説明

特に薄層電気化学的電池のための固体電解質、および製造方法

本発明は、原子含有率が0.001〜0.20のB、原子含有率が0.05〜0.15のP、原子含有率が0.02〜0.18のN、原子含有率が0.20〜0.50のLiおよび原子含有率が0.35〜0.50のOを含み、含有率の合計がほぼ100に等しい薄層電気化学的電池用のガラス固体電解質に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に薄層電気化学的電池において使用可能な固体電解質に関する。
【背景技術】
【0002】
そのような電気化学的電池の例は、仏国特許出願公開第2638764号または仏国特許出願公開第2762448号(あるいはそれらの対応特許である米国特許第5202201号または米国特許第6355376号)に記載されている。
【0003】
これらの電池は、電流集電層(例えば、白金製またはクロム製)、チタンオキシスルフィド層(硫黄は、SeまたはTeで置き換え得る)、イオン伝導性ガラス電解質層、および負電極を構成するリチウム層で被覆された、例えばガラス製またはシリコン製の基板を含む。
【0004】
これらの文献では、正電極の構成材料、つまりチタンオキシスルフィドについて教示されており、より具体的には、酸素と硫黄の相対比率に関しての値が教示されている。
【0005】
これらの例において用いられる固体電解質は、酸化ホウ素(B23)、酸化リチウム(LiO2)およびリチウム塩(その陰イオンは、例えばハロゲン化物または硫酸塩である)をベースとする特定のホウ酸リチウムであり、その式は、1 B23;0.8 Li2O;0.8 Li2SO4である。
【0006】
ここで、固体電解質は2つの必須の役割を果たさなければならないことが想起される。すなわち、2つの電極間の優れた電気絶縁体であること、および問題となっているイオン、ここではLi+、に対する良好なイオン伝導体であることである。
【0007】
実際は、電解質は電気化学的電池の性能にとって極めて重要な要素となり得る。薄層二次電池に関しては、従って、充電/放電サイクル時の良好な可逆性(従って、多数回の充電・放電サイクルに耐える能力)ならびに良好な経時安定性(電荷ならびにその他の電気化学的および機械的特性を経時的に保持すること)を達成することが重要である。
【0008】
加えて、出来るだけ高いエネルギーを有することも当然重要である。
【0009】
層は、電気化学的電池の組み立て時または電池使用時に起こり得る変形に、その特性を経時的に保持しつつ耐えられるように、良好な機械抵抗性も有さなければならない。
【0010】
加えて、非常に小さいサイズの電池で上記の種々の条件を満たす必要がある用途がある。
【0011】
薄層電池の分野において、米国特許第5338625号(ならびに同じ記載を有する米国特許第5512147号、米国特許第5567210号、米国特許第5597660号および米国特許第6218049号)は、新規な電解質を提示しており、この電解質は、電気化学的に安定であり、酸化バナジウム陰極と組み合わせたリチウム陽極と反応しない。これは窒素雰囲気下で堆積されたオルトリン酸リチウム(Li3PO4)であり、これによりLixPOyz(xは約2.8であり、項2y+3zは7.8程度であり、zは0.16〜0.46である)のガラス層が得られる。この文献において検討された例において、この層の厚さは、ミクロン程度である。この電解質に関して、この電解質が高いイオン伝導率とリチウム陽極に対する高い安定性とを併せ持つと説明されている。すなわち、せいぜい2〜6原子%の含有率にもかかわらず、窒素は、窒素を含まない同様の薄膜に対する少なくとも5倍の伝導率の増大、ならびに陽極に対する安定性の原因であるとされる。すなわち2.4〜3.3 10-6S/cmの伝導率が観察された。
【0012】
単位電池のスタックに関する米国特許第5612152号に、同じ種類の固体電解質が提示されている。
【0013】
この層の構成成分(Li,P,OおよびN)の略記名を考慮して、この層の構成材料は《Lipon》と呼ばれることがよくある。
【0014】
