説明

燃料タンクを製造する方法

2つの型堀り部と1つの芯部とを備える成形型を使用してパリソンを成形することによって、少なくとも1つの連通構成要素が装備されたプラスチック燃料タンク(10)を製造するための方法および装置であって、前記方法が、パリソンを型堀り部に押圧して、このパリソンにポケット(30)を形成する工程を含み、連通構成要素が、連通構成要素の側壁の少なくとも一部分をポケット(30)の側壁の少なくとも一部分に溶接することによってこのポケット(30)に締結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構成要素が装備されたプラスチック燃料タンクを製造するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の車載燃料タンクは、一般に、それらが設計された使用形態に関連する密閉基準及び透過率基準に、ならびに満たさなければならない環境要件に適合しなければならない。現在、欧州ならびに世界中で、大気中及び一般環境中への汚染物質の排出規制に関する要件が著しく厳しくなっている。
【0003】
これらの排出を制限するために、特に、タンク及び/又は充填パイプ内に構成要素(通気ライン、バルブ、バッフル、スティフナー等)を位置決めすることに注意が払われている(特に、本出願人の名義の(特許文献1)参照)。しかし、これらの要素をタンクの成形後にタンクに固定するとき、一般に、これらの要素をタンクに導入し、タンクに固定できるようにするように少なくとも1つの開口をタンクに設けることが必要である。そのため、この開口の近くに密閉及び透過性の問題が生じる可能性がある。要素とタンクとの間の漏密閉鎖は、従来、シールの圧縮を用いて達成されているが、そのシールは透過の顕著な原因である。さらに、この種類の閉鎖は、一般に、製造ラインにおいて手動で実行され、これは労働コストを生じ、かつ人的ミスによる廃棄品を発生させる可能性がある。
【0004】
したがって、数年前、本出願人は、タンクを実際に成形する間に構成要素をパリソン内に導入してパリソンに締結し、したがって開口の穿設を回避できるように、カットされたパリソン(2つの部分にカット)を最初に成形するプロセスを開発した(本出願人の名義の(特許文献2)参照)。
【0005】
このプロセスは、それ以来、これらの構成要素を締結するための特定の手段を目指したいくつかの改良の対象になってきた。特に、(特許文献3)(リベットパンチングによる構成要素の締結)、(特許文献4)(通気ラインをパリソンに取り付ける間に延伸される湾曲部の存在のため変形する可能性のある部品を有する当該の通気ラインの締結)、及び(特許文献5)(理想的なレイアウトによる、特にサイフォンの形成を回避しつつ、通気ラインに関する構成要素の締結)を参照されたい。
【0006】
これらの改良は芯部芯部を使用することによりなされることができた。芯部芯部とはすなわち、パリソンが成形型に配置されているときに成形型の型堀り部間に挿入でき、かつパリソンの縁部を溶接する必要なく構成要素をタンク内側で成形型に対し締結できる好適な寸法および形状の部品である(この理由は、タンクの最終成形、すなわちパリソンの2つの部分の溶接が実施される工程の前に、芯部を取り除かなければならないからである)。このような部品(芯部)は、例えば、(特許文献6)に記載されており、その内容は、この目的のため、参考として本出願に組み込まれている。
【0007】
特に、前述の出願(特許文献5)は、タンクの壁部を貫通するように意図された構成要素の少なくとも一部分をパリソンに位置決めするために、このような芯部を使用する方法を記載している。この出願に例示した変形例は、結局、手動による組立工程(前述のエラーリスク及び取扱いコストを伴う)を必要とするか、あるいは構成要素の部分の貫通を可能にするために穿孔によるパリソンの変形を必要とし、したがって、前記パリソンを損傷する危険性がある。
【0008】
タンクを製造するための従来の方法(単一パリソンのツインシート熱成形又はブロー成形)に関係している(特許文献7)は、このプロセス中に構成要素(取付け部)を締結するための方法についても記載しており、またこの特許文献は、実際に2つの部品から製造される前記取付け部の外側部品と内側部品との間にシート/パリソンを挟むことから成る。このようなプロセスはまた、前記シート/パリソンを損傷する可能性があり(実際に、EVOH層には、非常に大幅な厚さ縮小、極端な場合、破壊のリスクがあり、したがって、充填ネック部の不透過性化をもはや保証しない)、同様に、複雑かつ高価である2つの部品の締結を含む。
【0009】
さらに、この出願に記載されているネック部は、挟持部カラーを使用してスリーブをネック部に接続するように意図される。次に、このスリーブの他の端部に充填パイプが接続される。このスリーブのために使用される材料は、典型的に透過性が低い。このように、充填ネック部とスリーブとの間の組立体の透過率は、充填ネック部のEVOH層とスリーブとの間の距離によって特徴づけられる。その場合、したがって、EVOH層を可能な限りスリーブに近接して位置決めすることが有利である。しかし、この出願の対象である変形例では、この距離は図6の部品22によって増大される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】国際公開第2004/024487号パンフレット
【特許文献2】欧州特許第1110697号明細書
