説明

物品管理装置

【課題】容器に入れられた液体の薬品や希少な化学物質、錠剤等の小物品、あるいは高価な貴金属であっても使用状況を正確に把握して厳密な計数管理を行うことが可能な物品管理装置を提供する。
【解決手段】物品管理装置1は、2つの引出2が格納された筺体3の上面に操作部4、プリンタ5、磁気カード読取部6、開錠ランプ7a,7b及びブザー30が設置され、筺体3の内部に物品収納部8、電子天秤9、電子錠10、モータ11及びセンサ31が収納され、プリンタ5、磁気カード読取部6、開錠ランプ7a,7b、電子天秤9、電子錠10、モータ11、ブザー30及びセンサ31が操作部4に内蔵される制御部13に信号線12a〜12hによって接続された構造となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療や研究の現場等で使用される薬品や化学物質を保管するための物品管理装置に係り、特に、使用状況を正確に把握して厳密な計数管理を行うことが可能な物品管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
麻薬、筋弛緩剤、向精神薬等の医薬品や硫酸、塩酸等の化学薬品は、使用を誤ると人体に多大な影響を及ぼすため、例えば、施錠可能な保管庫等に収納することにより、その使用を制限している。また、金、銀、白金等の高価な貴金属や希少な化学物質についても、同様に保管庫内に収納して厳密に管理することが必要である。
しかしながら、従来、これらの物品の管理作業は煩雑で手間がかかるものであり、厳密に管理を行うことは容易でなかった。その結果、不正な持ち出しを許してしまい、盗難や紛失の原因となっていた。そこで、このような問題を解決するため、現在では、物品を容易に、かつ、厳密に管理する保管庫について盛んに研究や開発がなされている。そして、それらに関して既に幾つもの発明や考案が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、「物品管理システム」という名称で不正な無線タグの通過を検知して不正な持ち出しを迅速・確実に検出することができる物品管理システムに関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、物品の保管棚が設置された空間と、この空間の出入口のドアをロックする施錠手段と、物品の使用量を計測する手段と、この使用量を記録する在庫管理手段と、物品情報が記録されて物品や容器に取り付けられた無線タグと、個人認証情報が記録された情報記録媒体と、この無線タグ及び情報記録媒体の情報を読み取る手段と、物品情報読み取り後に持ち出し許否に関する搬出許可情報を無線タグに書き込む情報書込手段とを備えるものである。
このような構造によれば、物品を使用したり、搬出したりする度に履歴が記録される。また、物品が保管される空間の出入口のドアが、無線タグ及び情報記録媒体から読み取った情報に基づいて施錠若しくは開錠される。これにより、個人認証情報に基づく、厳密な物品管理が可能となる。従って、不正な持ち出しを効果的に防止することができる。
【0004】
次に、特許文献2には、「薬品管理システム」という名称で、薬品類の使用状況の把握作業を支援するシステムに関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、薬品類をセットするためのトレーと、このトレーを運ぶ薬品カートと、トレーにセットされた薬品を撮影する撮像装置と、この撮像装置によって得られた画像データに基づいて薬品類の計測を行う薬品計数装置とを備えるものである。
このような構造によれば、トレーにセットされた薬品の画像分析により、薬品の点数が計測されることから、薬品の運搬時においても計測を行うことが可能である。従って、現場の流れを阻害することなく、薬品の使用状況を簡便かつ的確に把握することができる。
【0005】
さらに、特許文献3には、「薬品等管理装置」という名称で、有形性がない薬品等について使用量を適正に把握して管理を行う装置に関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された考案である薬品等管理装置は、薬品等や保管庫の鍵を収納保管するための鍵等収納部と、瓶入り薬品を収納保管するための薬品収納部と、薬品の重量を計測する電子天秤を収納した電子天秤収納部と、鍵等収納部と薬品収納部と電子天秤収納部を管理制御する管理制御部と、ロック機構と、薬品や鍵等の検知センサと、鍵等収納部及び薬品収納部の開閉状態を検知する開閉センサとを備えるものである。
このような構造によれば、入力された人物認証データに基づいて管理制御部がロック機構を制御し、鍵等収納部や薬品収納部の開錠あるいは施錠を行う。また、検知センサや開閉センサによって検出されたデータとともに薬品の重量データの履歴が記録される。これにより、個数で管理できない液体の薬品等であっても、残量や使用量を適正に把握して管理することができる。
【0006】
【特許文献1】特開2005−216059号公報
【特許文献2】特開2001−198191号公報
