説明

現像装置、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置

【課題】 現像剤収容部と現像剤担持体収容部とを連通する連通口を封止する連通口封止部材を除去し忘れた際に、簡単に画像形成可能な状態とすることができる現像装置、並びにこれを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 プロセスカートリッジ6Yをプリンタ100に装着した際、連通口封止部材としてのシール部材73Yが除去されていない状態では、現像部蓋部材としての支持板80を閉じようとしても閉じることができないようにする封止部材除去忘れ防止部材としての引き抜き忘れ防止部材74Yを設け、プロセスカートリッジ6Yをプリンタ100に装着した状態でシール部材73Yを引き抜くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファックス、プリンタ等に用いられる現像装置並びにこれを用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、現像剤担持体収容部と現像剤収容部とを有し、画像形成装置本体に対して着脱可能な現像装置において、現像剤担持体収容部は現像剤担持体を部分的に露出させるための開口部を有している。現像剤担持体収容部と現像剤収容部とを連通する連通口が開いた状態であると、画像形成装置本体に装着していない状態でも現像剤収容部と現像剤担持体収容部との間を現像剤や空気の行き来が可能となる。これにより、現像剤が連通口を通って現像剤担持体収容部に移動し、開口部から飛散したり、開口部及び連通口を通じて現像剤が外気と触れることにより現像剤が劣化したり恐れがあった。そして、このような現像剤の飛散や劣化を防止するために、現像剤担持体収容部と現像剤収容部との間の連通口を封止する連通口封止部材を設けた構成が知られている。連通口封止部材としてはフィルム上のシール部材が用いられ、このシール部材を引き抜き、除去することで現像剤担持体収容部と現像剤収容部とが連通し、現像剤を現像剤担持体収容部に供給することができるようになる。
【0003】
シール部材を設けることにより、画像形成装置に装着していない状態での現像剤の飛散や劣化を防止することができたが、画像形成装置に装着した際にシール部材を引き抜き忘れるという問題が生じた。シール部材を引き抜き忘れたまま画像形成装置に装着し、プリント動作を行うと、現像剤担持体収容部には現像剤の供給がなされないため画像形成を行うことができず、白紙等の異常画像が発生する。
【0004】
このようなシール部材を引き抜き忘れることを防止するための構成として以下に示すものが提案されている。
特許文献1は、現像装置と画像形成装置本体側に現像装置を装着したことを検出するための複数の電極が設けられている。シール部材が現像装置側の電極の一つを塞ぐ状態で設けてあり、現像装置を画像形成装置に装着した際に、シール部材の存在が検出されるとユーザーが現像装置を取り外して、現像装置からシール部材を引き抜く構成である。
また、特許文献2は、画像形成装置側の突出部と係合する現像装置の孔部をシール部材が塞いだ状態で設けられることにより、シール部材を引き抜いていない状態では現像装置が装着できない構成である。
【0005】
【特許文献1】特開2003−255806号公報
【特許文献2】特許3450569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のシール部材の引き抜き忘れを防止する構成は、シール部材の引き抜き忘れが判明してから、シール部材を引き抜いて、画像形成可能な状態とするまでに手間がかかり、操作性が悪いという問題があった。
具体的には、特許文献1に記載の装置においては、現像装置を装着し、シール部材の引き抜き忘れが検出されると、現像装置を一度、画像形成装置本体から取り外し、シール部材を引き抜いて、再度、画像形成装置に装着するため手間がかかる。
また、特許文献2に記載の装置においては、シール部材を引き抜き忘れた状態は係合部がかみ合わないため、ユーザーは現像装置を持った状態で、現像装置の装着を試み、シール部材を引き抜き忘れたために係合がかみ合わないことに気付く必要がある。そして、シール部材の引き抜き忘れに気付いたら、現像装置を別の場所に置いて、シール部材を引き抜き、再度、画像形成装置に装着を試みるため手間がかかる。
【0007】
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、連通口封止部材を除去し忘れた際に、簡単に画像形成可能な状態とすることができる現像装置、並びにこれを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像形成装置本体の現像部蓋部材を開くことにより該画像形成装置内の現像装置収容位置に対して着脱可能であり、現像剤担持体を収容する現像剤担持体収容部と、該現像剤担持体に供給する現像剤を収容する現像剤収容部と、該現像剤担持体収容部と該現像剤収容部とを連通する連通口と、該画像形成装置本体に搭載する前に該現像剤が該現像剤担持体収容部に移動することを防止するために該連通口を封止する連通口封止部材とを有する現像装置において、該連通口封止部材に具備され、且つ該画像形成装置本体に搭載されたときに該連通口封止部材が除去されていない状態で該現像部蓋部材を閉じようとすると、該現像部蓋部材と接触し、該現像部蓋部材を閉じることができないようにする封止部材除去忘れ防止部材を有し、該連通口封止部材及び該封止部材除去忘れ防止部材を備