説明

案内システム

【課題】駅の構内や通路等の広範囲なエリアでの移動で目的地まで迷うことなく確実に到達することができるように目的地までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を携帯端末に表示するようにした案内システムを提供する。
【解決手段】所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のリーダ・ライタ12−1,・・・,12−16と、エリアに存在する利用者13が所持し、リーダ・ライタに信号を送り、受信した信号に反応したリーダ・ライタから送信された位置の情報に係る信号に基づいて利用者の位置を特定し、位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、仮想的通路の進行方向を表示する携帯案内装置14と、からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は案内システムに関し、特に、駅の構内や通路等にリーダ・ライタまたはRFタグを設け、それらのリーダ・ライタまたはRFタグを利用して、利用者の位置を特定し、その位置に基づいて利用者の所持する携帯案内装置に案内表示をする案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、駅の構内や通路は広範囲に渡るようになってきており、利用者が目的の行き先まで到達するまでに迷ったりしてしまうこともある。特に、大都市での駅や、地下鉄の駅などは構内や通路が広範囲に渡っており、目的地までの経路を把握することが難しくなってきている。そこで、駅の構内や通路では、掲示板などが用意されており、利用者は、その掲示板を見て目的地までの経路をたどることができる。また、目的地までの経路の複数箇所にRFタグを設置し、携帯端末でRFタグからの情報により案内する案内システムも考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−180967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の案内システムとしての掲示板は、駅の構内や通路の特定の箇所にしかなく、利用者は、その掲示板を探すのにも苦労してしまう。また、特許文献1に開示される案内システムでは、RFタグが設置されている箇所にたどり着くまでは、案内がなく携帯端末に表示される地図とRFタグの設置箇所をたどって行くほかない。そのため、掲示板と目的地の間で迷ってしまったり、RFタグが設置されている箇所間で迷ってしまったりすることがある可能性がある。
【0004】
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、駅の構内や通路等の広範囲なエリアでの移動で目的地まで迷うことなく確実に到達することができるように目的地までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を携帯端末に表示するようにした案内システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る案内システムは、上記目的を達成するために、次のように構成される。
【0006】
第1の案内システム(請求項1に対応)は、所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のリーダ・ライタと、エリアに存在する利用者が所持し、リーダ・ライタに信号を送り、受信した信号に反応したリーダ・ライタから送信された位置の情報に係る信号に基づいて利用者の位置を特定し、位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、仮想的通路の進行方向を表示する携帯案内装置と、からなることで特徴づけられる。
【0007】
上記の案内システムによれば、エリアでの利用者の位置を特定し、その位置と行き先に基づいてその位置から行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を行き先(目的地)に到達するまで携帯案内装置に表示されるため、利用者は、その表示を見ることにより、行き先(目的地)まで迷うことなく確実に到達することができる。ここで、エリアとは、駅の構内または通路をいい、仮想的通路とは、エリアでの特定された位置から目的地(行き先)までの最短距離の経路をいう。
【0008】
第2の案内システム(請求項2に対応)は、所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のリーダ・ライタと、複数のリーダ・ライタの各々に接続され、エリアに存在する利用者が所持する携帯案内装置からの信号を受信したリーダ・ライタから利用者の位置を特定し、信号から利用者の行き先を特定し、位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、仮想的通路の進行方向に係る信号をリーダ・ライタに送る案内サーバと、を備え、リーダ・ライタは、エリアに存在する利用者が所持する携帯案内装置からの信号を受信し、仮想的通路の進行方向に係る信号を携帯案内装置に送信し、携帯案内装置は仮想的通路の進行方向を表示することで特徴づけられる。