【特許文献3】国際公開第2006/008308号パンフレット
【特許文献4】国際公開第2006/095024号パンフレット
【特許文献5】国際公開第2007/000454号パンフレット
【特許文献6】英国特許第1410215号明細書
【特許文献7】米国特許第6,860,398号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、構成要素の取付けが迅速、正確であり、従来技術の方法よりも漏出及び廃棄品のリスクが少ない燃料タンクを製造するための方法を提供することである。この目的は、請求項1に記載の方法によって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の主な利点が主張される本発明の一般的な説明
このため、本発明は、燃料タンクの外側と連通するように意図されかつ側壁を有する少なくとも1つの連通構成要素が装備されたプラスチック燃料タンクを製造するための方法であって、2つの型堀り部と1つの芯部とを備える成形型を使用してパリソンを成形することによる方法に関し、前記方法は次の工程:
−成形型の型堀り部にパリソンを導入する工程と、
−パリソンの内側に芯部を導入する工程であって、前記芯部に最初に少なくとも1つの構成要素が装着されている工程と、
−型堀り部が芯部と漏密接触するように成形型を閉じる工程と、
−芯部を通して吹き込む、かる/又は、型堀り部の背後に真空を適用することによって、パリソンを型堀り部に押圧する工程と、
−パリソンの内壁に少なくとも1つの構成要素を取り付ける工程と、
−芯部を抜き取るために成形型を開放する工程と、
−ブロー成形及び/又は熱成形によってパリソンを最終成形する工程と、
−連通構成要素へのアクセスを可能にするようにタンクの外板を切断する工程とを含み、
前記方法によれば、
−成形型の型堀り部に中空部分が設けられ、この中空部分が、パリソンを型堀り部に押圧するときに、少なくとも部分的に、中空部分の形状に対し相補的な形状を有しかつ底部と側壁とを備えるポケットの形成をもたらし、
−連通構成要素の取付けが、連通構成要素の側壁の少なくとも一部分をポケットの側壁の少なくとも一部分に溶接することによって、連通構成要素をこのポケットに締結することを含む。
【0013】
本発明による方法によって、高精度かつ漏出のリスクなしに、連通構成要素をタンクの内側に迅速に取り付けることができる。従来手で実行されたブロー成形後の連通構成要素の少なくとも一部分の取付けは、もはや必要でなく、したがって、エラーの顕著な原因を排除する。同様に、構成要素を受容するためのポケットの形成により、穿孔によるパリソンの劣化の危険性が排除される。最後に、このポケットは、構成要素をパリソンに締結するために構成要素の側壁を使用することを可能にし、このことは、ある場合には機械加工(構成要素へのアクセスを可能にする外板の切断)を制限する/容易にする。通信構成要素の正確かつ再現可能な取付けは、製造コストの低減と、製造された燃料タンクの品質の向上とをもたらす。タンクの成形後、タンクの外板を切断することにより、連通構成要素へのアクセスが可能になり、したがって、連通構成要素を通してタンクの内側に容易にアクセスすることができる。この機械加工は、タンクのポケットがすでに成形されかつ構成要素が前記ポケット内に成形された当該タンクで実行しなければならないが、タンクがなお成形型内にある間に、この機械加工/切断を実行することができることを指摘したい(例えば添付した図12〜図15による実施形態を参照)。
【0014】
「燃料タンク」という用語は、様々なかつ変化する環境及び使用状態の下で燃料を貯蔵することができる不透過性のタンクを意味すると理解される。このタンクの例は、自動車に取り付けられるタンクである。
【0015】
本発明による燃料タンクは、プラスチックから製造される。
【0016】
使用されることが多い1つのポリマーはポリエチレンである。優れた結果が高密度ポリエチレン(HDPE)により得られている。
【0017】
タンクの壁は、単一層又は2層の熱可塑性層から構成することが可能である。他の可能な1つ以上の追加の層は、有利には、液体及び/又は気体に対し障壁である材料で作製された層から構成することが可能である。好ましくは、障壁層の性質及び厚さは、タンクの内表面に接触する液体及び気体の透過率を最小にするように選択される。好ましくは、この層は、障壁樹脂、すなわち、燃料に対し不透過性である樹脂、例えば、EVOH(部分加水分解エチレン/ビニルアセテートコポリマー)をベースとする。代わりに、タンクを燃料に対し不透過性にさせる目的で、タンクに表面処理(フッ素化又はスルホン化)を施してもよい。
【0018】
本発明によるタンクは、HDPEをベースとする外層間に配置されたEVOHベースの障壁層を備えることが好ましい。
【0019】
本発明による方法の使用は、タンクが、液体及び/又は気体に対し障壁であるこのような層を備えるときに特に有利であることを指摘したい。構成要素をパリソンに締結する間に、パリソンの構造は変化しないままであり、すなわち、様々な材料層のどれも締結中に破壊されず/損傷を受けない。したがって、液体及び/又は気体に対し障壁である層は、締結点を越えて延在し、したがって、構成要素の領域のタンクの不透過性を保証することができる。
【0020】
本発明によれば、パリソンを成形することによってタンクが製造される。「パリソン」という用語は、一般に押出成形され、必要な形状と寸法に成形した後にタンクの壁を形成するように意図されるプレフォームを意味すると理解される。このプレフォームは、必ずしも一部分のプレフォームである必要はない。
