説明

測距・測光装置及び撮像装置

【課題】被測定対象が任意の位置にある場合でも正確な測距及び測光を行うことができる測距・測光装置及び撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明の測距・測光装置3は、前面側が開口した筐体20と、この筐体20の前面側に第1、第2の測距用レンズ5a,5bとその間に測光用レンズ6が一列に一体に形成された透明樹脂材からなる長方形状のレンズアレイ4と、レンズアレイ4と対向する筐体20内の背面側に配置された薄板状の撮像素子基板21と、撮像素子基板21上に配置された2次元状の測距用撮像素子22a,22b及び測光用撮像素子23を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被測定対象物までの距離を測距すると共に被測定対象の明るさを測光するための測距・測光装置、及び該測距・測光装置を備えたデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
外測式の測距装置と測光装置を備えたデジタルスチルカメラ(以下、「デジタルカメラ」という)等では、カメラ本体のコンパクト化(小型化)等を図るために、測距装置と測光装置を一体化して一つのユニット構成としたものが従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記特許文献1の測距・測光装置では、1チップ上に、複数の対を成す測距用ラインセンサと、該対を成す測距用ラインセンサの間に配置された複数の測光用センサとを有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記特許文献1のような外測式の測距・測光装置を備えたデジタルカメラでは、画面全体に対して各測距用ラインセンサが配置されている中央の左右方向の3点の測距領域しか測距できない。このため、例えば、主被写体が前記各測距領域外である画面の左上付近にある場合には、主被写体に対して正確に測距できない。更に、各測光用センサによる測光領域も、前記中央の左右方向の3点の測距領域付近に対応しているので、例えば、主被写体が前記各測光領域外である画面の左上付近にある場合には、主被写体に対して正確に測光できない。
【0005】
そこで、本発明は、被測定対象が任意の位置にある場合でも正確な測距及び測光を行うことができる測距・測光装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために請求項1に記載の測距・測光装置は、所定の間隔を設けて配置された一対の測距用センサと、前記各測距用センサの間に配置された測光用センサと、前記各測距用センサ上にそれぞれ測距対象物像を結像させる一対の測距用レンズと、前記測光用センサ上に前記測距対象物像を結像させる測光用レンズと、前記各測距用センサから出力される各信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段と、前記測光用センサから出力される信号に基づいて測距対象物の輝度を算出する輝度算出手段を備えた測距・測光装置において、前記各測距用センサ及び前記測光用センサは、同一センサ基板上に、複数の受光素子が平面状に配置された2次元センサであることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の測距・測光装置は、前記各測距用センサ及び前記測光用センサは、同一サイズで同一画素数を有し、半導体ウェハ上に半導体プロセスによって形成された所定サイズの複数の撮像素子から一体に切り分けしたものであることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の測距・測光装置は、距離算出手段は、前記各測距用センサからそれぞれ出力される前記測距対象物像に対応した画素出力信号に基づいて、前記各測距用センサの特定の画素上にそれぞれ結像した前記測距対象物像間の視差を算出することで、前記測距対象物までの距離を算出することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の測距・測光装置は、前記各測距用センサの間に複数の前記測光用センサを配置すると共に、前記各測光用センサ上に前記測距対象物像をそれぞれ結像させる複数の測光用レンズを配置し、前記各測光用レンズは、それぞれ画角が異なるように形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の撮像装置は、撮影レンズ系を通して撮像素子上に被写体像を結像させ、前記撮像素子から出力される被写体像に応じた画素出力信号に基づいて画像データが生成される撮像装置において、前記撮像装置は、被写体までの距離及び被写体の輝度を測定するための外測式の測距・測光装置を搭載しており、前記測距・測光装置が、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の測距・測光装置であることを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の撮像装置は、測距時において、前記各測距用センサの全画素画面のうちの複数に分割した画素領域からの画素出力信号が前記距離算出手段に出力されることを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の撮像装置は、前記撮影レンズ系は、光学ズーム機能を有しており、前記撮影レンズ系を望遠側にズームして撮影する場合、測距時において、前記各測距用センサの全画素画面のうちの前記望遠側にズームした撮影領域に対応する画素領域又は該画素領域内の一部の画素領域からの画素出力信号が前記距離算出手段に出力されることを特徴としている。