【0009】
第3の案内システム(請求項3に対応)は、所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のRFタグと、エリアに存在する利用者が所持し、受信したRFタグからの信号に基づいて利用者の位置を特定し、位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、仮想的通路の進行方向を表示する携帯案内装置と、からなることで特徴づけられる。
【0010】
第4の案内システム(請求項4に対応)は、所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のRFタグと、エリアに存在する利用者が所持し、受信したRFタグからの信号に基づいて利用者の位置を特定し、位置に係る情報と利用者の行き先に係る情報を含む信号を送信する携帯案内装置と、位置に係る情報と利用者の行き先に係る情報に基づいて、位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、仮想的通路の進行方向に係る信号を送信する案内サーバと、を備え、携帯案内装置は、案内サーバからの利用者の仮想的通路の進行方向に係る信号を受信し、仮想的通路の進行方向を表示することで特徴づけられる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、所定のエリアでの利用者の位置を特定し、その位置と行き先に基づいて行き先までの仮想的通路を設定し、仮想的通路の進行方向を行き先(目的地)に到達するまで携帯案内装置に表示されるため、利用者は、その表示を見ることにより、行き先(目的地)まで迷うことなく確実に到達することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明の第1実施形態に係る案内システムの全体的構成を示す図である。案内システム10は、例えば、駅の構内の床11の下に、2次元格子状に複数のリーダ・ライタ12−1,・・・,12−16を配備している。また、図1には、構内に入った利用者13が示されており、利用者13は、携帯案内装置14を所持している。この実施形態では、構内は駅の構内を想定して説明する。
【0014】
この案内システム10では、利用者13は、駅の構内に入る前に携帯案内装置14に図示しない乗車券または定期券によって駅の行き先を入力する。それによって、携帯案内装置14は利用者13の行き先を記憶する。利用者13がその携帯案内装置14を持って駅の構内に入ると、携帯案内装置14から床11に向かって位置検知信号を送信する。この位置検知信号は人の身長程度かそれ以上の範囲に届く信号である。しかし、この位置検知信号は、床11の下に2次元的に配列されたリーダ・ライタ12−1,・・・,12−16のすべてには到達せず一部のリーダ・ライタにだけとどく信号である。この図1で示す状態では、携帯案内装置14は、リーダ・ライタ12−6と信号のやり取りを行う。床11の下に2次元格子状に配列されたリーダ・ライタ12−1,・・・,12−16のうち、位置検知信号を受信したリーダ・ライタ12−6は、そのリーダ・ライタ12−6の位置に係る信号を送信する。その送信されたリーダ・ライタ12−6の位置に係る信号を携帯案内装置14は受信する。リーダ・ライタ12−6からの位置に係る信号を受信した携帯案内装置14は、その位置と行き先とに基づいてその位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を矢印で携帯案内装置14の図示しない表示部に表示する。利用者は、その矢印を見ることによって行き先に通じる仮想的通路の進行方向を知ることができる。利用者13は、その矢印の方向に進み、行き先に到達するまで、携帯案内装置14は、位置検知信号を送信し続け、その位置検知信号を受信したリーダ・ライタは、そのリーダ・ライタの位置に係る信号を送信する。その信号から携帯案内装置14は、位置を特定し、その位置と行き先に基づいて行き先までの仮想的通路の進行方向を矢印で表示するという動作を繰り返す。それにより、行き先まで携帯案内装置14の表示部に表示される矢印を見ながら確実に行き先(目的地)に到達することができる。
【0015】
次に、図2〜図6を参照して案内システム10を説明する。図2はリーダ・ライタ12−1,・・・,12−16の機能ブロック図である。図3は、携帯案内装置14の外観図である。図4は、携帯案内装置14の機能ブロック図である。図5は、携帯案内装置14が位置を特定するときの特定方法を示す図である。図6は、案内システム10の代表的動作を示すフローチャートである。
【0016】