【特許文献3】実用新案登録第3125366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、物品の重量を測定する際に、入室者が保管容器から小型容器に物品を移し替えて秤量装置にセットしなければならない。すなわち、物品の重量を測定する際の作業を人手で行う必要がある。従って、測定誤差が生じ易く、また、作業ミスにより物品が紛失するおそれがあった。さらに、設備が大型であるため、設置場所の制約を受けるとともに、設備費用が高くなるという課題があった。
【0008】
また、特許文献2に開示された発明は、サイズが大きく、かつ、個数の少ない物品の計測には適するものの、例えば、多数の錠剤や液体の薬品については個数や残量を正確に測定できないという課題があった。また、利用者を制限する構成になっておらず、不正な持ち出しを防ぐことが難しいという課題があった。
【0009】
特許文献3に開示された考案は、瓶入りの薬品等の残量については測定できる構成となっているものの、使用量がわずかな場合には、変化量を正確に測定することが困難であるという課題があった。また、錠剤のように軽量で、個数の多い物品についても使用量を正確に把握できないという課題があった。
【0010】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、容器に入れられた液体の薬品や希少な化学物質、錠剤等の小物品、あるいは高価な貴金属であっても使用状況を正確に把握して厳密な計数管理を行うことが可能な物品管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である物品管理装置は、物品が収納される引出を格納する筺体と、上面に計量部を有する測定手段と、この測定手段による測定結果から物品の重量を算出する演算部と、この演算部による演算結果及び/又は測定結果を記憶するメモリ部と、測定結果及び/又は演算結果を表示する表示部と、測定手段の計量部に載置される物品収納部と、引出の内部に上下動自在に設置される保持具と、この保持具を上下動させる駆動手段と、測定手段、演算部、メモリ部、表示部及び駆動手段の動作を制御する制御部とを備え、測定手段を使用しない場合には保持具が物品収納部を持ち上げて計量部から離し、測定手段を使用する場合には保持具が物品収納部を放して計量部に載置することを特徴とするものである。
このような構造の物品管理装置においては、測定手段を使用する時以外は計量部に物品収納部が載置されないため、測定手段に余計な負荷が作用して故障したり、測定精度が低下したりするおそれがない。また、測定手段の使用時には、保持具が物品収納部に接触していないため、測定誤差が発生し難い。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の物品管理装置において、物品収納部の上部側面に傾斜面を外側下方に向けて形成される受具を備え、保持具は物品収納部を非接触に挿通可能な開口部を有し、この開口部内に配置される物品収納部は保持具に接触することなく、受具の傾斜面のみが開口部の上縁によって保持されることを特徴とするものである。
このような構造の物品管理装置においては、物品収納部が保持具に接触することがないように自重によって移動するという作用を有する。従って、物品収納部を測定手段の計量部に載置した際に保持具が物品収納部に接触しないように保持具と物品収納部の位置関係を予め設定しておけば、例えば、計量部上で物品収納部が移動した場合でも保持具によって再度保持することにより物品収納部と保持具の位置が自動的に修復される。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の物品管理装置において、筺体に取り付けられて引出を施錠し、若しくは開錠するロック機構を備え、制御部は予め入力された利用者の個人認証情報に基づいてロック機構の動作を制御することを特徴とするものである。
このような構造の物品管理装置においては、利用者の利用資格に応じて引出の開閉が制限されるとするという作用を有する。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の物品管理装置において、引出が施錠若しくは開錠されたことを光や音によって利用者に知らせる報知手段を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の物品管理装置においては、引出の施錠状態若しくは開錠状態が視覚や聴覚によって容易に確認されるという作用を有する。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の物品管理装置において、利用者の個人認証情報を磁気的、電気的又は光学的に読み取る情報読取部を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の物品管理装置においては、利用者の個人認証情報が短時間で正確に入力されるという作用を有する。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の物品管理装置において、筐体に加わる衝撃を検出するセンサと、計時部とを備え、メモリ部はセンサが衝撃を検出した際に計時部から得られる日時を記憶することを特徴とするものである。
