説明

油路構造

【課題】第1部材の第2部材に面する側に第3部材が装着され、それらの部材内部の通路部により内部油路が形成される油路構造において、第3部材の組付け容易性を確保しつつ、第2部材の第1部材との当接部位および第3部材との当接部位におけるシール性を、第3部材の外径を大きくすることなく確保する。
【解決手段】シリンダヘッド1内部の通路部42と、フロントカバー2内部の通路部43と、拡径凹部44側から装着した逆止弁ユニット50の通路部とで内部油路を形成し、フロントカバー2の当接面側に、シリンダヘッド1との当接部位と逆止弁ユニット50との当接部位とに跨る環状溝4を設け、この環状溝4に、シリンダヘッド1に密着するアウタリップ部81と逆止弁ユニット55に密着するインナリップ部82とを有する弾性シール部材80を装着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1部材と第2部材の内部にそれら2部材の接合部位にて互に連通する通路部を設けるとともに、第1部材の第2部材に面する側に略筒状の第3部材を装着し、それら3部材内部の通路部によって内部油路を形成するようにした油路構造に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンのクランク軸により駆動される吸気弁または排気弁用のカム軸のクランク軸に対する位相を変更可能とする位相可変機構(VVT)の進角作動油室と遅角作動油室とにオイルコントロールバルブ(OCV)を介して連通して油圧を供給する給油通路の上流側に、カム軸のトルク変動に伴う作動油圧の逆流を防いで位相可変機構の不安定な挙動を抑制するよう逆止弁を介在させることは従来から行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−179311号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のようにエンジンのカム軸の位相を変更可能とする位相可変機構の進角作動油室と遅角作動油室とにオイルコントロールバルブ(OCV)を介して連通して油圧を供給する給油通路の上流側に逆止弁を介在させる場合に、逆止弁ユニットを容易に組み付けられるようにするためには、例えば、シリンダヘッドと、シリンダヘッドに接合連結されるカバー部材の内部に、それら2部材の接合部位にて互に連通する通路部を設け、シリンダヘッドのカバー部材に面する側に逆止弁ユニットを装着して、それらシリンダヘッド内部の通路部とカバー部材内部の通路部と逆止弁ユニット内部の通路部とで内部油路が形成されるようにした油路構造が有利である。
【0004】
しかし、このようにシリンダヘッドのカバー部材に面する側に逆止弁ユニットを装着して、シリンダヘッド内部の通路部とカバー部材内部の通路部と逆止弁ユニット内部の通路部とで内部油路が形成されるようにした油路構造では、カバー部材とシリンダヘッドとの当接部位におけるシール性の確保が必要であるとともに、カバー部材と逆止弁ユニットとの当接部位におけるシール性の確保が必要で、内部油路を取り囲んで2重にシールラインを構成する必要があり、2重にシール部材を配置することになって、カバー部材とシリンダヘッドおよび逆止弁ユニットとの当接領域を広げる必要が生じ、そのために逆止弁ユニットの外径を大きくしなければならないなど、設計上の自由度が制約される。
【0005】
本発明はこうした問題を解決するもので、第1部材および第2部材の内部に両部材の接合部位にて互に連通する通路部がそれぞれ設けられ、第1部材の第2部材に面する側に第1部材内部の通路部に連通するとともに第2部材内部の通路部に連通する通路部を有する略筒状の第3部材が装着されて内部油路が形成される油路構造において、第3部材の組付け容易性を確保しつつ、第2部材の第1部材との当接部位のシール性および第2部材の第3部材との当接部位におけるシール性を、第3部材の外径を大きくすることなく確保できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の油路構造は、互に接合連結される第1部材および第2部材の内部に両部材の接合部位にて互に連通する第1通路部および第2通路部が設けられ、第1部材の第2部材に面する側に第1部材内部の第1通路部を拡径した拡径凹部が設けられ、第1通路部に拡径凹部側から、第1部材の内部で第1部材内部の第1通路部に連通するとともに第2部材に面する側で第2部材内部の第2通路部に連通する第3通路部を有する略筒状の第3部材が装着されて、これら第1部材内部の第1通路部と第2部材内部の第2通路部と第3部材内部の第3通路部とで内部油路が形成される油路構造であって、第2部材の第1部材および第3部材に面する側に、該第2部材の第1部材との当接部位と第3部材との当接部位とに跨る環状溝が設けられ、該環状溝に、第1部材に密着するアウタリップ部と第3部材に密着するインナリップ部とを有する弾性シール部材が装着されていることを特徴とする。
【0007】