えた状態で該現像装置収容位置に装着可能であり、該現像装置収容位置に装着された状態で該連通口封止部材が除去可能であることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記封止部材除去忘れ防止部材と該現像装置の外殻との色が異なることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、画像形成装置本体の現像部蓋部材を開くことにより該画像形成装置内の現像装置収容位置に対して着脱可能であり、現像剤担持体を収容する現像剤担持体収容部と、該現像剤担持体に供給する現像剤を収容する現像剤収容部と、該現像剤担持体収容部と該現像剤収容部とを連通する連通口と、該画像形成装置本体に搭載する前に該現像剤が該現像剤担持体収容部に移動することを防止するために該連通口を封止する連通口封止部材とを有する現像装置において、該連通口封止部材に具備され、且つ該画像形成装置本体に搭載されたときに該連通口封止部材が除去されていない状態で該現像部蓋部材を閉じようとすると該現像部蓋部材と接触し、該現像部蓋部材を閉じることができないようにする封止部材除去忘れ防止部材を有することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、少なくとも、潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像手段とが一体的に支持され、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、該現像手段として請求項1、2または3の現像装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、潜担持体の表面を帯電させるための帯電手段と、該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、該現像手段として請求項1、2または3の現像装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記現像部蓋部材が上記現像装置を現像装置収容位置で固定する位置決め部材であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記現像部蓋部材が外装カバーであることを特徴とするものである。
【0009】
上記請求項1乃至7の現像装置においては、現像部蓋部材を閉じようとしても、封止部材除去忘れ防止部材によって、連通口封止部材が除去されていない状態では、現像部蓋部材を閉じることができないため、ユーザーは連通口封止部材が除去されないことを簡単に気付くことができる。また、現像装置が連通口封止部材を備えた状態で画像形成装置側の現像装置収容位置に装着可能であるので、連通口封止部材の除去忘れにより装着できないことに気付かず、何度も装着を試みる手間を省くことができる。さらに、現像装置が現像装置収容位置に装着された状態で連通口封止部材及び封止部材除去忘れ防止部材を除去可能であるので、連通口封止部材を除去するために現像装置を画像形成装置から取り外したり、作業ができる場所に置いたりする手間を省くことができる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1乃至7の発明によれば、連通口封止部材の引き抜き忘れを簡単に気付くことができ、連通口封止部材を引き抜く手間も少ないため、連通口封止部材を除去し忘れた際に、簡単に画像形成可能な状態とすることができるという優れた効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
〔実施形態1〕
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態の一例(以下、本実施形態を「実施形態1」という。)として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタ100という)について説明する。なお、作像部に関してはプロセスカートリッジとして説明する。
まず、プリンタ100の基本的な構成について説明する。図1は、プリンタ100の概略構成図である。図において、プリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY、M、C、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Yを例にすると、図2に示すようにドラム状の像担持体としての感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(不図示)、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。このプロセスカートリッジ6Yは、プリンタ100本体に着脱可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
【0012】
帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様に帯電せしめる。一様に帯電せしめられた感光体1Yの表面は、レーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像装置5YによってYトナー像に現像される。そして、感光体1Y上に形成されたトナー像は中間転写ベルト8上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。
