説明

樹脂成形品の製造方法及び製造装置

【課題】 樹脂成形品に発生した成長方向の異なるバリを、成形品に損傷を与えることなく確実に除去する。
【解決手段】 回転駆動手段264を駆動し、液体供給手段263の高圧ポンプ263Bを駆動する。これにより、ノズル262を含めた支持部材261が鉛直軸266を中心にして回転されるとともに複数のノズル262から高圧水が樹脂成形品21に向けて上方から噴射される。この時、支持部材261が回転されることにより、各ノズル262から噴射される高圧水の噴流40は、支持部材261の鉛直軸線41に対して斜め下方に向け方向転換されるようになる。すなわち、各ノズル262からの高圧水噴流40は樹脂成形品21に対し鉛直軸線41を中心にして360度の方向から噴射される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形時に発生したバリを除去し、バリの除去後に洗浄・乾燥するようにした樹脂成形品の製造方法及び製造装置に関し、さらに詳しくは、高速回転するノズルからの高圧液体を樹脂成形品に噴き付けることによりバリ及び付着ゴミを除去し、かつ樹脂成形品の洗浄を行うととともに、高圧エアーと遠赤外線熱により乾燥するようにした樹脂成形品の製造方法及び製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形方式の樹脂成形品の成形には、一般的に金型が用いられる関係上、金型の合せ面や入子、突出しピン、スライドの押切面など金型を構成する各部品の隙間に溶融樹脂が流れ込むことにより、成形品以外の余分な樹脂片がバリとして発生する。
従来、このような成形品のバリ取り方法として、樹脂ビーズやくるみ粉などの投射材(研磨材)を用いたショットブラスト法がある。これは、水と混合された投射材をあるいは投射材のみを投射機により成形品に投射することで成形品のバリを除去するものである(特許文献1参照)。
【0003】
また、従来における成形品のバリ取り方法として、高圧の液体をノズルから対象の成形品に噴射し、その噴射圧力でバリを除去する方式のものがある(特許文献2参照)。
このようなバリ取りに使用されるノズル装置としては、図12及び図13に示すように、両端が閉塞された四角筒状の中空体からなる胴体部1を水平に保持し、胴体部1の下面に、0.2mm〜2mmのノズル孔径を有する複数個のノズルチップ2を一定の間隔離して設け、さらに、胴体部1の上面には高圧液体供給口3を設け、この高圧液体供給口3から高圧液体を胴体部1内に導入することにより各ノズルチップ2から高圧液体4を図14に示すように樹脂成形品5に向けて噴射させ、その噴射圧力で樹脂成形品5のバリ6を除去するようにしている。
【特許文献1】特開2003−326460号公報
【特許文献2】特開昭63−313827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のショットブラスト法では、水と混合された投射材を高速で対象の樹脂成形品に衝突させるため、バリの除去と同時に樹脂成形品の表面にも投射材が衝突する。この場合、塩化ビニールなどの材質からなる成形品ではバリがほとんど発生しないほか、その表面層が硬いため、投射材の衝突によって表面樹脂層が剥がれたり、投射材の衝突痕が発生することもなく、ショットブラスト法を適用してもなんら問題がない。
【0005】
ところで、樹脂成形品5のバリ6は、図15に示すように、金型の合せ面や入子、スライドの押切面などに対応する複数の箇所に発生するとともに、バリ6の成長方向もそれぞれ異なっている。しかも、バリ6の厚みも0.05mmから0.2〜0.3mm程度の範囲で常時変化する。このため、図14に示すように、ノズルチップ2からの高圧液体の噴射方向とバリの成長方向が平行で、かつバリに対する高圧液体の噴射角度が一定な場合にはバリ6を確実に除去することができないほか、一定方向からのみ高圧液体を噴射するノズル装置では、図15に示すように成長方向が互いに異なる全てのバリに対する除去はほとんど不可能に等しい。
【0006】
一方、近年、樹脂成形品の材質にはBMC(Bulk Molding Compound)樹脂が使用されている。このBMC樹脂は、熱硬化性樹脂で、不飽和ポリポリエステル樹脂を主成分に、ガラス繊維を短く切って補強材、充填材、触媒、着色材などを混連して作られる湿式(パテ状)の成形樹脂材である。このようなBMC樹脂は、その補強材にアルミニュウム等を選択した場合、熱膨張率を金属とほぼ同等にすることができ、光学関連機器の構成材料に好んで使用される。
【0007】
しかし、BMC樹脂からなる成形品は、その表面の樹脂層が数μmと薄く、かつ比較的柔らかいため、ショットブラスト法によるバリ取りを施した場合、表面樹脂層への投射材の衝突により、成形品表面に傷を発生させる。その結果、商品価値を低下させ、不良品の発生に直結する。また、傷の発生箇所からBMC樹脂構成成分であるガラス繊維や補強材であるアルミ粉などが剥離・離脱し、これらが埃またはゴミとなって周辺機能に悪影響を及ぼすことがある。
【0008】
