説明

画像形成装置

【課題】 トナー搬送部材とトナー搬送経路と間にクリアランスがある場合にも、トナー収容器内のトナーが、トナー補給時以外に現像器へ流出するのを防止する。
【解決手段】 複数の現像器を有する回転型現像装置と、該現像装置と一体的に回動する複数のトナー収容器と、該各トナー収容器内と該各現像装置とを連結する、トナー搬送経路としてのトナー搬送パイプ245とトナー搬送部材としてのトナー搬送スクリュー250とを備え、該各トナー搬送パイプの該各現像器231に対する開口部近傍にマグネット400を設けた。これにより、上記現像装置の回転時に、該搬送パイプ内へ流れ込む該現像器内の磁性現像剤が、磁界によりトナー搬送パイプ内に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、トナー収容器内のトナーが、トナー補給時以外に現像器へ流出するのを防止した画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の現像器を有し、かつ潜像担持体に近接して回動自在に設けられる回転現像器ユニットと、上記複数の現像器それぞれに一対一で対応する複数のトナー収容室を有し、かつ該回転現像器ユニットの一端部に同軸上に設けられる回転トナー収容ユニットと、これら各トナー収容室内と各現像器内とを連結するトナー搬送手段とを備えたリボルバ現像装置を用いたものが知られている(例えば、特開昭62−251772号公報、特開昭63−78170号公報、実開昭63−41164号公報参照)。そして、上記トナー搬送手段としては、上記トナー収容室内と上記現像器内とを連結の間に設けられたトナー搬送経路と、該トナー搬送経路内に配設されたトナー搬送部材とで構成されたものが知られており、このトナー搬送部材により、トナー収容器内のトナーが必要に応じて現像器に搬送されるようになっている。
【0003】
そして、上記トナー搬送部材として、例えば、実開平3−129968号公報、特願平4−345373号では、軸体上に螺旋状の羽根部が形成されたスクリュー(以下、搬送スクリューという)を適用したものが開示されている。これらは、トナー搬送経路内に設けられた上記搬送スクリュー等で構成されるトナー搬送手段を用いることにより、トナー収容器内のトナーをトナー収容器から離れた場所まで搬送できるので、例えばトナー収容器を現像器上部でなく現像器側方等に配設できるなど、画像形成装置内で各装置をレイアウトする上での自由度が増し、画像形成装置の小型化等に貢献できるものである。
【0004】
上記のような搬送スクリューと搬送経路は、従来、該搬送スクリューが円滑に回転するよう、両者の間にはある程度のクリアランスをもつように構成されている。両者が干渉した場合、回転駆動時に干渉による異音が発生したり、ロックを引き起こしたりするおそれがあるためである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述のように搬送スクリューとトナー搬送経路との間にクリアランスがある場合、上記現像装置の回転とともに流動性が高くなるトナーが一気にトナー搬送経路に入ったとき、トナーがそのクリアランスを通って現像器に流出してしまう不具合があった。また、トナーの流動性が高くない場合でも、トナーが一度にトナー搬送経路に入ってくると、トナー搬送経路内の空気が抜けにくく、圧力により現像器へトナーが押し出されてしまうという不具合があった。さらに、該トナー搬送経路の該現像器に対向する開口部近傍にあるトナーが、上記現像装置の回転時の振動により、該現像器に流出してしまうこともある。このような流出トナーは、画像形成装置本体のトナー補給信号とは関係なく随時現像器へ流出してしまうので、トナー消費量よりも多いトナーが流出した場合、現像器内のトナー濃度が高くなることによる画像濃度過多や地汚れが発生したり、現像器内のトナーの嵩が増すことにより現像器がロックしてしまうなど、多くの不具合が生じてしまう。
【0006】
このような不具合は、上記搬送スクリューと上記トナー搬送経路とのクリアランスを極力小さくすることで低減できるが、各部品の製造上の公差により限界があるため、上記問題点を解決するには至っていない。
また、トナー搬送部材とトナー搬送経路との間にクリアランスがある場合においても、トナー搬送経路の現像器に対する開口部にシャッタを設けて、トナー補給時にはシャッタを開け、トナー補給時以外にはシャッタを閉じておくように制御し、現像器への不要なトナー流出を防止する方法もあるが、シャッタの構成が複雑であるうえに、該シャッタの駆動部を設ける必要もあり、コスト的にもスペース的にも問題があった。