また除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他のプロセスカートリッジ6M、C、Kにおいても、同様にして感光体1M、C、K上にM、C、Kトナー像が形成され、中間転写ベルト8上に中間転写される。
【0013】
先に示した図1においてプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの図中下方には露光装置7が配設されている。
潜像形成手段である露光装置7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y、M、C、K上にY、M、C、K用の静電潜像が形成される。なお露光装置7は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
【0014】
露光装置7の図中下側には、紙収容カセット26、これらに組み込まれた給紙ローラ27、レジストローラ対28など有する給紙手段が配設されている。
紙収容カセット26は、記録体たる転写紙Pが複数枚重ねて収納されており、それぞれの一番上の転写紙Pには給紙ローラ27が当接している。給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の転写紙Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給紙される。
レジストローラ対28は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転駆動するが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。かかる構成の給紙手段においては、給紙ローラ27と、タイミングローラ対たるレジストローラ対28との組合せによって搬送手段が構成されている。この搬送手段は、転写紙Pを収容手段たる紙収容カセット26から後述の2次転写ニップまで搬送するものである。
【0015】
プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの図中上方には、中間転写体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる中間転写ユニット15が配設されている。この中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、4つの1次転写バイアスローラ9Y、M、C、K、クリーニング装置10などを備えている。また2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。
中間転写ベルト8は、これら3つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。1次転写バイアスローラ9Y、M、C、Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y、M、C、Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。
1次転写バイアスローラ9Y、M、C、Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY、M、C、K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y、M、C、K上のY、M、C、Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
【0016】
2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで転写紙Pに転写される。2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。
【0017】
2次転写ニップにおいては、転写紙Pが互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト8と2次転写ローラ19との間に挟まれて、レジストローラ対28側とは反対方向に搬送される。2次転写ニップから送り出された転写紙Pは、定着装置20のローラ間を通過する際に熱と圧力とにより、表面に転写された4色トナー像が定着される。その後、転写紙Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て機外へと排出される。プリンタ本体の上面には、スタック部30が形成されており、排紙ローラ対29によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部30に順次スタックされる。
【0018】
図3は、本実施形態のプリンタ100本体の外観斜視図である。プリンタ100は、図中矢印方向に開閉可能な外装カバーとしての側面外装カバー90、前方(図中右方向)に開閉可能な前部外装カバー92、及び上方に開閉可能な上部外装カバー93を備えている。図4は、側面外装カバー90、前部外装カバー92前部外装カバー92および上部外装カバー93を開いた状態のプリンタ内部構造を示す図である。
側面外装カバー90を開いたプリンタ内部には、現像部蓋部材としての支持板80が設けられている。支持板80は、プリンタ100の現像装置収容位置に装着された各プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kを支持して正規の位置に固定する位置決め部材である。