例えば、光学関連機器の構成部品にBMC樹脂材を使用した場合、BMC樹脂から剥離・離脱するガラス繊維・アルミ粉が埃・ゴミとなって光学機器のレンズや光学フィルターに付着すると光学機器のアウトプットに致命的な欠陥を及ぼすことになる。また、ショットブラスト法において投射材は循環使用されるため、除去されたBMC樹脂バリと混在し、投射材の表面はガラス樹脂粉や例えばアルミ粉で覆われてしまう。そのため、このような投射材がショットブラスト時に成形品表面に衝突すると同時に成形品表面にガラス繊維粉やアルミ粉が埃・ゴミとして付着してしまい、商品価値を低下させてしまう。
また、BMC樹脂成形品のバリはその厚みが0.05mmから0.2mmと薄くても図15に示すように、ノズルから噴射される高圧液体の噴射方向とバリ成長方向が同一であると製品を破壊させるまで噴射圧力をあげないとバリを除去できず、現実的には、バリ成長方向と同一方向の噴射ではバリを除去できない。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、樹脂成形品に発生した成長方向の異なるバリを、成形品に損傷を与えることなく確実に除去できるようにした樹脂成形品の製造方法及び製造装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明にかかる樹脂成形品の製造方法は、複数のノズルが設けられ回転可能に支持された支持部材と、前記複数のノズルに高圧の液体を供給する液体供給手段と、前記支持部材を回転する回転駆動手段とを備え、前記支持部材を前記駆動手段により回転させながら前記各ノズルから噴射される高圧液体を樹脂成形品に噴き付けることにより前記樹脂成形品のバリを除去するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる樹脂成形品の製造装置は、複数のノズルが設けられ回転可能に支持された支持部材と、前記複数のノズルに高圧の液体を供給する液体供給手段と、前記支持部材を回転する回転駆動手段と、前記回転駆動手段および前記液体供給手段を制御し、前記支持部材を回転させながら前記各ノズルから高圧液体を樹脂成形品に向けて噴射させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる樹脂成形品の製造装置は、樹脂成形品の搬出入ステーションと、バリ取りステーションと、リンスステーションと、乾燥ステーションとを備え、前記バリ取りステーションにバリ取り装置が設置され、前記バリ取り装置は、複数のノズルが設けられ回転可能に支持された支持部材と、前記複数のノズルに高圧の液体を供給する液体供給手段と、前記支持部材を回転する回転駆動手段と、前記回転駆動手段および前記液体供給手段を制御し、前記支持部材を回転させながら前記各ノズルから高圧液体を噴射させる制御手段とを含んで構成され、前記リンスステーションに前記バリが除去された後の前記樹脂成形品にリンス液体を噴き付けることにより前記樹脂成形品を洗浄するリンス液体噴射手段が設置され、前記乾燥ステーションに前記洗浄後の前記樹脂成形品を乾燥させる乾燥手段が設置され、さらに、前記各ステーションに樹脂成形品を移送する移送手段が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明にかかる樹脂成形品の製造方法及びその製造装置によれば、支持部材を駆動手段により回転させながら各ノズルから噴射されるようにしたので、各ノズルから噴射される高圧液体を樹脂成形品のバリに対し種々の異なった方向から噴き付けることができる。これにより、樹脂成形品のバリが異なる方向に成長していても、これら全てのバリを成形品に損傷を与えることなく確実に除去することができる。
【0014】
また、本発明にかかる樹脂成形品の製造装置によれば、支持部材を駆動手段により回転させながら各ノズルから噴射されるようにしたので、各ノズルから噴射される高圧液体を樹脂成形品のバリに対し種々の異なった方向から噴き付けることができる。これにより、樹脂成形品のバリが異なる方向に成長していても、これら全てのバリを成形品に損傷を与えることなく確実に除去できる。しかも、バリの除去された樹脂成形品に対してリンス液体噴射手段からリンス液体を噴き付けて樹脂成形品を洗浄し、さらに、洗浄後の樹脂成形品を乾燥手段により乾燥するようにすると、樹脂成形品を塵埃の付着のない清浄な状態にでき、樹脂成形品の品質及び商品価値を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本実施の形態による樹脂成形品の製造方法及び製造装置の特徴は、支持部材を駆動手段により回転させながら各ノズルから噴射される高圧液体を樹脂成形品に噴き付けることにより樹脂成形品のバリを除去するように構成した。
この構成により、各ノズルから噴射される高圧液体を樹脂成形品のバリに対し種々の異なった方向から噴き付けることができ、樹脂成形品のバリが異なる方向に成長していても、これら全てのバリを成形品に損傷を与えることなく確実に除去できる。
【実施例1】
