情報121を基に、各ネットワークサーバ(120b、120c、120d)の情報(上記景観画像情報等)を検索する。
【0065】
具体的には、上述したように、送信された前記景観画像情報と記憶された前記景観画像情報が一致するか否かを判断するようになっている。
【0066】
ここで上記判断について、さらに詳細に図6を用いて説明する。
【0067】
例えば、送信された画像情報121の一部と記憶された前記画像情報が、上記判断により一致すると(図6のAビルが一致)、Aビルが存する位置を携帯端末101aの現在位置として特定する。
【0068】
ネットワークサーバ120dによって、検索情報122が検索された場合(上記特定がなされた場合)、検索情報122のデータから位置情報を検索取得する。検索した位置情報を、基地局116を経由して、携帯端末101aへ送信する。
【0069】
携帯端末101aは、受信した位置情報を基に、各種処理を行い、表示部108に携帯端末装置保持者119aの位置を表示する。
【0070】
また、この位置情報を、他の携帯端末装置保持者119bに送信することで、携帯端末装置保持者119bは携帯端末装置保持者119aの位置を簡単に確認することができる。
【0071】
図7は、上記表示結果を示す図である。
【0072】
携帯端末101aの表示部108a及び携帯端末101bの表示部108bには、双方の現在位置が示されている。
【0073】
次に、他の実施例について図5を用いて説明する。
【0074】
図8は、他の実施形態における位置情報提供システムS及び携帯端末101a、101bの動作の詳細を示すブロック図である。
【0075】
なお、図8において、図1乃至4と部材番号が同一であるものは、同一の機能を有するものとする。
【0076】
本発明の他の実施例として、その基本的構成は上記の通りであるが、さらに、その他の、携帯端末にて、位置情報の精度を向上することが可能である。
【0077】
図8に示すように、携帯端末101の制御部104は、CPU等を有し各部の制御や無線送受信部103にて無線送信又は受信された情報を基に位置算出や通話している相手の携帯端末101aの位置情報および携帯端末101bの位置情報を、信号処理を行う位置処理部104aと、位置処理部104aにて算出された結果を基に、各部の制御を行う通信情報結果処理部114bとを有して構成される。
無線送受信部103は、各基地局116a、116b、116cからの情報をアンテナ102を介し、無線送信又は受信を行い、基地局位置情報を位置処理部104aに情報を送る。
【0078】
カメラ部114にて取得した画像情報を制御部104にて処理を行い、無線送受信部103から送信し、情報を、アンテナ102を介し、基地局116に情報を送る。
【0079】
ネットワークサーバ120aは基地局116を経由して、携帯端末101bから送信された画像情報を基に、各ネットワークサーバ(120b、120c、120d)から、位置情報を検索し、検索した位置情報を、基地局116を経由して、携帯端末101に情報を送る。
【0080】
無線送受信部103は、基地局116からの情報を、アンテナ102を介し、無線送信又は受信を行い、基地局位置情報を位置処理部104aに情報を送る。
【0081】
ここで基地局位置情報とは、基地局116と携帯端末101の距離に関する情報に基いて三点測位法等の適用により算出された、携帯端末101の現在位置を示す情報である。
【0082】
位置処理部104aは、各基地局116a、116b、116cから基地局位置情報と、ネットワークサーバ120から検索した位置情報をこの情報を基に、通信情報結果処理部114bに情報を送る。
【0083】
従って、上記基地局位置情報と上記受信した前記特定された位置に関する情報の双方を参照して、携帯端末101の現在位置を特定することができる。
【0084】
通信情報結果処理部114bは、位置処理部104aにて算出された結果を基に、表示部107、スピーカ105等の各部の制御を動作環境下に適した状態に設定することにより、画像携帯端末装置にて、位置情報の精度を向上することが可能である。
【0085】
また、基地局位置情報を基に、取得した位置情報とカメラ部114にて取得した画像情報から、検索絞込みが可能であり、各ネットワークサーバ上の更なる検索時間の短縮および精度を向上することが可能である。
【0086】
以上説明したように、本実施形態によれば、ネットワークサーバ120は、携帯端末101から送信された画像情報120から、検索情報122に基いて、送信された画像情報120が示す位置を特定し、前記特定された位置に関する情報を携帯端末101へ送信する。携帯端末101は、受信した前記特定された位置に関する情報を参照して携帯端末101の現在位置を特定し、前記特定した現在位置を示す情報を他の携帯端末101へ送信し、他の携帯端末101から送信された前記他の携帯端末101の現在位置を示す情報を受信し、表示部108へ表示するようになっている。
【0087】
従って、画像情報に基いて特定された位置に関する情報を携帯端末相互間で送受信することにより、携帯端末を所有する相手の位置を確認することができるため、携帯端末を所有する相手の位置を確実に確認することができる。
【0088】
また、携帯端末101は、受信した前記特定された位置に関する情報及び基地局位置情報の双方を用いることにより、前記携帯端末装置の現在位置を特定するようになっている。
【0089】
従って、携帯端末を所有する相手の位置をより確実に確認することができる。
【0090】
