説明

旋回作業機

【課題】旋回作業機において、作業機用補器を覆うカバーを上側から外側方に亘って開放できるようにする。
【解決手段】 上下方向の軸心廻りに旋回自在な旋回台7上の右側に、旋回台後部のボンネット9に繋がる側部カバー10が配備され、該側部カバー10は、作業機用補器を旋回台外側方より覆うカバー本体72と、該カバー本体72の上方にて開閉自在に枢支されて作業機用補器を旋回台上方より覆うカバー蓋体73とを備え、カバー本体72は、旋回台7に固定された前後固定カバー体75、77と、開閉自在に枢支されていて上線が前記カバー蓋体73の側線と対向する開閉カバー体76とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックホー等の旋回作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、バックホー等の旋回作業機においては、走行体上に旋回台が上下軸心廻りに旋回自在に枢支され、該旋回台上の後部にエンジン、ラジエータ、油圧ポンプ等が配備され、これらはボンネットによって覆われている。また、旋回台上の左右一側には、燃料タンク、作動油タンク、バッテリ、コントロールバルブ等の作業機用補器が配備され、これらはボンネットの前部から旋回台の前部に向けて伸びる側部カバーによって覆われている。また、旋回台上の左右他側には運転席が配備され、該運転席と収容空間との間に掘削装置が配備されている。
【0003】
上述の如き旋回作業機においては、側部カバーに覆われた作業機用補器のメンテナンスを行うべく、側部カバーを旋回台に開閉自在に枢支してものが知られており、例えば特許文献1においては、旋回台上の右側に配備された複数の作業機用補器が前記旋回台に左右軸心廻りに開閉自在に枢支された右側カバー部に覆われた旋回作業機が開示されている。
しかしながら、上記旋回作業機においては、右側カバー部全体が旋回台に開閉自在に枢支されているため、規格の大きい旋回作業機においては、該右側カバー部が大型化することとなり、かかる右側カバー部を開閉させることには困難が伴う。また、この様に大型化した右側カバー部を開放した状態に支持する支持機構が大型化する問題がある。
【0004】
そこで、かかる問題を解決すべく、特許文献2には、旋回台の右側に配備された複数の作業機用補器の右外方が開閉自在に枢支された側部ガードによって覆われ、前記複数の作業機用補器の上方が開閉自在に枢支された上部カバーによって覆われた旋回作業機が開示されている。
【特許文献1】特開平11−001939号公報
【特許文献2】特開平11−200416号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献2の旋回作業機において、側部ガードは、旋回台の右側部に設けられた開口部を開閉自在に覆うものであって、該側部ガード及び上部カバーを開放した場合にも、前記開口部及び前記複数の作業機用補器の上方が開放されるのみであって、旋回台の右側を側方から上方に亘って大きく露出させるものではない。
そこで、本発明の目的は、上記問題に鑑み、作業機用補器を覆うカバーを上側から外側方に亘って開放できるようにした旋回作業機を提供するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、第1に、上下方向の軸心廻りに旋回自在な旋回台上の左右一側に、旋回台後部のボンネットに繋がる側部カバーが配備され、該側部カバーは、作業機用補器を旋回台外側方より覆うカバー本体と、該カバー本体の上方にて開閉自在に枢支されて前記作業機用補器を旋回台上方より覆う蓋カバー体とを備え、
前記カバー本体は、旋回台に固定された固定カバー体と、開閉自在に枢支されていて上線が前記カバー蓋体の側線と対向する開閉カバー体とを備え、前記カバー蓋体と開閉カバー体の間に互いを閉鎖状態にロックするロック機構を設けている点である。
【0007】
これによれば、側部カバーのカバー蓋体とカバー本体の開閉カバー体を同時に開放することにより、これらカバー蓋体と開閉カバー体は、閉鎖状態で互いに対向していた開閉カバー体の上線とカバー蓋体の側線とが互いに離間した状態で開放されることとなり、これによって、側部カバーに覆われた旋回台の左右一側は、旋回台外方の側方から上方に亘って露出することとなるのである。
第2に、前記カバー蓋体と開閉カバー体に亘ってこれらカバー蓋体と開閉カバー体とを互いに閉鎖状態にロックするロック機構が配備されている点である。
【0008】
これによれば、カバー蓋体と開閉カバー体は、両カバーの間に配備された一つのロック機構によって閉鎖状態にロックされるため、カバー体毎にロック機構を設ける必要はなく、側部カバーに覆われる空間が複数のロック機構によって狭小化する虞はないのである。