【0013】
請求項8に記載の撮像装置は、前記撮像素子上に結像した被写体像に応じて出力される画素信号に基づいて、被写体までの距離を算出する距離算出手段を更に備えており、該距離算出手段で算出される被写体までの距離情報と、前記測距・測光装置で算出される被写体までの距離情報の両方、又はいずれか選択した一方の距離情報に基づいて、前記撮影レンズ系の合焦動作が行われることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る測距・測光装置及び撮像装置によれば、2次元センサからなる一対の測距用センサとその間に配置した測光用センサの全画素面から出力される画素出力信号に基づいて、測距対象物(被写体)が任意の位置にあっても、測距対象物(被写体)の測距及び測光を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態1に係る測距・測光装置を備えた撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図。
【図2】実施形態1におけるデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図。
【図3】実施形態1における測距・測光装置を示す概略側断面図。
【図4】実施形態1における測距・測光装置の一対の測距用撮像素子及び測光用撮像素子を示す平面図。
【図5】測距・測光装置による測距原理を説明するための概略図。
【図6】半導体ウェハ上に形成された複数の撮像素子を示す平面図。
【図7】実施形態2におけるデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図。
【図8】(a)は、広角側にズームした場合の撮影画像の一例を示す図、(b)は、望遠側にズームした場合の撮影画像の一例を示す図。
【図9】(a)は、実施形態2における測距・測光装置の一対の測距用レンズ及び3つの画角の異なる測光用レンズを示す側面図、(b)は、測距・測光装置の一対の測距用撮像素子及びその間に配置した3つの測光用撮像素子を示す側面図。
【図10】(a)は、実施形態2における測距・測光装置の各測距用撮像素子の画素面に設定された5つの測距枠領域を示す図、(b)は、撮影レンズ系2の撮影画角を望遠側に設定した場合における、各測距用撮像素子の全画素面のうちの中央付近に設定された測距対象領域を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
【0017】
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る測距・測光装置を備えた撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図、図2は、図1に示したデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図、図3は、測距・測光装置を示す概略側断面図である。
【0018】
(デジタルカメラの外観構成)
図1に示すように、本実施形態に係るデジタルカメラ1の正面(前面)側には、撮影レンズ系2、測距・測光装置3の前面側のレンズアレイ4等が配置されている。レンズアレイ4の表面には、所定の間隔で左右に配置した第1、第2の測距用レンズ5a,5bと、第1、第2の測距用レンズ5a,5bの間に配置した測光用レンズ6が一体に形成されている(測距・測光装置3の詳細については後述する)。撮像レンズ系2と第1、第2の測距用レンズ5a,5b、測光用レンズ6の各光軸は平行である。
【0019】
(デジタルカメラ1のシステム構成)
図2に示すように、このデジタルカメラ1は、複数のレンズ群を有する撮影レンズ系2、シャッタ機能を有する絞りユニット10、撮影レンズ系2を通して入射される被写体像が受光面上に結像する固体撮像素子としてのCCDイメージセンサ11、CCDイメージセンサ11の各画素から出力される撮像信号(電気信号)を取り込み、表示や記録が可能な画像データに変換処理する信号処理部12、操作部(レリーズボタン7、撮影モード切換ボタン8(図1参照)等)13からの操作入力情報に基づき、ROM(不図示)に記憶された制御プログラムに基づいてデジタルカメラ1全体のシステム制御等を行う制御部14、信号処理部12で生成された画像データを表示する液晶モニタ(LCD)15、撮影レンズ系2のフォーカスレンズ群を駆動するフォーカスレンズ駆動部16、絞りユニット10を駆動する絞りユニット駆動部17、及び被写体までの距離を測距する共に被写体の輝度(明るさ)を測光する外測式の前記測距・測光装置3等を備えている。画像処理部12で生成された画像データは、着脱自在なメモリカード18に記録される。