このような構造によれば、移動等により物品管理装置に衝撃が発生した場合に、その履歴が自動的に記録されるというという作用を有する。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明の請求項1記載の物品管理装置においては、故障を防いで信頼性を高めることができる。また、物品の重量を精度よく測定できるため、例えば、容器に入れて少量ずつ使用される液体の薬品や小さな錠剤等についても正確に重量変化を算出することができる。さらに、メモリ部に記憶された物品の重量を時系列的に表示させることによれば、物品の収納及び取り出しに関する履歴を容易に把握することができる。従って、在庫物品の変化量が少ない場合でも厳密な管理を行うことが可能である。
【0018】
本発明の請求項2記載の物品管理装置においては、測定手段の計量部に載置した後に物品収納部が移動した場合でも、物品収納部を計量部上の所望の位置に再度載置することができる。従って、容易かつ常時測定手段の測定精度を高い状態で維持することが可能である。これにより、物品管理装置の信頼性が高まる。
【0019】
本発明の請求項3記載の物品管理装置においては、利用資格が無い利用者による物品の不正な持ち出しを防ぐことが可能である。
【0020】
施錠された引出を利用者が測定手段の動作中に誤って開けようとした場合、その衝撃により測定誤差が生じてしまう。しかし、本発明の請求項4記載の物品管理装置においては、引出が施錠されていることを利用者が容易に認識することができる。従って、上述の理由による測定精度の低下を防ぐことが可能である。
【0021】
本発明の請求項5記載の物品管理装置においては、利用者の個人認証情報の入力作業が容易になり、装置の利便性が向上する。
【0022】
本発明の請求項6記載の物品管理装置においては、メモリ部に保存されている衝撃が発生した日時の記録を調べることにより、過去に物品管理装置自体の不正持ち出しや物品管理装置に対する破壊行為があったかどうかを容易に知ることができる。また、センサ部により衝撃が検出された場合に警報を発する構成とすることによれば、物品管理装置自体の不正持ち出しや物品管理装置に対する破壊行為を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の最良の実施の形態に係る物品管理装置について図1乃至図7を用いて説明する。
【実施例】
【0024】
図1(a)は本発明の実施の形態に係る物品管理装置の外観斜視図であり、(b)は同図(a)の構成を示す模式図である。また、図2(a)乃至(c)は本実施例の物品管理装置を構成する引出の内部構造を示す斜視図である。
図1(a)及び(b)に示すように、本実施例の物品管理装置1は、略直方体の筺体3に2つの引出2が格納された構造となっている。筺体3の上面には操作部4、プリンタ5、磁気カード読取部6、開錠ランプ7a,7b及びブザー30が設置されており、筺体3の内部には上部側面に受具28が取り付けられた物品収納部8、上面に計量部9aを有する電子天秤9、電子錠10、モータ11及びセンサ31が収納されている。なお、本実施例では電子天秤9を用いているが、測定手段はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。ただし、測定対象物を上面に載置する構造であることが必要である。また、本実施例では引出2の数を2つとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、1つでも良いし、3つ以上であっても良い。
【0025】
プリンタ5、磁気カード読取部6、開錠ランプ7a,7b、電子天秤9、電子錠10、モータ11、ブザー30及びセンサ31は操作部4に内蔵される制御部13に信号線12a〜12hによって接続されており、プリンタ5、開錠ランプ7a,7b、電子天秤9、電子錠10、モータ11及びブザー30の動作は制御部13によって制御されている。操作部4には演算部14、メモリ部15及び計時部32が内蔵されており、電子天秤9の測定値に基づいて演算部14が算出した結果は、計時部32から得られる日時とともにメモリ部15にデータとして保存される。また、操作部4の前面に設けられた液晶画面4aは、いわゆるタッチパネルとなっており、データや操作コマンドを画面上から直接入力できるとともに、メモリ部15に保存されたデータを液晶画面4a上に表示できるように構成されている。すなわち、操作部4の液晶画面4aは入力部16及び表示部17として機能する。
また、センサ31は筺体3に加わる衝撃を検出する、いわゆる加速度センサであり、予め所望の大きさ以上の衝撃を検出するように設定されている。なお、センサ31の設置箇所は図1(b)に示す場合に限定されず、適宜変更可能である。
ここで、図1(b)中の破線は電子天秤9及びモータ11が載置される引出2の底板2aと、筺体3とを模式的に示したものである。また、図1(b)では1組の物品収納部8と電子天秤9が図示されているが、後述するように本実施例の物品管理装置1においては、4つの物品収納部8に対して電子天秤9がそれぞれ設置されている。
【0026】