【0021】
したがって、有利に、パリソンは、実際に、例えば2つのシートであり得る2つの別個の部品から構成される。しかし、これらの部品は、その内容が、この目的のため、参考として本出願に組み込まれている前述の特許文献2に記載されているように、同一の押出成形された管状パリソンを切断することにより得ることが好ましい。この変形例によれば、単一のパリソンが押出成形されると、このパリソンは、2つの別個の部品(シート)を得るために、例えば、直径方向に対向した2つの線に沿って当該パリソンの全長にわたって切断される。
【0022】
別個に押出成形された2つのシートの成形と比較して、このシートの厚さは一定であり、この方法により、適切な押出装置(一般に、位置が調整可能であるダイ及びパンチが装備された押出機)を使用して得られる変化する厚さ(すなわち、厚さがパリソンの長さに沿って一定でない)のパリソンを使用することができる。このようなパリソンでは、成形型内の材料の一定でない変形レベルの結果、パリソンのある点において成形中に生じる厚さの低減が考慮される。
【0023】
パリソンが2つの部品に成形された後、これらの部品は、一般に、それぞれ燃料タンクの下方及び上方の壁部を形成し、下方及び上方の壁部の各々は、内面(タンクの内側を向く)及び外面(タンクの外側を向く)を有する。
【0024】
本発明による方法で使用される成形型は、前に定義したような芯部と、パリソンの外面と接触するように意図される2つの型堀り部とを備え、パリソンは、ブロー成形(パリソンに射出される加圧ガスを使用してパリソンをこれらの型堀り部に押圧)によって及び/又は熱成形(成形型の型堀り部の背後で真空引き)によって成形される。
【0025】
連通構成要素という表現は、タンクの内側とタンクの外側との間の連通を行うように意図された構成要素を意味すると理解される。このような連通構成要素は、充填ネック部、通気パイプ、OBDライン、電気コネクタ又は取付けプレート(すなわち、(例えば燃料をエンジンに供給するために、電気をポンプに供給するために、等々)好ましくは円形であり、また少なくとも1つのオリフィスを備える一般にプレートの形態の境界面部品)を含むことが可能である。
【0026】
連通構成要素が取付けプレートを含む場合、取付けプレートは、複数の構成要素を備える事前に組み立てられた構成要素ユニットの部品であることが有利である。
【0027】
構成要素ユニットの構成要素は、ポンプ、ゲージ及び通気システムから選択されることが好ましい。取付けプレートは、通気システムに接続された通気経路、及び/又はポンプに接続された燃料経路、及び/又はポンプ及び/又はゲージに接続された電気導体用の経路を含むことが有利である。
【0028】
取付けプレートを通してパイプ、ケーブル及び導体を貫通させることによって、補足開口部をタンクに設けることは不必要であり、したがって、より優れたタンクの不透過性が保証される。他の重要な利点は、ブロー成形後の手動の組立作業が省略されることである。このような作業は、「見えずに」実施されることが多いが、この理由は、例えば「クイック接続」タイプの接続をタンクの構成要素とタンクの出口との間で行わなければならないからである。
【0029】
本発明によれば、連通構成要素は、パリソンを型堀り部に押圧する間にポケットを作製した後に、構成要素の横方向表面の少なくとも一部分をポケットの内部横方面表面の少なくとも一部分に溶接することによって取り付けられる。好ましくは、その内容が参考として本出願に組み込まれている本出願人の名義の国際公開第2005/085660号パンフレットに記載されているように、これらの2つの横方面表面部分は相補的でありかつ円錐形である。このことは、構成要素とタンクとの間の漏出経路を同様の嵩高さのために延在させることが可能である(図9及びそれに関係する本文参照)という事実のため、優れた不透過性を保証する。
【0030】
本発明によれば、ポケットの形成は、このため、ポケットの形状に対し相補的な形状を有する中空部分が設けられた成形型の型堀り部の1つにパリソンを押圧することによって、少なくとも部分的に行われる。
【0031】
本発明の一変形例によれば、ポケットの形成は、連通構成要素それ自体によって補助され、次に連通構成要素が一般に前述の中空部分に押し込まれ、この位置においてパリソンを圧縮する。この変形例では、したがって、パリソンを型堀り部に押圧する工程は、圧縮によって、連通構成要素の周りのタンクの外面に接続部分を形成することを含む。このような接続部分の形成は、前述の中空部分の基部に一般に配置された型堀り部の少なくとも1つの移動可能な部品によって支援することが可能であり、移動可能な部品は、中空部分に存在する材料が、中空部分の形状及び中空部分の基部で前記移動可能な要素の形状をとるように強制する(このことは、固定された/制御された寸法を有する他の要素への接続を容易にする固定された/制御された寸法を有する部分を得る利点を有する)。パリソンを型堀り部に押圧した後、型堀り部の移動可能な部品を変位させて、接続部分の離形を容易にし得る。離形後、一般にこの部分の端部が、構成要素とタンクの外側との接続を解放するために機械加工される。この変形例は、構成要素が充填ネック部である場合特に適切である。
【0032】