使用してみると、liponは、前述の仏国特許出願公開第2638764号および仏国特許出願公開第2762448号に記載されるような電解質Li2O−Li2SO4−B23のイオン伝導率を約10倍上回るイオン伝導率を有することが明らかになった。あいにく、機械耐性が乏しいことも明らかになり、製造作業の結果として、内部応力を生じ、この内部応力が、検討される電気化学的電池の性能を損なうことがある剥離または亀裂の現象となって現れることが頻繁にある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、高いイオン伝導率値と、剥離または亀裂のような破滅的な現象を最小限にできる、とりわけ屈曲時の良好な機械耐性とを併せ持つ新規な電解質の提供を目的とする。
【0016】
本発明は、この目的のために、薄層電気化学的電池用の固体電解質を提案し、その組成は、
− B(原子含有率が0.001〜0.20)
− P(原子含有率が0.05〜0.15)
− N(原子含有率が0.02〜0.18)
− Li(原子含有率が0.20〜0.50)
− O(原子含有率が0.35〜0.50)
であり、含有率の合計はほぼ100に等しい。
【0017】
場合によっては組み合わされる好ましい特徴によれば:
・ ホウ素含有率は、0.006〜0.14
・ リン含有率は、0.09〜0.12
・ 窒素含有率は、0.04〜0.12
・ リチウム含有率は、0.30〜0.45
・ 酸素含有率は、0.39〜0.45
である。
【0018】
本発明はさらに、
− 集電電極、
− 陰極、
− 上記タイプのガラス固体電極、
− 陽極
をそれぞれ形成する薄層を含む電気化学的電池を提示する。
【0019】
上記は、リチウム電気化学的電池のケースにおいて述べられたものであることがここで指摘されるべきである。
【0020】
場合によっては組み合わされる好ましい特徴によれば:
・ 集電電極は、チタン製であって、好ましくは、厚さが0.1〜0.5ミクロン程度、有利には0.2ミクロンであり、
・ 陰極は、チタンオキシスルフィド製であって、好ましくは、厚さが1〜5ミクロン程度、有利には約1.5ミクロンであり、
・ 電解質は、好ましくは、カソードの厚さにほぼ等しい、0.5〜2ミクロン程度、有利には約1.5ミクロンの厚さを有し、
・ 陽極は、リチウム製であり、好ましくは、陰極の厚さと電解質の厚さとの合計程度、例えば2〜6ミクロン程度、有利には約3ミクロンの厚さを有し、
・ 全厚さは、約6ミクロンであり、
・ これらの層は、シリコン基板上、または不動態化層がSiO2もしくはSi34であるシリコン基板上に堆積される。
【0021】
本発明はさらに、(Li3PO4a;(B23b;(Li2O)c(式中、a≧0.5、b≧0.025、c≧0.025、a+b+c=1)の複合材料を窒素下で基板上にスパッタリングすることにより固体電解質層が作られる電気化学的要素の製造方法を提示する。
【0022】
有利には、スパッタリングは、特にliponの堆積のための古典的な期間および温度条件、例えば、60〜120分間、温度100〜150℃、窒素圧0.4Pa〜4Paでの、高周波マグネトロン陰極スパッタリングである。
【0023】
本発明の目的、特徴および利点は、本発明の教示に従うまたは従わない種々の実施例に関する以下の説明から明らかになる。
【0024】
本発明による固体電解質は有利には、(Li3PO4a;(B23b;(Li2O)c(式中、a≧0.5、b≧0.025、c≧0.025、a+b+c=1)の複合標的から得られる。この標的は、好ましくは、窒素下で高周波マグネトロン陰極スパッタリングによりスパッタリングされ、このスパッタリングには、酸素比率を減少させ、約18%の最大比率まで組成中に若干の窒素を出現させる効果がある。
【0025】
オルトリン酸塩だけから形成されたliponと比べて、ここで用いられる標的は、せいぜい95%のオルトリン酸塩と、少なくとも5%の酸化ホウ素または酸化リチウムから形成される(酸化ホウ素含有率と酸化リチウム含有率との比は、好ましくは0.05〜19である)。
【0026】
ならびに、以下の例から、酸化リチウムおよび酸化ホウ素を添加することにより、使用時の機械耐性を場合によっては破滅的に劣化させることがある内部応力の問題を、思いがけずも排除しつつ、良好なイオン伝導率レベルを保つことが可能になることが分かる。
