説明

現像剤補給装置、現像装置及び画像形成装置

【課題】環境変化などにより現像装置内の現像剤量又は嵩が変化してもオーガスクリューむらの発生を防止できる現像剤補給装置、現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー45とキャリア47とからなる現像剤を現像剤担持体によって担持し、該現像剤担持体上の現像剤を用いて像担持体上の静電潜像を現像し、現像剤担持体への現像剤の供給と、現像剤担持体による現像後の現像剤の回収とをオーガスクリュー42a〜42dによって別々に行う現像装置4であって、設置環境の温度及び湿度を検出する環境検知手段を有し、該環境検知手段の検知結果に応じて、キャリアが供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ又はそれらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置とそこに設置される現像装置及びプロセスカートリッジとに関し、特に、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤の補給装置及び現像剤を担持する複数の現像剤担持体を用いた多段現像方式の現像装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタなどの画像形成装置において、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤(添加剤等を添加する場合をも含む)を、複数の現像剤担持体(現像ローラ)に担持して現像工程を行う現像装置が知られている。
【0003】
近年では複数本のオーガスクリューを設け、現像ローラに現像剤を供給するオーガスクリュー、また現像ローラから現像剤を回収するオーガスクリューなどに役割を分担させている。供給オーガスクリューによって搬送する現像剤を現像ローラ(第1現像剤担持体)に供給し、現像ローラに担持された現像剤は、ドクターブレード(現像剤規制部材)によって適量に規制された後に、感光体ドラム(像担持体)との対向位置に達する。
【0004】
その後、感光体ドラムとの対向位置を通過した現像ローラ上の現像剤は離脱し、回収オーガスクリューが収納されている現像装置内に戻される。その後、混合撹拌が施され再度供給スクリューに搬送される。
【0005】
このように、一度感光体の潜像作成に使用した現像剤を供給オーガスクリューとは別の回収オーガスクリューに戻すことで、現像ローラ軸方向の画像濃淡差を低減でき、良好な画像を形成できることが知られている(特許文献1)。
【0006】
また、キャリアの劣化によるトナーの帯電能力の低下を防止するための構成として、トナーの補給とは別にキャリアを補給するとともに補給によって過剰となった現像剤を現像装置内から排出し、劣化したキャリアを含む現像剤を新規な現像剤に置換する「剤交換」が可能な現像方式が提案されている(特許文献2)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような複数本のオーガスクリューを設け、供給オーガスクリューと回収オーガスクリューなどに役割を分担させ、なおかつ劣化した現像剤を排出し新規な現像剤と置換する方式の現像装置において、現像装置内の現像剤量又は嵩が少なくなると、オーガスクリューむらが発生し、また現像装置内の現像剤量又は嵩が多くなると回収オーガスクリューの現像剤を再度現像ローラでくみ上げるため画像濃淡差が発生する。特に、現像剤は環境変化によって嵩密度が変化し低温低湿環境で現像機内の現像剤量又は嵩が安定した状態から高温高湿環境側に変化した場合にオーガスクリューむらが発生しやすくなる。
【0008】
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、環境変化などにより現像装置内の現像剤量又は嵩が変化してもオーガスクリューむらの発生を防止できる現像剤補給装置、現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、トナーとキャリアとからなる現像剤を現像剤担持体によって担持し、該現像剤担持体上の現像剤を用いて像担持体上の静電潜像を現像し、現像剤担持体への現像剤の供給と、現像剤担持体による現像後の現像剤の回収との別々のオーガスクリューによって行う現像装置に現像剤を供給する現像剤補給装置であって、トナーを収容するトナー収容手段と、キャリアを収容するキャリア収容手段と、現像装置の設置環境の温度及び湿度を検出する環境検知手段とを有し、該環境検知手段の検知結果に応じて、キャリア収容手段に収容されているキャリアを現像装置に供給することを特徴とする現像剤補給装置を提供するものである。