この油路構造によれば、第3部材は、第2部材を組み付ける前に第1部材の第1通路部に拡径凹部側から装着することができるため、組付け容易性を確保でき、また、第1部材に密着するアウタリップ部と第3部材に密着するインナリップ部とを有する一体の弾性シール部材によって、第2部材の第1部材との当接部位のシール性および第2部材の第3部材との当接部位におけるシール性を確保できるため、第2部材と第1部材および第3部材との当接領域を広げる必要がなく、第3部材の外径を大きくする必要がなくて、設計上の自由度が大きくなる。
【0008】
また、この油路構造において、第2部材は、弾性シール部材の径方向内側となる部位および外側となる部位の少なくとも一方の壁部が第1部材および第3部材の少なくとも一方に当接するものであるのがよい。
【0009】
このように第2部材が弾性シール部材の径方向内側となる部位および外側となる部位の少なくとも一方で第1部材および第3部材の少なくとも一方に当接することで、弾性シール部材のリップシール圧が安定化が図れる。
【0010】
そして、この油路構造は、第1部材がエンジンのシリンダヘッドであり、第2部材がシリンダヘッドの一面を覆うカバー部材(例えばフロントカバー)であり、第3部材が内部にボール状の弁を内蔵し一方向にのみ油を通す逆止弁ユニットであってよい。
【0011】
その場合、逆止弁ユニットは、カバー部材を組み付ける前にシリンダヘッドの拡径凹部に装着することができるため、組付け容易性を確保でき、また、シリンダヘッドに密着するアウタリップ部と逆止弁ユニットに密着するインナリップ部とを有する一体の弾性シール部材によって、カバー部材のシリンダヘッドとの当接部位のシール性およびカバー部材の逆止弁ユニットとの当接部位におけるシール性を確保できるため、カバー部材とシリンダヘッドおよび逆止弁ユニットとの当接領域を広げる必要がなく、逆止弁ユニットの外径を大きくする必要がなくて、設計上の自由度が大きくなる。
【0012】
そして、このように第1部材がエンジンのシリンダヘッドであり、第2部材がシリンダヘッドの一面を覆うカバー部材(例えばフロントカバー)であり、第3部材が内部にボール状の弁を内蔵し一方向にのみ油を通す逆止弁ユニットである場合、内部油路は、第2通路部がオイル供給方向の下流側に位置し、該第2通路部がその下流側でカバー部材に設けられたオイルコントロールバルブを介して、エンジンのクランク軸により駆動される吸気弁または排気弁用のカム軸のクランク軸に対する位相を変更可能とする位相可変機構の進角室と遅角室とに連通しているものであってよい。
【0013】
その場合、カム軸のトルク変動に伴う作動油圧の逆流を防いで位相可変機構の不安定な挙動を抑制することができ、また、オイルコントロールバルブのレイアウト自由度を高めることができる。
【0014】
また、このように第1部材がエンジンのシリンダヘッドであり、第2部材がシリンダヘッドの一面を覆うカバー部材(例えばフロントカバー)であり、第3部材が内部にボール状の弁を内蔵し一方向にのみ油を通す逆止弁ユニットである場合、内部油路は、第1通路部がオイル供給方向の上流側に位置し、該第1通路部が逆止弁ユニットより上流側で分岐して、吸気弁または排気弁用のロッカーアームの一端を支持するハイドロリックラッシュアジャスタに対し給油を行う動弁用給油通路に連通しているものであってよい。
【0015】
その場合、カム軸のトルク変動に伴う位相可変機構(VVT)の作動油圧の逆流による油圧上昇によるハイドロリックラッシュアジャスタ(HLA)のポンプアップによって吸気あるいは排気弁が不用意に開くのを防止できる。
【発明の効果】
【0016】
このように、本発明によれば、第1部材および第2部材の内部に両部材の接合部位にて互に連通する通路部がそれぞれ設けられ、第1部材の第2部材に面する側に第1部材内部の通路部に連通するとともに第2部材内部の通路部に連通する通路部を有する略筒状の第3部材が装着されて内部油路が形成される油路構造において、第3部材の組付け容易性の確保しつつ、第2部材の第1部材との当接部位のシール性および第2部材の第3部材との当接部位におけるシール性を、第3部材の外径を大きくすることなく確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態の一例を示している。図1は実施形態の一例に係る給油回路の概略図、図2は実施形態の一例の概略構造を示す断面図、図3は実施形態の一例の要部詳細構造を示す拡大断面図である。
【0018】
この実施形態は、エンジンに関するもので、図1に示すように、オイルポンプ10で汲み上げたオイルを、クランク軸(図示せず)により駆動される吸気弁または排気弁用のカム軸(図示せず)のクランク軸に対する位相を変更可能とする位相可変機構(以下、VVTという。)20の進角室21および遅角室22にオイルコントロールバルブ(以下、OCVという。)30を介して供給するよう給油通路40が配設され、その給油通路40には、OCV20の上流側に、カム軸のトルク変動に伴う作動油圧の逆流を防いで位相可変機構の不安定な挙動を抑制するよう逆止弁ユニット50が配設されている。そして、その給油通路40は逆止弁ユニット50の上流側で分岐して、吸気あるいは排気弁を駆動する動弁系のロッカーアームの一端を支持するハイドロリックラッシュアジャスタ(以下、HLAという。)60に給油する動弁用給油通路61に連通し、また、さらに上流側で、クランク軸給油部70に給油するクランク軸給油通路71に連通している。
