比較器、DC−DCコンバータ、及びこれを利用した有機発光表示装置
【課題】信号の応答特性がよくなるようにして消費電力を減らすようにした比較器、DC−DCコンバータ、及びこれを利用した有機発光表示装置を提供する。
【解決手段】入力電圧Vin及び参照電圧Vrefとの差に対応して出力が決定される比較器であって、入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタC10と、フィードバック電圧を分配する第1キャパシタC11と、電荷保存用キャパシタ及び第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、増幅部から出力される電圧と、参照電圧が伝達される場合に増幅部から出力される電圧の伝達を受けてフィードバック電圧を生成し、当該フィードバック電圧を利用して入力電圧と参照電圧との差を調節する帰還部と、増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含む。
【解決手段】入力電圧Vin及び参照電圧Vrefとの差に対応して出力が決定される比較器であって、入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタC10と、フィードバック電圧を分配する第1キャパシタC11と、電荷保存用キャパシタ及び第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、増幅部から出力される電圧と、参照電圧が伝達される場合に増幅部から出力される電圧の伝達を受けてフィードバック電圧を生成し、当該フィードバック電圧を利用して入力電圧と参照電圧との差を調節する帰還部と、増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、比較器、DC−DCコンバータ、及びこれを利用した有機発光表示装置に関し、より詳細には、入力された電圧と参照電圧とを比較し、その比較結果によって電圧を出力する比較器、DC−DCコンバータ、及びこれを利用した有機発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の技術による比較器を示す回路図である。
【0003】
図1を参照して説明すれば、比較器は、入力部と第1ないし第3インバータとを含む。
【0004】
入力部は、入力電圧Vinの伝達をスイッチングする第1スイッチSW1と参照電圧Vrefの伝達をスイッチングする第2スイッチSW2とを具備する。
【0005】
第1インバータは、PMOSトランジスタである第1トランジスタM1とNMOSトランジスタである第2トランジスタM2とを具備し、第1電源Vddが第1トランジスタM1のソースに連結されてハイレベルの電圧を出力し、第2トランジスタM1のソースが接地GNDに連結されてローレベルの電圧を出力する。そして、第1ノードN1を通じて第1キャパシタC1と第3スイッチSW3とが連結される。第3スイッチSW3の第1端は、第1キャパシタC1ならびに第1及び第2トランジスタM1,M2のゲートと連結されており、第3スイッチSW3の第2端は、第2キャパシタC2ならびに第1及び第2トランジスタM1,M2のドレインと連結されている。
【0006】
第2インバータは、PMOSトランジスタである第3トランジスタM3とNMOSトランジスタである第4トランジスタM4とを具備し、第1電源Vddが第3トランジスタM1のソースに連結されてハイレベルの電圧を出力し、第4トランジスタM4のソースが接地GNDに連結されてローレベルの電圧を出力する。そして、第2インバータは、第2キャパシタC2を通じて第1インバータと連結され、第2ノードN2を通じて第2キャパシタC2と、第4スイッチSW4と、第3及び第4トランジスタM3,M4のゲートとが連結される。第4スイッチSW4の第1端は、第2キャパシタC2ならびに第3及び第4トランジスタM3,M4のゲートと連結されており、第4スイッチSW4の第2端は、第5スイッチSW5ならびに第3及び第4トランジスタM3,M4のドレインと連結されている。第2インバータと第3インバータとは第5スイッチSW5を介して連結されている。
【0007】
第3インバータは、PMOSトランジスタである第5トランジスタM5とNMOSトランジスタである第6トランジスタM6とを具備し、第1電源Vddが第5トランジスタM5のソースに連結されてハイレベルの電圧を出力し、第6トランジスタM6のソースが接地GNDに連結されてローレベルの電圧を出力する。
【0008】
図2は、図1に示された回路の入出力波形を示す波形図である。
【0009】
図2を参照して説明すれば、比較部の入力端子に入力される入力電圧Vinは、電圧レベルの変動があり、参照電圧Vrefと比較される。そして、第1ないし第5スイッチSW1ないしSW5は、第1制御信号P1と第2制御信号P2とによってスイッチング動作を遂行し、第1、第3、及び第4スイッチSW1,SW3,SW4は、第1制御信号P1によって動作して第2及び第5スイッチSW2,SW5は、第2制御信号P2によって動作する。
【0010】
まず、第1制御信号P1と第2制御信号P2とによって第1、第3、及び第4スイッチSW1,SW3,SW4がオン状態になって、第2及び第5スイッチSW2,SW5がオフ状態になれば、第1キャパシタC1に入力電圧Vinが伝達され、第2キャパシタC2には、第1インバータと第2インバータとの閾値電圧の差にあたる電圧が保存される。
【0011】
そして、第1制御信号P1と第2制御信号P2によって第1、第3、及び第4スイッチSW1,SW3,SW4がオフ状態になって、第2及び第5スイッチSW2,SW5がオン状態になれば、第1キャパシタC1に参照電圧Vrefが伝達されて入力電圧Vinと参照電圧Vrefとが比較される。
【0012】
この時、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも大きい場合、第3インバータの出力端はハイレベルの電圧を出力し、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも小さい場合、第3インバータの出力端はローレベルの電圧を出力する。
【0013】
上記のように構成された比較器は、第1キャパシタC1の参照電圧Vrefと入力電圧Vinとの差に対応して出力電圧が決定されるが、参照電圧Vrefと入力電圧Vinとの差が大きくない場合、参照電圧Vrefと入力電圧Vinとの差が大きい場合よりも出力電圧がハイレベルまたはローレベルに変わるのに長い時間がかかるという問題点がある。
【0014】
そして、上記のような問題点を解決するためには、上記のように構成された場合にキャパシタの容量が大きくなければならないという問題点があり、これによって電流の消耗量が大きくなって消費電力が大きくなるという問題点がある。
【0015】
一方、上記一般的なDC−DCコンバータ及びこれを利用した有機発光表示装置に関する技術を記載した文献としては、下記の特許文献1および2などがある。
【特許文献1】米国特許第6861878号明細書
【特許文献2】米国特許第6373325号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は上記問題点を解決するために創出されたもので、本発明の目的は、信号の応答特性がよくなるようにして消費電力を減らすようにした比較器、DC−DCコンバータ、及びこれを利用した有機発光表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を果たすために本発明による第1側面は、入力電圧と参照電圧の伝達を受けて前記入力電圧と前記参照電圧との差に対応して出力が決定される比較器であって、前記入力電圧及び参照電圧を伝達する入力部と、前記入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタと、フィードバック電圧の伝達を受けて前記電荷保存用キャパシタと前記フィードバック電圧を分配する第1キャパシタと、前記電荷保存用キャパシタ及び前記第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、前記入力電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧と、前記参照電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧の伝達を受けて前記フィードバック電圧を生成し、当該フィードバック電圧を利用して前記入力電圧と前記参照電圧との差を調節する帰還部と、前記増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含む比較器を提供する。
【0018】