【0016】
以下、本発明にかかる樹脂成形品の製造方法を、製造装置とともに図面を参照して説明する。
図1は本実施例1における製造装置の外観図、図2は図1に示すハウジングの一部を切り欠いて示す製造装置の平面図、図3は図2のA−A線に沿う拡大断面図、図4は本実施例1の製造装置に使用されるバリ取り装置の側面図、図5は本実施例1における製造装置のバリ取り装置およびリンス液体噴射機構への液体供給系を示す説明図である。
【0017】
実施例1にかかる樹脂成形品の製造装置20は、図2に示すように、同一円周上に並べられた、樹脂成形品21の搬出入ステーションST1と、樹脂成形品21の第1バリ取りステーションST2及び第2バリ取りステーションST3と、樹脂成形品21のリンスステーションST4と、樹脂成形品21の乾燥ステーションST5と、各ステーションST1〜ST5に樹脂成形品21を連続して順番に移送する移送手段22を備える。
なお、この実施例1の製造装置20により、バリ取り、リンス及び乾燥処理される樹脂成形品21にはBMC樹脂が使用されている。
【0018】
搬出入ステーションST1を除く他のステーションST2〜ST5及び移送手段22は、図1〜図3に示すように、ハウジング24内に収容されている。
さらに、搬出入ステーションST1と第1バリ取りステーションST2との間、第2バリ取りステーションST3とリンスステーションST4との間、リンスステーションST4と乾燥ステーションST5との間、及び乾燥ステーションST5と搬出入ステーションST1との間はそれぞれの区画壁241,242,243,244により区画されている。
各区画壁241,2412,243,244には、樹脂成形品21の通過口241a,242a,243a,244aがそれぞれ設けられている。
また、区画壁241の通過口241aには、第1バリ取りステーションST2から搬出入ステーションST1へのバリ取り用液体の流出を防止する可撓性の仕切りカーテン245が設けられている。
さらに、区画壁242の通過口242aには、第2バリ取りステーションST3からリンスステーションST4へのバリ取り用液体の流出を防止する可撓性の仕切りカーテン246が設けられている。
【0019】
移送手段22は、各ステーションST1〜ST5の領域をカバーし得る大きさの円盤状のテーブル221と、このテーブル221を回転する駆動機構222とを備える。
テーブル221は水平面上を延在し、各ステーションST1〜ST5の中心部に配設した基台225上にテーブル221の軸心(鉛直線)を中心にして水平面内で回転可能に支持されている。
駆動機構222は、減速機付きの電動機から構成され、基台222上に設置されている。
駆動機構222の駆動軸222aはテーブル221の回転軸心に連結されている。
また、テーブル221上には、円周方向に90度の角度を離して樹脂成形品21が載置される構成になっているとともに、樹脂成形品21の各載置箇所には、樹脂成形品21をテーブル221上に保持するためのトグルクランプなどからなる保持機構223がそれぞれ設けられている。
さらに、樹脂成形品21の各載置部に対応するテーブル221の箇所には、樹脂成形品21の下面側からもバリ取り用液体やリンス用液体及び乾燥用エアーまたは熱を噴き付け得るように、樹脂成形品21の大きさに対応した開口224が形成されている。
【0020】
第1バリ取りステーションST2には、図2及び図3に示すように第1バリ取り装置26が設置されている。
第1バリ取り装置26は、テーブル221上の樹脂成形品21に対して、その上方から高圧液体を噴き付けることにより樹脂成形品21のバリを除去するものである。
第1バリ取り装置26は、図3及び図4に示すように、テーブル221上の樹脂成形品21と相対向するように水平方向に延在する支持部材261と、この支持部材261の延在方向に間隔をおいて設けられ高圧液体を下方に向けて噴射する複数のノズル262と、複数のノズル262に高圧の液体を供給する液体供給手段263(図1参照)と、支持部材261を回転する回転駆動手段264とを備えている。
【0021】
支持部材261の上面には、図4に示すように、各ノズル262と連通する液体分配用チャンバ265が一体に設けられている。
液体分配用チャンバ265には、液体分配用チャンバ265への高圧液体の供給通路を兼ねた中空の鉛直軸266が鉛直に設けられ、この鉛直軸266の上端は、ハウジング24に支持体241を介して取り付けられたロータリジョイント部267に連結されている。また、ロータリジョイント部267は高圧流体供給ホース268を介して液体供給手段263に接続されている。
回転駆動手段264は、図3及び図4に示すように、ロータリジョイント部267に隣合わせて支持体241に取り付けた電動機264Aと、この電動機264Aの回転軸に取り付けた駆動プーリ264Bと支持部材261の鉛直軸266に取り付けた従動プーリ264Cと、この両プーリ264Bと264Cとの間に巻き掛けられたベルト264Dとからなる回転伝達機構とから構成されている。
