説明

有機金属化合物を主成分とする光潜伏性触媒

本発明は、特にブロックまたは非ブロックイソシアネートまたはイソチオシアネート成分をポリオールまたはポリチオールで架橋してポリウレタン(PU)を形成するための、ルイス酸型触媒によって触媒される重付加または重縮合反応における触媒として好適である有機金属潜伏性触媒化合物を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルイス酸型反応物質によって触媒される重付加または重縮合反応のための潜伏性触媒化合物の使用であって、潜伏性触媒化合物は、金属に結合した光活性成分(PI)を含み、重付加または重縮合反応は、触媒が200〜800nmの波長範囲の電磁放射線に対する曝露によって放出されて開始されることを特徴とし、潜伏性触媒は、式IまたはII
Me(PI)(m-x)x(I)
x(PI)(m-1-x)Me−O−Me(PI)(m-1-x)x(II)
[式中、
Meは、Sn、Bi、Al、ZrまたはTiであり;
mは、1からMeの配位数までの整数を表し;
xは、0〜(m−1)の整数であり;
Aは、C1−C20アルキル、ハロゲン、C7−C30アリールアルキル、C1−C20アルコキシ、C2−C20アルカノイルオキシ、C6−C18アリール、あるいは1つ以上のC1−C20アルキルによって置換されたC6−C18アリールであり;xが1より大きい場合は、Aは同一であるか、または異なっており;
PIは、互いに独立して、式(Z)、(B)、(C)、(D)、(F)、(G)、(H)、(J)、(K)、(L)または(M)
【化1】

の基であり、
式中、yは、0または1であり;
1、R2およびR3は、互いに独立して、水素、C1−C6−アルキル、C1−C4−ハロゲンアルキル、C8−C18アリール、C7−C30アラルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4アルキルチオ、ハロゲン、N(C1−C4−アルキル)2、または−O−もしくはNR10によって場合により中断されたN(C4−C7−シクロアルキル)であり;
4は、水素、C1−C4−アルキル、C1−C4−ハロゲンアルキル、フェニル、N(C1−C4−アルキル)2、COOCH3
【化2】

であり、あるいは
3およびR4は、ともに、S、O、NR10、CH2またはCHCH3であり;
n、n’およびn"は、互いに独立して1〜10であり;
qは、1〜4であり;
5は、水素またはC1−C18−アルコキシであり;
6は、水素、C1−C18−アルキル、C1−C12ヒドロキシアルキル、C1−C18−アルコキシ、OH、−OCH2CH2−OR18、モルホリノ、C1−C18−アルキル−S−、HS−、NR1920、H2C=CH−、H2C=C(CH3)−、H2C=CH−CO−、H2C=CH―(CO)O−、H2C=C(CH3)−CO−、H2C=C(CH3)−(CO)O−、
【化3】

であり;
a、bおよびcは、互いに独立して1〜3であり;
1およびG2は、互いに独立して、ポリマー構造の末端基、好ましくは水素またはメチルであり;
1およびY3は、互いに独立して、直接結合、O、(CO)O、NR10、C1−C20アルキレン、C1−C20アルキレン−O−、C1−C20アルキレン−(CO)O−、または
【化4】

であり;
2は、直接結合またはC1−C20−アルキレンであり;
7およびR8は、互いに独立して、水素、C1−C6−アルキル、非置換フェニルもしくはベンジル:またはC1−C12−アルキルによって置換されたフェニルもしくはベンジルであり;あるいはR7およびR8は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し;
9は、OHまたはNR1920であり;
10は、水素、C1−C18−アルキル、C2−C18アルケニル、C1−C12ヒドロキシアルキルまたはC1−C12ハロゲノアルキルであり;
11、R12、R13、R14およびR15は、互いに独立して、水素、非置換C1−C12−アルキル、もしくはOHによって置換されたC1−C12−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フェニル、ナフチル、ハロゲンまたはCNであり;アルキル鎖は、1つ以上のOによって場合により中断されており;あるいはR11、R12、R13、R14およびR15は、互いに独立して、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、NR1920、H2C=CH−CO−、H2C=CH−(CO)O−、H2C=C(CH3)−CO−またはH2C=C(CH3)−(CO)O−であり;
16は、フェニルまたはナフチルであり、いずれも非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12アルキル、C3−C8シクロアルキル、ベンジル、フェノキシカルボニル、C2−C12アルコキシカルボニル、OR21、SR22、SOR22、SO222および/またはNR1920によって1〜7回にわたって置換されており、置換基OR21、SR22およびNR1920は、フェニルまたはナフチル環上のさらなる置換基とともに基R21、R22、R19および/またはR20を介して5員または6員環を場合によって形成し;あるいはそれらの各々が、フェニル、または1つ以上のOR21、SR22および/またはNR1920によって置換されたフェニルによって置換されており;あるいは
16は、チオキサンチル、または
【化5】