図2に示すように、床の下に2次元格子状に配列された各リーダ・ライタ12−1,・・・,12−16のそれぞれは、信号読み取り部20と信号書き込み部21と制御部22と記憶部23を備えている。記憶部23には、各リーダ・ライタの位置座標等の位置を特定する情報が記憶されている。信号読み取り部20は、携帯案内装置14から送られる位置検知信号を読み取る。信号書き込み部21は、記憶部23に記憶される位置を特定する情報を携帯案内装置14に送る。制御部22は、信号読み取り部20と信号書き込み部21と記憶部23の動作を制御する。リーダ・ライタ12−1,・・・,12−16は、それぞれ床11上を移動する利用者13の所持する携帯案内装置14からの位置検知信号を信号読み取り部20が読み取ると、記憶部23に記憶される位置を特定する情報を信号書き込み部21から携帯案内装置14に送る。携帯案内装置14は、その信号を受信し、利用者13の位置を特定する。
【0017】
図3は、携帯案内装置14の外観図である。携帯案内装置14は、乗車券・定期券挿入口30と行き先入力部31と案内処理ボタン32と表示部33を備えている。乗車券・定期券挿入口30は、乗車券または定期券を挿入するところである。この乗車券・定期券挿入口30に利用者13が乗車券または定期券を挿入すると、図4で示す乗車券・定期券読み取り部40によって、乗車券または定期券から駅の構内での行き先を読み取る。行き先入力部31は、乗車券または定期券以外から行き先を指定するときに行き先を入力するためのものである。この行き先入力部31は、直接行き先を入力する方法以外に、催し物(イベント)の名称を入力することによってその行き先が決定されるようにしてもよい。案内処理ボタン32は案内処理の動作を実行させるためのボタンである。表示部33は行き先の方向を矢印34で表示するためのものであり、利用者13は、この矢印34の方向見て行き先までの仮想的通路の進行方向を知ることができる。
【0018】
利用者13は、この携帯案内装置14に乗車券または定期券を乗車券・定期券挿入口30に挿入し、行き先を指定するか、行き先入力部31によって行き先を入力することによって、行き先を指定する。利用者13がこの携帯案内装置14を持って、駅の構内に入り、案内処理ボタン32を押し、案内処理を実行させると、携帯案内装置14は、位置検知信号を床11に向かって送る。位置検知信号を受けたリーダ・ライタは、そのリーダ・ライタの位置に係る信号を送り返し、その位置に係る信号を携帯案内装置14は、受信する。その信号に基づいて携帯案内装置14は、位置を特定する。その特定した位置と行き先に基づいて、その位置から行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定し、表示部33に矢印34で表示する。利用者13は、その矢印34を見ることによって行き先までの仮想的通路の進行方向を知ることができる。この動作を利用者が行き先(目的地)に到達するまで繰り返し実行する。それにより、利用者は、迷うことなく容易に目的地に到達することができる。
【0019】
図4は、携帯案内装置の機能ブロック図である。携帯案内装置14は、乗車券・定期券読み取り部40と行き先入力部31と送受信部42と位置特定部43と案内処理部44と記憶部45と制御部46と表示部33を備えている。乗車券・定期券読み取り部40は、乗車券または定期券から駅の構内の行き先を読み取る。行き先入力部31は、乗車券または定期券以外の方法で行き先を入力する。記憶部45は、乗車券・定期券読み取り部40または行き先入力部31から入力された行き先を記憶する。送受信部42は、案内処理が開始されたら、位置検知信号を送信し、リーダ・ライタからの位置に係る信号を受信する。位置特定部43は、リーダ・ライタからの位置に係る信号から利用者の位置を特定する。この位置特定部43は、リーダ・ライタからの位置に係る信号が一つのリーダ・ライタのみからの信号のときには、その位置が利用者の位置と特定するが、リーダ・ライタからの信号が複数のリーダ・ライタから送られてくるときには、後述の方法で利用者の位置を特定する。案内処理部44は、図3で示した案内処理ボタン32が押されると同時に実行し、送受信部42から位置検知信号を送信する指示を送受信部42に送る。また、リーダ・ライタから送られる位置に係る信号によって位置特定部43で特定した利用者の位置と記憶部45に記憶される行き先に基づいて、その位置から行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定し、表示部33にその方向を図3で示した矢印34により表示させる。制御部46は、乗車券・定期券読み取り部40と行き先入力部31と送受信部42と位置特定部43と案内処理部44と記憶部45と表示部33を制御する。
【0020】