また、前記一つのロック機構をロックすることにより、カバー蓋体と開閉カバー体はそれぞれ一方が他方をロックする状態となり、これによって、これらカバー蓋体と開閉カバー体は互いに閉鎖状態にロックされるのである。同様に、前記一つのロック機構のロックを解除することにより、カバー蓋体と開閉カバー体の上述の如きロックは解除されることとなり、これによってカバー蓋体と開閉カバー体の一方若しくは両方を開放することができるのである。
【0009】
第3に、前記固定カバー体は、前記開閉カバー体よりも前部に配備された前部固定カバー体と、前記開閉カバー体よりも後部に配備された後部固定カバー体とを備え、前記開閉カバー体を前後固定カバー体の何れか一方に上下方向の軸心廻りに枢支している点である。
これによれば、旋回台の左右一側の側方の前後方向中途部が開閉カバー体に開閉自在に覆われることとなり、該開閉カバー体との対向位置に整備頻度の高い作業機用補器(例えばバッテリ等)を配備することにより、簡易な整備を行う場合に露出させる必要のない作業機用補器の旋回台外方側の側部を固定カバーによって覆った状態を保ちつつ、前記整備頻度の高い作業機用補器のみを露出させることができるのである。
【0010】
第4に、前記側部カバーは、旋回台中央側に旋回台上に立設した支持壁を備え、該支持壁に前記カバー蓋体の旋回台中央側の側部を前後方向の軸心廻りに枢支し、前記カバー蓋体の旋回台外方側の側部に、下方突出状の取手部を設けている点である。
これによれば、カバー蓋体を開放状態に設定することにより、該カバー蓋体の旋回台外方の側部が作業者の手の届かない旋回台の上方に位置する場合にも、取手部がカバー蓋体の前記側部よりも下方に向けて突出してるため、該取手部を把持することにより、作業者は安定した姿勢(例えば直立姿勢)で開放状態の開閉カバー体を支持することが可能となるのである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、作業機用補器を覆うカバーを上方から外側方に亘って開放できるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明をバックホーに実施した形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図8に示す如く、本発明にかかるバックホー1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから構成されている。
なお、本実施の形態において、操舵することなく該バックホー1が前進及び後進する方向を前後方向とし、該前後方向に直交する水平方向を左右方向とし、前後方向及び左右方向に垂直な方向を上下方向とする。
走行装置2は、ゴム製又は金属製の覆帯を有する左右一対の走行体4を備え、両走行体4を走行モータMで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。また、該走行装置2の前部にはドーザ5が配備されている。
【0013】
旋回体3は、走行装置2上に旋回ベアリング6を介して上下方向の旋回軸X廻りに左右旋回自在に支持された旋回台7を備えており、該旋回台7の前部には、掘削作業を行うための掘削装置8が配備されている。
また、旋回台7の後部上方がボンネット9によって覆われると共に旋回台の左右一側(本実施の形態においては右側)の上方がボンネット9に略面一に連なる側部カバー10によって覆われ、これによって、旋回台7の右側から後部に亘って、図9に示すエンジン11、ラジエータ12、油圧ポンプ13、燃料タンク14、作動油タンク15、バッテリ16、コントロールバルブ17等の作業機用補器を収容するための収容空間Sが設けられている。
【0014】
なお、本実施の形態においては、該収容空間Sの内、ボンネット9に覆われる部分をエンジンルームS1とし、側部カバー10に覆われる部分をタンクルームS2とする。
また、旋回台7上の左右一側(本実施の形態においては左側)には、シート19や操縦部等から構成される運転室を覆うキャビン20が搭載されている。
旋回台7は、前部の左右方向中央部のやや右寄りに支持ブラケット21を突出状に備え、該支持ブラケット21に図8に示す掘削装置8が取り付けられている。
該掘削装置8は、支持ブラケット21に上下方向の軸心廻りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット22と、該スイングブラケット22に基部側を左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて上下揺動自在に支持されたブーム23と、該ブーム23の先端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて前後揺動自在に支持されたアーム24と、該アーム24の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット25とを備えている。