【0007】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、トナー搬送部材とトナー搬送経路と間にクリアランスがある場合にも、トナー収容器内のトナーが、トナー補給時以外に現像器へ流出するのを防止することができる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の現像器を有し、潜像担持体に近接して回動自在に設けられ、かつ、磁性現像剤を用いて現像を行なう回転型現像装置と、該現像装置に着脱可能に取り付けられて該現像装置と一体的に回動する、前記複数の現像器それぞれに一対一で対応する複数のトナー収容器と、該各トナー収容器内と該各現像装置とを連結する、トナー搬送経路とトナー搬送部材からなるトナー搬送手段とを備えた画像形成装置において、該各トナー搬送経路の該各現像器に対する開口部近傍に磁界発生手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記磁界発生手段を、マグネットで構成したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項1及び2の画像形成装置においては、上記各トナー搬送経路の上記各現像器に対する開口部近傍に磁界発生手段を設けることにより、上記現像装置の回転時に、上記搬送経路内へ流れ込む上記現像器内の磁性現像剤が、磁界によりトナー搬送経路内に固定される。したがって、このトナー搬送経路内に固定された磁性現像剤が、該開口部を塞ぐことになるので、上記トナー搬送部材と上記トナー搬送経路と間にクリアランスがある場合にも、該各現像器側へのトナー流出を防止することができる。また、トナー流出を防止することにより、該各現像器内のトナー濃度が高くなることを防ぐので、画像濃度過多や地汚れの発生をも防止できる。さらに、トナー搬送経路及び上記トナー収容器内へ、磁性現像剤が逆流することも同時に防止することができる。
【0011】
特に、請求項2の画像形成装置においては、上記磁界発生手段としてマグネットを使用するので、簡単な構成で確実に、現像器へのトナー流出を防止できる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記トナー搬送手段として、上記トナー搬送部材の駆動により、上記磁界発生手段により拘束されている磁性現像剤を搬送し得るものを用いたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項3の画像形成装置においては、上記トナー搬送手段として、上記トナー搬送部材の駆動により、上記磁界発生手段により拘束されている磁性現像剤を搬送し得るものを用いることにより、トナー補給時には、自動的にトナー搬送経路の開口部が開口される。すなわち、上記磁界発生手段を用いることにより、トナー補給時以外には該開口部が塞がれたままの状態を保ち、さらに、請求項3のトナー搬送部材を用いることにより、トナー補給時には該開口部を開口することができる。これによれば、トナー搬送経路と上記各現像器の連通部の開閉方法として、もともと現像装置に備えられているトナー搬送部材の駆動を利用し、かつ、上記磁界発生手段を備えたのみの簡単な構成であるので、複雑なシャッタ機構及び該シャッタ駆動部等を設ける構成に比して、コスト的にもスペース的にも有利となる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1及び2の発明によれば、上記トナー搬送部材と上記トナー搬送経路と間にクリアランスがある場合にも、上記現像器側へのトナー流出を防止することができる。また、画像濃度過多や地汚れの発生をも防止できる。
【0015】
特に、請求項2の発明によれば、簡単な構成で確実に、該各現像器へのトナー流出を防止することができるという優れた効果がある。
【0016】
請求項3の発明によれば、トナー補給時には、自動的にトナー搬送経路の開口部を開口することができる。したがって、トナー搬送経路と上記各現像器の連通部の開閉方法としては、もともと現像装置に備えられているトナー搬送部材の駆動を利用し、かつ、上記磁界発生手段を備えたのみの簡単な構成であるので、複雑なシャッタ機構及び該シャッタ駆動部等を設ける構成に比して、コスト的にもスペース的にも有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を画像形成装置である電子写真式カラー複写機(以下、カラー複写機という)に適用した実施の形態について説明する。
まず、図1を用いて、本実施の形態に係るカラー複写機の概略構成及び動作について説明する。このカラー複写機は、カラー画像読取装置(以下、カラースキャナという)1、カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)2、給紙バンク3等で構成されている。
【0018】
上記カラースキャナ1は、コンタクトガラス101上の原稿4の画像を照明ランプ102、ミラー群103a,103b,103c、及びレンズ104を介してカラーセンサ105に結像して、原稿4のカラー画像情報を、例えばRed:赤,Green:緑,Blue:青(以下、それぞれR,G,Bという)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。ここで、カラーセンサ105は、本例ではR,G,Bの色分解手段とCCDのような光電変換素子で構成され、原稿4の画像を色分解した3色のカラー画像を同時に読み取っている。そして、このカラースキャナ1で得たR,G,Bの色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示しない画像処理部で色変換処理を行い、Black:黒(以下、Bkという),Cyan:シアン(以下、Cという),Magenta:マゼンタ(以下、Mという),Yellow:イエロー(以下、Yという)のカラー画像データを得る。
【0019】