この変形例では、キャビティは、取り外しをなお可能にしつつ外側リリーフをネック部の頭部に成形できるように、横方向に移動可能な部品も備えることが好ましいことを指摘したい。このようなリリーフは、ネック部及び充填パイプとの間の密閉コネクタの接続を容易にするために使用してもよい。したがって、リリーフは環状形状のリリーフであることが好ましく、本出願の残りの部分で密閉リングとも称される。
【0033】
この変形例の1つの代替形態は、「直線の」接続部分(シールリリーフなし)を成形すること、及び外側との構成要素の接続部に/周りに、このようなリリーフを支承する部品を位置決めする(この接続部が機械加工によって解放されると)ことにある。
【0034】
本発明によれば、構成要素は、底部及び側壁を備えるポケットに取り付けられ、ポケットの断面は、ポケットの底部の方向に狭くなり、このように円錐形の側壁を形成し、連通構成要素は、ポケットの側壁に対し相補的であるように傾斜している側面を備えることが好ましい。
【0035】
連通構成要素が取付けプレートである場合、連通構成要素は、連通構成要素がポケットの底部に固着(このことは、機械加工を難しくするであろう)しないように、ポケットの底部からある距離に有利に配置される。
【0036】
一実施形態によれば、本発明による方法は、次の工程、
−上で説明したようにパリソンの第1の内壁に連通構成要素を取り付ける工程と、
−パリソンの第2の内壁に補足構成要素を取り付ける工程と、
−最終成形中に、連通構成要素を補足構成要素に接続する工程とを含む。
【0037】
本文脈内で、連通構成要素及び/又は補足構成要素は、構成要素ユニットの部品でもよく、したがって、複数の構成要素は、おそらくは最終成形中に共に接続されることを指摘したい。好ましくは、補足構成要素は、それが溶接によってパリソン内に(パリソンに)取り付けられる(締結される)ように、パリソンの材料と適合性のある材料から製造された少なくとも1つの表面を備える。特に、補足構成要素がタンクの材料と適合性のない材料をベースとしている場合、補足構成要素は、リベットパンチングによってパリソンに締結してもよい。
【0038】
連通構成要素とまったく同じように、タンクの材料と適合性のある(溶接可能である)表面部分は、構成要素の残部との単一部品でもよいか(したがってタンクと完全に適合性がある)あるいは構成要素の残部に追加してもよい(例えばオーバーモールド、接合等によって)。このような追加の表面は、添付図のバインダと称されるものであり、その目的は、その範囲を縮小することなく本発明のある特定の変形例を説明することである。
【0039】
一般に、パリソンの内壁への構成要素の取付けは、芯部に確実に取り付けられる少なくとも1つの装置を使用して実施される。その内容が、このため、参考として本出願に組み込まれている本出願人の名義の前述の出願を参照されたい。
【0040】
本発明の特定の形態及び特徴は、添付図面を参照して、一例として、以下に提示した少数の有利な実施形態の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】切断前の本発明の第1の実施形態によるプロセスから得られる燃料タンクの概略断面図である。
【図2】切断後の図1のタンクの概略断面図である。
【図3】図2の構成要素ユニットの取付けプレートの概略断面図である。
【図4】切断前の本発明の第2の実施形態によるプロセスから得られる燃料タンクの概略断面図である。
【図5】切断後の図4のタンクの概略断面図である。
【図6】本発明の一実施形態による充填ネック部の概略断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による通気ラインの概略断面図である。
【図8.1】充填ネック部の締結を含む本発明の一変形例に従ってタンクを製造するためのプロセスのある工程の概略図である。
【図8.2】充填ネック部の締結を含む本発明の一変形例に従ってタンクを製造するためのプロセスのある工程の概略図である。
【図8.3】充填ネック部の締結を含む本発明の一変形例に従ってタンクを製造するためのプロセスのある工程の概略図である。
【図8.4】充填ネック部の締結を含む本発明の一変形例に従ってタンクを製造するためのプロセスのある工程の概略図である。
【図9】本発明の好ましい変形例を示した図面であり、この場合、構成要素は傾斜横方向縁部を有する取付けプレートである。
【図10.1】本発明の一変形例によるプロセスによって締結された充填ネック部の概略図である。
【図10.2】本発明の一変形例によるプロセスによって締結された充填ネック部の概略図である。
【図11.1】本発明の他の変形例によるプロセスの2工程の1つの概略図である。
【図11.2】本発明の他の変形例によるプロセスの2工程の1つの概略図である。
【図12】本発明のさらに他の変形例によるプロセスの4工程の1つの概略図である。
【図13】本発明のさらに他の変形例によるプロセスの4工程の1つの概略図である。
【図14】本発明のさらに他の変形例によるプロセスの4工程の1つの概略図である。