図5は、位置特定部43での位置を特定する処理を説明する図である。リーダ・ライタからの信号が1つのリーダ・ライタからのみのときは、そのリーダ・ライタの位置を利用者の位置であると特定する。リーダ・ライタから受信した信号が複数のリーダ・ライタからの信号であるときは、それらの複数のリーダ・ライタの位置を点と見なしたときの点群の重心を利用者の位置と特定する。例えば、リーダ・ライタからの位置に係る信号がリーダ・ライタ12−6のみからの信号であるときは、位置特定部43は、利用者の位置をリーダ・ライタ12−6の位置と特定する。また、リーダ・ライタからの位置に係る信号がリーダ・ライタ12−6とリーダ・ライタ12−7からの2つの信号が送受信部で受信されるときは、位置特定部43は、利用者の位置をAの×印で示すリーダ・ライタ12−6の中心50とリーダ・ライタ12−7の中心51を結ぶ線分の中央に位置していると特定する。さらに、リーダ・ライタ12−6とリーダ・ライタ12−7とリーダ・ライタ12−10からの信号が受信されるときは、利用者の位置は、リーダ・ライタ12−6の中心50とリーダ・ライタ12−7の中心51とリーダ・ライタ12−10の中心52を結んだ線分で形成される三角形の重心(Bの×印)の位置と特定する。リーダ・ライタ12−6とリーダ・ライタ12−7とリーダ・ライタ12−10とリーダ・ライタ12−11からの信号を受信したときは、利用者の位置は、リーダ・ライタ12−6の中心50とリーダ・ライタ12−7の中心51とリーダ・ライタ12−10の中心52とリーダ・ライタ12−11の中心を結ぶ線分が形成する四角形の重心(Cの×印)の位置と特定する。他のリーダ・ライタからの信号のときも上記の関係と同様に利用者の位置が特定される。このように、リーダ・ライタから受信される信号により、利用者の位置が特定される。
【0021】
図4において、乗車券・定期券読み取り部40から乗車券または定期券から駅の構内での行き先を読み取るか、または行き先入力部から行き先を入力する。その入力された行き先は記憶部45に記憶される。利用者が駅の構内に入り、図3で示した案内処理ボタン32を押すことにより、案内処理が実行され、送受信部42から位置検知信号を送る。その位置検知信号を読み取ったリーダ・ライタは、そのリーダ・ライタの位置に係る信号を送る。送受信部42は、送られた位置に係る信号を受信する。位置特定部43は、その信号に基づいて利用者の位置を特定する。案内処理部44は、位置特定部43によって特定された利用者の現在位置と記憶部45に記憶された行き先に基づいて、その位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定する。そして、表示部33は、その方向を矢印により表示する。利用者が行き先に到達するまでこの動作を繰り返す。それにより、利用者は、迷うことなく容易に行き先(目的地)に到達することができる。
【0022】
図6は、案内システム10の代表的動作を示すフローチャートである。まず、利用者は、図3で示した携帯案内装置14の乗車券・定期券挿入口30から乗車券または定期券を挿入し、図4で示した乗車券・定期券読み取り部40から乗車券または定期券から駅の構内での行き先を読み取るか、または行き先入力部31から行き先を入力する(ステップS11)。その入力された行き先は記憶部45に記憶される(ステップS12)。利用者は駅の構内に入り、図3で示した案内処理ボタン32を押す(ステップS13)。それにより、案内処理が実行され、送受信部42から位置検知信号を送る(ステップS14)。各リーダ・ライタは、位置検知信号を受信したか否か判断する(ステップS21)。もし、位置検知信号を受信していなければ、ステップS21を繰り返す。もし、位置検知信号を受信したならば、位置に係る信号を送信する(ステップS22)。携帯案内装置14の送受信部42が位置に係る信号を受信したか否か判断する(ステップS15)。もし、リーダ・ライタからの位置に係る信号を受信しなければ、ステップS15を繰り返す。もし、リーダ・ライタからの位置に係る信号を受信したならば、位置特定部43は、その信号に基づいて利用者の位置を特定する(ステップS16)。案内処理部44は、位置特定部43によって特定された利用者の現在位置と記憶部45に記憶された行き先に基づいて、その位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定する(ステップS17)。そして、表示部33は、その方向を矢印により表示する(ステップS18)。目的地に着いたか否か判断する(ステップS19)。もし、目的地(行き先)に着いていないならば、ステップS14を実行する。それにより、利用者が行き先に到達するまでこの動作を繰り返す。ステップS19で目的地に着いたならばこの実行を終了する。それにより、利用者は、迷うことなく容易に行き先(目的地)に到達することができる。
【0023】
以上のとおり、この案内システム10により、利用者は、迷うことなく容易に行き先(目的地)に到達することができる。
【0024】