本発明の第2側面は、所定の電圧が入力される電圧入力端子と、所定の信号が入力される信号入力端子と、前記信号入力端子を通じて入力される所定の信号を利用して前記所定の電圧を可変して出力する電圧出力端子と、を含むチャージポンプと、前記信号入力端子を通じて入力される所定の信号を調節する比較器を含み、前記比較器は、前記第1側面による比較器であるDC−DCコンバータを提供する。
【0019】
本発明の第3側面は、データ信号及び走査信号に対応して画像を表示する画素部と、前記画素部に前記データ信号を伝達するデータ駆動部と、前記画素部に前記走査信号を伝達する走査駆動部と、前記画素部、前記データ駆動部、及び前記走査駆動部に電力を伝達するDC−DCコンバータと、を含み、前記DC−DCコンバータは前記第2側面によるDC−DCコンバータである有機発光表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明による比較器、DC−DCコンバータ、及び有機発光表示装置によれば、インバータに入力される電圧に変化を加えて出力電圧が変わる程度をさらに大きくして応答速度をさらに速くすることができる。また、入出力部が動作しない場合、インバータ回路を遮断して電流の流れを遮断し、消費電力を減少させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を添付した図面を参照して説明する。
【0022】
図3は、本発明による有機発光表示装置の構造を示す構造図である。
【0023】
図3を参照して説明すれば、有機発光表示装置は、画素部100、データ駆動部200、走査駆動部300、及びDC−DCコンバータ400を具備する。
【0024】
画素部100は、複数のデータ線D1ないしDmと複数の走査線S1ないしSnが交差してデータ線D1ないしDmと走査線S1ないしSnが交差する領域に画素110が形成され、画素110はデータ線D1ないしDmを通じて伝達されるデータ信号と走査線S1ないしSnを通じて伝達される走査信号とに対応して階調を表現して画像を表現する。
【0025】
データ駆動部200は、複数のデータ線D1ないしDmと連結されて複数のデータ線に並列でデータ信号を伝達して画素部100の行方向に配列された画素列に同時にデータ信号が伝達されるようにする。
【0026】
走査駆動部は、複数の走査線S1ないしSnと連結されて走査信号が伝達された画素110にデータ信号が伝達されるようにして特定の画素110にデータ信号が伝達されるようにする。
【0027】
DC−DCコンバータ400は、外部から伝達される直流電源をそれぞれの負荷に適する直流電源に調節して各負荷に伝達するもので、DC−DCコンバータ400から生成された直流電源は、画素部100、データ駆動部200、及び走査駆動部300などに伝達される。
【0028】
図4は、図3に示された有機発光表示装置に採用されたDC−DCコンバータの構造図である。図4を参照して説明すれば、DC−DCコンバータは、クロックスイッチ430、チャージポンプ410、クロックデバイダ440、及び比較部(比較器)420を含む。
【0029】
クロックスイッチ430は、クロック発生部CLKからクロックの入力を受けて、インバータ450を通じて伝達される第1クロックCLK1及び第2クロックCLK2によってクロック発生部CLKから発生されるクロックを調節する。
【0030】
チャージポンプ410は、第1クロックCLK1及び第2クロックCLK2に同期してコンデンサーに電荷を充電し、入力電圧よりも高い電圧または逆電圧を生成する手段であって、チャージポンプ410によって生成された電圧を出力して各駆動部に伝達する。チャージポンプ410は、所定の電圧(Voltage)が入力される電圧入力端子と、クロックスイッチ430を介して信号が入力される信号入力端子と、信号入力端子を通じて入力される信号を利用して所定の電圧を可変して出力する電圧出力端子と、を含む。なお、チャージポンプ410の回路及び動作は、当業者に知られたものであるため詳しい説明は省略する。
【0031】
クロックデバイダ440は、クロック発生部CLKからのクロックCLK,CLKBを比較部420に伝達して比較部420が動作されるようにする。
【0032】
比較部420は、クロックCLK,CLKBによって同期してチャージポンプ410の出力端子から入力電圧Vinの伝達を受け、参照電圧源を通じて参照電圧refの伝達を受けて、参照電圧refと入力電圧Vinとを比較し、インバータ450を通じて比較された信号をクロックスイッチ430に伝達し、クロックスイッチ430が第1クロックCLK1と第2クロックCLK2とによって動作するようにして、第1クロックCLK1及び第2クロックCLK2に対応してチャージポンプに出力電圧を調節させる。
【0033】
図5は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較部の第1の実施の形態を示す回路図である。図5において、比較部420は、入力部と第1ないし第3インバータとを具備する。第1ないし第3インバータは、図1に示された比較器と同様であるので、その説明は省略する。
【0034】
図5を参照して説明すれば、入力部では、入力電圧の入力を受ける第1入力端が第1スイッチSW11を通じて電荷保存用キャパシタC10と連結され、参照電圧Vrefの入力を受ける第2入力端が第2スイッチSW12を通じて電荷保存用キャパシタC10と連結される。電荷保存用キャパシタC10は、第1インバータの第1トランジスタM11及び第2トランジスタM12のゲートと連結される。
【0035】
そして、第1キャパシタC11は、第1電極が第1インバータの第1トランジスタM11及び第2トランジスタM12のゲートに連結され、第2電極が第2インバータの出力端に連結される。また、第1インバータないし第3インバータは、図1に示されたように連結される。そして、第2インバータの出力端、すなわち、第3トランジスタM13と第4トランジスタM14のドレインは第1キャパシタC11の第2電極に連結される。また、第1キャパシタC11の第1電極は、第3スイッチSW13に連結される。
【0036】
そして、比較器は、図2に示されたような信号によって動作し、比較器で第1スイッチSW11、第3スイッチSW13、及び第4スイッチSW14は、第1制御信号P1によってスイッチング動作を遂行し、第2スイッチSW12及び第5スイッチSW15は、第2制御信号P2によってスイッチング動作を遂行する。
【0037】
次に、図5及び図2を参照して、比較器の動作を説明すれば、まず、第1制御信号P1によって第1スイッチSW11、第3スイッチSW13、及び第4スイッチSW14がオン状態になって、第2制御信号P2によって第2スイッチSW12及び第5スイッチSW15がオフ状態になる。よって、電荷保存用キャパシタC10に入力電圧Vinが伝達され、第2キャパシタC12には、第1インバータと第2インバータとの閾値電圧の差にあたる電圧が保存される。
【0038】
そして、第5スイッチSW15がオフ状態なので、第3インバータはフローティング(Floating)状態になる。このとき、第2インバータの出力端を通じて第2インバータの出力電圧が第1キャパシタC11に保存され、第1キャパシタC11に保存された電圧は、第1インバータの第1トランジスタM11及び第2トランジスタM12のゲートに伝達され、第1インバータの出力電圧が第1キャパシタC11に保存された電圧によって調整される。また、電荷保存用キャパシタC10に保存されている電荷が、第1キャパシタC11に保存されている電荷によって調節される。
【0039】
そして、第2制御信号P2によって第2スイッチSW12及び第5スイッチSW15がオン状態になれば、電荷保存用キャパシタC10に伝達される電圧が入力電圧Vinから参照電圧Vrefに変わるようになり、第3スイッチSW13がフローティング状態になって第1インバータの第1トランジスタM11及び第2トランジスタM12のゲートに伝達される電圧が変わるようになる。電荷保存用キャパシタC10は、入力電圧Vinと参照電圧Vrefを順次受けて、入力電圧と参照電圧との差に対応した電圧を第1インバータに伝達する。
【0040】
これに対応して、第2インバータの第3トランジスタM13と第4トランジスタM14のゲートに伝達される電圧が変わるようになり、第3トランジスタM13及び第4トランジスタM14のドレイン側の電圧が変わるようになる。
【0041】
そして、第2制御信号P2によって第2インバータの出力信号が第1キャパシタC11に伝達され、第2スイッチSW12がオン状態である期間で第5スイッチSW15がオン状態であって、参照信号Vrefが伝達される時間、フィードバック動作を遂行する。
【0042】
このようなフィードバック動作によって、第3インバータを通じて出力される出力電圧の変動幅がさらに大きくなって信号の応答特性がよくなる。その結果、第3インバータは、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも大きい場合、ハイレベルの信号を出力し、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも小さい場合、ローレベルの電圧を出力する。なお、入力電圧Vinが伝達される期間と参照電圧Vrefが伝達される期間を通じて、第2インバータから出力される電圧は当該インバータの出力端を通じて第1キャパシタC11に伝達される。
