説明

治療薬414

式(I)の化合物は、グルコキナーゼ(GLKまたはGK)によって媒介される疾患または医学的状態の処置または予防に有用であり、インスリン分泌のための低下したグルコース閾値をもたらす。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、AおよびBは各々、NかまたはCRであり、但し、AおよびBの少なくとも一つはCRであるという条件付きであり;
Xは、CまたはNであり;
Yは、CHまたはNであり;
Zは、CまたはNであり;ここにおいて、
X、YおよびZは、X、YおよびZの少なくとも二つがNであり、それらを含有する環が芳香族であり、そしていずれの環窒素原子も第四級化されないように選択され;
は、(1−6C)アルキル、アリール、アリール(1−6C)アルキルまたはHET−1であり、ここにおいて、該アリール、アリール(1−6C)アルキルおよびHET−1は、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、トリフルオロメチル、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、シアノ、カルボキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(1−4C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ(1−4C)アルキルカルバモイル、アミノスルホニル、(1−6C)アルキルアミノスルホニル、ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル−、(1−6C)アルキルスルホニルオキシ、(3−6C)シクロアルキルスルホニル、(1−6C)アルキルスルホニルアミノ、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニルおよびHET−3Aより独立して選択される1個、2個または3個の基で置換されていてよく;ここにおいて、
HET−1は、5員または6員のC連結したヘテロアリール環、または式−D−Eを有する縮合二環式環系であり、ここにおいて、
環Dは、Zへ結合していて且つ6員のアリール環またはヘテロアリール環であり、そして環Eは、いずれか利用可能な位置で環Dへ縮合している5員または6員のヘテロアリール環、ヘテロシクリル環またはシクロアルキル環であり;
は、(1−6C)アルキルであって、1個または2個のヒドロキシで、または次の
内の一つ:カルボキシ、カルバモイル、N,N−ジ(1−4C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルコキシカルボニル、基−N(R)CORまたは基NR10で置換されていてよいものであり;または
は、基−(CHR−P−Qであり、ここにおいて、nは、1、2、3または4であり;
Pは、O、SO、CONHおよびNHCOより選択されるリンカーであり;
Qは、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキルおよび4員、5員または6員のヘテロシクリルより選択され(ここにおいて、該ヘテロシクリル環は、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個または3個のヘテロ原子を含有し、但し、O−O結合、S−S結合またはO−S結合は存在しないという条件付きであり、ここにおいて、該環中の利用可能な炭素原子は、カルボニル基へと酸化されていてよいし、該環中の利用可能な硫黄原子は、SO基またはSO基へと酸化されていてよいし、そしてここにおいて、該環中には二重結合が存在してよい)、そしてQは、利用可能な炭素原子上にヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよく;
は、基HET−2であり、ここにおいて、HET−2は、5員または6員のC連結した単環式ヘテロアリール環であって、窒素原子を2位に、そして場合により、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加の環ヘテロ原子を含有するものであり;またはHET−2は、8員、9員または10員のC連結した二環式ヘテロアリール環であって、窒素原子を2位に、O、NおよびSより独立して選択される5個までの追加の環ヘテロ原子と一緒に含有するものであり;ここにおいて、
HET−2は、利用可能な炭素原子上に、またはそれによって第四級化されないという条件付きで環窒素原子上に、R11より独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
は、各々独立して、水素、ヒドロキシ、メチルおよびエチルより選択され;但し、nが>1である場合、2個以下のR基がヒドロキシであるという条件付きであり;
は、H、(1−4C)アルコキシまたは(1−4C)アルキルであり;
は、H、(1−4C)アルコキシまたは(1−4C)アルキルであり;
は、Hまたは(1−4C)アルキルであり;
は、(1−4C)アルキルであり;
は、H、または(1−4C)アルキルであって、ヒドロキシまたはメトキシで置換されていてよいものであり;
10は、Hまたは(1−4C)アルキルであり;または
−NR10は、ヒドロキシで置換されていてよいアゼチジンを形成し;
11は、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、トリフルオロメチル、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、シアノ、カルボキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(1−4C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ(1−4C)アルキルカルバモイル、アミノスルホニル、(1−6C)アルキルアミノスルホニル、ジ(1−6C)アルキルアミノスルホニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル(式中、pは、0、1または2である)、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル−、(1−6C)アルキルスルホニルオキシ、(3−6C)シクロアルキルスルホニル、(1−6C)アルキルスルホニルアミノ、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニルおよびHET−3より独立して選択され;
HET−3およびHET−3Aは、各々独立して、5員または6員のCまたはN連結した未置換のヘテロアリール環であって、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個または3個の環ヘテロ原子を含有するものかまたは、4員、5員または6員のCまたはN連結した未置換の飽和ヘテロシクリル環であって、O、NおよびSより選択される1個
の環ヘテロ原子を含有するものであり;
Lは、S、OまたはNR12であり;そして
12は、Hまたは(1−4C)アルキルである]
を有するが;
N−(5−クロロ−2−ピリジニル)−2−[(1−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)チオ]プロパンアミド;
N−[1−(1−メチルエチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(1−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)チオ]プロパンアミド、
N−(5−(メチル)イソオキサゾール−3−イル)−2−[[1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]チオ]ブタンアミド;
N−(5−(メチル)イソオキサゾール−3−イル)−2−[[1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]チオ]プロパンアミド;
(2R)−2−[1−(3−クロロ−2−ピリジル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−5−ヒドロキシ−N−(5−メチル−2−ピリジル)ペンタンアミド;
(2R)−N−(5−クロロ−2−ピリジル)−2−[1−(3−クロロ−2−ピリジル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−5−ヒドロキシペンタンアミド;
(2S)−2−[1−(3−クロロ−2−ピリジル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−シアノ−2−ピリジル)−3−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]プロパンアミド;
(2R)−2−[1−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−シアノ−2−ピリジル)−3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロパンアミド;
(2S)−N−(5−シアノ−2−ピリジル)−2−[1−(2,5−ジメチルフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロパンアミド;
(2S)−3−(2−ヒドロキシエトキシ)−N−(5−メチル−2−ピリジル)−2−(9−フェニルプリン−6−イル)オキシプロパンアミド;
(2R)−2−[1−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−フルオロ−2−ピリジル)−3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロパンアミド;
(2S)−N−(5−クロロ−2−ピリジル)−2−[1−(3−クロロ−2−ピリジル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−3−[(2R)−2−ヒドロキシプロポキシ]プロパンアミド;
(2R)−N−(5−クロロ−2−ピリジル)−2−[1−(3−クロロ−2−ピリジル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−3−[(2R)−2−ヒドロキシプロポキシ]プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(3−クロロ−2−ピリジル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−シアノ−2−ピリジル)−3−(3−ヒドロキシシクロブトキシ)プロパンアミド;および
(2S)−N−(5−クロロ−2−ピリジル)−2−[1−(3−クロロ−2−ピリジル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−3−(3−ヒドロキシシクロブトキシ)プロパンアミド
を除いた化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
式(IA)
【化2】