また、プリンタ100の奥側には支持板80と対になってプロセスカートリッジを軸方向両端部で支持する図示しない固定支持板が設けられている。この図示しない奥側の固定支持板には、図示しない駆動系が配置され、カップリングを介して、中間転写ユニット15、トナー像形成部10Y、C、M、Kの感光体1、帯電装置4、現像装置5の各ローラ類を駆動する。
【0019】
また、図1に示すように、中間転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタック部30との間には、ボトル収容器31が配設されている。このボトル収容器31は、Y、M、C、Kトナーを収容する現像剤収容器としてのトナーボトル32Y、M、C、Kを収容している。トナーボトル32Y、M、C、Kは、ボトル収容器31上にトナー各色毎に上から置くようにして設置する。トナーボトル32Y、M、C、K内のY、M、C、Kトナーは、それぞれ後述するトナー補給装置により、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの現像装置に適宜補給される。これらのトナーボトル32Y、M、C、Kと、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kとはそれぞれ独立してプリンタ100本体に着脱可能である。トナーボトル32Y、M、C、Kは上部外装カバー93を開くことで、プリンタ100の上部から着脱可能である。プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kは、側面外装カバー90を開き、支持板80を開くことで、図中手前側から引き出すことが可能となる。
【0020】
プリンタ100本体でのトナーボトル32Yのセット位置の下方には、図1中の奥側にはトナーボトル32Y内のイエロートナーを現像装置5Yに供給する不図示のトナー補給装置を設けている。プロセスカートリッジ6Yを図1中手前側から奥側方向にスライドさせて、プロセスカートリッジ6Yをプリンタ100本体にセットすることで、トナーを現像装置5Yに搬送する搬送部材43Yの先端と現像装置5Yのトナー補給部58Yとが係合する。
トナーボトル32Y内に充填されたニュートナーは、トナー補給装置に補給される。トナー補給装置に貯められたトナーは、現像装置5Y内にあるトナー検知手段(不図示)により現像装置5Y内のトナー濃度が低いと判断されたときに、現像装置5Yへ補給される。現像装置5Yへ補給されるトナーは、トナー補給装置の搬送部材43Yを通り、搬送部材43Yの開口部45Yから現像装置側のトナー補給口61Yに供給される。
【0021】
次に、プロセスカートリッジ6Y内の現像装置5Yの構成について図2及び図5を用いて説明する。図5は、現像装置5Yの上部カバー70Yを外した状態の斜視図である。
現像装置5Yは、現像剤担持体としての現像ローラ51Yが現像剤担持体収容部としての現像ローラ収容部57Yに設けられている。また、現像ローラ51Yは現像ローラ収容部57Yを形成するケーシングの開口部から部分的に露出しており、感光体1Yと現像領域を形成している。また、現像領域から現像ローラ51の表面移動方向上流側には、現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ52Yが設けてある。
現像ローラ収容部57Yの下方には、現像剤を収容する現像剤収容部があり、仕切壁59Yによって、現像ローラ51Y側の第1現像剤収容部53Yとトナー補給口61Y側の第2現像剤収容部54Yとに仕切られている。そして、第1現像剤収容部53Yには第1現像剤攪拌搬送部材としての第1搬送スクリュ55Yを備え、第2現像剤収容部54Yには第2現像剤攪拌搬送部材としての第2搬送スクリュ56Yを備えている。
現像ローラ収容部57Yと第1現像剤収容部53Yとの間には、現像剤が通過する連通口72Yを有する枠部材71Yを備えている。
なお、実施形態1の現像装置5Yでは、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を使用しているが、キャリアを含まない一成分現像剤を使用してもよい。
現像装置5Yは現像剤としてトナーとキャリアとをあらかじめ内部に収容しており、現像により消費されたトナーは、図1に示したトナー収容器としてのトナーボトル32Yからトナーの補給を受けてこれを内部に収容している。
【0022】
次に現像装置5Yの動作について説明する。
トナーボトル32Yから現像装置5Yに補給されるトナーは、図5中の破線で示したトナー補給口61Yから現像装置5Y内に補給がなされる。現像装置5Yの第2現像剤収容部54Yに補給されたトナーは第2搬送スクリュ56Yによってキャリアと攪拌される。第2現像剤収容部54Y内のトナーとキャリアからなる現像剤は第2搬送スクリュ56Yにより攪拌されながら図中矢印B方向に搬送される。第2搬送スクリュ56Yに搬送され、第2現像剤収容部54Yの端部に達した現像剤は、仕切壁59Y端部の開口部を通過し、第1現像剤収容部53Yへと移動する。第1現像剤収容部53Y内の現像剤は第1搬送スクリュ55Yにより攪拌されながら図中矢印A方向に搬送され、第1現像剤収容部53Yの端部に達すると、仕切壁59Y端部の開口部を通過して第2現像剤収容部54Yへと移動する。このように現像剤は第1搬送スクリュ55Y及び第2搬送スクリュ56Yによって、現像装置5Y内を循環している。
【0023】
第1現像剤収容部53Y内で第1搬送スクリュ55Yにより攪拌・搬送される現像剤のうち、現像ローラ51Yに引き寄せられた現像剤が連通口72を通って現像ローラ51Y上に担持される。