【0043】
図6は、図5に示された比較器の出力特性を示す特性曲線である。
【0044】
図6を参照して説明すれば、Voutはインバータの特性曲線を示し、Inverseはインバータの特性曲線を反転させた曲線を示す。
【0045】
特性曲線は2.5Vの近辺で急激に変化が生じ、入力電圧と参照電圧の差が大きい二つの地点で安定化されて比較器の出力はハイまたはロー信号を出力させる。この時、フィードバック過程を通じて、第1キャパシタC11に保存された電圧を通じて増幅部に入力される電圧を調節し、ハイ状態の信号とロー状態の信号になるようにして信号の応答特性がよくなる。
【0046】
図7は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第2の実施の形態を示す回路図である。図5に示された比較器と異なり、電荷保存用キャパシタC20と第1キャパシタC21とが直列に連結されている。より具体的には、電荷保存用キャパシタC20の第1電極と第1キャパシタC21の第2電極とが直列に接続されており、第1キャパシタC21の第1電極が、第1インバータに接続されている。また、電荷保存用キャパシタC20と第1キャパシタC21との接点は、第2インバータの出力端と電気的に接続されている。このような構成によれば、電荷保存用キャパシタC20と第1キャパシタC21とが電圧を分配して第1インバータに伝達し、フィードバックされた電圧も同様に電荷保存用キャパシタC20と第1キャパシタC21とに分配されて第1インバータに伝達される。
【0047】
図8は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第3の実施の形態を示す回路図である。図5に示された比較器に一つの第3キャパシタC33がさらに追加されて比較器の動作をより安定化させるようにするために、第1インバータの入力端に連結されている第1キャパシタC31と並列に連結された第3キャパシタC33を具備する。第3キャパシタC33の第1電極は、第1キャパシタC31の第2電極に接続されており、第3キャパシタC33の第2電極は、接地されている。
【0048】
第3キャパシタC33は、第1制御信号P1によって比較器が動作される時点で第2インバータから出力される電圧を保存し、第2制御信号P2によって比較器が動作される時点で図6に示されたような安定点が移動することを防止して比較器から出力される信号の波形をさらに良くする。
【0049】
図9は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第4の実施の形態を示す回路図である。本実施の形態では、図5に示された比較器に一つの第4キャパシタC44がさらに追加される。より具体的には、第4キャパシタC44の第1電極が、第2キャパシタC42の第2電極と第1インバータの出力端との接点に接続され、第4キャパシタC44の第2電極は接地されている。このような構成にすると、比較器から出力される信号が安定化状態に到達される時点が変わらないようにすることで、第1インバータと第2インバータとの間に連結された第2キャパシタC42と並列に連結された第4キャパシタC44を具備するようにし、比較器から出力される信号の図6に示されたような安定点が移動しないようにして比較器の出力信号の波形がさらに安定する。
【0050】
図10は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第5の実施の形態を示す回路図である。図10に示された比較器は、第1インバータの入力端に第3キャパシタC53を具備し、第1インバータと第2インバータとの間に第4キャパシタC54をさらに具備して比較器の出力信号がさらに安定するようにする。より具体的には、第3キャパシタC53の第1電極は、第1キャパシタC51の第2電極に接続されており、第3キャパシタC53の第2電極は、接地されている。また、第4キャパシタC54の第1電極が、第2キャパシタC52の第2電極と第1インバータの出力端との接点に接続され、第4キャパシタC54の第2電極は接地されている。
【0051】
図11は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第6の実施の形態を示す回路図である。図11に示された比較器は、第3キャパシタC63の位置を第1キャパシタC61の第1電極と第2トランジスタM62のゲートとの間に連結して、図8に示された比較器と同じ動作を遂行するようにする。
【0052】
図12は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第7の実施の形態を示す回路図である。図12に示された比較器は、図11に示された比較器に、第1インバータと第2インバータの間に第4キャパシタC74を連結したもので、図9に示された比較器と同じ動作を遂行する。より具体的には、第4キャパシタC74の第1電極が、第2キャパシタC72の第2電極と第1インバータの出力端との接点に接続され、第4キャパシタC74の第2電極は接地されている。
【0053】
以上添付した図面を参照して本発明について詳細に説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるということを理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】従来の技術による比較器を示す回路図である。
【図2】図1に示された回路の入出力波形を示す波形図である。
【図3】本発明による有機発光表示装置の構造を示す構造図である。
【図4】図3に示された有機発光表示装置で採用されたDC−DCコンバータの構造図である。
【図5】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第1の実施の形態を示す回路図である。
【図6】図5に示された比較器の出力特性を示す特性曲線である。
【図7】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第2の実施の形態を示す回路図である。
【図8】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第3の実施の形態を示す回路図である。
【図9】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第4の実施の形態を示す回路図である。
【図10】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第5の実施の形態を示す回路図である。
【図11】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第6の実施の形態を示す回路図である。
【図12】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第7の実施の形態を示す回路図である。
【符号の説明】
【0055】
100 画素部、
110 画素、
200 データ駆動部、
300 走査駆動部、
400 DC−DCコンバータ、
410 チャージポンプ、
420 比較部、
430 クロックスイッチ、
440 クロックデバイダ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、比較器、DC−DCコンバータ、及びこれを利用した有機発光表示装置に関し、より詳細には、入力された電圧と参照電圧とを比較し、その比較結果によって電圧を出力する比較器、DC−DCコンバータ、及びこれを利用した有機発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の技術による比較器を示す回路図である。
【0003】
図1を参照して説明すれば、比較器は、入力部と第1ないし第3インバータとを含む。
【0004】
入力部は、入力電圧Vinの伝達をスイッチングする第1スイッチSW1と参照電圧Vrefの伝達をスイッチングする第2スイッチSW2とを具備する。
【0005】
第1インバータは、PMOSトランジスタである第1トランジスタM1とNMOSトランジスタである第2トランジスタM2とを具備し、第1電源Vddが第1トランジスタM1のソースに連結されてハイレベルの電圧を出力し、第2トランジスタM1のソースが接地GNDに連結されてローレベルの電圧を出力する。そして、第1ノードN1を通じて第1キャパシタC1と第3スイッチSW3とが連結される。第3スイッチSW3の第1端は、第1キャパシタC1ならびに第1及び第2トランジスタM1,M2のゲートと連結されており、第3スイッチSW3の第2端は、第2キャパシタC2ならびに第1及び第2トランジスタM1,M2のドレインと連結されている。