図2(a)に示すように、引出2の前板2b及び後板2cの内面には、角材18が底板2aに対して平行となるようにそれぞれ取り付けられている。角材18の上面には、4つの矩形状の開口部20が設けられた矩形平板状の保持具19が載置されている。すなわち、保持具19は引出2の前板2b、後板2c及び側板2dに沿って角材18から上方に向かってスライド可能となっている。
図2(b)に示すように、保持具19の4つの開口部20には物品収納部8がそれぞれ設置されている。なお、物品収納部8は4つの側面と1つの底面とからなり、各側面の上部には直角三角形の断面を有する棒状の受具28が傾斜面28a(後述の図4参照)を外側下方に向けて全周にわたって取り付けられている。また、物品収納部8の外形は開口部20よりも小さく、物品収納部8の受具28の上端部の外形は開口部20よりも大きい。従って、物品収納部8は、受具28の傾斜面28a(後述の図4参照)のみが開口部20の上縁20a(後述の図4参照)に接触した状態で保持具19によって保持されている。
なお、開口部20の数は4つに限らず、例えば、3つ以下であっても良いし、5つ以上であっても良い。ただし、その場合にはそれぞれの開口部20に対して物品収納部8が設置されることが必要である。また、物品収納部8の外形や開口部20は矩形状に限らず、円形であっても良い。さらに、開口部20や物品収納部8の形状や大きさは必ずしも統一しなくとも良い。すなわち、収納される物品に応じて物品収納部8や開口部20をそれぞれ異なる形状や大きさとすることができる。
【0027】
図2(c)は図2(a)において前板2b、角材18及び保持具19の図示を省略したものであり、保持具19を上下動させる駆動手段の構成を示している。この図に示すように、回転軸21は底板2aに対して平行となるように、その両端が側板2dに回転可能に取り付けられている。回転軸21には、両端近傍にカム24がそれぞれ取り付けられており、モータ11のギヤ23と噛合するギヤ22がカム24,24の間に取り付けられている。これにより、モータ11の回転駆動力はギヤ23及びギヤ22を介して回転軸21に伝達される。従って、モータ11が回転すると、回転軸21とともに、カム24,24が回転する。
また、引出2の2つの側板2dには取付具26,26を介して角材25がそれぞれ取り付けられている。取付具26は短冊状の板材であり、一端が側板2dに軸支され、他端が角材25の端部に軸支されている。そして、角材25の下面25aはカム24と接触している。従って、モータ11を回転させると、カム24が回転し、角材25は水平方向に揺動しつつ、上下動する。これに伴い、保持具19も上下動する。なお、角材25の後板2c側の端部にはバネ27が取り付けられている。これにより、角材25が後板2cから離れる方向に移動した場合、角材25には後板2c側に引き戻す力が作用する。
このように、モータ11、ギヤ23、回転軸21、ギヤ22、カム24、角材25、取付具26及びバネ27は、保持具19を上下動させる駆動手段を構成している。
【0028】
保持具19及び物品収納部8の動作について図3及び図4を用いて説明する。
図3(a)及び(b)は図2(a)のX−X線矢視断面図であり、図4(a)乃至(c)は保持具と物品収納部の動作を説明するための模式図である。なお、図1又は図2に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3(a)に示すように、角材25の下面25aがカム24の曲面24aに接触している場合、保持具19は角材18によって上方に持ち上げられる。なお、バネ27は引き伸ばされた状態となるため、角材25の後板2c側の端部には矢印Bで示す方向に引張力が作用する。図3(a)の場合、保持具19に保持された物品収納部8は、図4(a)に示すように電子天秤9の計量部9aから持ち上げられる。この場合、受具28の傾斜面28aのみが保持具19の上縁20aで保持された状態となるため、物品収納部8は自重によって常に開口部20の中央に移動しようとする。
この状態からカム24の平坦面24bが上を向くまで、カム24を矢印Aで示す方向に回転すると、角材25の端部に作用する矢印Bの向きの引張力によって、取付具26は破線で示す位置まで矢印Cの向きに回転し、角材25は破線で示す位置まで矢印Dの向きに移動する。
【0029】
図3(b)は図3(a)において角材25及び取付具26が破線で示す位置まで移動した状態を示している。この場合、角材25の下面25aはカム24の平坦面24bに接触し、角材25の上面25bは保持具19の下面19aから離れることになる。これにより、保持具19は角材18の上面に載置される。図3(b)の場合、保持具19の上縁20aは受具28の傾斜面28aから離れ、図4(b)に示すように物品収納部8が電子天秤9の計量部9aに載置される。前述のとおり、物品収納部8は開口部20の中央に位置しており、物品収納部8の側面は保持具19の開口部20の内面に接触していない。従って、保持具19の影響を受けることなく、電子天秤9によって物品収納部8の重量が正確に測定される。