【0015】
スイングブラケット22は、旋回台7内に備えられたスイングシリンダ26の伸縮によって揺動自在とされている。
また、ブーム23は、該ブーム23とスイングブラケット22との間に介装されたブームシリンダ27の伸縮によって揺動自在とされ、アーム24は、該アーム24とブーム23との間に介装されたアームシリンダ28の伸縮によって揺動自在とされ、バケット25は、該バケット25とアーム24との間に介装されたバケットシリンダ29の伸縮によってスクイ・ダンプ動作自在とされており、これらスイングシリンダ26、ブームシリンダ27、アームシリンダ28及びバケットシリンダ29は油圧シリンダ(油圧機器)によって構成されている。
【0016】
また、旋回台7は、前記旋回ベアリング6に連結される厚板からなる旋回基板30を有しており、図9に示す如く、旋回基板30上には、左右方向中途部を前部から後部に亘って伸びる左右一対の板状の縦リブ31L、31Rが溶接等によって固定されると共に、タンクルームS2内に配備される作業機用補器を支持する支持枠体32がボルト等の締結具を介して固設されている。また、その他の補強部材及び各種機器を取り付けるためのブラケット、ステー等が旋回基板上に溶接等によって固定され、これら縦リブ31L、31R、支持枠体32、補強部材、ブラケット、ステー等によって旋回フレームが構成されている。
【0017】
前記左右一対の縦リブ31L、31Rは、その前端側が旋回基板30よりも前方に伸び、両前端部間に前記支持ブラケット21が固設されている。
左側の縦リブ31Lは、旋回体3の回転中心Xを前後方向に通過して旋回基板30上を前方から後方に伸び、該回転中心Xの後部から旋回基板30の左右方向外方(本実施の形態においては左側)に向けて屈曲しており、該左側の縦リブ31Lの後部は、前記キャビン20の後部下方に沿って延伸されている。
また、右側の縦リブ31Rは、旋回基板30の前方の左右方向やや右寄りから旋回基板30の右側後部に向けて屈曲状に延伸されている。
【0018】
また、図8に示す如く、前記スイングシリンダ26の前端部はスイングブラケット22に連結され、スイングシリンダ26の後端部は、右側の縦リブ31Rの後端部近傍にて旋回基板30に連結されている。
前記支持枠体32は、図2に示す如く、タンクルームS2の前後方向中途部の旋回台外方側に配備されており、旋回基板30上を上下方向に伸びる前後一対のステー33、33と、該前後一対のステー33、33の上下方向中途部間に架設された第1プレート34と、該前後一対のステー33、33の上端部に連結された第2プレート35とを有しており、該前後一対のステー33、33の下端部が旋回基板30に固設されている。
【0019】
また、図8及び図9に示す如く、旋回基板30の後部には、該旋回基板30の両側後部及び後部に配置されて旋回台7の後部を構成すると共に前記掘削装置8との重量バランスの調整を図るカウンタウエイト39が配備されており、該カウンタウエイト39は、旋回基板30上に突出する端縁が前記ボンネット9及び側部カバー10の下端縁と対向している。
したがって、前記収容空間Sは、ボンネット9、側部カバー10に覆われると共にカウンタウエイト39によって覆われることとなり、これによって、バックホー1を走行(前進、後進)させた場合や旋回体3を旋回動作させた場合に、上述の如く収容空間S内に配備された作業機用補器が障害物(壁、植込み等)に衝突乃至接触するのを防護していると共に、エンジン11等の騒音が外部に放散されるのを防止し、併せて操縦運転装置の熱的環境が劣化するのを防止しているのである。
【0020】
図9に示す如く、エンジンルーム内S1には、旋回基板30上にエンジン11がそのクランク軸を左右方向に向けて配備されており、該エンジン11の左右一側(本実施の形態においては右側)にラジエータ12が配備され、該ラジエータ12の旋回台外方側にオイルクーラ12aが配備されている。また、エンジン11の左右他側(本実施の形態においては左側)に油圧ポンプ13が配備されている。
図1及び図9に示す如く、タンクルームS2内となる前記ラジエータ12及びオイルクーラ12aの前方には、前記ドーザ5や油圧シリンダ等に供給する作動油を貯留するための作動油タンク15が配置されており、該作動油タンク15の前方には、エンジン11に供給するための燃料を貯留する燃料タンク14が配置され、該燃料タンク14と作動油タンク15の間の空間部には、バックホー1の電力供給源となるバッテリ16が配備され、該バッテリ16の上方に、前記ドーザ5や油圧シリンダ等に供給すべき作動油を制御するためのコントロールバルブ17が配備されている。
【0021】
図1及び図2に示す如く、作動油タンク15は、上下方向に長い直方体状を呈する本体部51と、該本体部51の前下部を前方に延出した延出部52とから構成されており、側面視でL字状に形成されている。また、作動油タンク15の本体部51の上端面に給油口15aが配備されている。