上記Bk,C,M,Yのカラー画像データを得るためのカラースキャナ1の動作は次のとおりである。後述のカラープリンタ2の動作とタイミングを取ったスキャナスタ−ト信号を受けて、照明ランプ102及びミラー群103a,103b,103c等からなる光学系が矢印左方向へ原稿4を走査し、1回の走査毎に1色のカラー画像データを得る。この動作を合計4回繰り返すことによって、順次4色のカラー画像データを得る。そして、その都度カラープリンタ2で順次顕像化しつつ、これを重ねあわせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0020】
上記カラープリンタ2は、像担持体としての感光体ドラム200、書き込み光学ユニット220、リボルバ現像装置230、中間転写装置260、定着装置270等で構成されている。
【0021】
上記感光体ドラム200は矢印の反時計方向に回転し、その周りには、感光体クリ−ニング装置201、除電ランプ202、帯電器203、電位センサ204、リボルバ現像装置230の選択された現像器、現像濃度パタ−ン検知器205、中間転写装置260の中間転写ベルト261などが配置されている。
【0022】
また、上記書き込み光学ユニット220は、カラースキャナ1からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿4の画像に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム200に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット220は、光源としての半導体レーザー221、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリゴンミラー222とその回転用モ−タ223、f/θレンズ224、反射ミラー225などで構成されている。
【0023】
また、上記リボルバ現像装置230は、Bk現像器231K、C現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Yと、各現像器を矢印の反時計方向に回転させる後述のリボルバ回転駆動部などで構成されている。各現像器は、静電潜像を現像するために現像剤の穂を感光体ドラム200の表面に接触させて回転する現像スリ−ブと、現像剤を汲み上げて撹拌するために回転する現像剤パドルなどで構成されている。各現像器231内のトナーは磁性キャリアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリ−ブには図示しない現像バイアス電源によって負の直流電圧Vdcに交流電圧Vacが重畳された現像バイアスが印加され、現像スリ−ブが感光体ドラム200の金属基体層に対して所定電位にバイアスされている。複写機本体の待機状態では、リボルバ現像装置230はBk現像器231Kが現像位置にセットされており、コピ−動作が開始されると、カラースキャナ1で所定のタイミングからBkカラー画像データの読み取りが開始し、このカラー画像データに基づきレーザー光による光書き込み、静電潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像という。C,M,Yについても同様)。このBk静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像スリ−ブを回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像領域の現像動作を続けるが、静電潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボルバ現像装置230が回転する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が到達する前に完了させる。
なお、このリボルバ現像装置230については、後で詳しく説明する。
【0024】
また、上記中間転写装置260は、中間転写ベルト261、ベルトクリ−ニング装置262、一次転写コロナ放電器(以下、一次転写器という)263などで構成されている。中間転写ベルト261は駆動ローラ264a、転写対向ロ−ラ264b、クリ−ニング対向ロ−ラ264c及び従動ロ−ラ群に張架されており、図示しない駆動モ−タにより駆動制御される。またベルトクリ−ニング装置262は、入口シ−ル、ゴムブレ−ド、排出コイル、入口シ−ル及びゴムブレ−ドの接離機構等で構成されており、1色目のBk画像を中間転写ベルト261に転写した後の2、3、4色目の画像を一次転写している間は接離機構によって中間転写ベルト261面から入口シ−ル、ブレ−ドを離間させておく。また紙転写器263は、コロナ放電方式にてAC電圧+DC電圧、又はDC電圧を印加して、中間転写ベルト261上の重ねトナー像を転写紙に一括転写(二次転写)する。
【0025】
また、カラープリンタ2内の転写紙カセット207及び給紙バンク3内の転写紙カセット300a,300b,300cには、各種サイズの転写紙5が収納されており、指定されたサイズの転写紙のカセットから、給紙コロ208,301a,301b,301cによってレジストロ−ラ対209方向に給紙、搬送される。また、プリンタ2の右側面には、OHP用紙や厚紙などの手差し給紙用の手差しトレイ210が設けられている。
【0026】