【0019】
図2において、1はエンジンのシリンダヘッド(第1部材)、2はエンジン前部(クランク軸軸線方向の前側部分)を覆うフロントカバー(第2部材)である。フロントカバー2は、シリンダヘッド1の前部上面を含むエンジン本体の接合面にボルト締結で接合連結されている。そして、フロントカバー2の、シリンダヘッド1の前部上面との接合部位の上方に、クランク軸(図示せず)の軸線と直交する略水平の方向に延びるバルブ収容孔3が設けられ、このバルブ収容孔3に、OCV30が装着されている。
【0020】
そして、シリンダヘッド1の内部には、クランク軸(図示せず)の軸線と略直交する方向に延びるよう設けられた上流側油路41に連通してL字状に立ち上がり、フロントカバー2との接合部位にてシリンダヘッド1上面のフロントカバー2との接合部位に開口する通路部42(第1通路部)が設けられている。
【0021】
また、フロントカバー2の内部には、シリンダヘッド1との接合部位にてシリンダヘッド1内部の通路部42(第1通路部)と連通する通路部43(第2通路部)が設けられている。
【0022】
そして、シリンダヘッド1のフロントカバー2に面する側に、シリンダヘッド1内部の通路部42(第1通路部)を拡径した拡径凹部44が設けられ、該通路部42(第1通路部)に、拡径凹部44側から、シリンダヘッド1の内部でシリンダヘッド1内部の通路部42(第1通路部)に連通するとともにフロントカバー2に面する側でフロントカバー2内部の通路部43(第2通路部)に連通する通路部51(第3通路部)を備えた、略筒状で内部にボール状の弁52を内蔵しシリンダヘッド1内の通路部42からフロントカバー2内の通路部43へ一方向にのみ油を通す逆止弁ユニット50(第3部材)が装着され、これらシリンダヘッド1内部の通路部42(第1通路部)とフロントカバー2内部の通路部43(第2通路部)と逆止弁ユニット50内部の通路部51(第3通路部)とで、給油通路40の一部である一連の内部油路が形成されている。
【0023】
内部油路は、下流側であるフロントカバー2内の通路部43(第2通路部)が下流側でフロントカバー2のバルブ収容孔3に装着されたOCV30の給油ポート31に連通する。
【0024】
また、シリンダヘッド1内には、逆止弁ユニット50の内部の弁52上流側の通路部51(第3通路部)から分岐する分岐油路45が設けられている。この分岐油路45は、HLA60に対し給油を行うための動弁用給油通路61に連通する。
【0025】
OCV30は、図1および図2に示すように、給油ポート31と進角室側ポート32および遅角室側ポート33との連通状態を切替制御するそれ自体公知の電磁式コントロールバブルである。図2において34および35は、進角室側および遅角室側のドレーン通路を示している。
【0026】
また、HLA60は、吸気あるいは排気弁をロッカーアームで開閉させるときに、カムとロッカーアームとの隙間をなくするためのもので、それ自体公知のものである。
【0027】
そして、この実施形態では、フロントカバー2の、シリンダヘッド1および逆止弁ユニット50に面する側に、フロントカバー2のシリンダヘッド1との当接部位と逆止弁ユニット50との当接部位とに跨る環状溝4が設けられている。そして、この環状溝4に、図3に示すように、シリンダヘッド1に密着するアウタリップ部81と逆止弁ユニット55に密着するインナリップ部82とを有する弾性シール部材80が装着されている。そして、フロントカバー2は、組付けた時に、弾性シール部材80の径方向外側となる部位の壁部2aがシリンダヘッド1に当接し、径方向内側となる部位の壁部2bが逆止弁ユニット50に当接する。それにより、弾性シール部材80のリップシール圧が安定化する。
【0028】
このように、シリンダヘッド1に密着するアウタリップ部81と逆止弁ユニット50に密着するインナリップ部82とを有する一体の弾性シール部材80によって、フロントカバー2のシリンダヘッド1との当接部位のシール性およびフロントカバー2の逆止弁ユニット50との当接部位におけるシール性が確保され、一体の弾性シール部材80で内部油路を取り囲む2重のシールラインが形成される。そのため、フロントカバー2とシリンダヘッド1および逆止弁ユニット50との当接領域は小さくて済み、逆止弁ユニット50の外径を大きくする必要がなくて、設計上の自由度が大きくなる。
【0029】
また、逆止弁ユニット50は、フロントカバー2を組み付ける前にシリンダヘッド1の通路部42(第1通路部)に拡径凹部43側から装着することができ、組付けが容易である。そして、このように逆止弁ユニット50を装着することで、カム軸のトルク変動に伴う作動油圧の逆流を防いでVVT20の不安定な挙動を抑制することができる。