また、燃料タンク14は、作動油タンク15の前方にて旋回基板30上の前端側に配備されており、タンクルームS2の前部の旋回台外方から内方に亘る容積を占める本体部56と、本体部56の該後上部の旋回台内方側から後部に向けて延出された延出部57とを備えている。該延出部57は、旋回台外方側の側面が支持枠体32と対向すると共に、後端面が作動油タンク15の延出部52の前端面と対向している。
【0022】
また、燃料タンク14の上端面は、本体部56から延出部57に亘って前記作動油タンク15の延出部52の上端面と略面一に形成されている。また、燃料タンク14の本体部56の上端面前部に給油口14aが突設されている。
図2に示す如く、バッテリ16は、正極と負極を旋回台7の前後方向に位置させた姿勢で前記支持枠体32の第1プレート34上に載置され、前後一対の締結具を介して該第1プレート34に取り付けられている。また、バッテリ16の旋回台内方の側面は、作動油タンク15の延出部51及び燃料タンク14の延出部57と対向している。
【0023】
ここで、タンクルームS2内のこれら作動油タンク15、燃料タンク14及びバッテリ16の配置を異なる観点から観れば、タンクルームS2の後部に作動油タンク15が配備されると共にタンクルームS2の前部に燃料タンク14が配備され、これら作動油タンク15及び燃料タンク14の間となるタンクルームS2の前後方向中途部に空間部が形成され、該空間部の旋回台外方側にバッテリ16が配備されると共に、該空間部の旋回台内方側に作動油タンク15の延出部52及び燃料タンク14の延出部57が配備されていると観ることもできる。
【0024】
また、前記支持枠体32の第2プレート35は、図2に示す如く、燃料タンク14の本体部56の上方まで延設されており、該燃料タンク14の本体部51の上端面の中途部から後部及び延出部57の上端面、バッテリ16の上面の旋回台内方側及び作動油タンク15の延出部52の上端面の旋回台外方側を覆った状態で配備されており、該第2プレートの上面にコントロールバルブ17が配備されている。
該コントロールバルブ17は、複数個の弁体を前後方向に連接してなる第1ブロック63及び第2ブロック64と、両ブロック63、64よりも上下方向及び左右方向に大きく形成されたバルブボディ65とから構成されており、第1ブロック63の後部にバルブボディ65が連結され、該バルブボディ65の後部に第2ブロック64が連結されている。
【0025】
前記ボンネット9は、板金加工や樹脂成形等によって形成されており、図9に示す如く、エンジンルームS1を旋回台後部から上部に亘って開閉自在に覆う後部ボンネット70と、該後部ボンネット70の前端縁及び両側縁前部と対向する縁部を有してエンジンルームS1の上部を覆う前部ボンネット71とに分離形成されており、該後部ボンネット70とカウンタウエイト39とは、ロック手段によってロック解除自在とされている。
側部カバー10は、板金加工や樹脂成形等によって形成されており、図1及び図3に示す如く、タンクルームS2を旋回台外側方より覆うカバー本体72と、該カバー本体72の上方にて開閉自在に枢支されてタンクルームS2を上方より覆うカバー蓋体73と、該カバー蓋体73を開閉自在に枢支してタンクルームS2の旋回台内側方を覆う支持壁74とを備えている。
【0026】
カバー本体72は、旋回基板30に固設されてタンクルームS2を前側方から右側前部までを覆う前部固定カバー体75と、旋回基板30に対して開閉自在に枢支されてタンクルームS2の右側方の前後方向中途部を覆う開閉カバー体76と、旋回基板30に固設されてタンクルームS2の右側後部を覆う後部固定カバー体77とを備えている。
前部固定カバー体75は、図3及び図4に示す如く、タンクルームS2内に配備された燃料タンク14の本体部56の旋回台外方側と対向して配備されており、図4に示す如く支持ブラケット21の側縁に沿って上下に伸びる左側縁75aと、図3に示す如く側面視で燃料タンク14の本体部56の後端面よりも僅かに後方となる位置にて上下方向に伸びる右側縁75bと、カバー蓋体73に沿って伸びる上側縁75cとを有している。
【0027】
該上側縁75cは、右側部が後部から前後方向中途部に亘って燃料タンク14の上部から該燃料タンク14の上部下方に向けて低く傾斜し、該右側部の前後方向中途部から前部に亘って略水平に伸びている。
これによって、燃料タンク14の給油口61は前部固定カバー体75の上端縁よりも上方に位置することとなり、前記カバー蓋体73を開放した状態で該給油口61は露出することとなる。
また、後部固定カバー体77は、前記ラジエータ12の空気吸い込み面と対向する位置に配備されており、後部ボンネット70の側縁に沿って上下方向に湾曲状に伸びる第1後端縁75aと、該第1後端縁75aの下端からカウンタウエイト39の側縁に沿って伸びる第2後端縁75bと、開閉カバー体76に沿って上下方向に湾曲状に伸びる前端縁75cと、該前端縁75cの上端と第1後端縁75aとを連結すべく水平に伸びる上端縁75dとを備えている。