【0020】
(測距・測光装置3の構成)
図3、図4に示すように、測距・測光装置3は、前面側(図3の上側)が開口した筐体20と、この筐体20の前面側に前記第1、第2の測距用レンズ5a,5bと測光用レンズ6が一列(デジタルカメラ1の左右方向)に一体に形成された透明樹脂材からなる長方形状のレンズアレイ4と、レンズアレイ4と対向する筐体20内の背面側(図3の下側)に配置された薄板状の撮像素子基板21と、撮像素子基板21上に配置された平面状(2次元状)の測距用撮像素子22a,22b及び測光用撮像素子23と、撮像素子基板21の背面に配置された回路基板24を備えている。
【0021】
平面状の一対の測距用撮像素子22a,22bは、第1、第2の測距用レンズ5a,5bとそれぞれ対向するようにして配置され、測距用撮像素子22a,22b間に位置する平面状の測光用撮像素子23は、測光用レンズ6と対向するようにして配置されている。測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23の平面状の各受光面は同じサイズで、同一画素数を有している。また、測光用撮像素子23の両側と測距用撮像素子22a,22bとの間には、所定の隙間が設けられている。
【0022】
撮像素子基板21上の測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23は、半導体ウェハ上に周知の半導体プロセスによって一体に形成されたCCDやCMOS等の撮像素子であり、多数の受光素子(画素)が格子状に配列されている(測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23の詳細については後述する)。
【0023】
第1、第2の測距用レンズ5a,5bと測光用レンズ6の各光軸は平行であり、測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23の各受光面の対角中心と前記各レンズ(第1、第2の測距用レンズ5a,5b、測光用レンズ6)の光軸が略一致するように位置決めされている。
【0024】
第1、第2の測距用レンズ5a,5bは、該第1、第2の測距用レンズ5a,5bに入射する被写体光が測距用撮像素子22a,22b表面に結像するような焦点距離を有している。また、測光用レンズ6は、該測光用レンズ6に入射する被写体光が測光用撮像素子23表面に結像するような焦点距離を有している。
【0025】
また、第1、第2の測距用レンズ5a,5bと測光用レンズ6の各画角が、撮影レンズ系2の画角と略同じになるように構成されている。これにより、測距・測光装置3は、CCDイメージセンサ11の全受光面(撮像領域)に対応した画面全体の測距及び測光を行うことができる。
【0026】
回路基板24には、測距用演算部25、測光用演算部26等が設けられており、測距用演算部25は、測距用撮像素子22a,22bの各画素から出力される画素出力信号を取り込み、測距用撮像素子22a,22bにそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出して、被写体までの距離を算出する。また、測光用演算部26は、測光用撮像素子23の各画素から出力される画素出力信号を取り込み、被写体の輝度を算出する。
【0027】
測距用演算部25、測光用演算部26で算出された距離情報と輝度情報は制御部14に出力される。制御部14は、入力された距離情報に基づいて被写体に合焦するようにフォーカスレンズ駆動部16に駆動制御信号を出力すると共に、入力された輝度情報に基づいて適正露出となるように絞りユニット駆動部17に駆動制御信号を出力する。
【0028】
ここで、測距・測光装置3による測距原理について簡単に説明する。
【0029】
図5に示すように、第1の測距用レンズ5aを通して得られた被写体像a1と第2の測距用レンズ5bを通して得られた被写体像a2は、被写体A上の同一点が視差△だけずれて測距用撮像素子22a,22b表面にそれぞれ結像し、複数の受光素子(画素)で受光されて電気信号に変換される。なお、図5では、第1、第2の測距用レンズ5a,5bと測距用撮像素子22a,22b間に配置される測光用レンズ6と測光用撮像素子23は省略している。
【0030】
そして、前記視差を△、第1、第2の測距用レンズ5a,5bの光軸間の距離(基線長)をD、第1、第2の測距用レンズ5a,5bと被写体A間の距離をL、第1、第2の測距用レンズ5a,5bの焦点距離をfとし、L≫fであるときは、下記の式(1)が成り立つ。
【0031】
L=D・f/△ …式(1)
【0032】
よって、Dとfは既知であるので、測距用演算回路25により、測距用撮像素子22a,22bの画素(受光素子)からそれぞれ出力される画素出力信号から周知の算出方法で前記視差△を算出することで、第1、第2の測距用レンズ5a,5bと被写体間の距離Lを算出することができる。