なお、本実施例では、図3に示すように、支持部材261の回転中心となる鉛直軸266(あるいは鉛直軸266の軸心である鉛直線)は、樹脂成形品21が移動される輪郭の軌跡内を通るように配置されている。
【0022】
第2バリ取りステーションST3には、図2及び図3に示すように、第2バリ取り装置27がテーブル221の下面に位置して設置されている。
この第2バリ取り装置27は、テーブル221上の樹脂成形品21に対し、テーブル221の開口224を通して樹脂成形品21の下方から高圧液体を噴き付けることにより樹脂成形品21のバリを除去するものである。
この第2バリ取り装置27にも液体供給手段263から高圧液体が供給できるように構成され、第2バリ取り装置27は、上記第1バリ取り装置26と同様に構成されているので、その構成説明は省略する。
なお、第2バリ取りステーションST3においても第1バリ取りステーションST2と同様に、支持部材261の回転中心となる鉛直軸266(あるいは鉛直軸266の軸心である鉛直線)は、樹脂成形品21が移動される輪郭の軌跡内を通るように配置されている。
【0023】
リンスステーションST4には、図2及び図3に示すように、リンス液体噴射手段30がテーブル221の上面と下面の両方に位置して、テーブル221上の樹脂成形品21と相対向するように設置されている。
リンス液体噴射手段30は、バリが除去された後の樹脂成形品21にリンス液体を噴き付けることにより樹脂成形品21を洗浄するものである。
リンス液体噴射手段30は、ハウジング24に支持されたリンス液体噴射ノズル301と、このリンス液体噴射ノズル301にリンス液体を供給するリンス液体供給手段302(図1参照)とを備え、リンス液体噴射ノズル301とリンス液体供給手段302はホース302A(図1参照)を介して接続されている。
【0024】
乾燥ステーションST5には、図2及び図3に示すように、洗浄後の樹脂成形品21を乾燥させる乾燥手段34が設置されている。
乾燥手段34は、リンス時に樹脂成形品21に付着した液体を吹き飛ばすエアー噴射機構342と、付着液体が吹き飛ばされた後の樹脂成形品21に残留する液体を蒸発させて乾燥する加熱機構344とを備える。
エアー噴射機構342は、高圧エアーを樹脂成形品21に向けて噴射するエアーノズル342Aと、4〜6kg/cmの高圧エアーをエアーノズル342Aに供給する高圧エアー供給手段342B(図1参照)とから構成されている。
エアー噴射機構342のエアーノズル342Aは、乾燥ステーションST5のリンスステーションST4寄りに位置して、テーブル221の上面と下面の両方からテーブル221上の樹脂成形品21と相対向するように配置されている。
加熱機構344は、1.5μmから30μmの波長内で選択された遠赤外線ヒータ344Aから構成されている。
遠赤外線ヒータ344Aは、エアー噴射機構342の後段に位置して、テーブル221の上面と下面の両方からテーブル221上の樹脂成形品21と相対向するように、複数個ずつ配置されている。
【0025】
図1において、制御部36は、移送手段22、液体供給手段263、回転駆動手段264、リンス液体噴射手段30、乾燥手段34のエアー噴射機構342及び加熱機構344をそれぞれ制御するものである。
【0026】
図5において、ノズル262への液体供給手段263は、バリ取り用の液体、例えば水を貯溜するタンク263Aと、タンク263Aからの水を、例えば7Mpa 4L/分から35Mpa 10L/分程度の高圧水に圧縮して第1及び第2バリ取り装置26、27に供給する高圧ポンプ263Bと、第1及び第2バリ取り装置26、27で使用された水をホッパー263Cにより捕集し、この捕集水からバリや塵埃を除去し水のみを取り出してタンク263Aへ戻すフィルタ263Dとから構成されている。
リンス液体供給手段302は、水道水等の水供給源302Aからの水を純粋な水に生成する純水生成装置302Bと、純水生成装置302Bからの水をリンス液体噴射ノズル301に供給するポンプ302Cとから構成されている。
また、樹脂成形品21のリンスに使用された水はホッパー302Dにより捕集され、バリ取り装置のバリ取り用の水として再利用されるようになっている。
【0027】
次に、本実施例1の動作について説明する。
まず、搬出入ステーションST1において、未処理の樹脂成形品21をテーブル221上に搬入し、予め決められた載置箇所に載せた後、保持機構223によりテーブル221上に固定する。かかる状態で、制御部36からの指令により移送手段22の駆動機構(電動機)222を起動して、テーブル221をバリ取りに必要なゆっくりした速度で図2の矢印A方向に回転させる。
樹脂成形品21の搬入動作は、テーブル221の回転に伴い搬出入ステーションST1に樹脂成形品21の載置箇所が到達される毎に行われる。
また、バリ取り、リンス及び乾燥処理の終了した樹脂成形品21が搬出入ステーションST1に到着される毎に、この樹脂成形品21はテーブル221上から搬出入ステーションST1外へ搬出される。この時の樹脂成形品21の搬出入操作は、手動によりまたはロボットなどにより自動的に行われる。
【0028】
