説明

無人搬送車、該無人搬送車を備えた搬送移載システム、及び搬送移載方法

【課題】移載装置による被搬送物の移載先である載置ポートにおける障害物の有無をより確実に検出する。
【解決手段】無人搬送車がカセットを移載する製造装置の前で停止すると(S1)、該製造装置のINポートに設けられたリミットスイッチが該INポートにおけるカセットの有無を検出する(S2)。リミットスイッチによってカセットが検出されなかった場合には(S3:NO)、無人搬送車に設けられたセンサが該INポートにおけるカセットの有無を検出する(S5)。そして、センサによってカセットが検出されなかった場合には(S6:NO)、移載装置によって、無人搬送車に積載されたカセットのINポートへの移載が行われる(S8)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被搬送物を移載する移載装置を備えた無人搬送車、該無人搬送車を備えた搬送移載システム、及び搬送移載方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液晶表示パネルの製造工場においてガラス基板を搬送する無人搬送車が開示されている。かかる搬送車は、カセットに収納されたガラス基板を積載し、工場内に設置された各種の製造装置の間や製造装置とストッカとの間で移動可能となっている。また、かかる搬送車は、カセットを製造装置やストッカのポートに移載するための移載装置を備えている。そして、カセットを積載した搬送車は、製造装置やストッカのポートの前で停止し、移載装置によって該ポートへのカセットの移載を行う。
【特許文献1】特開2006−1335号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、カセットが載置されるポートには、カセットの有無を検出するためのセンサが設けられている。該センサの検出結果は、搬送車に伝達されるように構成されており、移載装置は該センサがカセットを検出していないときに、ポートへのカセットの移載作業を行う。
【0004】
しかしながら、カセットがポートの正しい位置に載置されていない場合には、センサがカセットを検出できないことがある。この場合には、ポートにカセットが載置されているにも拘わらず、移載装置がカセットの移載作業を行うので、カセット同士が衝突してしまう。
【0005】
そこで、本発明の目的は、移載装置による被搬送物の移載先である載置ポートにおける障害物の有無をより確実に検出することができる無人搬送車、該無人搬送車を備えた搬送移載システム、及び搬送移載方法を提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0006】
本発明の無人搬送車は、被搬送物を積載して積み下ろし位置まで搬送する無人搬送車であって、該無人搬送車の荷台に積載された前記被搬送物を移載する移載装置と、前記移載装置による前記被搬送物の移載先である載置ポートに設置されていると共に該載置ポートにおける障害物の有無を検出する第1検出手段の検出結果であって、該無人搬送車に送信されたものを受信する受信手段と、前記移載装置による前記被搬送物の移載を制御する移載制御手段と、前記載置ポートにおける障害物の有無を検出する第2検出手段とを備えている。そして、前記移載制御手段が、前記受信手段によって受信された前記第1検出手段の検出結果、及び前記第2検出手段の検出結果に基づいて、前記第1検出手段及び前記第2検出手段のうち少なくともいずれか一方が障害物を検出した場合には、前記被搬送物の移載が行われないように前記移載装置を制御する。
【0007】
また、本発明の搬送移載システムは、被搬送物を積載して積み下ろし位置まで搬送するものであって、荷台に積載された前記被搬送物を移載する移載装置を備えた無人搬送車と、前記移載装置による前記被搬送物の移載先である載置ポートに設けられており、該載置ポートにおける障害物の有無を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段の検出結果を前記無人搬送車に送信する送信手段とを備えている。そして、前記無人搬送車が、前記送信手段によって送信された前記第1検出手段の検出結果を受信する受信手段と、前記移載装置による前記被搬送物の移載を制御する移載制御手段と、前記載置ポートにおける障害物の有無を検出する第2検出手段とをさらに備えている。そのうえ、前記移載制御手段が、前記受信手段によって受信された前記第1検出手段の検出結果、及び前記第2検出手段の検出結果に基づいて、前記第1検出手段及び前記第2検出手段のうち少なくともいずれか一方が障害物を検出した場合には、前記被搬送物の移載が行われないように前記移載装置を制御する。