【0006】
第2インバータは、PMOSトランジスタである第3トランジスタM3とNMOSトランジスタである第4トランジスタM4とを具備し、第1電源Vddが第3トランジスタM1のソースに連結されてハイレベルの電圧を出力し、第4トランジスタM4のソースが接地GNDに連結されてローレベルの電圧を出力する。そして、第2インバータは、第2キャパシタC2を通じて第1インバータと連結され、第2ノードN2を通じて第2キャパシタC2と、第4スイッチSW4と、第3及び第4トランジスタM3,M4のゲートとが連結される。第4スイッチSW4の第1端は、第2キャパシタC2ならびに第3及び第4トランジスタM3,M4のゲートと連結されており、第4スイッチSW4の第2端は、第5スイッチSW5ならびに第3及び第4トランジスタM3,M4のドレインと連結されている。第2インバータと第3インバータとは第5スイッチSW5を介して連結されている。
【0007】
第3インバータは、PMOSトランジスタである第5トランジスタM5とNMOSトランジスタである第6トランジスタM6とを具備し、第1電源Vddが第5トランジスタM5のソースに連結されてハイレベルの電圧を出力し、第6トランジスタM6のソースが接地GNDに連結されてローレベルの電圧を出力する。
【0008】
図2は、図1に示された回路の入出力波形を示す波形図である。
【0009】
図2を参照して説明すれば、比較部の入力端子に入力される入力電圧Vinは、電圧レベルの変動があり、参照電圧Vrefと比較される。そして、第1ないし第5スイッチSW1ないしSW5は、第1制御信号P1と第2制御信号P2とによってスイッチング動作を遂行し、第1、第3、及び第4スイッチSW1,SW3,SW4は、第1制御信号P1によって動作して第2及び第5スイッチSW2,SW5は、第2制御信号P2によって動作する。
【0010】
まず、第1制御信号P1と第2制御信号P2とによって第1、第3、及び第4スイッチSW1,SW3,SW4がオン状態になって、第2及び第5スイッチSW2,SW5がオフ状態になれば、第1キャパシタC1に入力電圧Vinが伝達され、第2キャパシタC2には、第1インバータと第2インバータとの閾値電圧の差にあたる電圧が保存される。
【0011】
そして、第1制御信号P1と第2制御信号P2によって第1、第3、及び第4スイッチSW1,SW3,SW4がオフ状態になって、第2及び第5スイッチSW2,SW5がオン状態になれば、第1キャパシタC1に参照電圧Vrefが伝達されて入力電圧Vinと参照電圧Vrefとが比較される。
【0012】
この時、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも大きい場合、第3インバータの出力端はハイレベルの電圧を出力し、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも小さい場合、第3インバータの出力端はローレベルの電圧を出力する。
【0013】
上記のように構成された比較器は、第1キャパシタC1の参照電圧Vrefと入力電圧Vinとの差に対応して出力電圧が決定されるが、参照電圧Vrefと入力電圧Vinとの差が大きくない場合、参照電圧Vrefと入力電圧Vinとの差が大きい場合よりも出力電圧がハイレベルまたはローレベルに変わるのに長い時間がかかるという問題点がある。
【0014】
そして、上記のような問題点を解決するためには、上記のように構成された場合にキャパシタの容量が大きくなければならないという問題点があり、これによって電流の消耗量が大きくなって消費電力が大きくなるという問題点がある。
【0015】
一方、上記一般的なDC−DCコンバータ及びこれを利用した有機発光表示装置に関する技術を記載した文献としては、下記の特許文献1および2などがある。
【特許文献1】米国特許第6861878号明細書
【特許文献2】米国特許第6373325号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は上記問題点を解決するために創出されたもので、本発明の目的は、信号の応答特性がよくなるようにして消費電力を減らすようにした比較器、DC−DCコンバータ、及びこれを利用した有機発光表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を果たすために本発明による第1側面は、入力電圧と参照電圧の伝達を受けて前記入力電圧と前記参照電圧との差に対応して出力が決定される比較器であって、前記入力電圧及び参照電圧を伝達する入力部と、前記入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタと、フィードバック電圧の伝達を受けて前記電荷保存用キャパシタと前記フィードバック電圧を分配する第1キャパシタと、前記電荷保存用キャパシタ及び前記第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、前記入力電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧と、前記参照電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧の伝達を受けて前記フィードバック電圧を生成し、当該フィードバック電圧を利用して前記入力電圧と前記参照電圧との差を調節する帰還部と、前記増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含む比較器を提供する。
【0018】
本発明の第2側面は、所定の電圧が入力される電圧入力端子と、所定の信号が入力される信号入力端子と、前記信号入力端子を通じて入力される所定の信号を利用して前記所定の電圧を可変して出力する電圧出力端子と、を含むチャージポンプと、前記信号入力端子を通じて入力される所定の信号を調節する比較器を含み、前記比較器は、前記第1側面による比較器であるDC−DCコンバータを提供する。
【0019】
本発明の第3側面は、データ信号及び走査信号に対応して画像を表示する画素部と、前記画素部に前記データ信号を伝達するデータ駆動部と、前記画素部に前記走査信号を伝達する走査駆動部と、前記画素部、前記データ駆動部、及び前記走査駆動部に電力を伝達するDC−DCコンバータと、を含み、前記DC−DCコンバータは前記第2側面によるDC−DCコンバータである有機発光表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明による比較器、DC−DCコンバータ、及び有機発光表示装置によれば、インバータに入力される電圧に変化を加えて出力電圧が変わる程度をさらに大きくして応答速度をさらに速くすることができる。また、入出力部が動作しない場合、インバータ回路を遮断して電流の流れを遮断し、消費電力を減少させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を添付した図面を参照して説明する。
【0022】
図3は、本発明による有機発光表示装置の構造を示す構造図である。
【0023】
図3を参照して説明すれば、有機発光表示装置は、画素部100、データ駆動部200、走査駆動部300、及びDC−DCコンバータ400を具備する。
【0024】
画素部100は、複数のデータ線D1ないしDmと複数の走査線S1ないしSnが交差してデータ線D1ないしDmと走査線S1ないしSnが交差する領域に画素110が形成され、画素110はデータ線D1ないしDmを通じて伝達されるデータ信号と走査線S1ないしSnを通じて伝達される走査信号とに対応して階調を表現して画像を表現する。
【0025】
データ駆動部200は、複数のデータ線D1ないしDmと連結されて複数のデータ線に並列でデータ信号を伝達して画素部100の行方向に配列された画素列に同時にデータ信号が伝達されるようにする。
【0026】
走査駆動部は、複数の走査線S1ないしSnと連結されて走査信号が伝達された画素110にデータ信号が伝達されるようにして特定の画素110にデータ信号が伝達されるようにする。
【0027】
DC−DCコンバータ400は、外部から伝達される直流電源をそれぞれの負荷に適する直流電源に調節して各負荷に伝達するもので、DC−DCコンバータ400から生成された直流電源は、画素部100、データ駆動部200、及び走査駆動部300などに伝達される。
【0028】
図4は、図3に示された有機発光表示装置に採用されたDC−DCコンバータの構造図である。図4を参照して説明すれば、DC−DCコンバータは、クロックスイッチ430、チャージポンプ410、クロックデバイダ440、及び比較部(比較器)420を含む。
【0029】
クロックスイッチ430は、クロック発生部CLKからクロックの入力を受けて、インバータ450を通じて伝達される第1クロックCLK1及び第2クロックCLK2によってクロック発生部CLKから発生されるクロックを調節する。