【図15】本発明のさらに他の変形例によるプロセスの4工程の1つの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明によるプロセスのベースサイクルは、例えば、欧州特許第1110697号明細書に記載されており、その内容は、このため、参考として本出願に組み込まれている。図1は、本発明によるプロセスによってパリソンを最終成形した後の燃料タンク10を示している。燃料タンク10は、タンクの外板12を備え、タンク10の内側に、本発明に従って事前に組み立てられた構成要素ユニット14を備え、また少なくとも1つの取付けプレート16を含む複数の構成要素を備える。取付けプレート16は、燃料タンク10の内側と外側との間の連通を許容するように意図された連通構成要素を備える。図1に示した構成要素ユニット14はまた、2つの通気弁18、18’と、ポンプ20及びゲージ22とを備える。2つの通気弁18、18’は、通気ライン24、24’によって取付けプレート16に接続される。燃料をエンジン(図示せず)に供給するためのパイプ26は、ポンプ20を取付けプレート16に接続し、電気導体28はポンプ20及びゲージ22を取付けプレート16に接続する。燃料タンク10は、取付けプレート16を受容するように意図されたポケット30を備えて形成される。ポケット30は、底部32及び側壁34を備える。ポケット30の断面は、ポケット30の底部32の方向に狭くなり、このように円錐形の側壁34を形成する。取付けプレート16は、外面36、内面38及び側面40を備え、側面40は、ポケット30の側壁34に対し相補的であるように傾斜している。さらに、取付けプレート16は、ポケット30の底部32からある距離をもって配置され、これによって、ポケットの上方部分の機械加工が容易になり、この結果は図2に示されている。
【0043】
図2は、実際に、ポケット30でタンクの外板12を切断した後の図1の燃料タンク10を示している。この切断操作は、取付けプレート16の外面36を露出させることを可能にし、したがって、取付けプレート16の接続部に対するアクセスを提供する。取付けプレート16におけるタンクの拡大図が図3に示されている。ポケット30の円錐形の側壁34及び取付けプレート16の傾斜側面40は、延在した漏出経路を形成し、したがって、組立体の嵩を制限しつつ、タンクの外板12と取付けプレート16との間の境界面における漏れの可能性を最小にする。同一の漏出経路及び同一の取付けプレートの動作直径に関し、「平坦な」溶接縁部に対する円錐形の溶接縁部の嵩の増大を示している図9を参照されたい。この図では、1は取付けプレート、2はタンクの壁部、及び3はタンクの壁部と適合性のある取付けプレートのバインダ又は表面部分(取付けプレートの残部は適合性がない)を示している。
【0044】
図に示したタンクの外板12は、タンクの内表面と接触する液体及びガスの透過性を可能な限り制限するように、熱可塑性材料(例えばHDPE)の1つの層と、液体及び/又はガスに対するバリヤ材料から製造された1つの補足層とから構成される。取付けプレート16はまた、液体及びガスに対し不透過性の材料(例えば、ポリアミド(PA)又はポリオキシメチレン(POM))から製造される。
【0045】
一実施形態によれば、ポンプ20及びゲージ22は、通気弁18、18’及び取付けプレート16とは別個に取り付けられる。具体的に、通気弁18、18’及び取付けプレート16は、パリソンの上方の第1の内壁に取り付けられる構成要素ユニット14を形成する。ポンプ20及びゲージ22は、パリソンの下方の第2の内壁に取り付けられるポンプモジュール42を形成する。構成要素ユニット14及びポンプモジュール42は、タンクを最終成形する間に、ポンプモジュール42が例えばコネクタ(図示せず)によって構成要素ユニット14に接続されるように配置かつ構成される。2つの要素は、例えば、互いに内側に摺動するか、及び/又は「迅速な接続」として公知のものを形成することが可能である。要素の1つは、最後にタンクを成形する間の接続を容易にするために、円錐形部分を備えてもよい。
【0046】
図3も、取付けプレート16の接続部を示している。このように、通気ライン24、24’に接続された通気ライン44は、取付けプレート16の内面38から外面36に取付けプレート16を貫通する。燃料をエンジンに供給するためのパイプ26は、ポンプ20に接続され、同様に取付けプレート16を貫通する。最後に、取付けプレート16はまた、ポンプ20及びゲージ22に給電する電気導体28用の通路及び/又はこれらの構成要素と外部制御ユニット(図示せず)との間に信号を送ることを可能にするケーブルを備える。取付けプレート16の外面36は、取付けプレート16のそれぞれの端末にケーブル及びパイプを接続することを可能にするために構成され、かつそのための手段を備える。
【0047】
図4と図5に示した本発明の他の実施形態に従って、充填管46はポンプモジュール42に接続される。充填管46は、タンク10の内壁まで延在する。タンク10は、充填管46の一方の端部を受容するように意図された充填ネック部50を備える第2のポケット48により形成される。図5は、第2のポケット48でタンクの外板12を切断した後のタンク10を示している。この切断操作により、充填ノズル(図示せず)による充填を可能にするために、充填ネック部50の端部の露出、したがって、タンク10内の開口部の形成が可能になる。図6のより大きな目盛で示した充填ネック部50は、高密度ポリエチレンから製造された第1の部分52と、低透過性材料から製造された第2の部分54とを備える。第1の部分52は、透過性経路を延ばす、したがって、タンクの外板12と充填管46の端部との間の炭化水素排出物を低減するために、タンク10の内壁に、好ましくは円錐形の部分に接続される。第1の部分52はまた、充填管46の開口部の閉鎖を可能にする閉鎖部材56を備える。このような閉鎖部材は、一般に、当業者に周知のICV(入口逆止弁)タイプの弁である。図6の矢印58は、タンクの外板12が切断され、したがって、充填ネック部50の端部の第2の部分54を露出させる位置を示している。