上記構成のカラー複写機において、画像形成サイクルが開始されると、まず感光体ドラム200は矢印の反時計方向に、中間転写ベルト261は矢印の時計回りに図示しない駆動モ−タによって回転される。中間転写ベルト261の回転に伴ってBkトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト261上に重ねてトナー像が形成される。
【0027】
上記Bkトナー像形成は次のように行なわれる。帯電器203はコロナ放電によって感光体ドラム200を負電荷で約−700Vに一様帯電する。そして、半導体レーザ221はBkカラー画像信号に基づいてラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様荷電された感光体ドラム200の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。そして、このBk静電潜像にBk現像スリーブ上の負帯電のBkトナーが接触することにより、感光体ドラム200の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはBkトナーが吸着され、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。そして、感光体ドラム200上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト261の表面に、一次転写器263によって一次転写される。
【0028】
感光体ドラム200上の若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム200の再使用に備えて感光体クリ−ニング装置201で清掃される。ここで回収されたトナーは回収パイプを経由して図示しない排トナータンクに蓄えられる。
【0029】
感光体ドラム200側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、そのC画像データによるレーザー光書き込みで、C静電潜像形成を行う。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、かつC静電潜像の先端部が到達する前にリボルバー現像装置230の回転動作が行なわれ、C現像器231Cが現像位置にセットされてC静電潜像がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像器231Bの場合と同様にリボルバー現像装置230の回転動作を行ない、次のM現像器231Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
なお、M及びYの画像形成工程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が上述のBK,Cの工程と同様であるので説明は省略する。
【0030】
上記中間転写ベルト261には、感光体ドラム200に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像が形成され、次の転写工程において、この4色のトナー像が転写紙に二次転写器265により一括して二次転写される。
【0031】
上記画像形成動作が開始される時期に、転写紙は上記転写紙カセット又は手差しトレイのいずれかから給送され、レジストローラ対209のニップで待機している。そして、二次転写器265に中間転写ベルト261上のトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストローラ対209が駆動され、転写紙とトナー像とのレジスト合わせが行われる。そして、転写紙が中間転写ベルト261上のトナー像と重ねられて正電位の二次転写器265の上を通過する。このときコロナ放電電流で転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像のほとんどが転写紙上に転写される。続いて二次転写器265の左側に配置した図示しないAC+DCコロナによる分離除電器との対向部を通過するときに、転写紙は除電され、中間転写ベルト261から剥離して搬送ベルト211に移る。
【0032】
そして、中間転写ベルト261面から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙は、紙搬送ベルト211で定着装置270に搬送され、所定温度に制御された定着ロ−ラ271と加圧ロ−ラ272のニップ部でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対212で装置本体外に送り出され、図示しないコピ−トレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。
【0033】
一方、一次転写後の感光体ドラム200の表面は、感光体クリ−ニング装置201(ブラシロ−ラ、ゴムブレ−ド)でクリ−ニングされ、除電ランプ202で均一に除電される。また、転写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト261の表面は、ベルトクリ−ニング装置262のブレードを再びブレ−ド接離機構で押圧することによってクリ−ニングされる。
【0034】