【0030】
チャージポンプ410は、第1クロックCLK1及び第2クロックCLK2に同期してコンデンサーに電荷を充電し、入力電圧よりも高い電圧または逆電圧を生成する手段であって、チャージポンプ410によって生成された電圧を出力して各駆動部に伝達する。チャージポンプ410は、所定の電圧(Voltage)が入力される電圧入力端子と、クロックスイッチ430を介して信号が入力される信号入力端子と、信号入力端子を通じて入力される信号を利用して所定の電圧を可変して出力する電圧出力端子と、を含む。なお、チャージポンプ410の回路及び動作は、当業者に知られたものであるため詳しい説明は省略する。
【0031】
クロックデバイダ440は、クロック発生部CLKからのクロックCLK,CLKBを比較部420に伝達して比較部420が動作されるようにする。
【0032】
比較部420は、クロックCLK,CLKBによって同期してチャージポンプ410の出力端子から入力電圧Vinの伝達を受け、参照電圧源を通じて参照電圧refの伝達を受けて、参照電圧refと入力電圧Vinとを比較し、インバータ450を通じて比較された信号をクロックスイッチ430に伝達し、クロックスイッチ430が第1クロックCLK1と第2クロックCLK2とによって動作するようにして、第1クロックCLK1及び第2クロックCLK2に対応してチャージポンプに出力電圧を調節させる。
【0033】
図5は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較部の第1の実施の形態を示す回路図である。図5において、比較部420は、入力部と第1ないし第3インバータとを具備する。第1ないし第3インバータは、図1に示された比較器と同様であるので、その説明は省略する。
【0034】
図5を参照して説明すれば、入力部では、入力電圧の入力を受ける第1入力端が第1スイッチSW11を通じて電荷保存用キャパシタC10と連結され、参照電圧Vrefの入力を受ける第2入力端が第2スイッチSW12を通じて電荷保存用キャパシタC10と連結される。電荷保存用キャパシタC10は、第1インバータの第1トランジスタM11及び第2トランジスタM12のゲートと連結される。
【0035】
そして、第1キャパシタC11は、第1電極が第1インバータの第1トランジスタM11及び第2トランジスタM12のゲートに連結され、第2電極が第2インバータの出力端に連結される。また、第1インバータないし第3インバータは、図1に示されたように連結される。そして、第2インバータの出力端、すなわち、第3トランジスタM13と第4トランジスタM14のドレインは第1キャパシタC11の第2電極に連結される。また、第1キャパシタC11の第1電極は、第3スイッチSW13に連結される。
【0036】
そして、比較器は、図2に示されたような信号によって動作し、比較器で第1スイッチSW11、第3スイッチSW13、及び第4スイッチSW14は、第1制御信号P1によってスイッチング動作を遂行し、第2スイッチSW12及び第5スイッチSW15は、第2制御信号P2によってスイッチング動作を遂行する。
【0037】
次に、図5及び図2を参照して、比較器の動作を説明すれば、まず、第1制御信号P1によって第1スイッチSW11、第3スイッチSW13、及び第4スイッチSW14がオン状態になって、第2制御信号P2によって第2スイッチSW12及び第5スイッチSW15がオフ状態になる。よって、電荷保存用キャパシタC10に入力電圧Vinが伝達され、第2キャパシタC12には、第1インバータと第2インバータとの閾値電圧の差にあたる電圧が保存される。
【0038】
そして、第5スイッチSW15がオフ状態なので、第3インバータはフローティング(Floating)状態になる。このとき、第2インバータの出力端を通じて第2インバータの出力電圧が第1キャパシタC11に保存され、第1キャパシタC11に保存された電圧は、第1インバータの第1トランジスタM11及び第2トランジスタM12のゲートに伝達され、第1インバータの出力電圧が第1キャパシタC11に保存された電圧によって調整される。また、電荷保存用キャパシタC10に保存されている電荷が、第1キャパシタC11に保存されている電荷によって調節される。
【0039】
そして、第2制御信号P2によって第2スイッチSW12及び第5スイッチSW15がオン状態になれば、電荷保存用キャパシタC10に伝達される電圧が入力電圧Vinから参照電圧Vrefに変わるようになり、第3スイッチSW13がフローティング状態になって第1インバータの第1トランジスタM11及び第2トランジスタM12のゲートに伝達される電圧が変わるようになる。電荷保存用キャパシタC10は、入力電圧Vinと参照電圧Vrefを順次受けて、入力電圧と参照電圧との差に対応した電圧を第1インバータに伝達する。
【0040】
これに対応して、第2インバータの第3トランジスタM13と第4トランジスタM14のゲートに伝達される電圧が変わるようになり、第3トランジスタM13及び第4トランジスタM14のドレイン側の電圧が変わるようになる。
【0041】
そして、第2制御信号P2によって第2インバータの出力信号が第1キャパシタC11に伝達され、第2スイッチSW12がオン状態である期間で第5スイッチSW15がオン状態であって、参照信号Vrefが伝達される時間、フィードバック動作を遂行する。
【0042】
このようなフィードバック動作によって、第3インバータを通じて出力される出力電圧の変動幅がさらに大きくなって信号の応答特性がよくなる。その結果、第3インバータは、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも大きい場合、ハイレベルの信号を出力し、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも小さい場合、ローレベルの電圧を出力する。なお、入力電圧Vinが伝達される期間と参照電圧Vrefが伝達される期間を通じて、第2インバータから出力される電圧は当該インバータの出力端を通じて第1キャパシタC11に伝達される。
【0043】
図6は、図5に示された比較器の出力特性を示す特性曲線である。
【0044】
図6を参照して説明すれば、Voutはインバータの特性曲線を示し、Inverseはインバータの特性曲線を反転させた曲線を示す。
【0045】
特性曲線は2.5Vの近辺で急激に変化が生じ、入力電圧と参照電圧の差が大きい二つの地点で安定化されて比較器の出力はハイまたはロー信号を出力させる。この時、フィードバック過程を通じて、第1キャパシタC11に保存された電圧を通じて増幅部に入力される電圧を調節し、ハイ状態の信号とロー状態の信号になるようにして信号の応答特性がよくなる。
【0046】
図7は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第2の実施の形態を示す回路図である。図5に示された比較器と異なり、電荷保存用キャパシタC20と第1キャパシタC21とが直列に連結されている。より具体的には、電荷保存用キャパシタC20の第1電極と第1キャパシタC21の第2電極とが直列に接続されており、第1キャパシタC21の第1電極が、第1インバータに接続されている。また、電荷保存用キャパシタC20と第1キャパシタC21との接点は、第2インバータの出力端と電気的に接続されている。このような構成によれば、電荷保存用キャパシタC20と第1キャパシタC21とが電圧を分配して第1インバータに伝達し、フィードバックされた電圧も同様に電荷保存用キャパシタC20と第1キャパシタC21とに分配されて第1インバータに伝達される。
【0047】
図8は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第3の実施の形態を示す回路図である。図5に示された比較器に一つの第3キャパシタC33がさらに追加されて比較器の動作をより安定化させるようにするために、第1インバータの入力端に連結されている第1キャパシタC31と並列に連結された第3キャパシタC33を具備する。第3キャパシタC33の第1電極は、第1キャパシタC31の第2電極に接続されており、第3キャパシタC33の第2電極は、接地されている。
【0048】
第3キャパシタC33は、第1制御信号P1によって比較器が動作される時点で第2インバータから出力される電圧を保存し、第2制御信号P2によって比較器が動作される時点で図6に示されたような安定点が移動することを防止して比較器から出力される信号の波形をさらに良くする。
【0049】