【0028】
開閉カバー体76は、図1に示す如く、前記バッテリ16の旋回台外方側の側面及びその周囲と対向する位置に配備されており、図3に示す如く、前記前部カバー体75の右側縁75bに沿って上下方向に略垂直に伸びる前端縁76aと、側面視でカバー蓋体73の後端から該前端縁76aに向けて低く傾斜状に伸びる第1上端縁(上線)76bと、該第1上端縁76bの後端から後部に向けて略水平に伸びる第2上端縁76cと、該第2上端縁76cの後端から後部ボンネット70の側縁に沿って湾曲状に上下方向に伸びる第1後端縁76dと、該第1後端縁76dの後端から前部に向けて前記後部固定カバー体75の上端縁75dに沿って略水平に伸びる第2後端縁76eと、該第2後端縁76eの前端から前記後部カバー体75の前端縁cに沿って湾曲状に上下方向に伸びる第3後端縁75fとを備えている。
【0029】
また、開閉カバー体76の第1上端縁76bと前記前部固定カバー体75の上端縁75cとは、互いに連なることにより側面視で下弦状の湾曲線を形成している。
また、開閉カバー体76は、その前端縁76aと前部固定カバー体75の右側縁75bとを跨いで配備される上下一対のヒンジ機構78を介して該前部固定カバー体75に開閉自在に枢支されており、図1に示す如く、開閉カバー体76を開放することによりバッテリ16の旋回台外方側の側面及びその周辺が露出することとなる。また、図3に示す如く、開閉カバー体76の外面後部には、開閉カバー体76を開閉する場合に把持すべき上下一対の把持部76g、76gが凹設されている。
【0030】
支持壁74は、図6に示す如く、側面視で前後方向に伸びる縦壁74aと、該縦壁74aの上端部からタンクルームS2に向けて伸びる横壁74bとを備えたアングル状に形成されている。また、図4及び図5に示す如く、該支持壁74は、その後部が開閉カバー体76と対向する位置まで延伸されると共に、前部が燃料タンク14の上方近傍まで延伸されており、該前部と後部とを連結する中間部が後方から前方に向けて低く傾斜している。また、縦壁74aの旋回台側内方の側面には、前記一対の縦リブ31L、31Rの間を上方より覆う中央カバー79が該側面に沿って連結されている。
【0031】
カバー蓋体73は、図6に示す如く、タンクルームS2の上方を前部から後部に亘って覆う上方突出状の湾曲面を備えており、図4に示す如く、前記カバー本体72の上端縁及び支持壁73の上端縁に沿って伸びる下端縁73aを有している。該下端縁73aは、前記開閉カバー体76の第1上端縁76b及び前部固定カバー体75の上端縁75cに沿って旋回台外方側を前後方向に下弦状に伸びる第1下端縁(側線)73bと、支持壁74の上端縁に沿って旋回台内方側を前後方向に傾斜状に伸びる第2下端縁73cとを備えている。
【0032】
また、カバー蓋体73は、図4及び図5に示す如く、その第2下端縁73cと支持壁74の上端縁を跨いで配設された前後一対のヒンジ機構80、80を介して開閉自在に枢支されている。また、該前後一対のヒンジ機構80、80の間には、図6に示す如く、カバー蓋体75を全開した状態に支持する支持機構81が設けられている。
支持機構81は、カバー蓋体73の内面に一方の端部が第1枢軸82を介して揺動自在に枢支された第1リンク体83と、タンクルームS2内に一方の端部が第2枢軸84を介して揺動自在に枢支された第2リンク体85とを備え、両リンク体83、85は、他方の端部どうしが第3枢軸86を介して互いに揺動自在に枢支されている。
【0033】
また、第1リンク体83の第3枢軸側の端部には、カバー蓋体73を全開とした状態で第2リンク体85に当接する係止片87が配備され、第2リンク体85の第3枢軸側の端部には、カバー蓋体73を全開とした状態で旋回台外方側に向けて突出状に伸びる正面視L字状の把持部88が配備されている。
また、カバー蓋体73の旋回台外方側の内面には、該カバー蓋体73の下端縁によりも下方に突出する取手部89が配備されている。該取手部89は、図6及び図7に示す如く、一対の脚部90aを有するU字板90と、該U字板90の一対の脚部90aを連結するU字パイプ91とから構成されており、該U字板90は、一対の脚部90aをカバー蓋体73の下端縁73aよりも下方に突出させた状態で該カバー蓋体73の内面にボルト等の締結具を介して取り付けられている。
【0034】
また、図7に示す如く、前記開閉カバー体76とカバー蓋体73とは、該開閉カバー体76の第1上端縁76b及びカバー蓋体73の第1下端縁73bを跨いで配設されるロック機構92によってロック解除自在とされている。