ここで、リピ−トコピ−のときは、カラースキャナ1の動作及び感光体ドラム200への画像形成は、1枚目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、中間転写ベルト261の方は、1枚目の4色重ねトナー像の転写紙への一括転写工程に引き続き、表面のベルトクリ−ニング装置262でクリ−ニングされた領域に、2枚目のBkトナー像が一次転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作になる。
【0035】
以上は、4色フルカラーコピ−を得るコピ−モ−ドであったが、3色コピ−モ−ド、2色コピ−モ−ドの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行うことになる。また、単色コピ−モ−ドの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像装置230の所定色の現像器のみを現像作動状態にして、ベルトクリ−ニング装置262のブレ−ドを中間転写ベルト261に押圧状態のまま連続してコピ−動作を行う。また、A3サイズのフルカラーコピーモードの場合には、中間転写ベルト261が1周するごとに1色のトナー像を形成し、4回転で4色のトナー像を形成していくのが望ましいが、装置全体を小さく、つまり中間転写ベルト261の周長を抑え、小サイズの場合のコピースピードを確保し、かつ最大サイズのコピースピードも落さないようにするためには、中間転写ベルト261が2周する間に1色のトナー像を形成するのが好ましい。この場合には、Bkトナー像を中間転写ベルト261に転写した後、次の中間転写ベルト261の1周では、カラープリンタ2における現像及び転写が行なわれずに空回転し、その次の1周で次色のCトナーによる現像を行ない、そのCトナー像を中間転写ベルト261に転写するように順次行なっていく。このとき現像器切り換えのためのリボルバ現像装置230の回転動作は、上記空回転時に行なう。
【0036】
次に、上記リボルバ現像装置230について説明する。
図2(a)は、各現像器231K,231C,231M,231Yが一体となったリボルバ現像装置230の内部構造を示す断面図、図3は、リボルバ現像装置230の外観を示す概略斜視図である。このリボルバ現像装置230の各現像器231K,231C,231M,231Yは、図3に示すような略円盤状の前後端板230a,230b間に設けられた中空角筒状のステー部材によってそれぞれ支持されている。また、各現像器231K,231C,231M,231Yは、それぞれ同型の現像器ケーシング部283、283C、283M、283Yを備えている。これらの各現像器ケーシング部283、283C、283M、283Yには、磁性現像剤としての磁性キャリア及び各色のトナーからなる二成分現像剤がそれぞれ収容されている。図示の例では感光体ドラム200に対向する現像位置にあるのが黒トナーと磁性キャリアを収容した黒現像器231Kで、図中反時計回りの順に、イエロートナーと磁性キャリアを収容したイエロー現像器231Y、マゼンタトナーと磁性キャリアを収容したマゼンタ現像器231M、シアントナーと磁性キャリアを収容したシアン現像器231Cになっている。
【0037】
ここで、4つの各現像器の内部構造はまったく同様であるので、以下、図2(a)において現像位置にある黒現像器231Kを例にとってその内部構造を説明し、他の現像器の内部構造については、対応する部材の符号として、黒現像器における符号と同じ数字にイエロー、マゼンタ、シアンの各現像器を区別するためY、M、Cの添字を付した符号を図中に示し、その説明を省略する。
【0038】
図中現像位置にある黒現像器231Kにおいて、現像器ケーシング部283には感光体ドラム200に向けた開口部が形成され、該開口部を介して一部が露出するように現像器ケーシング部に内部に磁石を配置した現像スリーブからなる現像剤担持体としての現像ローラ284が設けられている。また現像器ケーシング部内には、現像ローラ284に担持されて感光体ドラム200との対向部に搬送される現像剤量を規制するドクタブレード285、該ドクタブレード285で規制されて現像器ケーシング内に押し留められた現像剤の一部を撹拌しながら、中心軸線方向に沿って後から前に搬送する第1撹拌スクリュー286、及び、中心軸線方向に沿って上記第1撹拌スクリュー286とは逆の向きに現像剤を撹拌しながら搬送する第2撹拌スクリュー291が配設されている。この第2撹拌スクリュー291の下方の現像器ケーシング部283には、現像器ケーシング部283に収容されている現像剤のトナー濃度を検出するための図示しないトナー濃度センサが設置されている。
【0039】
図4は、黒現像器231Kの第1、第2撹拌スクリュー286,291の中心軸を含む面による縦断面図である。図4において、第1、第2撹拌スクリュー286,291が、それぞれ所定の方向に回転することにより、現像器ケーシング部283に収容されている磁性現像剤が、撹拌されながら現像器ケーシング部283内で循環搬送される。そして、この循環搬送される磁性現像剤は、現像ローラ284のスリーブの回転により、該スリーブ上に担持されて搬送され、ドクタブレード285で薄層化された後、現像位置において感光体ドラム200に向けてトナーを供給する。
【0040】
また、上記リボルバ現像装置230は、図5に示すように、カラー複写機本体からスライドによって引き出し可能な作像装置支持体21に支持されている。図示の例における作像装置支持体21は、感光体ドラム200を備えた感光体ユニット22の支持体としても機能し、該感光体ユニット22は、図5の矢印Aで示すように作像装置支持体21に搭載される。