現像剤中のキャリアは、現像ローラ51内に備えたマグネットローラの磁力により現像ローラ51Yにひきつけられ、現像ローラ51Y上に担持される。また、現像剤中のトナーは攪拌されることでキャリアとは逆極性に帯電し、キャリアとの間には静電力が働くため、キャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。現像ローラ51Yに担持された現像剤は、現像ドクタ52Yと現像ローラ51Yの表面との間の隙間(ドクタギャップ)を通過することで層厚が規制される。そして、層厚が規制された現像剤は、感光体1Yと対向する現像領域に搬送されると、マグネットローラの磁力により現像ローラ51Y上に穂立ちした状態となる。
ここで、現像ローラ51Yは、現像領域において感光体1Yの表面よりも速い線速で同方向に表面移動する。そして、現像ローラ51Y上に穂立ちしたキャリアは、感光体1Yの表面を摺擦しながら、キャリア表面に付着したトナーを感光体1Yの表面に供給する。このとき、現像ローラ51Yには、図示しない電源から現像バイアスが印加され、これにより現像領域には現像電界が形成される。そして、感光体1Y上の静電潜像と現像ローラ51Yとの間では、現像ローラ51Y上のトナーに静電潜像側に向かう静電力が働くことになる。これにより、現像ローラ51Y上のトナーは、感光体1Y上の静電潜像に付着することになる。この付着によって感光体1Y上の静電潜像は、それぞれ対応する色のトナー像に現像される。また、本実施形態では、現像ローラ51Yは、クラッチを介して駆動装置に接続されており、そのクラッチによって、現像ローラ51Yの回転を一時停止することができる構成となっている。
【0024】
次に、連通口封止部材としてのシール部材について説明する。図6はプリンタ100に装着前のプロセスカートリッジ6Y内の現像装置5Yの断面図である。また、図7はプリンタ100に装着前のプロセスカートリッジ6Y内の現像装置5Yの斜視図である。
図6に示すようにプリンタ100に装着される前の現像装置5Yにおいては、現像ローラ収容部57Yと第1現像剤収容部53Yとをつなぐ連通口72Yを封止するように連通口封止部材としてのシール部材73Yが装着されている。シール部材73Yを設けることで、プロセスカートリッジ6Yを単体で運ぶときに、現像ローラ収容部57Yの開口部から現像剤が洩れて、飛散することを防止することができる。また、外気と遮断されるため、現像剤が空気に触れることによる現像剤の劣化を防止することができる。
【0025】
また、図7に示すようにシール部材73Yは引き抜かなければならないため、その端部が引きしろ部分として現像装置5Yを備えたプロセスカートリッジ6Yの端部から外側に出ている。シール部材73Yの引きしろ部分を矢印C方向に引き抜くことで除去することができる。なお、図中矢印C方向は、現像ローラ51Yと平行な方向であり、矢印C方向側のプロセスカートリッジ6Yの端部はプロセスカートリッジ6Yをプリンタ100に装着した際に、支持板80に対向する側の端部である。シール部材73Yを図7中の矢印C方向に引き抜き除去することにより、現像装置5は図2及び図5に示した状態となり、第1現像剤収容部53Yから連通口72Yを通して現像ローラ収容部57Yに現像剤を供給できるようになる。
【0026】
以下、封止部材除去忘れ防止部材としての引き抜き忘れ防止部材について説明する。
図8はプロセスカートリッジ6Yの斜視図である。連通口封止部材であるシール部材73Yのプロセスカートリッジ6Y端部よりも外側の部分には、シール部材73Yの引き抜き忘れを防止するため、封止部材除去忘れ防止部材としての引き抜き忘れ防止部材74Yを設けている。プロセスカートリッジ6Yのケーシングの外側の色は一般的に黒であるので、引き抜き忘れ防止部材74Yの色はプロセスカートリッジ6Yとは異なる色とする。例えば、赤やオレンジといったプロセスカートリッジ6Yの黒に対して目立つ色にすると、さらに注意を促すことができるため、好ましい。
なお、上述の説明では、イエロートナーを使用するプロセスカートリッジ6Yについてのみ述べたが、他の色を使用するプロセスカートリッジ6M、C、Kはトナーの色が異なる点以外はプロセスカートリッジ6Yと同じ構成である。
また、図8の引き抜き忘れ防止部材74Yは、シール部材73Yに固定されているが引き抜き忘れ防止部材74Yとしてはシール部材73Yに固定したものに限るものではない。図9に引き抜き忘れ防止部材74Yをシール部材73Yに取り付ける他の例を示す。図に示すように、引き抜き忘れ防止部材74Yに貫通孔である空洞部76Yを設け、シール部材73Yは突起部75Yを備えている。シール部材73Yは空洞部76Yを通しているだけで固定されておらず、突起部75Yによって引き抜き忘れ防止部材74Yが抜け落ちないようになっている。
【0027】
図10は、シール部材73Y及び引き抜き忘れ防止部材74Yを備えたままのプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kをプリンタ100本体に装着した状態の斜視図である。また、図11は部分拡大図である。
図に示すようにプリンタ100ではシール部材73Y及び引き抜き忘れ防止部材74Yを備えたままの状態で、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kを現像装置収容位置に装着可能である。