図9は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第4の実施の形態を示す回路図である。本実施の形態では、図5に示された比較器に一つの第4キャパシタC44がさらに追加される。より具体的には、第4キャパシタC44の第1電極が、第2キャパシタC42の第2電極と第1インバータの出力端との接点に接続され、第4キャパシタC44の第2電極は接地されている。このような構成にすると、比較器から出力される信号が安定化状態に到達される時点が変わらないようにすることで、第1インバータと第2インバータとの間に連結された第2キャパシタC42と並列に連結された第4キャパシタC44を具備するようにし、比較器から出力される信号の図6に示されたような安定点が移動しないようにして比較器の出力信号の波形がさらに安定する。
【0050】
図10は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第5の実施の形態を示す回路図である。図10に示された比較器は、第1インバータの入力端に第3キャパシタC53を具備し、第1インバータと第2インバータとの間に第4キャパシタC54をさらに具備して比較器の出力信号がさらに安定するようにする。より具体的には、第3キャパシタC53の第1電極は、第1キャパシタC51の第2電極に接続されており、第3キャパシタC53の第2電極は、接地されている。また、第4キャパシタC54の第1電極が、第2キャパシタC52の第2電極と第1インバータの出力端との接点に接続され、第4キャパシタC54の第2電極は接地されている。
【0051】
図11は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第6の実施の形態を示す回路図である。図11に示された比較器は、第3キャパシタC63の位置を第1キャパシタC61の第1電極と第2トランジスタM62のゲートとの間に連結して、図8に示された比較器と同じ動作を遂行するようにする。
【0052】
図12は、図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第7の実施の形態を示す回路図である。図12に示された比較器は、図11に示された比較器に、第1インバータと第2インバータの間に第4キャパシタC74を連結したもので、図9に示された比較器と同じ動作を遂行する。より具体的には、第4キャパシタC74の第1電極が、第2キャパシタC72の第2電極と第1インバータの出力端との接点に接続され、第4キャパシタC74の第2電極は接地されている。
【0053】
以上添付した図面を参照して本発明について詳細に説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるということを理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】従来の技術による比較器を示す回路図である。
【図2】図1に示された回路の入出力波形を示す波形図である。
【図3】本発明による有機発光表示装置の構造を示す構造図である。
【図4】図3に示された有機発光表示装置で採用されたDC−DCコンバータの構造図である。
【図5】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第1の実施の形態を示す回路図である。
【図6】図5に示された比較器の出力特性を示す特性曲線である。
【図7】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第2の実施の形態を示す回路図である。
【図8】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第3の実施の形態を示す回路図である。
【図9】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第4の実施の形態を示す回路図である。
【図10】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第5の実施の形態を示す回路図である。
【図11】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第6の実施の形態を示す回路図である。
【図12】図4に示されたDC−DCコンバータで採用された比較器の第7の実施の形態を示す回路図である。
【符号の説明】
【0055】
100 画素部、
110 画素、
200 データ駆動部、
300 走査駆動部、
400 DC−DCコンバータ、
410 チャージポンプ、
420 比較部、
430 クロックスイッチ、
440 クロックデバイダ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力電圧及び参照電圧の伝達を受け、前記入力電圧と前記参照電圧との差に対応して出力が決定される比較器であって、
前記入力電圧及び参照電圧を伝達する入力部と、
前記伝達される入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタと、フィードバック電圧の伝達を受けて前記電荷保存用キャパシタと前記フィードバック電圧を分配する第1キャパシタと、前記電荷保存用キャパシタ及び前記第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、
前記入力電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧と、前記参照電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧の伝達を受けて前記フィードバック電圧を生成し、当該フィードバック電圧を利用して前記入力電圧と前記参照電圧との差を調節する帰還部と、
前記増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含むことを特徴とする比較器。
【請求項2】
前記入力部は、前記入力電圧が入力される第1入力端と前記電荷保存用キャパシタとの間に連結されて前記入力電圧をスイッチングする第1スイッチと、前記参照電圧が入力される第2入力端と前記電荷保存用キャパシタとの間に連結されて前記参照電圧をスイッチングする第2スイッチと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項3】
前記増幅部は、少なくとも2個のインバータを含み、
前記インバータ間に第2キャパシタが連結されて当該インバータ間の閾値電圧の差を保存することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項4】
前記第1キャパシタは、前記インバータの入力端に前記電荷保存用キャパシタと並列に連結されることを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項5】
前記第1キャパシタは、前記電荷保存用キャパシタと前記インバータの入力端との間に当該電荷保存用キャパシタと直列に連結されることを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項6】
前記帰還部は、前記入力電圧が伝達される期間と前記参照電圧が伝達される期間を通じて、前記インバータから出力される電圧を当該インバータの出力端を通じて伝達することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項7】
前記第1キャパシタと並列に連結され、前記インバータからの前記フィードバック電圧を保存する第3キャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項8】
前記第2キャパシタと並列に連結される第4キャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の比較器。
【請求項9】
前記第1キャパシタと並列に連結され、前記インバータの前記フィードバック電圧を保存する第3キャパシタと、
前記第2キャパシタと並列に連結される第4キャパシタと、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の比較器。
【請求項10】
前記第3キャパシタは、前記インバータの入力端に連結されることを特徴とする請求項7に記載の比較器。
【請求項11】
前記第3キャパシタは、前記インバータの入力端に連結されることを特徴とする請求項9に記載の比較器。
【請求項12】
前記出力部は、前記入力電圧が前記参照電圧よりも大きい場合、ハイレベルの信号を出力し、前記入力電圧が前記参照電圧よりも小さい場合、ローレベルの信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項13】
前記帰還部は、前記電荷保存用キャパシタに保存されている電荷を前記第1キャパシタに保存されている電荷によって調節することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項14】
前記増幅部は、前記電荷保存用キャパシタを通じて前記入力部と連結されており、