【0048】
図6の充填ネック部50は、本発明の意味における連通構成要素を構成し、連通構成要素は、燃料タンク10の内側と外側との間の連通を許容するように意図される。充填ネック部50は、図4と図5に示したように、構成要素ユニット42に接続してもよい。しかし、充填ネック部50は、燃料タンクに取り付けられた他の構成要素に直接接続されない独立要素として取り付けてもよい。
【0049】
図7は、第3のポケット62に取り付けられた通気ライン60を示している(図1〜図5では見えない)。バインダ64は、タンクの外板12の内面と通気ライン60の外面との間に位置決めされる。図7の矢印66は、タンクの外板12が切断され、したがって、通気ライン60の一方の接続端部68を露出させる位置を示している。
【0050】
図8は、本発明の一変形例によるプロセスの5つの工程を示しており、これらの工程で、充填ネック部50はタンクに締結され、前記ネック部は、少なくとも表面に、タンクの外板12の材料と適合性のある材料を含み、また充填開口部の反対側端部に、上述のようなICV56を備える。図6に示した変形例と比較して、このことは、利点として、ネック部全体がHDPEをベースとしてもよいという事実を提供する。
【0051】
プロセスの第1の工程(図示せず)で、タンクの外板12は、キャビティ71を備える成形型70の型堀り部に押圧され、このキャビティには、ポケット30が前記キャビティ71内に形成されるように移動可能な部分72、73がある。
【0052】
プロセスの第2の工程(図8.1)では、支持体81に対し移動可能であり(例えば図示していない油圧アクチュエータによって)、かつネック部50を支承する芯部80に確実に取り付けられた支持体81が、前記ネック部をポケット30に押し込み、溶接によってネック部をポケットに締結する。
【0053】
第3の工程(図8.2)では、移動可能な部品72は、固定/制御された寸法を有する接続部分を圧縮によってネック部に成形するために、外板12の材料をネック部50の端部に対してに押し付ける。
【0054】
第4の工程(図8.3)では、移動可能な部品72、73と81が後退し、タンクの最後のブロー成形を可能にするために、芯部80が成形型から抜き取られる(図示していない工程における成形型の閉鎖後)。
【0055】
成形されまた少なくとも部分的に冷却されたタンクが次に取り外される。
【0056】
最後に、最終工程(図8.4)は、燃料の通過用の開口部を設けるように矢印で示した部分を切断することにある。この開口部は、前に規定したように密閉リング12’によって取り囲まれ、したがって、横方向に移動可能な部品73によって成形されていることを指摘したい。
【0057】
閉鎖部材として簡単な揺動プレートを有するICVの場合、同様に適切であり、かつコストに関してより有利である1つの変形例が、図10.1に概略的に示されている。この図では、ネック部50は基部を備えず、ネック部は、芯部に確実に取り付けられたマンドレルを使用して取り付けられており、芯部の上に前記ネック部50が滑って入れられ(図8の部品81の代わりに、図示せず)、芯部は溶接が実施されると抜き取られた。より少ない材料を機械加工することで済む利点を有するこの変形例は、しかし、ICVには適切でなく、ICVの閉鎖部材は、マンドレル(例えば「トルペイド」ICV参照)の通過を可能にするために解放することができない。この変形例と図8の変形例との比較を容易にするために、図8の変形例の同様の概略図が図10.2に示されている。
【0058】
図8と図10に示した変形例は、1つの欠点、すなわち密閉リングが分割線(すなわち、成形型の型堀り部の接合部の位置における突起)を備える事実を有する。この突起は、一般に、典型的な成形公差を使用して最小にすることができる。このことが容認できない場合、この突起は、密閉コネクタ(又は他の部品)が突起に締結されるときに密閉問題を回避するように、機械加工することが好ましい。
【0059】
この機械加工を回避するために、図11に示す1つの変形例は、密閉リングを成形せず(これによって、移動可能な部品73を省略できるので、成形型も単純化される)、機械加工(図11.1の線で示されているように)の後に、このようなリングを備え、また例えば、射出成形され、分割線を備えない追加部品55(図11.2に見ることができる)をクリップ止めすることにある。この変形例はまた、利点として、前記部分の厚さがより大きく、その成形がより容易であるように、圧縮成形部分の長さを短縮できる(同一の幾何学的形状を有する)という事実を有する。しかし、この変形例は、欠点として、コスト及び補足の組立作業をもたらす追加部品の使用を有する。
【0060】
図11.2に関して、
−ネック部が下方に延在するという意味で(ICVをネック部に収納できるために一般に実際に当てはまる)、図11.2が図11.1の等価物を正確に示していないこと、
−追加部品55は実際に中空であり、ボールド体の部分が実際に空隙を示すことを指摘したい。
【0061】
図12〜図15に示す変形例は、以前に記載した変形例であり、この変形例によれば、ポケットの形成は、連通構成要素それ自体によって補助され、次に連通構成要素が一般に前述の中空に押し込まれ、この位置においてパリソンを圧縮する。
【0062】