図の状態はシール部材73Y、M、C、Kを引き抜いていない状態であり、この状態で支持板80を閉じようとすると、シール部材73Y、M、C、Kに取り付けた、引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kと支持板80とが干渉して、支持板80を閉じることが出来ない状態となる。言い換えると、現像部蓋部材である支持板80を閉じることができない状態となる。
【0028】
支持板80を閉じることができないことにより、ユーザーはシール部材73Y、M、C、Kを引き抜き忘れていることに気付くことができ、確実にシール部材73Y、M、C、Kの引き抜き忘れを防止する事が出来る。なお、支持板80とは、各プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kを位置決めするものであり、また各プロセスカートリッジに印加するバイアスの端子及び端子までのハーネス等も備えているものである。
【0029】
また、図10及び図11より、引抜忘れ防止部材74Y、M、C、Kは現像装置5Y、M、C、Kを備えたプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kがプリンタ100へ装着された状態でプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの外表面に位置している。
これにより、現像装置収容位置に装着された状態で連通口封止部材としてのシール部材73Y、M、C、K、及び封止部材除去忘れ防止部材としての引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kの除去が可能となる。
図10の状態から引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、K及びシール部材73Y、M、C、Kを引き抜くことで、図4に示した状態となり、支持板80を閉じることができるようになり、支持板80を閉じて画像形成が可能な状態となる。
【0030】
また、引抜忘れ防止部材74Y、M、C、Kは現像装置5Y、M、C、Kを備えたプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kのプリンタ100へ装着する方向の軸線に対して所定の角度にて交差する面、さらに好ましくは略垂直に交差する面に設けるようにする。具体的には、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kにおいては、装着する方向の軸線に対して垂直に交差する面上となるプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの手前側端面に引抜忘れ防止部材74Y、M、C、Kを設けている。これにより、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの着脱方向から引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、K及びシール部材73Y、M、C、Kを除去することができるようになる。
【0031】
また、現像ローラ51Y、M、C、Kが現像装置5Y、M、C、Kを備えたプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kのプリンタ100へ装着する方向の軸線と略平行である。シール部材73Y、M、C、Kは現像ローラ51Y、M、C、Kに対してほぼ平行に設けられているので、現像ローラ51Y、M、C、Kが装着する方向の軸線と略平行であれば、シール部材73Y、M、C、Kをプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの着脱方向に引き抜きやすくなる。
なお、上述の実施形態では、現像装置5Y、M、C、Kと感光体1Y、M、C、Kとを備えたプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kとして、プリンタ100から着脱可能な構成について説明したがこれに限るものではない。少なくとも現像装置を備えていればよく、現像装置のみを装置本体から着脱可能としても良い。
【0032】
以上、実施形態1によれば、封止部材除去忘れ防止部材としての引き抜き忘れ防止部材74Yを設けているので、連通口封止部材としてのシール部材73Yが除去されていない状態で現像部蓋部材としての支持板80を閉じようとしても、支持板80が引き抜き忘れ防止部材74Yに接触して閉じることができないので、ユーザーはシール部材73Y、M、C、Kが除去されないことを簡単に気付くことができる。さらに、シール部材73Y、M、C、Kを備えた状態で画像形成装置であるプリンタ100の現像装置収容位置に装着可能であるので、シール部材73Y、M、C、Kの除去忘れにより装着できないことに気付かず、何度も装着を試みる事がなく、現像装置収容位置に装着された状態でシール部材73Y、M、C、K及び引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kを除去可能であるので、シール部材73Y、M、C、Kを除去するためにプリンタ100から取り外したり、作業ができる場所に置いたりする手間を省くことができる。以上より、シール部材73Y、M、C、Kの引き抜き忘れを簡単に気付くことができ、シール部材Y、M、C、Kを引き抜く手間も少ないため、シール部材73Y、M、C、Kを除去し忘れた際に、簡単に画像形成が可能な状態とすることができる。