であり;
17は、水素;非置換C1−C20アルキル、または1つ以上のハロゲン、OR21もしくはフェニルによって置換されたC1−C20アルキルであり;あるいはC3−C8シクロアルキルであり;あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C6−アルキル、フェニル、ハロゲン、OR21、SR22および/またはNR1920によって置換されたフェニルであり;あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C6アルキル、フェニル、OR21、SR22および/またはNR1920によって置換されたC1−C20アルカノイルもしくはベンゾイルであり;あるいはC2−C12アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、CN、−CONR1920、NO2、C1−C4ハロアルキル、S(O)d−C1−C6アルキル;S(O)d−フェニルであり、
dは、1または2であり;
18は、水素、
【化6】

であり;
19およびR20は、互いに独立して、水素、C1−C20アルキル、C2−C4ヒドロキシアルキル、C2−C10アルコキシアルキル、C2−C5アルケニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル−C1−C3アルキル、C1−C8アルカノイル、C3−C12アルケノイル、ベンゾイルであり;あるいはそれぞれが非置換であるか、またはC1−C12アルキル、ベンゾイルもしくはC1−C12アルコキシによって置換されたフェニルまたはナフチルであり;あるいはR19およびR20は、ともに、OもしくはNR21によって場合により中断され、かつ/またはOH、C1−C4アルコキシ、C2−C4アルカノイルオキシもしくはベンゾイルオキシによって場合により置換されたC2−C6アルキレンであり、あるいはそれらが結合したN原子と一緒になって、
【化7】