テーブル221の矢印A方向への回転に伴い、未処理の樹脂成形品21は第1バリ取りステーションST2に移送される。
この状態がテーブル221の回転角度または他の図示しない検出手段により検出されると、この検出信号を基に制御部36から第1バリ取り装置26の液体供給手段263及び回転駆動手段264に対して駆動指令が出力され、液体供給手段263の高圧ポンプ263Bを駆動する。
これにより、ノズル262を含めた支持部材261が鉛直軸266を中心にして、500rpm〜3000rpmの速度で回転されるとともに複数のノズル262から7Mpa 4L/分から35Mpa 10L/分程度の高圧水が樹脂成形品21に向けて上方から噴射される。
この時、支持部材261が図6の矢印42の方向に回転されることにより、各ノズル262から噴射される高圧水の噴流40は、図6(A)及び(B)の矢印に示すように、支持部材261の鉛直軸線41に対して斜め下方に向け方向転換されるようになる。
すなわち、支持部材261が500rpm〜3000rpmの速度で回転されると、各ノズル262からの高圧水噴流40は樹脂成形品21に対し鉛直軸線41を中心にして360度の方向から噴射される。
その結果、図6(A)に示すように樹脂成形品21の各部に発生しているバリ21aの成長方向が異なっていても、これらのバリ21aには矢印43に示すようなバリを有効に破壊する方向から高圧噴射水が衝突される。
したがって、このような高圧噴射水中を未処理の樹脂成形品21が移送されると、樹脂成形品21のバリ21aは、その成長方向に左右されることなく除去される。
【0029】
第1バリ取りステーションST2でのバリ取りの終了した樹脂成形品21はテーブル221の回転に伴って第2バリ取りステーションST3へ移送される。
この状態が図示省略の検出手段などにより検出されると、制御部36からの駆動指令により第2バリ取り装置27が起動される。
そして、第1バリ取りステーションST2の場合と同様に、ノズルを含めた支持部材が鉛直軸を中心にして回転されるとともに複数のノズルから高圧水が樹脂成形品21に向け下方から開口224を通して噴射される。
この時の高圧噴射水も第1バリ取り装置26と同様な働きをするため、この高圧噴射水が樹脂成形品21のバリ21aにこれを有効に破壊する方向から衝突される。
したがって、高圧噴射水中を未処理の樹脂成形品21が移送されると、樹脂成形品21のバリ21aは、その成長方向に左右されることなく除去される。
【0030】
なお、第1及び第2バリ取り装置26、27が一度起動されると、制御部36から停止指令が出力されない限り、第1及び第2バリ取り装置26、27の動作は継続する。
そして、搬出入ステーションST1でテーブル221上に搬入され保持された未処理の樹脂成形品21はテーブル221の回転に伴って第1バリ取り装置26及び第2バリ取り装置27へと順に移送され、バリ取りがなされる。
【0031】
第2バリ取りステーションST3でのバリ取りの終了した樹脂成形品21はテーブル221の回転に伴ってリンスステーションST4へ移送される。
この状態が図示省略の検出手段などにより検出されると、制御部36からの駆動指令によりリンス液体噴射手段30が起動される。
これに伴い、リンス液体供給手段302からのリンス液体をリンス液体噴射ノズル301によりテーブル221上の樹脂成形品21に、その上面と下面の両方から噴き付けて樹脂成形品21に付着しているバリやゴミ、埃を洗い流し、洗浄する。
このリンス処理は、テーブル221の回転に伴って樹脂成形品21がリンスステーションST4を移送され間になされる。
また、リンス液体噴射手段30が一度起動されると、制御部36から停止指令が出力されない限り、リンス液体噴射手段30の動作は継続する。
【0032】
リンスステーションST4でのリンス処理の終了した樹脂成形品21はテーブル221の回転に伴って乾燥ステーションST5へ移送される。
この状態が図示省略の検出手段などにより検出されると、制御部36から乾燥手段34に駆動指令が与えられる。
これにより、エアー噴射機構342の高圧エアー供給手段342Bが起動され、高圧エアーをエアーノズル342Aからテーブル221上の樹脂成形品21に、その上面と下面の両方から噴射して、樹脂成形品21に付着している液体を吹き飛ばす。
さらに、加熱機構344の遠赤外線ヒータ344Aを起動することにより、液体を吹き飛ばした後の樹脂成形品21を加熱し、樹脂成形品21の表面に残留する液体を蒸発させて乾燥させる。
この乾燥処理は、テーブル221の回転に伴って樹脂成形品21が乾燥ステーションST5を移送され間になされる。
また、乾燥手段34が一度起動されると、制御部36から停止指令が出力されない限り、乾燥手段34の動作は継続する。
【0033】
このような本実施例1によれば、第1及び第2バリ取りステーションST2,ST3において、第1及び第2バリ取り装置26,27の支持部材261を水平面内で回転させながら各ノズルから噴射される高圧液体をテーブル上の樹脂成形品21に噴き付けるようにしたので、各ノズル262から噴射される高圧液体を樹脂成形品21のバリ21aに対し、支持部材261の鉛直回転軸線を中心に360度の方向から斜め下方に向けて噴き付けることができる。