【0010】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、トナーとキャリアとからなる現像剤を現像剤担持体によって担持し、該現像剤担持体上の現像剤を用いて像担持体上の静電潜像を現像し、現像剤担持体への現像剤の供給と、現像剤担持体による現像後の現像剤の回収との別々のオーガスクリューによって行う現像装置であって、設置環境の温度及び湿度を検出する環境検知手段を有し、該環境検知手段の検知結果に応じて、キャリアが供給されることを特徴とする現像装置を提供するものである。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第3の態様として、上記本発明の第2の態様に係る現像装置を備えた画像形成装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、環境変化などにより現像装置内の現像剤量又は嵩が変化してもオーガスクリューむらの発生を防止できる現像剤補給装置、現像装置及び画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を好適に実施した第1の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】現像装置の構成を示す図である。
【図3】現像装置にトナー及びキャリアを供給する構成を示す図である。
【図4】環境と現像剤嵩密度との関係を示す図である。
【図5】平衡となった現像剤量とオーガスクリューむらとの関係の環境による差を示す図である。
【図6】本発明を好適に実施した第2の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す。この画像形成装置は、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの各色成分についてそれぞれ独立した走査光学系と像担持体とを備え、中間転写体によって多重印刷を行い、用紙に転写することでカラープリントを得るタンデム方式のカラープリンタである。
【0015】
本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式の画像形成装置であり、互いに異なる色(イエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックK)の可視トナー像の形成ユニットが図示するように配置される。可視トナー像の形成ユニットは、それぞれドラム形状の感光体(像担持体)1Y、1M、1C、1Kを備えている。感光体1Y〜1Kの周囲には、帯電器2Y、2M、2C、2K、走査光学装置3Y、3M、3C、3K、現像装置4Y、4M、4C、4K、第1転写器5Y、5M、5C、5K、感光体清掃装置6Y、6M、6C、6Kが配置されている。また、可視トナー像の形成ユニットの下には中間転写体7が配置され、中間転写体7には第2転写器8と中間転写体清掃装置9とが設置されている。またさらに、記録媒体10を収容するスタッカ11と定着装置12とが配置されている。
現像装置4Y〜4Kの近傍には、トナー収容室49Y〜49Kとキャリア収容室46Y〜46Kが配置されている。
【0016】
上記カラー画像形成装置において、感光体1Y〜1Kは、コロナワイヤとシールドケースとグリッドなどを備えた帯電器2Y〜2Kのコロナワイヤから発生したマイナス電荷によって負帯電に一様に帯電される。
【0017】
帯電器2Y〜2Kによって帯電された感光体1Y〜1Kには、走査光学装置3Y〜3Kの各光源から発せられた露光光(レーザ光)がポリゴンミラー、光学素子等を通過して各感光体1Y〜1Kに照射され、感光体1Y〜1K上に静電潜像が形成される。
【0018】
次に、静電潜像が形成された感光体1Y〜1Kの表面上には、現像装置4Y〜4Kの現像ローラ(現像剤担持体)上の現像剤によってトナー像が形成される。
【0019】
感光体1Y〜1K上に現像されたトナー像を第1転写器5Y〜5Kによって中間転写体7にそれぞれ転写することで、中間転写体7上にカラー画像が形成される。一方、第1転写器5Y〜5Kによって中間転写体7に転写しきれずに感光体1Y〜1K上に残ったトナー像は、感光体清掃装置6Y〜6Kによって除去される。
【0020】
形成されたカラー画像は中間転写体7によって搬送され、記録媒体10が中間転写体7と第2転写器8との間を通過する際にトナー像が記録媒体10に転写される。一方、中間転写体7に残ったトナー像は、中間転写体清掃装置9によって除去される。
【0021】
記録媒体10上のトナーは定着装置12の加熱ローラ及び加圧ローラなどによって加熱されることでトナー像が記録媒体10に定着される。