図7に、本発明の第2実施形態に係る案内システムの全体的構成を示す。案内システム70は、構内の床11の下に、2次元格子状に複数のリーダ・ライタ72−1,・・・,72−16を配備している。それぞれのリーダ・ライタは、配線で接続されており、リーダ・ライタ72−13は、案内サーバ73と接続されている。それぞれのリーダ・ライタ72−1,・・・,72−16は、案内サーバ73との信号のやりとりができるようになっている。また、図7には、構内に入った利用者13が示されており、利用者13は、携帯案内装置74を所持している。この実施形態では、第1実施形態と同様に構内は駅の構内を想定して説明する。
【0025】
この案内システム70では、第1実施形態での案内システム10と同様に、利用者13は、駅の構内に入る前に携帯案内装置74に図示しない乗車券または定期券によって駅の行き先を入力する。それによって、携帯案内装置74は利用者13の行き先を記憶する。利用者13がその携帯案内装置74を持って駅の構内に入ると、携帯案内装置74から床11に向かって行き先の情報を含む行き先信号を送信する。この行き先信号は人の身長程度かそれ以上の範囲に届く信号である。しかし、この信号は、床11の下に2次元的に配列されたリーダ・ライタのすべてには到達せず一部のリーダ・ライタにだけとどく信号である。この図7で示す状態では、携帯案内装置74は、リーダ・ライタ72−6と信号のやり取りを行う。床11の下に2次元格子状に配列されたリーダ・ライタ72−1,・・・,72−16のうち、行き先信号を受信したリーダ・ライタ72−6は、そのリーダ・ライタの位置に係る情報と行き先に係る情報を含んだ信号を案内サーバ73に送信する。リーダ・ライタ72−6からの位置と行く先に係る情報を含む信号を受信した案内サーバ73は、その位置と行き先とに基づいてその位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定する。案内サーバ73は、その位置からの行き先までの仮想的通路の進行方向の情報を含む信号をリーダ・ライタ72−6に送る。リーダ・ライタ72−6は、その方向を含む信号を携帯案内装置74に送る。携帯案内装置74は、図示しない表示部に行き先までの仮想的通路の進行方向を示す矢印を表示する。利用者13は、その矢印を見ることによって行き先までの仮想的通路の進行方向を知ることができる。利用者は、その矢印の方向に進み、行き先に到達するまで、携帯案内装置74は、行き先の情報を含む信号を送信し続け、その信号を受信したリーダ・ライタは、その行き先に係る信号を案内サーバ73に送信する。その信号から案内サーバ73は、位置を特定し、その位置と行き先に基づいて行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定し、その方向に係る信号をリーダ・ライタから携帯案内装置74に送る。携帯案内装置74はその方向を矢印で表示するという動作を繰り返す。それにより、行き先まで携帯案内装置74の表示部に表示される矢印を見ながら確実に行き先に到達することができる。
【0026】
次に、図8〜図11を参照して案内システム70を説明する。図8はリーダ・ライタ72−1,・・・,72−16の機能ブロック図である。それぞれのリーダ・ライタは記憶部に記憶されている内容以外は同じ構成である。図9は、携帯案内装置74の機能ブロック図である。図10は、案内サーバ73の機能ブロック図である。図11は、案内システム70の代表的動作を示すフローチャートである。
【0027】
図8に示すように、床の下に2次元格子状に配列された各リーダ・ライタは、信号読み取り部80と信号書き込み部81と送受信部82と記憶部83と制御部84を備えている。信号読み取り部80は、携帯案内装置74から送られる行き先に係る信号を読み取る。信号書き込み部81は、案内サーバ73から送られてきた仮想的通路の進行方向に関する情報を携帯案内装置74に送る。送受信部82は、信号読み取り部80で読み取った行き先に係る信号と記憶部83に記憶されるリーダ・ライタの位置に係る信号を案内サーバ73に送る。また、送受信部82は、案内サーバ73で得られた仮想的通路の進行方向に係る信号を受信する。記憶部83は、そのリーダ・ライタの構内での位置(位置座標等)の情報を記憶する。制御部84は、信号読み取り部80と信号書き込み部81と送受信部82と記憶部83の動作を制御する。このリーダ・ライタは、床11上を移動する利用者13の所持する携帯案内装置74からの行き先に係る信号を信号読み取り部80が読み取ると、送受信部82によりそのリーダ・ライタの位置と行き先の情報を案内サーバ73に送る。案内サーバ73からは、仮想的通路の進行方向の情報に係る信号を受け、その仮想的通路の進行方向の情報を信号書き込み部から携帯案内装置74に送る。携帯案内装置74は、その信号を受信し、仮想的通路の進行方向を表示部に矢印等で表示する。
【0028】