なお、物品収納部8が電子天秤9の計量部9aに載置された後、何らかの理由で物品収納部8が動いてしまい、例えば、図4(c)に示す状態になったとする。この場合、物品収納部8の側面が保持具19の開口部20の内面に接触していることから、測定誤差が発生する。しかし、図4(a)の状態にすることにより、この問題は容易に解決される。すなわち、図3(b)の状態からカム24の平坦面24bが横を向くまで、カム24を矢印Eで示す方向に回転するのである。これにより、下面25aにカム24の曲面24aが接触することになり、角材25は矢印Gの向きに押し上げられ、取付具26は矢印Fの向きに回転し、バネ27は矢印Hの向きに引き伸ばされる。その結果、保持具19は角材25によって押し上げられ、最終的に図3(a)の状態になる。そして、物品収納部8は自重により開口部20の略中央に移動する。このように、物品収納部8と計量部9aとの位置関係は容易に修復される。すなわち、本実施例の物品管理装置1は簡単な構造でありながら、保持具19が物品収納部8に接触しないように両者の位置関係が自動的に調整されるという優れた作用を有する。
【0030】
なお、受具28の鉛直方向断面は図示されるような直角三角形に限定されるものではない。すなわち、断面に現れる外形線が略直線で表される傾斜面であることが上述の作用の観点からは望ましいものの、外形線が内又は外に凸の曲線を描くようなものであっても、物品収納部8が自重によって開口部20の略中央に移動するという作用を発揮し得るものであればよい。そして、このような傾斜面が外側下方に向くように受具28が物品収納部8の上部側面に取り付けられるならば、本実施例と同様の作用・効果が発揮される。また、受具28は必ずしも物品収納部8の上部側面の全周にわたって取り付けなくともよく、例えば、物品収納部8の対向する2つの側面に左右対称となるように受具28をそれぞれに取り付けることもできる。ただし、この場合には、開口部20で物品収納部8が、受具28が取り付けられていない側面の方にずれた場合には、その位置を修復することができない。従って、受具28は物品収納部8の側面の全周にわたって取り付ける必要はないが、少なくとも、4つの側面全てに対して受具28をそれぞれ取り付けることが望ましい。さらに、開口部20の内面を受具28の傾斜面28aと略平行な傾斜面としても良い。この場合、保持具19が物品収納部8を保持する際に開口部20の内面が受具28の傾斜面28aに接触することになるため、本実施例の場合に比べて物品収納部8の保持状態が安定する。また、開口部20の内面を傾斜面とするかわりに、略球面としても良い。この場合も、開口部20の内面が受具28の傾斜面28aと接触することになるため、本実施例の場合よりも物品収納部8の保持状態が安定するという作用を有する。なお、開口部20の内面が傾斜面であっても略球面であっても、開口部20の略中央に位置するように物品収納部8が自重により移動するという作用及びそれに伴う効果は、本実施例の場合と同様に発揮される。
【0031】
次に、引出2を施錠するロック機構について図5を用いて説明する。
図5(a)は本実施例の物品管理装置の側面図であり、(b)は同図(a)の下半分を示す横断面図である。なお、図1乃至図4に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5(a)及び(b)に示すように、引出2の後板2cの外面には開口部29aを有するL型金具29が取り付けられ、筺体3の後板3aの内面にはL型金具29の開口部29aに挿通可能な略円柱状のスライダ10aを有する電子錠10が取り付けられている。すなわち、電子錠10とL型金具29によりロック機構が構成されている。
電子錠10のスライダ10aは制御部13の指令信号に従って矢印Iの向きに出没自在であり、例えば、引出2が筺体3に完全に収納された状態でスライダ10aをL型金具29の開口部29aに挿通させると、引出2は施錠され、引き出し不能となる。そして、スライダ10aをL型金具29の開口部29a内より後退させると、引出2は開錠され、引き出し可能となる。なお、引出2が開錠された場合、開錠ランプ7a,7bが点灯し、ブザー30が所定の時間だけ鳴る。すなわち、上段の引出2が開錠された場合には開錠ランプ7aが点灯し、下段の引出2が開錠された場合には開錠ランプ7bが点灯する。そして、引出2が施錠されると消灯する。このように、開錠ランプ7a,7b及びブザー30は引出2の開錠及び施錠を光及び音によって利用者に知らせる報知手段を構成している。すなわち、物品管理装置1の利用者は引出2の開錠及び施錠を視覚及び聴覚によって容易に確認することができる。
なお、本実施例では電子錠10とともにロック機構を構成する金具をL型金具29としているが、スライダ10aを挿通可能な開口部が設けられているものであれば、金具の形状は必ずしもL型でなくとも良い。また、電子錠10及びL型金具29の取付箇所や個数は本実施例に示す場合に限定されるものではなく、適宜変更可能である。さらに、引出2が開錠された場合に開錠ランプ7a,7bを点灯させ、ブザー30を鳴らすのではなく、引出2が施錠された場合に開錠ランプ7a,7bを点灯させるとともにブザーを鳴らす構成とすることもできる。また、開錠ランプ7a,7bが点灯している間は、ブザー30が鳴り続けるような構成としても良い。さらに、開錠ランプ7a,7b及びブザー30は必ずしも両方を設置しなくとも良く、いずれか一方のみを設置する構成としても良い。