【0008】
さらに、本発明の搬送移載方法は、被搬送物を積載して積み下ろし位置まで搬送すると共に、荷台に積載された前記被搬送物を移載する無人搬送車における搬送移載方法であって、前記被搬送物を積み下ろし位置まで搬送する搬送工程と、前記被搬送物の移載先である載置ポートに設けられた第1検出手段によって、該載置ポートにおける障害物の有無を検出する第1検出工程と、前記無人搬送車に設けられた第2検出手段によって、前記載置ポートにおける障害物の有無を検出する第2検出工程と、積み下ろし位置まで搬送された前記被搬送物を移載する移載工程と、前記第1検出工程及び前記第2検出工程のうちの少なくともいずれか一方で障害物が検出された場合に、前記移載工程が行われないようにする中断工程とを備えている。
【0009】
これらの構成によると、被搬送物の移載先である載置ポートに設けられた第1検出手段、及び被搬送物が積載された無人搬送車に設けられた第2検出手段のいずれがで障害物が検出された場合に、被搬送物の移載が行われないようにすることができる。したがって、載置ポートにおける障害物の有無をより確実に検出し、被搬送物と障害物との衝突を避けることができる。
【0010】
本発明の無人搬送車では、前記移載装置が、前記荷台の上方と前記載置ポートの上方との間で水平移動可能であり、前記被搬送物を支持するハンドを有しており、前記第2検出手段が前記ハンドに設けられている。この構成によると、ハンドは、載置動作を行う前は載置ポートと対向する位置にあるので、第2検出手段による載置ポートにおける障害物の検出をさらに確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態にかかる搬送移載システムの設備構成を示す図である。図2は、図1に示す搬送移載システムのネットワーク構成を示す図である。
【0012】
本実施の形態の搬送移載システム1は、液晶表示パネルの製造工場等に設置されるものであって、図1に示すように、軌道3に沿って走行する無人搬送車10を備えている。そして、軌道3の近傍には、複数の製造装置5やストッカ7が設置されている。また、搬送移載システム1は、該搬送移載システム1全体を制御するシステムコントローラ60を備えている。これにより、無人搬送車10は、システムコントローラ60からの指示に従って、各製造装置5の間や製造装置5とストッカ7との間で移動し、後で詳述する移載装置20によって、製造装置5のOUTポート5a若しくはINポート5b、又はストッカ7のOUTポート7a若しくはINポート7bとの間でカセット18の移載を行う。
【0013】
図2に示すように、各製造装置5、ストッカ7、無人搬送車10、及びシステムコントローラ60は、それぞれ通信インターフェース6、8、11、70を介して、有線又は無線で構築された通信ネットワーク80に接続されており、互いに通信可能となっている。
【0014】
次に、図3、4をさらに参照しつつ、無人搬送車10についてより詳細に説明する。図3は、無人搬送車10の概略構成を示す側面図であり、図4は、図3に示す無人搬送車10の上面図である。
【0015】
図3、4に示すように、無人搬送車10の荷台12の中央には、無人搬送車10と製造装置5のOUTポート5a若しくはINポート5b、又はストッカ7のOUTポート7a若しくはINポート7bとの間でカセット18の移載を行う移載装置20が搭載されている。また、無人搬送車10の走行方向(図3、4中左右方向)に関して移載装置20の両側には、積載されたカセット18の底面を支持する載置台14が設けられている。なお、無人搬送車10の動きは、図2に示す搬送車コントローラ30によって制御される。
【0016】
移載装置20は、昇降機構21の駆動により昇降可能な昇降台22と、昇降台22に取り付けられており、図示しない駆動機構により水平面内で回転する回転テーブル23と、回転テーブル23上に設置されたリンク機構24と、カセット18を持ち上げて運搬するハンド28とを有している。ハンド28は、平面視において略長方形形状を有している。
【0017】
リンク機構24は、図4に示すように、回転テーブル23の上面において、その一端を中心に水平面内で回転可能となるように取り付けられた一対の第1アーム25と、一対の第1アーム25の他端において、その一端を中心に水平面内において回転可能となるようにそれぞれ取り付けられた第2アーム26とを含んでいる。これにより、リンク機構24は、水平面内において伸縮可能となっている。そして、ハンド28の長手方向の一端部は、2つの第2アーム26の他端に取り付けられている。かかるリンク機構24によって、ハンド28は、水平面内において移動可能となっている。