図12では、ICV(入口逆止弁)を備える充填ネック部(3)が、又はデフォルトでは、ネック部(3)の端部の周縁に位置決めされたシール(図示せず)に対しばねによって圧縮される揺動閉鎖部材(4)を備える弁が導入されるポケットを構成するために、タンク壁部(2)が成形型(1)の型堀り部に存在するリリーフを部分的に採用する方法を理解することができる。ネック部(3)は、芯部(図示せず)に確実に取り付けられ、刃部(2)を備える移動可能な支持体(5)を使用してポケットに導入される。
【0063】
図13では、組立体(ネック部(3)、閉鎖部材(4)及び支持体(5))がポケットの成形(圧縮による)を支援し、同時に、ネック部(3)を組立体に締結する方法を理解できる。
【0064】
図14では、ネック部(3)の頭部及びネック部が覆うパリソンの部分の両方を切断するように、刃部(2)が前進させられた次の工程が理解される。
【0065】
最後に、図15では、切断された材料(6)の抜き取りに伴う支持体(5)及び支持体の刃部(2)の抜き取りが示されている。この材料は、本発明によるプロセスで組立体を再利用するために、支持体/刃部からまさに取り除かれなければならない。
【0066】
この変形例では、タンクの最後のブロー成形中(成形型の第2の閉鎖)に、刃部によって生じたオリフィスが充填されない場合、ブロー成形空気が成形型(1)とパリソンの外表面との間に浸透する可能性があることを指摘したい。したがって、有利な一つの下位変形例によれば、成形型は、ポケットの前の部分で移動可能である部分を備え、この部分の形状及び寸法は、この部分をネック部の頭部に押し込むことができ、したがって密閉を行うことができるようなものである。この変形例の他の利点は、タンク形状に対し切断刃部を正確に位置決めする必要なしに、引裂き操作によって(手動又は機械によって)ネックの端部キャップを取り除くことができることである。引裂き操作をより容易にするために、取り除く必要がある部分の特定の形状を予測することができる。
【0067】
図示していない他の変形例によれば、刃部(2)は、プリカットを作製するようにのみ図14の工程でパリソンに部分的にのみ押し込まれ、最後のカット(ネック部を穿孔するため)は、タンクを取り外した後に仕上げ工程で行われる。この変形例の利点は、密閉を達成するために上述のような移動可能な部品を使用する必要がないことである。
【0068】
しかし、支持体(5)が、最後の成形のために抜き取られるとき、閉鎖部材がデフォルトで閉じると、「閉鎖した」キャビティがネック部に形成される。この結果、ブロー成形中に圧力差が生じ、これによって、シールが変形される(押し潰される)か、又は損傷を受ける。
【0069】
したがって、特に有利な一変形例によれば、ネック部は、このことを回避することを可能にする構造、例えば、シールが収納される溝であって、シールの変形が制限されるような高さを有する溝を有する。他の任意の種類の機械的ストッパも当然適切であり得る。
【符号の説明】
【0070】
1 成形型
2 タンク壁部、刃部
3 ネック部
4 閉鎖部材
5 支持体
6 切断された材料
10 燃料タンク
12 外板
16 取付けプレート
14 構成要素ユニット
18、18’ 通気弁
20 ポンプ
22 ゲージ
28 電気導体
30 ポケット
32 底部
34 側壁
36 外面
38 内面
40 (傾斜)側面
44 通気ライン
46 充填管
50 充填ネック部
52 第1の部分
54 第2の部分
56 ICV
60 通気ライン
62 ポケット
64 バインダ
70 成形型
71 キャビティ
72、73 移動可能な部分
80 芯部
81 支持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの型彫り部と1つの芯部とを備える成形型を使用してパリソンを成形することによって燃料タンクの外側と連通するように意図されかつ側壁を有する少なくとも1つの連通構成要素が装備されたプラスチック燃料タンクを製造するための方法であって、型堀り部芯部方法であって、
−前記成形型の型彫り部型堀り部にパリソンを導入する工程と、
−前記パリソンの内側に、最初に前記少なくとも1つの構成要素が装着されている芯部芯部を導入する工程芯部と、
−前記型彫り部型堀り部が前記芯部芯部と漏密接触するように前記成形型を閉じる工程と、
−前記芯部芯部を通して吹き込む、かつ/又は、前記型彫り部型堀り部の背後に真空を適用することによって、前記パリソンを前記型彫り部型堀り部に押圧する工程と、
−前記パリソンの内壁に前記少なくとも1つの構成要素を取り付ける工程と、
−前記芯部芯部を抜き取るために前記成形型を開放する工程と、
−ブロー成形及び/又は熱成形によって前記パリソンを最終成形する工程と、
−前記連通構成要素へのアクセスを可能にするように前記タンクの外板を切断する工程と、
を含み、
当該方法によれば、
−前記成形型の型彫り部型堀り部には中空部分が設けられ、前記中空部分が、前記パリソンを前記型彫り部型堀り部に押圧する際に、少なくとも部分的に、前記中空部分の形状に対し相補的な形状を有しかつ底部と側壁とを備えるポケットの構造を生じさせ、
−前記連通構成要素の取付けが、前記ポケットの側壁の少なくとも一部分に前記連通構成要素の側壁の少なくとも一部分を溶接することによって、このポケット内に前記連通構成要素を締結することを含むことを特徴とするプラスチック燃料タンクを製造するための方法。
【請求項2】