携帯案内装置の外観は、図3で示したものと同様である。ここでは、携帯案内装置74の機能ブロック図のみを図9に示す。携帯案内装置74は、乗車券・定期券読み取り部90と行き先入力部31と送受信部92と案内処理ボタン32と記憶部94と制御部95と表示部96を備えている。乗車券・定期券読み取り部90は、乗車券または定期券から駅の構内の行き先を読み取る。行き先入力部31は、乗車券または定期券以外の方法で行き先を入力する。記憶部94は、乗車券・定期券読み取り部90または行き先入力部31から入力された行き先を記憶する。送受信部92は、案内処理が開始されたら、記憶部94で記憶された行き先に係る信号を送信し、リーダ・ライタからの仮想的通路の進行方向に係る信号を受信する。案内処理ボタン32が押されると送受信部92が起動し、送受信部92から行き先に係る信号を送信する。また、送受信部92はリーダ・ライタから送られる仮想的通路の進行方向に係る信号を受信し、表示部90はその方向を矢印により表示する。制御部95は、乗車券・定期券読み取り部90と行き先入力部31と送受信部92と案内処理ボタン32と記憶部94と表示部96を制御する。
【0029】
利用者13は、この携帯案内装置74に乗車券または定期券を図3で示した乗車券・定期券挿入口30に挿入し、行き先を指定するか、行き先入力部31によって行き先を入力することによって、行き先を指定する。図7で示すように利用者13がこの携帯案内装置74を持って、駅の構内に入り、案内処理ボタン32を押し、案内処理を実行させると、携帯案内装置74は、行き先に係る信号を床に向かって送る。行き先に係る信号を受けたリーダ・ライタは、案内サーバ73によって求められた仮想的通路の進行方向に係る信号を携帯案内装置74は、受信する。その信号に基づいて携帯案内装置74は、表示部96に仮想的通路の進行方向を矢印で表示する。利用者13は、その矢印を見ることによって仮想的通路の進行方向を知ることができる。この動作を利用者13が行き先まで到達するまで繰り返し実行する。それにより、利用者は、迷うことなく容易に目的地に到達することができる。
【0030】
図10は、案内サーバ73の機能ブロック図である。案内サーバ73は、入力部100と出力部101と位置特定部102と案内処理部103と記憶部104と制御部105を備えている。入力部100は、リーダ・ライタからの位置の情報と行き先の情報を含む信号を入力する。位置特定部102は、その信号から利用者の位置を特定する。この位置特定部102は、信号が一つのリーダ・ライタのみからの信号のときには、その位置が利用者の位置と特定するが、信号が複数のリーダ・ライタから送られてくるときには、第1実施形態の図5で示した方法と同様の方法で利用者の位置を特定する。案内処理部103は、リーダ・ライタから送られる位置に係る信号によって位置特定部102で特定した利用者の位置と行き先に基づいて、その位置から行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定し、出力部から仮想的通路の進行方向に係る信号をリーダ・ライタに送る。制御部105は、入力部100と出力部101と位置特定部102と案内処理部103と記憶部104を制御する。
【0031】
図11は、案内システムの代表的動作を示すフローチャートである。まず、利用者13は、携帯案内装置74の乗車券・定期券挿入口30から乗車券または定期券を挿入し、乗車券・定期券読み取り部90から乗車券または定期券から駅の構内での行き先を読み取るか、または行き先入力部31から行き先を入力する(ステップS31)。その入力された行き先は記憶部94に記憶される(ステップS32)。利用者が駅の構内に入り、図3で示した案内処理ボタン32を押す(ステップS33)。それにより、案内処理が実行され、送受信部92から行き先に係る信号を床に向かって送る(ステップS34)。リーダ・ライタは、行き先に係る信号を受信したか否か判断する(ステップS41)。もし、行き先に係る信号を受信しなければ、ステップS41を繰り返す。行き先に係る信号を受信したならば、そのリーダ・ライタは、行き先に係る信号とそのリーダ・ライタの位置に係る信号を案内サーバに送る(ステップS42)。案内サーバ73は、リーダ・ライタからの信号を受信したか否か判断する(ステップS51)。案内サーバ73の位置特定部102は、その信号に基づいて利用者の位置を特定する。そして、案内処理部103は、位置特定部102によって特定された利用者の現在位置と受信信号に含まれる行き先の情報に基づいて、その位置から行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定する(ステップS52)。案内サーバ73は、出力部101から仮想的通路の進行方向に係る信号を、行き先と位置の情報を含む信号を送ってきたリーダ・ライタに送信する(ステップS53)。そのリーダ・ライタは、仮想的通路の進行方向に係る信号を案内サーバ73から受けたか否か判断する(ステップS43)。もし、仮想的通路の進行方向に係る信号を受けていなければ、ステップS43を繰り返す。リーダ・ライタが仮想的通路の進行方向に係る信号を受けたならば、その仮想的通路の進行方向に係る信号を携帯案内装置73に送る(ステップS44)。携帯案内装置74は、リーダ・ライタから仮想的通路の進行方向に係る信号を受信したか否か判断する(ステップS35)。もし、仮想的通路の進行方向に係る信号を受信していなければ、ステップS35を繰り返す。携帯案内装置74は、仮想的通路の進行方向に係る信号を受信したならば、表示部は、その方向を矢印により表示する(ステップS36)。携帯案内装置74は、目的地に着いたか否かを判断する(ステップS37)。もし、利用者が目的地に着いていなければステップS34を実行する。それにより、利用者が行き先(目的地)に到達するまでこの動作を繰り返す。利用者が目的地に着いたならばこの案内処理は終了する。それにより、利用者は、迷うことなく容易に行き先に到達することができる。