【0033】
なお、第1、第2の測距用レンズ5a,5bの光軸間の距離(基線長)Dが短すぎると、視差△が小さくなって被写体までの距離Lを精度よく算出できなくなる。
【0034】
(測距・測光装置3による測距及び測光動作)
次に、前記デジタルカメラ1で被写体を撮影する際における、測距・測光装置3による測距及び測光動作を説明する。
【0035】
撮影者が電源スイッチON時にレリーズボタン7を押圧操作すると、半押位置で制御部14から測距・測光装置3に測距及び測光開始指令信号が出力される。そして、第1、第2の測距用レンズ5a,5bに入射する被写体光が測距用センサ部22a,22b表面にそれぞれ結像され、かつ測光用レンズ6に入射する被写体光が測光用撮像素子23表面にそれぞれ結像される。そして、測距用演算部25は、上記したように測距用撮像素子22a,22bの全画素から出力される画素出力信号を取り込み、測距用撮像素子22a,22bにそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出して、被写体までの距離を算出する。この際、測光用演算部26は、測光用撮像素子23の各画素から出力される画素出力信号を取り込み、画素出力の大きさに基づいて被写体の輝度を算出する。算出された被写体までの距離情報と被写体の輝度情報は、制御部14に出力される。
【0036】
そして、制御部14は、入力された距離情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部16を駆動制御して、撮像レンズ系2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させて、被写体像をCCDイメージセンサ11の受光面に結像させる。
【0037】
更に、制御部14は、入力された輝度情報に基づいて絞りユニット駆動部17を駆動制御して、被写体に対して適正な露光量となるように絞りユニット10の開放状態(絞り値)と、CCDイメージセンサ11の電子シャッタ回数等を設定する。
【0038】
そして、レリーズボタン7が全押操作されると、合焦状態でかつ適正な露光条件(CCDイメージセンサ11の電子シャッタ回数、絞りユニット26の絞り値等)で被写体を撮像する。そして、画像処理部12は、CCDイメージセンサ11の各画素から出力される撮像信号を取り込み、表示や記録が可能な画像データに変換処理する。画像処理部12で生成された画像データは、液晶モニタ(LCD)15に画像として表示したり、メモリカード18に記録される。
【0039】
このように、本実施形態の測距・測光装置3を備えたデジタルカメラ1によれば、測距・測光装置3は、平面状の測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23の全画素面から出力される画素出力信号に基づいて、画面全体にわたる広範囲な測距及び測光を精度良く行うことができる。よって、被写体が画面内のどの位置にあっても被写体までの距離と被写体の輝度を精度よく測定することができるので、高品位な画像を得ることができる。
【0040】
次に、前記した測距・測光装置3の測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23の詳細について説明する。
【0041】
撮像素子基板21上の一対の測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23は、半導体ウェハ上に周知の半導体プロセスによって一体に形成され、マスクを用いて画素のパターニングが行われており、この場合には、測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23の画素マトリックスが平行であるようなパターンをもつマスクを用いる。また、半導体ウェハ表面は平面であるため、測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23の法線も必然的に平行となる。これにより、各測距用撮像素子22a,22bの受光面は角度ずれなく配置され、精度よく測距を行うことが可能となる。
【0042】
また、本実施形態で用いられる測距・測光装置3の測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23のサイズは、デジタルカメラ1の被写体撮像用に使用されるCCDイメージセンサ11の撮像素子のサイズに比べて大幅に小さい。このため、前記測距・測光装置3の測距用撮像素子22a,22bと測光用撮像素子23として、例えば、携帯電話機等に一般に搭載されているカメラモジュールの撮像素子を用いることができる。
【0043】
また、携帯電話機のカメラモジュール用の撮像素子は、大量生産されているのでコスト面でも有利であり、特に安価なものはVGA(640×480画素)サイズの撮像素子である。このVGAサイズの撮像素子は1/10インチ程度のサイズである。
【0044】