【0041】
上記作像装置支持体21は、前側板21aと、後側板21bと、左右及び中央部の上下の計4つのステー部材21cとで構成されている。該作像装置支持体21の両サイド部には、アキュライドスライドレール(不図示)が取り付けられており、これにより該作像装置支持体21の装置本体手前側へのスライド移動が可能になっている。前述の各現像器は、図3に示すように、該作像装置支持体21に支持されているリボルバ現像装置230の支持体に対して着脱自在になっており、該支持体に対し図3に矢印Bで示すように搭載される。また、この作像装置支持体21は、図5に示すように、装置手前側に引き出された状態で、これに支持されたリボルバ現像装置230の現像器が、機外に完全に露出されるように、該現像器の全長以上のスライド引き出しが可能となるように構成されている。
【0042】
一方、図6に示すように、現像位置に位置する現像器の現像バイアス入力部としての現像ローラ軸284aの端部に対向するカラープリンタ本体20の後側板20aの定位置には、現像バイアス電源23に接続された現像バイアス印加用の導電性の棒状端子からなる現像バイアス端子24が、ブラケット25により作像装置支持体21のスライド方向(スラスト方向)に後退可能に取り付けられ、かつ付勢手段としての導電性のスプリング25aによりカラー複写機本体の前側に押し出し付勢されている。この現像バイアス端子24の先端部は半球状に形成され、この現像バイアス端子24の先端部に接触する現像ローラ軸41aの軸端部には、該半球より若干極率半径が大きい断面円孤状のへこみが形成されている。これにより、リボルバ現像装置230の回転に伴って現像バイアス端子24との対向部に到来する現像ローラ284の現像ローラ軸284aの軸端部と、現像バイアス端子24先端との、係合離脱時の接触付加の軽減及び係合中における接触安定が図られている。
【0043】
また、上記現像バイアス端子24は、現像位置にある現像器のみに現像バイアスを印加させるようになっており、所定の現像器が現像位置にセットされる際に、その現像ローラ284上の現像剤が感光体ドラム200に接触する前に、この現像バイアス端子24と該現像ローラ284の現像ローラ軸284aの軸端部とが確実に接触し、かつ、現像器が現像位置から離れる際に、該現像ローラ284上の現像剤が感光体ドラム200から完全に離れるまで、この現像バイアス端子24と現像ローラ284の現像ローラ軸284aの軸端部とが確実に接触するように構成されている。
【0044】
また、上記現像バイアス電源23は、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスを上記現像バイアス端子24に印加できるように構成されている。また、この現像バイアス電源23からの交流電圧の出力は、図示しない制御部からの制御信号に基づいて、所定のタイミングで直流電圧と独立してON/OFFの切り換えができ、直流電圧の出力値を所定のタイミングで変化させることができるようになっている。例えば、前記構成のカラープリンタにおいては、リボルバ現像装置230のリボルバモータ295を回転させる前、つまり現像ローラ284上の現像剤が感光体ドラム200に接触している状態で、現像バイアスの交流(AC)成分の印加をOFFし、その後、リボルバ回転用モータをONしてリボルバ現像装置230を回転させ、感光体ドラム200の表面から現像剤を離している。そして、次色の現像器の現像ローラ41C上の現像剤が感光体ドラム200表面に接触し、リボルバ回転用モータをOFFした後、現像バイアスの交流(AC)成分の印加をONしている。
【0045】
このようにリボルバ現像装置230の回転に伴う現像ローラ41上の現像剤と感光体ドラム200との接離の際に、現像バイアスの交流(AC)成分の印加をOFFすることにより、交流成分によって現像剤を活性化して移動しやすくするという作用を抑えるので、感光体ドラム200へのキャリア及びトナーの付着を防止できる。
なお、リボルバ現像装置230の回転駆動方法については、以下に詳述する。
【0046】
次に、本発明に係る、現像器へのトナー補給の構成・動作について説明する。
図5に示すように、上記リボルバ現像装置230よりその中心軸線方向の装置手前側に、該リボルバ現像装置230とほぼ同軸上になるように、前側板21を介してトナー収容器ユニット部240が取り付けられる。このトナー収容器ユニット部240の断面図を図2(b)に示す。トナー収容器ユニット部240には、各現像器に一対一で対応して互いに異なる色のトナーを収容したトナー収容器としてのトナーカートリッジ241K,241C,241M,241Yが着脱可能に設けられている。また、トナーカートリッジ241K、241C,241M,241Yからのトナーを受け入る、トナーホッパ242K,242C,242M,242Yも固設されている。
【0047】
図3及び図4に示すように、リボルバ現像装置230は、その前後端板230a,230bに装着されるリボルバ支持ベアリング293a,293bによって回転自在に軸支されている。そして、その後端板230bに配設されたリボルバギヤ294が、リボルバモータ295により駆動される駆動ギヤ296により駆動されることによって、各現像器231K,231Y,231M,231Cが、それぞれ所定の位置に移動して停止される。このリボルバ現像装置230の回転時には、4つの現像器、4つのトナーカートリッジ、及び4つのトナーホッパが一体となって回転し、この回転により、各トナーカートリッジ内のトナーが攪拌される作用が生じる。