であり;
21およびR22は、互いに独立して、水素、C1−C20アルキル、C2−C12アルケニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル−C1−C3アルキルであり;OH、SH、CN、C1−C8アルカノイル、非置換であるか、または1つ以上のC1−C6アルキル、ハロゲン、OH、C1−C4アルコキシもしくはC1−C4アルキルスルファニルで置換されたベンゾイルで置換されたC1−C8アルキルであり;あるいはそれぞれが非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12アルキル、C1−C12アルコキシ、フェニル−C1−C3アルキルオキシ、フェノキシ、C1−C12アルキルスルファニル、フェニルスルファニル、−N(C1−C12アルキル)2、ジフェニルアミノによって置換されたフェニルまたはナフチルであり;
23は、C1−C12アルキル、フェニル、4−モルホリノフェニル、C1−C12アルキルフェニル、またはOによって場合により中断されたC3−C8シクロアルキルで置換されたフェニルであり;
24は、水素、メチルまたはエチルであり;
25は、水素またはC1−C4アルキルであり;
26およびR27は、互いに独立して、非置換であるか、またはC1−C4アルコキシもしくはフェニルによって置換されたC1−C20アルキルであり、あるいは
26およびR27は、ともにC2−C4アルキレンであり;
30は、水素、C1−C4アルキル、C2−C5アルカノイル、(C1−C4アルコキシ)カルボニルであり、あるいはフェニル、ベンゾイルもしくはベンゾイルフェニルによって置換されたアルキルであり;あるいはフェニルであり;または1つ以上のR34によって置換されたフェニルであり;
31は、C1−C12アルキル、C1−C4アルコキシ、N(C1−C4アルキル)2、フェニル、または1つ以上のR33によって置換されたフェニルであり;
32は、C1−C12アルキル、C1−C4アルコキシ、フェニル、または1つ以上のR33によって置換されたフェニルであり;
33は、C1−C4アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C6チオアルキル、N(C1−C4アルキル)2、ベンゾイル、または1つ以上のR34によって置換されたベンゾイルであり;
34は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4チオアルキル、N(C1−C4アルキル)2であり;
35およびR36は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4チオアルキル、C1−C4ハロアルキル、CN、NO2、C2−C6アルカノイル、ベンゾイル、フェニル、−S−フェニル、フェノキシ、C2−C6アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニルであり、あるいはR35およびR36は、ともに−C(R39)=C(R40)−C(R41)=C(R42)−であり;
37は、フェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルまたはC4−C20ヘテロアリールであり、フェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルまたはC4−C20ヘテロアリールは、非置換であるか、または1つ以上のC1−C12アルキル、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、フェニル、OR21、SR22および/またはNR1920および/またはS−フェニルによって置換されており、置換基OR21、SR22および/またはNR1920は、フェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルもしくはC4−C20ヘテロアリール環上のさらなる置換基とともに、またはフェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルもしくはC4−C20ヘテロアリール環の炭素原子の1つとともに基R21、R22、R20および/またはR19を介して5員または6員環を形成することが可能であり、あるいは
yが0であれば、R37は、さらにC2−C6アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニルまたはCNであり;あるいは
38が同時に水素またはC1−C12アルキルでなければ、R37は、水素またはC1−C12アルキルであり;
38は、R37の意味の1つを有し、あるいは非置換またはCN置換フェニル、C2−C6アルカノイル、非置換であるか、またはC1−C6アルキル、フェニル、OR21、SR22および/またはNR1920によって置換されたベンゾイルであり、あるいはR38は、フェノキシカルボニル、NO2、C1−C4ハロアルキルであり、あるいはR37およびR38は、CO基と一緒になって、非置換であるか、またはC1−C6アルキル、フェニル、OR21、SR22および/またはNR1920によって置換された5員または6員環を形成し、前記環は、O、S、NR10および/またはCOによって場合により中断されており、1つ以上のベンゾ基が前記環に場合により縮合されており;
39、R40、R41およびR42は、互いに独立して、水素、C1−C4アルキル、ハロゲン、フェニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4チオアルキル、−S−フェニル、フェノキシ、C2−C6アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、CN、NO2またはC1−C4ハロアルキルである]の化合物であることを特徴とする潜伏性触媒化合物の使用。
【請求項2】
式IまたはIIの化合物において、
Meは、Sn、Bi、Al、ZrまたはTiであり;
mは、1からMeの配位数までの整数を表し;
xは、0〜(m−1)の整数であり;
Aは、C1−C20アルキル、ハロゲン、C1−C20アルコキシ、C2−C20アルカノイルオキシまたはC6−C18アリールであり;
PIは、互いに独立して、式(Z)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(L)または(M)の基であり;
yは、0または1であり;
1、R2およびR3は、互いに独立して、水素またはC1−C6−アルキルであり;
4は、水素であり、またはR3およびR4は、ともにSであり;
5は、水素であり;
6は、水素であり;
1およびY3は、互いに独立して、O、(CO)O、C1−C20アルキレン、C1−C20アルキレン−O−またはC1−C20アルキレン−(CO)O−であり;
2は、直接結合であり;
7およびR8は、互いに独立して、C1−C6−アルキルであり、またはR7およびR8は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し;
11、R12、R13、R14およびR15は、水素であり;
16は、フェニルであり;
17は、CNであり;
19およびR20は、それらが結合したN原子と一緒になって、
【化8】