よって、図6に示すように、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ30上に形成された前記VGAサイズの複数の撮像素子31から一列に並んだ隣接する3つの撮像素子(例えば、斜線で示した3つの撮像素子)を切り出すことで、図4に示したような、一対の測距用撮像素子22a,22bとその間に位置する測光用撮像素子23が表面に一体に形成された撮像素子基板21を、容易にかつ低コストで得ることができる。これにより、測距・測光装置3の低コスト化を図ることができる。
【0045】
更に、測距・測光装置3に用いる測距用撮像素子22a,22bとその間に位置する測光用撮像素子23をそれぞれ個別に位置決めして撮像素子基板21上に実装する等の工程が不要となるので、測距用撮像素子22a,22bとその間に位置する測光用撮像素子23を、撮像素子基板21上に長期にわたって精度よく位置決めされた状態を保持することができ、長期にわたって高精度な測距が可能となる。
【0046】
〈実施形態2〉
図7は、本発明の実施形態2に係る測距・測光装置を備えた撮像装置の一例としてのデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図である。
【0047】
図7に示すように、本実施形態のデジタルカメラ1aは、撮影レンズ系2にズームレンズ群を有しているのでズームレンズ駆動部19を備え、更に、制御部14内には、CCDイメージセンサ11から取り込まれる撮像信号からオートフォーカス制御を行うオートフォーカス制御部(以下、「AF制御部」という)14aを備えている。デジタルカメラ1aの測距・測光装置3aを除く他の構成は、図2に示した実施形態1と同様であり、重複する説明は省略する(本実施形態における測距・測光装置3aの詳細については後述する)。
【0048】
本実施形態では、撮像レンズ系2にズームレンズ群を有しているので、例えば、28〜300mmの(35mm判換算)の光学高倍ズーム機能を備えている場合、図8(a),(b)に示すように、最広角側(図8(a))と最望遠側(図8(b))では撮影画角(撮影範囲)が大きく異なる。なお、図8(a),(b)では、中央の2人の人物が被写体である。
【0049】
このように、光学高倍ズーム機能を備えているデジタルカメラ1aの場合、最広角側と最望遠側では撮影時の画角が大きく変化する。このため、実施形態1のように測距・測光装置3の測光用レンズと測光用撮像素子が一組の場合、測光用レンズの画角を、例えば最広角側の撮影画角に設定していると、最望遠側にズームして撮影する際においては、最望遠側にズームした撮影時の撮影画角の方が大幅に小さい画角となる。よって、この撮影時の撮影画角の外に明るい光源等があると、測光用レンズの画角は最広角側の撮影画角に設定されているので、この光源の明るさも考慮して測光を行うことになり、撮影時の撮影画角内の被写体に対して適切な測光を行えないことがある。
【0050】
そこで、本実施形態の測距・測光装置3aは、図9(a),(b)に示すように、レンズアレイ4上の両側に形成した一対の第1、第2の測距用レンズ5a,5bの間に、画角の異なる3つの測光用レンズ6a,6b,6cを一列に形成し、かつ第1、第2の各測距用レンズ5a,5b、各測光用レンズ6a,6b,6cとそれぞれ対向するようにして一対の測距用撮像素子22a,22bと3つの測光用撮像素子23a,23b,23cが撮像素子基板21上に形成されている。なお、各測距用撮像素子22a,22bと3つの測光用撮像素子23a,23b,23cは、全て同一サイズで、同一画素数を有している。他の構成は実施形態1の測距・測光装置と同様である。
【0051】
なお、本実施形態においても、図6に示したように、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ30上に形成された前記VGAサイズの複数の撮像素子31から一列に並んだ隣接する5つの撮像素子を切り出すことで、図9(b)に示したような、一対の測距用撮像素子22a,22bとその間に位置する3つの測光用撮像素子23a,23b,23cが表面に一体に形成された撮像素子基板21を、容易にかつ低コストで得ることができる。
【0052】
本実施形態では、撮像レンズ系2が28〜300mm(35mm判換算)の光学高倍ズーム機能を備えている場合、例えば、測光用レンズ6aの画角θ1は150mm(35mm判換算)程度相当、測光用レンズ6bの画角θ2は28mm(35mm判換算)程度相当、測光用レンズ6cの画角θ3は300mm(35mm判換算)程度相当にそれぞれ設定されたレンズ構成である。なお、本実施形態では、一対の第1、第2の測距用レンズ5a,5bの画角は28mm(35mm判換算)程度相当に設定されている。
【0053】
(測距・測光装置3aによる測光動作)
次に、前記デジタルカメラ1aで被写体を撮影する際における、測距・測光装置3aによる測光動作を説明する。
【0054】
本実施形態の測距・測光装置3aは、測光画角の異なる3組の各測光用レンズ6a,6b,6cと各測光用撮像素子23a,23b,23cを備えているので、撮影者のズーム操作によってデジタルカメラ1aの撮影レンズ系2の撮影画角を変化させると、測光用演算部(不図示)は、制御部14から入力される撮影画角情報に応じて、3組の各測光用レンズ6a,6b,6cと各測光用撮像素子23a,23b,23cのうちから適切な測光画角の組を選択して、その組の測光用撮像素子から出力される画素出力信号を取り込む。