該ロック機構92は、開閉カバー体76の前後方向中央部に配置されたL字状のロック片93と、前記U字板90の中央部90bから開閉カバー体76に向けて突設されてロック片93を係脱自在に係止する被ロック板94とを備え、該ロック片93は、開閉カバー体76の外面の法線方向に伸びる回転軸廻りに回転自在に枢支され、該回転軸上には、ロック片93の固定状態と回転可能状態とを切り換える施錠手段95が配備されている。
【0035】
該施錠手段95のキー孔にキー(エンジンキー等)を射し込み、該キーと共にロック片93を回動させることによって、該ロック片93は被ロック板94に対して係脱自在となり、ロック片93と被ロック板94との係合を解除することにより、開閉カバー体76及びカバー蓋体73のロック状態は解除され、これによって両カバー73、76は開閉自在となる。
本発明は以上の構成からなるものであって、引き続きカバー蓋体73及び開閉カバー体76の開閉方法について説明する。
【0036】
先ず、上述の如くロック機構92のロック状態を解除することにより、カバー蓋体73及び開閉カバー体76を開閉自在状態に設定する。
次に、図1に示す如く、開閉カバー体76の上下一対の把持部76gを把持した状態で該開閉カバー体76を旋回台外方側に向けて揺動させて開放する。これによって、タンクルームS2に配備されたバッテリ16及び該バッテリ16の周囲が露出することとなり、この状態でバッテリ16に対して給水等の簡単なメンテナンス作業を行うことができ、また、バッテリ16下方に収容されたオイルフィルタや燃料フィルタを取り出すことができる。
【0037】
次に、前記前後一対のヒンジ機構80の枢軸を回転軸としてカバー蓋体73を上方に揺動させ、図6に二点鎖線で示す如く、全開状態に向けて開放する。
このとき、前記支持機構81は、開閉カバー体76の回動に伴って、第1リンク体83が第1枢軸82を回転軸として揺動すると共に、第2リンク体85が第2枢軸84を回転軸として揺動する。
ここで、第1枢軸82はカバー蓋体73の揺動に伴って上方に移動することとなり、これによって第3枢軸86が上方に向けて相対移動する。そして、これら3つの枢軸82、84、86は、正面視で一直線状に整列することとなり、この状態からさらにカバー蓋体73を全開状態に向けて揺動させることにより、図6に示す如く、第3枢軸86が第1枢軸82及び第2枢軸84を結ぶ直線よりも旋回台内方側に相対移動する。
【0038】
このとき、前記係止片87が第2リンク体85の端部に当接し、これに伴って両リンク体83、85は、係止片87を介して相対回転不能状態となって係合し、これによって、カバー蓋体73は揺動不能とされた全開状態で係止されることとなるのである。したがって、タンクルームS2は、カバー蓋体73が支持機構81によって支持されることにより上部開放状態に保たれ、この状態で前記コントロールバルブ17のメンテナンス作業や作動油タンク15や燃料タンク14の給油を行うことが可能となるのである。
また、このとき、前記把持部88は旋回台内方側から旋回台外方側に向けて突出した状態に保持されている。
【0039】
また、本実施の形態において、図3及び図4に示す如く、カバー蓋体73には、燃料タンク14の給油口14aと対向する位置に開閉自在に枢支した給油カバー73dが形成されており、カバー蓋体73を閉鎖した状態で該給油カバー73dを開放することによっても、燃料タンク14の給油を行うことができるが、該給油カバー73dをカバー蓋体73が備えていない構成を採用することができるのはもちろんである。
上述の如く開放した開閉カバー体76及びカバー蓋体73を閉鎖状態に設定するには、先ず、図6に示す開閉カバー体76の取手部89を把持した状態で前記把持部88を旋回台外方側に向けて引く。これによって、前記支持機構81の第3枢軸86が第1枢軸82及び第2枢軸84を結ぶ直線よりも旋回台外方側に移動することとなり、これによって係止片87による両リンク体83、84の係止片87による相対移動不能状態が解除され、カバー蓋体73は再び揺動自在状態となる。
【0040】
このとき、前記取手部89はカバー蓋体73の第1側縁73bよりも旋回基板30に向けて突出しているので、カバー蓋体73を全開状態に設定することにより第1側縁73cが旋回基板30の上方に高く位置する場合にも、作業者は安定した姿勢(例えば直立姿勢)で取手部89を把持し、該取手部89を介してカバー蓋体73を支えつつ該カバー蓋体73を閉鎖状態に向けて揺動させることが可能となるのである。
そして、図3に示す如くカバー蓋体73の第1側縁73cの前部が前記前部固定カバー体75の上端縁75cと対向する位置まで該カバー蓋体73を回動させることにより、カバー蓋体73を閉鎖状態に設定する。
【0041】
次に、図1に示す開放状態の開閉カバー体76をその第1上端縁76bがカバー蓋体73の第1側縁73cの後部と対向する位置まで回動させることにより、開閉カバー体76を閉鎖状態に設定する。これによってバッテリ16及び前記取手部89が開閉カバー体76に覆われることとなる。