【0048】
図8は、上記トナーホッパ242Kに、上記トナーカートリッジ241Kが装着された状態を表す断面図である。トナーカートリッジ241Kが、トナーホッパ242Kとスライド結合し、トナー漏れを防止するシール部材を介して互いの開口部300a,300bが一致するよう係合される。この状態で、上記リボルバ現像装置230が回転すると、トナーカートリッジ241K内部のトナーが、該回転と重力との相乗作用により、トナーホッパ242K内に流入することになる。
【0049】
また、上記4つのトナーホッパ242K,242C,242M,242Yからは、図7に示すように、それぞれ対応する現像器に向けてトナーを搬送する、トナー搬送経路としてのトナー搬送パイプ245K,245C,245M,245Yが連通している。そして、該トナー搬送パイプ245K,245C,245M,245Yのそれぞれの内部には、トナー搬送部材としての、トナー搬送スクリュー250K,250C,250M,250Yが設けられており、各トナーホッパ242内にまで延在している。これらトナー搬送スクリュー250K,250C,250M,250Yの配置は、対応する現像器が現像位置に位置するときに、対応する現像器内の上記第1撹拌スクリュー286延在部分のほぼ直上に位置するように設定されている。なお、図7においては、代表して一色分(黒)の現像装置231K,トナーホッパ242K及びトナー搬送スクリュー250Kについてを示している。
【0050】
上記トナー搬送スクリュー250の回転軸248a及び上記トナー搬送パイプ245は、図5で示すように、リボルバ現像装置230の前端板230a及び円盤状のユニット面板240aの各穴を貫通し、該リボルバ現像装置230側に突出している。そして、トナー搬送パイプ245のパイプ開口部300cは、現像器の現像器開口部300dと現像器に備えられているシール部材310を潰す形で連通され、現像器へのトナー補給を行う(図10参照)。該回転軸248aは、その端部に補給ギヤ284が固設され、図3で示した駆動入力用の上記トナー補給駆動ギヤ298aに噛み合うようになっている。このトナー補給駆動ギヤ298aが、本体後側板21bに取り付けられている補給用モータで駆動されるトナー補給駆動アイドラギヤ298bなどの複数のギヤを介して駆動すると、トナー搬送スクリュー250毎に設けられた補給ギヤ284のうち、現像位置にある現像器に対応する補給ギヤ284が、補給駆動ギヤ298a噛み合う。これにより、現像位置にあるトナー搬送スクリュー250が回転駆動され、トナーホッパ245Kから搬送されてきたトナーが、現像器231K内に補給されることとなる。そして、上述したように、現像器ケーシング部283内の磁性キャリアと撹拌され、磁性現像剤として現像に用いられることになる。
【0051】
ここで、従来のトナー搬送スクリュー250とトナー搬送パイプ245においては、図9で示すように、トナー搬送スクリュー250が円滑に回転するように、両者の間にクリアランスをもつような構成となっている。これは、トナー搬送スクリュー250とトナー搬送パイプ245とが干渉すると、駆動時に異音が発生したり、ロックを引き起こしたりするためである。
【0052】
ところが、上述したように、トナー搬送スクリュー250とトナー搬送パイプ245の間にクリアランスがある場合、上記リボルバ現像装置230の回転とともにトナーの流動性が高くなると、このトナーが一気にトナーホッパ242内に入り、該クリアランスを通って現像器に流出してしまうという問題が生じる。また、トナーの流動性が高くない場合でも、トナーが一度にトナーホッパ242に入ってくると、トナー搬送パイプ245内の空気が抜けにくく、圧力により現像器へトナーが押し出されてしまうという問題がある。さらに、トナー搬送パイプ245のパイプ開口部300c近傍にあるトナーが、該リボルバ現像装置230の回転時の振動により、現像器に流出してしまうこともある。
【0053】
そこで、本実施形態においては、上記トナー搬送スクリュー250と上記トナー搬送パイプとの間にクリアランスがある場合にも、現像器へのトナー流出を防止できる構成を採用している。
以下、図10及び図11を用いて、現像器231へのトナー流出防止のための構成について説明する。図11は、図10で示したトナー搬送パイプ245と現像器231との連通部の拡大図である。それぞれの図に示されるように、トナー搬送パイプ245のパイプ開口部300c近傍に、磁界発生手段としてのマグネット400が取り付けられている。図10及び図11の構成において、リボルバ現像装置230の回転によりトナー搬送パイプ245と現像器231の上下位置関係が変わると、現像器231内の磁性現像剤320がトナー搬送パイプ245側へ流れこむ。このとき、上記マグネット400により、トナー搬送パイプ245のパイプ開口部300c近傍には磁界が生じており、該磁界に磁性現像剤320が引きつけられ、固定される。そして、その後、リボルバ現像装置230がさらに回転し、現像器231が現像位置に移動しても、磁性現像剤320は、重力によって現像器231内へ落下することなく、該磁界によりトナー搬送パイプ245内に留められている。
【0054】
以上のように、磁性現像剤320がトナー搬送パイプ245内に留められることにより、トナー搬送パイプ245と現像器231の連通部は塞がれている状態となり、上述したような、リボルバ現像装置230の回転による、現像器231へのトナー流出を防止することができる。