【0027】
例1:本発明に準拠
単位表面積が2cm2のマイクロバッテリー100個のロットを、以下のものを順次堆積して作製する:
− 厚さ0.2μmのチタン製集電電極、
− 厚さ1.5μmのチタンオキシスルフィド製陰極、
− 厚さ1.5μmの組成Li0.380.120.0060.430.06のガラス電解質、
− 厚さ3μmのリチウム製陽極。
【0028】
ガラス電解質の組成は、出発標的に関して以下の値に対応する:
・ a=0.95
・ b=0.025
・ c=0.025
【0029】
これら4つの層は、物理気相堆積により作られる。電解質層は、0.8Paの窒素圧下、温度130℃、90分間の高周波マグネトロン陰極スパッタリングにより作られる。
【0030】
次に、規格ISO7816に従う屈曲試験にかける前後の出力電圧を測定することによりこれらのバッテリーを試験した。屈曲試験前、90%のマイクロバッテリーが2.4ボルトを上回る無負荷電圧を有することが確認される。屈曲試験後、この数字は85%になり、残りのバッテリーは、0〜2ボルトの電圧を有する。屈曲試験前の不良率は、通常のlipon(ホウ素を含まない)を用いたこのタイプの作製の場合に予想される不良率に一致する。このようにして作られたバッテリーは、屈曲に対して顕著な抵抗性を示した。なぜならば、この試験により影響を受けたのは5%にすぎないからである。シリコン製の対照物に対する偏位により測定された電解質の内部応力は、−50MPa程度である。
【0031】
例2:本発明に準拠せず
単位表面積が2cm2のマイクロバッテリー100個のロットを、以下のものを順次堆積して作製する:
− 厚さ0.2μmのチタン製集電電極、
− 厚さ1.5μmのチタンオキシスルフィド製陰極、
− 厚さ1.5μmの組成Li0.380.130.430.06のガラス電解質、
− 厚さ3μmのリチウム製陽極。
【0032】
ガラス電解質の組成は、出発標的に関して以下の値に対応する:
・ a=1.00
・ b=0.00
・ c=0.00
【0033】
これら4つの層は、実施例1の条件と同じ条件で物理気相堆積により実現され、同じやり方で試験される。
【0034】
屈曲試験前、80%のマイクロバッテリーが2.4ボルトを上回る無負荷電圧を有することが確認される。屈曲試験後、この数字は20%にすぎず、残りのバッテリーは、0〜2ボルトの電圧を有する。
【0035】
ホウ素が存在しないこの電解質は、一方では、製造方法の信頼性低下につながり、他方では、このようにして作られたマイクロバッテリーのより大きい脆弱性につながる。この結果は、実施例1と同じやり方で測定されて、2倍のレベル、すなわち−100MPaである、LiPONの内部応力に帰することができる。
【0036】
例3:本発明に準拠
マイクロバッテリーのイオン伝導率を測定するため、厚さ0.2μmのチタン製電極、厚さ1.5μmの電解質堆積物、および厚さ0.2μmの第2のチタン電極で構成された特定のデバイスを真空下での陰極スパッタリングによりシリコン基板上で作製する。次に、測定セルの劣化のおそれなく組立体を大気中で取り扱えるように、PECVD(英語で、Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition:プラズマ化学気相堆積)により作られた窒化ケイ素含有層で組立体をカプセル化する。電解質の伝導率測定は、このタイプの材料について従来用いられている複素インピーダンス法に従って行われた。
【0037】
この例の範囲内で、作製された電解質は、組成Li0.440.090.010.390.07を有する。これは、出発標的について、以下の値に対応する:
・ a=0.50
・ b=0.475
・ c=0.025
【0038】
作製した100個の系において、25℃での電解質のイオン伝導率値の平均は5×10-6Scm-1、標準偏差は1×10-6Scm-1である。
【0039】
そのような値は、上記文献中でliponに関して言及された値、すなわち2.40 10-6Scm-1〜3.30 10-6Scm-1と比較して極めて満足すべきものであり、ホウ素の添加およびリチウム含有率増大が、イオン伝導率の向上となって現れることが確認される。