また、引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kは現像装置5Y、M、C、Kを備えたプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kのケーシングの外側の色とは異なる色、具体的には赤やオレンジなどの目を引く色にしている。これにより、シール部材73Y、M、C、Kを除去していない状態で支持板80を閉じることを試みる前に、視覚的にシール部材73Y、M、C、Kを除去していないことに気付くことができる。
【0033】
[変形例1]
実施形態1では、引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kを、シール部材73Y、M、C、Kのプロセスカートリッジ6Y、M、C、K端部よりも外側の部分の、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの端面に接触する位置に設けていた。これにより、シール部材73を除去していない状態では、引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kにより支持板80がプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの端面と係合できなくなり、支持板80を閉じることができない構成であった。
引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kにより、閉じることができなくなる現像部蓋部材としての支持板80に限るものではない。以下、引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kにより、閉じることができなくなる現像部蓋部材が、外装カバーとしての側面外装カバー90である変形例1について説明する。変形例1は、引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kの設置位置が異なる点以外は、実施形態と共通するので、共通する点については説明を省略する。
【0034】
図12は、変形例1に係るプリンタ100の斜視図である。図に示すように、引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kを若干プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kから離した位置にセットしている。
これにより、実施形態1と異なり引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、K除去しないでプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kをプリンタ100本体に装着した状態でも、支持板80を閉じることができる。
そして、外装カバーである側面外装カバー90を閉じようとすると、側面外装カバー90と引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kが干渉して側面外装カバー90を閉じることが出来ないようになっている。側面外装カバー90が閉じることができないことにより、ユーザーはシール部材73Y、M、C、Kを引き抜き忘れていることに気付くことができ、確実にシール部材73Y、M、C、Kの引き抜き忘れを防止する事が出来る。
【0035】
また、側面外装カバー90に廃トナーボトル91を設置した構成であれば、に引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kと干渉するのは、側面外装カバー90に設置されている廃トナーボトル91でも構わない。ここで廃トナーボトル91とは、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kのクリーニング装置2Y、M、C、Kで回収された廃トナー及び、中間転写ユニット15のクリーニング装置10で回収された廃トナーを溜める為のボトルであり、側面外装カバー90に取り付けられている。
【0036】
変形例1では、シール部材73Y、M、C、Kを引き抜き忘れた状態であると、引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kが現像部蓋部材としての側面外装カバー90と干渉して、側面外装カバー90が閉じることができないため、ユーザーはシール部材73Yが除去されないことを簡単に気付くことができる。
また、支持板80と引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kとが何度も干渉すると、支持板80の組み付け誤差が大きくなる恐れがある。支持板80はプロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの位置決めを行っているため、組み付け誤差が大きくなると、プロセスカートリッジ6Y、M、C、Kの位置決めにも影響し、画像形成にも影響する恐れがある。一方、側面外装カバー90が引き抜き忘れ防止部材74Y、M、C、Kと何度も干渉し、その組み付け誤差が大きくなっても、側面外装カバー90を閉じた状態で固定する係合部と、側面外装カバーが閉じられたを感知する電極とに影響が出ない範囲であれば問題がなく、画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】実施形態1に係るプリンタの概略構成図。
【図2】同プリンタのY用のプロセスカートリッジの概略断面図。
【図3】同プリンタの外観斜視図。
【図4】同プリンタの外装カバーを開いた状態の外観斜視図。
【図5】同プリンタのY用の現像装置における上部カバーを外した斜視図。