また、本発明の他の実施例として、その基本的構成は上記の通りであるが、画像携帯端末機に使用されている通信機能に対して適用できる。例えば、WLAN、Blue tooth(登録商標)等に適用することも可能である。
【0091】
また、本発明の他の実施例として、その基本的構成は上記の通りであるが、画像情報検索システムとしては、ネットワークサーバに接続できる通信機能に対して適用できる。例えば、パーソナルコンピュータについても可能である。
【符号の説明】
【0092】
101 携帯端末
102 アンテナ
103 無線送受信部
104 制御部
105 スピーカ
106 マイクロホン
107 操作部
108 表示部
109 記憶部
110 音楽再生処理部
111 充電電源制御部
112 充電式電池
113 非接触通信処理部
114 カメラ部
115 GPS部
116 基地局
120 ネットワークサーバ
S 位置情報提供システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された携帯端末装置に、前記携帯端末装置の現在位置に関する情報を提供するサーバ装置とを備えた情報提供システムであって、
前記携帯端末装置は、
景観を撮像した景観画像に相当する景観画像情報を送信する景観画像情報送信手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記景観画像情報及び景観画像が示す位置に関する情報を記憶する記憶手段と、
送信された前記景観画像情報を受信する受信手段と、
送信された前記景観画像情報から、記憶された前記景観画像情報に基いて、送信された前記景観画像情報が示す位置を特定する位置特定手段と、
前記特定された位置に関する情報を前記携帯端末装置へ送信する位置情報送信手段と、
を備え、
前記携帯端末装置は、さらに、
前記特定された位置に関する情報を受信する受信手段と、
受信した前記特定された位置に関する情報を参照して、前記携帯端末装置の現在位置を特定する現在位置特定手段と、
前記特定した現在位置を示す情報を他の携帯端末装置へ送信する現在位置情報送信手段と、
前記他の携帯端末装置から送信された前記他の携帯端末の現在位置を示す情報を受信する現在位置情報受信手段と、
受信した前記現在位置情報を表示部へ表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記携帯端末装置は、さらに、
前記携帯端末装置の現在位置を示す情報を算出する現在位置算出手段と
前記現在位置特定手段は、受信した前記特定された位置に関する情報及び算出された前記現在位置を示す情報によって、前記携帯端末装置の現在位置を特定することを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項1又は2の何れか一項に記載の情報提供システムにおいて、
前記現在位置算出手段は、基地局位置情報に基いて算出されることを特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報提供システムに含まれる携帯端末装置において、
前記景観画像情報送信手段、前記受信手段、前記現在位置特定手段、前記現在位置情報送信手段、前記現在位置情報受信手段、及び前記表示手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報提供システムに含まれるサーバ装置において、前記記憶手段、前記受信手段、前記位置特定手段、及び前記位置情報送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
コンピュータを、請求項4に記載の携帯端末装置として機能させることを特徴とする携帯端末装置用プログラム。
【請求項7】
コンピュータを、請求項5に記載のサーバ装置として機能させることを特徴とするサーバ装置用プログラム。
【請求項8】
ネットワークを介して接続された携帯端末装置に、前記携帯端末装置の現在位置に関する情報を提供するサーバ装置とを備えた情報提供システムにおける情報提供方法であって、
景観を撮像した景観画像に相当する景観画像情報を送信する景観画像情報送信工程と、
前記景観画像情報及び景観画像が示す位置に関する情報を記憶する記憶工程と、
送信された前記景観画像情報を受信する受信工程と、
送信された前記景観画像情報から、記憶された前記景観画像情報に基いて、送信された前記景観画像情報が示す位置を特定する位置特定工程と、
前記特定された位置に関する情報を前記携帯端末装置へ送信する位置情報送信工程と、
前記特定された位置に関する情報を受信する受信工程と、
受信した前記特定された位置に関する情報を参照して、前記携帯端末装置の現在位置を特定する現在位置特定工程と、
前記特定した現在位置を示す情報を他の携帯端末装置へ送信する現在位置情報送信工程と、
前記他の携帯端末装置から送信された前記他の携帯端末の現在位置を示す情報を受信する現在位置情報受信工程と、
受信した前記現在位置情報を表示部へ表示する表示工程と、
を有することを特徴とする情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−239207(P2010−239207A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−82284(P2009−82284)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】