【0032】
さらに、物品管理装置1の動作について図7を適宜参照しながら図6を用いて説明する。
図6は本実施例の物品管理装置の構成を示すブロック図である。また、図7は本実施例の物品管理装置の動作手順を示すフローチャートである。なお、図1乃至図5に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
利用者が磁気カード読取部6に磁気カードを接触させると、磁気カードに記録された個人認証情報に関するデータ33aが磁気カード読取部6によって読み取られ(図7のステップS1)、制御部13に送られる。制御部13はデータ33aに基づいて利用者の利用資格を判断する。制御部13は利用資格があると判断した場合、表示部17に指令信号34aを送る。これにより、表示部17として機能する液晶画面4aには処理受付画面が表示される。
【0033】
次に、液晶画面4aに表示された処理の一覧から、いずれかの処理を画面上で選択する。液晶画面4aで選択された処理に関するデータ33bが入力部16(液晶画面4a)から制御部13に送られ、所定の処理が開始される(図7のステップS2)。なお、新たに入庫する物品に関するデータ33c(物品名、個数等の物品情報)や利用者に関するデータ33d(利用者の氏名、所属、認証コード等の個人認証情報)あるいは物品収納部8に関するデータ33e(識別番号、重量等)を入力部16から入力した場合、これらのデータは制御部13を経由してメモリ部15に送られる。メモリ部15は制御部13から送られる指令信号34bに従い、これらのデータを記憶する(図7のステップS3)。なお、液晶画面4a上で「物品登録」の処理を選択すると、後述するステップS6〜ステップS16の処理がなされる。すなわち、制御部13の指令信号34cに従って演算部14は、メモリ部15に記憶されている物品収納部8の重量及び物品の個数に基づき、電子天秤9で測定されたデータ33fから物品1個あたりの重量を算出する。そして、この演算結果は物品に関するデータ33cとしてメモリ部15に保存される。
【0034】
液晶画面4a上で「データ表示」の処理を選択すると、液晶画面4aは表示部17として、メモリ部15に記憶されているデータ33c〜33eを表示する(図7のステップS4)。また、液晶画面4a上で「データ印刷」の処理を選択すると、プリンタ5は制御部13の指令信号34dに従ってデータ33c〜33eを印刷する(図7のステップS5)。なお、このとき、液晶画面4a上で「処理終了」を選択すると、ステップS6〜ステップS17を行うことなく、処理が終了する(図7のステップS18)。
これに対し、液晶画面4a上で「物品の入庫又は出庫」の処理を選択すると、電子錠10は制御部13からの指令信号34eに従って、引出2を開錠する(図7のステップS6)。このとき、制御部13は開錠ランプ7a,7b及びブザー30からなる報知部に指令信号34fを送る。これにより、開錠ランプ7a,7bのうち該当するものが点灯するとともにブザー30が鳴る(図7のステップS7)。指令信号34fの制御部13による発信は、電子錠10の開錠時に電子錠10から開錠信号を生成させて、それを制御部13が受信して行われることが望ましいが、簡略化するならば指令信号34eの発信と同時に発信させてもよい。
利用者は開錠された引出2を開けて物品の収納(入庫)又は取り出し(出庫)を行う。そして、引出2を閉めた後、入庫又は出庫の作業が完了したことを液晶画面4a上から入力すると、電子錠10は制御部13からの指令信号34eに従って、引出2を施錠する(図7のステップS8)。このとき、制御部13は報知部に指令信号34fを送り、開錠ランプ7a,7bのうち該当するものを消灯させる(図7のステップS9)。この指令信号34fの発信も、電子錠10の施錠時に電子錠10から施錠信号を生成させて、それを制御部13が受信して行われることが望ましいが、簡略化するならば指令信号34eの発信と同時に発信させてもよい。
【0035】
電子天秤9は制御部13からの指令信号34gに従ってゼロ点調整を行う(図7のステップS10)。次に、制御部13はモータ11に対して指令信号34hを送り、モータ11を回転させる。これにより、駆動手段が駆動されて保持具19が下降し(図7のステップS11)、物品収納部8が電子天秤9の計量部9aにセットされる。その後、電子天秤9は制御部13からの指令信号34gに従って物品収納部8の測定を開始する(図7のステップS12)。電子天秤9から物品収納部8の重量に関するデータ33fを受け取った制御部13は、モータ11に指令信号34hを送り、モータ11を回転させる。これにより、駆動手段が駆動し、保持具19が上昇するため(図7のステップS13)、物品収納部8が電子天秤9の計量部9aから離れる。保持具19の上昇が完了するのに十分な時間が経過した後、制御部13は演算部14に指令信号34c、データ33c,33e及び電子天秤9によって測定されたデータ33fを送る。演算部14は、予めメモリ部15に記憶されているデータ33c,33eと、データ33fとから、物品収納部8内に収納された物品の個数を算出する(図7のステップS14)。演算部14による演算結果はデータ33gとして制御部13に送られる。制御部13は、表示部17に指令信号34aとともにデータ33gを送り、演算部14による演算結果を表示させる(図7のステップS15)。なお、演算部14の演算結果に誤りがあると思われる場合には、利用者は液晶画面4a上で「再測定」の処理を選択することができる。この場合、図7のステップS10〜ステップS15の処理が再度実行されることになる。