前記電荷保存用キャパシタは前記入力電圧と前記参照電圧を順次受けて、前記入力電圧と前記参照電圧との差に対応した電圧を前記増幅部に伝達することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項15】
所定の電圧が入力される電圧入力端子と、所定の信号が入力される信号入力端子と、前記信号入力端子を通じて入力される所定の信号を利用して前記所定の電圧を可変して出力する電圧出力端子と、を含むチャージポンプと、
入力電圧及び参照電圧の伝達を受け、前記入力電圧と前記参照電圧との差に対応して出力が決定される比較器と、を含み、
前記比較器は、
前記入力電圧及び参照電圧を伝達する入力部と、
前記伝達される入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタと、フィードバック電圧の伝達を受けて前記電荷保存用キャパシタと前記フィードバック電圧を分配する第1キャパシタと、前記電荷保存用キャパシタ及び前記第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、
前記入力電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧と、前記参照電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧の伝達を受けて前記フィードバック電圧を生成し、当該フィードバック電圧を利用して前記入力電圧と前記参照電圧との差を調節する帰還部と、
前記増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含むことを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項16】
前記入力部は、前記入力電圧が入力される第1入力端と前記電荷保存用キャパシタとの間に連結されて前記入力電圧をスイッチングする第1スイッチと、前記参照電圧が入力される第2入力端と前記電荷保存用キャパシタとの間に連結されて前記参照電圧をスイッチングする第2スイッチと、を含むことを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項17】
前記増幅部は、少なくとも2個のインバータを含み、
前記インバータ間に第2キャパシタが連結されて当該インバータ間の閾値電圧の差を保存することを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項18】
前記第1キャパシタは、前記インバータの入力端に前記電荷保存用キャパシタと並列に連結されることを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項19】
前記第1キャパシタは、前記電荷保存用キャパシタと前記インバータの入力端との間に当該電荷保存用キャパシタと直列に連結されることを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項20】
前記帰還部は、前記入力電圧が伝達される期間と前記参照電圧が伝達される期間を通じて、前記インバータから出力される電圧を当該インバータの出力端を通じて伝達することを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項21】
前記第1キャパシタと並列に連結され、前記インバータからの前記フィードバック電圧を保存する第3キャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項22】
前記第2キャパシタと並列に連結される第4キャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項23】
前記第1キャパシタと並列に連結され、前記インバータの前記フィードバック電圧を保存する第3キャパシタと、
前記第2キャパシタと並列に連結される第4キャパシタと、をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項24】
前記第3キャパシタは、前記インバータの入力端に連結されることを特徴とする請求項21に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項25】
前記第3キャパシタは、前記インバータの入力端に連結されることを特徴とする請求項23に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項26】
前記出力部は、前記入力電圧が前記参照電圧よりも大きい場合、ハイレベルの信号を出力し、前記入力電圧が前記参照電圧よりも小さい場合、ローレベルの信号を出力することを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項27】
前記帰還部は、前記電荷保存用キャパシタに保存されている電荷を前記第1キャパシタに保存されている電荷によって調節することを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項28】
データ信号及び走査信号に対応して画像を表示する画素部と、
前記画素部に前記データ信号を伝達するデータ駆動部と、
前記画素部に前記走査信号を伝達する走査駆動部と、
前記画素部、前記データ駆動部、及び前記走査駆動部に電力を伝達するDC−DCコンバータと、を含む有機発光表示装置であって、
前記DC−DCコンバータは比較器を含み、
前記比較器は、
入力電圧及び参照電圧を伝達する入力部と、
前記伝達される入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタと、フィードバック電圧の伝達を受けて前記電荷保存用キャパシタと前記フィードバック電圧を分配する第1キャパシタと、前記電荷保存用キャパシタ及び前記第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、
前記入力電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧と、前記参照電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧の伝達を受けて前記フィードバック電圧を生成し、前記フィードバック電圧を利用して前記入力電圧と前記参照電圧との差を調節する帰還部と、
前記増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含むことを特徴とする有機発光表示装置。
【請求項1】
入力電圧及び参照電圧の伝達を受け、前記入力電圧と前記参照電圧との差に対応して出力が決定される比較器であって、
前記入力電圧及び参照電圧を伝達する入力部と、
前記伝達される入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタと、フィードバック電圧の伝達を受けて前記電荷保存用キャパシタと前記フィードバック電圧を分配する第1キャパシタと、前記電荷保存用キャパシタ及び前記第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、
前記入力電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧と、前記参照電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧の伝達を受けて前記フィードバック電圧を生成し、当該フィードバック電圧を利用して前記入力電圧と前記参照電圧との差を調節する帰還部と、
前記増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含むことを特徴とする比較器。
【請求項2】
前記入力部は、前記入力電圧が入力される第1入力端と前記電荷保存用キャパシタとの間に連結されて前記入力電圧をスイッチングする第1スイッチと、前記参照電圧が入力される第2入力端と前記電荷保存用キャパシタとの間に連結されて前記参照電圧をスイッチングする第2スイッチと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項3】
前記増幅部は、少なくとも2個のインバータを含み、
前記インバータ間に第2キャパシタが連結されて当該インバータ間の閾値電圧の差を保存することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項4】
前記第1キャパシタは、前記インバータの入力端に前記電荷保存用キャパシタと並列に連結されることを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項5】
前記第1キャパシタは、前記電荷保存用キャパシタと前記インバータの入力端との間に当該電荷保存用キャパシタと直列に連結されることを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項6】