【0018】
なお、図4(a)に示すように、無人搬送車10が走行している際には、一対の第1アーム25同士及び第2アーム26同士が走行方向と直交する方向(図中上下方向)に隣り合っている。このとき、ハンド28は、その長手方向が無人搬送車10の走行方向(図中左右方向)に一致する待機姿勢となっている。
【0019】
一方、図4(b)に示すように、カセット18の移載を行う際には、回転テーブル23が、図4(a)に示す状態から図中時計回りに90°回転する。すなわち、一対の第1アーム25同士及び第2アーム26同士が無人搬送車10の走行方向(図中左右方向)に隣り合う。このとき、ハンド28は、その長手方向が走行方向と直交する方向(図中上下方向)に一致する移載姿勢となっている。移載姿勢のハンド28は、リンク機構24により、無人搬送車10の荷台12の上方とINポート5b又は7bの上方との間で移動可能となっている。
【0020】
ここで、図4(b)に示すように、製造装置5のINポート5b及びストッカ7のINポート7bには、リミットスイッチ9が設けられている。より詳細には、リミットスイッチ9は、カセット18が載置された際に該カセット18の底面が当接する領域内に設けられており、カセット18が載置されるとONとなる。よって、リミットスイッチ9のON/OFFにより、INポート5b、7bにおけるカセット18の有無を検出することができる。リミットスイッチ9による検出結果は、通信ネットワーク80を介して無人搬送車10の搬送車コントローラ30に伝達されるようになっている。
【0021】
図3に示すように、ハンド28の側面には、反射型のセンサ29が設けられている。より詳細には、センサ29は、ハンド28の長手方向に沿う両側面にそれぞれ設けられている。したがって、無人搬送車10が製造装置5のINポート5b又はストッカ7のINポート7bの前で停止すると、待機姿勢となっているハンド28の長手方向に沿う側面に設けられたセンサ29は、INポート5b又は7bと対向する。よって、センサ29は、INポート5b又は7bにおけるカセット18の載置領域に光線を出射し、カセット18の有無を検出することができる。
【0022】
搬送車コントローラ30は、図2に示すように、走行制御部32、センサ制御部34及び移載制御部36を備えている。
【0023】
走行制御部32は、システムコントローラ60から送信された搬送指示を通信ネットワーク80を介して取得し、該搬送指示に基づいて無人搬送車10の走行を制御する。例えば、システムコントローラ60が、製造装置5のOUTポート5aに載置されているカセット18をストッカ7まで搬送するような搬送指示を送信した場合には、走行制御部32は、まず指定された製造装置5まで走行した後、ストッカ7まで走行するように制御する。
【0024】
センサ制御部34は、無人搬送車10が積載しているカセット18を移載すべく製造装置5又はストッカ7の前で停止した際に、該製造装置5又はストッカ7のINポート5b又は7bに設けられたリミットスイッチ9の検出結果を通信ネットワーク80を介して取得し、該検出結果に基づいてセンサ29を制御する。すなわち、センサ制御部34は、リミットスイッチ9がカセット18を検出しなかった場合に、センサ29がINポート5b又は7bにおけるカセット18の有無を検出するように制御する。
【0025】
移載制御部36は、センサ29の検出結果及びリミットスイッチ9の検出結果に基づいて移載装置20を制御する。すなわち、センサ29がINポート5b又は7bにおいてカセット18を検出しなかった場合に、移載装置20が無人搬送車10に積載されたカセット18をINポート5b又は7bに移載するように制御する。一方、センサ29及びリミットスイッチ9のいずれかでの検出によってカセット18が検出された場合には、移載装置20による移載は行われない。
【0026】
次に、搬送移載システム1における処理手順を示すフローチャートである図5を参照しつつ、無人搬送車10による搬送移載動作について説明する。なお、以下の説明においては、無人搬送車10に積載されたカセット18を製造装置5のINポート5bに移載する際の手順について説明する。
【0027】
まず、システムコントローラ60から送信された搬送指示に基づく走行制御部32の制御により、カセット18を積載した状態の無人搬送車10が、該カセット18を移載する製造装置5の前である積み下ろし位置まで走行し、停止する(S1:搬送工程)。次に、該製造装置5のINポート5bに設けられたリミットスイッチ9によって、カセット18の検出が行われる(S2:第1検出工程)。そして、ステップS2においてカセット18が検出されたか否かが判断される(S3)。