【0022】
以下、現像装置4の構成・動作について詳細に説明する。なお、各色の現像装置4Y、4M、4C、4Kは同一構成であるため、以下の説明では、色を区別するためのYMCKの記号を省略して表記する。
【0023】
図2に示すように、現像装置4は、現像剤担持体として第1現像ローラ41a、第2現像ローラ41b、搬送スクリュー42a〜42c(オーガスクリュー)、現像剤規制部材としてのドクターブレード43、キャリア捕集ローラ44等で構成されている。また、現像装置4内には、現像剤を搬送して循環経路を形成する三つの現像剤搬送部B1〜B3が形成されている。
【0024】
第1現像ローラ41aと第2現像ローラ41bは、それぞれ、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を円筒状に形成してなるスリーブ411a、411bが不図示の回転駆動機構によって図2においては時計方向に回転されるように構成されている。現像ローラ41a、41bのスリーブ411a、411b内には、スリーブ411a、411bの周面に現像剤の穂立ちが生じるように磁界を形成するマグネット412a、412bが固設されている。スリーブ411a、411bの外周面は、スリーブ411a、411b上の現像剤が搬送されやすいように凹凸状に粗されている。
【0025】
マグネット412a、412bから発せられる法線方向の磁力線に沿うように、現像剤中のキャリアがスリーブ411a、411b上にチェーン状に穂立ちする。このチェーン状に穂立ちしたキャリアに帯電したトナーが付着されて、磁気ブラシが形成される。磁気ブラシは、スリーブ411a、411bの回転によってスリーブ411a、411bと同方向(図2においては時計方向)に移送される。
【0026】
現像剤規制部材としてのドクターブレード43は、現像領域の上流側に設置されていて、第1現像ローラ41a上に担持された現像剤を適量に規制する。
【0027】
まず、現像ローラ41aのマグネット412aの磁力が磁性体としてのキャリアに作用して、第1現像剤搬送部B1に収容された第1搬送(供給)スクリュー42aによって長手方向に搬送されている現像剤が第1現像ローラ41a上に担持される。第1現像ローラ41a上に担持された現像剤は、その一部がドクターブレード43の位置で掻き取られて、第1現像剤搬送部B1に戻される。一方、ドクターブレード43と現像ローラ41aとのギャップを通過して第1現像ローラ41a上に担持された現像剤は、第1現像領域において感光体1に摺接する。その後、感光体1との対向位置を通過した現像剤は、第2現像ローラ41bとの対向位置まで搬送される。そして、第1現像ローラ41a上の現像剤の一部又は全部が、第2現像ローラ41bに受け取られ担持される。その後、第2現像ローラ41b上に担持された現像剤は、第2現像領域において感光体1に摺接する。その後、感光体1との対向位置を通過した現像剤は、現像剤が第2現像ローラ41から剥離される位置まで搬送される。そして、第2現像ローラ41b上に担持されていた現像工程後の現像剤が第2現像ローラ41bから脱離される。脱離後の現像剤は、第2現像剤搬送部B2に回収されて、第2搬送(回収)スクリュー42bによって長手方向に搬送される。そして、第2搬送スクリュー42bによって搬送された現像剤と、現像ローラ41aによって搬送されなかった第1搬送スクリュー42a下流部の現像剤は、第3現像剤搬送部B3に収容された第3搬送(撹拌)スクリュー42cに受け渡され搬送された後に、第1現像剤搬送部B1に収容された第1搬送スクリュー42aに受け渡される。このようにして、現像剤は現像装置4内を循環することとなる。
【0028】
また、第1搬送スクリュー42aの下流側には現像剤を排出する排出口48が設けられており、現像装置4内の余剰となった現像剤はここから溢れ出て、第4搬送(排出)スクリュー42dによって現像装置4外部に排出される。
【0029】
上記の現像剤の動作中、第1現像ローラ41aと感光体1とが対向する第1現像領域と、第2現像ローラ41bと感光体1とが対向する第2現像領域とにおいて、2成分現像剤中のトナーが感光体1の潜像に付着してトナー像を形成する。
【0030】
次に、現像装置4の構成及び動作について図3を用いて説明する。
図3は、トナー45を収容するトナー収容室49とキャリア47を収容するキャリア収容室46から現像装置4にトナー45及びキャリア47を補給する構成を示している。現像装置4へのトナー45及びキャリア47を補給する機構は、トナー45とキャリア47とで別々の構成となっているため、感光体1へ画像を形成することによって消費した分のトナー45の補給とは別に、キャリア47だけを現像装置4内に補給できる。