【0055】
例えば、撮影レンズ系2の撮影画角を広角側(例えば、28mm(35mm判換算)付近)に設定した場合、測光用演算部(不図示)は、制御部14から入力される撮影画角情報に応じて、画角が28mm(35mm判換算)程度相当である測光用レンズ6aと組み合わされている測光用撮像素子23aからの画素出力信号を取り込み、画素出力の大きさに基づいて被写体の輝度を算出する。
【0056】
また、撮影レンズ系2の撮影画角を望遠側(例えば、300mm(35mm判換算)付近)に設定した場合、測光用演算部(不図示)は、制御部14から入力される撮影画角情報に応じて、画角が300mm(35mm判換算)程度相当である測光用レンズ6cと組み合わされている測光用撮像素子23cからの画素出力信号を取り込み、画素出力の大きさに基づいて被写体の輝度を算出する。
【0057】
同様に、撮影レンズ系2の撮影画角を最広角と最望遠間の中間付近(例えば、150mm(35mm判換算)付近)に設定した場合、測光用演算部(不図示)は、制御部14から入力される撮影画角情報に応じて、画角が150mm(35mm判換算)程度相当である測光用レンズ6bと組み合わされている測光用撮像素子23bからの画素出力信号を取り込み、画素出力の大きさに基づいて被写体の輝度を算出する。
【0058】
そして、撮影レンズ系2の撮影画角に応じて算出された被写体の適切な輝度情報は、制御部14に出力される。そして、制御部14は、入力された輝度情報に基づいて絞りユニット駆動部17を駆動制御して、被写体に対して適正な露光量となるように絞りユニット10の開放状態(絞り値)と、CCDイメージセンサ11の電子シャッタ回数等を設定する。
【0059】
このように、本実施形態では、ズーム操作によって撮影レンズ系2の撮影画角を変化させた場合に、測光画角の異なる3組の各測光用レンズ6a,6b,6cと各測光用撮像素子23a,23b,23cのうちから最適な画角を有する1組の測光用レンズと測光用撮像素子を選択して測光を行うことができるので、撮影時の撮影レンズ系2の撮影画角にかかわらず精度のよい測光を行うことができる。
【0060】
(測距・測光装置3aによる測距動作)
次に、前記デジタルカメラ1aで被写体を撮影する際における、測距・測光装置3aによる測距動作を説明する。
【0061】
前記実施形態1では、平面状の一対の測距用撮像素子の全画素から出力される画素出力信号に基づいて測距を行う構成であったが、本実施形態では、平面状の一対の測距用撮像素子の全画素のうちの予め設定した画素領域のみから出力される画素出力信号に基づいて測距を行う構成にした。
【0062】
即ち、図10(a)に示すように、一対の各測距用撮像素子22a,22bの全画素面に対して、左右方向に所定幅を有する5つの測距枠領域32a,32b,32c,32d,32e(斜線で示した範囲)を上下方向に所定間隔で設定し、各測距枠領域32a,32b,32c,32d,32eから出力される画素出力信号に基づいて測距を行うようにした。
【0063】
更に、本実施形態では、撮像レンズ系2のズーム操作による撮影画角の変化に応じて、各測距用撮像素子22a,22bの全画素面のうちから所定範囲の測距領域を設定可能に構成されている。
【0064】
即ち、例えば、撮影レンズ系2の撮影画角を広角側(例えば、28mm(35mm判換算)付近)に設定した場合、測距対象領域は、図10(a)に示した各測距用撮像素子22a,22bの全画素面となる。この場合には、5つの測距枠領域32a,32b,32c,32d,32eからそれぞれ出力される画素出力信号に基づいて測距を行う。
【0065】
また、撮影レンズ系2の撮影画角を望遠側(例えば、300mm(35mm判換算)付近)に設定した場合、測距対象領域は、図10(b)に示した各測距用撮像素子22a,22bの全画素面のうちの中央付近の狭い範囲C(点線で示した枠)となる。この場合には、中央付近の狭い範囲C(点線で示した枠)にある1つの測距枠領域32cから出力される画素出力信号に基づいて測距を行う。
【0066】
なお、撮影レンズ系2の撮影画角を最広角と最望遠間の中間付近に設定した場合、測距対象領域は、図10(a)に示した各測距用撮像素子22a,22bの全画素面と図10(b)に示した中央付近の狭い範囲Cとの間の領域である。この場合には、5つの測距枠領域32a,32b,32c,32d,32eのうちの撮像レンズ系2の撮影画角に対応している複数の測距枠領域からそれぞれ出力される画素出力信号に基づいて測距を行う。
【0067】
よって、本実施形態では、図10(a)に示したように、撮影レンズ系2の撮影画角を広角側(例えば、28mm(35mm判換算)付近)に設定した場合、測距用演算部25は、このときの撮影画角に対応した5つの測距枠領域32a,32b,32c,32d,32eからそれぞれ出力される画素出力信号を取り込んで被写体像間のずれ(視差)を算出して、被写体までの距離を算出する。
【0068】