【0040】
例4:本発明に準拠せず
例3と同じやり方で行うが、電解質は組成Li0.380.130.430.06を有し、試料100個のロットに堆積させた層のイオン伝導率を同じやり方で測定する。25℃での電解質の平均イオン伝導率は、3×10-6Scm-1、標準偏差は2×10-6Scm-1である。従って、LiPONを用いて得られたイオン伝導率の値は、例3のホウ素含有電解質の値よりも小さい。ホウ素を含有する電解質と比較したホウ素を含有しない電解質について、2倍の標準偏差が確認される。ホウ素は、非常に小量であっても、電解質に対する安定化効果を有する。
【0041】
例5:本発明に準拠せず
例3と同じやり方で行うが、電解質は組成Li0.180.110.210.420.08(これは、値a=0.20、b=0.60およびc=0.20に対応する)を有し、試料100個のロットに堆積させた層のイオン伝導率を同じやり方で測定する。25℃での電解質の平均イオン伝導率は、4×10-7Scm-1、標準偏差は2×10-7Scm-1である。ホウ素の比率が高くなりすぎると、イオン伝導率は大きく減少する。
【0042】
例6:本発明に準拠
単位表面積が25cm2のマイクロバッテリー100個のロットを、PECVDにより作られたSi34の不動態層で被覆されたシリコン上に、以下のものを順次堆積して作製する:
− 厚さ0.2μmのチタン製集電電極、
− 厚さ1.5μmのチタンオキシスルフィド製陰極、
− 厚さ1.5μmの組成Li0.230.070.140.440.12のガラス電解質、
− 厚さ3μmのリチウム製陽極。
【0043】
このガラス電極は、値a=0.50、b=0.475およびc=0.025を有する標的から得られる。
【0044】
これら4つの層は、物理気相堆積により作られ、続いて0.5μmのSi34含有保護層が施される。
【0045】
このようにして作られたマイクロバッテリーが観察され、剥離は確認されない。内部応力のレベルは、堆積時に、層の機械的完全性を保持する。
【0046】
次に、規格ISO4586−2:1997に従う老化試験にかける前後の出力電圧を測定することによりこれらのバッテリーを試験する。老化試験前、95%のマイクロバッテリーが2.4ボルトを上回る無負荷電圧を有することが確認される。老化試験後、この数字は82%になり、残りのバッテリーは、0〜2ボルトの電圧を有し、ピットを示す。老化試験前の不良率は、このタイプの作製の場合に予想される不良率に一致する。本発明に従ってこのように作られたバッテリーは、老化に対して顕著な抵抗性を示した。なぜならば、この試験により影響を受けたのは13%にすぎないからである。
【0047】
例7:本発明に準拠せず
例6と同じやり方でマイクロバッテリー100個のロットを作製する。しかしながら、例7の電解質は、組成Li0.370.130.430.06を有する。
【0048】
このようにして作られたマイクロバッテリーが観察され、50%が剥離を示すことが確認される。従って、この電解質組成は、不利な内部応力を引き起こす。
【0049】
次に、規格ISO4586−2:1997に従う老化試験にかける前後の出力電圧を測定することによりこれらのバッテリーを試験する。老化試験前、50%のマイクロバッテリーが2.4ボルトを上回る無負荷電圧を有することが確認される。老化試験後、この数字は0%になり、すべてのバッテリーは、0〜2ボルトの電圧を有し、ピットおよび層間剥離を示す。老化試験前の不良率は、このタイプの作製の場合に予想される不良率よりもずっと高い。このようにして作られたバッテリーは、老化に対して非常に抵抗性が低かった。なぜならば、この試験によってずべてのバッテリーが影響を受けたからである。例6と比較すると、ホウ素がこの例7に対して予期せぬ安定化効果をもたらしたことが確認される。
【0050】
唯一の図は、本発明による電気化学的電池の例を示す。
【0051】
その構造により、その製造方法を識別することが可能になる。
【0052】
この電池10は、例えばシリコン製の基板11、電流集電層12(ここではチタン製)、陰極13(ここではチタンオキシスルフィド製)、上記の好適な例のいずれかに従うガラス電解質14、好ましくはリチウム製の陽極15を含む。
【0053】