最後に前記ロック機構92のロック片93を被ロック板94に係止させた状態で該ロック片93を施錠手段を介して固定する。これによってカバー蓋体73と開閉カバー体76とが同時に閉鎖状態にロックされることとなる。
【0042】
上記本発明にかかるバックホー1においては、カバー蓋体73と開閉カバー体76を同時開放することにより、カバー蓋体73は第1下端縁73bが開放縁(自由端側)となって開放されると共に、開閉カバー体76は第1〜第3後端縁76d、76e、76fが開放縁(自由端側)となって開放されることとなり、カバー蓋体73の第1下端縁73bと開閉カバー体76の第1上端縁76bが互いに離間した状態でこれら両カバー体73、76が開放されることとなる。これによって、タンクルームS2の旋回台外方が右側部から上部に亘って露出することとなり、作業者は、タンクルームS2内に収容された作動油タンク15、燃料タンク14、バッテリ16及びコントロールバルブ17を露出させた状態でこれらの整備・点検作業を行うことが可能となるのである。
【0043】
また、カバー蓋体73と開閉カバー体76は、両カバー体73、76の縁部を跨いで配備された一つの前記ロック機構92によって閉鎖状態にロックされるため、カバー毎にロック機構を設ける必要はなく、タンクルームS2が複数のロック機構によって狭小化する虞はない。しかも、前記ロック機構92を解除することにより両カバー73、76を同時に開閉可能状態に設定することができるため、両カバー73、76を開放するための作業者の負担は低減される。
また、前記ロック機構92のロックを解除してカバー蓋体73と開閉カバー体76の一方のみを開放することができるのはもちろんである。
【0044】
また、カバー蓋体73は、前記支持機構81によって全開状態に支持されるため、作業者が該カバー蓋体73を把持して開放状態に支持する必要はない。また、前記支持機構81は、カバー蓋体73を全開状態となる位置まで開放する操作を行うことによって自動的に該カバー蓋体73を全開状態に係止する状態に移行するため、該カバー蓋体73を全開状態に支持するための別の操作を行う必要はない。
一方、カバー蓋体73を閉じる場合には、支持機構81の把持部88を旋回台外側方に向けて引く操作を行うことにより、支持機構81の両リンク体83、85の係止状態は解除され、これ伴って支持機構81によるカバー蓋体73の全開支持状態は解除されることとなり、その操作は容易である。
【0045】
また、バッテリ16の旋回台外方の側面は、図1に示す如く、閉鎖状態の開閉カバー体76と対向しており、該開閉カバー体76を開放状態に設定することとにより、整備頻度の低い作動油タンク15及び燃料タンク14を前後の固定カバー体75、77にて覆った状態を維持しつつ、整備頻度の高いバッテリ16のみを露出させて整備作業を行うことができるのである。
また、図2に示す如く、バッテリ16の上部は第2プレート35によって覆われているため、前記カバー蓋体73を開放するのみではバッテリ16の交換等が極めて困難となるが、該開閉カバー体76を開放状態に設定することにより、該バッテリ16の旋回台外側方側が露出することとなり、これによって、前記一対の締結具を解除してバッテリ16を容易にタンクルームS2から取り出すことができるのである。
【0046】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、側部カバー10のカバー本体72が、前記タンクルームS2の旋回台外方側を前部から前後方向中途部に亘って覆う前カバー体と、該前カバー体の後部に配備されて前記タンクルームS2の旋回台外方側を前後方向中途部から後部に亘って覆う後カバー体とから構成し、何れか一方のカバー体を旋回基板30に固定すると共に他方のカバー体を前記一方のカバー体に上下方向の軸心廻りに枢支した構成を採用した場合にも、上記本実施の形態と同様の効果を有する。また、側部カバー10のカバー本体72を一つのカバーとし、該カバー本体72を旋回基板30に対して揺動自在に枢支することも可能であり、該カバー本体72を複数の固定カバーと複数の開閉カバーによって構成することももちろん可能である。
【0047】
また、開閉カバー体76が後部固定カバー体77に上下方向の軸心廻りに揺動自在に枢支された構造を採用することも可能であり、旋回基板30に前後方向の軸心廻りに揺動自在に枢支された構造を採用することも可能である。
また、前記ロック機構92の被ロック板94をカバー蓋体73に直付けする構成を採用することもでき、また、該被ロック板94をカバー蓋体73に突設形成した構成を採用することももちろん可能である。
また、カバー蓋体73と開閉カバー体76を閉鎖状態にすることによってこれら両カバー体73、76が互いに閉鎖状態に係合し、この状態で何れか一方のカバー体を閉鎖状態にロックすることによって両カバー体73、76が同時に閉鎖状態にロックされる構成を備えたロック機構を採用することも可能である。また、カバー蓋体73を閉鎖状態にロックするロック機構と開閉カバー体76を閉鎖状態にロックするロック機構を別々に配備した構成を採用することができるのはもちろんである。