【0055】
なお、トナー搬送パイプ245内に固定された磁性現像剤320は、複写機本体のトナー補給信号により、上記トナー搬送スクリュー250が回転すると、該スクリュー250により掻き取られ、現像器231内へ重力により落下する。したがって、トナー補給時には、トナー搬送パイプ245と現像器231は再び連通し、現像器231へのトナー補給が可能となる。
【0056】
以上、上記実施形態によれば、上記マグネット400をトナー搬送経路内に設けたことにより、トナー補給時以外には、磁性現像剤320によりトナー搬送パイプ245と現像器231の連通部が必ず塞がれた状態となる。したがって、トナー搬送パイプ245とトナー搬送スクリュー250と間にクリアランスがある場合にも、トナー補給時以外の現像器へ231へのトナー流出を防止することが可能となった。また、トナー補給時には、トナー搬送スクリュー250の駆動により、該連通部を開口させる。したがって、該連通部の開閉方法としては、もともと備えられている搬送スクリュー250を利用し、かつ、トナー該マグネット400を取り付けたのみの簡単な構成であるので、複雑なシャッタ機構及び該シャッタ駆動部等を設ける構成に比して、コスト的にもスペース的にも有利となる。
【0057】
さらに、トナー流出を防止することにより、現像器内のトナー濃度が高くなることを防ぐので、画像濃度過多や地汚れの発生をも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の形態に係るカラー複写機の概略構成を示す正面図。
【図2】(a)は、同カラー複写機のリボルバ現像装置の断面図。 (b)は、同カラー複写機のリボルバ現像装置のトナー収容ユニット部の正面図。
【図3】同リボルバ現像装置の概略斜視図。
【図4】同リボルバ現像装置のトナー搬送部及び駆動部の概略平面図。
【図5】同カラー複写機の作像装置支持体をカラープリンタ本体から引き出した状態を示す概略斜視図。
【図6】同リボルバ現像装置の現像器の従来のバイアス印加機構を示す要部断面図。
【図7】同リボルバ現像装置のトナー収容器ユニット部及びトナー搬送部を示す縦断面図。
【図8】同リボルバ現像装置のトナー収容器ユニット部の内部構成を示す断面図。
【図9】従来の不具合を説明する説明図。
【図10】本実施形態に係るトナー搬送パイプ及び現像器が連通した状態を示す側断面図。
【図11】図10で示したトナー搬送パイプ及び現像器の連通部の拡大図。
【符号の説明】
【0059】
1 カラースキャナ
2 カラープリンタ
3 給紙バンク
200 感光体ドラム
220 書込光学ユニット
230 リボルバ現像装置
231K,231C,231M,231Y 現像器
240 トナー収容器ユニット部
241K,241C,241M,241Y トナーカートリッジ
242K,242C,242M,242Y トナーホッパ
245K,245C,245M,245Y トナー搬送パイプ
250K,250C,250M,250Y トナー搬送スクリュー
260 中間転写装置
261 中間転写ベルト
270 定着装置
284 現像ローラ
286 第1撹拌スクリュー
291 第2撹拌スクリュー
294 リボルバギヤ
295 リボルバモータ
296 駆動ギヤ
300a トナーカートリッジの開口部
300b トナーホッパの開口部
300c トナー搬送パイプの開口部
300d 現像器の開口部
310 シール部材
320 現像剤
400 マグネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の現像器を有し、潜像担持体に近接して回動自在に設けられ、かつ、磁性現像剤を用いて現像を行なう回転型現像装置と、該現像装置に着脱可能に取り付けられて該現像装置と一体的に回動する、前記複数の現像器それぞれに一対一で対応する複数のトナー収容器と、該各トナー収容器内と該各現像装置とを連結する、トナー搬送経路とトナー搬送部材からなるトナー搬送手段とを備えた画像形成装置において、
上記各トナー搬送経路の上記各現像器に対する開口部近傍に磁界発生手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1の画像形成装置において、
上記磁界発生手段を、マグネットで構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1の画像形成装置において、
上記トナー搬送手段として、上記トナー搬送部材の駆動により、上記磁界発生手段により拘束されている磁性現像剤を搬送し得るものを用いたことを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−268975(P2008−268975A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−174030(P2008−174030)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【分割の表示】特願2007−181453(P2007−181453)の分割
【原出願日】平成10年8月12日(1998.8.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】