これにより、樹脂成形品21のバリ21aが異なる方向に成長していても、これら全てのバリ21aを成形品に損傷を与えることなく確実に除去することができる。
【0034】
また、本実施例1によれば、リンスステーションST4において、第1及び第2バリ取り装置26,27によりバリの除去された後の樹脂成形品21にリンス液体噴射手段30のエアーノズル342Aからリンス液体を噴き付けて樹脂成形品21を洗浄し、乾燥ステーションST5において、洗浄後の樹脂成形品21に乾燥手段34のエアー噴射機構342から高圧エアーを噴き付けて、樹脂成形品21に付着している液体を吹き飛ばし、さらに、乾燥手段34の加熱機構344により樹脂成形品21を加熱して、樹脂成形品21の表面に残留する液体を蒸発させて乾燥させるようにしたので、樹脂成形品21を塵埃の付着のない清浄な状態にでき、樹脂成形品21の品質及び商品価値を向上できるとともに、樹脂成形品21の生産性を向上できる。
【0035】
また、本実施例1によれば、樹脂成形品21にBMC樹脂を使用しても、その成形品の表面からBMC樹脂の補強材であるガラス繊維やアルミ粉などの塵埃が発生することがないので、成形品の不良が低減できる。
しかも、上述のように処理されたBMC樹脂からなる光学用成形品を長時間使用しても経時的にガラス繊維やアルミ粉などの塵埃が光学系に付着されることがないので、製品の寿命を大幅に延長できる。
また、バリ取り時にBMC樹脂製の成形品の表面にガラス繊維やアルミ粉などの塵埃が付着しないので、成形品の組立工程での塵埃の除去作業が不要になり、成形品の生産性を向上できる。
また、本実施例1によれば、樹脂成形品21のBMC樹脂に混合される着色材にシアンとマゼンタとイエローとを等量混ぜたものを使用して樹脂成形品21を黒色にすれば、樹脂成形品21を乾燥する加熱ヒータの遠赤外線波長を最適に吸収でき、樹脂成形品21の乾燥効率を向上できる。
【実施例2】
【0036】
次に、図7〜図11により、本発明にかかるバリ取り用ノズル機構部の他の実施例について説明する。
図7はバリ取り用ノズル機構の正面図、図8は図7の右側面図、図9はノズルの正面図、図10は図9の底面図、図11は図9のC−C線に沿う断面図である。
【0037】
バリ取り用ノズル機構50は、図7及び図8に示すように、水平方向に長い短冊状の支持部材52と、この支持部材52の上端に一体に設けられた液体分配用チャンバ54と、支持部材52の厚さ方向の両面に支持部材52の長手方向に沿い一定の間隔をおいて取り付けられた複数のノズル56と、各ノズル56と液体分配用チャンバ54との間を接続する液体供給配管58とを備え、上記実施例と同様に、バリ取り用ノズル機構50は回転駆動手段264により回転されて使用されるものである。
【0038】
ノズル56は、図9〜図11に示すように、角筒状の胴部561と、この胴部561の下端にねじ込みなどの手段により固着したノズルチップ562と、胴部561の側部に設けた取付座563とを有している。
そして、胴部561の上端に設けた開口564には液体供給配管58の一端が結合されるようになっている。
このようなノズル56は、図7及び図8に示すように、取付座563を利用してボルト60により、支持部材52の側面に固着される。
この場合、図7に示すようにノズル56の噴射方向の角度θを、樹脂成形品にバリ発生状況に応じて任意の角度に調整することができる。
【0039】
このようなバリ取り用ノズル機構50においては、樹脂成形品のバリ発生状況及びバリの成長方向に応じて各ノズル56の噴射方向の角度θを最適な角度に調整することができる。
これにより、複数の箇所から異なる方向に成長したバリ21aを効率よく、かつ確実に除去することができる。
【0040】
なお、実施例では、樹脂成形品21を移送手段22により移送させた場合について説明したが、本発明は、バリ取り装置の下方や上方に、手動により、あるいはロボットなどにより自動的に樹脂成形品21を出し入れする場合にも無論適用される。
また、支持部材261の回転中心となる鉛直軸266(あるいは鉛直軸266の軸心である鉛直線)を、樹脂成形品21が移動される輪郭の軌跡外を通るように配置してもよいが、実施例のように、支持部材261の回転中心となる鉛直軸266(あるいは鉛直軸266の軸心である鉛直線)を、樹脂成形品21が移動される輪郭の軌跡内を通るように配置すると、高圧液体を樹脂成形品21のバリ21aに対し鉛直回転軸線を中心に360度の方向から斜め下方に向けて噴き付けることができ、バリ21aを確実に除去する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本実施例1における製造装置の外観図である。
【図2】図1に示すハウジングの一部を切り欠いて示す製造装置の平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図4】本実施例1の製造装置に使用されるバリ取り装置の側面図である。