【0030】
また、逆止弁ユニット50の弁52より上流側で分岐する分岐油路45を介してHLA60に給油することで、カム軸のトルク変動に起因するHLA60のポンプアップを抑制し、吸気あるいは排気弁の不用意な作動を防止できる。
【0031】
以上、エンジンの位相可変機構(VVT)等に給油するための逆止弁ユニットを備えた油路構造の一例を説明したが、本発明は、エンジンにおける他の油路構造にも適用できる。
【0032】
第2部材はフロントカバーに限らず、シリンダヘッドの一面を覆う他のカバー部材であってもよい。
【0033】
また、第3部材は、逆止弁ユニットに限らない。フィルタ要素等が第3部材となる油路構造にも本発明は適用できる。
【0034】
また、本発明は、エンジンの油路構造に限らず、第1部材と第2部材の内部にそれら2部材の接合部位にて互に連通する通路部を設けるとともに、第1部材の第2部材に面する側に略筒状の第3部材を装着し、それら3部材内部の通路部によって内部油路を形成するようにした油路構造一般に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態の一例に係る給油回路の概略図である。
【図2】本発明の実施形態の一例の概略構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態の一例の要部詳細構造を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 シリンダヘッド(第1部材)
2 フロントカバー(第2部材)
2a 壁部(径方向外側となる部位の壁部)
2b 壁部(径方向内側となる部位の壁部)
3 バルブ収容孔
4 環状溝
10 オイルポンプ
20 位相可変機構(VVT)
21 進角室
22 遅角室
30 オイルコントロールバルブ(OCV)
41 上流側油路
42 通路部(第1通路部)
43 通路部(第2通路部)
44 拡径凹部
50 逆止弁ユニット(第3部材)
51 通路部(第3通路部)
52 ボール状の弁
60 ハイドロリックラッシュアジャスタ(HLA)
61 動弁用給油通路
80 弾性シール部材
81 アウタリップ部
82 インナリップ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互に接合連結される第1部材および第2部材の内部に両部材の接合部位にて互に連通する第1通路部および第2通路部が設けられ、前記第1部材の前記第2部材に面する側に前記第1部材内部の前記第1通路部を拡径した拡径凹部が設けられ、前記第1通路部に前記拡径凹部側から、前記第1部材の内部で前記第1部材内部の第1通路部に連通するとともに前記第2部材に面する側で前記第2部材内部の第2通路部に連通する第3通路部を有する略筒状の第3部材が装着されて、これら第1部材内部の第1通路部と第2部材内部の第2通路部と第3部材内部の第3通路部とで内部油路が形成される油路構造であって、
前記第2部材の前記第1部材および前記第3部材に面する側に、該第2部材の前記第1部材との当接部位と前記第3部材との当接部位とに跨る環状溝が設けられ、該環状溝に、前記第1部材に密着するアウタリップ部と前記第3部材に密着するインナリップ部とを有する弾性シール部材が装着されていることを特徴とする油路構造。
【請求項2】
前記第2部材は、前記弾性シール部材の径方向内側となる部位および外側となる部位の少なくとも一方の壁部が前記第1部材および前記第3部材の少なくとも一方に当接することを特徴とする請求項1記載の油路構造
【請求項3】
前記第1部材がエンジンのシリンダヘッドであり、前記第2部材が前記シリンダヘッドの一面を覆うカバー部材であり、前記第3部材が内部にボール状の弁を内蔵し一方向にのみ油を通す逆止弁ユニットであることを特徴とする請求項1または2記載の油路構造
【請求項4】
前記内部油路は、前記第2通路部がオイル供給方向の下流側に位置し、該第2通路部がその下流側で前記カバー部材に設けられたオイルコントロールバルブを介して、エンジンのクランク軸により駆動される吸気弁または排気弁用のカム軸のクランク軸に対する位相を変更可能とする位相可変機構の進角室と遅角室とに連通していることを特徴とする請求項3記載の油路構造。
【請求項5】
前記内部油路は、前記第1通路部がオイル供給方向の上流側に位置し、該第1通路部が前記逆止弁ユニットより上流側で分岐して、吸気弁または排気弁用のロッカーアームの一端を支持するハイドロリックラッシュアジャスタに対し給油を行う動弁用給油通路に連通していることを特徴とする請求項3または4記載の油路構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−65658(P2010−65658A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−235309(P2008−235309)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】