また、図10(b)に示したように、撮影レンズ系2の撮影画角を望遠側(例えば、300mm(35mm判換算)付近)に設定した場合、測距用演算部25は、このときの撮影画角に対応した中央の測距枠領域32cの測距範囲(斜線で示した範囲)から出力される画素出力信号を取り込んで被写体像間のずれ(視差)を算出して、被写体までの距離を算出する。
【0069】
そして、制御部14は、測距用演算部25から入力された距離情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部16を駆動制御して、撮像レンズ系2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させて、被写体像をCCDイメージセンサ11の受光面に結像させる。
【0070】
このように、本実施形態では、ズーム操作によって撮影レンズ系2の撮影画角を変化させた場合に、予め設定した5つの測距枠領域32a,32b,32c,32d,32eのうちから撮影レンズ系2の撮影画角に応じて選択した1つあるいは2つ以上の測距枠領域から出力される画素出力信号に基づいて測距を行う構成である。これにより、各測距用撮像素子22a,22bの全画素面から出力される画素出力信号に基づいて測距を行うこと場合に比べて、演算量を大幅に減らすことができるので、測距演算処理の高速化を図ることができる。
【0071】
特に、図10(b)に示したように、撮影レンズ系2の撮影画角を最望遠側にズームした場合は、中央の測距枠領域32cの測距範囲(斜線で示した範囲)だけを測距することにより、演算量を更に減らすことができるので、測距演算処理をより高速化できる。この結果、撮影レンズ系2のズーム倍率を高くして望遠側で撮影する場合の方が、撮影レンズ系2のズーム倍率を小さくして広角側で撮影する場合よりも演算量が少なくなる。よって、レンズ繰り出し量が大きい(ズーム倍率が高い)望遠側での撮影時おいても、高速なフォーカス制御が可能となる。
【0072】
(AF制御部14aによる合焦動作(オートフォーカス動作))
本実施形態のデジタルカメラ1aは、外側式の前記測距・測光装置3aの他に、制御部14内にCCDイメージセンサ11から取り込まれる撮像信号から自動合焦制御を行うAF制御部14aを備えている。
【0073】
AF制御部14aは、CCDイメージセンサ11から出力される撮像信号を信号処理部12を介して取り込み、取り込まれた撮像信号からAF(自動合焦)評価値を算出する。
【0074】
このAF評価値は、例えば高周波成分抽出フィルタの出力積分値や、近接画素の輝度差の積分値によって算出される。合焦状態にあるときは、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため、高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AF動作時(合焦検出動作時)には、撮影レンズ系5の各フォーカス位置におけるAF評価値を取得して、その極大になる点を合焦検出位置としてAF動作が実行される。
【0075】
即ち、レリーズボタン7(図1参照)が押圧(半押)操作されると、AF制御部14aからフォーカスレンズ駆動部16への駆動指令により撮影レンズ系2のフォーカスレンズ群が光軸方向へ移動し、例えば、いわゆる山登りAFと称されるコントラスト評価方式のAF動作が実行される。AF(合焦)対象範囲が無限から至近までの全領域であった場合、撮影レンズ系2のフォーカスレンズ群は、至近から無限、又は無限から至近までの間の各フォーカス位置に移動し、各フォーカス位置における前記AF評価値が極大になる点を合焦位置としてフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させ、合焦させる。
【0076】
このように、本実施形態のデジタルカメラ1aは、外側式の測距・測光装置3aの他に、CCDイメージセンサ11から取り込まれる撮像信号から自動合焦制御を行うAF制御部14aを備えているので、前記した測距・測光装置3aで得られた距離情報に基づいた合焦動作と、AF制御部14aによる前記した合焦動作を同時に実行することにより、被写体に対して素早くかつ精度よくピント合わせすることができる。
【0077】
即ち、前記したAF制御部14aによる合焦動作では、例えば、レンズ繰り出し量が大きい(ズーム倍率が高い)望遠側での撮影時等の場合には撮影レンズ系2のフォーカスレンズ群の移動量も増加し、合焦するまでに時間を要することがある。
【0078】
これに対して、本実施形態では、最初に測距・測光装置3aで得られた距離情報に基づいて撮影レンズ系2のフォーカスレンズ群を合焦位置付近まで素早く移動させた後に、AF制御部14aによる前記合焦動作により撮影レンズ系2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させることで、AF制御部14aによる合焦動作時におけるフォーカスレンズ群の移動範囲を小さくできる。これにより、被写体に対して素早くかつ精度よくピント合わせすることができるので、シャッターチャンスを逃すことなく撮影を行うことができる。
【0079】