前記連通構成要素が、充填ネック部、通気パイプ、OBDライン、電気コネクタ又は取付けプレートを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記連通構成要素が、取付けプレートを含み、方法であって、前記取付けプレートが、複数の構成要素を備える事前に組み立てられた構成要素ユニットの一部であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記構成要素ユニットの前記構成要素が、ポンプ、ゲージ及び通気システムから選択されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記取付けプレートが、
−前記通気システムに接続された通気経路、及び/又は
−前記ポンプに接続された燃料経路、及び/又は
−前記ポンプ及び/又は前記ゲージに接続された電気導体用の経路、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記構成要素及び前記ポケットの横方向表面部分が相補的かつ円錐形であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記パリソンを前記型堀り部に押圧する工程が、前記構成要素を用いて前記成形型の前記中空部分内の材料を圧縮することによって、前記連通構成要素の周りのタンクの外面に接続部分を形成することを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
圧縮による前記接続部分の形成が、前記型堀り部の少なくとも1つの移動可能な部品によって支援されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記接続部分に密閉リングが設けられ、前記密閉リングが、前記キャビティ内の前記横方向に移動可能な部品によって前記接続部分との単一部品として成形されるか、あるいは接続が解放された時点で前記構成要素の接続部内に/周りに位置決めされる別個部分の部品であることを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記構成要素が充填ネック部であることと、前記構成要素と前記タンクの外側との接続を解放するために、前記接続部分の端部が機械加工/切断されることとを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記連通構成要素が取付けプレートであることと、前記連通構成要素が前記ポケットの底部からある距離をもって配置されることとを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
−前記パリソンの第1の内壁に前記連通構成要素を取り付ける工程と、
−前記パリソンの第2の内壁に補足構成要素を取り付ける工程と、
−最終成形中に、前記連通構成要素を前記補足構成要素に接続する工程と、
を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記補足構成要素が溶接によって又はリベットパンチングによって取り付けられることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも1つの構成要素の前記溶接がバインダを使用して行われることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記パリソンの内壁への少なくとも1つの構成要素の取付けが、前記芯部に確実に取り付けられる少なくとも1つの装置を使用して実施されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8.1】
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【図8.2】
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【図8.3】
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【図8.4】
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【図9】
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【図10.1】
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【図10.2】
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【図11.1】
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【図11.2】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2012−515098(P2012−515098A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545732(P2011−545732)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際出願番号】PCT/EP2010/050410
【国際公開番号】WO2010/081853
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(507383057)イナジー・オートモーティブ・システムズ・リサーチ・(ソシエテ・アノニム) (65)
【Fターム(参考)】