であり;
30は、水素、C1−C4アルキルであり、またはフェニルもしくはベンゾイルフェニルによって置換されたアルキルであり;
31は、C1−C12アルキル、フェニル、または1つ以上のR33によって置換されたフェニルであり;
32は、C1−C12アルキル、C1−C4アルコキシ、フェニル、または1つ以上のR33によって置換されたフェニルであり;
33は、C1−C8アルコキシまたはベンゾイルであり;
37は、非置換であるか、または1つ以上のC1−C12アルキルによって置換されたフェニルであり、あるいはyが0である場合は、R37は、さらにCNであり;
38は、R37の意味の1つを有する、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
ブロックまたは非ブロックイソシアネートまたはイソチオシアネート成分をポリオールで架橋してポリウレタン(PU)を形成するための、請求項1に記載の使用。
【請求項4】
(a)少なくとも1つのブロックまたは非ブロックイソシアネートまたはイソチオシアネート成分と、
(b)少なくとも1つのポリオールと、
(c)請求項1に定義されている少なくとも1つの潜伏性触媒化合物と
を含む重合性組成物。
【請求項5】
成分(a)、(b)および(c)に加えて、さらなる添加剤(d)、特に光増感剤化合物を含む、請求項4に記載の重合性組成物。
【請求項6】
全組成物に対して0.001〜15質量%、好ましくは0.01〜5質量%の潜伏性触媒化合物を含む、請求項4に記載の重合性組成物。
【請求項7】
ルイス酸の存在下で架橋することが可能な化合物を重合するための方法であって、請求項1に定義されている潜伏性触媒化合物を前記化合物に添加し、得られた混合物に200〜800nmの波長範囲の電磁放射線を照射することを特徴とする方法。
【請求項8】
ルイス酸の存在下で架橋することが可能な成分は、(a)ブロックまたは非ブロックイソシアネートまたはイソチオシアネート成分と(b)ポリオールとの混合物である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
電磁波放射線を照射する代わりに、前記混合物に熱処理を施し、または前記混合物に電磁放射線を照射し、照射と同時に、もしくは照射後に熱処理を施すことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
接着剤、シール材、塗料、注封部品、印刷インク、印刷基板、発泡体、成形材料または光構造層を製造するための、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
接着剤、塗料、シール材、注封部品、印刷インク、印刷基板、発泡体、成形材料または光構造層を製造するための請求項4から6までのいずれか1項に記載の重合性組成物の使用。
【請求項12】
請求項4から6までのいずれか1項に記載の組成物が少なくとも1つの表面に塗装された塗装基材。
【請求項13】
請求項4から6までのいずれか1項に記載の重合性組成物を硬化することによって得られる重合または架橋組成物。
【請求項14】
式IまたはII
Me(PI)(m-x)x(I)
x(PI)(m-1-x)Me−O−Me(PI)(m-1-x)x(II)
[式中、
Meは、Sn、Bi、Al、ZrまたはTiであり;
mは、1からMeの配位数までの整数を表し;
xは、0〜(m−1)の整数であり;
Aは、C1−C20アルキル、C7−C30アリールアルキル、C1−C20アルコキシ、C2−C20アルカノイルオキシ、C6−C18アリール、あるいは1つ以上のC1−C20アルキルによって置換されたC6−C18アリールであり;あるいはxが1である場合は、Aは、さらにハロゲンであり;xが1より大きい場合は、Aは同一であるか、または異なっており、
PIは、互いに独立して、式(Z)、(B)、(C)、(D)、(F)、(G)、(H)、(J)、(K)または(M)
【化9】

の基であり、
式中、yは、0または1であり;
1、R2およびR3は、互いに独立して、水素、C1−C6−アルキル、C1−C4−ハロゲンアルキル、C6−C18−アリール、C7−C30−アラルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、ハロゲン、N(C1−C4−アルキル)2、または−O−もしくはNR10によって場合により中断されたN(C4−C7−シクロアルキル)であり;
4は、水素、C1−C4−アルキル、C1−C4−ハロゲンアルキル、フェニル、N(C1−C4−アルキル)2、COOCH3
【化10】

であり、あるいは
3およびR4は、ともに、S、O、NR10、CH2またはCHCH3であり;
n、n’およびn"は、互いに独立して1〜10であり;
qは、1〜4であり;
5は、水素またはC1−C18−アルコキシであり;
6は、水素、C1−C18−アルキル、C1−C12−ヒドロキシアルキル、C1−C18−アルコキシ、OH、−OCH2CH2−OR18、モルホリノ、C1−C18−アルキル−S−、HS−、NR1920、H2C=CH−、H2C=C(CH3)−、H2C=CH−CO−、H2C=CH―(CO)O−、H2C=C(CH3)−CO−、H2C=C(CH3)−(CO)O−、
【化11】

であり;
a、bおよびcは、互いに独立して1〜3であり;
1およびG2は、互いに独立して、ポリマー構造の末端基、好ましくは水素またはメチルであり;
1およびY3は、互いに独立して、直接結合、O、(CO)O、NR10、C1−C20アルキレン、C1−C20アルキレン−O−、C1−C20アルキレン−(CO)O−、または
【化12】

であり;
2は、直接結合またはC1−C20−アルキレンであり;
7およびR8は、互いに独立して、水素、C1−C6−アルキル、非置換フェニルもしくはベンジル:またはC1−C12−アルキルによって置換されたフェニルもしくはベンジルであり;あるいはR7およびR8は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し;
9は、OHまたはNR1920であり;
10は、水素、C1−C18−アルキル、C2−C18アルケニル、C1−C12ヒドロキシアルキルまたはC1−C12ハロゲノアルキルであり;
11、R12、R13、R14およびR15は、互いに独立して、水素、非置換C1−C12−アルキル、もしくはOHによって置換されたC1−C12−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フェニル、ナフチル、ハロゲンまたはCNであり;アルキル鎖は、1つ以上のOによって場合により中断されており;あるいはR11、R12、R13、R14およびR15は、互いに独立して、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、NR1920、H2C=CH−CO−、H2C=CH−(CO)O−、H2C=C(CH3)−CO−またはH2C=C(CH3)−(CO)O−であり;
18は、水素、
【化13】