前記帰還部は、前記入力電圧が伝達される期間と前記参照電圧が伝達される期間を通じて、前記インバータから出力される電圧を当該インバータの出力端を通じて伝達することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項7】
前記第1キャパシタと並列に連結され、前記インバータからの前記フィードバック電圧を保存する第3キャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項8】
前記第2キャパシタと並列に連結される第4キャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の比較器。
【請求項9】
前記第1キャパシタと並列に連結され、前記インバータの前記フィードバック電圧を保存する第3キャパシタと、
前記第2キャパシタと並列に連結される第4キャパシタと、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の比較器。
【請求項10】
前記第3キャパシタは、前記インバータの入力端に連結されることを特徴とする請求項7に記載の比較器。
【請求項11】
前記第3キャパシタは、前記インバータの入力端に連結されることを特徴とする請求項9に記載の比較器。
【請求項12】
前記出力部は、前記入力電圧が前記参照電圧よりも大きい場合、ハイレベルの信号を出力し、前記入力電圧が前記参照電圧よりも小さい場合、ローレベルの信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項13】
前記帰還部は、前記電荷保存用キャパシタに保存されている電荷を前記第1キャパシタに保存されている電荷によって調節することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項14】
前記増幅部は、前記電荷保存用キャパシタを通じて前記入力部と連結されており、
前記電荷保存用キャパシタは前記入力電圧と前記参照電圧を順次受けて、前記入力電圧と前記参照電圧との差に対応した電圧を前記増幅部に伝達することを特徴とする請求項1に記載の比較器。
【請求項15】
所定の電圧が入力される電圧入力端子と、所定の信号が入力される信号入力端子と、前記信号入力端子を通じて入力される所定の信号を利用して前記所定の電圧を可変して出力する電圧出力端子と、を含むチャージポンプと、
入力電圧及び参照電圧の伝達を受け、前記入力電圧と前記参照電圧との差に対応して出力が決定される比較器と、を含み、
前記比較器は、
前記入力電圧及び参照電圧を伝達する入力部と、
前記伝達される入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタと、フィードバック電圧の伝達を受けて前記電荷保存用キャパシタと前記フィードバック電圧を分配する第1キャパシタと、前記電荷保存用キャパシタ及び前記第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、
前記入力電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧と、前記参照電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧の伝達を受けて前記フィードバック電圧を生成し、当該フィードバック電圧を利用して前記入力電圧と前記参照電圧との差を調節する帰還部と、
前記増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含むことを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項16】
前記入力部は、前記入力電圧が入力される第1入力端と前記電荷保存用キャパシタとの間に連結されて前記入力電圧をスイッチングする第1スイッチと、前記参照電圧が入力される第2入力端と前記電荷保存用キャパシタとの間に連結されて前記参照電圧をスイッチングする第2スイッチと、を含むことを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項17】
前記増幅部は、少なくとも2個のインバータを含み、
前記インバータ間に第2キャパシタが連結されて当該インバータ間の閾値電圧の差を保存することを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項18】
前記第1キャパシタは、前記インバータの入力端に前記電荷保存用キャパシタと並列に連結されることを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項19】
前記第1キャパシタは、前記電荷保存用キャパシタと前記インバータの入力端との間に当該電荷保存用キャパシタと直列に連結されることを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項20】
前記帰還部は、前記入力電圧が伝達される期間と前記参照電圧が伝達される期間を通じて、前記インバータから出力される電圧を当該インバータの出力端を通じて伝達することを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項21】
前記第1キャパシタと並列に連結され、前記インバータからの前記フィードバック電圧を保存する第3キャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項22】
前記第2キャパシタと並列に連結される第4キャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項23】
前記第1キャパシタと並列に連結され、前記インバータの前記フィードバック電圧を保存する第3キャパシタと、
前記第2キャパシタと並列に連結される第4キャパシタと、をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項24】
前記第3キャパシタは、前記インバータの入力端に連結されることを特徴とする請求項21に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項25】
前記第3キャパシタは、前記インバータの入力端に連結されることを特徴とする請求項23に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項26】
前記出力部は、前記入力電圧が前記参照電圧よりも大きい場合、ハイレベルの信号を出力し、前記入力電圧が前記参照電圧よりも小さい場合、ローレベルの信号を出力することを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項27】
前記帰還部は、前記電荷保存用キャパシタに保存されている電荷を前記第1キャパシタに保存されている電荷によって調節することを特徴とする請求項15に記載のDC−DCコンバータ。
【請求項28】
データ信号及び走査信号に対応して画像を表示する画素部と、
前記画素部に前記データ信号を伝達するデータ駆動部と、
前記画素部に前記走査信号を伝達する走査駆動部と、
前記画素部、前記データ駆動部、及び前記走査駆動部に電力を伝達するDC−DCコンバータと、を含む有機発光表示装置であって、
前記DC−DCコンバータは比較器を含み、
前記比較器は、
入力電圧及び参照電圧を伝達する入力部と、
前記伝達される入力電圧及び参照電圧に対応する電圧を保存する電荷保存用キャパシタと、フィードバック電圧の伝達を受けて前記電荷保存用キャパシタと前記フィードバック電圧を分配する第1キャパシタと、前記電荷保存用キャパシタ及び前記第1キャパシタに保存された電圧に対応して信号を出力する少なくとも一つのインバータと、を含む増幅部と、
前記入力電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧と、前記参照電圧が伝達されるときに前記増幅部から出力される電圧の伝達を受けて前記フィードバック電圧を生成し、前記フィードバック電圧を利用して前記入力電圧と前記参照電圧との差を調節する帰還部と、
前記増幅部の出力の伝達を受けて出力する出力部と、を含むことを特徴とする有機発光表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−174624(P2007−174624A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−269047(P2006−269047)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】
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