【0032】
以上により、この案内システム70により、利用者は、迷うことなく容易に行き先(目的地)に到達することができる。
【0033】
なお、上記の実施形態では、構内の床11の下にリーダ・ライタを2次元格子状に配備した場合で説明したが、リーダ・ライタの代わりに位置の情報を記憶したRFタグを2次元格子状に配備してそのRFタグから位置の情報を得るようにしても良い。例えば、図12に、本発明の第1実施形態に係る案内システム10でのリーダ・ライタをRFタグに置き換えたときの案内システム110の全体的構成を示す。案内システム110は、構内の床11の下に、2次元格子状に複数のRFタグ111−1,・・・,111−16を配備している。また、図1には、構内に入った利用者13が示されており、利用者13は、携帯案内装置112を所持している。
【0034】
この案内システム110では、利用者13は、駅の構内に入る前に携帯案内装置112に図示しない乗車券または定期券によって駅の行き先を入力する。それによって、携帯案内装置112は利用者13の行き先を記憶する。利用者13がその携帯案内装置112を持って駅の構内に入ると、携帯案内装置112から床11に向かって位置検知信号を送信する。この位置検知信号は人の身長程度かそれ以上の範囲に届く信号である。しかし、この信号は、床11の下に2次元的に配列されたRFタグのすべてに到達するわけではなく一部のRFタグにだけとどく信号である。床11の下に2次元格子状に配列されたRFタグのうち、位置検知信号を受信したRFタグは、そのRFタグの位置に係る信号を送信する。その送信されたRFタグの位置に係る信号を携帯案内装置112は受信する。RFタグからの位置に係る信号を受信した携帯案内装置112は、その位置と行き先とに基づいてその位置からの行き先までの仮想的通路の進行方向を矢印で携帯案内装置112の図示しない表示部に表示する。利用者は、その矢印を見ることによって行き先までの仮想的通路の進行方向を知ることができる。利用者は、その矢印の方向に進み、行き先に到達するまで、携帯案内装置は、位置検知信号を送信し続け、その位置検知信号を受信したRFタグは、そのRFタグの位置に係る信号を送信する。その信号から携帯案内装置112は、位置を特定し、その位置と行き先に基づいて行き先までの仮想的通路の進行方向を矢印で表示するという動作を繰り返す。それにより、行き先まで携帯案内装置の表示部に表示される矢印を見ながら確実に行き先に到達することができる。
【0035】
また、図13に、本発明の第1実施形態に係る案内システム10でのリーダ・ライタをRFタグに置き換えたときの別の案内システム120の全体的構成を示す。案内システム120は、構内の床11の下に、2次元格子状に複数のRFタグ121−1,・・・,121−16を配備している。また、この案内システム120は、案内サーバ122を備えており、その案内サーバは、利用者13が所持する携帯案内装置123から位置の情報と行き先の情報の信号をネットワーク124を介して受信し、その位置から行き先までの仮想的通路を設定し、その仮想的通路の進行方向を特定する。そして、その仮想的通路の進行方向に係る信号を携帯案内装置123に送る。携帯案内装置123は、図示しない表示部に仮想的通路の進行方向を示す矢印を表示する。利用者は、その矢印を見ることによって行き先の方向を知ることができる。
【0036】
また、上記の実施形態では、広い構内での案内システムを説明したが、広い構内ではなく、通路の場合、図14に示すように通路130の分岐位置131−1,・・・,131−6の床や天井または壁にのみリーダ・ライタやRFタグ設置するようにしてもよい。この場合には、利用者が分岐位置に来たときに、携帯案内装置から位置検知信号あるいは行き先に係る信号をリーダ・ライタまたはRFタグに送り、リーダ・ライタまたはRFタグから位置に係る信号を受ける。携帯案内装置は、受信した位置に基づき、進む方向を特定し、進む方向を矢印で示すようにする。それにより、利用者は、分岐位置で迷うことなく目的地に到達することができる。
【0037】
なお、上記の実施形態では、リーダ・ライタやRFタグを床の下に設けたが、天井に同様の配列で設置しても良い。また、上記の実施形態では、携帯案内装置を用いて説明したが、その携帯案内装置の機能を設けた携帯電話を利用しても良い。
【0038】