【0028】
リミットスイッチ9によってカセット18が検出された場合には(S3:YES)、カセット18が検出されなくなるまでステップ2での検出及びステップ3での判断が繰り返し行われ、その間、該製造装置5のINポート5bへのカセット18の移載動作は中断される(S4:中断工程)。一方、リミットスイッチ9によってカセット18が検出されなかった場合には(S3:NO)、無人搬送車10のハンド28に設けられたセンサ29によってカセット18の検出が行われる(S5:第2検出工程)。なお、このときハンド28は待機姿勢となっている。そして、センサ29によってカセット18が検出されたか否かが判断される(S6)。
【0029】
ここで、センサ29によってカセット18が検出された場合には(S6:YES)、カセット18が検出されなくなるまでステップ5での検出及びステップ6での判断が繰り返し行われ、その間、該製造装置5のINポート5bへのカセット18の移載動作は中断される(S7:中断工程)。この場合、カセットはINポート5bに載置はされているが、正規の位置に正規の状態で載置されていないと認識される。従って、警報手段など、何らかの方法によって、作業者などにカセットがINポート5bに正規の状態で載置されていないことを知らせ、マニュアル操作などにより正規の状態に載置し直すなどの作業を実施する。一方、センサ29によってカセット18が検出されなかった場合には(S6:NO)、移載装置20が移載制御部36の制御により、製造装置5のINポート5bへのカセット18の移載を行う(S8:移載工程)。
【0030】
ここで、移載工程を具体的に説明すると、まず昇降機構21により昇降台22を上昇させ、図3に示すように、載置台14の上面よりも下方に位置しているハンド28を、載置台14の上面よりも上方まで移動させる。これにより、載置台14に載置されていたカセット18がハンド28によって持ち上げられる。さらに、回転テーブル23を図4中時計回りに90°回転させて、待機姿勢にあるハンド28を移載姿勢にする。そして、リンク機構24により、カセット18を支持した状態のハンド28をINポート5bに向かって移動させる。
【0031】
以上のように、本実施の形態の搬送移載システム1では、カセット18が載置されるINポート5b又は7bに設けられたリミットスイッチ9及びカセット18を搬送する無人搬送車10に設けられたセンサ29のいずれかでの検出によって、INポート5b又は7bでカセット18が検出された場合には、カセット18のINポート5b又は7bへの移載は行われない。したがって、例えば、カセット18がINポート5b又は7bの正しい位置に載置されておらず、リミットスイッチ9でカセット18を検出できない場合であっても、センサ29によってカセット18を検出することができる。よって、INポート5b又は7bにおけるカセット18の有無をより確実に検出することができる。その結果、カセット18同士の衝突を避けることができる。
【0032】
また、本実施の形態の搬送移載システム1では、無人搬送車10の移載装置20が有するハンド28にセンサ29が設けられている。ハンド28は、水平面内において伸縮可能なリンク機構24に取り付けられており、無人搬送車10の荷台12の上方とINポート5b又は7bの上方との間で移動可能となっている。したがって、無人搬送車10は、ハンド28が製造装置5のINポート5b又はストッカ7のINポート7bの前に位置するように停止する。よって、センサ29によるINポート5b又は7bにおけるカセット18の有無の検出をさらに確実に行うことができる。
【0033】
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、センサ29が無人搬送車10に備えられた移載装置20のハンド28に設けられている場合について説明したが、センサ29の設置位置はこれには限定されない。センサ29は無人搬送車10に設けられていればよい。
【0034】
また、上述の実施の形態では、リミットスイッチ9がカセット18を検出しなかったときのみセンサ29による検出を行う場合について説明したが、これには限られない。例えば、リミットスイッチ9による検出結果に拘わらずセンサ29による検出を行うようにしてもよい。また、リミットスイッチ9による検出と、センサ29による検出を同時に行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本実施の形態にかかる搬送移載システムの設備構成を示す図である。