であり;
19およびR20は、互いに独立して、水素、C1−C20アルキル、C2−C4ヒドロキシアルキル、C2−C10アルコキシアルキル、C2−C5アルケニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル−C1−C3アルキル、C1−C8アルカノイル、C3−C12アルケノイル、ベンゾイルであり;あるいはそれぞれが非置換であるか、またはC1−C12アルキル、ベンゾイルもしくはC1−C12アルコキシによって置換されたフェニルまたはナフチルであり;あるいはR19およびR20は、ともに、OもしくはNR21によって場合により中断され、かつ/またはOH、C1−C4アルコキシ、C2−C4アルカノイルオキシもしくはベンゾイルオキシによって場合により置換されたC2−C6アルキレンであり、あるいはそれらが結合したN原子と一緒になって、
【化14】

であり;
21およびR22は、互いに独立して、水素、C1−C20アルキル、C2−C12アルケニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル−C1−C3アルキルであり;OH、SH、CN、C1−C8アルカノイル、非置換であるか、または1つ以上のC1−C6アルキル、ハロゲン、OH、C1−C4アルコキシもしくはC1−C4アルキルスルファニルで置換されたベンゾイルで置換されたC1−C8アルキルであり;あるいはそれぞれが非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12アルキル、C1−C12アルコキシ、フェニル−C1−C3アルキルオキシ、フェノキシ、C1−C12アルキルスルファニル、フェニルスルファニル、−N(C1−C12アルキル)2、ジフェニルアミノによって置換されたフェニルまたはナフチルであり;
23は、C1−C12アルキル、フェニル、4−モルホリノフェニル、C1−C12アルキルフェニル、またはOによって場合により中断されたC3−C8シクロアルキルで置換されたフェニルであり;
24は、水素、メチルまたはエチルであり;
25は、水素またはC1−C4アルキルであり;
26およびR27は、互いに独立して、非置換であるか、またはC1−C4アルコキシもしくはフェニルによって置換されたC1−C20アルキルであり、あるいは
26およびR27は、ともにC2−C4アルキレンであり;
35およびR36は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4チオアルキル、C1−C4ハロアルキル、CN、NO2、C2−C6アルカノイル、ベンゾイル、フェニル、−S−フェニル、フェノキシ、C2−C6アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニルであり、あるいはR35およびR36は、ともに−C(R39)=C(R40)−C(R41)=C(R42)−であり;
37は、フェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルまたはC4−C20ヘテロアリールであり、フェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルまたはC4−C20ヘテロアリールは、非置換であるか、または1つ以上のC1−C12アルキル、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、フェニル、OR21、SR22、NR1920および/またはS−フェニルによって置換されており、置換基OR21、SR22および/またはNR1920は、フェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルもしくはC4−C20ヘテロアリール環上のさらなる置換基とともに、またはフェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルもしくはC4−C20ヘテロアリール環の炭素原子の1つとともに基R21、R22、R20および/またはR19を介して5員または6員環を形成することが可能であり、あるいは
yが0であれば、R37は、さらにC2−C6アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニルまたはCNであり;あるいは
38が同時に水素またはC1−C12アルキルでなければ、R37は、水素またはC1−C12アルキルであり;
38は、R37の意味の1つを有し、あるいは非置換またはCN置換フェニル、C2−C6アルカノイル、非置換であるか、またはC1−C6アルキル、フェニル、OR21、SR22および/またはNR1920によって置換されたベンゾイルであり、あるいはR38は、フェノキシカルボニル、NO2、C1−C4ハロアルキルであり、あるいはR37およびR38は、CO基と一緒になって、非置換であるか、またはC1−C6アルキル、フェニル、OR21、SR22および/またはNR1920によって置換された5員または6員環を形成し、前記環は、O、S、NR10および/またはCOによって場合により中断されており、1つ以上のベンゾ基が前記環に場合により縮合されており;
39、R40、R41およびR42は、互いに独立して、水素、C1−C4アルキル、ハロゲン、フェニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4チオアルキル、−S−フェニル、フェノキシ、C2−C6アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、CN、NO2またはC1−C4ハロアルキルである]の潜伏性触媒化合物。

【公表番号】特表2011−501774(P2011−501774A)
【公表日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−529346(P2010−529346)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【国際出願番号】PCT/EP2008/063608
【国際公開番号】WO2009/050115
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】