【図5】本実施例1における製造装置のバリ取り装置およびリンス液体噴射機構への液体供給系を示す説明図である。
【図6】本実施例1におけるノズルからの高圧液体の噴射状態及び成形品のバリに対する高圧水噴流の衝突状態を示す説明図である。
【図7】バリ取り用ノズル機構の正面図である。
【図8】図7の右側面図である。
【図9】ノズルの正面図である。
【図10】図9の底面図である。
【図11】図9のC−C線に沿う断面図である。
【図12】従来におけるノズルの正面図である。
【図13】図12の右側面図である。
【図14】従来におけるノズルの高圧液体噴射方向と成形品のバリとの関係を示す説明図である。
【図15】成長方向の異なる複数のバリを有する樹脂成形品の説明用斜視図である。本発明の実施例1における固体撮像装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0042】
20……製造装置、21……樹脂成形品、22……移送手段、221……テーブル、222……駆動機構、223……保持機構、26,27……第1及び第2バリ取り装置、261……支持部材、262……ノズル、263……液体供給手段、264……回転駆動手段、30……リンス液体噴射手段、34……乾燥手段、342……エアー噴射機構、344……加熱機構、344A……遠赤外線ヒータ、ST1……搬出入ステーション、ST2……第1バリ取りステーション、ST3……第2バリ取りステーション、ST4……リンスステーション、ST5……乾燥ステーション、50……バリ取り用ノズル機構、52……支持部材、54……液体分配用チャンバ、56……ノズル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のノズルが設けられ回転可能に支持された支持部材と、
前記複数のノズルに高圧の液体を供給する液体供給手段と、
前記支持部材を回転する回転駆動手段とを備え、
前記支持部材を前記駆動手段により回転させながら前記各ノズルから噴射される高圧液体を樹脂成形品に噴き付けることにより前記樹脂成形品のバリを除去するようにした、
ことを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
【請求項2】
前記回転駆動手段は、前記支持部材を水平方向に延在させかつ水平面内で回転させ、前記複数のノズルは前記支持部材の延在方向に間隔をおいて並べられていることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項3】
前記複数のノズルは、互いに異なった向きを持って前記支持部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項4】
前記回転駆動手段による前記支持部材の回転は、前記樹脂成形品の輪郭内を通る鉛直線を中心に行われることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項5】
前記バリの除去時に、前記回転駆動手段による前記支持部材の回転は鉛直線を中心に行われ、前記鉛直線に対して前記樹脂成形品は移動され、前記鉛直線は、前記樹脂成形品が移動される輪郭の軌跡内を通ることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項6】
前記バリが除去された後の前記樹脂成形品に対してリンス液体を噴き付けることにより前記樹脂成形品を洗浄するようにしたことを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項7】
前記バリの除去された前記樹脂成形品に対してリンス液体を噴き付けることにより前記樹脂成形品を洗浄し、前記洗浄後の前記樹脂成形品を乾燥するようにしたことを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項8】
前記乾燥の際、エアーにより、前記洗浄時に前記樹脂成形品に付着した液体を吹き飛し、かつ、前記液体が吹き飛ばされた後の前記樹脂成形品を加熱し残留する液体を蒸発させることが行われることを特徴とする請求項7記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項9】
前記樹脂成形品はBMC樹脂から成形されるとともに黒色を呈し、前記加熱は遠赤外線ヒータにより行われることを特徴とする請求項8記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項10】
複数のノズルが設けられ回転可能に支持された支持部材と、
前記複数のノズルに高圧の液体を供給する液体供給手段と、
前記支持部材を回転する回転駆動手段と、
前記回転駆動手段および前記液体供給手段を制御し、前記支持部材を回転させながら前記各ノズルから高圧液体を樹脂成形品に向けて噴射させる制御手段と、
を備えることを特徴とする樹脂成形品の製造装置。
【請求項11】