(式中、R、RおよびRは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
式(IB)
【化3】

(式中、R、RおよびRは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項4】
式(IC)
【化4】

(式中、R、RおよびRは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項5】
が、HET−1であって、ハロ(特に、クロロ)、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、トリフルオロメチル、(1−6C)アルキルスルホニルおよびシアノより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよいものである、請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項6】
が、1個または2個のヒドロキシで置換されていてよい(1−6C)アルキルであり、またはRが、基−(CHR−P−Qであり;
nが、1、2、3または4であり;
一つのRが、ヒドロキシであってよく、そして他のR基(該当する場合)が、水素またはメチルであり;
Pが、酸素リンカーであり;
Qが、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキルまたは4員、5員または6員のヘテロシクリルであり、そしてQは、利用可能な炭素原子上にヒドロキシまたは(1−4C)アルコキシで置換されていてよい、請求項1、請求項2または請求項5に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項7】
が、ピリジルであって、CONH基への結合点に関してパラ位に、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル、N,N−ジアルキルカルバモイルおよびシアノより選択される置換基で置換されているものである、請求項1、請求項2、請求項5または請求項6に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項8】
本明細書中の実施例の化合物またはその薬学的に許容しうる塩である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項9】
一つまたはそれを超える次:
(2S)−N−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]-ピリミジン−4−イルオキシ)−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロパンアミド;
(2S)−2−(1−(2−クロロ−6−シアノフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−N−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(
2−ヒドロキシエトキシ)プロパンアミド;
(2S)−N−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルオキシ)−3−((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルオキシ)プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−フルオロ−2−ピリジル)−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(2−クロロ−6−シアノフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−クロロ−2−ピリジル)−3−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(2−クロロ−6−シアノフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−3−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−N−(5−メチルピラジン−2−イル)プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(2,6−ジクロロフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−フルオロ−2−ピリジル)−3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−N−(5−メチルピラジン−2−イル)プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(2,6−ジクロロフェニル)ピラゾロ[4,5−e]ピリミジン−4−イル]オキシ−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−N−(5−メチルピラジン−2−イル)プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−クロロ−2−ピリジル)−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロパンアミド;
(2S)−2−[1−(2,6−ジクロロフェニル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−フルオロ−2−ピリジル)−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロパンアミド;および
(2S)−2−[1−(2−クロロ−6−シアノフェニル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]オキシ−N−(5−フルオロ−2−ピリジル)−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロパンアミド
より選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物;またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項10】
医薬組成物であって、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項11】
薬剤として用いるための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項12】
2型糖尿病の処置用の薬剤の製造のための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用。
【請求項13】
GLKで媒介される疾患を処置する方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することによる方法。
【請求項14】
GLKで媒介される疾患が、2型糖尿病である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
GLKによって媒介される疾患の処置用の薬剤として用いるための、請求項1〜9のい
ずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項16】
GLKによって媒介される疾患が、2型糖尿病である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
本明細書中に記載の式(I)の化合物の製造方法。
【請求項18】
組合せ医薬であって、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物および別の薬理活性物質を含む組合せ医薬。
【請求項19】
他の薬理活性物質が、2型糖尿病の処置用薬剤である、請求項18に記載の医薬組合せ。
【請求項20】
GLKによって媒介される疾患が、肥満症である、請求項15に記載の化合物。
【請求項21】
オキシラン−2−カルボン酸メチル(IX)とアルコールROH[式中、Rは、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキルまたはRSiO(2−4C)アルキル(式中、Rは、各々独立して、(1−6C)アルキルおよびフェニルより選択される)である]との、トリフルオロメタンスルホン酸マグネシウムの存在下において酢酸エチル中で式(X)の化合物を生じる反応。
【化5】


【公表番号】特表2011−529955(P2011−529955A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521643(P2011−521643)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【国際出願番号】PCT/GB2009/050970
【国際公開番号】WO2010/015849
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】