なお、操作部13による切替え操作によって、測距・測光装置3aで得られた距離情報に基づいた合焦動作とAF制御部14aによる合焦動作のいずれか一方を選択して、選択した一方(例えば、測距・測光装置3a側)で合焦動作を行うようにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
前記各実施形態では、本発明に係る測距・測光装置をデジタルカメラに適用した例であったが、これ以外にも、例えば、デジタルビデオカメラ、車載搭載用カメラ、携帯機器搭載用カメラ、監視用カメラなどに、測距及び測光を行う測距・測光装置として搭載することが可能である。
【符号の説明】
【0081】
1、1a デジタルタカメラ(撮像装置)
2 撮影レンズ系
3、3a 測距・測光装置
5a 第1の測距用レンズ
5b 第2の測距用レンズ
6、6a,6b,6c 測光用レンズ
11 CCDイメージセンサ
12 信号処理部
14 制御部
14a AF制御部
22a,22b 測距用撮像素子
23、23a,23b,23c 測光用撮像素子
【先行技術文献】
【特許文献】
【0082】
【特許文献1】特許第3958055号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔を設けて配置された一対の測距用センサと、前記各測距用センサの間に配置された測光用センサと、前記各測距用センサ上にそれぞれ測距対象物像を結像させる一対の測距用レンズと、前記測光用センサ上に前記測距対象物像を結像させる測光用レンズと、前記各測距用センサから出力される各信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段と、前記測光用センサから出力される信号に基づいて測距対象物の輝度を算出する輝度算出手段を備えた測距・測光装置において、
前記各測距用センサ及び前記測光用センサは、同一センサ基板上に、複数の受光素子が平面状に配置された2次元センサであることを特徴とする測距・測光装置。
【請求項2】
前記各測距用センサ及び前記測光用センサは、同一サイズで同一画素数を有し、半導体ウェハ上に半導体プロセスによって形成された所定サイズの複数の撮像素子から一体に切り分けしたものであることを特徴とする請求項1に記載の測距・測光装置。
【請求項3】
距離算出手段は、前記各測距用センサからそれぞれ出力される前記測距対象物像に対応した画素出力信号に基づいて、前記各測距用センサの特定の画素上にそれぞれ結像した前記測距対象物像間の視差を算出することで、前記測距対象物までの距離を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の測距・測光装置。
【請求項4】
前記各測距用センサの間に複数の前記測光用センサを配置すると共に、前記各測光用センサ上に前記測距対象物像をそれぞれ結像させる複数の測光用レンズを配置し、
前記各測光用レンズは、それぞれ画角が異なるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の測距・測光装置。
【請求項5】
撮影レンズ系を通して撮像素子上に被写体像を結像させ、前記撮像素子から出力される被写体像に応じた画素出力信号に基づいて画像データが生成される撮像装置において、
前記撮像装置は、被写体までの距離及び被写体の輝度を測定するための外測式の測距・測光装置を搭載しており、前記測距・測光装置が、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の測距・測光装置であることを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
測距時において、前記各測距用センサの全画素画面のうちの複数に分割した画素領域からの画素出力信号が前記距離算出手段に出力されることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記撮影レンズ系は、光学ズーム機能を有しており、
前記撮影レンズ系を望遠側にズームして撮影する場合、測距時において、前記各測距用センサの全画素画面のうちの前記望遠側にズームした撮影領域に対応する画素領域又は該画素領域内の一部の画素領域からの画素出力信号が前記距離算出手段に出力されることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像素子上に結像した被写体像に応じて出力される画素信号に基づいて、被写体までの距離を算出する距離算出手段を更に備えており、
該距離算出手段で算出される被写体までの距離情報と、前記測距・測光装置で算出される被写体までの距離情報の両方、又はいずれか選択した一方の距離情報に基づいて、前記撮影レンズ系の合焦動作が行われることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−158834(P2011−158834A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22353(P2010−22353)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】