層12は、ここでは0.2ミクロンの厚さを有し、陰極は1.5ミクロンの厚さを有し、電解質層は、1.5ミクロンの厚さを有し、陽極は3ミクロンの厚さを有する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明による電気化学的電池の例を示す。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄層電気化学的電池用のガラス固体電解質であって、その組成は、
− B(原子含有率が0.001〜0.20)
− P(原子含有率が0.05〜0.15)
− N(原子含有率が0.02〜0.18)
− Li(原子含有率が0.20〜0.50)
− O(原子含有率が0.35〜0.50)
であり、含有率の合計はほぼ100に等しい電解質。
【請求項2】
ホウ素含有率は、0.006〜0.14であることを特徴とする請求項1に記載の電解質。
【請求項3】
リン含有率は、0.09〜0.12であることを特徴とする請求項1または2に記載の電解質。
【請求項4】
窒素含有率は、0.04〜0.12であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解質。
【請求項5】
リチウム含有率は、0.30〜0.45であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解質。
【請求項6】
酸素含有率は、0.39〜0.45であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解質。
【請求項7】
電気化学的電池であって、
− 集電電極、
− 陰極、
− 請求項1〜6のいずれか1項に記載のガラス固体電極、
− 陽極
をそれぞれ形成する薄層を含む電気化学的電池。
【請求項8】
陽極は、リチウム製であることを特徴とする請求項7に記載の電気化学的電池。
【請求項9】
陽極の厚さは、2〜6ミクロンであることを特徴とする請求項7または8に記載の電池。
【請求項10】
固体電解質の厚さは、約0.5〜2ミクロンであることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の電池。
【請求項11】
陰極は、チタンオキシスルフィド製であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の電池。
【請求項12】
陰極は、約1〜5ミクロンの厚さを有することを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の電池。
【請求項13】
電流集電電極は、チタン製であることを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載の電池。
【請求項14】
厚さが6ミクロン程度であることを特徴とする請求項7〜13のいずれか1項に記載の電池。
【請求項15】
シリコン基板上、または不動態化層がSiO2もしくはSi34であるシリコン基板上に作られることを特徴とする請求項7〜14のいずれか1項に記載の電池。
【請求項16】
固体電解質の製造方法であって、(Li3PO4a;(B23b;(Li2O)c(式中、a≧0.5、b≧0.025、c≧0.025、a+b+c=1)の複合材料を窒素下で基板上にスパッタリングすることにより層を作る方法。
【請求項17】
スパッタリングは、高周波マグネトロン陰極スパッタリングであることを特徴とする請求項16に記載の方法。

【公表番号】特表2007−514278(P2007−514278A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538895(P2006−538895)
【出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【国際出願番号】PCT/FR2004/002878
【国際公開番号】WO2005/050764
【国際公開日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【出願人】(506160857)
【Fターム(参考)】