【図2】図1に示す搬送移載システムのネットワーク構成を示す図である。
【図3】図1に示す無人搬送車の概略構成を示す側面図である。
【図4】図3に示す無人搬送車の上面図である。
【図5】図1に示す搬送移載システムにおける処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0036】
1 搬送移載システム
5b、7b INポート(載置ポート)
6、8 通信インターフェース(送信手段)
9 リミットスイッチ(第1検出手段)
10 無人搬送車
11 通信インターフェース(受信手段)
12 荷台
18 カセット(被搬送物)
20 移載装置
28 ハンド
29 センサ(第2検出手段)
36 移載制御部(移載制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被搬送物を積載して積み下ろし位置まで搬送する無人搬送車であって、
該無人搬送車の荷台に積載された前記被搬送物を移載する移載装置と、
前記移載装置による前記被搬送物の移載先である載置ポートに設置されていると共に該載置ポートにおける障害物の有無を検出する第1検出手段の検出結果であって、該無人搬送車に送信されたものを受信する受信手段と、
前記移載装置による前記被搬送物の移載を制御する移載制御手段と、
前記載置ポートにおける障害物の有無を検出する第2検出手段とを備えており、
前記移載制御手段が、前記受信手段によって受信された前記第1検出手段の検出結果、及び前記第2検出手段の検出結果に基づいて、前記第1検出手段及び前記第2検出手段のうち少なくともいずれか一方が障害物を検出した場合には、前記被搬送物の移載が行われないように前記移載装置を制御することを特徴とする無人搬送車。
【請求項2】
前記移載装置が、前記荷台の上方と前記載置ポートの上方との間で水平移動可能であり、前記被搬送物を支持するハンドを有しており、
前記第2検出手段が前記ハンドに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車。
【請求項3】
被搬送物を積載して積み下ろし位置まで搬送するものであって、荷台に積載された前記被搬送物を移載する移載装置を備えた無人搬送車と、
前記移載装置による前記被搬送物の移載先である載置ポートに設けられており、該載置ポートにおける障害物の有無を検出する第1検出手段と、
前記第1検出手段の検出結果を前記無人搬送車に送信する送信手段とを備えており、
前記無人搬送車が、
前記送信手段によって送信された前記第1検出手段の検出結果を受信する受信手段と、
前記移載装置による前記被搬送物の移載を制御する移載制御手段と、
前記載置ポートにおける障害物の有無を検出する第2検出手段とをさらに備えており、
前記移載制御手段が、前記受信手段によって受信された前記第1検出手段の検出結果、及び前記第2検出手段の検出結果に基づいて、前記第1検出手段及び前記第2検出手段のうち少なくともいずれか一方が障害物を検出した場合には、前記被搬送物の移載が行われないように前記移載装置を制御することを特徴とする搬送移載システム。
【請求項4】
被搬送物を積載して積み下ろし位置まで搬送すると共に、荷台に積載された前記被搬送物を移載する無人搬送車における搬送移載方法であって、
前記被搬送物を積み下ろし位置まで搬送する搬送工程と、
前記被搬送物の移載先である載置ポートに設けられた第1検出手段によって、該載置ポートにおける障害物の有無を検出する第1検出工程と、
前記無人搬送車に設けられた第2検出手段によって、前記載置ポートにおける障害物の有無を検出する第2検出工程と、
積み下ろし位置まで搬送された前記被搬送物を移載する移載工程と、
前記第1検出工程及び前記第2検出工程のうちの少なくともいずれか一方で障害物が検出された場合に、前記移載工程が行われないようにする中断工程とを備えていることを特徴とする無人搬送車における搬送移載方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−51307(P2009−51307A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−218568(P2007−218568)
【出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(302059274)アシスト テクノロジーズ ジャパン株式会社 (146)
【Fターム(参考)】