前記回転駆動手段は、前記支持部材を水平方向に延在させかつ水平面内で回転可能に支持する鉛直軸と、前記鉛直軸を回転伝達機構を介して回転する電動機とを備え、前記複数のノズルは前記支持部材の延在方向に間隔をおいて並べられていることを特徴とする請求項10記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項12】
前記複数のノズルは、互いに異なった向きを持って前記支持部材に設けられていることを特徴とする請求項10記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項13】
前記回転駆動手段による前記支持部材の回転中心は、前記樹脂成形品の輪郭内を通る鉛直線上に位置していることを特徴とする請求項10記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項14】
前記支持部材の回転中心に対して前記樹脂成形品を移動させる移送手段が設けられ、前記回転駆動手段による前記支持部材の回転は鉛直線を中心に行われ、前記鉛直線は、前記移送手段により前記樹脂成形品が移動される輪郭の軌跡内を通ることを特徴とする請求項10記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項15】
前記バリが除去された後の前記樹脂成形品に対してリンス液体を噴き付けることにより前記樹脂成形品を洗浄するリンス液体噴射手段を備えることを特徴とする請求項10記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項16】
前記バリが除去された後の前記樹脂成形品に対してリンス液体を噴き付けることにより前記樹脂成形品を洗浄するリンス液体噴射手段と、前記洗浄後の前記樹脂成形品を乾燥させる乾燥手段とを備えることを特徴とする請求項10記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項17】
前記乾燥手段は、前記洗浄時に前記樹脂成形品に付着した液体を吹き飛ばすエアー噴射機構と、前記付着した液体が吹き飛ばされた後の前記樹脂成形品に残留する液体を蒸発させて乾燥する加熱機構とを備えることを特徴とする請求項16記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項18】
前記樹脂成形品はBMC樹脂から成形されるとともに黒色を呈し、前記加熱機構は遠赤外線ヒータから構成されていることを特徴とする請求項17記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項19】
樹脂成形品の搬出入ステーションと、バリ取りステーションと、リンスステーションと、乾燥ステーションとを備え、
前記バリ取りステーションにバリ取り装置が設置され、
前記バリ取り装置は、複数のノズルが設けられ回転可能に支持された支持部材と、前記複数のノズルに高圧の液体を供給する液体供給手段と、前記支持部材を回転する回転駆動手段と、前記回転駆動手段および前記液体供給手段を制御し、前記支持部材を回転させながら前記各ノズルから高圧液体を噴射させる制御手段とを含んで構成され、
前記リンスステーションに前記バリが除去された後の前記樹脂成形品にリンス液体を噴き付けることにより前記樹脂成形品を洗浄するリンス液体噴射手段が設置され、
前記乾燥ステーションに前記洗浄後の前記樹脂成形品を乾燥させる乾燥手段が設置され、
さらに、前記各ステーションに樹脂成形品を移送する移送手段が設けられている、
ことを特徴とする樹脂成形品の製造装置。
【請求項20】
前記バリ取りステーションは少なくとも2つ設けられ、1つのバリ取りステーションでは、高圧液体が樹脂成形品の上方から噴射され、他の1つのバリ取りステーションでは、高圧液体が樹脂成形品の下方から噴射されることを特徴とする請求項19記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項21】
前記移送手段は、水平面内で回転するテーブルと、前記テーブルを回転する駆動機構と、前記テーブル上に該テーブルの回転方向に間隔をおいて設けられ前記樹脂成形品をテーブル上に保持する保持機構とを備え、前記各ステーションは前記テーブルの回転方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項19記載の樹脂成形品の製造装置。
【請求項22】
前記回転駆動手段による前記支持部材の回転は鉛直線を中心に行われ、前記鉛直線は、前記移送手段により前記樹脂成形品が移動される輪郭の軌跡内を通ることを特徴とする請求項19記載の樹脂成形品の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−231665(P2006−231665A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−48613(P2005−48613)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】