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、駅等の構内や通路を利用する利用者のための行き先までの案内を行うための案内システムとして利用される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施形態に係る案内システムの全体的構成を示す図である。
【図2】リーダ・ライタの機能ブロック図である。
【図3】携帯案内装置の外観図である。
【図4】携帯案内装置の機能ブロック図である。
【図5】携帯案内装置が位置を特定するときの特定方法を示す図である。
【図6】案内システムの代表的動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係る案内システムの全体的構成を示す図である。
【図8】リーダ・ライタの機能ブロック図である。
【図9】携帯案内装置の機能ブロック図である。
【図10】案内サーバの機能ブロック図である。
【図11】案内システムの代表的動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1実施形態に係る案内システムでのリーダ・ライタをRFタグに置き換えたときの案内システムの全体的構成を示す図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係る案内システムでのリーダ・ライタをRFタグに置き換えたときの別の案内システムの全体的構成を示す図である。
【図14】通路の分岐位置にリーダ・ライタまたはRFタグを設置した案内システムを示す図である。
【符号の説明】
【0041】
10 案内システム
11 床
12−1,・・・,12−16 リーダ・ライタ
13 利用者
14 携帯案内装置
20 信号読み取り部
21 信号書き込み部
22 制御部
23 記憶部
30 乗車券・定期券挿入口
31 行き先入力部
32 案内処理ボタン
33 表示部
40 乗車券・定期券読み取り部
42 送受信部
43 位置特定部
44 案内処理部
45 記憶部
46 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のリーダ・ライタと、
前記エリアに存在する利用者が所持し、前記リーダ・ライタに信号を送り、受信した前記信号に反応した前記リーダ・ライタから送信された位置の情報に係る信号に基づいて前記利用者の位置を特定し、前記位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、前記仮想的通路の進行方向を表示する携帯案内装置と、からなることを特徴とする案内システム。
【請求項2】
所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のリーダ・ライタと、
前記複数のリーダ・ライタの各々に接続され、前記エリアに存在する利用者が所持する携帯案内装置からの信号を受信したリーダ・ライタから前記利用者の位置を特定し、前記信号から前記利用者の行き先を特定し、前記位置からの前記行き先までの仮想的通路を設定し、前記仮想的通路の進行方向に係る信号を前記リーダ・ライタに送る案内サーバと、を備え、
前記リーダ・ライタは、前記エリアに存在する利用者が所持する前記携帯案内装置からの信号を受信し、前記仮想的通路の進行方向に係る信号を前記携帯案内装置に送信し、前記携帯案内装置は前記仮想的通路の進行方向を表示することを特徴とする案内システム。
【請求項3】
所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のRFタグと、
前記エリアに存在する利用者が所持し、受信した前記RFタグからの信号に基づいて前記利用者の位置を特定し、前記位置からの行き先までの仮想的通路を設定し、前記仮想的通路の進行方向を表示する携帯案内装置と、からなることを特徴とする案内システム。
【請求項4】
所定のエリアに、2次元格子状にまたは通路の分岐部に配備した複数のRFタグと、
前記エリアに存在する利用者が所持し、受信した前記RFタグからの信号に基づいて前記利用者の位置を特定し、前記位置に係る情報と前記利用者の行き先に係る情報を含む信号を送信する携帯案内装置と、
前記位置に係る情報と前記利用者の行き先に係る情報に基づいて、前記位置からの前記行き先までの仮想的通路を設定し、前記仮想的通路の進行方向に係る信号を送信する案内サーバと、を備え、
前記携帯案内装置は、前記案内サーバからの前記利用者の前記仮想的通路の進行方向に係る信号を受信し、前記仮想的通路の進行方向を表示することを特徴とする案内システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−240272(P2007−240272A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−61639(P2006−61639)
【出願日】平成18年3月7日(2006.3.7)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】