演算結果に問題がない場合には、液晶画面4a上で「データ保存」の処理を選択することにより、図7のステップS3の場合と同様にして演算結果がメモリ部15に保存される(図7のステップS16)。また、液晶画面4a上で「データ印刷」の処理を選択すると、図7のステップS5の場合と同様にして演算結果がプリンタ5によって印刷される(図7のステップS17)。そして、液晶画面4a上で「処理終了」を選択すると処理が終了する(図7のステップS18)。
なお、筺体3に所望の大きさを超える衝撃が発生したことをセンサ31が検出した場合には、その検出されたデータ33hが制御部13に送られる。データ33hを受けた制御部13は計時部32から日時に関するデータ33iを得て、これらのデータをメモリ部15に送る。なお、計時部32から得られる日時に関するデータ33iは、物品に関するデータ33c、利用者に関するデータ33d及び物品収納部8に関するデータ33eがメモリ部15に記憶される際にも一緒に記憶される。すなわち、物品の入庫や出庫及び利用者の履歴が物品管理装置1を利用した日時とともに保存されるのである。
【0036】
本実施例では、制御部13と他の構成要素との間で同一の信号線を用いて指令信号及びデータのやり取りをしているが、これに限定されるものではなく、例えば、データを送る信号線と指令信号を送る信号線をそれぞれ別々に設けても良い。また、物品管理装置1の動作は図7に示す場合に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、ステップS1において磁気カード読取部6で磁気カードに記録された個人認証情報を読み取った後にステップS2で処理受付を可能とする代わりに、ステップS1において入力部16を操作可能とするとともに、入力部16に個人認証情報を手動で入力することでステップS2に進む構成としても良い。なお、この場合には、磁気カード読取部6を設置する必要はない。また、本実施例では携帯可能な記憶媒体を磁気カードとして、これに記録された利用者の個人認証情報を読み取る情報読取部として磁気カード読取部6を用いているが、情報読取部の構成は必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、情報読取部はICカードやバーコードから上記個人認証情報を電気的又は光学的に読み取るものであっても良い。また、指紋や瞳の中の虹彩等の利用者の身体的特徴を個人認証情報として読み取るものとすることもできる。
【0037】
上記構造の物品管理装置1においては、電子天秤9を使用していない場合、物品収納部8が計量部9aに接触しない状態で保持具19によって保持されている。従って、物品収納部8を介して計量部9aに予期しない力が加わるなどして電子天秤9が破損するという事態を防ぐことができる。また、計量部9aに対して常時、測定対象物を載置していると、電子天秤9が破損しないまでも測定精度が低下する可能性が極めて高い。しかしながら、本実施例の物品管理装置1においてはこのような問題が発生するおそれはない。また、物品収納部8と保持具19との位置関係が自動的に修復されるため、物品収納部8を計量部9aに載置した際に保持具19が物品収納部8に接触しないように予め両者の位置関係を設定しておけば、その位置関係は常に維持されることになる。すなわち、物品収納部8に保持具19が接触することによる測定精度の低下という問題は発生しない。また、物品管理装置1を移動するなどして、予め設定された値を超える衝撃が筺体3に加わり、センサ31がその衝撃を検出した場合には、その日時がメモリ部15に記録される。
【0038】
以上説明したように、本実施例の物品管理装置1においては、電子天秤9の故障や測定精度の低下が起こり難いため、高い精度で安定して物品の重量を測定することができる。従って、容器に入れて少量ずつ使用される液体の薬品や小さな錠剤等についても正確に重量変化を算出することが可能である。また、測定された物品の重量はメモリ部15に記憶されているため、この重量データを表示部17に時系列的に表示させることによれば、物品の収納及び取り出しに関する履歴を容易に把握することが可能である。従って、在庫物品の変化量が少ない場合であっても、厳密に管理を行うことができる。さらに、磁気カード読取部6によって利用者の個人認証情報が短時間で正確に入力されるため、個人認証情報の入力作業が容易となる。これにより、装置の利便性が向上する。そして、メモリ部15には、所定の大きさを超える衝撃が発生した日時が記録されているため、その履歴を調べることにより、過去に物品管理装置1が不正に持ち出されそうになったか、あるいは物品管理装置1に対して破壊行為があったかなどを容易に知ることができる。また、センサ31により衝撃が検出された場合に光や音などにより警報を発する構成とすることにより、物品管理装置1の不正持ち出しや物品管理装置1に対する破壊行為を的確に防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