【0031】
次に、環境と現像剤嵩密度との関係を図4に示す。ここで、現像剤のキャリア47は径が55μmであり、母材がマグネフェライトに導電性フィラーなどをコートしたものであるとする。また、トナー45は径が6μmであり、母材がポリエーテルポリオール樹脂であるとする。
図4に示すように、環境差によって現像剤嵩密度が異なる。そのため、現像装置4内の余剰となった現像剤を溢れ出させて排出する排出構成においては、環境差によって現像剤嵩密度が異なるため、排出口から排出されない平衡となった状態の現像装置4内の現像剤量が各々の環境で異なる。図5に各環境での平衡となった現像剤量とオーガスクリューむらが発生しない境界線との関係を示す。環境差によって現像剤量が異なっており、また現像剤嵩が変化するためオーガスクリューむらの発生境界も異なる。そのため、画像形成装置の設置環境が低温低湿環境から高温高湿環境側に変化した場合、現像剤又はキャリア47を補給しない状態では現像装置4内の現像剤量が少ないためオーガスクリューむらが発生してしまう。
より詳細に説明すると、図5において低温提出環境、高温高湿環境のいずれに関しても、「平衡現像剤量」は現像装置4内に収容できる現像剤の最大量を示している(平衡現像剤量を超える分の現像剤は排出口48から排出されるため)。また、現像剤の量及びトナー濃度が「オーガスクリューむら」の線よりも下側となる条件ではオーガスクリューむらが発生する可能性がある。従って、オーガスクリューむらが発生しないようにするためには、「平衡現像剤量」と「オーガスクリューむら」の間となるように現像剤の量及びトナー濃度を設定する必要がある。図5において、高温高湿環境の「オーガスクリューむら」の線は、低温低湿環境の「平衡現像剤量」よりも下に位置しているため、低温低湿環境で最大限に現像剤を現像装置4に収容していたとしても、高温高湿環境下ではオーガスクリューむらが発生してしまう可能性があることとなる。
【0032】
本実施形態に係る画像形成装置はキャリア47のみを現像装置4内に供給可能な構成となっているため、設置環境が低温低湿環境から高温高湿環境側に変化したことを不図示の環境検知センサで検出した場合には、オーガスクリューむらが発生しない現像剤量となるように、予め設定しておいた量のキャリア47を現像装置4内に供給する(換言すると通常の画像形成中よりも多くのキャリア47を現像装置4内に供給する)ことで、オーガスクリューむらの発生を防止できる。
【0033】
なお、現像装置4内に現像剤嵩を検知する現像剤嵩センサを設け、その出力に応じてキャリア47を現像装置4に供給することで、低温低湿環境から高温高湿環境側に変化した場合に、現像蔵置4内の現像剤量をオーガスクリューむらが発生しない現像剤嵩に確実に維持できる。
【0034】
一般的に重量比率ではキャリア47の方がトナー45よりも少ない。すなわち、トナー45は、キャリア47よりも比重が大きく、現像剤における重量比でキャリア47よりも高い割合を占める。したがって、トナー45とキャリア47とを一緒に現像装置内に供給すると、嵩の小さいトナー45が現像装置内に大量に供給されることとなる。このため、トナー45とキャリア47とを一緒に現像装置内に供給する旧来の構成では、オーガスクリューむらが発生しない現像剤量となるようにトナー45とキャリア47とを現像装置4内に供給すると、現像装置4内の現像剤のトナー濃度が高くなり画像がトナー45で汚れたり、現像装置4周辺にトナー45が飛散することによる不具合が発生してしまう。
【0035】
このように、本実施形態に係る画像形成装置によれば、環境変化などにより現像装置内の現像剤量又は嵩が変化してもオーガスクリューむらの発生を防止できる。
【0036】
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図6に、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す。トナー45は各色で異なるためトナー収容室49は色毎に個別に設置されているが、キャリア47は各色共通となっており、キャリア収容室46から各色の現像装置4Y〜4Kにキャリア47が供給される。
【0037】
この他については第1実施形態と同様であるため、重複する説明は割愛する。
【0038】
なお、上記各実施形態は本発明の好適な実施の一例であり本発明はこれらに限定されることはない。
例えば、上記実施形態においては、低温低湿環境における現像剤の嵩密度が高温高湿環境におけるそれよりも小さく、低温低湿環境から高温高湿環境に変化したことを環境検知センサが検出した場合にキャリアが供給される構成を例としたが、低温低湿環境における現像剤の嵩密度が高温高湿環境におけるそれよりも大きい場合には、高温高湿環境から低温低湿環境に変化したことを環境検知センサが検出した場合にキャリアを供給すればよい。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 感光体