【0048】
また、開閉カバー体76の上下一対の把持部76gの把持操作に連動して該開閉カバー体76を閉鎖状態と揺動自在状態に係脱する係止機構を開閉カバー体76の内面に配備することも可能である。また、該開閉カバー体76を全開状態に支持する支持機構を前記前後一対のヒンジ機構78の近傍に配備することも可能である。
また、バックホー1を旋回体3の中央上面に掘削装置8を枢支した超小旋回型にしたり、旋回体3及びそれに搭載される機器を左右反対勝手に構成したり、ボンネット9の後部ボンネット40を側部枢支式の構成としたりすることも可能である。
【0049】
或いは、シート19を前後位置調節可能にしたり、該シート19を覆うキャビン20の代わりに、ロプス及びキャノピーを有する運転席保護装置をシート19の背部に搭載することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本実施の形態にかかるバックホーのタンクルームを示す平面図である。
【図2】タンクルーム内部の右側面図である。
【図3】旋回台の右側図である。
【図4】側部カバー及び中央カバーの平面図である。
【図5】側部カバーの前側部を拡大して示す右側図である。
【図6】カバー蓋体の開閉状態を示す断面図である。
【図7】取手部及びロック機構を示す側面図である。
【図8】バックホーの右側図である。
【図9】旋回台の平面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 バックホー
2 走行装置
3 旋回体
7 旋回台
8 掘削装置
9 ボンネット
10 側部カバー
14 燃料タンク
15 作動油タンク
16 バッテリ
17 コントロールバルブ
30 旋回基板
31L 縦リブ
31R 縦リブ
32 支持枠体
70 後部ボンネット
71 前部ボンネット
72 カバー本体
73 カバー蓋体
74 支持壁
75 前部固定カバー体
76 開閉カバー体
77 後部固定カバー体
78 ヒンジ機構
80 ヒンジ機構
81 支持機構
82 第1枢軸
83 第1リンク体
84 第2枢軸
85 第2リンク体
86 第3枢軸
87 係止片
88 把持部
89 取手部
92 ロック機構
95 施錠手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向の軸心廻りに旋回自在な旋回台(7)上の左右一側に、旋回台後部のボンネット(9)に繋がる側部カバー(10)が配備され、該側部カバー(10)は、作業機用補器を旋回台外側方より覆うカバー本体(72)と、該カバー本体(72)の上方にて開閉自在に枢支されて前記作業機用補器を旋回台上方より覆うカバー蓋体(73)とを備え、
前記カバー本体(72)は、旋回台(7)に固定された固定カバー体と、開閉自在に枢支されていて上線が前記カバー蓋体(73)の側線と対向する開閉カバー体(76)とを備えていることを特徴とする旋回作業機。
【請求項2】
前記カバー蓋体(73)と開閉カバー体(76)に亘ってこれらカバー蓋体(73)と開閉カバー体(76)とを互いに閉鎖状態にロックするロック機構(92)が配備されていることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
【請求項3】
前記固定カバー体は、前記開閉カバー体(76)よりも前部に配備された前部固定カバー体(75)と、前記開閉カバー体(76)よりも後部に配備された後部固定カバー体(77)とを備え、前記開閉カバー体(76)を前後固定カバー体(75、77)の何れか一方に上下方向の軸心廻りに枢支していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の旋回作業機。
【請求項4】
前記側部カバー(10)は、旋回台中央側に旋回台上に立設した支持壁(74)を備え、該支持壁(74)に前記カバー蓋体(73)の旋回台中央側の側部を前後方向の軸心廻りに枢支し、前記カバー蓋体(73)の旋回台外方側の側部に、下方突出状の取手部(89)を設けていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の旋回作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−143077(P2006−143077A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−337987(P2004−337987)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】