請求項1乃至請求項6に記載された発明は、医療や研究の現場で使用される薬品や化学物質あるいは貴金属を管理する場合などに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係る物品管理装置の外観斜視図であり、(b)は同図(a)の構成を示す模式図である。
【図2】(a)乃至(c)は本実施例の物品管理装置を構成する引出の内部構造を示す斜視図である。
【図3】(a)及び(b)は図2(a)のX−X線矢視断面図である。
【図4】(a)乃至(c)は保持具と物品収納部の動作を説明するための模式図である。
【図5】(a)は本実施例の物品管理装置の側面図であり、(b)は同図(a)の下半分を示す横断面図である。
【図6】本実施例の物品管理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本実施例の物品管理装置の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
1…物品管理装置 2…引出 2a…底板 2b…前板 2c…後板 2d…側板 3…筺体 3a…後板 4…操作部 4a…液晶画面 5…プリンタ 6…磁気カード読取部 7a,7b…開錠ランプ 8…物品収納部 9…電子天秤 9a…計量部 10…電子錠 10a…スライダ 11…モータ 12a〜12h…信号線 13…制御部 14…演算部 15…メモリ部 16…入力部 17…表示部 18…角材 19…保持具 19a…下面 20…開口部 20a…上縁 21…回転軸 22,23…ギヤ 24…カム 24a…曲面 24b…平坦面 25…角材 25a…下面 25b…上面 26…取付具 27…バネ 28…受具 28a…傾斜面 29…L型金具 29a…開口部 30…ブザー 31…センサ 32…計時部 33a〜33i…データ 34a〜34g…指令信号 A〜I…矢印


【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が収納される引出を格納する筺体と、上面に計量部を有する測定手段と、この測定手段による測定結果から物品の重量を算出する演算部と、この演算部による演算結果及び/又は前記測定結果を記憶するメモリ部と、前記測定結果及び/又は前記演算結果を表示する表示部と、前記測定手段の前記計量部に載置される物品収納部と、前記引出の内部に上下動自在に設置される保持具と、この保持具を上下動させる駆動手段と、前記測定手段、前記演算部、前記メモリ部、前記表示部及び前記駆動手段の動作を制御する制御部とを備え、前記測定手段を使用しない場合には前記保持具が前記物品収納部を持ち上げて前記計量部から離し、前記測定手段を使用する場合には前記保持具が前記物品収納部を放して前記計量部に載置することを特徴とする物品管理装置。
【請求項2】
前記物品収納部の上部側面に傾斜面を外側下方に向けて形成される受具を備え、前記保持具は前記物品収納部を非接触に挿通可能な開口部を有し、この開口部内に配置される前記物品収納部は前記保持具に接触することなく、前記受具の前記傾斜面のみが前記開口部の上縁によって保持されることを特徴とする請求項1記載の物品管理装置。
【請求項3】
前記筺体に取り付けられて前記引出を施錠し、若しくは開錠するロック機構を備え、前記制御部は予め入力された利用者の個人認証情報に基づいて前記ロック機構の動作を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品管理装置。
【請求項4】
前記引出が施錠若しくは開錠されたことを光や音によって利用者に知らせる報知手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の物品管理装置。
【請求項5】
利用者の個人認証情報を磁気的、電気的又は光学的に読み取る情報読取部を備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の物品管理装置。
【請求項6】
前記筐体に加わる衝撃を検出するセンサと、計時部とを備え、前記メモリ部は前記センサが衝撃を検出した際に前記計時部から得られる日時を記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の物品管理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−233(P2009−233A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−163030(P2007−163030)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【特許番号】特許第4145343号(P4145343)
【特許公報発行日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(507206262)有限会社コスモデザイン (2)
【Fターム(参考)】