【図6】同プリンタに装着前のY用の現像装置の断面説明図。
【図7】同プリンタに装着前のY用の現像装置における上部カバーを外した斜視図。
【図8】同プリンタのY用のプロセスカートリッジの外観斜視図。
【図9】図8とは引き抜き忘れ防止部材の形状が異なるプロセスカートリッジの外観斜視図。
【図10】シール部材を除去する前の同プリンタ外装カバーを開いた状態の外観斜視図。
【図11】図10における現像装置収容位置の部分拡大図。
【図12】変形例1に係るプリンタの側面外装カバーを開いた状態の外観斜視図。
【符号の説明】
【0038】
1Y 感光体
2Y ドラムクリーニング装置
4Y 帯電装置
5Y 現像装置
6Y プロセスカートリッジ
7 露光装置
8 中間転写ベルト
9Y 1次転写バイアスローラ
10 クリーニング装置
12 2次転写バックアップローラ
13 クリーニングバックアップローラ
14 テンションローラ
15 中間転写ユニット
19 2次転写ローラ
20 定着装置
26 紙収容カセット
27 給紙ローラ
28 レジストローラ対
29 排紙ローラ対
30 スタック部
31 ボトル収容器
32Y トナーボトル
43Y 搬送部材
45Y 開口部
51Y 現像ローラ
52Y 現像ドクタ
53Y 第1現像剤収容部
54Y 第2現像剤収容部
55Y 第1搬送スクリュ
56Y 第2搬送スクリュ
57Y 現像ローラ収容部
58Y トナー補給部
59Y 仕切壁
61Y トナー補給口
70Y 上部カバー
71Y 枠部材
72Y 連通口
73Y シール部材
74Y 引き抜き忘れ防止部材
80 支持板
90 側面外装カバー
91 廃トナーボトル
92 前部外装カバー
93 上部外装カバー
100 プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体の現像部蓋部材を開くことにより該画像形成装置内の現像装置収容位置に対して着脱可能であり、
現像剤担持体を収容する現像剤担持体収容部と、
該現像剤担持体に供給する現像剤を収容する現像剤収容部と、
該現像剤担持体収容部と該現像剤収容部とを連通する連通口と、
該画像形成装置本体に搭載する前に該現像剤が該現像剤担持体収容部に移動することを防止するために該連通口を封止する連通口封止部材とを有する現像装置において、
該連通口封止部材に具備され、且つ該画像形成装置本体に搭載されたときに該連通口封止部材が除去されていない状態で該現像部蓋部材を閉じようとすると、該現像部蓋部材と接触し、該現像部蓋部材を閉じることができないようにする封止部材除去忘れ防止部材を有し、
該連通口封止部材及び該封止部材除去忘れ防止部材を備えた状態で該現像装置収容位置に装着可能であり、
該現像装置収容位置に装着された状態で該連通口封止部材が除去可能であることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
請求項1の現像装置において、
上記封止部材除去忘れ防止部材と該現像装置の外殻との色が異なることを特徴とする現像装置。
【請求項3】
画像形成装置本体の現像部蓋部材を開くことにより該画像形成装置内の現像装置収容位置に対して着脱可能であり、
現像剤担持体を収容する現像剤担持体収容部と、
該現像剤担持体に供給する現像剤を収容する現像剤収容部と、
該現像剤担持体収容部と該現像剤収容部とを連通する連通口と、
該画像形成装置本体に搭載する前に該現像剤が該現像剤担持体収容部に移動することを防止するために該連通口を封止する連通口封止部材とを有する現像装置において、
該連通口封止部材に具備され、且つ該画像形成装置本体に搭載されたときに該連通口封止部材が除去されていない状態で該現像部蓋部材を閉じようとすると該現像部蓋部材と接触し、該現像部蓋部材を閉じることができないようにする封止部材除去忘れ防止部材を有することを特徴とする現像装置。
【請求項4】
少なくとも、潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像手段とが一体的に支持され、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
該現像手段として請求項1、2または3の現像装置を用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項5】
潜担持体の表面を帯電させるための帯電手段と、
該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、
該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
該現像手段として請求項1、2または3の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5の画像形成装置において、
上記現像部蓋部材が上記現像装置を現像装置収容位置で固定する位置決め部材であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項5の画像形成装置において、
上記現像部蓋部材が外装カバーであることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−208821(P2006−208821A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−21868(P2005−21868)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】