2 帯電器
3 走査光学装置
4 現像装置
5 第1転写器
6 感光体清掃装置
7 中間転写体
8 第2転写器
9 中間転写体清掃装置
10 記録媒体
11 スタッカ
12 定着装置
41a 第1現像ローラ
41b 第2現像ローラ
42a 第1搬送スクリュー
42b 第2搬送スクリュー
42c 第3搬送スクリュー
42d 第4搬送スクリュー
43 ドクターブレード
44 キャリア捕集ローラ
45 トナー
46 キャリア収容室
47 キャリア
48 排出口
49 トナー収容室
411a、411b スリーブ
412a、412b マグネット
【先行技術文献】
【特許文献】
【0040】
【特許文献1】特開2007−034043号公報
【特許文献2】特公昭60−018065号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーとキャリアとからなる現像剤を現像剤担持体によって担持し、該現像剤担持体上の現像剤を用いて像担持体上の静電潜像を現像し、前記現像剤担持体への前記現像剤の供給と、前記現像剤担持体による現像後の前記現像剤の回収との別々のオーガスクリューによって行う現像装置に前記現像剤を供給する現像剤補給装置であって、
前記トナーを収容するトナー収容手段と、
前記キャリアを収容するキャリア収容手段と、
前記現像装置の設置環境の温度及び湿度を検出する環境検知手段とを有し、
該環境検知手段の検知結果に応じて、前記キャリア収容手段に収容されている前記キャリアを前記現像装置に供給することを特徴とする現像剤補給装置。
【請求項2】
前記現像剤は、低温低湿環境における密度が高温高湿環境における密度よりも小さく、
前記環境検知手段が、低温低湿環境から高温高湿環境に変化したことを検出した場合に前記キャリアを供給することを特徴とする請求項1記載の現像剤補給装置。
【請求項3】
前記トナーは、前記キャリアよりも比重が大きく、前記現像剤における重量比で前記キャリアよりも高い割合を占めることを特徴とする請求項1又は2記載の現像剤補給装置。
【請求項4】
前記現像装置に設置された嵩検知手段による該現像装置内の前記現像剤の嵩の検出結果に応じて前記キャリアの供給量を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の現像剤補給装置。
【請求項5】
前記現像装置は、複数の色の現像を行う装置であり、
前記トナー収容手段を、前記複数の色のそれぞれに対応して個別に備え、
前記キャリア収容手段は、前記複数の色の各色に共通して一つ備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の現像剤補給装置。
【請求項6】
トナーとキャリアとからなる現像剤を現像剤担持体によって担持し、該現像剤担持体上の現像剤を用いて像担持体上の静電潜像を現像し、前記現像剤担持体への前記現像剤の供給と、前記現像剤担持体による現像後の前記現像剤の回収との別々のオーガスクリューによって行う現像装置であって、
設置環境の温度及び湿度を検出する環境検知手段を有し、該環境検知手段の検知結果に応じて、前記キャリアが供給されることを特徴とする現像装置。
【請求項7】
前記現像剤は、低温低湿環境における密度が高温高湿環境における密度よりも小さく、
前記環境検知手段が、低温低湿環境から高温高湿環境に変化したことを検出した場合に前記キャリアが供給されることを特徴とする請求項6記載の現像装置。
【請求項8】
前記トナーは、前記キャリアよりも比重が大きく、前記現像剤における重量比で前記キャリアよりも高い割合を占めることを特徴とする請求項6又は7記載の現像装置。
【請求項9】
収容する前記現像剤の嵩を検出する嵩検出手段を有し、前記キャリアの供給される量が該嵩検出手段の検出結果に応じて変化することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項記載の現像装置。
【請求項10】
請求項6から9のいずれか1項記載の現像装置を備えた画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−286668(P2010−286668A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140425(P2009−140425)
【出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】